獣人世界大戦⑲〜始祖人狼の人狼騎士団
●
五卿六眼『始祖人狼』
唱和:すべては
祈りより始まった。
唱和:弱き吾々は
罪深き刃に縋り、
唱和:絶望の海に餮まれていった。
唱和:全てを識った所で、変わるはずがない。
唱和:その衝動こそが、猟兵の根源なのだから。
唱和:故に吾々は排除する。
唱和:はじまりの猟兵を。それを求むる者共を。
唱和:疾く蔓延れ、吾が『人狼病』。
唱和:
五卿六眼照らす大地のあらゆるものを、吾が走狗と化してくれよう。
●グリモアベース
「とうとう第三戦線まで辿り着いたな。だがここからが本番でもある」
バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が猟兵の迅速な進軍を褒めながらも、気を引き締めるように作戦を伝える。
「ダークセイヴァーの真なる支配者
五卿六眼の一柱『始祖人狼』を発見した。ワルシャワ条約機構では大呪術「
五卿六眼」で監視・支配をしていたようだ」
ダークセイヴァーの支配者たる存在が、この獣人戦線に姿を見せた。
「その名の通り、全ての人狼の祖にして「人狼病」の根源である存在だ。動植物のみならず大気や水すらも「人狼化」させる恐るべき能力を持っている」
その能力はあらゆるものを「人狼化」させ配下にしてしまう。
「始祖人狼が背中から「血脈樹」を生やすと、足元の大地や周囲の大気に至るまで、戦場に存在する「全て」が鎧を纏い剣を手にした「人狼騎士」と化す。人狼騎士は始祖人狼の命に従って襲い掛ってくるようだ。何もかもが人狼騎士となるため、その数には限りがない。多数の騎士団となって苛烈に突撃してくる。だがそれらを退けなければ始祖人狼へ攻撃が届かない」
無尽蔵に現れる「人狼騎士」をどうにかしなくては始祖人狼へ攻撃することもできない。
「人狼騎士を生み出すのに時間は必要ないようだ。一瞬にして足場や空気までもが人狼騎士と化す。戦場となるのは木々の生い茂る森だが、どこにでも敵が現れるため安全な場所などない。突然現れる敵の軍勢への対処も必要だろう」
一瞬にして人狼騎士の軍団が現れる。それに対処して退けなければならない。
「
五卿六眼だけあって恐るべき強敵だ。だがそれを討つ好機でもある。厳しい戦いになるだろうが、それでも今まで多くの戦いを勝ち抜いて来た諸君なら始祖人狼を倒せるはずだ。人狼騎士を退け始祖人狼を討て!」
バルモアの激励を受けた猟兵は、始祖人狼の居る深い森へと向かった。
天木一
こんにちは天木一です。
五卿六眼である始祖人狼との決戦となっております。
始祖人狼は人狼騎士を無限に呼び出せます。それを退けなくては始祖人狼に攻撃が届きません。
人狼騎士の知能は低く、獣のように獰猛に攻撃してきます。
無限に現れる人狼騎士をかわし、始祖人狼を攻撃する/大気や大地などなどの「人狼化」に対処するとプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
それでは死力を尽くし強敵である始祖人狼を打ち破りましょう!
第1章 ボス戦
『始祖人狼』
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POW : 天蓋鮮血斬
【巨大化した大剣の一撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 血脈樹の脈動
戦場内に、見えない【「人狼病」感染】の流れを作り出す。下流にいる者は【凶暴なる衝動】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : 唱和
【3つの頭部】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【人狼化】の状態異常を与える【人狼化の強制共鳴】を放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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サーシャ・エーレンベルク
……ユーベルコードを使う私たちに罪がある?
あなた達がこの世界でやってきた所業もまた、償いきれない罪よ。
……そうね、おそらくあなた達にも理由があるのでしょう。
だからといって、この世界に住む獣人たちが排斥される理由にはならない!
【白冰冬帝】を発動、冰の女王の真の姿へと変身するわ。
……全てが人狼騎士と化すその一番の弱点は、そういったモノが意志と身体を持ってしまうということ。
凍結の嵐で、次々と現れる人狼騎士を物言わぬ氷像に変えましょう。
地面さえも人狼になれど、氷の足場と化すわ。
氷嵐に紛れて潜伏し、それでも私を見たものは絶望に苛まれ、動きを鈍らせる。
突撃し、竜騎兵サーベルの一撃で始祖人狼を断つ!
●人狼騎士団
「来たか猟兵。
罪深き刃に縋りし者よ。吾が走狗によりここで果てよ」
深い森の中で、
五卿六眼『始祖人狼』が猟兵を始末するべく待ち構えていた。その背には脈打つような不気味な姿をした血脈樹が生える。すると周囲にある草木が、大地が、空気までもが姿を変えて数多の人狼騎士となった。
「……ユーベルコードを使う私たちに罪がある? あなた達がこの世界でやってきた所業もまた、償いきれない罪よ」
サーシャ・エーレンベルク(白き剣・f39904)が敵に向かって言い返す。
「……そうね、おそらくあなた達にも理由があるのでしょう。だからといって、この世界に住む獣人たちが排斥される理由にはならない!」
圧倒的な力を持つ始祖人狼に抗わんと、ユーベルコード『
白冰冬帝』を発動し、冰の女王の真の姿へと変身する。冷気を纏い周囲の気温が下がって草木が凍り付いた。
「……全てが人狼騎士と化すその一番の弱点は、そういったモノが意志と身体を持ってしまうということ」
サーシャが竜騎兵サーベル〈ヴァイス・シュヴェルト〉を振るうと凍結の嵐が巻き起こり人狼騎士を凍らせていく。
「どれだけ現れようとも物言わぬ氷像に変えてしまえばいい」
目の前の空気が、足元の大地が、人狼騎士に変わるがそのまま氷像となって動かなくなる。
「地面さえも人狼になれど、氷の足場と化すわ」
その上を駆けたサーシャが氷嵐に紛れて潜伏し、始祖人狼との距離を詰めていく。
「どこに隠れようとも吾が走狗に死角はない」
どこにでも生まれる人狼騎士がサーシャの前に現れる。
「ガァアアアッ!! アゥアアッ!!!」
しかしサーシャを眼前にすると人狼騎士の顔が絶望に染まり動きが鈍った。
「邪魔よ」
サーシャがサーベルを一振りして切り伏せて突撃し、始祖人狼に向かってすり抜けながら横一閃に胴を薙いだ!
「手応えあったわ」
深々と刃が入り始祖人狼の胴から血が噴き出す。だがその傷はすぐに巻き戻るように再生されて塞がっていく。
「猟兵を滅ぼせ」
始祖人狼が命じると、次々と人狼騎士が現れて間に入った。
「ダメージは与えているわ。続けていけば倒せるはずよ!」
傷は塞がっても始祖人狼の流れ出た血は巻き散らされている。人狼騎士に応戦しながらサーシャは攻撃を続ければ勝てると仲間に呼びかけた。
大成功
🔵🔵🔵
鐘射寺・大殺
さっきからワオンワオンと煩いのう。
キサマが始祖人狼とやらか!
ダークセイヴァーから出張して、この獣人の世界でも
好き放題やっておるようだのう。
そこになおれ!この魔王が直々に仕置きしてくれるわ。
しかしすべての存在を人狼化させる力は厄介だのう。
どこぞの国は兵は畑から採れるなどというが、要は水や土から
無限に軍団を編成できるのであろう?そりゃあ強いわ。
ここは己の《覇気》から【魔王の雷】を発生させ、
邪魔に入ってくる騎士どもを自動でサーチして落雷攻撃させてくれるわ。
雑兵は引っ込んでおれ!
稲妻で人狼騎士を足止めして、その隙に《武器に魔法を纏う》強化を
施して始祖人狼へと一気に切り込むぞ。
魔剣オメガの一撃を喰らえ!
「さっきからワオンワオンと煩いのう」
鐘射寺・大殺(砕魂の魔王・f36145)が騒がしいと顔をしかめて森に姿を見せる。
「キサマが始祖人狼とやらか! ダークセイヴァーから出張して、この獣人の世界でも好き放題やっておるようだのう」
そして始祖人狼の顔をじろじろと眺める。
「そこになおれ! この魔王が直々に仕置きしてくれるわ」
そう言い放つと堂々と戦いに臨む。
「滅びよ猟兵」
始祖人狼が舞い散る葉っぱや水滴、さらにには空気からも人狼騎士を生み出していく。
「しかしすべての存在を人狼化させる力は厄介だのう。どこぞの国は兵は畑から採れるなどというが、要は水や土から無限に軍団を編成できるのであろう? そりゃあ強いわ」
それを見て大殺は敵の強さを理解し、覇気を漲らせユーベルコード『
魔王の雷』を発動して全身に雷雲を纏う。
「ガォオオオオオオオ!!!」
人狼騎士が剣を手に突っ込んでくると、そこへ黒い落雷が叩きこまれて感電し蹲った。
「ォオオオオオオン!!!」
雄叫びを上げて人狼騎士達が一斉に四方から斬り掛かる。だがそこにも雷が飛来して吹き飛ばした。
「雑兵は引っ込んでおれ!」
一喝した大殺が人狼騎士の群れを足止めして始祖人狼の元に駆け出す。その手には【魔剣・オメガ】が抜き放たれ、魔力を纏わせていた。
「魔剣オメガの一撃を喰らえ!」
勢いを乗せて魔剣オメガを振り抜く。その鋭き刃は始祖人狼の左肩から袈裟斬りに深い傷を刻んだ!
「猟兵は罪深き存在。この力を排除せねばならない」
すぐさま傷を塞いだ始祖人狼が巨大化した大剣を振るう。それを大殺は魔剣で受け止めるが大きく吹き飛ばされた。
「ガルルルゥッ
!!!!」
そこへ人狼騎士達が次々と斬り掛かる。
「ええい、雑兵の相手をしている暇はない!」
大殺は稲妻を飛ばして動きを止め、魔剣オメガを一閃して薙ぎ払う。しかし人狼騎士はいくらでも増え、一度距離を離されると再び近づくのは至難の業だった。
大成功
🔵🔵🔵
ミア・アルタージュ
無限に現れる敵…数は多いですが、幸いにも統制は取れていないようですね。
攻撃を通されなければどうにかなりそうです。
いくら倒してもキリがないので、ここは無力化しながら突破する方向の方が良さそうですね。
風の精霊の力を借りてフライングフェアリーで呼び出される人狼騎士の武器を壊しながら飛んでいきましょう。
いくらでも敵が増える以上、長引けば不利になりますから迅速に始祖人狼に接近したいですね。
始祖人狼の鎧は金属製でしょうか。
それなら鎧の方は寧ろ壊さない方が良いかもしれませんね。
接近出来たら電気の精霊の力を借りて属性攻撃で攻めて行きましょう。
金属製の鎧なら電気を通しますから鎧の上からでも攻撃出来るはずですよ。
「無限に現れる敵……数は多いですが、幸いにも統制は取れていないようですね」
ミア・アルタージュ(ケットシーの精霊術士・f41672)は仲間が人狼騎士と戦っている姿を見て、獣のように戦うだけなら付け入る隙はあると考えた。
「攻撃を通されなければどうにかなりそうです。いくら倒してもキリがないので、ここは無力化しながら突破する方向の方が良さそうですね」
風の精霊の力を借りてユーベルコード『フライングフェアリー』を発動し強風を纏うと飛翔して始祖人狼に向かう。
「ガォオオオオオオオ!!!」
それを阻止せんと人狼騎士が剣を力任せに叩きつける。だが強風に触れた瞬間に破壊された。
「ガアッ!?」
剣が折れて人狼騎士は驚いた顔で手元を凝視する。そんな敵を無視してミアは邪魔な人狼騎士達の隙間を潜り抜け始祖人狼の元に向かう――。
「始祖人狼の鎧は金属製でしょうか。それなら鎧の方は寧ろ壊さない方が良いかもしれませんね」
ミアは接近しながら観察し、【エレメンタルロッド】を構えると電気の精霊の力を借りて稲妻を放つ! それが始祖人狼を打ち抜き、鎧を伝って内部に感電して肉を焼き煙が上がった。
「効いているようですね。このまま内部を破壊してしまいましょう」
続けて電撃を流し込み、強固な鎧を無視して内部の肉体を破壊していく。
「剣が効かぬなら、爪で引き裂き牙を立てよ」
ダメージを受けながらも一切動じず、傷が出来ては塞ぐ始祖人狼が命じる。すると剣を失った人狼騎士達が無手で飛び掛かった。
「ワォオオオオ
!!!!」
「こちらの手の内を見切られたようですね」
肉弾戦となればこちらが不利と、ミアは飛び退いて距離を取る。だが空にも人狼騎士達が生み出され落下してくる。そこへ杖を向け雷を浴びせて吹き飛ばすが、すぐに新手がやってくる。
「悪夢のような光景ですね」
どこに行っても人狼騎士が現れる。ミアは迎撃しながらも逃げ一辺倒になって始祖人狼から距離を離された……。
大成功
🔵🔵🔵
館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎
人狼騎士がそこかしこから現れるのは厄介だが
総じて知能が低いのか
…よし、それを逆手に取ろう
指定UC発動、白い魂の靄を纏う
「ダッシュ、地形の利用」+UC効果の高速移動で走りながら、人狼騎士の動きを「視力、見切り」で見極めて避けよう
もし足元から現れるようなら「ジャンプ」しつつ蹴り飛ばす
万が一回避困難な状況に陥ったら、黒剣を振り抜き「衝撃波」を放ち吹き飛ばそう
血脈樹の脈動はあえて抵抗しない
凶暴なる衝動が俺自身が持つ始祖人狼への憎悪と結びついて
目の前の始祖人狼を徹底的に壊したくなってくるのさ
その衝動の赴くまま、接敵したら黒剣を振り上げ
「2回攻撃、怪力」で叩き斬ってやる!
「人狼騎士がそこかしこから現れるのは厄介だが、総じて知能が低いのか……よし、それを逆手に取ろう」
館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は無限に現れる敵への対処を思いつき、ユーベルコード『魂魄解放』を発動して【黒剣】より発する白い魂の靄を纏う。
「行け、猟兵を狩りつくせ」
始祖人狼が人狼騎士を次々と生み出し、剣を手にした人狼騎士が駆け出す。
「ガアアアォオオオオ!!!」
獣のように吠えながら剣を振るうが、そこには白い靄が残るだけで空を切った。人狼騎士が空間に残る靄に惑わされていた。
その間に敬輔は高速で走り、敵の動きを見極めて次々と迫る刃を回避していく。
「ガァッ!!」
「少しも油断できないな」
すると足元の大地が人狼騎士に変わる。それを敬輔は跳躍して顔を蹴り飛ばし、勢いを止めずに駆け抜ける。
「闘争の衝動に侵されよ」
始祖人狼が人狼病感染の流れを生み出し、その下流に敬輔を包み込んで凶暴なる衝動を与えて冷静さを奪う。
「これは……何もかもを破壊したくなる……ああ、目の前の始祖人狼を、徹底的に壊したくなってきた――」
その衝動を敬輔が持つ始祖人狼への憎悪と結びつけ、衝動の赴くままに始祖人狼を狙う。
「ガァアアア!!!」
それを邪魔する人狼騎士を衝撃波で薙ぎ払い、踏み込むと黒剣を振り上げ、始祖人狼を両断するべく叩き斬る!
「衝動を利用しているのか」
始祖人狼は剣でそれを受け止めるが、思い切り振り抜いた刃が顔を切り裂き、さらに返す刃で下から斬り上げる斬撃が腹から胸に大きな傷を刻んだ!
「やはり猟兵はこの世にあるべきではない。ここで排除せねばならない」
始祖人狼は血まみれになりながらも冷徹に猟兵を排除するべく人狼騎士を生み出して囲む。
「簡単に排除できると思うな! 抗い、戦い抜いて勝利を手にしてみせる!」
敬輔は人狼騎士を斬り捨て、その包囲を突破して無数の屍を積み上げた。
大成功
🔵🔵🔵
ロラン・ヒュッテンブレナー
連携×
人狼病の元、故郷に破滅を齎す者、ぼくはそれを許さない
あなたが撒いた人狼の力で、あなたを滅ぼす!
UC発動、魔術陣の首輪と魔術回路の鎖で縛った狼の姿に変身
共鳴を敢えて受け入れて、力を増すの
遠吠え一つ、周囲で生まれる人狼に魅了と変化の満月の魔力で浸食、ぼくの声で魂を浄化する、これがぼくの人狼魔術
ぼくは群れのα
人狼たちの魂の封印を解いて解放していくよ
戦わなくて良い、ただ道を空けて
狼の速力でダッシュ、ジャンプ、空中に結界を張って足場にしてさらにジャンプ
一気に距離を付けながら咆吼を繰り返す
体に満月の魔力を溜めて、自身を月光の弾丸にして始祖人狼へ突撃するの
「吾が走狗よ。猟兵を狩り取れ」
始祖人狼が草木から、土塊から、空気から、あらゆるものから人狼騎士を生み出していく。
「ワオオオオオオオオ
!!!!」
それが獰猛に吠えて猟兵に向かって駆け出した。
「猟兵よ」
「人狼化せよ」
「吾が走狗となれ」
さらに始祖人狼の3つの頭部が唱和し、猟兵を人狼化させようと強制的に共鳴する。
「人狼病の元、故郷に破滅を齎す者、ぼくはそれを許さない」
人狼であるロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)は、その原因である始祖人狼に怒りを燃やす。
「あなたが撒いた人狼の力で、あなたを滅ぼす!」
ユーベルコード『静寂を慈しむ音狼の加護』を発動し、魔術陣の首輪と魔術回路の鎖で縛った満月のオーラを纏う狼の姿に変身した。
そして共鳴を受け入れてその身に宿る狼の力を増幅する――。
「ほぉぉぉぉぉぉぉぉ…………ん」
遠吠え一つで周囲の人狼騎士を魅了し、変化の満月の魔力で浸食すると魂が浄化されていく。
(ぼくの声で魂を浄化する、これがぼくの人狼魔術……)
「ゥォオオオオオオオ……ッ!」
人狼騎士も遠吠えを返して魂の封印を解放させていく。
「ぼくは群れのα。戦わなくて良い、ただ道を空けて」
その言葉に従い人狼騎士は道を開けた。その隙に狼の速力で真っ直ぐ始祖人狼へと直進すると、体に満月の魔力を溜めて光を纏う。そして自身を月光の弾丸にして突撃した!
「人狼となっても吾に抗うか」
突撃を受けて始祖人狼の身体が吹き飛ぶ。空中で体勢を立て直して着地するが、その全身は血に染まっていた。
「月の力までも我が物にする。
罪深き刃は危険なものだ」
始祖人狼が一瞬にして人狼騎士を増やす。
「あなたが何故猟兵を滅ぼそうとしているのかは知らない。だけど人狼病が多くの人を破滅に追い詰めるなら止めてみせる!」
ロランは咆吼を繰り返して人狼騎士を止め、疾走するとすれ違いながら始祖人狼の胴を大きく抉った。
大成功
🔵🔵🔵
日輪・黒玉
予測されていたことではありますが、ここでダークセイヴァーを支配していた五卿六眼と相対することになるとは……
ですが、相対した以上はやることは決まっています
お前はここで狩ります
誇り高き人狼としての力を黒玉が見せてあげます
人狼騎士の攻撃を掻い潜り、【ジャンプ】や【スライディング】を駆使した立体的な動きで翻弄しながら攻撃
もうお前たちの動きと臭いは覚えました
すべてが同じ人狼騎士となるなら、つまりすべて同じ敵、ということです
増強された蹴りで人狼騎士を蹴り砕きながら一直線に始祖人狼の下へ
お前を前にして回避などする気はありません
衝動に身を任せて、死角から全力の蹴りを打ち込んでやります!
「予測されていたことではありますが、ここでダークセイヴァーを支配していた五卿六眼と相対することになるとは……」
日輪・黒玉(日輪の子・f03556)は傷つき血だらけとなっても圧倒的な力を持つ始祖人狼と対峙する。目にしただけでも人狼である黒玉は相手の強さを感じ取り身体が勝手に震えていた。
「ですが、相対した以上はやることは決まっています。お前はここで狩ります。誇り高き人狼としての力を黒玉が見せてあげます」
狩ると決めると震えが収まり、畏れを塗り潰すように闘志が沸き起こる。
「人狼ならば吾が走狗となれ」
始祖人狼が草木を変化させ無数の人狼騎士を生み出す。
「だれがお前の言う事なんて聞くものですか!」
黒玉は人狼騎士が振るう剣をスライディングで潜り抜け、囲んで捕まえようとする手を跳躍して躱し、ユーベルコード『
黒玉狼の疾風』を発動して敵の後頭部を蹴って立体的に動いて翻弄する。
「ガォオオオオオオ!!!」
人狼騎士が猟犬の如く執拗に追い回すが、黒玉は軽やかに回避しそれを手玉に取った。
「もうお前たちの動きと臭いは覚えました。すべてが同じ人狼騎士となるなら、つまりすべて同じ敵、ということです」
臭いと行動速度を覚えると、黒玉は威力を増した蹴りで人狼騎士を粉砕し、始祖人狼の元へ一直線に突っ込む。
「他の人狼同様、その身を暴力に浸せ」
始祖人狼は人狼病感染の流れよって黒玉を覆い、凶暴なる衝動を与える。
「お前を前にして回避などする気はありません。衝動に身を任せて、死角から全力の蹴りを打ち込んでやります!」
荒々しく破壊したくなる衝動を、黒玉は始祖人狼にぶつけんと回り込んで背後から足を跳ね上げ、血脈樹の一部を砕きながら後頭部をハイキックで打ち抜いた!
「……その力を猟兵に振るえ」
血を吐きながらも始祖人狼は黒玉にさらなる衝動を与える。
「お断りです。黒玉が狩るのはお前です!」
周囲から人狼騎士が攻撃してくるが、構わず衝動のまま全力で始祖人狼を蹴り飛ばした!
大成功
🔵🔵🔵
アレクサンドル・バジル
【Ahnenerbe】
「唱和唱和五月蠅いねえ。そんだけ喋って内容がないのはお前さんに限らず何なんだ。思わせぶりな事を言わないと死ぬ病にでも罹ってんのかい? まあ、とりあえず死んどきな」
絶奈と連携して戦闘。
【神魔審判】により自身を起点に半径130m超の消滅結界を構築。
無限に湧き出る人狼騎士はその結界内に入った瞬間に消滅させることで対処。
始祖人狼に専念します。
【唱和】による状態異常は【オドⅡ】を活性化させたオーラ防御で遮断。
障壁の消耗は同速度で【神魔審判】で再生復元を行う事で遮断を維持。
後は接近戦。必然的に【神魔審判】の破壊消滅魔力で始祖人狼を蝕みながら同時に攻め立てて行き、最後は貫通の腹パンチ!

霧島・絶奈
【Ahnenerbe】で連携
◆心情
ユーベルコードとは契約なのかもしれませんね
結果ではなく過程の代償として末路を定めるのでしょう
しかし言い得て妙ですね
確かに我々はそう識ったとしても歩みを変える事は無いでしょうから
◆行動
【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
対多数戦は苦手ではありません
麻痺で動きが鈍った所をバジルさんの領域に餐まれると良いでしょう
私も『涅槃寂静』にて「死」属性の「極超新星」を行使し【範囲攻撃】
万物を変異させたとて、其れの持つ滅びを覆す事は能わず…
負傷は【各種耐性】と多重展開した【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
人狼騎士化はオーラ防御の層を更新し続ける事で対抗
●始祖人狼討伐
「吾が走狗よ。猟兵を世界より排除せよ」
始祖人狼の命令と共に周囲の何もかもが人狼騎士となった。
「ユーベルコードとは契約なのかもしれませんね。結果ではなく過程の代償として末路を定めるのでしょう」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はユーベルコードという存在に思考を巡らせる。
「しかし言い得て妙ですね。確かに我々はそう識ったとしても歩みを変える事は無いでしょうから」
何があろうと猟兵は決して歩みを止めることはない。それは猟兵がどんな困難も乗り越えてきたという自負でもあった。
「ガアアアアアアアアア!!!」
生み出された人狼騎士達が一斉に襲い掛かる。
「対多数戦は苦手ではありません。麻痺で動きが鈍った所をバジルさんの領域に餐まれると良いでしょう」
絶奈はそれを迎え撃ち、黒剣と白槍を振るって衝撃波を叩き込み吹き飛ばし、身体を麻痺させて機動力を潰した。
「唱和唱和五月蠅いねえ。そんだけ喋って内容がないのはお前さんに限らず何なんだ。思わせぶりな事を言わないと死ぬ病にでも罹ってんのかい? まあ、とりあえず死んどきな」
顔をしかめたアレクサンドル・バジル(黒炎・f28861)は始祖人狼に悪態を吐き、ユーベルコード『
神魔審判』を発動し、魔力を解放して周囲に突風が吹き荒れる。
「味方には生を敵には死をってヤツだ」
自身を起点に半径130mを越える消滅結界を構築し、その範囲に入った人狼騎士が瞬時に消滅した。
「ガルゥウウウウ!!!」
「ガアアアアア!!!」
次々と人狼騎士が襲い掛かろうとしてその中に足を踏み入れ、その身体は跡形もなく消えていった。その範囲の中で生み出される人狼騎士も、現れた次の瞬間には消えてしまう。
「これで人狼騎士をいくら生み出しても対処できるってもんだ」
アレクサンドルは人狼騎士との戦いに集中できる環境を作り出した。
「では私も続くとしましょう」
その隙を見逃さずに絶奈がユーベルコード『
涅槃寂静』を発動する。
「万物を変異させたとて、其れの持つ滅びを覆す事は能わず……」
死の属性を持つ極超新星を行使し、人狼騎士もろとも始祖人狼を大爆発で吹き飛ばす。
「ギギャアアアアッ
!!!!!」
人狼騎士が砕け散り、黒焦げた森が更地となる。その中心には焼け焦げてぼろぼろになった始祖人狼が立っていた。
「猟兵には猟兵を」
「獣の力を得て人狼化せよ」
「吾が走狗となりて疾く戦え」
瀕死になりながらも始祖人狼の3つの頭部が唱和し、猟兵の心に共鳴して人狼化を企む。
「誰がお前さんの狗になるかよ」
アレクサンドルは魔神の魔力障壁【オドⅡ】を活性化さたオーラで共鳴を遮断する。そして始祖人狼に接近して消滅結界の中に捉えた。
「流石に一瞬で消えはしないだろうが、身体を蝕んでいくぜ」
破壊消滅魔力が始祖人狼の身体に浸食し、その身を消し去ろうとする。それに始祖人狼の魔力は抗って消耗していく。
「人狼化というのは厄介ですが、手が分かっていれば対処はできます」
絶奈も多重展開したオーラで共鳴に耐え、衝撃波を叩きつけて始祖人狼の身体を麻痺させて動きを鈍らせた。
「そして人狼騎士を押さえ込んでいる今が貴方を討つ最大の好機」
「最後はこいつで決めてやる!」
隙を逃さずアレクサンドルが踏み込むと始祖人狼の腹にパンチを叩き込む。それと同時に零距離から破壊消滅魔力を撃ち込んで腹を消し飛ばした!
「……吾を倒すというのか、やはり猟兵という存在は排除せねばならない」
腹に大穴を開け致命傷を受けると、最後の力で始祖人狼が大剣を掲げてアレクサンドルを叩き斬らんとする。
「理由は聞きません。言うつもりもないのでしょう。この場から排除されるのは貴方の方です」
絶奈がその一撃を黒剣で弾いて軌道を変えて地面に叩きつけさせる。そして白槍を突き入れて口から頭部を貫いた。
「この力、排除できなかったか………」
猟兵達の絶え間ない攻撃によって力尽きた始祖人狼が息絶え崩れ落ちた。
「最後まで思わせぶりな事ばかり言いやがって」
「何れは意味が分かる時が来るのでしょう。ですが今はその時ではありません」
アレクサンドルと絶奈は戦争に勝利するのが最優先だと今は始祖人狼について深く考えず、猟兵達は次なる戦いに向かうべくこの場を後にした。
大成功
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