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獣人世界大戦⑫〜超超重力下死闘

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第二戦線 #ゾルダートグラード #幼女総統『ギガンティック』


「うわーん! 始さんはちっこいのしか相手できないんだってー!」
 幼女総統『ギガンティック』を目前にして青ざめている区切・始(緩々悠々・f42846)は、砲声に耳を塞ぎながらもなんとかその場で指示をしようと努めている。式神達がよしよしと始の背を撫でて励ましてやる始末である。
「ええっと! 始さんとしてはギガンティックさんに大暴れされると困ります! なので……あのライフル! あのかすっごいでっかいライフルになんとか対応して! ……あの大きさだ、多面的な作戦になるだろう! 皆、頑張って……!」
 あくまでグリモア猟兵として支援は怠らない姿勢で、しかし怯えの色は隠せない。
 これが戦争だ。これが最前線だ。
 初めての経験の者もいるかもしれない。あまりの強大さに怯える者も居るかもしれない。
 しかし、ここで対抗せねば、待ち受けているのはさらなる蹂躙だ。それは止めねばならぬ。
「……正念場! なんとか彼女にはご退散願おう……!」

 ●
「ははは! ぬるいぬるい!」
 ギガンティックは高笑いをしながら砲撃を続ける。しかし、邪魔なものは、どうしても飛ぶものか。
「――我が進撃を止めてみるか? ……羽虫どもが」
 冷酷な目が猟兵達を見ている。幼いながらも総統たる威厳がそこにある。
「止めるのならば覚悟しろ、相応の進みを吾輩に見せるが良い――!」
 獰猛な笑みを浮かべ、ライフルの弾は充分。
「さあ来い! すべて蹴散らしてくれよう!」
 ――死闘が、始まる。


tk
 tkです。戦争シナリオとなります、よろしくお願いいたします。
 超超巨大砲の砲撃に対処することにより、プレイングボーナスが発生いたします。
 この戦争の被害を食い止めるよう、頑張りましょう!
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第1章 ボス戦 『幼女総統「ギガンティック」』

POW   :    幼女キーック!!!!
単純で重い【幼女キック】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    超超巨大ビィーム!!!!
【超超巨大砲『シュリヒトゲヴェーア』】から、レベル×5mの直線上に【超超巨大ビーム】を放出する。【魔力】を消費し続ければ、放出を持続可能。
WIZ   :    斯様な結末、吾輩は断じて認めない!!!!
全身に【終焉を巻き戻す「エンドテイカーの魔力」】を帯び、戦場内全ての敵の行動を【巻き戻されてゆく時間の流れ】で妨害可能になる。成功するとダメージと移動阻止。
👑11
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エルンスト・ノルテ
【安地】で参加
SPD対抗

ヒカルには何の遺恨もない話、眉根も寄る
それでも彼の力借りてでも、この女の《望み》は断たねば

己に取り付かんとする者に放つ為には己自身へ銃口向けることとなる
放てまい

銃身の上でも肉の上でも駆けて跳ね
意図に気付けば庇おうとするだろう
その手も足場として、ひたすら、目指す、女の瞳

許してはいけない、今どんな姿であれ
強い衝動ほのおの込み上げるまま
「お前の存在は《間違っている》」

お前には同じ事の繰り返しでも、地に立つ側は常に違うのだ
「過去も未来も――望みなど見せん、お前には」
倒せぬとて、片目だけとて
そう、今この瞬間の事に過ぎぬとしても
炎纏うこの斧槍、貴様の《瞳》に突き立ててくれる


ヒカル・チャランコフ
【安地】で参加
POW対抗

「そんじゃあ、 魔女狩りと参りまショーカ?」

まず物陰で作戦確認
オレがデカくなって蹴りかまそうっつう、その足取るわ
グイってコケさす勢いで持ち上げっから
よろめきゃ砲撃もお空行きっしょ
怯ませたとこで、片手でエルンスト掴んでガキに向けて…ぶん投げる!
OK?

「急げよ?オレも長く持たねーから早くしろ?」

他のヤツがデカなったオレ利用するとかもあっかもね?
ご自由にぃ?

さぁ派手にいこーぜ!
子分のお願い叶えるのもリーダーの務め、出血大サービスよっ!
「しゃーねぇわ!」

「よぉチンチクリン!」
巨体はテメーの専売特許じゃねーんだわ
間抜けに伸ばした…
「その足貰ったぁ!… ひれ伏しな!」



「そんじゃあ、 魔女狩りと参りまショーカ?」
 構えるはヒカル・チャランコフ(巡ル光リ・f41938)、足取りは軽やかに、上々。エルンスト・ノルテ(遊子・f42026)は、そんな調子のヒカルに軽く目線をやる。――魔女狩りか。そうとも言えるか。目前にしている幼女総統「ギガンティック」は、傍若無人でありながら毅然とした態度で進撃を進める。しかし、これはヒカルには何の遺恨もない話、眉根も寄るものだ。それを止めねばならぬ、狙うは――あの銃身だ。
 Stygiomedusa gigantea! 巨体となったヒカルは、ギガンティックの前に跳ねるように現れる。
「よぉチンチクリン!」
 巨体はテメーの専売特許じゃねーんだわ!
 眉根を寄せるギガンティックは銃身を向ける。ヒカルはしかし、銃身を避けてギガンティックの脚を払う。
「その足、貰ったぁ! ……ひれ伏しな!」
 そうしてよろめく相手に向けて、手にしているエルンストを――投擲した。
「……ぬ!」
「急げよ? オレも長く持たねーから……早くしろ?」
 飛び出すエルンストは風速にまかせて、身を文字取りギガンティックに向けて投げる。その勢いのまま、銃身に乗る。そしてその身の上へ体を滑らせる。
「貴様!」
 彼女にとっては羽虫ほどの大きさでも、猟兵とは充分な脅威である――しかし、ヒカルを前にしてエルンストに構う猶予も少なく、焦る姿があらわれる。――許してはならぬ、その女の眼と、おのれの眼が合う。
 削れる理性。『異端審問の残虐なる炎』を振りかざす。
 その眼へ、その眼へ――。
「お前の存在は『間違っている』」
 そうつぶやき、そして得物は眼前へ。
「過去も未来も――望みなど見せん、お前には」
 誰に向けた言葉か、そう続いて。
 そうして、その斧槍がギガンティックの眼に突き立てられ――悲鳴が、轟いた。
「認めぬ…… 『斯様な結末、吾輩は断じて認めない』!」
 巻き戻されていく時の流れの中、しかし眼は血を流して、ギガンティックは激痛と憤怒の中、絶叫を上げる。
「吾輩は無敵だ! 吾輩こそが軍だ! 吾輩こそが国である――!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
【多紅】にて
マイシスターこと多喜さんと

「さて、難敵ですがなんとかしますか……コード・ハイペリア」
今回は初手から全力。「ハイペリアの姫」を用い、超重力を纏って飛翔する

超超巨大砲撃に対しては、大きく弧を描く蹴りで重力レンズを展開し、歪曲させて上方にさばいて防ぐ【見切り、属性攻撃、オーラ防御、受け流し】

「矢でも鉄砲でも持って来いってもんよ!!」
煽ってヘイトを集めつつ、折を見て回避を選択して接近
幼女キックの届かない高度に飛翔し、転移する多喜さんを待つ
計画通りにいけば、その手を掴んで急降下
超重力を纏わせ、でかい幼女へと彼女を投げ飛ばす【気合、怪力、属性攻撃、吹き飛ばし、重量攻撃】

「お任せです!!」


数宮・多喜
【多紅】
悪ぃね紅葉、手を貸してもらって。
今回の決め手の鍵は、どうしてもアンタにあるからさ。
さ、それじゃあアタシも全力でお膳立てしますかねっと!

紅葉が砲撃を引き付けている間に、カブを『操縦』して幼女総統の足元近くまで接近する。
勿論こちらへ銃口が向きそうになったら必死で回避ルートを取りながらね。
まぁ足元にいたら蹴ってくるよな。
けれども蹴りに来るって事は、【縁手繰る掌】が届く距離って事!
さっさと上空の紅葉の所まで幼女総統と一緒にテレポートだ!
ニヤリと笑って紅葉の手を取り。
「思い切りやっちまいな、紅葉ァ!」
体勢を崩してる巨大幼女へぶん投げられながら超重力で幼女を『踏みつけ』、諸共地面まで急落下するよ!


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

超超巨大砲の砲撃ね、なら私自身がエレメンタル・ファンタジアとなって感覚遮断落とし穴属性のマイクロブラックホールに変身すればよろしい。化術肉体改造、罠使い、高性能を駆使する、応用力、重量攻撃、大食い✕魔喰どれだけの質量と火力であろうと事象の地平面に飲まれれば無意味よ。
そうそう、事象の地平面周辺では時間の流れそのものが乱れてるからエンドテイカーの魔力で巻き戻そうとしてもそれ自体が乱れてしまってどうにもならないわよ?
というわけで、幼女総統を落とし穴のごとく呑み込むわけですが、まぁ、撤退されるのは確定なので、脱出されるまでは楽しみましょ。



「悪ぃね紅葉、手を貸してもらって」
 参じた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、隣に並ぶ才堂・紅葉(お嬢・f08859)に向かって肩をすくめてみせた。
 ――今回の二人の作戦の決め手には才堂の力が居る。示し合わせた二人の元に、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)もまた、協力のために訪れていた。
「相手の撤退は決まってるようだけど、できる攻撃はしておきたいわね。動きは合わせるわ」
 アリスの声に才堂は頷く。そして。
「じゃあ、難敵ですがなんとかしますか――コード・ハイペリア」
 初手から全力だ――『ハイペリアの姫』。背に浮かぶ紋章、そして戦闘力の増強。
「――また、か……!」
 幼女総統「ギガンティック」は歯を食いしばると、『シュリヒトゲヴェーア』を感じた力場の方へと向ける。砲撃は地を抉ろうとして、弧を描く蹴りが重力レンズを展開――歪曲されて防がれる。才堂は上へ、上へ――!
 その間に数宮はカブを操縦、ギガンティックの足元近くまで接近する。無論銃口が向かぬよう、回避ルートをとりながら。
「大きい穴を作るわよ!」
 頷くと、ギガンティックの足場に現れるは、言うなれば『超超巨大落とし穴』――! 相手が超超重力で纏うのであれば、こちらも超超重力へ対応できるものに対応するのみだ。
「ぬ、ぬぬぅ……! これはッ……『事象の地平面』ッ……! 小癪な……ッ!」
 足元をとられたギガンティックは唸り、その注意は厭でも足元へと向く。脱出するために気を揉むギガンティックの片脚は、しかし健在で、まだウロついている猟兵が居るハズだ、と彷徨う。その隙を見て地を駆けていた数宮は『縁手繰る掌』――テレポートを起動! ギガンティックの顔のそばへ肉薄していた才堂の元へと転移。才堂は、そして数宮へ超重力を纏わせた。
「では、あとは――お任せです!」
 落とし穴で沈みつつあるギガンティックの元へ急降下、その鼻っ柱へ一撃――!
「ぐ、がぁぁああッ!」
 口を切ったのか、口から血が垂れるギガンティックは癇癪のように地団駄を踏む、そうする度に足が落とし穴――マイクロブラックホールとも言えるそれに落とされていく。足場を抜けるのには相応の時間が必要であろう、時間の巻き戻しをするにも、おそらく顔面のみしかまともに働かないと思われる。
「足止めは充分! ――撤退するよ!」
「ガッテン……!」
「よし、それじゃあわたしも、ね」
「逃げようとするな! クソッ、勝負を――!」
 マトモに相手はしていられないの、それじゃあね、幼女総統サマ――アリスはうやうやしく一礼すると、その場を去った。
 重力に沈みつつある中、ギガンティックはもがき、叫び、そして悔しげに歯を食いしばった。
「おのれ……吾輩をコケにしたことは、必ず、忘れぬぞ……!」
 叫び声はしかし虚しく響き、猟兵達に傷つけられた総統が残るばかり。
 敗戦の将としてどう動くべきか、ギガンティックは怒りながらもどこか冷静な思考を持ち、その場に居た。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月18日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト