獣人世界大戦⑯〜泣きっ面に蜂
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「くそっ、このままでは終わらんぞ!退却だ!」
ずしんずしんと地を駆け、幼女総統ギガンティックが退却する。
それはエンドテイカーや不思議な力、オブリビオンとして骸の海に還るとかそういうのでなく。
物理的に、徒歩で退却している。
周りの都市や川など、彼女の行く道は全て壊されていく。
その様子はとても派手に、兎に角派手に周りから観えたので。
当然の如くグリモアの予知にも引っかかったのであった。
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「というわけでギガンティック幼女さんの討伐隊編成案内をするよー!」
ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)が、かの巨大幼女に立ち向かう猟兵達をグリモアベースで招集した。
「ここを逃すと多分モリアーティっていうわるいおじさんがギガンティック幼女さんを拉致して大変な事になると思うから、ぜひとどめをお刺しに!」
そして転送場所の映像を部屋に浮かび上がらせる。
雪の積もったシベリアの大地を全力でどっしんどっしん突き進む巨大な幼女の獣人が見えた。
「100メートルのでっかいサイズの歩幅だからめっちゃ進むのが速いわ!まだシベリアを歩いてる所だから、ご希望のシベリアの地の何処かに転送してあげるね!」
そしてギガンティック幼女が踏み荒らした場所は見るも無残に潰れているのが分かった。
「見ての通り山とか川とか街とか踏み潰しながら進んでるから、できれば周辺の被害も抑えつつ倒して欲しいの。」
そう言ってポーラリアは転送の光を放つ。
「10日くらい前に戦った通り、巨大で、エンドテイカーの時間巻き戻し能力もあるお強い獣人さんだからくれぐれも油断しないで!それじゃあいってらっしゃい!」
古塔
古塔マスターです。
目的:幼女総統ギガンティックを倒す。
●情報
舞台はシベリア内陸地です。ポーラリアがご希望の場所に猟兵を転送します。
身長数百メートルに達する巨大な獣人『幼女総統ギガンティック』は、撤退逃走真っ最中です。
まともに猟兵を相手するよりはできるだけ逃げる方にシフトするかと思います。
(余りにも邪魔であれば応戦するかもしれません。)
その歩幅は一歩で何十メートルも先に進む巨大幼女の歩みは大変危険かつ素早く。
そして踏み込んだだけの一撃で周りの地形(山々や河川など)が破壊されてしまいます。
ついでにWIZで挑むとエンドテイカーの能力も使います。
これらの情報を加味しつつ巨大幼女さんを倒しに行ってください。
プレイングボーナス……ギガンティックの歩幅に対処する/周辺地形の破壊を阻止する。
第1章 ボス戦
『幼女総統「ギガンティック」』
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POW : 幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ : 斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
👑11
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アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
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「力を貸すぞ……」
アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は、キャバリア『アクアブループラチナⅡ』に乗って、逃走中のギガンティック幼女に切迫する。
「追手の猟兵か……!?くっ、早すぎる。エンドテイカーを以てしても逃れられぬというのか!」
「いくぞ」
アスは自身の装備の巨大版、即ちキャバリア用ブラスター拳銃『ブルーブラスター』を撃ち放つ。
「その様なゴム鉄砲が効くか!幼女キック
!!!!」
走るギガンティック幼女の振り向きざまキックがアスを蹴り飛ばそうとする。
「攻撃パターンはグリモア猟兵から聞いている。」
アスはキャバリアを巧みに操縦してキックを躱すと、大股に開いた隙を狙って横周りにブラスターを放つ。
『撃ち貫け、イーグルショット!!』
「ぬあああ!?」
ギガンティック幼女の股付近に命中したブラスターの痛みに、体勢を崩してギガンティック幼女は倒れた。
「まだだ。」
アスのキャバリアによる更なる銃追撃が連射され、ギガンティック幼女は起き上がるまでブラスター銃弾を受け続けるはめとなった。
成功
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シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!
人柄
普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します
心情
仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています
基本行動
味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します
一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします
またUC【贖罪】により楽には死ねません
ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います
戦闘
味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用
戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます
ヴィルジニア・ルクスリア(サポート)
サキュバスの悪霊×魔女、12歳の女です。
普段の口調は「ダウナー(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪い時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
ダウナーだが、猟兵として行動する時はアクティブに行動する。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リィンティア・アシャンティ(サポート)
「大切な未来が閉ざされてしまいませんように。少しでも力になれますように」
妖精ルノを連れた、礼儀正しくほわほわと穏やかな雰囲気の妖精騎士
穏やかながらエンドブレイカーとして戦っていたので
助けなければいけないもののためには勇敢に戦います
どこの世界へ向かっても困っている人がいて助けが必要ならば
お手伝いしたいです
攻撃と援護、どちらを重視するかは
周囲との連携を大事にしつつ、臨機応変に
武器を持ち、ルノと一緒に戦います
UCや武器はその時に一番有効だと思ったものを使用します
大切な戦いです。多少の怪我は恐れずに
自分ができることを精一杯にして勝利を
諦めることなく最後まで戦います
アドリブや連携は歓迎
迷惑行為はしません
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「やだ。すっごい速いし、追いつけないし。」
ヴィルジニア・ルクスリア(
甘やかな毒・f36395)は悪態をつきながらも箒を取り出す。
「まあやるだけやってみるわ。『宙を翔けろ。
箒星』」
ウィザードブルームに乗って走り行くギガンティック幼女を追い詰めていく。
その横を妖精が飛んできて並走しだした。
「さっきのグリモア猟兵……じゃないわね」
「こんにちは。私はリィンティア・アシャンティ(眠る光の歌声・f39564)。力になりに来ました」
ユーベルコードで妖精化して高速飛翔しているオラクルだ。隣にはお連れの妖精ルノもいる。
魔女一人に妖精2人というパーティとなった。
「くっ、どこまでも追ってくるか……!この!」
ギガンティック幼女は猟兵達に気づき、巨大なライフルを差し向けると、後退気味に巨大魔法ビームを連射してくる。
「ああ、いやだ。避け辛いし。」
必死で箒に乗り飛んで避けるヴィルジニア。
「逸らしてみます」
リィンティアは妖精ルノと共に真上に上昇すると。
『天啓の光よ』
ギガンティック幼女の目の前で巨大な光を放った。
「ぬおっ!?」
銃口を逸らしたギガンティック幼女の足元にヴィルジニアは潜り込むと。
「このまま転ばしてあげるわ。『
疾風よ』」
疾風の魔弾を連射し、その足元をズタボロに切り裂いた。
「う、おお、っ!?」
バランスを崩してこけるギガンティック幼女の下には街があった。このままでは潰れてしまう。
そこに転送されて駆け寄ってきた猟兵がいた。
「シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)助太刀します!」
シホはギガンティック幼女の倒れる地点に駆け付けると、ユーベルコードを発動する。
『私の祈りを拠り所に、この身を盾とし、一時の安息をもたらし給え……守護翼展開!』
ドーム状に展開される巨大な翼のバリアがギガンティック幼女からの押しつぶしを防ぎ、隣の山へと弾き飛ばした。
「ぬおおお!?」
山面に激突し、手ごたえを与えられたギガンティック幼女。
「く、くそっ……こんな展開は認めぬ!」
エンドテイカーの力を以て巻き戻そうとする。
「エンドテイカーの力を使っている時は隙ができる筈……今です!」
巻き戻すのは現象のみ。ギガンティック幼女の位置は変わらない。
「!?なん……ぬあああ!?」
故に、予め放っておいたシホの聖銃の銃弾の雨が、巻き戻したタイミングでギガンティック幼女の背中を貫いた。
「巻き戻しか……じゃあさっきの風、巻き戻してあげる。」
ヴィルジニアが手をかざすと、逆方向に流れる鎌鼬の如き風の銃弾が、立ち上がろうとするギガンティック幼女の足を再びズタズタに切り裂いた。
「ぐっ……貴様ら、吾輩をここで釘付けにするつもりとでも」
「いいえ、倒します。私達は小さいですけれど。」
リィンティアが妖精ルノと共に、とどめと言わんばかりに針を取り出して。
「ぬあああああ!!」
ギガンティック幼女の眼に針を突き刺したのだった。
成功
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ミーガン・クイン
巨大幼女がなにもかもを踏み潰しながら進む姿、素敵な光景よねぇ。
私もやりたいけど今回は我慢してあげる。
私のかわいい天使、かつての姿を見せなさい。
<守護大天使『ミュールフォン』>を【武器巨大化】するわぁ。
≪拡大魔法・重≫を≪拡大魔法≫に合わせて発動させましょう。
謹製の<巨大化薬>も加えてあげる。
どこまで大きくなってくれるかしらぁ。
さぁ、私を乗せてギガンティック幼女を追いかけるのよ。
空を飛んで追いかけなさい。
こちらもでっかいサイズなら追いつくのは簡単よね?
<エンジェルソード>と<エンジェルシールド>で砲撃から身を守りながら接敵、
<エンジェルチェイン>を操ってギガンティック幼女を【捕縛】【束縛】しちゃうのよ♪
ミュールフォンから飛び降りて、
私も≪拡大魔法・重≫&≪拡大魔法≫+<巨大化薬>で巨大化。
【重量攻撃】で押さえつけて、【恐怖を与える】【誘惑】【奉仕】【生命力吸収】で戦意を失くさせるわ。
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「巨大幼女がなにもかもを踏み潰しながら進む姿、素敵な光景よねぇ。」
とどめを刺しに、巨大化・縮小の専門家、ミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)が現れた。
「私もやりたいけど今回は我慢してあげる。」
残念そうな顔をしながらも、彼女は巨大な天使を召喚する。
「私のかわいい天使『ミュールフォン』、かつての姿を見せなさい。」
それはミーガンが所持している、恐らくはゴッドゲームオンラインで手に収めた天使だ。
普段はサイズを押さえられているようだが、真の姿を解放すると天にも達するほど巨大になるらしい。
「ん……なんだ!?」
ギガンティック幼女の背後から暗闇が迫る。
振り向くと、数百メートルは超えるというギガンティック幼女を超える巨大な天使が、ギガンティック幼女を見下ろしていた。
「な、な、なんだ
……!?」
この時点でギガンティック幼女の倍のサイズ。少女と大人程度のサイズ差だ。
「更にぃ、拡大魔法と拡大魔法をかけてあげるわ。どこまで大きくなってくれるかしらぁ。」
どんどんどんどん大きくなっていく。
最早足元の膝下レベルにギガンティック幼女が縮んで見える程だ。
「き、貴様!吾輩を超えるなど……!」
「更に更にぃ、謹製の巨大化薬も加えてあげる。」
ぐんぐんと巨大化していく天使。その背中に妖精の如く乗るミーガン(彼女も大分大きくなっている)
最早足のつま先程度のサイズにしか見えなくなったギガンティック幼女。
天使の視界からは雲が邪魔だ。
「く、くそぅ!これでは逃げるどころでは!どこかに隠れねば……!」
ギガンティック幼女は飛び跳ねるように逃げようとすると、巨大天使は空を飛んだ。
そのままギガンティック幼女のマウントを取るように、フライングボディプレスをかけようとする。
「ぐ、ぐえーっ!?」
柔らかくも巨大な胸は地形を破壊せず、真下に居たギガンティック幼女だけを胸で摘まみ上げるように挟み込んだ。
「は、離せ!否、今吾輩はどうなっているのだ!?」
大天使の胸の中で羽虫の如くもがくギガンティック幼女。
「それじゃあ私もおっきくなろうかしらぁ♡」
ミーガンは大天使から飛び降りた。
その最中に自身に拡大魔法と、拡大魔法と、巨大化薬をあおり。
自身を拡大するユーベルコードを何重にもかける事によって。
「う、うわーっ!?」
あまりにも巨大な大天使。
の隣に、その何倍も巨大な
魔女が姿を現した。
「さぁーてぇーとぉ。悪い幼女にはおしおきが必要ねぇ♡」
ミーガンは米粒ほどのギガンティック幼女をつまみ上げ、大天使の胸の上に置くと、人差し指をぐわっと差し向けた。
ぐわっと、である。あまりにも巨大すぎ、風圧さえも起きるそれはその様な擬音でしか表現できない。
「あ゛っ」
ぎゅっと、大天使の胸をギガンティック幼女を挟んで押しつつく。
指も胸もとてつもなく柔らかいせいで潰れずに済んでいるが、苦しい。
圧倒的な質量で押さえつけられている。
「も゛、も゛う゛や゛め゛て゛く゛れ゛ぇ゛ぇ゛……」
『まだまだいくわよぉ。もーっと♡』
ミーガンはギガンティック幼女を潰しながら、更に自身を巨大化させる。
『もーっと♡』
ギガンティック幼女は指紋の間に埋まり。
『もーっと♡』
ギガンティック幼女は肌のキメの中に挟まり。
『もーっと♡』
ギガンティック幼女はミーガンの細胞にすら及ばぬ程の小ささとなり。
「ぎ、ぎゅぅ……」
ぷちっ と、潰れる音がした。
巨大な幼女の、小さな末路であった。
不思議と戦場は潰される形式が無かった。
あれだけ、獣人戦線の全戦場を見渡せる程に巨大化したにもかかわらず、柔らかさの点でミーガンは加減したのだ。
あの獣人に更なる巨大化能力は無かった。それが決め手であった。
巨大勝負に勝利した大天使とミーガンは、とても満足気な笑みを浮かべていたのであった……。
大成功
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