恐怖、サッカー観戦のアツい罠!
●※アツいとは出来立ての餃子の事を指します
「先日発見された新たな世界、サイキックハーツで事件よ」
グリモアベースへ集まった猟兵達を前に、アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)がいつものようにブリーフィングを始める。
「予知によると、オブリビオンが小規模のサッカー場を根城にしていて、そこで戦力を蓄えようとしているわ。みんなには直ちにこれを阻止してもらうため、現地へ向かってもらう事になるんだけど……」
うん? サッカー場を根城にして戦力を蓄えるとは?
なんでもアヤカの話によれば、ここで行われる少年サッカーチームの試合にオブリビオンである『ブラジルサッカー怪人』が現れ、観客やサッカーチームの面々をこぞって洗脳し、サッカー戦闘員――要はオブリビオンの尖兵に変えてしまうつもりらしい。
そうなると、洗脳される前に観客などを退避させるべきなのだろうか?
「それが厄介な事にブラジルサッカー怪人の配下である『宇都宮餃子怪人』が現地で餃子を無料配布していて、観客が無配餃子を口にしている間、その場から逃げられないようにするそうなの」
無配の餃子で足止めってどう言う事だよ。
もしかしたら、その場から動けないレベルでウマいのか、或いは餃子に何かヤバそうな物が混入されているとか、そういうアレなのだろうか?
……因みに宇都宮餃子怪人とは宇都宮の名物である餃子をこよなく愛し、強制的に広めようとするご当地怪人で、『ここにいれば宇都宮餃子を広められるから』と言う理由でブラジルサッカー怪人に協力(?)しているのだとか。
ここだけ聞けば割と無害な怪人にも思える事だろうが、当然ながら奴らも倒さねばならない敵である。
なお実際に餃子を配布しているのは宇都宮餃子怪人の配下であり、当の怪人はキッチンカーの奥でせっせと餃子作りに励んでいるそうな。
絵的に何と言うか色々とカオスですね!
「予知ではブラジルサッカー怪人は試合が始まった頃に乱入してくるから、それまでにみんなには無料配布の餃子で足止めされた観客や、サッカーチームの面々をどうにかしてサッカー場から遠ざけてもらいたいの」
どうにかとは大分ふわっとしすぎではないですかね?
とは言え、洗脳されてサッカー戦闘員にでもされたら一大事。
ここは何とかするしかあるまい。
「ただ、観客らを遠ざけると宇都宮餃子怪人が宇都宮餃子を広める崇高な活動を邪魔された事を理由に怒って襲い掛かってくるから、とりあえず返り討ちにしちゃって」
一体どんな理由で!?
しかし向こうからすれば必死になるくらい重要な使命……らしい。
ともあれ降りかかる火の粉はなんとやら、奴らを迎え撃とう。
「で、その後にブラジルサッカー怪人が出てくるから、そいつもやっつけちゃえば任務完了よ。相手はサッカーの技を使ってくるみたいだから、十分に気を付けてね」
そうして説明を終えたアヤカはゲートを開き、猟兵達を現地へ送り出す。
そんな訳で、ご当地怪人の野望を阻止すべく、いざ……キックオフ!
なお、キックオフと言いつつもサッカーの試合をする必要は特にないぞ!
NS
はいどうも、
NSでございます。
色々と忙しくなりましたが、どうにか生きてます。
今回はサイキックハーツです、どうぞよろしくお願いします。
●目的
ブラジルサッカー怪人(危険度★★)を倒し、人々への洗脳を阻止する。
本シナリオは三章構成です。
第一章は冒険。餃子無料配布で足止めされた人々を遠ざける。
第二章は集団戦。使命を邪魔された宇都宮餃子怪人との戦闘。
第三章はボス戦。ブラジルサッカー怪人との対決。
……以上の構成となっております。
●ご注意
今回シナリオは内容的にギャグ要素が混じると思いますので、ご参加の際にはその辺りを予めご了承の上でプレイングをお願いします。
また、NSはサイキックハーツに参加していなかったため色々と知らない部分も多々ありますが、あまり気にしないで下さい。
プレイング受付開始は章の導入を書いてからとなります。
プレイングを送る際はそれ以後でお願いします。
リプレイはプレイングが届き次第、早めにお返し出来ればと思います。
第一章はクリアに必要な青丸が少ないため、この章のみリプレイを少数お返しした後でプレイングを貯め込んでからリプレイをお返しすると言う形になります。
その際、プレイング受付締め切り日をタグで制定しておきます。
もしプレイングの数がキャパを超えそうな場合、早めに受付を締め切ります。
その場合はタグに『プレイング受付〆切』と入れるので、ご確認下さい。
また締め切り後にプレイングが来た場合、申し訳ありませんが不採用とさせていただきます事を予めご了承下さい。
それでは、ブラジルサッカー怪人の野望を阻止して下さい。
第1章 冒険
『オブリビオンの儀式を破れ』
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POW : 儀式を行っている配下達を暴力で無力化する
SPD : 儀式の素材として集められた生贄を逃がす
WIZ : 敵の儀式を構成する魔術を解析し、干渉を仕掛ける
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●人は何故、無料配布と言う言葉に弱いのか
ここはサイキックハーツ某所のとある小規模サッカー場。
その外に停まっているキッチンカーに人だかりが出来ていた。
「今日は宇都宮餃子の無料配布やってまーす。サッカー観戦のお供に宇都宮餃子! 是非、この機会にご賞味くださーい!」
「数はいっぱい用意してありますので、焦らず二列に並んでお待ちくださーい!」
忙しそうに無料配布に精を出す宇都宮餃子怪人の配下達。
タダで餃子が食べられるともあってか、列はかなりの長さだ。
「ふおおおお、餃子四人前いっちょ上がり! よし、次ッ!」
そしてキッチンカーの中では宇都宮餃子怪人が全力で餃子を焼いている姿があった。
ハッキリ言って見た目からして怪しすぎる光景ではあるが、ここに来ている一般人達は『餃子のゆるキャラみたいなのが、餃子のプロモーションとして調理しているのだろう』と納得しているようだ。
大丈夫なのかよこの世界の住人!
しかし彼らはこの無配餃子を食べながら、のんびり試合開始まで待っているせいでブラジルサッカー怪人に洗脳され、サッカー戦闘員に変えられてしまうと言う恐怖の未来が待っているのだ!
一体どうやって洗脳するかは気になるところではあるが、当然ながらそんな事を許す訳にはいかない。
……と言う訳で、いかにして彼らをこのサッカー場から遠ざけるかが最初の任務だ。
なんか上の方で『オブリビオンの儀式』とか書いてあるけど、その辺りはあんまり気にせず、どうやって平和的に(大事)ここからアウェイさせるかを急ぎ実行しなければ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
確かに、色々とカオスな状況ですねぇ。
とは言え、何とかしませんと。
【豊饒宿霊】を発動して[天候操作]を強化、サッカー場周辺に『ゲリラ雷雨』を発生させますねぇ。
小規模なサッカー場であれば多くは「屋外」、プロの試合なら兎も角、少年サッカーであれば『雷を伴う豪雨』が降れば、中止とするケースが多いでしょう。
宇都宮餃子を配布しているキッチンカー周辺には、座って食べられるよう「テント」等が用意されている可能性も有りますが、その場合でも「試合開始が不可能」となれば食事だけ頂いて帰る方も多い筈ですぅ。
後は、こっそりと[料理]して持ち込んだ『浜松餃子』を頂きつつ、成り行きを見守りますねぇ。
月雲・悠一
あー、そうそう。こんな奴らだったな、ご当地怪人。
持ち出す理屈は意味不明な癖に、成就した時の結果は大概ヤバい。そんな奴らだった。
あれから六年。まさかまたやり合う事になるとはなぁ。
と、ボヤいてばかりもいられんか。まずは人を遠ざけよう。
昔なら殺界形成やら王者の風やらのESP一択だったが、どうするか。
…ここは、新しい力に頼ってみるか。
ユーベルコードを使用。技能【天候操作】も用いて激しい雨を降らせよう。
雨が降れば雨宿りしたくなるのが人の情さ。
フードトラックに並ぶ客も、これで少しは散らせるだろ。
あの時代を戦った灼滅者としても、学園の教師としても。恥ずかしい所は見せられない。
少しは気合、入れていかないとな。
●予報にない急な雷雨ほど迷惑な物ってないですよね
「あー、そうそう。こんな奴らだったな、ご当地怪人」
知っているのか、月雲・悠一(
蘇る紅焔・f43822)!?
「持ち出す理屈は意味不明な癖に、成就した時の結果は大概ヤバい。そんな奴らだった。
あれから六年。まさかまたやり合う事になるとはなぁ」
と、昔を思い出すかのようにしみじみと語る悠一。
彼はこの世界における、かつての戦いの日々を駆け抜けた灼滅者の一人と言う事もあってかご当地怪人の事は忘れるはずもなかった。
と言うか、そんなやべー奴らだったんですかご当地怪人(サイキックハーツ未参加勢なので詳しく知らず)。
「そ、そんなに危険な方達だったんですねぇ……」
一方で、悠一の話を聞いた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)も若干引き気味であった。
これまで彼女は色々な世界で色々な敵と戦ってきたが、話を聞くだけでもご当地怪人は相当なまでにヤバい奴らである事は間違いないだろう。
「とは言え、何とかしませんと」
「と、ボヤいてばかりもいられんか。まずは人を遠ざけよう」
二人は早速サッカー場へと目を向ける。
あまり広くない観客席はそれなりに埋まり、そこにいる者達は皆、無料配布の餃子をこぞって口にしている様子があった。
ここにいない者達は外のキッチンカーに並んで列を作り、無配餃子の配給を待っている事だろう。
今は時期的に暑いのに焼きたての熱い餃子喰うのはどうなのと言う気もするが、無配の品に贅沢だのクレームなどを付けるのは重罪である。
むしろそんな事したら宇都宮餃子怪人が黙ってないだろうし……
「昔なら殺界形成やら王者の風やらのESP一択だったが、どうするか」
観客席でのんびりしている者達を尻目に、悠一は一人呟きながら考える。
そう言えばありましたね、殺界形成とか王者の風。
確かにアレがあれば人を遠ざけるのには苦労はしない奴でしたが、今回はそう言うのが無いですからね。
「ここは、新しい力に頼ってみるか」
「……おや、もしかしたら考えている事は同じですかぁ?」
ここで、るこるも悠一と似たような事をしようとしていたのか声を掛ける。
ユーベルコードで何かしようと言うのは確かだが……?
「今はこんな時期だ、ある意味おあつらえ向きだろう」
「ええ、確かにそうですねぇ。では、少し派手にやりましょうかぁ」
と、二人とも互いの意図に気付いたか早速行動を開始……って派手に!?
分かってるとは思いますけど平和的にですよ? 大丈夫?
「試合開始まであと10分くらいか。餃子を食べ終わる頃には始まってるかな」
「そうね、今日はあの子の晴れ舞台……あ、あら? 雨……?」
……同じ頃、観客席で餃子を口にしつつ試合開始を待っている観客が空を見上げると、雨がポツリ、ポツリと降り始めた事に気付く。
「にわか雨か? まあどうせすぐに止む……え、雲が出てきた?」
更にその後、急な雨雲が空に発生すると、雲一つなかったはずの空が淀み出す。
しかも空がゴロゴロと鳴り出すゴリラゲイ雨……もといゲリラ豪雨と言う、今の時期には割とよくあるアレがやってきたではないか!
「ちょっと、これ試合出来るの? て言うか雨宿り出来るところはないの!?」
「さすがに雷雨の中で試合は無理か。仕方ない、選手達に中止を伝えてくれ」
「雨の後だと芝生も濡れてて危ないな……これは中止も已むを得ないか」
突然のゲリラ雷雨を受け、観客席や若い選手達がざわめきつつも慌ててここから離れんとする。
仮にこれがプロの試合なら強行もしていたかもしれないが、いかんせんこっちは少年サッカーの試合……安全を考えて中止にせざるを得ないのが実情だ。
なお実際のところは、るこるの『
豊乳女神の加護・豊饒宿霊』と悠一の『ヘヴンリィ・シルバー・ストーム』に加え、二人が天候操作を行った事が主な原因である事を観客達は知る由もなかったのだが。
万一この行為がバレたら、彼らから非難とクレームの嵐は避けられないだろうが……ホラ、よく言うじゃないですか。
バレなきゃユーベルコードじゃないって(※言いません)。
「ボ、ボス、大変です! 急な雷雨のせいで観客がどんどん離れていきます!」
「な、なんだと!? この日のために材料はたっぷり用意したんだぞ!?」
そして当然ながら、この惨状(?)は外のキッチンカーにいる宇都宮餃子怪人達にも即座に伝わる事となり、長蛇の列が解散する様を悔しそうに眺める事しか出来なかった。
宇都宮餃子を食べてもらえない事は、奴にとって大きな屈辱なのだ。
すぐにでも観客達を引き留めたい宇都宮餃子怪人であったが、自身が濡れる事は避けたかったのかキッチンカーからは出られないらしい……って、どこぞのアンパンのヒーローかお前は。
「向こうは大慌てのようですねぇ」
「これで一般人が洗脳されるような事はないと思いたいな」
その一方でるこると悠一は雨宿り出来る場所から、観客がどんどん掃けていく様子を眺めていた。
この日を楽しみにしていた彼らには悪いが、洗脳されてオブリビオンの尖兵にされてしまう事だけはどうしても避けたかったので仕方ない。
試合は後日またやり直せばいい。
命あっての……と言うのかどうかまでは分からないが、とにかくそんな感じだ。
「ところで、餃子があるのですが……悠一さんも如何ですぅ?」
ふと、ここでるこるがパックに詰められた餃子を取り出す。
どうやらいつの間か用意してきた物らしい。
「ん、餃子? 密かにあいつらからもらってきたのか?」
「いえ、私が作りましたぁ。はい、浜松餃子ですぅ」
「へえ、浜松……あいつらがこれ見たら烈火のごとく怒り狂うだろうなぁ」
宇都宮餃子以外を認めない宇都宮餃子怪人からすれば、よその餃子はまさに地雷。
奴らの目の前によその餃子を食べていたら、速攻で割り込んで宇都宮餃子を喰わせてくるに違いない。
そう言った意味では大きな挑発にも似た行為に悠一は苦笑しつつ、るこるの用意した浜松餃子を口にする。
(あの時代を戦った灼滅者としても、学園の教師としても。恥ずかしい所は見せられない。少しは気合、入れていかないとな)
そんな事を考えつつ、彼は戦いの時を待つのであった。
あ、浜松餃子は普通にウマかったそうですよ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
祓月・清十郎
拙者これでも料理人の端くれであるが故、無配の餃子に打ち勝つ手段がちょっと思いつかないでござる
無料配布強すぎでござる
なのでもうここはロボットしかないでござる
サプライズ巨大ロボット理論!
アルダワの虚空よりサッカー場から離れた場所にメカケットシーを召喚!
パイロットはさっちゃんと謎の亀と海月ちゃんとキッチンカーと拙者!!! 合計五人(?)! ヨシ!
で呼び出した後の事何も考えてなかったでござるけど、周辺環境に配慮しつつ街中を練り歩き、賑やかしに非殺傷性のビーム目から出して、決めポーズばっちりキメたら流石にこっちへ人を引き付ける事が出来るんじゃないかなーって思ったんでござるけど
どんなもんでござるでしょう?
●やべえ、どこからツッコんでいいか分からねえ…
唐突だが、祓月・清十郎(異邦ねこ・f16538)は悩んでいた。
その原因は言うまでもなくアレだ。
「拙者これでも料理人の端くれであるが故、無配の餃子に打ち勝つ手段がちょっと思いつかないでござる。無料配布強すぎでござる」
わかるわー、無配強すぎるわー。
タダより高い物はないって言葉もあるし、とりあえずもらいたくなっちゃう感あるよね。
例えば某ゲームストアの無料配布とか(そしてもらったまま放置するまでがセット)。
と、話が脱線しそうになってしまったが、無配餃子に打ち勝つには何か手を考えねばならないのだ。
さあ清十郎さん、この状況を打破するための一手を今こそ!
「なのでもうここはロボットしかないでござる」
な ん で ! ?
「困った時にはロボットで大体なんとかなるでござる」
そうなの!?
いや、戦闘時にはそれでどうにかなるだろうけど、今はまだ戦闘じゃないよ!?
「しかし時間は限られているでござる。と言う訳でサプライズ巨大ロボット理論!」
そう言うと清十郎は『
DXスーパー血斗死威ロボ!!!!』でアルダワの虚空よりサッカー場から離れた場所に全長45mの合体ロボ『アルダワ魔法学園謹製メカケットシー』を召喚……って、こんなやべーの呼び出して大丈夫なのッ!?
「早速搭乗でござる。と言う訳で、さっちゃん、謎の亀、海月ちゃん、キッチンカー、カムヒアでござる!」
誰!?
あ、アイテム欄にいる面々……って言うかキッチンカーも呼び出して操縦ってどう言う事なんだよ!?
しかし、このユーベルコードは『誰でもいいから五人いなければ操縦出来ない』ので仕方ない。
それにしたって、メンツがあまりにもカオスすぎるんですが!
「全員搭乗、ヨシ! で呼び出した後の事何も考えてなかったでござるけど」
ちょっとォー!? とりあえず呼んでみただけなの!?
このドデカいメカケットシーどうすんの!
「周辺環境に配慮しつつ街中を練り歩き、賑やかしに非殺傷性のビーム目から出して、決めポーズばっちりキメたら流石にこっちへ人を引き付ける事が出来るんじゃないかなーって思ったんでござるけど」
ツッコミが、ツッコミが追い付かねえ……いや確かに人目を引くにはあまりにも十分すぎるけど。
「とにかくやってみるでござる。うおおー!! 周辺の環境に可能な限り配慮しつつ行くでござるよ血斗死威ロボーッ!!」
そうシャウトしながら清十郎は操縦桿を滅茶苦茶にガチャガチャさせつつメカケットシーを動かす。
……そんな適当な操作で大丈夫か?
「大丈夫でござる、問題ない」
清十郎が駆るメカケットシーの目から、賑やかし非殺傷性ビームが放たれる!
イメージ的にはサーチライトのようなアレだ。
「そしてここで決めポーズでござる。Wasshoi!!」
そこから更にメカケットシーが珍妙なポーズを決める!
唐突に現れた全長45mのケットシーロボの奇行(?)に、サッカー場の面々は一体何事かと外へ出て、直接見に行く始末だ。
まあ、さすがにあんだけデカいのが出てきたらそうもなるが。
「おお? 気付けば多くの人達が集まっているでござる。しかもスマホを四方八方から向けられているとなると、今日のニュースで大きな話題になる事請け合いでござるな」
どっちかってーと違う意味で話題になりそうなんですがそれは。
「ではサービスで更にもう一発。ソイヤ、ソイヤッ!」
そしてそれに気を良くしたのか、清十郎は更にメカケットシーを動かすのであった。
誰か止めてくれェー!
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『宇都宮餃子怪人』
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POW : 宇都宮アツアツ餃子返し
【フライ返し】のスイングで近接範囲の敵全員にダメージを与え、100m吹き飛ばす。
SPD : 宇都宮餃子の皮包み
【マント状の巨大餃子の皮】で近接攻撃し、命中した部位ひとつをレベル秒間使用不能にする。
WIZ : 美味!宇都宮餃子!
手持ちの食材を用い、10秒でレベル×1品の料理を作る。料理毎に別々の状態異常・負傷・呪詛を治療する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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●宇都宮餃子怪人、激おこの巻
そんな訳で、猟兵達の奮戦でサッカー場から一般人を遠ざける事が出来た。
これでひとまずはブラジルサッカー怪人の洗脳工作は頓挫した事にはなる。
……だが、当然そんな状況になって黙っていられない連中も確かにいた。
「貴様らーッ、一般人を遠ざけるとは何と言う事をしてくれのだ!」
「宇都宮餃子を世に広めると言う、我らの崇高な使命を邪魔するとは許せん!」
「かくなる上は、貴様らを宇都宮餃子の具にしてくれるわ!」
そんな言葉と共に、宇都宮餃子怪人達が怒りと共にキッチンカーから次々と出てこちらに向けてやってきたではないか。
見て分かる通り、奴らは使命を邪魔されたとあって激おこである。
と言うか、一部はやたら物騒な事を口にしているのはいいのだろうか。
さて、さすがにこいつらをそのまま放置していては色々と面倒な事になりそうなので、可及的速やかに撃破しておく必要があるだろう。
サクッと宇都宮餃子怪人を蹴散らして、本命のブラジルサッカー怪人を引きずり出してしまうとしよう!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
(浜松餃子を食べつつ)
おや、どうやらおいでの様ですねぇ。
始めましょうかぁ。
『FAS』により飛行、『FGS』の重力波を下方に展開しますねぇ。
『フライ返し』は近接範囲に入られなければ効果がない以上、重力波で跳躍を抑えつつ飛行で距離を取れば問題なく、遠距離攻撃は『FLS』の空間歪曲障壁で逸らせば良いでしょう。
後はそのまま【乳焔海】を発動、広域を『乳白色の炎』で包むと共に、『FRS』『FSS』の[砲撃]による[追撃]も併せ、怪人さん達を焼き餃子にしますねぇ。
ああ、折角ですから、残った餃子とその材料は『FTS』で回収し頂いておきましょう。
討伐完了後に餃子パーティ等も良いですねぇ。
●ところでこいつらって喰えるんですかね?
「おや、どうやらおいでの様ですねぇ」
宇都宮餃子怪人が現れた事に気付いたるこるが立ち上がる。
彼女の片手には、浜松餃子(※相手はまだそれに気付いていない)の乗った紙皿が。
「ムッ!? 手にしているのは餃子か……貴様、それは宇都宮餃子なのか?」
るこるが餃子を口にしている事に気付いた宇都宮餃子怪人は神妙な面持ちで尋ねる。
そんな意味の無い事を聞く必要があるのかと思われる事だろうが、向こうからしたら何よりも大事な事なのだから仕方ない。
「いいえ、浜松餃子ですぅ」
そして向こうの問いに対し、るこるは真っ向から地雷を踏み抜きに行く。
なんたる恐れ知らず!
「なぁぁぁにぃぃぃ……浜松、餃子だと
……!?」
宇都宮餃子怪人、キレる!
何せ宇都宮以外の餃子は全て認めない宇都宮餃子怪人からすれば、彼女の返答は怒りを爆発させるのに十分すぎる物であったからだ。
うーん、この餃子厄介勢。
「我々の前で他所の餃子を口にしようとは言語道断!」
「こうなれば貴様を宇都宮餃子しか口に出来ない体にしてくれるわ!」
「宇都宮餃子を一週間に十日喰え!」
ブチギレモードの宇都宮餃子怪人達は、各々がキレ散らかしつつフライ返しを構える。
奴らはやる気だ……と言うか、一週間に十日って色々矛盾してませんかね?
「喰らえ、我々の宇都宮アツアツ餃子返しを!」
微妙にセンスがよろしくない技名を口にしつつ、宇都宮餃子怪人達はフライ返しを手にるこるへ向け、突撃!
あんな物に殴られたら痛いなんてレベルでは済まされないぞ!
「では、始めましょうかぁ」
浜松餃子を平らげると、るこるは祭器『FAS』でふわりと体を浮かび上がらせる。
向こうが地上戦闘を仕掛けてきても、わざわざそれに付き合う気などない姿勢だ!
「アッ、貴様! 空を飛ぶとは卑怯な!」
「ええい降りろ! 我々と戦え!」
「宇都宮餃子を貴様に喰わせてやるわ!」
あっさりと自分達の攻撃範囲から逃げられ、宇都宮餃子怪人が喚く。
奴らの攻撃手段は主に近接しかないのがここで響いたか。
……割とこいつらガバガバなのでは?
「はーい、ちょっと静かにして下さいねぇ」
それはさておき、るこるは祭器『FGS』の重力波を下方に展開し、宇都宮餃子怪人を地に突かせる。
ところで重力波を展開したら、あいつらの中身が頭から出てしまわないかちょっと不安ですね!
「そう言えば思ったんですけど」
どうしました、るこるさん?
「餃子の怪人さんって事は、やっぱり食べられるんでしょうかぁ?」
えっ、なにそれこわい。
いやまあ頭は餃子ですけども……喰えるんですかね、こいつら>
「とにかく確かめてみましょう」
と、口にしたるこるは『
豊乳女神の加護・乳焔海』で女神の波動を照射、宇都宮餃子怪人を乳白色の炎で焼き始めた!
コワイ!
「アーッ!? 熱い! 熱いーッ!」
「我々は喰っても美味くないぞーッ!?」
「焼かれる、焼かれるーッ!」
一方で宇都宮餃子怪人は焼かれながら悶絶!
なんか地味にいい匂いが立ち込めてきたぞ!
「火力で一気に仕上げと行きましょう。どーん☆」
そこへるこるは更に祭器『FRS』と『FSS』の砲撃を放ち、容赦のない追撃!
「「「アバーッ
!?」」」
そして宇都宮餃子怪人は追撃を受け盛大に爆発四散!
直後、デカい焼き餃子が辺りに散らばると言う恐怖映像が!
「うーん、いい匂いですねぇ。これはお持ち帰りと行きましょう」
最後にるこるは、辺りに散らばった宇都宮餃子怪人『だった物』や材料を『FTS』で回収し、何一つ無駄にする事なく後片付けを済ませる。
フードロス問題にも配慮してえらい!(……えらい?)
大成功
🔵🔵🔵
月雲・悠一
さて、出てきやがったな。
まぁお前ら自体はそう悪質でもねぇんだけどな。宇都宮餃子の布教くらいが目的だし。
……いや、最終的にはなんやかんやで世界征服に行き着くんだっけか、ご当地怪人。やっぱ悪質だわ。
つーわけで、悪いが潰させてもらおうか!
イグニッションカードから武装を喚び出し構えてはみる、が。
……ふむ。俺の得意な距離は近接戦だが、それは相手も同じに見える。
なら同じ土俵には乗らねぇで、距離を取って大技で一気に決めちまおうか。
掌を指の爪で掻き切って、ユーベルコードを発動。
作り出す武器は、炎の槍。その槍を構えて、投槍のようにぶん投げる。
ご自慢のフライ返しごと、皮もタネも、丸ごとこんがり焼いてやるよ!
●ところで黒焦げどころか消し炭になりそうなんですがそれは
「さて、出てきやがったな。まぁお前ら自体はそう悪質でもねぇんだけどな。宇都宮餃子の布教くらいが目的だし」
悠一が宇都宮餃子怪人の前に立ちはだかり、一言物申した直後にふと考える。
宇都宮餃子怪人の目的は宇都宮餃子の布教
↓
それはつまり毎日三食、宇都宮餃子
↓
それによって栄養が偏って一般人の健康に支障が出る
↓
この機に乗じてご当地怪人が世界征服に乗り出す
↓
食い止める者が少なくなった事で世界征服が達成される
↓
なんやかんやあってサイキックハーツ終了のお知らせ
「……いや、ご当地怪人やっぱ悪質だわ。つーわけで、悪いが潰させてもらおうか!」
この間、僅か数秒!
大分発想が飛躍しすぎではないかと思われる事だろうが、あいつら普通にそーゆー事しそうだから、あながち間違いではないのが実にアレだ。
「我々が悪質だと!? とんだ言いがかりを付けてくれるな!」
「宇都宮餃子を世に広めるのが我々の存在意義! それ以上でもそれ以下でもない!」
「邪魔をするならば死あるのみよ!」
一方で宇都宮餃子怪人達は心外だとばかりに言葉を返す。
でも結局こいつらは最終的に世界征服企んでる訳だしなぁ……
「我々の宇都宮アツアツ餃子返し、とくとその身に焼き付けてくれる!」
「そしてあの世で宇都宮餃子の偉大さを広めるのだな!」
「皆の者、行くぞ! 宇都宮餃子のために!!」
そう言うや各々がフライ返しを構え、悠一を料理せんとする。
向こうはヤる気満々だ。
「さて、それじゃあやらせてもらうとするかね」
対する悠一はスレイヤーカードから武器を取り出すと、同じく構えて宇都宮餃子怪人を迎え撃たんとする。
と、ここで彼は再び考える。
(……ふむ。俺の得意な距離は近接戦だが、それは相手も同じに見える)
向こうはフライ返しにマント状の巨大餃子の皮が主な装備だ。
そのため近接特化型であるが故、遠距離攻撃には滅法弱いと見ていいだろう。
(なら同じ土俵には乗らねぇで、距離を取って大技で一気に決めちまおうか)
別に奴らと近接戦闘で戦ったところでまず負けないだろうが、だからと言ってわざわざそれに付き合う義理もない……『なさけ むよう』と言う奴である。
「悪いが一気に決めさせてもらうぜ」
素早く距離を取ると同時に、悠一は掌を指の爪で掻き切って『イグニッション・ブラッド』を発動。
血液から超高温の炎で形成された槍を生み出すと、それを握り締め……
「そぉら……よっと!」
槍投げめいて一気に……投擲!
ダンゴめいて宇都宮餃子怪人がまとめて串刺しに!!
頭にブッ刺さっていて絵的に大分痛そうである。
「「「グワーッ
!?」」」
串焼き餃子怪人となった宇都宮餃子怪人が悶絶!
だが、これだけでは当然終わらない。
「おっと、それで終わりじゃないぜ? ご自慢のフライ返しごと、皮もタネも、丸ごとこんがり焼いてやるよ!」
悠一の死刑宣告!
その直後、炎の槍が一気に炎上! 宇都宮餃子怪人が火達磨に!!
「「「アーッ!? アババババーーーッ
!!」」」
「おお、よく燃えて……いい匂いが漂ってきてるの、気のせいじゃないよな?」
怪人松明と化した宇都宮餃子怪人を遠巻きに眺めつつ、悠一は怪訝そうな顔をする。
え、もしかしてこいつら喰えるのか? そんな感じの様子である。
「腹が減っていたら食べても良かったんだが、餃子ならさっき食ったしなぁ」
そもそも人払いの際に浜松餃子を口にした事もあって、悠一はまた餃子を口にしようと言う気にはならなかった。
そもそも餃子をハシゴって結構しんどいからね、仕方ないね……。
大成功
🔵🔵🔵
爆乳戦隊・デカパイジャー
世界の平和と女の子のおっぱいを守る正義のスーパー
美少女戦隊として、見過ごす訳には行かないよ!
「爆乳チェンジ!!はあっ!」
「爆乳戦隊!」
『デカパイジャーッ!!』
《ドーンッ!》(1カメ)
《ドーンッ!》(2カメ)
《ドーンッ!》(3カメ)
私達が来たからにはもう大丈夫!大船に……じゃなかった!大胸に乗ったつもりで任せてね!
UC「スーパー合体」!!(武器変形+切断部位の接続)
《ガキーンッ!!》
五機のデカパイメカを合体させて……!
完成!!爆乳合体ロボ、デカパイオーッ!!
《ズドォーンッ!!》
ロボの胸部から
必殺!
爆乳光線ッッ!!!!
爆乳勝利!!
●※色々な意味で大丈夫かと思いましたが多分大丈夫なので採用となりました
「そこまでよ!」
突如としてサッカー場の外に、一人の少女の声が響く!
一体どこから!?
「ぬぅッ、何者だ!?」
「ええい、どこだ! 姿を現せ!」
「我らの邪魔をする者は排除する!」
宇都宮餃子怪人達が辺りを見渡しつつ叫ぶ。
なんか昔の特撮で見た事あるパターン!
「世界の平和と女の子のおっぱいを守る正義のスーパー
美少女戦隊として、見過ごす訳には行かないよ!」
……ってちょっと待って!?
今何かおかしなワードが出てこなかった!?
「あそこだ、あそこにいるぞ!」
宇都宮餃子怪人の一人が声の場所に気付き、指を差す。
そこには五人の少女の姿が!
「爆乳チェンジ!! はあっ!」
そこから掛け声と共に変身すると、先程までいた高い場所から颯爽と飛び降りる!
「爆乳戦隊!」
『デカパイジャーッ!!』
そして着地と同時にポーズを決め(しかもご丁寧に1カメ、2カメ、3カメとアングルが変わり)、現れたのは爆乳戦隊・デカパイジャー(毎週日曜朝午前9:30から大人気放送中!!見てね☆・f43257)……って、またえれえキャラが濃すぎるのがやってきたなオイ!?
あと一人なのに戦隊ってどう言うアレだよと思われる人もいるだろうが、ステシに五人と書いてあるので、今ここにいるのはきっかり五人……と言う事にさせて下さい。
「私達が来たからにはもう大丈夫! 大船に……じゃなかった! 大胸に乗ったつもりで任せてね!」
カメラ目線(どこに?)で呼び掛けるデカパイジャー。
今、ここに観客とかそーゆーのいないんですけどもね!
「ええい、珍妙な連中め……我々の邪魔をするならば容赦はせんぞ!」
対する宇都宮餃子怪人はフライ返しを構えると、戦闘体勢を取る。
こいつら、真面目に悪役やってるなぁ。
「……来る! みんな、行くよ!」
『オーケー!!』
そうしてフライ返しを手に襲い掛かってきた宇都宮餃子怪人との戦闘に入るデカパイジャー。
ノリは戦隊モノでよくあるザコ戦闘員との戦い……そう言えば最近のもこんな感じの奴はあるんですかね?
まあそれはともかく、宇都宮餃子怪人の攻撃を躱したり、反撃の格闘攻撃を放つ度にデカパイジャー達の胸がたゆんたゆん揺れる!
絵的に青少年のなんかがあぶない!
「なかなかやるわね……こうなったら合体よ!」
宇都宮餃子怪人がそれなりに強い相手であった事を悟ってか、デカパイジャーが仲間に呼びかける。
「デカパイメカ、カモン!」
デカパイジャーが呼び出した五機のデカパイメカが『スーパー合体』で一つになる!
因みにそのムーブは大体ボスにやる物だが、今は緊急事態なので仕方ない。
「五機のデカパイメカを合体させて……! 完成!! 爆乳合体ロボ、デカパイオーッ!!」
そしてガキーンと合体したデカパイオーがズドォーンッ!!と派手なSEで登場!
色々ツッコミたいところはあるが、とにかく強そうだ!!
「必殺!
爆乳光線!!!!」
「「「ウギャーーーッ
!?」」」
そのままデカパイオーの胸部から必殺の爆乳光線が有無を言わさずに放たれると、宇都宮餃子怪人達は爆発四散!
オーバーキルもいいとこだなオイ!?
「
爆乳勝利!!」
敵をやっつけ、シメにポーズを決めるデカパイオー。
ノリと勢いのままに、宇都宮餃子怪人達を蹴散らしたのであった。
……あの、でもまだ本命のボスは残ってますよ?
大成功
🔵🔵🔵
祓月・清十郎
もぐもぐ成程
これがユーベルコードの域へ昇華された宇都宮餃子…ううむ美味でござるな(つまみ食い)
流石見た目からユベコまで餃子塗れなだけあるでござる
となると
そこまで宇都宮餃子好き好き大好きなら、よりハイクオリティな宇都宮餃子に負ける分にはぐうの音も出ないでござるよね?
なので突如始まる熱きクッキング・バトル!
こんな事も有ろうかと、野生のキッチンカーに朝イチ仕込んでおいた餃子のタネ
それらを皮に乗っけつつ、拙者が今この瞬間、一番望んでいる願いも一緒に包んでじゅうっと暫く
其方が世界征服の邪悪な野望を餃子に籠めるのなら、こっちはラヴ&ピースの真心を籠めて極上の逸品を作るのでざる
さあ、お味は如何でござろうか?
●アイデンティティがクライシス
「もぐもぐ成程、これがユーベルコードの域へ昇華された宇都宮餃子……ううむ美味でござるな」
戦いが始まろうとしていた矢先、清十郎はキッチンカーで作られていたものの、一般人に渡し損ねたであろう宇都宮餃子をしれっとつまみ食いしていた。
こんな時に何やってんだーッ!?
「アッ、貴様! 勝手に餃子を食べてるんじゃあない!!」
「しかし宇都宮餃子の美味さが分かるとは、貴様も少しは見所があるな」
「今からでも遅くはない、貴様も我らの仲間となれ!」
一方で、宇都宮餃子怪人は勝手に餃子をつまみ食いしていた事に怒りつつも、単純に美味と評価された事に少しだけ気を良くしていた。
なんてーかチョロいなこいつら。
「ふーむ、流石見た目からユベコまで餃子塗れなだけあるでござる」
清十郎は相変わらず餃子をもぐもぐしながら、敵に対して感心していた。
……いや感心と言うのかこれ?
そもそもこんなノリで戦いが始まるのか怪しくなってきたところではありますが!
「となると」
うん? どうしました清十郎さん?
「そこまで宇都宮餃子好き好き大好きなら、よりハイクオリティな宇都宮餃子に負ける分にはぐうの音も出ないでござるよね?」
どんな理論!?
……あれ、もしかして戦闘は戦闘でも違う方向に行く奴なんです?
「何ィ!? 貴様、今何と言った!?」
「宇都宮餃子は世界一、何にも負けはせぬわ!」
「よもや餃子で我々に挑むつもりとは、愚かな!」
宇都宮餃子怪人達も今のは聞き捨てならんとばかりに清十郎の一言に食い付く!
よりにもよってそこに反応するのかと思われる事だろうが、何分こいつらはそーゆー存在だから仕方ないのだ。
「無論、餃子でバトルでござる。確かに宇都宮餃子は大変美味でござったが、拙者の餃子も決して負けはしないでござるよ」
自信満々の発言!
実際、清十郎は超級料理人でもあるため料理の腕前はホンモノだ。
即ち、この戦いは宇都宮餃子怪人に『美味い』と言わしめれば勝ちと言う事に……って、戦いの方向性がおかしな事になってるけど、そもそもこいつらのWIZのユーベルコードって餃子作るだけだからなぁ(メタい)。
「こんな事も有ろうかと、野生のキッチンカーに朝イチ仕込んでおいた餃子のタネ」
え、いつの間に用意してたの!?
侮れないな、この人!(種族はケットシーだけど)
「それらを皮に乗っけつつ、拙者が今この瞬間、一番望んでいる願いも一緒に包んで……」
一つ一つに手を抜く事なく、清十郎は『
いつも月夜と米の飯』で極上の逸品を創造する。
フライパンからじゅぅぅぅ……と言う音に、ほんのりといい匂いが漂ってきているではないか。
「其方が世界征服の邪悪な野望を餃子に籠めるのなら、こっちはラヴ&ピースの真心を籠めて極上の逸品を作るのでござる。はい、出来上がり!」
そして焼き時間を厳守し、綺麗に焼けた清十郎謹製餃子が皿の上に乗り、宇都宮餃子怪人達に差し出される。
「ほう、焼き具合は問題なしか」
「羽も付いているな。腕は確かなようだ」
「だが問題は味よ。宇都宮餃子に比べればこんな物……むぐッ!?」
宇都宮餃子怪人達が清十郎の餃子を口にした瞬間、脳天に電撃が走る!
……美味い。
その一言が思わず漏れそうになってしまうが、その言葉を口にした瞬間、自分達は敗北を認めてしまう事になるのだ!
「さあ、お味は如何でござろうか?」
清十郎の言葉にプルプルと震える宇都宮餃子怪人。
美味い、だが口には出来ない……そんな心境か。
「ぐ、ぐぐぐ……美味い……ッ!」
だが宇都宮餃子怪人の一人が耐えきれずに美味いと口にした瞬間、その場に崩れ落ち、周りにいた者達もバタバタと倒れていくのであった。
……なんなんだこの絵面!
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ブラジルサッカー怪人』
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POW : ブラジリアンオーバーヘッドシュート
速度マッハ5.0以上の【オーバーヘッドキック】で攻撃する。軌跡にはしばらく【サッカーボール模様のオーラ】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
SPD : イレブン分身術
X体の【ブラジルサッカー怪人イレブン】を召喚する。[ブラジルサッカー怪人イレブン]は自身と同じ能力を持つが、生命力を共有し、X倍多くダメージを受ける。
WIZ : リオ・ブランコの太陽
【太陽】の【如く輝くサッカーボール】で、レベルmの直線上に「通常の3倍÷攻撃対象数」ダメージを与える。
👑11
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●対決、ブラジルサッカー怪人!
宇都宮餃子怪人も蹴散らした猟兵達は、すぐさまサッカー場へと戻る。
時間的にそろそろ黒幕が出てくる頃合いだ。
「……とぉっ! 突然の乱入を失礼しますよ。私はブラジル……あ、あれ?」
掛け声と共に颯爽とピッチの上に現れたのはブラジルサッカー怪人……であったのだが、観客席には誰一人もいない事に気付き、辺りを見渡す。
そもそも試合が行われていない時点で色々と怪しむべきだっただろうが、その辺りの事に気付いてない時点でこいつも大分マヌケである。
「……
マンマミーア! 観客はおろか選手もいないのでは、サッカー戦闘員が増やせないではないか!!」
と、大げさに嘆くブラジルサッカー怪人。
と言うかブラジルなのにイタリア語を使ってる辺り、キャラがブレてるような気がするのだが、それはいいのだろうか?
「ハッ!? そこにいるのは灼滅者……いえ、今は確か猟兵でしたか? まさか観客を逃がしたのはあなた方だったとは……」
あ、こっち気付いた。
向こうはしてやられた、と言ったような様子で猟兵達を見ているぞ!
「こうなればあなた方を倒し、ここを我が拠点とした上で改めてサッカー戦闘員を増やしましょう。さあ、試合を始めようではありませんか!」
ブラジルサッカー怪人の言葉と共に、どこからともなくホイッスルが鳴り響く。
ならばここで奴を倒し、この事件を解決と行こう!
いざ、キックオフ!
……だからと言って、サッカーの試合をしたり付き合う必要は特にないぞ!(二度目)
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
えぇと、こういう時は「サッカーか、わかった。お前ボールな?」で良いのでしたかねぇ?
『FAS』により飛行、『FMS』のバリアを展開しまして。
『刀』を抜き【繃炗】を発動、『光波霊』に変化しますねぇ。
【オーバーヘッド】が速くても『超光速』で動けるこの状態であれば回避は容易ですし、ボールを蹴り飛ばしてきても同様ですぅ。
そのまま『軌跡』に入らない『側面側』から回り込み、『刀』による『刺突』を仕掛けますねぇ。
そういえば、使えないのはあくまで『武器』、『素手』は問題ないですよねぇ?
では、お話の通りに『
頭部狙い』の『蹴り』を混ぜて、或る意味『サッカー』に付き合いますねぇ。
●サッカーのほうそくが みだれる!
「えぇと、こういう時は『サッカーか、わかった。お前ボールな?』で良いのでしたかねぇ?」
「んなッ!?」
るこるの物騒かつお約束な発言にブラジルサッカー怪人が思わずビビる。
そもそもこいつの頭はサッカーボールだし、ある意味適してるっちゃ適してますが。
「いえ、確かにサッカーですが……ボールならここにあるじゃないですか」
ブラジルサッカー怪人もさすがに頭を蹴られるのは嫌なのか、足元のボールをこれ見よがしにアピールする。
どうやらこいつに蹴る覚悟はあっても蹴られる覚悟はないようだ。
「私にはサッカーボールが二つ見えますけど?」
「ひぃッ!?」
だが、るこるはアイコンにあるような黒い笑みを浮かべ、そう返すとブラジルサッカー怪人が再びビビる。
向こうの声のトーンがマジだった事を察したのだろう。
「ええい、こうなれば仕方ありません。私のブラジリアンオーバーヘッドシュート、存分に見せてさしあげましょう!」
ブラジルサッカー怪人は自身が蹴られずに済むには戦って勝つしかないと悟ったか、覚悟を決め、るこるへ戦いを挑む。
「では、試合開始と行きましょうかぁ」
一方のるこるも『FAS』により飛行、『FMS』のバリアを展開し、霊刀『純夢天』を抜き……いや待って!
サッカーの試合で武器使うの、どう見てもダメな奴じゃね!?
いやこれ厳密にはサッカーの試合でもなんでもないかもしれないけど!
「さあ、どこからでもどうぞ」
刀を抜いたまま、るこるは『
豊乳女神の加護・繃炗』で光波霊に変身し、ブラジルサッカー怪人を迎え撃つ。
この時点で『刀を抜いたメイド服の猟兵が空を飛びつつ刀を構えてサッカーボールをキープした怪人と相対する』と言う、絵的に大分カオスな事になってるが細かい事を気にしてはいけない。
「いくらどんな手を使っても、私のサッカーは世界一! シュートォォォッ!」
三本足で華麗なドリブルを見せつつ、ブラジルサッカー怪人がボールを浮かせて飛び上がり、ブラジリアンオーバーヘッドシュートをるこるに向けて放つ!
その速度はマッハ5以上と、常人ならば止める事は不可能な必殺技だ!!
「ふむ、確かに早いですが、それよりも早く動ければ」
が、光波霊に変身したるこるは超光速で動き、飛んできたシュートを瞬間移動めいた速度で躱した。
そも、マッハが光の速さに勝てる訳がないので当然である。
「何ッ!? ええい、まだまだ!」
自慢のシュートが避けられた事に驚くブラジルサッカー怪人は、その後もオーバーヘッドシュートを連続して放つが、やはり当たる事はなかった。
「では、今度はこっちの番ですねぇ。えいっ」
まるで相手を弄ぶかのように、るこるが何度となく攻撃を躱した後でサッカーボール模様のオーラの軌跡に入らない側面側から回り込むと、刺突攻撃をブスリ!
「あいったぁーっ!?」
脇腹に痛烈な一撃をもらって痛みに悶絶し、転げ回るブラジルサッカー怪人。
シミュレーションではなくガチの痛みだ!
「そういえば、使えないのはあくまで武器、素手は問題ないですよねぇ?」
え、さっき刀使ってたんじゃ……?
脇腹に鋭い一撃かましてたのは一体?
「と言う訳で、サッカーの続きと行きましょうかぁ」
ウワーッ、聞いてねえよこの人!?
ああっ、るこるが助走を付けたまま転げ回るブラジルサッカー怪人に走って……
「てやぁーっ!」
「ギャーッ!?」
SMAAAAAAAAASH!!!
るこるはブラジルサッカー怪人の頭を思いっきり蹴飛ばし、ゴールに叩き込んだ!
猟兵チーム、先制点だーッ!! ……いやこれサッカーの試合じゃねーし!
大成功
🔵🔵🔵
月雲・悠一
確か、ご当地『幹部』だったよな、コイツ。
幹部ともなるとかなり手強かったはずだが、オブリビオンとなるとどうなるかね?
ところで、俺は個人的にサッカー観戦が趣味でさ。特にJリーグが好きで、現地観戦とかも割と頻繁にしてるわけよ。
だもんで、サッカーという競技と関係者に関しては、誠実に向き合いたいんだよな。
だからお前にも誠実に──向き合うと思ったか、バカめが!
UCを発動。戦鎚のロケットを唸らせながら回転する。
竜巻を纏いながらの回転だ。この暴風の前には、オーバーヘッドの体勢をとるのも一苦労だろうよ。
そうして体勢が崩れりゃ、後は戦鎚を叩き込むのみ!
まぁ少しだけ、サッカー対決ってのも惹かれるモノはあったけどな?
●そもそもまともに付き合う義理なんてありませんよね
「確か、ご当地『幹部』だったよな、コイツ。幹部ともなるとかなり手強かったはずだが、オブリビオンとなるとどうなるかね?」
昔を思い出しつつ、悠一は油断ならぬ表情でブラジルサッカー怪人を見る。
こんなふざけた見た目でも、昔は戦争のエリアボス扱いだったそうですね?
「ところで、俺は個人的にサッカー観戦が趣味でさ。特にJリーグが好きで、現地観戦とかも割と頻繁にしてるわけよ」
と、ここで悠一は急にサッカーの話を切り出してきた。
いや、いきなりそんな話をしてもこいつが喰いつく訳が……
「ふむ、Jリーグですか……近年日本のサッカーのレベルは着実に上がっているそうですね。まあまだまだブラジルには及びませんが」
ってガッツリ反応してるー!?
そう言えば昔もサッカー絡みの事を口にしてたわこいつ!
「だもんで、サッカーという競技と関係者に関しては、誠実に向き合いたいんだよな」
「ほう、ほうほう……その言葉を待っていましたよ。久しぶりに日本のサッカーと戦えるとなると、私の心も踊ると言うものです」
あ、ブラジルサッカー怪人がちょっと嬉しそう。
ようやくまともにサッカー出来る相手が見つかった、とかそんなノリか。
「だからお前にも誠実に──向き合うと思ったか、バカめが!」
「グエーーーッ!?」
KRAAAAASH!!
騙し討ちによる『戦鎚【
軻遇突智】』の一撃が、ブラジルサッカー怪人に直撃すると、大きく吹き飛ばされる! ホームラン!!(サッカーだけど)
向こうの『サッカーで試合をする』と言う気にさせておいて、この仕打ちだ!!
「お、おごご……何と言う事を……! これはレッドカード物ですよ!!」
痛みに耐えつつ、起き上がったブラジルサッカー怪人が抗議する。
まあそりゃあんな騙し討ちされちゃあねえ。
「サッカー観戦趣味は本当だが、わざわざ相手の土俵に付き合う気はないんでね!」
これに対し、悠一の非情な一言!
まあそりゃそうだ。
「くっ、こうなったら私の必殺シュートでお返しして差し上げましょう!」
ブラジルサッカー怪人はあくまでサッカーにこだわるのか、ボールをキープするとブラジリアンオーバーヘッドシュートを放たんとする。
奴の放つマッハ5以上のシュートは当たれば痛いどころでは済まないぞ!
「おっと、来るか。だったらこっちもやらせてもらう!」
向こうの動きに合わせ、悠一は『ブーステッドサイクロン』を発動すると、戦鎚のロケットを唸らせながら竜巻を纏い、大回転!
三半規管が色々とヤバい事になりそうな予感だが、過去の戦いを生き抜いた彼ならば、まるで大した事はない(多分)。
「た、竜巻ですと!? ぬぅっ、た、体勢が……!」
ピッチ上に吹き荒れる竜巻の風圧に、ブラジルサッカー怪人のオーバーヘッドも上手く行かないらしく、空中で四苦八苦だ。
「シュートが撃てないなら、こっちのものだ! そらそらそらァッ!!」
「グワグワグワグワグワーーーッ!?」
空中で戦鎚の連続打撃を叩き込まれるブラジルサッカー怪人。
いくら必殺のシュートがあっても、撃てなければ意味がない。
ならば最初から撃たせないようにすればいい、それが悠一の取った作戦であった。
「仕上げはボールを相手のゴールに向けてシュート、ってな!」
「グワーッ!!」
そのまま超、エキサイティン!!なノリでトドメの一撃を叩き付け、ブラジルサッカー怪人は頭からゴールに突き刺さった。
もうサッカー関係ないけどね!
「まぁ少しだけ、サッカー対決ってのも惹かれるモノはあったけどな?」
えぇー、ほんとにござるかぁー?
大成功
🔵🔵🔵
鉄拳制裁・ナックルダスター
NSマスターにおまかせします。かっこいい鉄拳制裁・ナックルダスターをお願いします!
『見ろ、あれが
敵だ』
『あんなものを野放しにすれば社会の平和はどうなる。無辜の民の生活は……!』
『だが問題無い……俺が居る!!』
『いい事を教えてやる!』
《悪党を殴るとスカッとするぞ!!》(ニカッ!!)
漆黒のヒーローコスチュームに身を包み、
メリケンサックと
アサルトウェポンで戦う!
最大の目標は『社会の平和』を守ることだ!まあ、無辜の民と依頼の成功のためなら多少の公序良俗に反する行動には目を瞑ってもらおうか。
あとはまかせた。よろしくたのむ!
『鉄拳制裁!!』
●何事も暴力で解決するのが一番だ(※相手がオブリビオンに限る)
「見ろ、あれが
敵だ」
そんな事を口にしながら、ブラジルサッカー怪人のいるフィールド上を見ている一人の人影があった。
彼の名は鉄拳制裁・ナックルダスター(地球人のヴィジランテ・f44275)……ところで一体誰に向かって話しているのだろうか?
「あんなものを野放しにすれば社会の平和はどうなる。無辜の民の生活は……!」
少なくともこいつを放置していたら、一般人が洗脳されてサッカー戦闘員にされてしまう事は避けられないだろう。
見た目は大分アレだが、やる事はえげつない(か、どうか分からない)パターン!
「だが問題無い……俺が居る!!」
1カメ(どこに?)に向けてキリッと目線を向け、力強く宣言するナックルダスター。
やる気は十分のようだが、彼は第四の壁を越えられる能力でもあるのだろうか。
「さて、ここは敵を一つブチのめしに行くとするか!」
そのセリフと共に、ナックルダスターは敵が待つフィールドへと走り出し……飛んだ!
そのまま華麗に着地すると、ブラジルサッカー怪人へ向け一直線にダッシュ!!
「……む? どうやら新手ですか、ならばどこからでも」
「おらァッ!!」
「グワーッ!?」
開幕と同時にブラジルサッカー怪人へ『鋼鉄拳』を叩き込むナックルダスター!
相手に喋らせる隙を与えない辺り、問答無用と言ったところである。
「いい事を教えてやる! 悪党を殴るとスカッとするぞ!!」
ニカッと笑い、初手から強烈な一撃をもらってその場で悶絶するブラジルサッカー怪人に向けて言い放つ。
あの、それ殴った後に言うんですか。
「くっ、いきなり仕掛けてくるとは紳士的ではありませんね……!」
立ち上がったブラジルサッカー怪人が忌々しげに返す。
でもさっき『どこからでも(かかってくるといいでしょう)』って言おうとしていたので、ルール的にはセーフである。
まあ、この戦いにルールもクソもないだろうと言われたらそれまでだが。
「であれば、私も容赦はしません。さあ、私のシュートを受けてみなさい!」
ブラジリアンオーバーヘッドシュートを決めんと、ブラジルサッカー怪人がボールをキープしたまま予備動作に入る。
このままボールを大きく蹴り上げた後、奴は強力なオーバーヘッドを決めてくる事だろう。
「おっと、そうはさせないぞ!」
だがそれを見たナックルダスターはアサルトウェポンを乱射して弾幕を張り、ブラジルサッカー怪人のオーバーヘッドを阻止しようとする。
これならばシュートを決めようにも弾幕に邪魔されてまともに放つ事は出来ず、無理矢理にでも放ったところで狙いは大きく逸れてしまうだろう。
合理的判断!
「あぁっ!? く、シュートを打たせないとは、なんと卑怯な……」
空中で体勢を崩しかけ、ブラジルサッカー怪人がシュートを中断する。
そこへナックルダスターが迫ってきて……
「どらぁッ!」
「グワーッ!」
メリケンサックを握り締め、全力の鋼鉄拳が顔面に叩き込まれる!
「だぁらぁッ!」
「グワーッ!」
更に鋼鉄拳が胴体に叩き込まれる!
「鉄拳……制裁ッ!!」
「グワーーーッ!!」
仕上げの鋼鉄拳(三発目)をアッパーカット状に叩き込む!
ブラジルサッカー怪人は大きく吹き飛ばされ、その場にダウン!!
なお、やっている事はほぼ一方的にブン殴っているだけにしか見えないが、相手はオブリビオンなので何も問題はないと予め言っておく。
「社会の平和を乱す奴は、この俺が許さない!」
と、締めに拳を突き上げてアピールするナックルダスター。
うーん、キマってるぜ! まあこのシナリオはギャグ寄りなんだけどね!
大成功
🔵🔵🔵
祓月・清十郎
むむう
敵ながらどこからどう見てもサッカーが滅茶苦茶上手そうな偉容
対する拙者、運動の類はからきしなので、このままだとまるで勝ち目がないでござる
なのでここは助っ人としてニンジャの皆さんを喚ぶでござるね
報酬はさっき作った餃子で…え? 駄目?
兎にも角にもニンジャサッカー開幕! (自分は餃子齧りつつ隅で応援)
ニンジャ脚力で迅雷疾風縦横無尽にコート中を駆け回り、相手の鋭いシュートを変わり身の術で回避して、ボールの主導権を得たならば、必殺の多重分身シュート!
無限分身ボールを怪人にぶつけて諸共相手のゴールへと吹き飛ばし、後はまぁ流れで取り囲んだのち思う存分カラテで叩いてサヨナラって感じで一つお願いするでござる
●なんかニンジャサッカーって海外B級映画でありそうだなあと思った
「むむう、敵ながらどこからどう見てもサッカーが滅茶苦茶上手そうな偉容……対する拙者、運動の類はからきしなので、このままだとまるで勝ち目がないでござる」
冷静に相手を分析していた清十郎が唸りつつ悩む。
でも、わざわざサッカーで相手に付き合う必要はないですよ?
なんだったら、またロボを出しても……
「さすがに二度も奥の手を使うのは絵的によろしくないでござる」
そっかー。
しかしそれだと戦うための手段がないのでは?
「なのでここは助っ人としてニンジャの皆さんを喚ぶでござるね」
と、『
燻し銀な忍猫集団・『傑戸衆』』で忍ケットシー達を召喚する清十郎。
交代要員込みでメンバーを揃えた事もあり、ちょうどサッカーが出来る人数だ。
……相手、一人だけじゃんと言うツッコミは聞かないとして。
「ふむ、我々の出番でござるか。して、報酬の方は?」
忍ケットシー達は召喚されてすぐ、清十郎に報酬を要求する。
忍が報酬要求ってそれでいいのかよと思われるかもしれないが、そもそもそーゆーユーベルコードだから仕方ない。
「報酬はさっき作った餃子で……」
「それだけでは我々は動かぬでござるぞ」
「……え? 駄目?」
さ、先行き不安!
それでも何とか動いてもらおうと、必死の交渉を続ける清十郎。
大丈夫か、これ?
「ふふ、今度こそようやくまともにサッカーが出来るようですね……!」
……それからなんやかんやあって、忍ケットシー達の説得に成功した清十郎は彼らを駆使してサッカー対決をブラジルサッカー怪人に申し込んだ。
無論、向こうはそれに快諾し勝負を受ける事となった訳だが、ようやく真面目にサッカーバトルが出来るとあって、やる気十分なようである。
「皆の者、ファイトでござるぞー」
その一方で、清十郎はベンチから餃子を食べつつピッチ上の忍ケットシー達を応援……いや、あなた見てるだけですかい!?
「拙者、運動の類はからきしなので……」
だったらしゃーないかー。
それはさておき、ホイッスルが鳴り響くと試合が始まった。
敵側のブラジルサッカー怪人は一人だが、そのテクニックは相当な物らしく、十人の忍ケットシー達が束になってかかってきても、難なくいなしてしまうではないか。
「スピードは大したものですが、それだけで私は止められませんよ!」
リオ・ブランコの太陽で必殺の直線シュートを放つブラジルサッカー怪人。
ゴールキーパーの忍ケットシー達が飛び出して阻止に入るが……忍ケットシー、ふきとばされたー!
「ふふ、まずは一点……なッ!?」
シュートが決まったと確信し、ニヤリと笑おうとするブラジルサッカー怪人であったが、表情が一変!
吹き飛ばされたはずの忍ケットシーが……丸太に!?
そしてボールはこぼれ球になってあらぬ方向へ転がっていく。
それを素早くキャッチするディフェンダー忍ケットシー。
「ま、まずい! このままでは……」
「さあ、必殺シュートでござるぞー!」
清十郎から指示を受けた忍ケットシーは必殺の多重分身シュートを放つ。
ただしその狙いは……
「グワーッ!?」
ブラジルサッカー怪人であった。
無限分身ボールを打ち込まれ、相手もろともゴールネットに突き刺さ……ねえ、これサッカーの試合じゃなかったの!?
「よーし、トドメでござるぞー! 囲んで思う存分カラテで叩いてサヨナラって感じで一つお願いするでござる」
その指示はどうなの!?
……結局、忍ケットシー達に集団リンチされたブラジルサッカー怪人は成す術もなく爆発四散し、ここに悪しきご当地怪人の野望は阻止されたのであった。
最後までまともにサッカーをやらせてもらえないまま散った、ブラジルサッカー怪人は最後に何を思ったのか……それを知る術はない。
大成功
🔵🔵🔵