勇者の伝説を求めて〜“護理羅”と呼ばれた男〜
●“護理羅”と呼ばれた男
グリモアベースにて、猟兵達が集う。彼らに呼びかけたのは、中心にいるグリモア猟兵のカナタ・アマガだ。
「集まってくれてありがとう。さっそくだけど、今回の任務の内容を説明するわ」
カナタがホログラムに映し出したのは、『竜』だった。
「今回向かってもらう世界は、『アックス&ウィザーズ』。剣と魔法と竜の冒険世界よ。この広い世界である人の手がかりを探してほしいの」
カナタは今回の任務について解説していく。
「この世界の伝えられている伝説の竜、『帝竜ヴァルギリオス』…。奴がこの世界のオブリビオン・フォーミュラじゃないかと考えられるの」
オブリビオン・フォーミュラ。オブリビオンを世界に出現させる元凶…。先の銀河帝国攻略戦においてスペースシップワールドのオブリビオンフォーミュラ、銀河皇帝を倒したことにより、彼の世界に平和が訪れた。無限とも思えるオブリビオンとの戦いを終わらせる為には、避けて通れぬ相手だ。
「『帝竜ヴァルギリオス』は『群竜大陸』と呼ばれる場所にいると言われているわ。ただ、この大陸がどこにあるか分からないの…」
グリモア猟兵の予知を持っても発見が不可能というのだ。
「手がかりは、『かつて帝竜を倒した勇者達の痕跡』よ」
かつて、帝竜を倒すために何千もの勇者が挑み、その命と引き換えに帝竜を倒したのだ。彼らにまつわる場所や品物、伝承などを集めることで、『群竜大陸』の場所に繋がる手がかりを得ようというのが今回の作戦だ。
「既に他のチームも各地に向かってるわ。ウチらが探すのは、ウホィ。武器を持たず肉体で竜と渡り合ったと言われる勇者よ」
“無剣の勇者”、“護理羅”と呼ばれていると言う。
「彼は南方にあるジャングルで動物に育てられたらしいの。ジャングルを探索して彼がいた頃の手がかりを見つけるのが今回のミッションよ」
ホログラムには広大な密林が映し出される。あまりに広いためこれまでウホィの育った場所までたどり着いた者はいないという。
「近くに集落もないから、拠点としてキャンプ地を作ることになるわ。みんなのサバイバル知識と技術の出番よ。キャンプでみんなと過ごすのって楽しそうよね」
物資は必要なものは持ちこんだり現地調達出来そうだと言う。
「拠点を構えたら、探索開始ね。ジャングルだから、いろんな危険もあると思うけど…みんななら大丈夫よ!」
そう言って、カナタは猟兵達を送り出すのだった。
夢月
ここをキャンプ地とする!!
というわけでマスターの夢月です。銀河帝国攻略戦も終わって一息と思っていたら、新たなオブリビオン・フォーミュラの影です。舞台はアックス&ウィザーズのジャングル。ノリと勢いを大切に楽しんでいきたいと思います。
第1章はキャンプです。キャンプの設営とキャンプ地での一夜の楽しみを演出する予定です。お一人様の参加も歓迎ですが、折角なので知り合いの方とお誘い合わせの上参加してみてください。同行の方は相手のお名前とIDを記載してください。
第2章は、冒険シーンです。ゴリラたちが怒って襲ってきます。「動物と話す」技能があると、会話できるかもしれません。
第3章は、『護理羅』との集団戦です。伝説の勇者の一人、ウホィの手がかりを得るために彼らに実力を見せつけてください。コミュニケーションはとれるようですが、喋りません。
各章、最初に受け付けたプレイングの期限くらいが締切の目安になります。1章は必要成功数が少ないのでお早めにお願いします。
みなさんで楽しいシナリオにしていきましょう。
それではプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『ごゆるりキャン△』
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POW : 気合で食材を調達
SPD : すばやくテントや装備を展開
WIZ : のんびりりらっくす
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『アックス&ウィザーズ』の南方に存在する密林…。そこには、伝説の勇者の一人の手がかりがあるという…。この地にやってきた猟兵達は…。
「ここをキャンプ地とするわ!!」
密林に入ってすぐの開けた場所でカナタ・アマガが宣言する。まずはここを拠点にするのだ。
ティエル・ティエリエル
友達のミフェット(f09867)と一緒に参加
「キャンプといえばキャンプファイヤーだよ♪ボク、キャンプファイヤーで使う薪いっぱい集めてくるね!」
ミフェットと一緒にキャンプで使う薪とかをジャングルの入り口近くで集めてくるよ!
【ライオンライド】で呼び出したライオンくんや【動物と話す】を使ってジャングルの動物くん達にも手伝ってもらってせっせと薪を集めていくね♪
十分な数を集めたら夜は集めた薪でキャンプファイヤーだよ☆
【コミュ力】や【鼓舞】を使い、みんなで親睦を深めてジャングル探索を成功させちゃうよーえいえいおー♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
ミフェット・マザーグース
『薪がないとー 火をおこせなーい
火をおこせないとー お料理ができなーい
お料理がないと キャンプはだいなし たいへんだ♪』
友達のティエル(f01244)と一緒に参加
森の中で、ティエルと一緒に薪になる枯れ木を集めるよ。
「視力」「失せ物探し」でよく見て薪を集めて、いっぱい薪を持つね。
UC【バウンドボディ】
髪の毛(触手)を伸ばして「ロープワーク」で薪をぐるぐるーってひとまとめにすれば、まとめていっぱい運べるよ。
キャンプファイアーとかするのかな?
火はちょっと怖いけど、でも、すごく楽しそう・・・・
打ち解けられたら、みんなに「歌唱」を聞いてもらいたい、です。
柊・弥生
「えっと、ウホィを探せばいいんだよね?」
ジャングルにいる鳥さんとかにお話聞いてみたいなぁ
ゴリラさんとかジャガーさんとかもいるなら近寄らないようにしている縄張り範囲とか無いかな?
後は
......あ!
ジャングルなら大きな川もあるはずだよ!
水の近くなら人が住んでた痕跡とかないかな?
「ワニさん、ワニさん。この辺でね?人が住んでなかった?」
ライアンと一緒に聞いてまわるよ
あり?
レンはどこに行ったの?
「キャンキャンキャン!」
わ!レン駄目だよ!
ここはワニさん達の縄張りだよー!!
(救い出す)
あれ?レンが何かを見つけた??
ワニさんから何か貰ったの?
※アドリブ、絡み大歓迎です
スター・レイガン
備忘録君と参加
拠点を構える、つまりまずはキャンプだな
今日はここでキャンプを張るぞ!
キャンプに必要な物、まずは暖を取るにも夜の視界を確保するにも火は大事だな
幸いにも私達は猟兵、旅の冒険者よりも楽に物を持ち込める
薪は事前に用意した物を使うぞ
後はテントを張って、食事を作ろう。シチューか、それともゴリラ相手だからバナナか!
無論シチューだな
焚き火を囲んで語り合おうか
ウホィというのはどういった勇者なのだろうかね。もしや人ではなくただのゴリラゴリラゴリラだったのではないだろうか?と疑問を口にするぞ
であればドラミングの必要があるのではないか
この場に相応しい歌は記録されているかな?あれば歌ってくれないか備忘録君
歩・備忘録
スター・レイガン(f02054)と参戦
薪はありがたい!着火は任せてくれたまえ
幸い僕は魔術師、呪符一枚でお手のものだから
その後は周囲の生態系調査を兼ねて、食材探しといこうかな
食材も持ち込むとは言わせないよ?
現地の食材を楽しむのが旅の醍醐味なのだからね
僕の身に五線譜もおたまじゃくしも記録はされていないが…ご希望とあらば歌おう
下手なのは笑わないでおくれよ?
どこの世界の歌か忘れたが、勝ってくるぞと勇ましい歌で応えよう
あとポップンも喚んで、リズムにあわせて踊らせよう
しかし、皆でのキャンプとは楽しいものだ。無事に帰ったら、またこうして楽しみたいね
その時はまたシチューを作ってくれるかい?
キャンプの準備を進めていた猟兵達は誰からともなく一つの提案をしていた。
『キャンプファイアーをしよう!』
「キャンプといえばキャンプファイヤーだよ♪ボク、キャンプファイヤーで使う薪いっぱい集めてくるね!」
と言って、真っ先に森へ向かったのはティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)だ。フェアリーの彼女にとって森は何処でも庭みたいなものだ。そんなティエルに続くのは、彼女と仲良しのブラックタール、ミフェット・マザーグース(沼の歌声・f09867)。
「薪がないとー 火をおこせなーい
火をおこせないとー お料理ができなーい
お料理がないと キャンプはだいなし たいへんだ♪」
そんなご機嫌な唄を口ずさみながら、ミフェットは、自らの髪の部分をびよーんと伸ばして、薪になりそうな木の枝を器用に掴む。
「ミフェット、すごーい!じゃあ、ボクも!ライオンくん!来てー!」
ティエルの呼びかけに応じて、黄金のライオンが召喚される。
「薪を探すの手伝ってくれる?」
「任せてくれよ!」と言わんばかりに力強く一吠えすると、黄金のライオンは森の中に向かっていく。
「みんなも手伝ってくれないー?」
森に向かってティエルが声をかけると、羽ばたく音や草木を掻き分ける音が一斉にする。しばらくして鳥やウサギといった小動物達が、ティエルの元へと枝を運んできてくれる。
「うわー!こんなにたくさん!みんなありがとー!」
大喜びして礼を言う。
「ミフェット、ライオンくんに乗せて運ぼっか!」
「うん!よいしょっと!」
ミフェットは髪部分で薪一括りにすると、二人はライオンの背に乗ってキャンプ地へと戻った。
「拠点を構える、つまりまずはキャンプだな」
スター・レイガン(キャプテンレイガン・f02054)は、「今日はここでキャンプを張るぞ!」と張り切っている。彼は、見事な手際でテントを二張り用意する。
「見事な手際だねぇ」
歩・備忘録(歩く備忘録・f02523)が称賛する。
「後は火だな。暖を取るにも夜の視界を確保するにも火は大事だな」
「そうだね、薪を拾ってきて…」
と、そこへ、ティエルとミフェットが戻ってくる。
「ただいまー!」
「薪拾ってきましたよー!」
「薪はありがたい!着火は任せてくれたまえ!」
ティエルとミフェットの集めて来た薪を使って、は早速火を起こす用意をする。魔術を扱う彼にかかれば、火を起こすのにそう時間はかからない。手早く火種を作り、丁度良い焚き火にする。
「これでいいだろう」
「うむ、では、食事の用意といこう。メニューは、ゴリラ…バナナか、いや、ここはやはりシチューだろう」
「おぉ、それは楽しみだ。さて、僕は、生態系調査を兼ねて、食材探しといこうかな」
「食料は用意してあるぞ?」
スターの言葉に、「ちっちっちっ」と指をふる備忘録。
「スター君、こういう時、現地の食材を楽しむのが旅の醍醐味なのだよ。まぁ、期待しておいてくれたまえ」
そういって、備忘録は、森に向かう。
「ふむ…私もせっかくなら肉でも調達してみるか」
一方、柊・弥生(獣婚師・f01110)は動物達と共に森を探索していた。
「えっと、ウホィっていう勇者の手がかりを探せばいいんだよね?みんな、手伝って!」
この付近にも何か手がかりがないかと考えたのだ。黄金のライオン、ライアンに乗った弥生が呼び掛けると、動物たちがあちこちに散らばっていく。他の動物たちの縄張りに入って刺激しないように注意しつつ、彼女とその仲間達は、川の近くにまでやってくる。
「川まで来ちゃった……あ、レン!」
「キャンキャン」とレンという名の子犬が川に向かって駆け出す。
「ダメだよ!そこはワニさんの縄張りだよ!」
「キャゥン!?」
小犬を丸呑みしようとワニが水中から飛び出し口を開ける。
「ライアン!」
ライオンがレンを救出すると共にワニを踏みつけ気絶させる。
「ふぅ…危なかった…ん?レンなにか見つけたの??」
レンがしきりに吠える方向へ向かうと…。
「こ、これは…!」
そして、日も暮れた頃、キャンプファイアーの火を猟兵達が囲む。
「それじゃあ…」
「「「「「いただきまーす
!!」」」」」
猟兵達は、食事を始める。今日のメニューは弥生が発見したフルーツと、スター特製のシチューだ。
「このフルーツおいしー!」
「ふむ、シチューにも入れてみたが、これはいけるな」
「備忘録さんありがとうございます」
「いやいや、見つけたのは弥生君さ。僕はたまたま彼女を見かけて運ぶのを手伝っただけさ」
「私も偶然見つけただけだよー」
「このシチューの肉も美味しいー!」
「何の肉かな?」
「あぁ、新鮮なワニがいたんでな…」
異世界のジャングルでの食事はあっという間に終わる。
「ウホィというのはどういった勇者なのだろうかね。もしや人ではなくただのゴリラゴリラゴリラだったのではないだろうか?」
「そ、そうなの!?」
「勇者ってゴリラだったんだ…」
「で、あればドラミングが必要ではないだろうか?備忘録君、出来るかい?」
「いや、生憎僕の身には五線譜もおたまじゃくしも記録はされていないからねぇ。精々歌詞のメモくらいさ」
「ほぅ歌か。この場に相応しい歌は記録されているかな?あれば歌ってくれないか備忘録君」
「ご希望とあらば歌おう。下手なのは笑わないでおくれよ?」
備忘録は勿体ぶったような仕草をしてから、どこかの世界の勇ましい兵隊の歌を歌い始める。彼の使い魔であるポップン☆ゴーストもその歌に合わせてリズムをとる。知ってるものが聴けばどこか音程がズレているのだが、とにかく備忘録は愉快そうに調子良く歌う。歌い終えると満足そうに、お辞儀をした。他の面々は拍手を送る。
「備忘録って歌上手いねー!」
「いやいや、そう褒められると照れるじゃないか」
「ミフェットも上手だよ!」
「え、えぇ?そ、そんなことは…」
「ホント!?聞きたいな!」
「じゃ、じゃあ…」
今度はミフェットがおずおずと前に立ち、歌い始める。備忘録の勇ましい歌と違い、綺麗な透き通るような歌声が響きわたる。それに惹かれるようにティエルと弥生の二人のフェアリーが宙を舞い始める。
「皆でのキャンプとは楽しいものだ。無事に帰ったら、またこうして楽しみたいね」
「あぁ、そうだな」
「その時はまたシチューを作ってくれるかい?」
「無論だ。最高のシチューを振る舞おう」
やがて、ミフェットは乗ってきたのか、踊るように華やかな歌を歌う。フェアリーが宙でダンスを踊る。備忘録は、ポップン☆ゴーストと即席の楽器のようなものを鳴らす。スターは、「ワハハ!」と笑う。キャンプファイアーの火は夜更けまで消えることはない。
「これも記録、と」
少し離れたところからカナタは、今の様子をホログラムに記録する。彼らの思い出に一つ、ページが増えた。
成功
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第2章 冒険
『いと神聖なるゴリラ』
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POW : ゴリラを力ずくで止める
SPD : いろんな道具でゴリラを拘束する
WIZ : ゴリラが暴れた原因を調査する
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翌朝、猟兵達は、ジャングルの探索を開始する。なんだか、森が騒がしい…と、その時!
「ウホウホウホウホ!!!」
ゴリラ達が、猟兵を取り囲む。そして彼らはひどく興奮しているようだ。
チトセ・シロガネ
あんな知性あふれるゴリラたちが暴れるなんて尋常じゃないネ。
何かあったに違いないヨ……。
まずはゴリラの言い分を【動物と話す】で聞いてみることが先決ヨ。
これ以上刺激をしないよう敵意は無いことを【優しさ】で示しつつ、
【礼儀作法】でゴリラに敬意を持ちつつ【勇気】を持って前に出てアイサツするネ。
「ドーモ、ボクはチトセというネ。今日はユー達とトークしに来たネ」
軽快で元気なアイサツはいかなる状況でもコミュニケーションの入り口ネ。
ギスギスした雰囲気もこれで仕切り直せるハズ……。
相手の警戒心を解き、軽快なトークができる状況に持ち込めば相手に何があったかも教えてくれるはずよ。
スター・レイガン
やあ、ゴリラ君か
もしやここは君たちのテリトリーだったのかね?
もしそうならばそうとは知らずに入ってしまって済まなかったね
(用意していたバナナを取り出して)詫びと言ってはなんだが、引っ越しバクウィート(蕎麦)ならぬバナナだ
これで許してはくれまいか?
交渉決裂しそうならドラミングを行おう
このキャプテンレイガンと一戦交えると言うのなら火傷では済まさないよ、という意思表示だ世の中には「奪えばただじゃねえか!」という者も居るからね。特に相手は弱肉強食の世界で生きる動物、自分の力を誇示しておくのも大事だろう
仮に襲ってきたときには【スターパンチ】を【2回攻撃】で加速し、片っ端から吹き飛ばしてあしらう予定だよ
歩・備忘録
この状況は人間で例えるなら
「よそ者が引っ越してきたのに挨拶もしないでけしからん、あまつさえ友達を呼び込んでドンチャカ騒ぎをしている。近所迷惑だ、苦情を言いに行こう」
という状況かな?
考えてみれば確かに失礼だったかな?
今からでも引っ越しの挨拶とお詫びはして、一時の宿を借りることを許してもらわないとね。
こう言う時は蕎麦かな?いや、バナナなのか。確かに人間の文化の押し付けは良くない。相手に会わせてバナナの方が誠実だね?
あ、ポップンも一緒に謝るのだよ?一緒に騒いでたからね
和解が決裂して殴られそうになったら、見切りとオーラ防御でいなすかな。痛いのは嫌だし。
ただ反撃はしない。粘り強く和解を目指そう
「あんな知性あふれるゴリラたちが暴れるなんて尋常じゃないネ。何かあったに違いないヨ……」
チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)が神妙な面持ちになる。
「この状況は人間で例えるなら「よそ者が引っ越してきたのに挨拶もしないでけしからん、あまつさえ友達を呼び込んでドンチャカ騒ぎをしている。近所迷惑だ、苦情を言いに行こう」という状況かな?」
と、歩・備忘録(歩く備忘録・f02523)が自らの推察を述べる。
「そう考えてみれば確かに失礼だったんじゃないかな?彼らが怒るのも無理はない。今からでも引っ越しの挨拶とお詫びはして、一時の宿を借りることを許してもらわないとね」
「なるほど、一理あるな」
備忘録の考えにスター・レイガン(キャプテンレイガン・f02054)が頷く。
「とすると、何か品を用意しないとね。こう言う時は蕎麦かな?いや、バナナなのか。確かに人間の文化の押し付けは良くない。相手に会わせてバナナの方が誠実だね?」
「そういうことなら私に任せてくれたまえ」
スターがポケットから、バナナを取り出して掲げる。
「やあ、ゴリラ君か!もしやここは君たちのテリトリーだったのかね?もしそうならばそうとは知らずに入ってしまって済まなかったね!」
笑顔で呼びかける。
「詫びと言ってはなんだが、引っ越しバクウィートならぬバナナだ!これで許してはくれまいか!?」
「ハハハ」と快活に笑うスター。そんな彼への返答は投石だった。
「…交渉決裂か。ならば!」
礫からバナナを守るスターは、唐突に胸を連打し始める。ゴリラがよく行うドラミングだ。
「このキャプテンレイガンと一戦交えると言うのなら火傷では済まさないぞ!世の中には「奪えばただじゃねえか!」という者も居る!特に相手は弱肉強食の世界で生きる動物、自分の力を示すのだ!」
高らかに胸を叩き鳴らす。ゴリラ達はそれを白い目で見ている。
「こういう時は愛嬌が大事だよ!今こそマスコットの出番!ゆけぃ、ポップンよ!」
備忘録が呼び出した使い魔にバナナを持たせて、ゴリラの元へ向かわせる。うるうるとした瞳で見つめながらバナナを差し出すポップン!首を横に振って拒否するゴリラ。しょんぼりして帰ってくるポップン。
「おのれー!猿どもー!よくもポップンをー!」
「二人ともクールになるネー。ここはボクがなんとかするヨ」
二人のコントのようなやりとりに呆れつつ、チトセが前に進みでる。彼女には、動物とコミュニケーションがとれる能力があるのだ。
ーー絶対に説得して見せるネ!
彼女は決意と共に、虚空に浮かんだコイン投入口に、銀のコインを入れる。
「ドーモ、ボクはチトセというネ。今日はユー達とトークしに来たネ」
軽快な挨拶でゴリラ達の警戒を解こうという作戦だ。
『人間!』
『人間!』
『人…間…?』
バーチャルキャラクターのチトセに、戸惑いを見せ始めるゴリラ。
「ユーたち、何をそんなにアングリーネ?訳を聞かせてほしいネー」
『人間!帰れ!』
『人間!森!荒らす!』
『人間!嫌い!』
「そんなことしないヨー。ボクらはただウホィという勇者の手がかりを探しに来ただけネー」
『ウホィ?』
ウホィの言葉に反応するゴリラ。
「ウホィを知ってるネ!?」
『ウホィ!守る!』
『ウホィの敵!倒す!』
ゴリラ達は犬歯を剥き出しにして威嚇してくる。
「ど、どういう事ネ!?」
「いかん!」
チトセに襲い掛かってきたゴリラをスターが光る拳で吹き飛ばす。
「何があった!?」
「分からないネ!ウホィの名前を聞いたら急に襲ってきたね!」
一体を皮切りに、ゴリラ達が次々と飛びかかってくる。オブリビオンではない彼らを無闇に傷つける訳にはいかず、猟兵達は防戦一方になってしまった。
成功
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ミフェット・マザーグース
動物と話せるティエルに、ゴリラさんの話を聞いてもらおう!
きっとなにか理由があるはず
だって、ゴリラはやさしいって、絵本に描いてたもん
友達のティエル(f01244)と一緒に連携
ゴリラさんが興奮して危なかったらティエルを「かばう」よ
【バウンドボディ】で髪の毛をいっぱい伸ばして、興奮したゴリラさんのうちの一人を「ロープワーク」でぐるぐる巻きにするね
「怪力」でしっかりぎゅーって捕まえて、噛みつかれたりしても「激痛耐性」で我慢するよ
でも、強くぎゅーってしすぎたら、苦しくなっちゃうから、あんまり強くしないように気をつけるよ
ごめんね、ゴリラさん
暴れるのを止めてくれたら、あらためてティエルに話を聞いてもらうね
ティエル・ティエリエル
友達のミフェット(f09867)と一緒に参加
ミフェットの肩に乗せてもらって森の中を探検するね♪
「なんだか森が騒がしいね?あっ、ゴリラさんだよ!さっそくお話……って危ない!」
暴れるゴリラさんの攻撃を避けながら、なんとかお話聞いてもらわなきゃ!
ミフェットがゴリラさんを捕まえてくれたら【動物と話す】【コミュ力】を使って暴れている事情を聞いてみるよ!
興奮して暴れるようならバナナをプレゼントして落ち着いてもらうね♪
好物の美味しいもの食べればきっと落ち着いてくれるよね!
「大丈夫♪ボク達ゴリラさんの敵じゃないよ!」
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
「みんな、どうしちゃったの!?」
ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は迫りくるゴリラ達の手をすり抜けるように飛び回る。
「ボクの話をきいて…うわっ!?」
必死に説得を試みるが、ゴリラ達は興奮していて聞く耳を持たない。
「ティエル!」
ミフェット・マザーグース(沼の歌声・f09867)が髪を伸ばし、ティエルを掴む。
「助かったよ、ミフェット!」
ミフェットの肩に乗り、一息つくティエル。
「ティエル!ゴリラさんの話を聞いて!きっとなにか理由があるはずだよ!だって、ゴリラはやさしいって、絵本に描いてたもん!」
「わかってる!でも、こんなに興奮してちゃ…何とか話を聞いてもらえるようにしなきゃ!」
「うーん、わかった!私に任せて!」
ミフェットは、意を決して、多方面に髪を伸ばす。それらはあるいはゴリラに絡みついて動きを止め、あるいは木々の間を塞ぐ壁となる。
「うっ、くっ…!今のうちに!お願い!」
ミフェットは暴れまわるゴリラを抑えつけようと踏ん張る。しかし、一人で大勢のゴリラを足止めするのは限界が来るだろう。
「任せて!」
ティエルは友人の努力に応えるべく、気合いを入れてゴリラに向き合う。
「ゴリラさん!ボクの話を聞いて!」
『人間!敵!』
なお暴れようとするゴリラ。
「ごめんね!ゴリラさん!」
ミフェットがさらにきつく髪の毛で縛る。身動きが取れなくなったゴリラの口にティエルがバナナを突っ込む。
「美味しいもので落ち着いて!」
バナナを押し込む。
『もごっ!?』
「ボク達はゴリラさんに危害を加えたりしないよ」
『人間…敵…!』
「ボクらは勇者の手がかりを探しに来ただけだよ!」
『人間!ウホィ連れていった!ウホィ返ってこない!』
「連れて行ったどういうこと!?」
ウホィが連れて行かれた?新たな事実を知ることになったティエル。何故か分からないがどうやらゴリラ達が人間を襲うのには、ウホィのことが関係してそうだった。
「ティエル…!ごめん!もう…!」
「仕方ない!ミフェット!奥に行くよ!」
ミフェットが足止めしている間に、ゴリラ達は他の仲間が無力化していた。数が減った包囲網を強引に突破して先に進む。
この先に謎の答えがある。そう信じて…。
大成功
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第3章 集団戦
『戦闘種族『護理羅』』
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POW : 魔闘武術『瞬力』
【自身の属性+武術を合体させた技】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 魔闘武術『歩闘』
【自身の属性+武術を合体させた技】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : 魔闘武術『連魔』
【属性攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自身の属性+武術を合体させた技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
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ゴリラ達を振り切った猟兵達の前に立ちはだかったのは、戦闘種族『護理羅』。彼らは猟兵達に『護理羅言語』を使って猟兵達に告げる。
『お前たちか、ウホィを探す人間は?』
『ウホィのことを知りたくば』
『我ら三獣士を倒し、実力を見せよ』
三匹のジェスチャーのような言語はそう告げていた。
ミフェット・マザーグース
動物の言葉がわからないミフェットにも、言われてること、わかる
でも、つよいところを見せろって言われても・・・
ミフェットは弱いから、ティエルの強いところを見てもらおう!
友達のティエル(f01244)と一緒に参加
ティエルはあんなに小さい妖精なのに、大きいゴリラさんたちを怖がったりしないで戦う、すごい勇気の持ち主なんだから!勇者にだって負けないもん!
UC【嵐に挑んだ騎士の歌】
ティエルを「鼓舞」する「歌唱」だよ。ティエルの勇気をアピールするよ!
『ウホウホとドラミング ちからもちゴリラが三つ揃い
力示すため挑むは 小さな羽根の妖精
大きな敵にひるむことなく ひらりひらりと宙を舞い 勇気を胸に突き進む!』
ティエル・ティエリエル
友達のミフェット(f09867)と一緒に参加
「ゴリラさんに実力を見せればいいんだね!ようし、ボクの全力見せ付けてあげるよ!」
どんなに大きな敵だってボクは負けたりしないよ!
背中の翅と【スカイステッパー】で護理羅の周りを飛び回りながら【空中戦】の【SPD】で翻弄するよ!
護理羅の攻撃は【勇気】を出して直前まで引き付けてから【見切り】で避けちゃうんだから!
それで、そのまま【カウンター】で腕を掴んで投げちゃうよ!
ミフェットのお歌でぱわーあっぷしてるもん!これくらいへっちゃらだー!と【怪力】も使って投げ飛ばそうとするよ!
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
「動物の言葉がわからないミフェットにも、言われてること、わかる。でも、つよいところを見せろって言われても…」
戸惑うミフェット・マザーグース(沼の歌声・f09867)。そんな時、頼りになるのが小さな友人だ。
「ゴリラさんに実力を見せればいいんだね!任せといてよ!ようし、ボクの全力見せ付けてあげるよ!」
ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は小さな胸をトンと叩く。こんな見た目だが、彼女は幾多の世界でオブリビオンとの戦いを生き抜いてきた歴戦の猟兵なのだ。
「ティエル…気をつけて…」
「大丈夫!どんなに大きな敵だってボクは負けたりしないよ!」
ミフェットを安心させるようにウィンクを送る。護理羅の方は緑の護理羅が前に進みでる。ティエルの相手をするのは彼のようだ。
「行くぞー!」
ティエルが翅を震わせ加速する。護理羅も前に出る。ゴリラよりも大柄な巨体に似合わず、俊敏な動きを見せる。ティエルが捕まればそのままへし折られてしまいそうな豪腕で彼女を捕らえようとする。しかし、スピードではティエルも負けていない。空中を飛び回りながら、【スカイステッパー】で急に軌道を変えて、翻弄する。そこから反撃に移りたいところだふぁ、護理羅の腕はまるで分身しているかのように突き出され、近寄れない。
「ティエルはあんなに小さい妖精なのに、大きいゴリラさんたちを怖がったりしないで戦う、すごい勇気の持ち主なんだから!勇者にだって負けないもん!」
ティエルの戦いを見守っていたミフェットは彼女の勇気を歌にしていく。
『ウホウホとドラミング ちからもちゴリラが三つ揃い
力示すため挑むは 小さな羽根の妖精
大きな敵にひるむことなく ひらりひらりと宙を舞い 勇気を胸に突き進む!』
嵐に挑んだ騎士の歌。ティエルに捧げられたその歌は彼女に力を与える。
ーーいける!
ティエルは、強化された動体視力で、護理羅の攻撃のタイミングを見切る。
「そこっ!」
小さな両手で腕を掴む。
「ぅぅうりゃぁぁああああ!」
そのまま背負い投げの要領で、自分より何十倍もあるであろう護理羅を投げ飛ばす。そのまま崖に叩きつけられた。
「やったー!」
「ティエル、すごーい!」
「ミフェットのおかげだよ!ありがとう!」
喜び合う二人。彼女らに向かって、緑の護理羅は護理羅言語で語りかけようとふらふらな身体を動かす。
『見事なり。しからば、語ろう。我らが友、ウホィのことを』
『ウホィは、この森の守護者だった。そして、人間に騙されて竜と戦い、命を落としたのだ』
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
歩・備忘録
ポップン越しに見ていたのだけど、ティエル君ミフェット君組は決着がついたようだね。
まぁこっちは僕のペースで進めようか。
【見切り】と【オーラ防御】で攻撃をいなしつつ、左右に回り込み、【生命力吸収】の呪符を張り付け、体力切れを狙うよ
しかし、騙されたという話だけど、護理羅君も同意見なのかな?
いや、人間は騙しただろうさ。たが、竜を野放しにすれば森にも被害が及ぶ。賢いウホイはそう思い、利用されていると知りながらも森のために戦いに赴いたのでないかな?
まぁ、根拠なんて何もない。ただ騙された悲劇の英雄より、自分の意思で立ち向かった森の英雄の方がかっこ良くないかい?
という僕の意見も踏まえて、続きを聞かせておくれ?
チトセ・シロガネ
ユーたちが武術で戦うならばボクもそれに応えなければいけないネ。
ボクは相手の技が【第六感】で一撃目を確実に避けなくてはイケナイと予測して【見切り・早業】で回避するヨ。
回避できたら【カウンター】で【星天舞踏】を放つヨ。
【2回攻撃】で【数多の華麗な足技】を放ちつつ、
【グラップル】を使ってフランケンシュタイナーを決めるヨ。
「…ポップン越しに見ていたのだけど、ティエル君ミフェット君組は決着がついたようだね」
歩・備忘録(歩く備忘録・f02523)は、スッと目を開ける。彼の使役する『偵察霊ポップン☆ゴースト』は、主人と感覚を共有することが出来る。それを使って、崖の方の様子を伺っていたのだった。
「どうやら、彼らやゴリラたちは、ウホィが人間達に騙されたと思っているらしいね」
「それでさっきはおそってきたんだネ」
チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)が納得したように頷く。
「まぁこっちはこっちのペースで進めようか」
備忘録が、残っている護理羅をちらりと見る。彼らは、やる気満々のようだ。
「ユーたちが武術で戦うならばボクもそれに応えなければいけないネ。ボクらの実力、見せつけてあげるヨー!」
チトセは、いつものフォースブレイドを構える。それに応じるかのように、青い護理羅が、剣をチトセに向ける。
「彼は君の相手をしたいようだね?」
「受けて立つネ!」
「じゃあ、任せるよ。僕の相手は、あの赤いのだね」
道着のようなモノを着た赤い護理羅が拳を突き合わせ、備忘録に向かって一礼する。
「やぁ、赤い護理羅君。君には、聞きたいことがあるのさ」
護理羅は問答無用というように、とびかかる。それをギリギリで躱したり、障壁で防いだりしながら問いかけを続ける。
「、騙されたという話だけど、護理羅君も同意見なのかな?いや、人間は騙しただろうさ。たが、竜を野放しにすれば森にも被害が及ぶ。賢いウホイはそう思い、利用されていると知りながらも森のために戦いに赴いたのでないかな?」
備忘録が、護理羅の攻撃の合間に呪符を放つ。
「まぁ、根拠なんて何もない。ただ騙された悲劇の英雄より、自分の意思で立ち向かった森の英雄の方がかっこ良くないかい?」
護理羅の動きが急に悪くなる。
「あぁ、生命力吸収の呪符が効いてきたみたいだね。さて、ゆっくりと話をきかせてもらおうか」
一方、チトセは、青い護理羅と剣を何度も打ち合わせる。熟練の剣士である彼女に引けを取らない剣裁きで互角に渡り合う護理羅。二人の戦いに決定打が出ない。
――まだネ。チャンスは…必ず来るヨ!
粘り強くその時を待ち続ける。そして、その時は来た。痺れを切らした護理羅が勝負に出る。一歩踏み込んだ一撃。それによってチトセの剣は大きく弾かれる。そこへ追い打ちをかけるように、護理羅が自らの力を込め、必殺の連続攻撃のモーションに入る。
「それを待ってたネ!」
チトセは、フォースブレイドをしまい、跳躍する。剣と撃ち合わせるつもりで放たれた護理羅の必殺剣は、目論見が外れる。
「音速よりも疾く、光よりも鮮烈に、星天の輝きよりも美しく!」
空中で、耀の構えをとるチトセ。そこから落下のスピードを乗せた連続足技。ヴァーミリオン・ダンス”星天舞踏”。星の煌きが落つるような連撃に、護理羅はノックアウトされたのだった。
猟兵達の力を認めた護理羅達は、ウホイのことを語り始める。
『ウホィは、このジャングルで育った、人間にして、この森のただ一人の住人だった』
『彼は、この森の守護者として森を荒らそうとする人間や魔物を撃退してきた』
『その実力を買った人間が、帝竜との戦いに彼が参加することを求めてきた。見返りはこの森への不干渉』
『森の仲間は反対したが、彼は森のためにと、戦いへ赴いた』
『そして、戦いを勝利へと導いた』
『しかし、彼はこの森へ帰ることはなかったのだ』
「なるほど…それが、彼の勇者としての真実というわけか」
「この森はずっと彼に守られていたわけネ」
『どうか、ウホィの意志を守らせてほしい』
『かの勇者の名を永遠に』
「分かってるネ」
「あぁ、彼の伝説、しかと受け継がせてもらうよ」
猟兵達と護理羅達はお互いを讃え、分かれる。
”護理羅”と呼ばれた男…。その伝説は、森を愛する一人の男の物語だった。
大成功
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