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獣人世界大戦⑲〜Insanity&pain

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第三戦線 #ワルシャワ条約機構 #五卿六眼『始祖人狼』


 ワルシャワ条約機構。
 その大呪術「五卿六眼シャスチグラーザ」で監視・支配していた張本人である五卿六眼ごきょうろくがん『始祖人狼』が動き出した。
「唱和:すべては祈りm'aiderより始まった。
 唱和:弱き吾々は罪深き刃ユーベルコードに縋り、
 唱和:絶望の海に餮まれていった。
 唱和:全てを識った所で、変わるはずがない。
 唱和:その衝動こそが、猟兵の根源なのだから」
 その場に轟く声もまた、呪を感じる、悍ましき響きを感じる。
「唱和:故に吾々は排除する。
 唱和:はじまりの猟兵を。それを求むる者共を。
 唱和:疾く蔓延れ、吾が『人狼病』。
 唱和:五卿六眼ごきょうろくがん照らす大地のあらゆるものを、吾が走狗と化してくれよう」
 始祖人狼の放つ「人狼病」が戦場に広がっていった。

「皆様、いよいよ、始祖人狼との戦いのときが来ました」
 響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、静かに告げる。
「全ての人狼の祖……即ち「人狼病」の根源であり、動植物はおろか大気や水すらも「人狼化」させる能力を持ちます。始祖人狼の放つ「人狼病」は戦場に乗り込んだ猟兵をも平等に侵食し、生命を直接削り取るかのような激しい苦痛と抗いがたい凶暴化の発作をもたらします。ですが、この痛みと狂気は同時に猟兵を「全身から無秩序に『狼の頭』が生えた真の姿」に変身させ、莫大な攻撃力をも与えます。猟兵と言えども、この人狼病の苦痛の中にあり続けては心身が保ちません。変身と共に始祖人狼に最大最強の一撃を加え、素早く離脱してくださいませ」
 痛みと狂気に耐えつつ、我々、猟兵は戦わなくてはならないようだ。
「厳しい戦いになると思います……皆様、ご武運を」
 そういって、リズは現地へと向かう道を開くのであった。


柚葵チハヤ
 いよいよ、戦いも大詰めですね。柚葵です。
 今回は、大ボスである始祖人狼との戦いとなります。

 今回のボーナスはこちらになります。
 プレイングボーナス:苦痛と狂気に耐えて戦う/「狼頭にまみれた真の姿」に変身し、最大最強の一撃を放つ。
 どちらかを選んで戦う方が、有利になります。それ以外の戦い方でもかまいません。
 悔いのない戦いをお願いしますね!

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 皆様の熱いプレイング、お待ちしています!!
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第1章 ボス戦 『始祖人狼』

POW   :    天蓋鮮血斬
【巨大化した大剣の一撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    血脈樹の脈動
戦場内に、見えない【「人狼病」感染】の流れを作り出す。下流にいる者は【凶暴なる衝動】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ   :    唱和
【3つの頭部】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【人狼化】の状態異常を与える【人狼化の強制共鳴】を放つ。
👑11
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ミタマ・フライデイ
※アドリブ連携歓迎/『』内は〔イクタチ〕の台詞
『ミタマ、何故こんな所に来る必要がある。お前が関わる理由はないはずだ』
感じるんです
強い苦悩と悲しみを此処から
だから、少しでも
『…なら守護者が離れる訳にいかん』
ありがとう、イクタチ

方針:僅かでも心を通わせる/【指定UC】で人狼病の流れを乱し味方を支援

コクピットハッチを開け、始祖人狼を視認
ここに蔓延する人狼病という病
わたしの肉体も蝕もうとするのが分かる
同時にそれを発した彼の声も

希望を見た
望み叶わず絶望した
変化などない

きっとそれは、あらぬ夢を抱かせた者への憎悪
あるいはそんな自分や同族への嫌悪
だからこそこの地を、自身だけで取り戻そうとしたのかもしれない

大丈夫、わたしは聞きます、此処で

蝕まれる細胞が沸き立つのを感じる
彼から放たれ、わたしを侵す病と似た流れが、逆巻くように彼に向かった気がした
それは【不意打ち・おどろかす】ものかもしれない
【瞬間思考力】が一瞬、何かを見せたような…

『限界だ!』
ハッチは閉じられ〔戦刀刃〕を振るい緊急離脱
わたしは席に身を横たえた



『ミタマ、何故こんな所に来る必要がある。お前が関わる理由はないはずだ』
 オブリビオンマシンのイクタチ【御神楽級戦刀機】が、彼女に告げる。明るい色の長い髪を揺らしながら、ミタマ・フライデイ(闇中に輝いて -神魔侵食体セイレーン-・f30540)は、その言葉に静かに答えた。
「感じるんです。強い苦悩と悲しみを此処から……だから、少しでも」
 全てを告げずとも、そこまで聞いて、イクタチは納得したようだ。
『……なら守護者が離れる訳にいかん』 
 イクタチは、身をかがめ、その手にミタマを乗せて、そのままコクピットへと促していく。
「ありがとう、イクタチ」
 大きく心強い相棒を見上げながら、ミタマは僅かに表情を緩めたのだった。

 ミタマはイクタチで、始祖人狼の間近に迫る。
「唱和:そんな機械など吾々には叶わぬ」
 そう、始祖人狼が威嚇するかのように睨みつける中。

 ――ばくん。

 勢いよくミタマは、イクタチのコックピットハッチを開いた。
 目の前に広がる光景よりも、何よりも先に、見据えたのは始祖人狼。
(「ここに蔓延する人狼病という病。わたしの肉体も蝕もうとするのが分かる。同時にそれを発した彼の声も」)
 侵食してくる病……いや、痛みと苦しみにミタマは眉を顰めた。
「唱和:愚かな。そんな戦い方で吾々と戦うとでもいうのか」
 始祖人狼の声が、やけに遠く感じられた。

 ――希望を見た。望み叶わず絶望した。変化など……ない。

 いくつもの、『ソレ』を感じながら、ミタマは思う。

 ――きっとそれは、あらぬ夢を抱かせた者への憎悪。あるいは、そんな自分や同族への嫌悪。
 ――だからこそこの地を、自身だけで取り戻そうとしたのかもしれない。

 閉じていた瞳を開いて、もう一度、始祖人狼を見据えた。そっと、その手を伸ばしながら。
「大丈夫、わたしは聞きます、此処で」
「唱和:本当に愚かな者だ」
「――怖いんですか? 大丈夫、わたしがここにいます」
 蝕まれる細胞が沸き立つのを感じる。その中でもミタマは、必死に君を染めること能わず【対肉体浸食機構】ボディハック・カウンターでもって、「人狼病」を浸食し返す反撃細胞を生み出していった。
 始祖人狼から放たれ、ミタマを侵す病と似た流れが、逆巻くように始祖人狼へと向かった気がした……。
 それは不意打ちやおどろかすものかもしれない。ほんの一瞬、瞬間思考力が、何かを見せたような――。

『限界だ!』
 そのイクタチの声とハッチが閉まる音が同時に響いた。そのまま、イクタチは、戦刀刃ビット・ブレイド〔刃型自律機動兵装〕【イクタチ】でもって、間近に迫ってきた始祖人狼を切りつけると、そのまま緊急脱出を、一気に後退していった。
 コクピット席に横たわるように、ミタマは見慣れた天井をうっすらと見上げる。
「あとは……任せました」
『ああ、任された』
 ミタマはゆっくりとその瞳を閉じたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

館野・敬輔
【POW】
アドリブ連携大歓迎

…今の想いは『始祖人狼を討つ』これだけだ
何度苦痛や狂気に蝕まれようとも、この想いだけは変わらない
ダークセイヴァーと獣人戦線、両方の世界を苦しめた奴をここで討つ!

真の姿解放し、「ダッシュ、地形の利用」で始祖人狼に肉薄
天蓋鮮血斬は大剣が巨大化している分「見切り」やすくなるはずだから
「視力」で軌道を見極め、身を低くして大剣の下を潜り抜けるようにして回避

大剣を振り切った一瞬が攻撃チャンスだ
あえて凶暴化の発作を受け入れ、始祖人狼に密着し
黒剣を大きく振りかぶり、衝動の赴くままに「怪力、鎧砕き」+指定UCの一撃を叩き込んでやる!
どうだ!? 至近距離からぶっ叩かれた気分は?



「……今の想いは『始祖人狼を討つ』これだけだ。何度苦痛や狂気に蝕まれようとも、この想いだけは変わらない」
 その強い意志と共に、その胸に秘めるかのように手を押し当てながら、館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は、高台から仲間達の戦いを見守っていく。
「ダークセイヴァーと獣人戦線、両方の世界を苦しめた奴をここで討つ!」
 ミタマが下がるのを見て、敬輔は真の姿を現し、一気に始祖人狼との距離を詰めていく。
 彼の真の姿では、口元を覆うマスクが備わっている。
 しかし、始祖人狼の放つ、その病はそのマスクをも通してしまうようだ。
 じわりじわりと、敬輔を襲ってきているのが、すぐに分かった。
「唱和:弱き猟兵の分際で」
「弱き猟兵、かっ……!!」
 赤い双眸が強く、燃えるように輝く。まるで、敬輔の強い意志を示すかのように。
 敬輔の狙い通り、始祖人狼の動きは、すぐに分かった。
 咄嗟に身を低くし、始祖人狼の持つ大剣の下をくぐる様に、鮮やかに避けて見せる。
「唱和:潜り抜けるというのか!?」
 叫ぶ始祖人狼を他所に、敬輔の体も、かなりの痛みと苦しみを訴えてきていた。
「くっ!!」
 それを飲み込みながら大きく振りかぶり、敬輔は、渾身の力を込めて黒剣を振りぬく。
「怒りと憎悪、闘争心に導かれるままに……貴様を両断する!!」
「唱和:ぐああああああああ!!!」
 思いがけない痛みに襲われる始祖人狼に、敬輔は後退しながら、こう叫んだ。
「どうだ!? 至近距離から、ぶっ叩かれた気分は?」
「唱和:おのれ……弱き猟兵では、なかったのか……!!」
 驚きを隠せぬ始祖人狼に、敬輔は思わず笑みを浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロラン・ヒュッテンブレナー
連携×

やっと会えたね、人狼病の元になった存在
狂気と破壊を齎す為に生み出したみたいだけど、そうはならなかったよ
ぼくは、孤独じゃないし、人狼としての自分も好きになれた
そんなぼくの力で、あなたを倒すの

強烈な共鳴を受けて狼化、多頭化するのを魔術陣の首輪と魔術回路の鎖で縛って意識を無理矢理保つよ
オーラの様な桃の香りが気付けになってくれるの
竜胆色の狼に変身したら、地を蹴って駆けるの

生える頭は魔術回路の鎖で縛り上げながら、跳ね上がった力を月光として変換
一咆えして人狼魔術を発動
月光をオーラの様に纏って自らを魔弾と化すよ
空中に一瞬結界を張って足場にジグザグに跳び跳ねながら体当たり!

これがぼくの人狼魔術なの!



「やっと会えたね、人狼病の元になった存在。狂気と破壊を齎す為に生み出したみたいだけど、そうはならなかったよ」
 強い意志を感じられる声を響かせながら、ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)もまた、始祖人狼と対する。
「唱和:小さき存在で、吾々を倒せると思っているのか?」
 くつくつと哂いながら、始祖人狼は小さな人狼のロランを見下ろす。けれど、ロランは挫けないし、立ち止まらない。
「ぼくは、孤独じゃないし、人狼としての自分も好きになれた。……そんなぼくの力で、あなたを倒すの」
「唱和:やれるものなら、やってみるがいい……!!」
 強烈な共鳴を受けて、ロランは狼化。多頭化するのを魔術陣の首輪と魔術回路の鎖で縛って意識を無理矢理保って見せる。彼のオーラの様な桃の香りが気付けになってくれていた。竜胆色の狼に変身したロランは、力強く、大地を蹴って駆け出していく。
「唱和:ほう……そんな体でどこまでやれるか……」
 ロランは、生える頭を魔術回路の鎖で縛り上げながら、跳ね上がった力を月光として変換し。
「夜の灯りを、呼びし遠吠え、大いなる円の下、静寂を尊ぶ。……ほぉぉぉぉぉぉぉぉ……ん!!」
 静寂を慈しむ音狼の加護セイジャクヲイツクシムネロウノカゴを使い、月光をオーラの様に纏って自らを魔弾と化していく。空中に一瞬、結界を張って、それを足場にジグザグに跳び跳ねながら……始祖人狼へと体当たりをしてみせたのだ。
「唱和:な、なんだ……とっ!?」
「これがぼくの人狼魔術なの!」
 一撃を与えたロランは、苦しい顔を見せずに、むしろ得意げな笑みで、そう始祖人狼へと告げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サーシャ・エーレンベルク
頭の中を支配する狂気……体中を走る激痛……少しでも目を閉じれば、おそらく私は気を失うでしょう。
でも……でも……!
これまで、幾度となく戦火に見舞われ、仲間たちは戦争の中で死んでいった。
けれど、彼らは最後まで絶望はしなかった。生きるために、戦ったのだから。
……こんな病に立ち止まるようでは、散っていった彼らに顔向けできないのよ!

 狼頭にまみれた冰の女王の姿に変身、病を振り切るように走る。
始祖人狼は目の前、その巨剣も、爪牙も、おそらく私を遥かに超える技量を持っているはず。
それでも……この一撃だけは!
【蒼月耀】を発動、天高く舞い上がる。
私の凍結の力と剣技の全てを込めて――始祖人狼へと斬撃波を放つわ!



「頭の中を支配する狂気……体中を走る激痛……少しでも目を閉じれば、おそらく私は気を失うでしょう。
でも……」
 サーシャ・エーレンベルク(白き剣・f39904)は、始祖人狼を見据えながら、なおも告げる。
「でも……! これまで、幾度となく戦火に見舞われ、仲間たちは戦争の中で死んでいった。けれど、彼らは最後まで絶望はしなかった。生きるために、戦ったのだから。……こんな病に立ち止まるようでは、散っていった彼らに顔向けできないのよ!」
「唱和:なら、そのまま倒れていくがいい」
 そんな始祖人狼の声を聴きながら、サーシャは狼頭にまみれた冰の女王の姿に変身、病を振り切るように走りだした。始祖人狼は目の前、その巨剣も、爪牙も、おそらくサーシャを遥かに超える技量を持っているはずと感じながらも、その歩みは止めずに。
「それでも……この一撃だけは!」
「唱和:やられはせんっ!!」
  始祖人狼は血脈樹の脈動を発動させ、サーシャを更なる衝動を与えんとするが、しかし。
「冰る月光よ!」
 蒼月燿アジュール・モーント。高く飛び上がり、サーシャの強い力と想いを乗せた竜騎兵サーベルを思い切り振り払い、強い氷の力を帯びた衝撃波が、始祖人狼を襲う。
「唱和:ぐあああああああ!!!」
 見事な一撃を与え、自我が失われる前に、サーシャはその場を後にしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
こいつにどんな思惑があって『はじまりの猟兵』を求めているのかは知らない
だが、どうだとしても……こいつが今までやってきた事は間違っている。だから、お前を倒す

だが戦場に立てば、人狼病によって異形の真の姿へと変化する事になる
耐えるのは容易でないが……負けるつもりはないという思いを込めて複数生えてきた狼の頭のうち、一つを己の手で叩き潰す
この痛みも小さくないが、これくらい安いものだ

神刀を抜き、神気によって身体能力を強化
これは一瞬、一撃の勝負――巨大化した大剣の間合いの外側ギリギリで慎重に間合いをはかりつつ、神刀を上段に構えて力を溜めて、澪式・絶技【無畏】
ヤツが大剣を振るうよりも速く接近して斬る



「こいつにどんな思惑があって『はじまりの猟兵』を求めているのかは知らない」
 現地に着いた夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、戦い続ける始祖人狼を見据えながら、続ける。
「だが、どうだとしても……こいつが今までやってきた事は間違っている。だから、お前を倒す」
 人狼病によって異形の真の姿へと、鏡介も変化していった……のだが。
 ぐしゃり。
 現れた三頭の一つを、己の手で叩き潰してみせた。
 耐えるのは容易でないが……負けるつもりはないという思いを込めて。
「唱和:な、なんだ……とっ!? あの首を潰すというのか!?」
「この痛みも小さくないが、これくらい安いものだ」
 そう呟き、鏡介は神刀【無仭】を抜き、その神気によって身体能力を強化していく。
「唱和:笑止。そんな刀で張り合おうとでもいうのか!!」
 始祖人狼も巨大化した大剣を振るう、次の瞬間。
 鏡介の姿が、その場に消えた。いや、消えたのではない。
「我が太刀は悉くを打ち砕く――澪式・絶技【無畏】」
 始祖人狼が振るうよりも先に、素早く懐へと滑り込み、そして。
 高密度に圧縮された、魔の神気を纏う、神刀【無仭】でもって、斬って見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゾーヤ・ヴィルコラカ
 『全ては祈りから始まった』だなんて、あなたは一体、何を知っているというの……いえ、今は集中。彼が人狼病の源だというなら、ここで断ち切らなくちゃ。

 聖痕に宿る〈浄化〉の魔力がわたしを守ってくれるはず。浄化しきれない苦痛や狂気には力を〈振り絞り〉、身体の変身で得た力を【UC:魔獣咆哮】(SPD)に乗せて発動よ。ありったけの〈魔力供給〉をして、これでもかってくらい思いっきりの〈全力魔法〉を始祖人狼へ放つわね。

 痛い、苦しい、頭がおかしくなりそう……だけど、これまで病に倒れてきた人たちを思えば、この痛みだって乗り越えてみせるわ。さぁ、骸の海に還りなさい、始祖人狼!

(アドリブ負傷等々歓迎)



「『全ては祈りから始まった』だなんて、あなたは一体、何を知っているというの……?」
 始祖人狼が口にしたセリフの一文を思い出しながら、ゾーヤ・ヴィルコラカ(氷華纏いし人狼聖者・f29247)は、首を振る。
「いえ、今は集中。彼が人狼病の源だというなら、ここで断ち切らなくちゃ」
 そう、倒さねばならぬ相手が、目の前にいるのだ。ゾーヤもまた、いつになく真剣な眼差しで、始祖人狼を見据える。既に何度も攻撃を重ねられ、始祖人狼はかなりの痛手を負っているようだ。
 だが……それでも。
(「痛い、苦しい、頭がおかしくなりそう……」)
 始祖人狼の放つ病は、容赦なくゾーヤを襲う。
「だけど、これまで病に倒れてきた人たちを思えば、この痛みだって乗り越えてみせるわ」
「唱和:できるものなら、やってみよ!!」
 始祖人狼も更なる衝動を与えるべく、血脈樹の脈動を放っていく。もう来るなと言わんばかりに。
 だが、ゾーヤは迫る。
「さぁ、骸の海に還りなさい、始祖人狼!」
 放つは、魔獣咆哮ブリザード・ブレス。冷気を纏った激しい咆哮でもって。
「唱和:こ、こんなはずでは……ぐあああああ!!!」
 始祖人狼は、人狼の放つ咆哮でもって、討ち滅ぼされた。
 この勝利がこの戦いの終止符を打つのか、それはまだ……わからない。
 この戦いが真の終わりを告げるまでは。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月26日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト