獣人世界大戦⑯〜ギガンティック追撃戦
逃げる逃げる逃げる……。
「どうして、こうなった?」
巨大な総統ギガンティックは、驚いていた。まさか、猟兵の力がこれほどまでとは。
「と、とにかく、逃げるぞ
……!!」
逃げる逃げる逃げる逃げる……。
なのに、どうして……奴らはまだ、追って来るのだ!?
「皆様、次は逃走を図っているギガンティックをお願いしたいのです」
そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だ。
「猟兵との戦いで形勢不利を悟ったギガンティックは、ウラル山脈を越えたシベリア内陸部へ逃走しようとしています。彼女の手勢にもはや「はじまりの猟兵」を狙う余力はなさそうなので、放置しても戦争の趨勢に影響はないかもしれませんが……」
そこで、リズは言葉を区切る。
「困ったことに、ギガンティックは山岳・河川・市街地などなどあらゆる地形を踏み壊しながら、とにもかくにも一直線に逃走を続けようとしているようなのです。身長数百メートルに達する彼女の巨大な歩幅に対応しつつ、できれば周辺地域の破壊も極力抑えられるように追撃を仕掛けていただけませんか?」
その地に住む人々の為に、できるだけ、抑えて欲しいと、リズは付け加える。
「そのまま放っておいても良いのですが、できるだけ、被害を最小にしていただけると幸いです。これもまた、ある種の私達の戦いとでも言えるのでしょうね」
リズはそう言って、僅かにほほ笑んだ。きっと、目の前にいる猟兵ならやってくれるはず。
「皆様、ご武運を……」
そういって、リズは現地へと向かう扉を開いたのだった。
柚葵チハヤ
どうも、柚葵です。
最後の戦争シナリオは、逃走するギガンティックの被害を抑えるための追撃戦となります。
今回のボーナスはこちら。
プレイングボーナス……ギガンティックの歩幅に対処する/周辺地形の破壊を阻止する。
被害を食い止めようとする工夫があれば、そちらにもボーナスを入れようと思います。
皆さん、ぜひ、お越しくださいね。
また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
皆さんの熱いプレイング、お待ちしています!!
第1章 ボス戦
『幼女総統「ギガンティック」』
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POW : 幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ : 斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
👑11
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ミーガン・クイン
破壊あっての巨女だから難しいところだけど。
まぁなるべく最小限の被害で捕まえられるようにするわね。
私のかわいい天使、かつての姿を見せなさい。
<守護大天使『ミュールフォン』>を【武器巨大化】するわぁ。
≪拡大魔法・重≫を≪拡大魔法≫に合わせて発動させましょう。
謹製の<巨大化薬>も加えてあげる。
どこまで大きくなってくれるかしらぁ。
さぁ、私を乗せてギガンティックちゃんを追いかけるのよ。
空を飛んで追いかけなさい。
こちらも巨大サイズなら追いつくのは簡単よね?
<エンジェルソード>と<エンジェルシールド>で砲撃から身を守りながら接敵、
<エンジェルチェイン>を操ってギガンティックちゃんを【捕縛】【束縛】しちゃうのよ♪
ミュールフォンから飛び降りて、
私も≪拡大魔法・重≫&≪拡大魔法≫+<巨大化薬>で巨大化。
【重量攻撃】で押さえつけて、【恐怖を与える】【誘惑】【奉仕】【生命力吸収】で戦意を失くさせるわ。
「破壊あっての巨女だから難しいところだけど。まぁ、なるべく最小限の被害で捕まえられるようにするわね」
そう配慮するのは、ミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)だ。けれど、相手はかなりの巨体である総統ギガンティック。
それに対応すべく、取り出したのは。
「私のかわいい天使、かつての姿を見せなさい」
守護大天使『ミュールフォン』……美しき女型の天使で、以前は天にも達する程、巨大な姿だったとか。しかし今はミーガンと同じくらいの大きさになっているようだ。そんな彼女に謹製の巨大化薬と、
拡大魔法・重でもって。
「どこまで大きくなってくれるかしらぁ?」
「な、なんだそれはっ!!」
焦る総統ギガンティックの声が響く。
ミーガンの呼び出した大天使ミュールフォンは、ギガンティックに匹敵するほどの大きさになっていた。
颯爽とミュールフォンの肩に乗ったミーガンは、さっそく。
「さぁ、私を乗せてギガンティックちゃんを追いかけるのよ」
ミーガンの言う通り、ギガンティックを追い始めたのだった。
しかし、ギガンティックも負けてはいられない。死に物狂いで逃げていく。
「空を飛んで追いかけなさい。こちらも巨大サイズなら追いつくのは簡単よね?」
空を飛んでくるミーガン達にギガンティック堪らんと言わんばかりに。
「これでも喰らえ、超超巨大ビィーム
!!!!」
持っている超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』で、直線上に超超巨大ビームを放出し、二人を攻撃していく。
対するミュールフォンも、盾でしっかり防衛しつつ、持っているエンジェルソードでもって、ビームを打ち消していく。更にミュールフォンは隙を狙って、エンジェルチェインでもって、ぐるんとギガンティックを拘束してみせたのだ。
「う、うわあああああ!!」
その隙をミーガンは見逃さない。
「ふふふ、捕まえたわ」
慣れた手つきで、ミュールフォンにかけたのと同じく、
拡大魔法・重と謹製の巨大化薬でミーガンもまた巨大化していった。
「大きいのが、二人っ!?」
ちょっとギガンティックが涙目なのは仕方ないかもしれない。どーんとギガンティックをそのまま押し倒して。
「逃さないわよ……いっぱいいっぱい、愛してあげるわぁ」
「いやあああああああ!!!」
数分後、もの凄く暴れたギガンティックに逃げられてしまったが、その後には満足げに笑みを浮かべるミーガン達の姿があったのだった。
大成功
🔵🔵🔵

エメ・パラディール
【エンター】
「私の名前はエメ・パラディール!これ以上進ませないぞ!」
聞こえていなくとも名乗りを上げることは大事!気合が入るから!
エーデルさんに引き付けをまかせるぞ!
私は引き付けた後の足止め担当!
まず分身をしまくって、それぞれあちこちの建物の陰に隠れる!
その後、エーデルさんが気を引いてくれたら、どでかいロープを相手の足に括り付けて、引っ張って相手の行動を阻害するぞ!
行くぞ、私たち!
反撃を食らいそうになったら私全員、離散!ばらばらと逃げ出すぞ!
こっちに気が向いている間に、かすみさん、攻撃おねがい!
かすみさんが隙を作ってくれたら、分身を解除!
そしてエーデルさんとかすみさんとで全力パンチ!

雛里・かすみ
【エンター】
わぁ……!大きい敵だなぁ。こんなのが暴れまわっていたら大変な事態になっちゃうよ。
ここは私達猟兵の出番だよね!
エーデルさんが引き付けを担当、エメさんが足止めを担当する予定だね。
その後、私は【三変の境地】を使って、脚力強化形態によって
飛翔力を増強させて、一気にギガンティックの周りを飛び回りつつ
攻撃を仕掛けていくね。
攻撃に使っていく武器は主に『ブラックコメット』を使用。
エーデルさんやエメさんの方に敵の攻撃が飛んで来たら
私もギガンティックを攻撃して仲間を守るようにするね。
また、ギガンティックの脚を優先的に狙い撃ちする事で
敵を動けなくして、周辺の破壊を最小限に食い止めるようにするね。

アーデルハイド・ルナアーラ
【エンター】3人
巨大な幼女が暴れてる
......街を壊される前になんとか止めなきゃ!
ユーベルコード発動! 逃走ルートを塞ぐようにお友達のリスを召喚するわ!
「おほほ! 私のお友達のパワーを見せてあげる!」
タックルで敵にしがみついて!
お友達は大きいけど、敵の方が遥かに大きいからきっとすぐ剥がされる
......。でもそれが狙い。私は囮役よ。召喚したお友達に気を取られているうちに私はこっそりエメちゃん、かすみさん達と合流。気が散るよに小指の角にピリッと電撃パンチ! 食らえええ!!
「ううう、えらい目に遭った……」
何とかミーガンの手から逃れたギガンティックは、猟兵達との距離を開けるため、必死に逃げていた。
しかし、ギガンティックの傍には、三人の猟兵が近づいていた。
【エンター】の面々である。
「巨大な幼女が暴れてる……街を壊される前になんとか止めなきゃ!」
走って逃げるギガンティックを見て、アーデルハイド・ルナアーラ(獣の魔女・f12623)は強くそう思う。あの巨体がどこかの町に飛び込んでいったら大変だ。
「わぁ……! 大きい敵だなぁ。こんなのが暴れまわっていたら大変な事態になっちゃうよ」
アーデルハイドの言葉に頷くように、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)も歓声を上げる。
だがしかし、やることがある。
「私の名前はエメ・パラディール! これ以上進ませないぞ!」
高らかに堂々と名乗りを上げるのは、エメ・パラディール(キマイラのパラディン・f06803)だ。だが、その声が届いていないのか、ギガンティックはどんどん進んでいく。
「とにかく、ここは私達猟兵の出番だよね!」
「ええ」
「もちろんっ!!」
かすみの声にアーデルハイドとエメが力強く頷く。さあ、ギガンティックを止めるために三人は颯爽と飛び出したのだった。
「召喚の門よ開け! 盟約に従い、我が剣となれ! 森の盟友よ!」
先に動いたのは、アーデルハイド。
踏み鳴らせ森の盟友を発動させ、全長40mの超巨大リスを召喚したのだ。
「わわ、でっかいリスだと!?」
「おほほ! 私のお友達のパワーを見せてあげる!」
驚きながらも臨戦態勢のギガンティックに、アーデルハイドは。
「タックルで敵にしがみついて!」
「わわわっ!!」
慌てふためくギガンティック。だが、流石は総統、すぐに落ち着きを取り戻し、べりっとその巨大なリスを自分から剥がすと、ぺいっと遠くへと放り投げた。
「今のうち、今のうち……」
それは、実は引き付けるための囮だ。その間にエメは準備を終わらせていた。カゲブンシン・フェノメノンを使い、行く手の先にある森の木々に隠れ、用意したのは、どでかいロープ。
「頑張って、相手の行動を阻害するぞ! 行くぞ、私たち!」
「「おおーーっ!!」」
ぴーんと張られたロープに上手くギガンティックは。
「うわっ!? な、なんだ、このロープはっ!?」
まんまと引っかかった。
「くそ、まだ猟兵が潜んでいたのか!! くそくそくそーーっ!!」
破れかぶれのビームが、でたらめに発射される。
「離散、離散! ばらばらに逃げ出るぞ! それと……かすみさん、攻撃おねがい!」
あんなビームを喰らったら、分身とはいえ、ヤバいだろう。エメはバラバラになって、上手く敵からの攻撃を避けることが出来た。
「任せて! ……どんな時でも、臨機応変にだよ!」
かすみは
三変の境地で飛翔力が増加する脚力強化形態となり、愛用のアサルトライフル、ブラックコメットで大きな足を攻撃していく。
「いたたたた!! ちょこまかと動くなっ!!」
ビームでギガンティックも応戦するものの、移動力が高まったかすみを捉えることは難しい。逆にライフルの弾をもらってしまった。
と、その間に分身を解いたエメとアーデルハイドが合流。そして、それを見ていたかすみも、そちらへと向かう。
「な、何をするつもり……だっ!?」
三人が合流を果たしたと同時に、三人は顔を見合わせ、息を合わせると。
「食らえええ!!」
「全力パンチ!」
「ここで食い止めるよ!」
三人の力を込めた拳が、丁度、ギガンティックの足の小指に、クリーンヒット。
「だあああああ!! い、痛い、痛いってばっ!!」
ぴょんぴょんと飛びまわりながら、足を抑えつつ、ギガンティックはその場を後にしたのだった。
そのギガンティックの足の小指はとっても痛そうだったのは言うまでもない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ウォルター・ウェパル
【ドヴェルグ】アレンジ歓迎
自分、シュレア、ルイナ様の3名で参加!
幼いとはいえ巨大な相手ですね!
物理的に規模が桁違いです、油断せずに参りましょう!
ガレオンチェンジで駆逐艦形態に変形して、皆様を運搬します!
はい! 出撃します!
序盤はキックとビームを警戒して旋回機動です!
避け切れない分は天照甲で同乗者の安全優先で守ります!
歩幅が大きくとも、こちらも空中をも征く船の悪魔!
機動力では劣りません!
ルイナ様の魔眼が収まる距離を維持して妨害しつつ、シュレアの攻撃に合わせて吶喊します!
艦載砲でギガンティックを攻撃を行いつつ、衝角刀にシュレアを載せて突進です!
代償のおやつはしっかり補充しています、遠慮なくどうぞ!
シュレア・ラウィド
【ドヴェルグ】
剣と牙、構えていこうか!
おれはこの世界の出身らしい。あいつめ、踏み荒らしていきやがって…
ガレオンチェンジしたウォルターに乗船。ギガンティックを追える
「かっこい~な…頼らせてもらうよ」
逃げる獲物を追うのは、まぁ嫌いじゃない
齧るに困る大きさだがぁー…
ルイナの足止め攻撃の後、ウォルターの吶喊と共におれの出番だろう
近接攻撃可能時<アサシネイト・ビースト>発動
飢えと乾き…だが、にやりと笑おう。常に共にあるものなのだから
終末時計と黒剣を振るう「ハハ!任された!うまく斬れるかなぁ!」
ギガンティックの甘そうな肌に噛みついたり。その血はどんな味かな
…ウォルターの倉庫にはおやつあり!口直し…するよ!
星凪・ルイナ
【ドヴェルグ】アドリブ歓迎
なんだか気が引けますけど、まぁこれも仕事ですからね
ギガンティックの移動に関してはガレオンチェンジしたウォルターさんに乗船して対応するよ
「駆逐艦、やっぱり浪漫が……(咳払い)えっと、それじゃ、ウォルターさんよろしくね」
乗船後は逃走の被害を抑える為に足止めに専念する。右目に【消失の魔眼】を発現させギガンティックを視界内に捉え続ける。身体への負担は半端じゃないけど、シュレアさんの射程範囲に入るまでは耐えてみせます。物語の英雄を見習って命ぐらい賭けなきゃね。精神安定剤と鎮痛剤を服用する
「……私はここまでかな、シュレアさん後は任せたよ。やっちゃって」
ギガンティックの足取りが、やけにゆっくりなのは、やはり、足の小指アタックが効いているのかもしれない。
哀愁を漂わせるギガンティックを眺めながら、【ドヴェルグ】の三人は、彼女の動向を伺っている。
「あいつめ、踏み荒らしていきやがって……」
愛用の武器を構えつつ、シュレア・ラウィド(コブラの軍令暗殺者・f43397)は、自分の出身地を踏み荒らしている相手に思わず、怒りをぶつけてしまう。
その隣では……。
「なんだか気が引けますけど、まぁこれも仕事ですからね」
星凪・ルイナ(空想図書館司書補佐・f40157)が、巨大とはいえ、可愛らしい幼女を相手にするのは、含むものがあるらしく。けれど、気持ちは既に倒す方向で決まっているようだ。
「幼いとはいえ巨大な相手ですね! 物理的に規模が桁違いです、油断せずに参りましょう!」
ウォルター・ウェパル(船の悪魔の飛空駆逐艦・f34061)は、シュレアとルイナにそう呼びかけると、さっそくガレオンチェンジで、自ら駆逐艦形態の飛空艇に変形して見せる。
「かっこい~な……頼らせてもらうよ」
目の前に現れた立派な飛空艇に、シュレアは怒りを忘れて、思わず見惚れている様子。一方、ルイナも……。
「駆逐艦、やっぱり浪漫が……」
ウォルターのロマン溢れる姿に、ちょっぴりうっとりしてしまうが、今はそれどころではない。
「ごほんこほん……えっと、それじゃ、ウォルターさんよろしくね」
「はい! 出撃します!」
こうして、一行は、ガレオンチェンジしたウォルターに乗って、ギガンティックへと迫るのであった。
「ん……なにかが近づいて……うわっ!! なんだあの船は!!」
もう嫌だと言わんばかりにギガンティックは顔を顰める。見えてきたのは、あのウォルターの飛空駆逐艦である。さっそく、こちらを見つけて砲撃を浴びせてきた。「くそっ!! こっちは気持ち悪くて痛い思いをしてるっていうのにっ!!」
ぶんと、巨大な足がウォルターの船を襲う。が、そのスピードよりも飛空艇の方が上回っているようだ。危うくぶつかりそうになったが、天照甲のシールドで何とか防ぐことが出来た。
「それじゃあ、やりますか……警告――私が見ています」
こっそり、精神安定剤と鎮痛剤を飲んでから、ルイナは
―45頁― ≪消失の魔眼≫で、ギガンティックの動きを抑え込む。
(「物語の英雄を見習って命ぐらい賭けなきゃね」)
体にかなりの負担が来るが、薬のお陰で何とか持ちこたえられている。
「ぐぐぐ……貴様、何をした!?」
動きを封じられたギガンティックに、ウォルターの飛空艇が迫る。その飛空艇の衝角刀の上には、攻撃担当のシュレアが待ち構えていた。
「……私はここまでかな、シュレアさん後は任せたよ。やっちゃって」
「ハハ! 任された! うまく斬れるかなぁ!」
愛用の敵対者を音もなく葬る時計の針を模した暗殺用の刀、終末時計と黒剣を手に、シュレアはギガンティックへと向かって飛び出し、アサシネイト・ビーストで、弱肉強食衝動を解放し、一気に連続攻撃を重ねていった。
「代償のおやつはしっかり補充しています、遠慮なくどうぞ!」
シュレアの攻撃を援護するかのようにウォルターも艦載砲で援護していく。
「ぐ、ぐああああああああ!!!」
叫ぶギガンティックの声に重なるように。
「……ウォルターの倉庫にはおやつあり! 後で口直し……するよ!」
そのシュレアの口は、ギガンティックに嚙みついてついた血に染まっていて。
「も、もう嫌だ、撤退撤退っ!!!」
でたらめにビームを放って、ギガンティックは逃げ去った。それはもう、びっくりするほどなスピードで。
けれど、あれだけのダメージを喰らったのだ。そうすぐには追ってこないだろう。それに、可哀そうなまでに彼女は泣いていた。
今は、彼女を見送ろう。きっとまた、戦う時が来るかもしれないから……。たぶん。
こうして、猟兵達は見事、被害を最小に抑えつつ、ギガンティックを追い払ったのである。
大成功
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