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獣人世界大戦⑯〜魔女の片鱗

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第三戦線 #ゾルダートグラード #幼女総統『ギガンティック』


『おのれ――この吾輩が、よもや猟兵共に後れを取るなぞ有り得ぬ! 認めたくは無い! だが……!』
 超大国が一、ゾルダートグラードを率いる幼女総統『ギガンティック』は唇を噛み締めながらも全軍へ撤退の命令を下さざるを得なかった。
 第二戦線において六番目の猟兵達は彼女の予想を上回る戦いぶりを見せた。このままでははじまりの猟兵を得るどころか、自分自身――そして率いる全軍を全滅の憂き目に晒す事を考えぬ程、この幼女は愚かでは無かったのだ。
『シベリア内陸部に向けて全軍撤収! 形勢を立て直しながら本国までの道を切り開く!』
 永久凍土の地を強く踏みしめ、進む先に有る全てを踏み荒らしながら、ギガンティックは逃避行を開始した。


「件のギガンティック……と言うお嬢さんは私の故郷エンドブレイカー!と関わりが深そうですね」
 エンドブレイカーでもあるヴァニス・メアツ(佳月兎・f38963)は集めた情報を整理しながら、集まる猟兵達を前に第三戦線における戦いについて説明を開始した。
「先の戦いで皆様と戦ったギガンティックは形勢不利を悟った模様です。一国の首魁たる責なのでしょうか、ウラル山脈を越えたシベリア内陸部に向けて逃走を開始しております。最早、彼女の手勢では『はじまりの猟兵』を狙う余力すら無い。放ってそのまま逃がしても今回の戦争の勝利には何ら影響はないのですが……」
 そこまで話したヴァニスは、軽く眉間に指先を当て、神妙な表情で告げる。
「クロックワーク・ヴィクトリアの最高司令官が自ら艦を率いて彼女を狙っている。それだけは避けねばなりません。最初に告げた通り――エンドブレイカーの世界に縁が深い存在であれば、『魔女』の一人であるなら尚のこと――!」
 常に人を食った笑みを浮かべる男が、珍しく真剣に声を荒げた。そもそもエンドブレイカーの世界における『魔女』とは何か、と言う事を説明すべきかとヴァニスは言葉を続けて行く。

 エンドブレイカー!の世界では全ての生き物の祖となったのが『魔女』である。
 創世神イヴ・ザ・プリマビスタが世界を創造した後、それぞれ魔女達は自分達の子となる種族の王ぼうやを産み、種が栄えるのを見守った。『エンドテイカー』の能力とは、本来は魔女達が生物の進化を見守るために与えられた力であり、種が誤った方向に進んだとしてもやり直す為の力である。
「しかし私達人類の魔女である此花咲夜若津姫はその能力を敢えて捨てた。やり直しが利かないと言う事は失敗の繰り返しで学ぶと言う事。故に人類は全ての生物の長足りうる存在となった」
 だが、若津姫とその子たる人類の成功を快く思わぬ者がいた。
「それが大魔女スリーピング・ビューティ。彼女とその子たるマスカレイドによって、私達の世界はずっと脅かされていた」
 ――それが10年以上前までの話。
 さて、その魔女の力が悪用されようものなら?
 エンドテイカー能力のみならず、種を生み出す力を使われれば?
「私が危惧したのは後者。邪神を生み出す胎として用いるとかしかねませんよね……」
 あくまでこれは彼個人の見解だが。恐るべき可能性を秘めている事だけは間違い無いのだろう。

「そもそも超大国のトップを逃がす理由は無い。今後の禍根はペンペン草一本残さぬのが、私達エンドブレイカーの流儀でして」
 そして強火発言出ました。これだから戦闘民族エンドブレイカーは。
 ヴァニスは『ラハム・ジ・エンドテイカー』を覚えているかと猟兵達に告げる。昨年のエンドブレイカーの戦いにおいて出現した11の怪物が一体にして大魔女が再孵化を経て蘇った姿。
「ギガンティックはあれと同じ力を用います。如何なる致命傷を受けようとも、望まぬ未来を何度でもやり直す。ただし幼女と言うだけあってその能力は完璧では無い。魔女として未成熟な――母として、ぼうやを未だに持たぬ彼女では最大60秒の巻き戻しが限度の様です」
 これを利用し、少しずつ時間をかけて気付かれないようにギガンティックへのダメージを蓄積させていく――それが彼女をここで討ち取る為の策となるだろう。
「ご武運を。奪われる前にしっかり仕留めてきて下さいね」
 グリモアの光を指先に描き、ヴァニスは戦地に赴く猟兵達を見送ったのであった。


天宮朱那
 天宮です。獣人戦線における戦争もいよいよ佳境。
 同じ敵との戦いが続いて大変かとは思いますが、書き手が違えばまた違う楽しみもあるやも――と言う事で、お付き合い頂ければ幸い。

 プレイングボーナス:ギガンティックがやり直せないほど時間をかけ、少しずつダメージを蓄積させる。

 ギガンティックは逃走しながら応戦する形となっておりますので先制攻撃が無い分、昨年の戦争で戦った『ラハム・ジ・エンドテイカー』よりは攻略しやすいかも知れません。
 彼女が一度に戻せるのは最大60秒。致命傷を負っても倒されてもエンドテイカーの力を発動させれば時間を巻き戻す事で無かった事にしてやり直せます。その為には何らかの工夫をして巻き戻せないくらいに時間をかけてダメージを蓄積させる事で撃破するしか無いでしょう。
 また、基本的に彼女は『逃走中』ですので撤退に専念します。降りかかる火の粉を払う様な戦いをしてくると思って頂ければ。

 技能の『』【】等カッコ書き不要。技能名羅列なプレイングは参加人数次第で採用率低めになります。
 どう使うか、どう動くか――技能の使用に具体的な記述有る方がプラス評価。

 複数合わせは迷子防止に相手の名前(ID)かグループ名記載のご協力を。
 全員採用は確約出来ません事をご了承下さいませ。

 オープニング公開からプレイング受付。
 マスターページやタグ、Twitter(@Amamiya_syuna)などでも随時告知。確認頂けますと幸いです。
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第1章 ボス戦 『幼女総統「ギガンティック」』

POW   :    幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ   :    斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
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エルシェ・ノン
飛び出した世界の先で新しい魔女と出逢いがあるなんて夢にも思ってなかったよ
ならこっちも新しい力を使っておかないとね

進行方向に先回りしてレプリカクラフトを使用
捉える為のトラバサミと、絡めとるための括り罠を掛け合わせた巨大仕掛け罠を作り上げる
括り罠の方に棘を潜ませるのも忘れずに
あとは気付かれないよう土属性の魔法で周囲との一体化を図るよ
逃げるのに必死なギガンティックの足元への注意が幾らか疎かになっていることを祈る

逃れようとすればいっそう絡まる罠は残酷
けどオレが一分以上を稼ぐにはこれくらいが精一杯

本当は君と話がしてみたかった
来し方を聞いてみたかった
本音は少し悔しい

反撃は罠の維持の為にも意地で見切って躱す



 かつて人類の魔女に初めて出逢った時よりも、視線を上に向ける必要は無い――とは言え。
「飛び出した世界の先で新しい魔女と出逢いがあるなんて……夢にも思ってなかったよ」
 エンドブレイカーとして、あの世界の者として。エルシェ・ノン(青嵐の星霊術士・f38907)はポツリと口にした。彼を送り出した三月ウサギも、同感です――と軽く頷いていた。気にならぬ方が無理と言うもの。
 彼女は、ギガンティックは故郷にメイガスを置いてきたと語る代わりにその手にはシュリヒトゲヴェーア――この世界の技術に準じたライフルを得物としている。紫煙銃とはまた違う銃火器は別世界で新たに得た力の象徴とも言えるだろう。
「なら……」
 エルシェが立っていたのはギガンティックが逃走すべく駆けるその先。
「こっちも新しい力を使っておかないとね」
 先回りしたその位置にて彼は魔力を編み、巨大なる偽物具現化レプリカクラフトを発動させる。
 それは大きな大きなトラバサミ。鋭利でギザギザした鉄の顎が空を見上げるそれは偽物の概念を覆す精巧さ。更に連なる括り罠となるワイヤーには鉄棘が凶悪なまでに輝いている。
 用意した罠は普通の大きさの人間や獣人には掛かりようが無いが、あの巨体を持つ幼女であればハマるサイズ。こんな大きさの正規品なぞ何処探してもある訳が無い。そう、相手を引っかける事さえ出来れば罠に真贋なぞどうでも良い。時として偽は真となるのだ。
『おのれ、この吾輩が……!!』
 ブツブツと恨み言を言いながら進むギガンティックの歩幅は大きい。が、ここまでの準備に要した時間はそろそろ60秒を経過しようとしている。彼女は全てを踏み潰し蹴り飛ばしながらぐんぐんと前進している。足元なぞ巨大な彼女にとって気にならぬと言う事か。
「そもそも逃げるのに必死で注意を払う余裕も無さそう、かな」
 土に地面に紛れる様に彼女の進行方向に合わせて配置した罠は、突然幼女の足に襲いかかる。
『なっ!!?』
 ガブリと巨大な足に噛み付いたトラバサミ。勢い良く進んでいた彼女の上半身は慣性の法則に従って前にのめり、ズシンと地鳴り響かせて倒れた。
『こ、これは何だ!? ぐ……身体にも何かが……!?」
 足に噛み付いて離れないトラバサミを外すべく身を起こそうとするギガンティックであったが、その身体には既に括り罠が腕を捕らえ、足掻けば足掻く程にその身に食い込み絡まっていく。
『こんな罠……やり直せば!』
 巻き戻され、無かった事にされる時間。しかし罠の存在まで無かった事にはならない。オマケに戻した時点では既に罠に片足突っ込んだ直後。
『姑息な真似を……! これも猟兵の仕業か!!』
 エンドテイカーの力も連続で発動は出来ないらしい。戻した所で罠の中、となれば……せいぜい絡まってどうにもならなくなる寸前に戻す、を繰り返すしか無くなっていく。
「オレが一分以上を稼ぐにはこれくらいが精一杯」
 地べたに転がる幼女よりも高さのある建物の上で、エルシェは彼女を見つめて呟く。そして語りかけるかの様に言葉を唇に載せていた。

 ――本当は君と話がしてみたかった。
 ――――来し方を聞いてみたかった。

(「本音は少し……悔しい」)
 僅かの瞑目。対話さえならぬまま、しかし滅ぼすより手が無い事実。
『黙れ!! 吾輩は意地でも国に、故郷に戻ってみせる……!!!』
 シュリヒトゲヴェーアの銃口がエルシェに向けられ、超超巨大ビームが宙を真っ直ぐ駆け抜けた。
「……っと、その物騒なプレゼントだけはご遠慮させて頂くよ」
 先程まで立っていた建物が一瞬で灰燼と化すのを後ろに見やりながらも、エルシェは罠の維持を続ける。彼女が自力で脱出するまで、じわじわとダメージは蓄積し体力が削れていくであろう。他の猟兵達へのバトンが繋がるまで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神臣・薙人
葛城さん(f35294)と

邪神を生み出す胎
もし狙いがそれなら
絶対に阻止しなければなりませんね
長丁場でも
葛城さんと一緒なら怖くありません

敵を視認した時点で白燐奏甲使用
多重詠唱で葛城さんにも
頷き合って敵に忍び寄ります

接敵後、更に白燐蟲を呼び出し
光量を最大にして注意を引きます
一部は噛み付かせる事で体力の削り取りを
意識を私に向かせ
葛城さんの狙いに気付かせないようにします
不幸な事故も重なれば
時間の認識も曖昧になるでしょう

敵が大きな動きを見せた際
エンドテイカー発動の予兆を見せた際は
ありったけの白燐蟲を呼び出して
敵に全力で食い付かせて妨害

ペンペン草一本残さないのは
エンドブレイカーの皆さんだけではないのですよ


葛城・時人
ダチの神臣(f35429)と

流石は生粋の終焉の破壊者
未成熟は今後の成熟
子を持たないは後の懐胎
危惧は正しい
「幼女である今此処で倒すのが一番だ」

神臣が力を俺に貸してくれるから
俺は俺を象る一番古い力で
「凄く長丁場になるけど良い?」

猟兵の今だからこそまた使える魔剣士の力
大鎌を掲げ黒影剣詠唱
闇のオーラで俺は不可視の存在になる

同じ猟兵の神臣には見えてるね
笑顔と頷きひとつで忍び寄ろう

闇雲な攻撃が来ても空中機動で躱して
勿論神臣も庇い二人で征く

大鎌の闇が僅かでも触れると
彼女の命は減っていく

気取られぬよう付き離れまた
仮にやり直されても一分
俺達はどちらも耐えられる

此処の全てを護り抜く
二人で纏いつき静かに終わらせよう



 ずしんずしんと地鳴りと共に駆ける女の姿。別の地球にて銀の雨降り注いだ時代であってもあれ程の大きさを有した敵は数える程しかいなかったのではなかろうか。
 逃走するギガンティックは総帥と言う肩書きを有する割にはひどく幼い。己を幼女と称する彼女は未成熟の魔女であるのだと言う。
「即ち、未成熟とは今後の成熟。子を持たないは後の懐胎」
 葛城・時人(光望護花・f35294)は此処に送り出される前に聞いた話を思い出す。生粋の終焉破壊者エンドブレイカーが危惧した事は恐らく正しいだろうと感じていたのだ。
「邪神を生み出す胎……もし狙いがそれなら、絶対に阻止しなければなりませんね」
 神臣・薙人(落花幻夢・f35429)もまた、小さく頷いた。彼女を狙うクロックワーク・ヴィクトリアの艦隊の阻止も動いてはいるが、彼女自身を取り逃がす事は今後の懸念を残す事になる。魔女の力とはそれだけ良くも悪くも様々な可能性を有しているのだから。
「幼女である今此処で倒すのが一番だ」
 時人はその手に長柄の大鎌を携える。その黒き三日月を用いて彼がこれから用いるは、時人が時人たる――あの頃より変わらず象る最も古き己の力。
(「神臣が力を俺に貸してくれるから――」)
「凄く長丁場になるけど良い?」
 答えを分かりきってはいる。けれど、彼は笑って問いかけた。
「ええ、どれ程の時間を要するとしても、葛城さんと一緒なら怖くありません」
 薙人は薄く笑みを浮かべて頷いた。その応答に時人は小さく頷くと、大鎌を掲げて能力アビリティから進化した黒影剣ユーベルコードを発動させた。
 かつては闇のオーラを纏い吸収攻撃をするのみであった技。しかし一日の内に使い続けるには限度があった。
 しかし今は。纏ったオーラは確実に術者を不可視の存在へと変え、音も匂いも感じさせる事は無い。そして彼が告げる長丁場にも耐えうる持続性を有したと言える……!
 続けて薙人もその身の内に住まう白燐蟲を喚び出す。施す白燐奏甲は己自身と相棒と。高速詠唱にて纏われる白燐蟲は武器のみならずその身全てに力を与える。かつてのアビリティは攻撃力を高め、生命力を回復させるのみであったが――今は更に不運誘発の付与まで与えうる。
「同じ猟兵の神臣には見えてるね……?」
「ええ、葛城さん……征きましょう」
 向けた笑顔に返される頷きに。二人は巨大なる幼女総統の進路へと向かった。

『虫ケラが如きお前等に、この吾輩の行く手を阻む事など適うものか!!』
 ギガンティックの足は森林も山々も住宅も全て薙ぎ払い踏みつけて行く。シベリア内陸の方面に向けて進むその姿、さながら日本の怪獣映画で見た光景にも似て見えた。
「虫如きと侮って頂いては困ります、ね」
 薙人は一際高い建物の上を陣取ると更に白燐蟲を喚び出してその白き燐光を強く輝かせる。昼間であっても目に付く光にギガンティックは舌打ち一つ、その身に襲いかかって来る不思議な光達を手で追い払いながらも発生源である薙人の立つ建物に向けて無造作にローキックを叩き込む。
「……っと」
 強烈な衝撃と共に崩壊する建物の上から離れた建物の上に、屋根伝いに彼は逃れる。その間にも強化された白燐蟲による噛み付きがじわじわと幼魔女の剥き出しの手に襲いかかり、ちくちくとくすぐったくも気持ち悪い感触に襲われている事であろう。
『猟兵とは斯様なせせこましい攻撃しかせぬものなのか!』
 怒号と共にシュリヒトゲヴェーアの銃口を薙人に向け、その引き金を絞ったギガンティックであったが。
 カチッ……。
『え、何だと、詰まった??』
 シンプルな構造故か、突然発生した弾詰まり。慌てて直そうとした幼女は足元がすっかり疎かになり。
 ガスッ。
『のわあぁぁぁっっ!?』
 丁度良く倒れてた巨木につまずいて思い切り前のめりにすっ転んだ。割と顔面から。
 それもこれも、大体が白燐蟲による不幸付与のせいだと思われる。多分、恐らく。
「こんな無様な真似……吾輩は認めぬ、断じて認めぬ……!!」
 ギガンティックはその身にエンドテイカーの魔力を帯びる。それに気が付いた薙人のありったけの白燐蟲による妨害すら巻き戻し撥ね除けて――時は僅かに巻き戻る!

『――やっぱり弾詰まり、だと……!!??』
 やり直した所で同じ結果を迎え、幼女総統は愕然とした表情を浮かべる。
 それに心なしか身体が重く感じる。気が付けば足の辺りに細かな傷痕が幾つも浮き上がっている事に今更彼女は気が付いた。
『もしや……もう一人潜んで……?』
(「やっと気が付いたか」)
 薙人がこれ見よがしに幼女の意識を惹き付けている間、不可視を纏った時人は大鎌を振るい気取られぬ様に少しずつその生命力と運を削り続けていたのだ。
 建物に向けて闇雲に放たれる幼女キックも薙人を飛び散る瓦礫から庇いながら。時人はじわじわと大鎌にて、その闇にて触れる事で魔女の命を減らし続けていた。
「仮にやり直されても一分――!」
 二人がかりの白燐蟲が齎し襲い来る不幸な事故は幼魔女の時間感覚すら狂わせるには充分。巻き戻さねばと決めた時には既に60秒は経過して取り返しが付かぬ状況に陥っている。

「ペンペン草一本残さないのは、エンドブレイカーの皆さんだけではないのですよ」
「此処の全てを護り抜く……!」

 光放ち惹き付ける薙人。
 闇に隠れ傷連ねる時人。
 かつて銀の雨降る時代を識る二人もまた、決して負けぬ戦いの記憶を胸に抱いていたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サツキ・ウカガミ
ボク等の流儀。そうだね、ずっとそうやって来たもんね。
引き受けた! ギガンティック、キミも狩らせてもらうよ!

目立たず遮蔽物や闇に紛れて近づき
死角から鎮痛毒攻撃。
痛点の少ない場所を見切り仕込み針を打ち込んで、痛覚がマヒしたら忍刀で斬る!
鎮痛毒を打って斬るを繰り返して時間を稼ぐ。

あ、ばれちゃった?
とはいえ、巻き戻しでどれだけの傷が消えるかな?
キミが気づけるくらいには、傷も増えてる。多少戻したところで、だよ!

気づいたからには、銃も使ってくるよね。
でも、この近距離だと逆に狙いにくいんじゃない?
銃撃も通常攻撃も、足元や背後にダッシュしたり、影を縛ったりしてタイミングをずらして避けるよ!
魔女さん、こちら!



 全ての立ちはだかる敵を倒し、全ての悲しき終焉を終わらせてきた。
「それがボク達の流儀。そうだね、ずっとそうやって来たもんね……!」
 サツキ・ウカガミ(忍夜皐曲者しのびよるめいはくせもの・f38892)は同じエンドブレイカーの強火発言に同意し、しかと頷きを返していた。先日の故郷を守る戦いとて、11の怪物を一匹残す事無く殲滅せしめたばかりではないか。
「その依頼、引き受けた!」
 承諾と共に忍びとしての任務が彼女の忍具『事忍の巻物』に記される。
 此度の使命はただ一つ――!
「ギガンティック、キミも狩らせてもらうよ!」
 幼女総帥の撃破、その一点のみ。

 ずしん、ずしんと地鳴りの如き音。かの人類の魔女を思い起こす巨体には目を見張るばかり。
 しかしその面影は異様に幼く、焦りを隠しきれぬ表情には経験不足が見て取れる。
 サツキは目立たぬ様に瓦礫などの遮蔽物の影に身を潜めながらギガンティックの視界の外より鎮痛効果を有する毒を素肌剥き出しの大腿目掛けて打ち込んでいく。その巨体に対してそれは蚊に刺されるよりも気にならぬだろう。痛点が少ないであろう箇所を見極め、触れても気付かないくらいに仕込み針にて幼女の痛覚をジワジワと奪っていく。
 そうでなくとも逃走中のギガンティックは必死すぎて、面前の地形や建物を薙ぎ倒しながら進んでいるのだ。瓦礫や破片がぶつかった痛みすら気にする余裕などないのは時間を稼ぐに有利に働いている事だろう。
「そろそろイイかな……?」
 飛び散る瓦礫がギガンティックに当たる所を見計らい、サツキは手にした忍刀にて鎮痛毒の効果が生じているであろう箇所を素早くザクッと斬り、そして再び身を隠す。いっそ彼女のマントの裏側に貼り付いていても気が付いていないだろう。地形と思えば利用出来る。吹き飛ばされや落下ての耐性も、事忍の巻物の効果が続いている内は達人の領域に達している。
 出来るだけ目立たず、闇に隠れ死角に潜み。毒を打って斬られている事にすら気付かぬこの巨大なる幼魔女へと小さなダメージを徐々に積み重ねていく。地味と言うなかれ――これぞ忍びの暗殺術、本人の識らぬ内に死への道筋を導く事こそ高度な技とも言えよう。
『――――気のせいか? 足が重……って何だこれはっ!?』
 進軍する内に流石に足への違和感を感じたのか。そこでようやっと細かな傷が無数に付けられ青痣の如く変色した肌と毒に腫れ上がった大腿の状態にギガンティックは気が付き、素っ頓狂な声を上げるに至った。
「あ、ばれちゃった?」
 サツキは悪戯がバレた子供の様に。ひょこっとマントの裏側から顔を出してにこやかに笑ってみせる。
『この傷の様子……一体いつからっ!?』
「ふふ、巻き戻しでどれだけの傷が消えるかな? キミが気付けるくらいには傷も増えてる」
 最後に斬り付けてから、既に60秒は経過した。多少戻した所で何も変わらない……!
『おのれ、虫ケラの分際で!!』
「この超至近距離だと逆に狙いにくいんじゃない?」
 銃を取り回すギガンティックに対し、サツキは挑発の姿勢を崩さずに飛び跳ねる様にマントの内側から彼女の背面に向かってその巨体を足場に駆けていく。
『ぐ、ちょこまかと小賢しい……!!』
 逃走に意識を割いている以上、幼女は自分の巨体を利用する敵に対する対策も疎かであった。手を回して捕まえようとするも敢え無く宙を切り、その銃口を向けるには銃身が長すぎて射程の内側に入り込まれてはどうにもならない。
「ほらほら、魔女さんこちら!!」
『ぐぬぬぬ、吾輩を愚弄するな!!』
 影縛りの術で撤退進軍の足すらも食い止め、タイミングをずらしてギガンティックの攻撃を上手い事回避して。逃走の足は食い止めた。その身の消耗も既に積み重なった。サツキは順調にその任務を遂行していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティオレンシア・シーディア
流石に曲がりなりにも超大国の指導者、進退窮まる前に撤退を選べるあたり言動はともかく低能とは程遠いわねぇ。
…まあ存在している限り迷惑極まるんだし、逃がす気なんて無いけれど。

あんな馬鹿でっかい相手どうしたものかと思ってたけれど、時間をかけていいなら何とかなるわねぇ。
ミッドナイトレースに騎乗してテイクオフ、テキトーに攻撃して●蕭殺を起動。命中すればいいんだしダメージはなくていい…というかむしろ邪魔。当たったことに気づかない、欲を言えばあたしの存在にも気づかないのが理想ねぇ。付与するのはソーン阻害ニイド欠乏ペオースの逆位置不運。あとはつかず離れず、地道にデバフと継続ダメージを重ねましょ。
若干体が重い「気がする」、僅かに魔力消費が多い「気がする」、ほんの少し運が悪かった「気がする」…それで十分。向こうの透ける薄紙も43度折り返せば月まで届き、水温を徐々に上げられたカエルは気づかずに煮えて死ぬ。積み重ねの恐ろしさ、とくと味わってもらおうじゃないの。



 地を裂く様に踏みしめ進む幼女総統ギガンティックの足取りは当初と比べて徐々に重くなりつつあっていた。
 猟兵達から受け続ける攻撃は一撃一撃は軽くあれど、数も重なればその身を蝕み死に至らしめる。
『おのれ……吾輩のエンドテイカー能力をこうも封じてくるとは……』
 60秒と言う僅かな時しか戻せぬその力に対し、いたぶる様な攻撃を仕掛けて来る猟兵達。
 早く、奴等から逃れねば――とシベリアの寒冷地帯を進むその幼女総統の向かう先にて、一人の女が目を凝らすまでも無くその行く手を見つめていた。
「流石に曲がりなりにも超大国の指導者、と讃えるべきかしら」
 ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)は肩を竦めて率直な感想を口にした。
「進退窮まる前に撤退を選べるあたり、言動はともかく低能とは程遠いわねぇ」
 幼女キックだの超超巨大ビームだの、叫ぶ技の名前は小学生か!と言わざるを得ないお子様レベルではあるにせよ。一応超大国を率いる存在としての責を持ち合わせているのだとも言えるのだろう。
「……まあ存在している限り迷惑極まるんだし、逃がす気なんて無いけれど」
 いつぞやの戦時にぶん獲ったバイク型UFO――ミッドナイトレースに颯爽と跨がるとティオレンシアは幼女総統に向かって宙を駆ける。適度に木々や岩場の影に身を隠しながら追えば意外と向こうも気が付かない。逃げるのに必死で体力も失いつつあるのであれば、周囲を警戒する余裕もドンドン減衰していってるのだろう。
(「あんな馬鹿でっかい相手どうしたものかと思ってたけれど……時間をかけていいなら何とかなるわねぇ」)
 片手でハンドルをしかと握りしめたまま、ティオレンシアはもう片方の手にリボルバーを構えてその銃口をギガンティックに向ける。そのクソでかい身体、未成熟すぎる尻に向けて一発発砲。
「これで時間はあたしの味方、と」
 銃声も当たった音すらも、本人が進む足音の方が大きすぎて掻き消え聞こえない。蕭殺アディションによるルーン魔術文字はしかと刻まれた。ソーン阻害ニイド欠乏ペオースの逆位置不運――付与した文字の意味する効果は着実な能力低下デバフ
「当たった事にも全然気が付いて無いし……あたしの存在にも気が付いてないわね、これは」
 ならばこのまま付かず離れず。刻んだ魔術文字の効果が失せぬ様に慎重にティオレンシアはバイクで宙を駆け、幼女総統の行く手に従い追跡を続ける。
『……ぐ、流石にこれだけの距離を進んでは疲れが溜まってくるものだな』
 額の汗を拭いながら、ただでさえ弱っているギガンティックの足取りが徐々に重くなっていく。
 若干身体が重い気がする……じわじわと魔力も消費されている気がする……つまずく回数も増えた気がする……。
(「そう、それで十分」)
 気がする――つまりは不確定な要素。ただでさえ疲労感を覚えて当然のこの状況下、これが攻撃であると判断出来るとしたら余程の頭脳の持ち主であろう。ギガンティック本人も、巻き戻した所で同じ道を進むのであれば体力回復にならぬと判断する所だろう。
『いかんな……休憩すべきか? いや、それではマズい。奴等に追い付かれるその前に……』
 それでも必死に思考を巡らせるギガンティック。だが進もうと止まろうと体力も魔力も削られるのみである事を当の本人は気が付いてはいないのだ。
「向こうの透ける薄紙も43度折り返せば月まで届き。水温を徐々に上げられたカエルは気づかずに煮えて死ぬ」
 僅かな、ほんの僅かな積み重ねが致死に至るダメージを重ねていく。
「積み重ねの恐ろしさ、とくと味わってもらおうじゃないの」
 ――ハメ殺すって、素敵よねぇ?
 ティオレンシアに攻撃を受け続けている事を、きっとあの幼女総統は知らぬままだろう――仲間の猟兵が彼女に最後の引導を渡すその時まで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルシエラ・アクアリンド
事は重大だけど
正直、自分自身が赴きたいのだろう彼や所縁あるグリモア猟兵に馳せる思いの比率は大きい
でも私が出来る事は一つだけで。
お望み通りエンドブレイカー魂の発揮位
私も放置は勿論逃すと危険だと思う
…甘味であの眉間の皺治るかなあ


対策
全力より少々力を抑えた多段攻撃で
エンドテイカーのタイミングを60秒以上経過させたタイミングで起こさせる
最低でも120秒は長引かせ起点となる大打撃を与え
その差分の時間で与えたダメージを蓄積させる

逃走を逆手に基本は防御回避より攻撃重視
阻害は効果が現れたら御の字で
初手UC elementumを使用する際に魔力込め
結界術を折り込み効率を上げる
120秒迄は光弾の数に物を言わせ範囲攻撃利用しつつ此方に有利になる様
逃走や戦闘能力の阻害の意味を込め、空中機動
軽業、第六感で相手の死角より己も魔法を纏わせた魔導書の羽根で攻撃
120秒後エンドテイカーをを誘発させる為光弾の一斉攻撃と共に全力魔力込めたUC洸の舞使用
常に相手の様子を見臨機応変な対応忘れず

うん、数か月前の感覚は確り覚えている



 ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)は戦地に赴く前に、ふと振り返った。この場所はグリモアベース。あの頃の冒険者の酒場とはまた違うけども、送り出される際の雰囲気は近いものを覚えていた。
 今回、事は重大だ。魔女にエンドテイカー……馴染みある言葉を余所の世界の戦いで聞くと思って無かった。故に、自らが赴きたいであろう彼や、他のグリモアを得た猟兵エンドブレイカーに馳せる思いは大きく。
「――なんて顔してるんですか」
 行け、と三月兎が告げる声。そう、ルシエラが出来る事は一つだけ。
「お望み通り、エンドブレイカー魂の発揮してくるね。私も……放置は勿論、逃がすと危険だと思う」
 後で甘味でも持って来てあげれば、あの眉間の皺治るかなぁ、なんて彼女は思う。
 転送の最中、そんな心配を余所に苦笑しながらの声が、情緒全部台無しにしていったけど。
「……私も誰かにお願いしてきっとぶん殴りに行きますから」
 ――と。行くんかい。でもってルシエラ行ったら行った先で見知った金髪の星霊術士のお兄さん既にいるし。
 やっぱり自分でペンペン草枯らしに行きたいのねエンドブレイカーは、と。
 なんか、ちょっと安心したルシエラだった。

 閑話休題。

 エンドブレイカーに銀誓館OBにと、歴戦の猟兵達の攻撃にギガンティックは駆ける速度を大幅に落としていた。事前に仕掛ける罠に細々した攻撃にとエンドテイカー能力で巻き戻しが利かぬダメージをその身に蓄積させていた。
 ギガンティックの前に大きく広がったのは防御結界。彼女の全力の蹴りならば粉砕出来そうな丘の上にてルシエラは立つ。今ここで、この魔女の片鱗たる娘を逃さぬ為に。
『そんな小さなナリで、この吾輩の行く手を阻もうと言うのか……!』
 巨大ライフルシュリヒトゲヴェーアを構え、ギガンティックはその銃口をルシエラただ一人に向ける。
 無論ルシエラとてその超超巨大ビームをまともに受ける気は無い。elementumゲンソノリョウイキによる防御結界は全ての事象に対抗する強固なる壁。そして片手に広げた魔導書からは第二のユーベルコードも既に放つ準備は出来ている。
「残念だけど、私達は大魔女を倒してきてるの」
 だから、こんな幼魔女負けるはずが無い。確信に似た意志を以て、ルシエラは向こうが引き金を絞るより早く、一斉に四大元素の力籠めた光弾による弾幕を展開した結界の内より浴びせていく!
『う、おおぉぉっ!!? 小癪な、こんな豆鉄砲にも劣る弾なぞ……!!』
 巨大ライフルより放たれる超超巨大ビーム。しかしそれは防御結界に阻まれ、ルシエラの目前で火花の様に爆ぜる。だが強固な結界とて長く保つ訳では無い。
 直線上から逃れる様にルシエラは動く。己の周囲に光弾を纏いながら、攻撃に紛れる様に彼女は魔女に近付きながらもう一つの術を放つ。
「舞うは風より生まれた翼の欠片――!」
 魔導書より溢れるは風、洸の舞ロンド――無数の淡き光の羽根は光弾による直接ダメージに重なってその死角よりギガンティックから少しづつ、ほんの少しづつ奪っていくのだ……戦う為の技術を、記憶を、生きる気力を、そして戦意を。
『吾輩は、こんな……くっ……!!』
 真正面に既にルシエラが見当たらぬ事に気が付いたのは弾幕を身に浴び続けてから既に60秒は経過した後。
 その間にも失われていく戦意。戦闘知識の喪失は正常な判断を狂わせる。生存本能の喪失は逃げると言う目的すらも見失わせるもの。その巨体故に光の羽根によるその状態異常は遅効性にも程があったが、時間を稼ぎたい今は何ら問題が無い。
「そろそろ頃合いかな……? 私の全力、持っていきなさい……!!」
 120秒は経過しただろうか。エンドテイカー能力を誘発すべく、ルシエラは全力を以て光弾を、魔法の羽根をギガンティックの腹部に向けて一点集中にて一斉発射した。
『ぐああぁぁぁっ!!??』
 軍服を貫く様に焼き、凍らせ、斬り裂く光弾の攻撃にギガンティックの腹部は深く抉られ、その巨体ががくりと膝を付く。流石に己の死が過ったのか、彼女はすかさずそれを無かった事に――巻き戻しエンドテイカーを用いるも。
『ああ、もう訳が分からぬ……吾輩は何故、何故どうして斯様な目に遭っているのだ? 痛い、苦しい……やだ、帰りたい……』
 戦いに必要な意志の喪失と言う状態異常までは無かった事には出来なかったギガンティック。傷だらけになりながらも、その見目に相応しきレベルまで幼児退行を起こしている様にも見え。ただ真っ直ぐ、がむしゃらに前に前に進もうとだけしているのだ。
「可哀想かも知れないけど。あなたはこの世界の多くの獣人さん達の命を踏み躙ってきたのだから」
 それは大魔女が魔女の力を己の欲望だけに用い、本来の魔女として種を生み育む役割を放棄した事を思い起こす。
 この幼魔女もまた、自分の欲望の為だけにやりなおしエンドテイカーを使い続けているのなら――。
「うん、数か月前の感覚は確り覚えている」
 大魔女に二度目の死を与えた時も60秒の巻き戻しを乗り越えた。
 何度も立て続けに、連続して戻せるものではないのは知っているから。
「今度こそ、やりなおしはお終い」
 物語には終焉が必要なのだから。ルシエラの放った全力集中の光弾はギガンティックの胴を穿つ。
『が、は……!?』
 巨体がずしんとロシアの大地に大きな音を立てて倒れ。最早巻き戻す事無くギガンティックはようやっと死と言う結末を迎えるに至ったのだ。

 世界が違えども。
 悪しき終焉に――等しく終焉を。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年06月07日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト