獣人世界大戦⑪〜お宝探しで《紐なしバンジー》!?
●お宝探し紐なしバンジーのお知らせ
「皆さん、隠し財宝!探しに行きましょう!」
既に欲に塗れた瞳で君たちを迎えたのはシェーン・キララ("伝説の勇者の剣"のヤドリガミ・f18023)だった。
説明しよう!
ウラル山脈の山岳地帯に、複数の「ワルシャワ条約機構の隠し財宝」が存在することが予知で確認されたのだ。
条約機構軍の財力を大きく削り取るチャンス!ついでに懐も潤いそうだ!
「今回、隠し財産のおおよそな位置は予知済みです」
ウラル山脈の非常に深い谷の底にお宝が隠されていると言う。
しかし、当然、隠した本人であるワルシャワ条約機構の回収部隊が既に谷を降り始めている。
道中であれば邪魔されるし、手間をかけては先に財宝を回収されてしまう。
更に言えば谷には侵入者を撃退する様々な罠が待ち受けているのだ。
しかしここで、相手に先んじて財宝を奪取する方法が予知できた。
「『紐なしバンジー』です」
谷に向かって命綱なしで飛び降りる!
自然落下でいけば条約機構軍より早く底に辿り着けるはず!
道中で落ちていく姿が条約機構軍にも見られてしまうかもしれないけど、そこは勢いとかなんとかでどうにかしよう!
あと道中の罠も自然落下する猟兵には発動しなかったり、発動しても遅すぎたるするようだ。
もうあとは飛び降りるしかないでしょう。
「転移先は財宝のある谷の上部に繋げられますので、あとは皆さん、各自でぽーんと降りていってください」
え?命の保証?
そこは猟兵さんの方でお願いします。
一応、谷底には水が溜まった池っぽいのがあったりはします。
「一攫千金の大チャンス!この機を逃す訳にはいきませんね。皆さん、頑張ってください!」
そうしてヤドリガミの少女は猟兵を送り出すのだった。
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し『獣人世界大戦』の戦況に影響を及ぼす特殊なシナリオです。
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ナイン高橋です。
この依頼は《貴方のキャラクターを合法的に『紐なしバンジー』で落とせる》です。
予知によって紐なしバンジーすれば条約機構軍より早くいけるのが決定してます。
変に飛行とかしたら予知に外れるのでご注意を。
え?命の保証?
そこは猟兵さんの方でお願いします。
因みに財宝を手に入れてくれればグリモアテレポートで回収できるので帰り道の事は気にしないで大丈夫です。
それでは素敵なプレイングをお待ちしております。
プレイングボーナス……財宝庫の仕掛けを突破し、敵より先にお宝を回収する。
第1章 冒険
『高高度降下電撃戦』
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POW : 勢いをつけて突っ込む
SPD : 特定地点を狙い定めて降りる
WIZ : 安全に降りられるよう囮を展開する
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ミシピシュ・ジゥスチサ
連携アドリブOK 【SPD】
「……まぁ、自由落下で命の危険がある猟兵の方が少ないんでしょうけれど」
(下を覗き込みながらポツリと呟く)
・深呼吸一つののち覚悟を決めてサクッとダイブ。
・落下の間に「複腕」をコウモリの翼へと変化させて(肉体改造)、着地寸前に大きく羽ばたかせて速度を落としながら前転or後転着地。
・上を見上げて、岩壁にある罠が視認できそうなら、「キルキナエ」で撃って壊せないか試してみる。余計なお世話かも?
●
「……まぁ、自由落下で命の危険がある猟兵の方が少ないんでしょうけれど」
下を覗き込みながらポツリと呟く猟兵がいた。
ゲームプレイヤーの魔喰者(モンスターイーター)、ミシピシュ・ジゥスチサ(独善者・f42100)はそっと谷底を見る。
見ない方がよかったかもしれない。
「……底、全然見えないのですけど」
この谷底、中々の深さなのである。
しかもかなりの急勾配。
日差しが下までしっかり通っていないので視界も悪そうだ。
だが一度依頼を受けてしまったからには仕方ない。
「ふぅー……よし」
ミシピシュは深呼吸一つののち覚悟を決めてサクッとダイブ。
自由落下しながら岩壁にある罠が発動するのを視認する。
「あれか……って、てんで速度が違うところに発動してる……」
月光弓キルキナエで破壊しておこうかとも思ったが、罠は紐なしバンジーする猟兵を想定しないので全く無意味。
むしろ今破壊してしまうとワルシャワ条約機構の回収部隊が罠を迂回しなくてよくなってしまうかもしれないのでそのままにしておいた方がいいだろう。
「と、他の事ばかりにかまけていられないですねっ!」
そうこうしている内に谷底が見えてきてしまった!
既にかなりの落下速度に到達しているミシピシュ。
このまま落ちてしまっては大事件になってしまう。
「複腕!」
そこでミシピシュは、魔喰行為によって背に生えてきた腕をその能力によって変化。
巨大なコウモリの翼へと変化させると、着地寸前に大きく羽ばたかせて落下速度を削りにいく。
「ぐぅっ、お、おも……っ!」
風を受けてコオモリの翼を広げたミシピシュはその風圧に腕がもげそうな気分を味わったがなんとか耐え切る。
そのまま地面に衝突するように着地すると、後転しながら受け身をとって力を逃がす。
「……ふぅ。なんとかなりましたか」
ごろごろと転がりまくって岩に当たって止まったミシピシュは命の保証は任せるというグリモア猟兵の無茶振りになんとか応え……。
「これが財宝ですね」
見事、隠し財産を奪取するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
神楽・鈴音
そこにお宝がある限り、紐がなかろうとなんだろうと、飛び降りない選択肢はないわ!
何の躊躇いもなく飛び降り、落下しつつUCを自分に使用
拒絶する事象は「落下の衝撃」を指定
これでどんな高い場所から落ちても衝撃はゼロ
当然、落下ではダメージを受けることもないし、負傷することもないわ
移動手段としては単に「落ちているだけ」だから、罠の類もたぶん発動しないでしょうし
無事に降りられたら、後はありったけの財宝を回収して撤退ね
小さなやつはハンマーの賽銭箱にブチ込んで、持ち帰れるだけ持ち帰るわよ!
「久しぶりのご寄進! お~ほほほ! 笑いが止まらないわぁ!
●
「そこにお宝がある限り、紐がなかろうとなんだろうと、飛び降りない選択肢はないわ!」
神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)はお宝があるという話を聞くと早速、谷にやってきた。
覗けば非常に深い谷。
一般人が落ちればまあそれは大変な事になってしまうのは請け合い。
しかし!
鈴音はその谷底に何の躊躇いもなく飛び降りた!
「お宝のためーっ!」
既に谷を降り始めている条約機構軍を追い越すため。
そして道中の罠にかからないようにするためには、自然落下で落ちればいいと予知されたのだ。
なら仕方ない!仕方ないか?
「仕方ないわ!」
仕方ないらしい!
実際、落下途中で条約機構軍っぽい集団がえっちらほっちら安全に降りてる姿も見かけたし、発動してるっぽい罠も鈴音は置いてけぼりにして落下している。
しかし命の保証は猟兵自身でやってもらう必要があるのは忘れてもらっては困る。
「それも問題ないわ!我、其の事象を拒絶する!絶符・事界抗壁(ゼツフ・ジカイコウヘキ)」
あわや地面に衝突するのか!?と言う所で、鈴音はユーベルコードを発動。
【護符】の【もたらす神力】が【指定した事象を拒絶し無効化する楔】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
今回指定した事象は『落下の衝撃』。
「これでどんな高い場所から落ちても衝撃はゼロ!」
当然、落下ではダメージを受けることもないし、負傷することもない。
突き刺さって抜けないので落下中に護符が外れる可能性もない。
完璧な作戦で鈴音は谷の底とへとどーん!と落ちて着地する。
「ふぅーーーー……お宝!お宝よ!」
そしてすぐさま隠し財宝に飛びつきに行く!
谷の底の幾つかの場所に分けて隠しているらしく、片っ端からハンマーの賽銭箱にブチ込んでいく。
「久しぶりのご寄進! お~ほほほ! 笑いが止まらないわぁ!」
高笑いしながらそこにあった分は全部回収していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵

禹・黄風
死ねと?
…いやよく考えればこの位は修行でやっていましたね。獅子は子を千尋の谷へ…的な。
底に水がある(多分)だけマシというものです。
飛び降りる前に呼吸を整えて気を練り込み、意を決してダイブしましょう。
重要なのは地面までの距離。できるだけ限界ギリギリまで気を練り込み衝撃に備えつつ、水面が迫ったらUC起動し逆風を自分自身に叩きつけて落下の勢いを削ぎ減速します。
ほんの少しでも速度が落ちれば後は武術家的に上手く受け身を取れば動けないほどのダメージにはならないでしょう。
予め練り込んだ気で体内への衝撃は殺せますし。
さて、財宝とはどのようなものがあるのやら。
全部きっちり回収しませんとね。
※アドリブ絡み等お任せ
●
「死ねと?」
命の保証はない紐なしバンジー。
それに案内された禹・黄風(武の頂を・f40009)は真顔でそういった。
「……いやよく考えればこの位は修行でやっていましたね。獅子は子を千尋の谷へ……的な」
ただなんかもしかしたら大丈夫かもしれなかった。
え?本当に?その修行やばくない?
「底に水がある(多分)だけマシというものです」
果たして本当にその池っぽい水が何かの役に立つのか。それはグリモア猟兵も知らない。
「すぅーふぅー……では、いきましょう」
それはそれとして黄風は深呼吸をして息を整えて気を練り込むと、意を決してバンジーダイブ。
なんか思ったよりもかなり深い谷の底にどんどんと落ちていく。
「重要なのは地面までの距離」
出来るだけ限界ギリギリまで気を練り込み衝撃に備えつつユーベルコードの発動準備を行う。
なんかちらっと条約機構軍のオブリビオンが安全に谷をえっちらほっちら降りてるのが見えた気がしたがそれに心を乱されてはいけない。
水面が迫った瞬間に、黄風は全力で金風(ジンフェン)を発動する。
「――大気掌握」
周囲を【黄金の龍の闘気を帯びた暴風領域】で覆い、気によって逆風を己自身に叩きつけて可能な限りその落下の勢いを削ぎ減速させる。
「はぁあああああ
!!!!」
谷底にあった水が全て暴風に打ち上げられて吹っ飛んでいく中、黄風は受け身をとりながら何とか着地に成功する。
「ふぅ。日々の修行のたまものですね」
武術の応用で出来る限り衝撃を逃がし、それでも逃がしきれなかった分は予め練り込んだ気で殺す。
上手くいった黄風はポンポンと服を整えると、水のなくなった谷底をゆっくりと歩いていく。
「さて、財宝とはどのようなものがあるのやら。全部きっちり回収しませんとね」
突風の影響で更に降りてくるのに時間がかかった条約機構軍が来るまでには黄風は依頼をすっかりこなして既にその場を去っているのであった。
大成功
🔵🔵🔵
エミリィ・ジゼル
やったー!久しぶりの紐なしバンジーだー!
元の世界だとよくやってましたけど、こっちの世界だとなかなかやる機会ないですしね。この流れに乗るしかない。
それでは参ります。ちょいあー!
自由落下でそのまま降下。道中の罠はスルーできるそうなのでそのまま放置。
条約機構軍には暴走鮫鱗弾でサメをけしかけておきましょう。
サメが頑張ってる間、わたくしは空中でグルグル回ったり風圧を満喫したりして全力で遊びます。
落下直前にサメ子に騎乗。速度を殺しつつすいーっと流れるように着地。
いやぁ、楽しかった。
では財宝を頂いて帰りましょう。条約機構の皆さん、あでゅー!
●
「やったー!久しぶりの紐なしバンジーだー!」
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)ははしゃいだ様子で谷までやってきた。
今回の依頼はお宝の奪取。
非常に深い谷の底にあるワルシャワ条約機構の隠し財宝を、回収部隊が来る前に奪い取ってしまおうというのだ。
ただし、既に谷を降り始めている回収部隊を出し抜き、しかも仕掛けられている罠を無力化するには紐なしバンジーをするしかないという恐ろしい依頼なのだった!
なお、当然のように命の保証はない。
「元の世界だとよくやってましたけど、こっちの世界だとなかなかやる機会ないですしね。この流れに乗るしかない」
でもなんかエミリィはルンタッタ気分で谷の端まで移動。
そのままひょいとジャンプする。
「それでは参ります。ちょいあー!」
自由落下でそのまま落ちていくメイド!
予知の通り、こんな移動方法をとる頭の狂ったヤツらなんて想定していない罠はかじできないさんの通った遥か上空で発動している。
「あ、条約機構軍さん発見ですね。はい、どーん!」
ついでに道中で見かけたえっちらほっちら安全に健気に頑張って谷を正規のルートで降りている条約機構軍にはユーベルコードをプレゼント。
鮫魔術で呼び出した暴走鮫鱗弾(シャークボム)の極めて屈強なサメの群れが追い立て捲っている。
「ひゃーっ!たのしー!」
サメが頑張ってる間、エミリィは空中でグルグル回ったり風圧を満喫したりして全力で遊んでいた。
そして程なくして谷の底につこうというところ。
命の保証はない所で、エミリィが用意していたのは……サメ!
「サメ子さんーっ」
落下直前、鮫魔術で改造された飛行可能な騎乗用の鮫(メス)を呼び出すと騎乗。
速度を殺しつつすいーっと流れるように着地する。
「いやぁ、楽しかった」
すたっと両手を上げ、両足を揃えて地面に足をつけるエミリィ。
サメ子さんの完璧な着地シークエンスであった。
「では財宝を頂いて帰りましょう。条約機構の皆さん、あでゅー!」
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
また大変な作戦ですねぇ。
とは言え、やってみましょう。
落下時の衝撃で破損しても良い様、少々サイズ小さめの『Tシャツ&スカート』を着用して参りますねぇ。
ええ、少し前までオフ日等に着用していたのですが、胸とお尻の増量の結果キツくなっておりまして(遠い目)。
【卻渝】を発動し飛び降りますぅ。
この状態であれば『落下ダメージ』を『
反動』に置換することで防げますし、明らかに『任務の為に不利な行動を行った』状態ですから『空中で衝撃を減らす様バランスをとる』等を可能とする身体強化も得られるでしょう。
落下後は『FGS』の重力操作で胸と財宝の重さを軽減、回収&[運搬]しますねぇ。
●
「また大変な作戦ですねぇ。とは言え、やってみましょう」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は困った顔をしながらも谷の底に落ちていく。
今回の依頼は谷の底にある宝の争奪戦。
しかし既に谷を降り始めている条約機構軍を追い抜くには、谷から飛び降りるしかないのである!
なお、命の保証はないのでそこらへんは猟兵にお任せである。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『変相の加護』をお与え下さいませ。卻渝(チチガミサマノカゴ・ハンラクノヘンエキ)」
そこでるこるはユーベルコードを発動。
落下の衝撃を『反動』に置換する能力。
役割の為に敢えて不利な行動をとると身体能力が増大する能力が付与される。
「えぇ……何も準備せず飛び降りるのは明らかに不利ですし、何の効果もない服を着てきたのも不利な行動のはずですぅ」
そういうるこるの格好はいつもの和風ふりふりな感じではなかった。
多分きっと落ちたら破損間違いなしなので少々サイズが小さめになってしまった(買った時は大丈夫だったがまた成長してしまったのだ!)Tシャツ&スカートである。
「ええ、少し前までオフ日等に着用していたのですが、胸とお尻の増量の結果キツくなっておりまして」
遠い目をするるこるであるが、明らかに動きにくいこの格好のおかげもあって不利っぽさがアップ!
身体能力も急上昇するのを感じる。
「あとは空中で衝撃を減らすようにバランスをとりましてぇ」
ちらっと落ちている最中に地道に谷を降りている条約機構軍の皆さんを見かけたが特に何もする必要はないので無視。
そのままるこるは谷の底へと落下する。
「ここですぅ、えいっ」
着地の瞬間にるこるは受け身をとるも流石に全ての衝撃を逃がす事はできない。
身体にきた衝撃はその全てが……『反動』となる。
「ひゃああっ!?」
バツーン!と反動によって肉体変動に変換された衝撃がるこるの胸を肥大化させる。
当然のように耐え切れなかったTシャツは衝撃によって内側から破れ去り、それでも治まらない増量がどーんと出てしまう。
それでも身体能力上昇のおかげで衝撃そのものは減ったいたようではある。
「うぅ。下まで降りれば、あとは重力操作も可能ですぅ」
るこるは財宝と、それ以上に自分自身の胸の重さを軽減すると回収するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
葛城・時人
そうしないと出来ないコトなら
やるしかないね
俺は元々能力者
イグニッションカード持ってたら
生命の危険が訪れたら自動起動するから
それで死ぬ事だけはない
猟兵になってもカードはあるしさ
本当に叩きつけられたら
幾ら能力者で猟兵でも拙いだろうし
エアライダーでもないから
最悪を考えて最後の最後に
ククルカンウィングは詠唱するけど
基本気取られないようただ落ちる
うん、これは危なすぎて誰も誘えない
覚悟を決めてダイブしよう
落下は得意じゃないしアトラクションも苦手
でもやるよ
戦争の勝利に寄与できるからね
っし!
途中で起動もしたし
激突の瞬間まで我慢してUCで相殺したっ!
「後は宝を持ち出すだけ!」
事実上底なしの詠唱兵器庫に詰め込もう
●
「そうしないと出来ないコトならやるしかないね」
葛城・時人(光望護花・f35294)は覚悟を決めると、この依頼に参加しにきた。
そう、紐なしバンジーである!
依頼の目的は非常に深い谷の底にあるというワルシャワ条約機構の隠し財宝の奪取。
しかし既に条約機構軍は谷を降り始めており、しかもその道中には罠が満載。
今から正規ルートを通っても追いつけるはずもないのである。
しかし、予知によって条約機構軍を追い越し、しかも罠すら無力化する方法が判明したのである。
それは……『自由落下』。
なお命の保証はないものとする。
「俺は元々能力者。イグニッションカード持ってたら生命の危険が訪れたら自動起動するからそれで死ぬ事だけはない。猟兵になってもカードはあるしさ」
時人は指の間で己の武装状態が描かれたカードを弄びながら谷底を確認する。
うーん、深い。
一応は水辺っぽいものも見えるが、あれが慰めになるかというと話は別である。
「うん、これは危なすぎて誰も誘えない。覚悟を決めてダイブしよう」
躊躇していたら中々降りられないかもしれないと時人は意を決してそのままダイブ。
エアライダーじゃないからな、と思いながらも真下を見ながら落ちていく。
「落下は得意じゃないしアトラクションも苦手。でもやるよ。戦争の勝利に寄与できるからね」
途中で横目にえっちらほっちら安全にゆっくり谷を降りている条約機構軍が見えたが構っている暇はないだろう。
飛び出してくる罠も自由落下している時人を捕らえる事はできずに随分と上の方で発動している。
そして地面が遂に見えてきたところで。
「よし!今だ!その翼その速さその力を俺に!ククルカン!」
自分の
白燐蟲と合体するユーベルコード。
ククルカンウィングを発動した時人は【翼持つ高速飛翔戦闘モード】に変身。
激突の瞬間に上昇しようと力を発揮し、落下の衝撃を相殺する。
「ぐっ、うぅ!ぐはぁ……なんとか我慢して上手くいった」
全ての勢いを消し切る事は出来なかったものの、能力者の頑丈さも使い時人は着地に成功する。
「後は宝を持ち出すだけ!」
隠してあった財宝を暴くと、詠唱兵器庫に詰め込み依頼を達成するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ソアル・セレム
今回は私、セレムがメインよ。
…って、こんな谷間を飛び降りろとか何考えてんのよ…
しかも滑空とかしたら予知が狂うからダメって…
…まあ、手が無いワケじゃないからやるけど。
というワケで、頭を下にバンジーダイブ。
真っ直ぐ谷底を目指していくわ。
で、底が見えたらUC発動。
『ソアルちゃんが「獣性突然変異」を発動した状態で谷底にスタンバイ!落ちてきたセレムちゃんをキャッチしまーす!』
ソアルの強化した筋肉量なら、急降下してきた私を受け止めるコトも可能でしょう。
それで着地成功したら、財宝の回収に行くわ。
『重いお宝も今のソアルちゃんなら持ち上げられちゃうもんねー♪』
●
「今回は私、セレムがメインよ」
多重人格者であるソアル・セレム(ホワイトシャドウ&ブラックブライト・f05001)は大人びた、冷静で無愛想だが論理的な思考傾向のセレムとして依頼を受けてきた。
今回の依頼は『紐なしバンジー』である!
「……って、こんな谷間を飛び降りろとか何考えてんのよ……」
そっとこれから飛び降りる谷の底を確認するセレム。
うーん、非常に深い。
「しかも滑空とかしたら予知が狂うからダメって……」
今回の依頼の目的はワルシャワ条約機構の隠し財宝の奪取。
財宝は谷の底にあるのだが、既に条約機構軍の回収部隊は谷を降り始めてしまっている。
しかも道中には様々な罠が待ち受けているのだ。
正規ルートを通って追いかけても今からでは間に合わない。
だが、そんな彼らを出し抜いて、しかも罠まで無力化する方法が予知されたのである!
そうそれが、『紐なしバンジー』!
なお命の保証はないので、その辺は猟兵さんの方でお願いします。
「……まあ、手が無いワケじゃないからやるけど」
セレムは依頼の説明を思い返して、まあ確かにバンジーするしかないのに納得すると谷の端からぴょん。
そのまま頭を下にしてバンジーダイブを敢行する。
「真っ直ぐ谷底を目指していくわ」
びょおぉおおおお!と恐ろしい勢いで加速して落ちていくセレム。
なんかちらっと谷の横ではえっちらほっちら安全に降りている条約機構軍が見えた気がする。
あとこんな阿呆な降り方を想定していない罠がセレムよりもかなり上空で発動して何もない空間を捕らえていた。
「ん、底が見えた。ソアル!」
『はーい!』
ここで発動するのはユーベルコード:分かちあう運命(オルタナティブ・ツイン)。
分離具現化したもう一方の人格を放ち、同時に別のユーベルコード:獣性突然変異(アーナミッシュ・ミューテーション)も使用させる。
『ソアルちゃんが「獣性突然変異」を発動した状態で谷底にスタンバイ!落ちてきたセレムちゃんをキャッチしまーす!』
【薬物投入により膨張・強靭化した筋肉】【神経伝達速度加速により高速化した反応力】【全身細胞活性化による自己再生能力】。
それらを得たソアルと、そしてセレムとの完璧な連携であれば遥か上空から落下してきたセレムを受け止める事も可能!
「ソアル!」
『キャーーーチッ!!!』
どーん!と地面を陥没させ、受け止めたソアルの身体を破損させながらも、セレムはなんとか谷の底に着地する。
傷ついたソアルの身体も再生能力ですぐに回復していく。
「ありがとね。ソアル。それじゃ財宝の回収に行くわ」
『重いお宝も今のソアルちゃんなら持ち上げられちゃうもんねー♪』
そして程なく隠してあった財宝を発見。
二人は意気揚々とそれを持ち帰るのであった。
大成功
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