●グリモアベースにて
「みなさん集まってくださり、ありがとうございます」
グリモアベースに集まった猟兵の前に姿を現したのは、グリモア猟兵のユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)。人間のクレリックである彼は柔和な笑みを浮かべ、丁寧に頭を下げ礼を告げると、自らの予知について語り始める。
「今回俺が予知したのは、サムライエンパイアのとある地方。物の怪の群れが町に災厄を引き起こすようなんです」
ただ、とユディトは言葉を濁す。
「物の怪……オブリビオンですが、まだ本格的に集結していないようなので、詳細な予知ができなかったんです」
すみませんと申し訳なさそうに頭を下げるユディトは、現地に行けば何らかの情報や手掛かりが手に入るので、まずは向かってほしいと猟兵たちに告げる。
「実はこの地方、一足早く桜が咲くそうなんです。春を祝福するお祭りが行われるので、たくさんの人出があります。積極的に情報を集めてもいいですが、みなさんは天下自在符を携えた猟兵ですから、自ずと情報は集まってくると思います。せっかくのお祭りですから、そちらも楽しんでくださいね」
グリモアベースに映し出されるのは、サムライエンパイアの桜並木の光景。薄紅色の花が舞う様は、どこの世界出身でも心浮き立ってしまうことだろう。
「桜を目で楽しむのもいいですし、旬の食材を使った料理もあるそうですよ。出店ではサムライエンパイアらしい雑貨を買うのも楽しそうですね」
とにかくせっかくの機会なのだから、楽しみながら依頼を遂行してほしいとユディトは猟兵に微笑みかける。
「物の怪から町の人々と美しい桜並木を守ってください。よろしくお願いします」
そう言って最後に深々と頭を下げるのだった。
湊ゆうき
こんにちは。湊ゆうきです。花粉症に苦しみながら、春の訪れを感じる今日この頃です。
一足早く桜のお祭りを楽しんで、物の怪退治をお願いします!
1章は、日常パートになります。積極的に情報を集めなくても大丈夫ですが、もちろん情報を集めていただいても大丈夫です。思い思いに楽しんでください。2章は冒険、3章は集団戦となっております。日常だけでも、どのパートからでもご参加大歓迎です。
同行の方がいらっしゃる場合はその旨お書き添えください。
それでは、皆様のご参加お待ちしております!
第1章 日常
『桜色に染まる春の宴』
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POW : 桜咲く街を散策
SPD : 飲食などの出店を巡る
WIZ : 自ら余興や出し物を行う
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清川・シャル
f08018
カイム同行
恋人
桜色の着物を着て行きますね
改造じゃなくて、きちんと
あの、似合いますか…?
桜、好きなの。
カイムと一緒に、見たかった……
振り返って、笑いかけて。
手を繋ぎましょう?と、手を差し出して。
着物は、気持ちが引き締まるから、少し敬語になるけれど、許してね?
桜…綺麗だね
言葉はそんなに多くなくていい
2人でそこに在れるだけで、それで。
戦いの日々だけど、ほんの少しだけ、
こうしていても、いいよね…?
…こんなに美しい景色を壊させる訳にはいかないから。
一呼吸ついたら、
情報収集、コミュ力、で情報を少し集めてみてもいいかもですね
さりげに移動しながら、途中でツーショットの写メ撮りましょう
ふふ、記念。
カイム・クローバー
シャル(f01440)と行動。
桜色の着物を着てるシャルが美人過ぎて、ちょっと顔見れねぇ。俺も着物着てみりゃ良かったかな、と思いつつ…
【P】
町を散策。二人で手を繋いであちこち回る。【コミュ力】で情報収集兼ねつつメインの桜を二人で眺める。
桜は確かに美しくて、壮大な眺めだったが…一番目を奪われたのは自分の彼女であるシャルで。普段の彼女とはまた違う新しい一面を見れた事に内心ドキドキしつつ、デートである以上、エスコートはキッチリやりたい。
桜をバックに写メを。普段ならおちゃらけて撮るんだが、今日は俺の表情も緊張で少し固いかも。平常心を装うとすればする程、考えちまう。
ホント、こんな日が永遠に続きゃ良いのにな
●桜よりも眩しくて
サムライエンパイアのとある地方。ちょうど見頃の桜が等間隔に並ぶ通りには、お祭りらしく出店が並び、たくさんの人で賑わっていた。
群衆の中でも一際目を引く桜色の着物を着た清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)は、満開の桜と、お祭りらしい人々の熱気に目を輝かせている。
「あの、似合いますか……?」
恋人のカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)が先ほどからこちらを見ずに黙っているので、心配になっておずおずと尋ねるシャル。
「あ? ああ、もちろんだ!」
いつもはおしゃべりで軽いノリのカイムだが、今はそんな余裕がない。なぜなら桜色の着物を着たシャルがあまりにも美人過ぎて顔を見ることもできないからだ。
「良かった……桜、好きなの。カイムと一緒に、見たかった……」
羅刹のシャルは普段から着物を着ているが、また違った魅力がある。せっかくなので、カイムも着物を着てみれば良かったかなと思いつつ、シャルの言葉にまた幸せを噛みしめる。
「手を繋ぎましょう?」
桜の木を見上げていたシャルが振り返り、カイムに笑いかけ、手を差し出す。
本来ならリードすべきは自分なのにと思いながら、カイムは差し出された可愛らしい手をしっかりと握りしめる。
桜並木の通りは人出も多く、ぶつかったりしないようにとカイムがシャルをエスコート。舞う花びらを手で受け止めたり、咲き誇る桜を存分に眺めたり。
「桜……綺麗だね」
シャルの言葉にカイムは頷く。もちろん桜は美しく、壮大な眺めだと思うが、彼が一番目を奪われたのは、隣にいるシャルなのだ。
普段は猟兵として戦いの中に身を置く二人。だからこそ、なんでもないゆったりとした時間が何よりも大切で。
「ほんの少しだけ、こうしていても、いいよね……?」
その言葉だけで、同じ思いを抱いていたカイムはぎゅっとシャルの手を強く握る。
そうして今日の記念に、桜をバックに写メを撮る。
いつもはおちゃらけているカイムだが、緊張のあまりその表情は硬い。平静を装おうとすればするほど、上手くいかない。
撮った写真を見てみれば、柔らかなシャルの表情との対比がおかしい。けれどそれも、今日の思い出。
「……こんなに美しい景色を壊させる訳にはいかないから」
「ああ、俺たちが守らないとな」
写真に写る美しい桜。この町を守るためにも、二人は情報収集を開始するのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩瑠・姫桜
あお(f06218)と
一足早い桜って、何だかとても贅沢な気分よね
私としては素直に桜を眺めて楽しみたいところなんだけど
このサムライエンパイアの雰囲気も、桜に良く似合ってるし
世界観壊しちゃダメかもだけど、できればこの風景、スマホの写真に収めたいくらい
(風に舞う桜の花弁に目を細めて小さく笑み)
ね、あおも綺麗だって思うでしょ…って、あお?
…ちょっと、せっかくの綺麗な桜なのに何やってるのよ
(花より団子な様子の親友に呆れ顔)
でも、確かに気になる店もあるし、付き合ってあげるわ
お店を巡りながら物の怪に関する噂話がないか聞き込みもしてみるわね
【情報収集】【コミュ力】に必要なら【礼儀作法】も使って話を聞いてみるわ
榎木・葵桜
姫ちゃん(f04489)と
お店巡りしながら【情報収集】するね
【コミュ力】使いつつ、あんまり踏み込んで細かく聞き込むよりは雑談中心に、かな
気になるのは【第六感】にかかると思うんで気楽にいくよ!
ふふ、桜は大好きだよ♪
桜並木に桜舞う光景は歩いてるだけでテンションアップだよね♪
もちろん花も素敵なんだけど、でもでも、それ以上にお店がすごい素敵!
花見団子にー、あれは桜餅かな?桜の甘酒とかもあるのかな?(わくわく)
えへへ、姫ちゃん、そんな呆れた顔しちゃダメだよー?
だって、桜と美味しい食べ物はセットじゃない?
私としては、あの花見団子がおいしそうだって思うんだよね!
ふふ、嫌だって言っても付き合わせちゃうもんね♪
●花と団子と聞き込みと
「一足早い桜って、何だかとても贅沢な気分よね」
出店の並ぶ桜並木の通りを歩きながら、彩瑠・姫桜(冬桜・f04489)は、いつもクールに見られがちな表情を和らげ、隣を歩く親友の榎木・葵桜(桜舞・f06218)に語り掛ける。
「桜並木に桜舞う光景は歩いてるだけでテンションアップだよね♪」
現代地球の日本出身の二人にとっては、少し早い桜をなんだか贅沢に感じてしまうのだろう。名前に桜が入っている二人にとっても、桜は縁の深い特別なもの。ここサムライエンパイアで見る桜もまた趣があっていい。
「世界観壊しちゃダメかもだけど、できればこの風景、スマホの写真に収めたいくらい」
時代劇さながらの風景に、スマホはご法度だろうかと思いながら、姫桜は風に舞う桜の花弁に目を細めて小さく微笑む。
「ね、あおも綺麗だって思うでしょ……って、あお?」
同意を求めた葵桜の視線は桜ではなく、通りの出店に向けられていた。
「花見団子にー、あれは桜餅かな? 桜の甘酒とかもあるのかな?」
よってらっしゃい、と威勢よくかけられる声に葵桜は笑顔で会釈して応える。
「……ちょっと、せっかくの綺麗な桜なのに何やってるのよ」
花より団子な葵桜の様子に、姫桜はすっかり呆れ顔。
「えへへ、姫ちゃん、そんな呆れた顔しちゃダメだよー?」
だって、桜と美味しい食べ物はセットじゃない? そうにこにこ顔で問われ、姫桜もそのことに異論はないので、ゆっくりと頷く。
「でも、確かに気になる店もあるし、付き合ってあげるわ」
「ふふ、嫌だって言っても付き合わせちゃうもんね♪」
いつもの二人らしいやりとりののち、葵桜が姫桜の手を引く。
「私としては、あの花見団子がおいしそうだって思うんだよね!」
しっかりと目をつけていたお店に直行。
「すみませーん、お団子セット2人前ください♪」
赤い布の敷かれた長椅子に腰掛けると、すぐに桜の花びらの塩漬けが浮かんだ桜茶が出てくる。お団子を運んできた人の好さそうな老婦人に葵桜は持ち前のコミュ力と笑顔で話しかける。
「おばあさん、ここの桜本当に綺麗だね」
「お嬢ちゃんたち、遠くから来なさったのか。ささ、団子も召し上がれ」
「いただきますね」
姫桜が礼儀正しく手を合わせ、お団子を口に運ぶ。
「ん~とっても美味しい!」
「そりゃよかった」
葵桜はほっぺたに手を当て幸せ顔。その様子に思わず姫桜も笑ってしまう。
「家光様のおかげでこの町も平和みたいだね」
「そうさね。近頃は食い逃げするけしからん輩がよくいるみたいで、私らも気を付けてるんだけどね」
「それは許せないわね。まさか物の怪の仕業……?」
姫桜の言葉におばあさんは、あれは人間だと思うんだけどねえ、と呟き、そういえばと言葉を続ける。
「この前来たお客さんで、家の蔵が突然煤だらけになってたって人がいたねえ。物の怪の仕業じゃないかって言ってたけど、食い逃げに比べたら可愛いもんさね」
その話を聞き、二人は顔を見合わせ頷きあう。もう少し聞き込みをしてみると何かわかるかもしれない。そのお客の蔵の場所をそれとなく聞き、二人は立ち上がる。
「おばあさん、お団子ごちそうさまでした」
「とっても美味しかったわ」
お代を支払い、二人はまたお店をめぐっての聞き込みを続ける。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
高宮・朝燈
食べ物がたくさん売ってる出店でも、エンパイアの飲み物ってたかが知れてるんだよね。せいぜい白湯や水菓子。あとは清酒くらい。
とは言え白湯なんてそう簡単に屋外で出せるものじゃないし。
「はーい、清酒もいーけど、狐のちょっと変わったお酒はいかがー?」
普段、バーでも使っているお酒をたくさん持ってきたから、カクテルを出してみようかな。とは言っても、50人も出したらなくなっちゃうけどね。
「数が少ないから並んだ人の先着順だよー!」
お代はまぁそこそこに。それよりも情報と…最近お騒がせになっちゃってる妖狐のイメージアップがしたいからね。
さて、飲んでる人には色々聞いてみよう。なんか変なのが居たとか、浮いてたとか。
●出張『FoxTale』
「食べ物がたくさん売ってる出店でも、エンパイアの飲み物ってたかが知れてるんだよね」
そう呟き、自ら店を出しているのは高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)。母親がバーをしているので、まだ小学校に通う年齢ながらもお酒には詳しい。
「はーい、清酒もいーけど、狐のちょっと変わったお酒はいかがー?」
お店のお酒や飲み物を持ち込み、カクテルとして提供することにしたのだ。シェイカーを振ってくれるのは、ガジェットの『バール先生』。
妖狐の少女と蒸気を発する動く機械というインパクトに加え、サムライエンパイアにはない飲み物ということで、あっという間に人だかりができた。
初めは見慣れない飲み物に少しの警戒心を持っていた人々も、初めに飲んだ人間の「今まで味わったことのない旨さ」という言葉にあっという間に列ができる。
「数が少ないから並んだ人の先着順だよー!」
大人にはカクテルを、子供や酒に弱いという人にはノンアルコールカクテルを。バール先生がその人にあったカクテルをチョイスする。
「ねえねえ、最近この町でなんか変わったこととかなかった?」
お代はそこそこ、格安で提供し、いい気分になった人々に情報を提供してもらう。サムライエンパイアでは、妖狐の事件も少なくないので、イメージアップも図りたいところだ。
「変わったこと、ねえ……」
聞かれた侍風の男がうーんと首をひねる。
「なんか変なのが居たとか、浮いてたとか」
男はしばし考えてから口を開く。
「この目で妙なものを見たわけではないが、いつも通っている道がこの前、急に真っ黒になっていた。何かが通ったような……」
その言葉に、朝燈の狐耳がぴくりと動き、紫の瞳がきらりと輝く。
「それは普通じゃないよね。詳しい話と場所も聞かせて」
大成功
🔵🔵🔵
クロエ・ウィンタース
>行動選択
SPD
>口調関連の注意点
男口調で一人称「俺」他人は名前を呼び捨て。
古臭い言葉を使う。例:問題ない→仔細ない
>行動
桜か。もうそんな季節なのだな。
さて、情報収集がてら花見でも洒落込もうか。
これで酒でもあれば良いのだが、まだおおっぴらに呑めんしな。
茶で我慢するか。仕方ない。
さて、良い店はないものか…。
という事でのんびりのんびり。
桜が見えて軒先に席がある団子屋か饅頭屋でも探して
そこで花見をしながら客と世間話をしたり
往来の世間話に耳を傾けたりしています。
それっぽい話を耳にしたら場所等を聞きそれっぽい方へふらふらと。
そしてまたそこらへんでお店を探しての繰り返しをします。
●往来の噂と桜饅頭
「桜か。もうそんな季節なのだな」
桜並木の通りをゆるりと歩きながら、クロエ・ウィンタース(人狼の剣豪・f15418)はぽつりと呟く。
褐色の肌に銀髪、青い瞳の人狼だが、師から譲り受けた羽織を身に着けた姿は、不思議とサムライエンパイアに溶け込んでいる。
まずは情報収集がてらに花見でも洒落こもうと、人通りの多い通りへと向かう。
「これで酒でもあれば良いのだが、まだおおっぴらに呑めんしな」
茶で我慢するかと自分を戒め、良い店はないかと桜を愛でながら通りを行く。
「最近、掃除道具を買いに来る客が増えてなあ」
雑貨屋を営んでいると思しき男が、友人と話しているのが耳に入ってくる。
「煤汚れを落としたいって人がこのところ増えてな。だが煤はやっかいだろ。なんかいい掃除道具でもあれば一儲けできそうなのにな」
往来の世間話ひとつひとつにも耳を傾け、クロエは軒先に席のある饅頭屋に辿り着く。
桜の良く見える席に着き、桜饅頭を注文。
「はい、桜饅頭になります。お代先にいただけるかしら?」
店の看板娘なのだろう、ちゃきちゃきとした少女が饅頭とお茶を運んできた。
「最近食い逃げが多いから。ごめんなさいね。お代確かにいただきました」
「食い逃げ?」
「そうなの、食い逃げ犯の一味が最近よく出るみたいで。逃げ足がすごく早いから、まだ捕まってないんだって」
そば屋に牛鍋屋、寿司屋など高級店から出店の団子や饅頭まで被害にあっているらしい。しばらく少女と世間話をし、ふと思い立ってクロエは先ほど往来で聞いた話を聞いてみた。
「煤の汚れで困っているということはないか?」
少女はあ! と声を上げ、クロエを見る。
「お客さん、辻占の人!? つい昨日、家の中が突然煤まみれになってて……子供のいたずらかと思ったんだけど、けっこうひどくて……」
なるほど、とクロエは頷く。少女の家の方角を聞き、饅頭をいただいて席を立つ。
次なる食べ物と情報を求めて。
大成功
🔵🔵🔵
アカネ・リアーブル
連携歓迎
できればユディト様も
桜……!
とても綺麗です!
アカネも大好きな花です。
一年でこの時期だけの贅沢、存分に楽しみましょう!
まずは、出店を回ります
どんな出店があるのでしょうか?
アカネは桜餅とお茶をいただきます
舞い散る花びらに、思わず見とれてしまいます
いつか兄様と見た桜も、こんなに綺麗で……
思わず浮かぶ涙をごまかすように、舞扇を手に立ち上がります
「故郷に伝わる桜の舞い、ご覧くださいませ」
花びらと共に、歌いながら舞いを一差し
気分が高揚してきました
「皆様も共に舞いましょう! 音楽に合わせて、体を動かすだけで良いのです」
場所をお借りして、音楽を流します
舞い散る桜の下の楽しいひと時、共に楽しみましょうね
●桜花の舞踏
「桜……! とても綺麗です!」
今が見頃の満開に咲き誇る桜を前に、アカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は顔を輝かせ、美しいその光景に見入っている。
「アカネさん、お誘いいただきありがとうございます」
グリモアベースから猟兵たちを転送していたユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)も、アカネの誘いで現地にやって来ていた。
「一年でこの時期だけの贅沢ですから。ユディト様も存分に楽しみましょう!」
アカネも大好きな花ですと笑顔を見せ、まずはと出店を巡る。
「どんな出店があるのでしょうか?」
好奇心に目を輝かせたアカネが向かう先には、団子や甘酒をはじめ、和物柄の雑貨や扇に簪なども売っている。
「アカネさんに似合いそうな簪もありますね」
「見ているだけでも楽しくなりますね」
一通り出店を眺め終え、桜がよく見える場所で桜餅とお茶をいただく。
はらはらと舞い散る桜に桜餅を食べる手を止め、アカネは思わず見とれてしまう。
(「いつか兄様と見た桜も、こんなに綺麗で……」)
「家族のことを考えていましたか?」
「ど、どうしてわかってしまうのですか?」
ユディトの言葉に、思わず声に出ていただろうかとアカネは不思議がる。
「なんとなく、ですけど」
人のオーラが色彩を伴って視えるというユディトには感情の揺らぎのようなものも見えるらしい。
懐かしさと兄に会えない心細さに思わず浮かんだ涙をごまかすように、アカネは舞扇を手に立ち上がる。
「故郷に伝わる桜の舞、ご覧くださいませ」
舞い散る桜の花びらと共に、歌いながら舞を一差し。桜を眺めていた人々も、可憐な少女の美しい舞に目を奪われる。
「皆様も共に舞いましょう! 音楽に合わせて、体を動かすだけで良いのです」
気を利かせた出店の主が、琴や笛の音で即興の音楽を奏でる。
通行人も一人、また一人と思い思いに体を動かす。桜が舞い散る中、楽しい時間が過ぎていく。
「素晴らしいですね」
拍手で迎えるユディトと一緒に踊ってくれた人々にスカートをつまんでお辞儀をするアカネ。
そうして集まった人々に、物の怪の手掛かりがないかを聞いていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
逢海・夾
祭りか。賑やかな場所はいいけどな、まずは散歩といくか
旅は道連れとは言うが、いようがいまいがオレのやることは変わらねぇからどうでもいいさ
ま、必要なもんはあちらさんから飛びこんでくんだろ。足らねぇならその時考えるさ
…出店辺りはどうせ行く奴もいるだろうからな。この街の奴から情報を得られりゃ儲けもん、ってな
桜並木を眺めながら、気の向くままに歩くぜ
空から水面へ移ろう花弁ってのも見ごたえがあるよな。落ちちまえば終わりだが
オレ達が取りこぼしゃ最後、になる奴もいることは忘れねぇようにしねぇとな
そうだな、困ってる奴がいるなら、可能な範囲でなら手伝ってやろうか
気が向けば、だけどな
●物の怪の噂話
「祭りか。賑やかな場所はいいけどな」
いなせな和装のいでたちでサムライエンパイアにやってきたのは逢海・夾(反照・f10226)。手には友人からの贈り物である煙管を持ち、桜舞う風景に粋に溶け込んでいる。
「まずは散歩といくか」
もともと散歩好きな夾は気の向くまま、桜を眺めながら歩いていく。出店のある道でなく、その横を流れる川の付近を桜を眺めながら歩く。空から水面へ移ろう花弁は見ごたえがあるなと、風に吹かれて舞う花びらを見て夾は思う。あれだけ咲き誇っていた花も落ちてしまえば儚いものではあるけれど。
物の怪の群れが引き起こす災厄は、猟兵たちが対処しなければここの住人にどんな被害をもたらすかわからない。そのことを忘れないようにしなければと思うのだ。
出店には他の猟兵も向かっていることだろう。だから夾はあえて、人々が暮らしている町の方へと向かう。
ふらふらと気の向くままに歩いていても、人々の噂話は妖狐の研ぎ澄まされた耳に入ってくる。
「え? お千代さんのところにも? 最近その話よく聞くね」
「そうなのよ。家の中が煤まみれになってね。おばあの話ではススワタリの仕業じゃないかっていうんだけど」
「ススワタリって臆病で姿を見せないんだろ? 放っておいても大丈夫じゃないかねえ」
「集団でさえ現れなければ大丈夫だって。集団で現れると町ごと煤だらけにして人を襲うらしいよ」
グリモアベースで聞いた話では、物の怪の群れが町を災厄に巻き込むとのことだった。
「こりゃあ核心に近づいたかもしれねぇな」
他の猟兵にも情報共有をしようと大通りを歩いているときだった。
「食い逃げだ! 捕まえてくれ!!」
そば屋と思しき店から店主なのだろう男が大声で叫んでいる。夾が視線の先をたどると、住宅街の方に逃げ去る人影が。まるで韋駄天のような逃げ足の速さだ。
「そうだな、困ってる奴がいるなら、可能な範囲でなら手伝ってやろうか……気が向けば、だけどな」
オブリビオンではなさそうだが、困っている人々を放ってはおけない。
夾は口元に笑みを浮かべると、犯人を追って動き出した。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『戦国捕物帖』
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POW : 現場を押さえ、走って捕らえる。
SPD : 見当を付けて張り込み、効率よく捕らえる。
WIZ : 店員や客になりすまし、警戒されず捕らえる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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●猟兵捕物帖
そば屋の店主の叫びは、大通りにいた猟兵たちの耳にも届いていた。
聞けば、食い逃げ犯は集団で行動しているらしく、その犯人は一人ではないらしい。そして恐ろしく足が速いのだという。
猟兵らしく特技を活かして、現行犯の犯人を追うのも手であるし、仲間が他の店を狙っているかもしれないので、犯人たちが行きそうな店で待ち伏せするのもいい。また、犯人を見かけた人に聞き込みを行うのもいいだろう。
物の怪退治の前に、悪質な食い逃げ犯を捕まえることができれば、この町の人たちも安心することだろう。
高宮・朝燈
「オブリ…じゃないのかな? ならコレかなぁ…えいっ」
タブレットを操作して設定をいじり、ボタンをポチッとな。
『『『シャー!』』』
蛇のような麻縄のような、そんなガジェットが95体ほど、バール先生の周囲に召喚される。
「うん…それじゃ、大体5、6体で組になって、食い逃げできそーなお店の入口の横で待機。ダッシュで出て来る人を引っ掛けて、その後巻き付いちゃって」
命令を受けた麻縄ガジェットが、店の入り口横に待機。見た目ただの縄なんで、巻かれてたら全然気づかないはず。
タブレットでガジェット達の散らばり具合を見つつ、私はすぐに現場に行けるようにしよーっと。
クロエ・ウィンタース
>行動選択
SPD
>行動
食い逃げの捕獲か
先で得た情報を元としてその大雑把な位置の中で
花見スポットな場所を道行く人に聞くなりして探そう
そこなら飲食店が比較的集まっている筈だ
飲食店の中で外の席がある店があるのなら
そこで適当に団子や茶でも飲み食いしておこう
…いや、決して複数ある店を巡回するのが面倒臭いとかではない。たぶん
有事に即応できるように飲食の金は先払いして置く
食い逃げ犯を追う俺が食い逃げ犯になったら洒落にならん
>追跡、捕獲
ユーベルコード【天狗八艘】使用。
【ジャンプ】【ダッシュ】等を駆使して人込みや障害物を飛び越えたり屋根の上に上がって追いかけたり
高みから同じものを追う猟兵を見たら方向を指示しよう
●神妙にお縄につけ
物の怪の聞き込みを続けていた高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)は、食い逃げ犯逃亡の話を聞き、早速犯人一味の捕獲に乗り出すのだった。
「オブリ……じゃないのかな? ならコレかなぁ……えいっ」
愛用のタブレットを慣れた手つきで操作して設定をいじり、最後にボタンをポチッとな。
『『『シャー!』』』
それは言い表すならば蛇のような麻縄のような。そんなガジェットが95体ほど、先ほどまでシェイカーを振っていたバール先生の周囲に召喚される。亡き父親から受け継いだ朝燈のガジェットの腕は独創性にあふれ、確かなものだ。
「うん……それじゃ、大体5、6体で組になって、食い逃げできそーなお店の入口の横で待機」
タブレットに映し出された地図をのぞき込み、きびきびと的確な指示を送る。
「ダッシュで出て来る人を引っ掛けて、その後巻き付いちゃって」
命令を受けた麻縄ガジェットが、それぞれ組になり、指示を受けた店の入り口横に待機をはじめる。
朝燈はタブレットでガジェット達の動きを確認し、何かあればすぐ現場に行けるようにと待機するのだった。
同じ頃――。
「ほう、先刻噂を聞いたかと思えば、実際に食い逃げ犯が現れるとはな」
先ほど饅頭屋の看板娘から食い逃げ犯の話を聞いたばかりのクロエ・ウィンタース(人狼の剣豪・f15418)は、妙な偶然もあるものだと口元に笑みを浮かべる。
既に得た情報を元に、花見客たちに更なる情報を聞いていく。聞けば食い逃げ犯一味は、一人が騒ぎを起こし、騒然となったところで仲間が同じタイミングで食い逃げを行うこともあるらしい。ということは、仲間がすぐに次の犯行を行う確率は高い。
飲食店が集まっている場所へ行き、外に席がある店に立ち寄る。ここなら騒ぎが起きたときにすぐに目につき、また動けるだろう。
団子を注文し、有事に備えて代金を先に支払っておく。犯人を見つけたらすぐ動けるようにだ。
「食い逃げ犯を追う俺が食い逃げ犯になったら洒落にならんからな」
先ほど饅頭を食べたところだが、大食いのクロエにとってはまだまだいくらでも入る。複数の店に行って様々な味を楽しむこともできるがそうしないのは、クロエの性格の根本にある『面倒くさいか面倒くさくないか』という考えからなのかもしれない。
そうしてしばらくしていると、ばたばたと駆ける足音が複数。
「あ、お客さん!?」
店員であろう声があがったあと、店から走り去る人影。そしてそれを追うもう一人。
『『『シャー!』』』
先ほど朝燈が待機させておいた麻縄ガジェットが走り去る人影の足を引っかける。そして一斉にその人物に巻き付く。
「あ、いてて。なんだこれ? ちょっと、誰か助けて! 食い逃げ犯を追わないと……!」
よくよく見ればそれは食い逃げ犯ではなく店員のようだった。あまりの素早さに、麻縄ガジェットも犯人を捕らえそこねたようだ。
走り去る人影をしっかり視認し、その方向を確認したクロエ。タブレットでガジェット達の動きを確認し、急ぎ現場に駆け付けた朝燈がそこに合流する。
「ダッシュで出てくる人が二人いるのは想定外だったかな。その人は犯人じゃないからすぐ離れて」
ガジェットに指示を出し、店員を助け起こすと、店員は自分はいいから食い逃げ犯を追ってほしいと二人に頼む。
「あちらに逃げて行った。俺が空から道を示そう」
クロエがユーベルコード【天狗八艘】を駆使し、空中を蹴り、空を駆ける。
「バール先生、お願い!」
バール先生のアームが、シェイカーを振っていた時のものから変形し、朝燈と麻縄ガジェットを乗せ、高速移動を始める。
「その角を左だ」
時に屋根の上を駆け、広い視野で犯人の動きを逃さず、クロエが的確に誘導し、バール先生が食い逃げ犯に負けないスピードで追いかけていく。
「ひっ!」
いつもなら余裕でまけると思っていたのだろう食い逃げ犯は、的確に追いかけてくる影に息をのむ。
「よーし、今だっ!」
朝燈の声とともに麻縄ガジェットが犯人に向けて放たれる。人気のない路地裏でガジェットに両足を巻き付かれ、犯人は勢いよく地面に突っ伏す。残ったガジェットも身体に巻き付き、腕を拘束する。
「文字通り、お縄につく、だな」
空中からふわりと着地し、クロエはそう呟くのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
清川・シャル
f08018
カイムと第六感で連携
おお。ちょうど着物を着ていますしね?
変装、で茶屋の看板娘として働く感じで行けますか?
コミュ力と礼儀作法で接客します
第六感と野生の勘を活かしますね
視力、聞き耳、目立たない、で不審な動きを警戒。
特に、外に向かう人。
笑顔は絶やさず
声掛けが大事ですからね、お客さんを気に掛けましょう
犯人は堂々としてたりしますからね
見つけ次第、縄を発射出来るようセットしたぐーちゃんΩを手に取り走ります
足止めはカイムに任せますね
そして何ならカイムごとお縄しますね
捕まえてて下さいね〜
悪いことって出来ないんですよ、お天道様が見てるって言いますもん
鬼っ子シャルちゃんが見てるんですけどね
カイム・クローバー
シャル(f01440)と行動。猟兵が来ている街で食い逃げなど馬鹿な犯人だぜ!折角だ。犯人逮捕に一役出るとするか
【S】
シャルと共に茶屋の店員に扮して犯人を待ち伏せる。選んだ茶屋は【情報収集】で狙う確率が一番高いと踏んだ茶屋。ま、ぶっちゃけ俺が茶屋の娘に扮したシャルと働きたいだけだったんだけどなっ!!で、狙いは犯人を捕まえる事だが、店内で捕まえられなくても良し。出口にUCでもう一人の俺を配置して犯人の逃亡に備える。複数だった場合は店内で極力一人捕まえるぜ? シャル、捕まえたぜ!こいつを縛ってくれ!(羽交い絞めにしながら、俺まで縛られる)
いやいや!こいつだって!何で俺まで縛るんだよっ!!(ジタバタ)
●お天道様が見てる
「猟兵が来ている街で食い逃げなど馬鹿な犯人だぜ!」
一足早い桜を堪能し、物の怪の情報を集めていたカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)と清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)だが、食い逃げ犯一味の犯行を聞き、これも縁とばかりに犯人逮捕に乗り出す。
二人は情報収集により、犯行が行われやすい店の特徴をリストアップ。
出入り口に近い席がある。客がそれほど多すぎない。人通りが多すぎない場所に面している。料金が後払い制である。
「この条件を満たすお店はここですね」
大通りから一本外れた通りにある雰囲気のある茶屋。聞けば店主がしばらく体調が悪く、店を閉めていたので、この条件を満たしつつもまだ被害にあっていないという。
江戸幕府から与えられた「天下自在符」を見せ、食い逃げ犯を捕まえるために協力してほしいと告げると、店主はもちろんと協力を約束してくれた。
かくして二人は茶屋で働く店員として食い逃げ犯を待ち伏せるのだった。
「似合いますか?」
桜色の着物はそのままに、店員らしく前掛けをしてお盆を持ったシャルは、カイムに小首をかしげて尋ねる。
「……似合いすぎだな……」
想像通り、可愛すぎる店の看板娘といった姿に、カイムはまたしてもシャルを直視できない。
「看板娘として頑張りますね」
そうして店主協力のもと、食い逃げ犯が現れるのを接客しながら待つ二人。シャルは笑顔を絶やさず、客に積極的に声をかけ、第六感と野生の勘を頼りに観察を続ける。カイムは可愛すぎる看板娘にちょっかいをかける客がいないかも確認しつつ、茶を入れたり、皿を洗ったりしながら時を待つ。また犯人逃亡時に備え、ユーベルコードでもう一人の自分を出入り口を見渡せる店の外へと配置する。
あえて出入り口に近い席は空け、のんびりとした空気を漂わせる。
そしてその時はやってきた。
自ら出入り口に近い席に座った男がたくさんの甘味を注文した。シャルはカイムにそれとなく目配せをし、注意を促す。男が甘味を食べ終わると、油断するように席から離れる。シャルが後ろを向いている時に、男は出入り口から脱兎のごとく逃走した。
「現れましたね! 逃がしません!」
ピンク色の見た目は可愛い12連装のグレネードランチャー、通称ぐーちゃんΩを手に取り、シャルは男の背を追い走り出す。もう一人のカイムが男を先回りし、さっと足を出すと、男は面白いようにつんのめる。
「覚悟するんだな!」
足をもつれさせながらも走り続ける男を二人のカイムが追っていく。細い路地に入り込み、行き場を失った男をついにカイムが羽交い絞めにする。
「シャル、捕まえたぜ! こいつを縛ってくれ!」
「悪いことって出来ないんですよ、お天道様が見てるって言いますもん」
ぐーちゃんΩを構え、犯人めがけて発射! あらかじめ装着していた縄が見事に男を捕らえる。そしてついでにカイムも。
「いやいや! こいつだって! 何で俺まで縛るんだよっ!!」
「ふふ、まあいいじゃないですか」
結果的に犯人を捕まえたのでよしとするシャルは、抵抗を諦めた食い逃げ犯に天下自在符を見せ、片目をつぶってこう呟く。
「お天道様と鬼っ子シャルちゃんが見てますからね」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
彩瑠・姫桜
あお(f06218)と
集団で行動する食い逃げなんて酷すぎるし、こういうの許せない
絶対に捕まえてみせるわよ
まずは、あおと一緒に【情報収集】ね
集団の犯人だと、何かしら共通点があるかも知れないし
次の犯行場所の予想も立てやすいと思うから
ある程度情報集まったら、お店で待ち伏せさせてもらおうかしら
私はお客さんを装って、入り口近くの席に待機して
あおと連携とりながら犯人確保を狙うわね
実際に犯人が犯行に及んだら逃さないように【咎力封じ】使用
【拘束ロープ】を放って動きを止めてみせるわ
逃してしまったとしても、あおのユーベルコードと連携して追いかけるわよ
「覚悟なさい、食い逃げ犯!貴方の咎ごと捕らえてみせるんだから!」
榎木・葵桜
姫ちゃん(f04489)と
わー、せっかくお花見で楽しんでるのに
集団食い逃げ犯だなんて悪質だよね!
よーし、ここは私も一肌脱いじゃおう!
集団で動いてるなら再犯もありえるかもだね
そば屋さんでご飯を食べてお腹が満ちたら、次は甘味とかお酒になるのかな?
まずはその辺を周囲に【情報収集】して【第六感】で予想してみる
それから犯人確保の準備!
【コミュ力】【変装】も活用して、お店の人にも協力お願いできそうなら
お店で待ち伏せさせてもらおうかな
実際に犯人見つけたら、姫ちゃんにユーベルコード使ってもらって捕まえてもらうよ
足が早くて逃げられそうなら【影の追跡者の召喚】を使って、
見失わないよう注意しながら追いかけてみるね!
アカネ・リアーブル
連携歓迎
食い逃げはいけませんね
何か事情があるのかも知れませんが、まずは犯人を捕まえなければなりません
アカネはまず、目撃された方々から話を聞きます
どのような店が狙われたのか、立地条件は……
それらの話を総合して、次に狙われるお店に目星をつけましょう
そのお店近くで張り込みをいたします
お饅頭と緑茶を片手に張り込んでいると、なんだかUDCアースで見かけた刑事さんみたいですね
楽しくなってまいりました
出てきた犯人はすぐに追いかけます
UCで上空へジャンプ後空を飛んで、上空から行き先を情報共有いたします
タイミングが良ければ急降下
押し倒して背中の上で不動の姿勢です
大人しくお縄について、お代をお支払いなさいませ
●桜の下の大捕物
「食い逃げはいけませんね」
故郷であるサムライエンパイアで心ない行いをする者がいると知り、アカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は早速犯人確保へ乗り出す。何か事情があるにせよ、町の人が困っているのだから見逃すことはできない。
まずは情報収集。実際に食い逃げ犯を目撃したという人や、被害に遭ったお店での聞き込みを中心に。店の種類や立地条件などから、次に狙われる確率が高い店を導き出す。
「あそこで張り込みましょう」
「集団で行動する食い逃げなんて酷すぎるし、こういうの許せない」
同じ頃、食い逃げ犯の非道な行いを耳にし、彩瑠・姫桜(冬桜・f04489)は憤慨していた。絶対に捕まえてみせると誓うのだった。
「わー、せっかくお花見で楽しんでるのに集団食い逃げ犯だなんて悪質だよね!」
楽しいお花見の雰囲気が台無しになると、榎木・葵桜(桜舞・f06218)も姫桜の言葉に同意する。
美味しいお団子を提供してくれたお店の人の悲しい顔など見たくない。
二人は早速情報収集を始める。集団で動いているという犯人に何か共通点はないだろうか。
話を聞くと、犯人一味は犯行は必ず一人で行うようだ。二人以上が同時に同じ店で食い逃げすることはない。別々の単独犯とも思われるが、10代から20代くらいの男性で足が速いという特徴は共通しているようだった。
得た情報を駆使し、二人は一つの店に狙いを定める。最後の決め手は第六感だ。
「あれ? アカネちゃん?」
店のそばで見知った顔を見つけて、葵桜が手を振るとアカネもこちらに気付き、笑顔を返す。
「葵桜様たちも食い逃げ犯を捜索中ですか?」
「やっぱりこのお店、次に狙われそうだよね」
いたって普通の定食屋さんではあるが、様々な条件を満たしながらまだ犯人に狙われていない。
「では、手分けして動く?」
「アカネは店の外から張り込みます。お二人は中に?」
「うん、お店の人にも協力してもらおうと思うんだ」
三人はお互いの動きを確認すると、それぞれの持ち場で犯人を待つことに。
アカネは近くの出店で買ったお饅頭と緑茶を片手に物陰に潜んで張り込む。
「なんだかUDCアースで見かけた刑事さんみたいですね」
自身の姿に思わず笑みがこぼれる。楽しみながら、集中を切らさず張り込みを続ける。
店主に協力を取り付けた二人は、店内で待機。姫桜は入り口近くの席。葵桜は店内を見渡しやすい席。
客に扮し、怪しまれないよう甘味をつまみながら待つことしばし。その時はやってきた。
一人でやってくる若い男の客を重点的にマークしていたが、食事を終えた男が辺りを伺う様子を見せたので、姫桜はすぐにぴんときた。
さっと出口に向かう男を追いかけ、店を出たところで犯行を確認。
「逃がさないわよ!」
【咎力封じ】を使用し、拘束ロープを放つも、さすがの逃げ足の速さ。ぎりぎりのところで逃げられてしまう。
「すぐに追いかけよう!」
葵桜がすぐさま【影の追跡者の召喚】を使って追跡を試みる。
「アカネは上空から追い、行き先を共有いたします」
店外で張り込んでいたアカネもすぐに動き出し、【スカイステッパー】で宙に舞う。
食い逃げ犯はさすがの逃げ足で町を駆けていく。いくら足が速くてもその行き先はユーベルコードで手に取るようにわかる。三人が追いかけることで、通行人も食い逃げ犯と察し、捕まえようと動くが、さすがの逃げ足でかわしていく。そこへ逃走を手引きするように、別の人物が男を路地裏へ引き込む。追っていた町の人たちはまけたが、上空からその様子をつぶさに見ていたアカネには通用しない。
「葵桜様、姫桜様、路地裏に入り込みました!」
的確な指示に姫桜は素早く路地裏に進路を変え、安堵している食い逃げ犯に向かい、再度拘束ロープを解き放つ。
「覚悟なさい、食い逃げ犯! 貴方の咎ごと捕らえてみせるんだから!」
ロープが見事食い逃げ犯を捕らえ、もう一人、逃走を手引きした男にはアカネが空から急降下。
「大人しくお縄について、お代をお支払いなさいませ」
背後から押し倒すと、背中の上で不動の姿勢。
「こっちの人は仲間かな? 二人いっぺんに捕まえられたなら大捕物だね!」
足の速さでは負けないはずなのに、可愛らしい少女たちに捕まえられ、男たちはうなだれるしかなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
逢海・夾
お、速ぇな。あくまでそれなり、だが
見失うことはねぇだろうが、一応保険として「食い逃げだ」とか叫びながら追うぜ
他の目を引き付けると同時に、注意喚起にもなるだろ
…さっさと捕らえられねぇ時は、ソイツの目の前にでも【狐火】を飛ばすか
普通なら隙が出来るはずだからな、そこを突きゃいい
傷は付けねぇ、必要がないならな
捕らえたら店に引き渡すが、その前に聞きてぇことが2つある
食い逃げした理由と、足の速さに理由はあるのか、だ
何か隠すようなら【狐火】を近づけて少し脅すが、時間は掛けねぇ
別のがいりゃソイツに聞きゃいい
あと、そば屋にもこいつらは外の人間か、前に被害がなかったか聞いときてぇ
煤と関係あるかもしれないからな
●
時は少し遡り――。
「お、速ぇな。あくまでそれなり、だが」
そば屋から走り去る食い逃げ犯を目撃した逢海・夾(反照・f10226)は、あせることなくゆるりと呟く。気が向かないことは何事もなさない夾だが、物の怪退治の前の準備体操のようなもの。ゆるりとした雰囲気とは逆の俊敏な動きで犯人を追う。
「食い逃げだ!」
相手を見失うとは思わないが、他の通行人の目を引き付け、また注意喚起のためにもそう叫びながら追いかける。
人通りの少ない住宅街に逃げたため、通りで遊んでいた子どもたちがびっくりしたような顔をして逃走劇を見ている。
「ほう、なかなかやるな」
一向に落ちないスピードは、さすが今まで捕まっていないだけはある。夾は口元を緩め、それならばと無数の狐火を飛ばす。意のままに操られた狐火は犯人のすぐ目の前に。
「ひっ……!」
息をのんだ男のスピードは緩み、僅かばかりの隙ができたなら。シーフである夾にとっては、捕まえ、拘束することなど簡単だった。気ままな彼がやる気になったのが、犯人の運の尽きだったのかもしれない。
「さて、と」
食い逃げされたそば屋に引き渡す前に、少し聞きたいことがある。
「食い逃げした理由はなんだ? その逃げ足の速さに理由はあるのか?」
押し黙っている男に、再度狐火を近づける。あくまで脅しなのだが、男はあっさりと口を開いた。
曰く、食い逃げを行っていた男たちは、サムライエンパイアの他の地域から来たよそもので、普段から山奥で生活しているため、自然と足が速くなったらしい。桜を見に立ち寄ったこの町で、足の速さを生かして食い逃げをするという度胸試しをすることになったという。あまりにもうまくいくので、ついつい何度も犯行に及んだとのことだ。
身勝手な話だが、その罪はきっちり償っていくしかない。
「さて、煤の件も気になるしな」
そば屋に引き渡すときにも、何か関係がないか聞いておこうと夾は動き出す。
もうしばらくあとのことになるが、猟兵たちの活躍で食い逃げ犯一味が全員が捕らわれたのだと、夾は知ることになるのだった。
成功
🔵🔵🔴
第3章 集団戦
『ススワタリ』
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POW : まっくろくろすけの通り道
【対象が煤だらけになる集団無差別体当たり 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : かつての住処
【ススワタリがかつて住んでいた巨大な屋敷 】の霊を召喚する。これは【扉から射出した大量のミニススワタリ達】や【窓から射出した巨大ススワタリ】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : 煤だらけ
【対象に煤が付くフンワリあたっく 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を煤で黒く塗りつぶし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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●空から飛来するもの
町の人から得た情報を合わせると、人の家などを煤で真っ黒にしてしまう物の怪――ススワタリが集まりつつあるようだ。
それぞれの被害に遭った場所から推測できるのは、町の東部だということ。
町の東部には大きな無人の屋敷がある。持ち主はしばらく帰ってきていないようで、ススワタリの恰好の棲み処になりそうだ。
唐突に青い空に、黒いしみのようなものが無数に現れる。それは徐々に大きくなり、黒い煤の塊だとわかる。
基本的にはススワタリは建物内にひょっこり現れるというが、大量発生すると、空から降ってくるのだ。
どんどんと空からやってくるススワタリは、屋敷へと向かう。新たな棲み処を求めているのだろう。
普段は臆病だというススワタリだが、集団で行動すると人を襲う。まだ町の人に怪我などの被害は出ていないが、早めに対処する必要があるだろう。
情報をもとに、猟兵たちはススワタリがはびこる屋敷へと向かうのだった。
クロエ・ウィンタース
共闘、アレンジ歓迎。
さて、あとはススワタリやらの怪異を鎮めれば落着か。
煤払いにはまだまだ季節が早いがこの見事な桜が煤に塗れるのは忍びない。
猟兵たちと情報交換して場所にあたりを付けて向かうぞ。
>行動選択
SPD
>行動
一先ず、前衛に立つぞ。
俺の攻撃は【フェイント】を織り交ぜた【2回攻撃】。手数で勝負。
敵の攻撃に対しては【見切り】で見切って【カウンター】だ。
屋敷霊の攻撃に対してはUC【無銘・弐】で味方を巻き込まない様対応。
出てくるススワタリの数に限りがあれば良いが
際限なく出て来るなら館の破壊を。特に扉や窓を破壊する。
俺自身は煤に塗れるのは仕方ないが…。
終わった後の花見の続き前にまず風呂だな。やれやれ
アカネ・リアーブル
連携・アドリブ歓迎
ススワタリ退治。それすなわち、大掃除ですね!
アカネはお掃除は得意です
今はまだ人に危害を加えないとはいえ、放置もできませんし
アカネがお掃除……もとい、退治してさしあげます!
まずは、広がっているススワタリに茜花乱舞を
これは当たらなくても良いのです
範囲攻撃と2回攻撃を駆使して、一箇所に集まるよう誘導を
まとまりましたら、他の猟兵の皆様方と連携して一息に倒してしまいます
範囲攻撃と2回攻撃、なぎ払いも加えての茜花乱舞
集まったススは、全て倒してしまいます
退治後は、きっとススだらけですね
この辺りに、良い温泉はありますでしょうか
綺麗にススを落として帰りたいです
桜を見ながら温泉に入りたいです
●大掃除開始
「さて、あとはススワタリやらの怪異を鎮めれば落着か」
町を騒がす食い逃げ犯一味も猟兵たちの活躍で無事確保し、クロエ・ウィンタース(刃狼・f15418)は本来の目的である物の怪退治へと意識を向ける。
「煤払いにはまだまだ季節が早いがこの見事な桜が煤に塗れるのは忍びない」
桜並木の通りを抜け、皆で得た情報を元に町の東部の屋敷に向かう。
屋敷では既に大量のススワタリたちが集結していた。広い庭や扉の陰に黒い塊がわらわらと動いている。もうすっかり辺りは煤で黒く染まっている。
「ススワタリ退治。それすなわち、大掃除ですね!」
目の前に広がる広大な屋敷を前に、掃除が得意なアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は腕まくり。
「今はまだ人に危害を加えないとはいえ、放置もできませんし、アカネがお掃除……もとい、退治してさしあげます!」
鎖の描かれた舞扇を手に、アカネはススワタリの群れに対峙する。
「俺が前衛に立とう」
そこへ太刀を構えたクロエが颯爽と現れる。とにかく数が多いので、素早く2回攻撃を繰り返し、手数で勝負。一体一体は弱いが、さすがに数が多い。
「確かに数が多いですね」
アカネは無数の茜の花びらを出現させ、屋敷の庭に広がるススワタリを【茜花乱舞】で攻撃する。だが、狙いはダメージではない。その後も広がっているススワタリを攻撃しながら、一箇所に集まるように誘導する。
「クロエ様、集まったところを一網打尽です!」
アカネの意図をすぐさま汲み、クロエが集まったススワタリを無数の剣閃で薙ぎ払っていく。
ススワタリたちも猟兵たちの攻撃を受け、身を守るため反撃に打って出る。
現れたのはかつてススワタリたちが住んでいたのだろう屋敷の霊。煙のようなそれは姿を扉の形に変えると、そこから大量のミニススワタリが飛び出て攻撃を行う。
「見切ったぞ」
クロエがその動きを予想し、避けるとカウンターとばかりに太刀を振るう。ミニススワタリはあっさりと動きを止める。
「ひとつひとつは強くはありませんが、とにかく数が多いですね」
アカネも茜花乱舞で出てくるススワタリを退治するが、倒してもあとからあとからまだまだ出てくる。戦いを続けるうちにいやが上にも煤だらけになるわけで。
「俺自身は煤に塗れるのは仕方ないが……」
「退治後は、きっとススだらけですね」
会話の間にも現れるススワタリを蹴散らしながら、二人の思いは同じだった。
「終わった後の花見の続きの前にまず風呂だな。やれやれ」
「この辺りに、良い温泉はありますでしょうか。綺麗にススを落として帰りたいです」
桜を見ながらゆっくり温泉に入りたい。そう願いながら、二人は続々と現れるススワタリの数を確実に減らしていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
清川・シャル
f08018カイムと第六感で連携
うわあ…汚れるのは嫌だなぁ…
着物ですし、たすき掛けして挑みましょうっ
屋根に登れるかな?
身軽ですし、着物には慣れてますから!
お上品かつ素早く高い場所を陣取り。
UCを使用してススワタリを一気に凍らせたいです
ススワタリを視力で確認して片っ端から念じて凍らせます
みんな氷の林檎にしてあげますね?
凍らせて落ちてきた所を叩きます!
ぐーちゃんΩにてっ
一斉発射、念動力、操縦、早業、吹き飛ばし
取りこぼしは、そーちゃんで殴ります
なぎ払い、2回攻撃、範囲攻撃、鎧無視攻撃
敵攻撃は見切り、オーラ防御、カウンターで対応
カイムー、そっち行きましたー!
やだ、煤広げないでよ?
着物汚したくなぁい!
カイム・クローバー
シャル(f01440)と行動。第六感で連携。
へぇ、立派な屋敷じゃねぇか。化物の住処にしとくにゃ勿体ねぇぜ。汚れは早々に取り除かねぇと後で面倒だからな。ゴミ掃除と行くか。
【SPD】
【二回攻撃】【鎧砕き】【なぎ払い】【早業】でUC使用。射撃の腕には多少自信があってな…空を舞おうが数が多かろうが纏めて撃ち抜いてやるぜ。シャルが凍らせてくれるみてぇだから、それをアテにしてる。銃弾の効きも段違いだろうぜ。一匹辺りの耐久力はそれほどでも無さそうだが…なんせ数が多いみてぇだから、極力撃ち漏らしのないように片付けていく。
分かってる!逃がすかよ。汚れてもクリーニング代は持てないぜ、シャル?しっかり着物守れよ?
●桜の着物と乙女心
食い逃げ犯を捕まえたあと、情報を頼りにススワタリの棲み処となった屋敷にやってきたカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、想像以上に大きな屋敷に思わず声を上げる。
「へぇ、立派な屋敷じゃねぇか。化物の住処にしとくにゃ勿体ねぇぜ」
背の高いカイムの後ろからひょこっと顔を出し、屋敷を覗き見た清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)は、既に黒い塊がうようよと占拠している様子にげんなりする。
「うわあ……汚れるのは嫌だなぁ……」
せっかくの桜色の着物が汚れるのはなんとか避けたいと、シャルは慣れた手つきでたすき掛けをする。ふわふわとした愛らしい着物姿から、戦場を前に凛とした芯の強さを窺わせる戦巫女のような雰囲気に。
「汚れは早々に取り除かねぇと後で面倒だからな。ゴミ掃除と行くか」
カイムの言葉に頷くと、シャルは身軽な動きで屋敷の屋根へと上る。普段から着物を着ているシャルにとって、着物が動きを阻害するということはない。優雅にすら映る仕草で屋根に上ると、高い場所を陣取ってススワタリの群れを見渡す。
「みんな氷の林檎にしてあげますね?」
シャルが念じれば、絶対零度の氷がススワタリたちを凍らせていく。血さえ凍るというその攻撃はススワタリたちを凍てつかせ、動きを止める。
「よっしゃ、あとはまかしとけ!」
シャルが凍らせたススワタリをカイムが愛用の銃【オルトロス】で次々と撃ち抜いていく。黒に金のラインの入った二丁銃は双頭の魔犬が銃口から敵を睨みつけている。凍ったススワタリはもちろん、猟兵を敵と認めて向かってくるススワタリも、目にもとまらぬ早業で次々と撃ち抜き、その数を減らしていく。
シャルもぐーちゃんΩで凍らせたススワタリを吹き飛ばしていく。
「なかなか数が多いですね」
屋根の上からひらりと降りて、ぐーちゃんΩで吹き飛ばせなかったススワタリを桜色の鬼の金棒・そーちゃんで殴って数を減らす。反撃を試みたススワタリのふんわりアタックもそーちゃんで殴り飛ばし、着物を死守。鬼に金棒という言葉をススワタリが知っているかはわからないが、シャルに恐れをなしたのか、ススワタリが移動を始める。
「カイムー、そっち行きましたー!」
「分かってる! 逃がすかよ」
協奏曲を奏でるように、数多の銃声が響く度、標的が次々と撃ち抜かれていく。これだけ派手にやれば、屋敷の中も外も煤だらけだ。
「やだ、煤広げないでよ? 着物汚したくなぁい!」
なんとか煤から着物を守りながらも、シャルはしっかりとぐーちゃんΩとそーちゃんを駆使してススワタリの数を減らしていく。
「汚れてもクリーニング代は持てないぜ、シャル? しっかり着物守れよ?」
一度合流し、背中合わせに敵と対峙する二人。カイムの言葉はシャルの強さを信頼しているからこそ。
その後も二人は息の合った攻撃で、その数を減らしていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩瑠・姫桜
あお(f06218)と
本当に真っ黒よね…あれだとお屋敷も大変な事になっちゃうわね
何より放っておいたら町の人にとって危険だもの
ここでしっかり撃退しておきたいわね
煤や埃って静電気で取り除きやすくなるって聞いた事があるわ
【サイキックブラスト】でもうまくいくかしら
まずは試してみて、動きを封じる事ができたら
schwarzとWeißでも攻撃してみるわ
いつもみたいに串刺しとは行けなくとも
布巻きつければハタキみたいには使えると思うしね
慄け埃ども、今宵はお前を掃除してあげる!
もう、schwarzもWeißも、嫌がらないでちゃんと協力してよね?
ほら、あおの召喚した田中さん(霊)見なさいよ、お掃除頑張ってるでしょ?
榎木・葵桜
姫ちゃん(f04489)と
お団子屋さんで聞いた話、やっぱり物の怪だったんだね
家の中が煤だらけだとすごい大変だよねぇ
私も頑張ってお手伝いするよ
可能なら現場に行く前に
お店の人にお願いして
割烹着と頭巾用意をお借りしようと思うよ
掃除みたいなものだし気合い入れたいじゃない?
昔のお家の煤払いではホウキやハタキ使ってたんだよね
今回は【衝撃波】で散らしたりできないかな?
うまくいくかは試してみてから考えるね!
あとは【サモニング・ガイスト】使用
田中さん(霊)にもお掃除手伝ってもらうね
煤だらけの攻撃にはホウキにハタキに雑巾持って応戦してもらうね
ススワタリが撃退後は皆で屋敷の大掃除も頑張りたいな
*絡み・アドリブ大歓迎
●煤払いの大掃除
「お団子屋さんで聞いた話、やっぱり物の怪だったんだね」
人の家に現れ、煤だらけにするという物の怪・ススワタリ。榎木・葵桜(桜舞・f06218)は団子屋でのおばあさんの言葉を思い返しながら呟く。
「食い逃げに比べたら可愛いなんて言っていたけど、この数じゃ……」
屋敷に集結しているススワタリの群れを見て、彩瑠・姫桜(冬桜・f04489)も言葉を失いかける。
「本当に真っ黒よね……あれだとお屋敷も大変な事になっちゃうわね」
道中もススワタリの移動のせいで、道が黒く汚れている箇所がたくさんあった。
「家の中が煤だらけだとすごい大変だよねぇ」
煤はなかなか落ちにくいしと葵桜も実感を持って呟く。
「何より放っておいたら町の人にとって危険だもの。ここでしっかり撃退しておきたいわね」
それが猟兵として自分たちにできること。二人はそれぞれの方法で『掃除』に取り掛かる。
葵桜は通りのお店の人に協力してもらい、割烹着と頭巾を借りてきた。大掃除を前に気合が入るというもの。
「昔のお家の煤払いではホウキやハタキ使ってたんだよね」
愛用の薙刀【胡蝶楽刀】から衝撃波を繰り出すと、柄にあしらわれた魔除けの鈴が澄んだ音を立てる。固まっていたススワタリたちが埃のように散り、その数を減らす。
「煤や埃って静電気で取り除きやすくなるって聞いた事があるわ」
姫桜は両掌から高圧電流を放ち、ススワタリたちの動きを封じにかかる。電気の力で散っていたススワタリたちが動きを止めたまま一ヶ所に固まる。これを好機とばかりに、姫桜はドラゴンランス【schwarz】と【Weiß】で攻撃する。
「掃除の要領はわかったけど、とにかく数が多いわね」
他の猟兵もススワタリ退治に当たっているが、一体一体は弱いものの、屋敷の中や空からまだまだ降ってくる。
「よーし、田中さん、お手伝いお願い!」
【サモニング・ガイスト】で呼び出した霊の田中さんに、葵桜はほうきやハタキ、雑巾を渡す。頭に三角巾をすれば、お掃除スタイルの完成だ。
掃除されまいと必死の抵抗を試みるススワタリのふんわりアタックに、田中さんはハタキで応戦。ほうきでススワタリを集めたところで、葵桜の衝撃波で片づけていく。
「慄け埃ども、今宵はお前を掃除してあげる!」
姫桜も【サイキックブラスト】で動きを封じ、ドラゴンランスたちで攻撃を繰り返す。いつものように串刺しとはいかないが、ドラゴンランスたちに布を巻き付け、ハタキのようにして使っていく。
「もう、schwarzもWeißも、嫌がらないでちゃんと協力してよね?」
布を巻いているとはいえ、煤まみれになることに抗議の視線を向けてくるドラゴンたちに、姫桜はほら、と指を差す。
「あおの召喚した田中さんを見なさいよ、お掃除頑張ってるでしょ?」
煤に汚れながらも、ほうきとハタキで熱心にススワタリの掃除に勤しむ田中さんの様子を見て、ドラゴンたちも覚悟を決める。
掃除には根気も必要。辛抱強く、ススワタリを集め、固まったところを集中的に撃破を繰り返していく。
「ふふ、ひめちゃん煤だらけだねー」
「あおだってほっぺた真っ黒よ」
すっかり煤まみれになったけれど、猟兵みんなの力を合わせて、現れたススワタリを残らず退治した。
けれどこれで終わりではなく。
「お屋敷の大掃除も頑張りたいな」
「このままじゃ、あまりにも……だものね」
残った有志の猟兵たちで屋敷の掃除をするために、掃除道具を借りようと町に向かうと、掃除を手伝ってくれるという町の人が何人も現れた。
「煤汚れは物の怪の仕業だったんだね。でも退治してくれたならもう安心」
雑巾を片手に屋敷の掃除を手伝ってくれた町娘の笑顔を見て、二人も頷きあう。
「ひめちゃん、終わったらまたお花見とお団子だね」
「もう、あおってばそればっかり」
まんざらでもなさそうな姫桜の言葉に、葵桜は次はどのお店にしようかなと笑顔で考える。
桜の花びらが風に乗り、屋敷に舞い散る。煤だらけではあるが、桜の咲く平和な日常が取り戻されたのだった。
大成功
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