獣人世界大戦⑳〜韻鏡十年
深い闇から、猟兵をいびつにしたすがたの敵はいくらでも出てくる。
「キリがないな……」
思わずぼやくはヴィジョン・マスター(テレビ・マスター・f43431)だ。『はじまりの猟兵』を包む闇は文字通り深く、暗い。これらをすべて晴らすのには相当のリソースが必要だ。しかし、真実を知るためには相応の対価とも言える。
「できる支援はしていく。……彼女に理性があるのが幸いだったね、こうして協力してくれている」
はじまりの猟兵は、ライフルを手に、猟兵達のすがたをとった『敵』に果敢に挑んでいる。最古の猟兵、最弱の猟兵。だとしても、猟兵であるからして、『守るべき戦い』に投じるのは、どれほどの闇に包まれても同じか。
「支援します! 背後は任せました――!」
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「時に、あのすがたは、ただいびつに歪められた結果だろうか」
マスターは戦いに向かおうとする猟兵にチョイと声をかけた。
「例えば心の闇が反映されていたりだとか。そういうこともあり得るかもしれないね」
まぁ、おおよそはオブリビオンの嫌がらせだろうけどさ。そういう可能性もあるだけ、与太話だよ。
そう言うものの眼差しは真剣だ。真の姿を厭うものもいることくらいはマスターも理解している。
「心が折れないように、せいぜい頑張ってよね」
手をひらりとあげて、挑む猟兵を見送る――どうかせめて、はじまりの猟兵にとって誉ある戦いとなり、散ることができるように。
そう願うおのれは甘いだろうか、マスターは自嘲した。
tk
tkです。戦争シナリオとなります、よろしくお願いいたします。
「はじまりの猟兵」と共闘する、或いは自身の「闇の真の姿」を描写し、それに打ち勝つとプレイングボーナスが発生いたします。
闇の真の姿はプレイングボーナスになるほか、私も描写する際ウキウキになり喜びます!是非によろしくお願いします。
この戦争の被害を食い止めるよう、頑張りましょう!
第1章 ボス戦
『はじまりの猟兵』
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POW : ストライク・イェーガー
レベルm半径内の対象全員を、装備した【ライフル】で自動的に攻撃し続ける。装備部位を他の目的に使うと解除。
SPD : プログラムド・ジェノサイド
【予め脳にプログラムしていた連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : キューソネコカミ
【ライフル】が命中した敵を一定確率で即死させる。即死率は、負傷や射程等で自身が不利な状況にある程上昇する。
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紅筆・古金
始まりの猟兵と共闘しようと踏み出そうとした足を止める。
そこには幼い少女じみた子供……自身の幼い頃の姿があった。
「なんで向かうの?弱いくせに」
弱いくせに、何の役にも立たないくせにと責め立てながら攻撃してくる子供に鉄扇を構えて相手の攻撃は受け流し、2回攻撃で牽制してからUCを発動、団体行動で周りの動きを読みながら的確にオブリビオンだけを攻撃するように舞う
「ああ、そうだな、弱かったさぁ。だがそりゃあ、昔の話だ」
そう、今は微力ながらも力がある、そうして共に戦う者もいる。
幼く孤独だった頃とは違うのだと鼻を鳴らして自身の影に言い放ってから、ちらり、始まりの猟兵を見やる。
「餞の舞としちゃ、武骨だな」
紅筆・古金(巫女の血を継ぐ人・f43521)がはじまりの猟兵のためにと踏み出した、その、足を止めた。
――子供がいる。それは紅筆の幼いすがた、そのものであった。
それは青白い顔をしていて、少女にも見間違えるほど線の細さ、そしていかにもすぐに倒れそうな様相。過去のおのれを見るようで、紅筆は顔をいたましそうに歪める。
「ねえ」
その『闇』は声帯を震わせて声を出した。幼い声、しかし憎悪の含まれたそれ。
「――なんで向かうの? 弱いくせに」
恨めしそうに言われた言葉に、瞬時防御姿勢をとる、火の渦がおのれへと襲いかかる。
「なんで戦おうとするの? 弱いくせに、何の役にも立たないくせに」
そう責めたてる子供に対して、鉄扇を構えて炎をはじまりの猟兵と自身に当たらないようにする。二度、攻撃で牽制。はじまりの猟兵もそれに加わり、ライフルで子供を撃つ。その手は、わずかに震えていた。
「……悪いな」
「いえ。分かっています。大丈夫。時間は稼ぎます、何か一発、いけますか」
「ああ」
はじまりの猟兵へ頷き、彼女が威嚇射撃を続けてくれていることを確認すると、鉄扇を防御や攻撃ではなく、舞のために持ち替える。
「……どっちも……弱いくせに……!」
「ああ、そうだな、弱かったさぁ。だがそりゃあ、昔の話だ」
子供の声に、目を閉じる。
「今は。少しだけれども、力がある。こうして、共に戦う者もいる。たった一人では強くなくとも、誰かとならば――」
幼く、孤独だったおのれと今は、違うのだ、鼻を鳴らして、それから――はじまりの猟兵を見やる。
舞が始まる。そして、放たれるは『神火大嵐舞』――。
「――餞の舞としちゃ、武骨だな」
大成功
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霧崎・ヤマト
闇の真の姿:+10歳したくらいの少年で、背中に蜘蛛の足を付けている。片手には、ヤマトと同じ赤手をつけている。
はじまりの猟兵というのも、よくわからないけど……とにかく、あの暗い奴をぶっ飛ばせばいいんだよな?
なんか、大きな俺に似てる? でも構わない。だけど……まだ俺は見習いだし、良いっていうなら、共闘して欲しい。俺だけの力じゃ……その、足りない気がするから。
昔、母さんが言っていた。
最終的には、自分にも打ち勝たなくてはならないと。
だから、俺は戦う。あの世で母さんに会った時に、誇れるようなことを土産話にするために。
行こうぜ、はじまりの猟兵! あいつなんか、この俺の赤手で、ぶっ倒してやるからさ!!
ぐらり、と異形が闇の中から現れる。
霧崎・ヤマト(土蜘蛛の魔剣士・f42006)の面影をもつそのすがたは、霧崎の姿を十ほどは足したような年齢だろうか、背に蜘蛛の足をつけ、その手には本物の霧崎と同じく赤手をつけていた。
「……はじまりの猟兵、というのも、よくわからないけど……とにかく、あの暗い奴をぶっ飛ばせばいいんだな?」
「ええ。あれは闇から生まれたもの……倒せば、私も弱まります」
ですから、是非――軽く頭まで下げてみせるはじまりの猟兵に、霧崎は頷き、改めて相手と向かい合った。
――大きな俺に似てる。それは、構わない。
「俺は、まだ見習いだ」
霧崎の一言に、ライフルを構えようとしたはじまりの猟兵は、彼を見た。
「良いって言うのなら、共闘して欲しい。――俺だけの力じゃ……その。足りない気がするから」
「――ええ、勿論です!」
はじまりの猟兵は勢いよく頷く。……すぐに別離の時が来るとしても、この瞬間は、愛おしかった。
――昔、母さんが言ってたな。最後には、自分にも打ち勝たないと、って。
武器を構える。
だから、俺は――戦う。あの世で母さんに会った時、誇れるようなことを土産話にするために。
「行こうぜ、はじまりの猟兵! あいつなんか、この俺の赤手で、ぶっ倒してやるからさ!」
はじまりの猟兵は笑顔を仮面の下で向けた。
「では、私が道を拓きます――!」
ライフルによる射撃、威嚇。相手の背の蜘蛛の手は硬いようで、あまりダメージにはなっていないようだった。
それで構わない、本命は――。
「く、らっ、えぇ――!」
霧崎の赤手に凝縮された精気が蜘蛛の手を破壊する、綺麗に決まった『ヤマト紅蓮撃』、はじまりの猟兵は霧崎が転がるように相手から距離を取ったのを確認すると、ライフルの弾丸をその顔に叩きつけた。
「容赦は、していられません……!」
「倒れて、くれよ……ッ!」
いまだ弱き者、そして、これから強くなる者。
交錯する運命は、今このひとときだけは、どうか彼らに幸を。
大成功
🔵🔵🔵

霧崎・天音
【アドリブOK】
闇の真の姿…ダモクレスの私がさらに禍々しくなったような…
昔の自分のような存在が相手かな…
だとしても負けるわけには行かない…
相手が私を超える力を持っているとしても
クセはおんなじハズ…
私がはじまりの猟兵さんに指示を出して
その隙をつくようにこうげきしてもらうようにしよう。
きっとアレは私がダモクレスのままだった時のもしも
だからこそ、私はこの手で打ち砕かないと…
相手の動きを撹乱してユーベルコードを打ち込む…
刺し違えるのはなるべく避けたいけど…もしその必要があるなら…
「もしもの私…これで決着をつけよう…
最後のドラゴン殺しの力…受けてみてよ…!」
霧崎・天音(異世界のラストドラゴンスレイヤー・f40814)もまた、おのれをいびつにしたそのすがたを見ていた。
「――闇の真の姿……ダモクレスの私がさらに禍々しくなったような……」
昔のおのれのような存在が相手だろうか。だとしても、負けるわけにはいかない。
「相手が私を超える力を持っているとしても……クセはおんなじはず……」
「では、指示を頂戴できますか」
はじまりの猟兵の言葉に頷き、霧崎は武器を構える。
――きっとアレは、私がダモクレスのままだった時の、『もしも』。だからこそ、私はこの手で打ち砕かないと……。
はじまりの猟兵は、ライフルから射撃を開始、相手の注意を引く。
「……後輩……の、影のようなものには、負けていられませんからね……!」
そうぼやきつつ、一発一発が重たいライフルの砲声が響き渡る。
「刺し違えてでも、なんて、考えないでくださいね」
自分の心を読まれたのかと思って、はっとなり、霧崎ははじまりの猟兵を見た。
「……ふふ。こう見えて先輩なんですから、ちょっと抱えてるものくらいはわかります。――支援しますから、思い切り、やっちゃってください」
「……わかった」
頷き、発するは『ラスト・ドラゴンスレイヤー』――。
「もしもの私……これで決着をつけよう……最後のドラゴン殺しの力……受けてみてよ……!」
大成功
🔵🔵🔵
雪白・咲
闇が私の姿に変化する
違うところは何もな――いえ、本当に醜悪
その顔は刀を振るう喜びに満たされている
ひょっとすると、私も相手にはああ見えているのかもしれない
少しだけそんなことを考え、自分を戒めつつ刀を抜く
動きを見切り、攻撃を躱す
仙術の軽功で空を駆け、縮地により一瞬で間合いを詰め、またすぐ間合いの外へ
振るう刀は剣筋の先の空間ごと断つ
逃げ場がない範囲攻撃は霊力の衣で防がれる
我ながら嫌な相手
あれを倒す……それはつまり自分の弱点を探るということ
それはそれで有益ですが――
はじまりの猟兵さん
“戦場の戦い方”に長けている貴方なら、当然、地雷ぐらい用意していますよね?
直下からの大爆発
その瞬間を逃さず刀を振るいます
――闇が、雪白・咲(剣仙・f42310)の姿に変化する。
違うところは、『本物』の彼女と、何も変わりなく――否、それは、醜悪なものだった。
「――ッ!」
距離を詰め、刀をはじまりの猟兵へ向ける表情は喜びに満ちていて、それは雪白に不快感を覚えさせるのには充分であり、はじまりの猟兵を庇う形で相手の刃を受け止める。
「ありがとうございます……!」
ライフルが得物だけはあり、距離を詰められすぎるのは不得手らしい、後退して支援体制に入る彼女をちらと見て、笑うおのれをねじまげた『それ』を見る。
――一気に押し出す。はじまりの猟兵から遠のかせるために。振るう刀は剣筋の先の空間ごと断つ、逃げ場のない範囲攻撃。しかし、それは霊力の衣で防がれる。
我ながら厭な相手だ。アレを倒す、それはつまるところ、おのれの弱点を識るということ。
「それはそれで有意義ですが――」
ぽつり、ぼやき。
「はじまりの猟兵さん、『戦場の戦い方』に長けている貴方なら、当然、地雷ぐらい用意していますよね?」
は、と相手が気づいた頃には遅かった、足元にある熱源に気づかず、その熱は膨れ上がり、逃げる間も無く。
その瞬間は逃さず、刃で斬り抜いた。
大成功
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