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獣人世界大戦⑤〜激突、アドリア大空中戦

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第一戦線 #ゾルダートグラード


●空に、踊れ
「緊急事態よ。獣人戦線で大きな動きがあったわ」
 アヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)はグリモアベースに集まった猟兵達を前に、どこか緊張感を浮かべた表情でブリーフィングを始める。
「かつて自分達に痛手を与えた『はじまりの猟兵』の拠点を探すワルシャワ条約機構の支配者『始祖人狼』が、遂にその手がかりを掴んだそうよ」
 これを受け、他の超大国も行動を開始。
 獣人戦線はユーラシア大陸全土を戦場とした、大規模な戦争状態に突入。
 ここに『獣人世界大戦』の幕が上がったのだ。
「超大国同士の武力衝突が起きれば真っ先に犠牲となるのは罪もない獣人達……しかも超大国のオブリビオン達は『世界の滅亡カタストロフ』さえも意に介していないわ」
 だからこそ、力無き人々を救うためには猟兵の助けが必要よ。
 アヤカはそう語る。

「今回はゾルダートグラードの勢力下にあるイタリア半島に向かってもらうわ」
 そこでは多くの飛行機乗りの獣人達が、ゾルダートグラード空軍への根強い抵抗を続けているそうな。
 今回の獣人世界大戦の開戦に乗じ、獣人達の航空レジスタンスがゾルダートグラード軍への反攻作戦を決行しようとしているとの事で、猟兵達は彼らと共にゾルダートグラード空軍をアドリア海の空から追い出す事が任務だ。
「飛行機乗り達は複葉機に乗っていて、腕前も結構な物らしいわ。彼らと上手く連携して戦えば、数や機体性能で勝るゾルダートの連中に勝つ事も決して不可能じゃないはずよ」
 対する敵はゾルダート空軍の『制空戦闘機』、領空確保に特化した戦闘機だ。
 この世界においては高性能なプロペラ戦闘機と言う事もあり、性能で劣る複葉機を駆る飛行機乗り達だけでは苦戦は避けられないだろう。
 それ故、彼らとの連携が勝利の鍵となる訳だ。

「あと分かっているとは思うけど、今回は空中が戦場となるわ。何かしら、空中で戦える手段を用意する事は絶対忘れずにね」
 自前の飛行機や空を飛ぶ手段があればそれを使えばいいし、必要ならば飛行機乗りが使っている複葉機も貸してくれるそうだ。
 どうするかは自分次第である。
「説明は以上よ。まずはここからが始まりになるわ……みんな、よろしくね!」
 アヤカが説明を〆ると、飛行機乗り達が待つイタリア半島へとゲートを開くのだった。


NS
 はいどうも、NSえぬえすでございます。
 やはり獣人戦線が戦争となったようですね。
 戦争シナリオ一本目です、今月もどうぞよろしくお願いします。

●目的
 飛行機乗り達と共にゾルダートグラードの空軍を叩く。

 プレイングボーナス:飛行機乗り達と協力し、空中戦で戦う。

 OPにもありますが、今回は必然的に空中戦がメインとなります。
 空中に出る手段が必須となりますので、何かしら用意するなり飛行機乗りから複葉機を借りるなどした上で、プレイングをお願いします。

●ご注意
 プレイング受付開始はOPを書いた直後からになります。
 プレイングをお送りする際にはそれ以降でお願いします。

 戦争シナリオは戦況にも影響するため、早期完結を目標としております。
 そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
 また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
 その際には『プレイング受付〆切』とタグに表記します。
 受付〆切後に来たプレイングは基本的に対応出来ませんので、予めご了承下さい。

 それでは、飛行機乗り達と共にアドリア海の空を取り戻しましょう。
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第1章 集団戦 『制空戦闘機』

POW   :    ワンショット・ワンキル
【機銃弾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ダイブアンドズーム
敵より【高い高度、または良好な速力を有する】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ   :    編隊空中戦闘
【同じ目的を持つ僚機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[同じ目的を持つ僚機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11
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●出撃
 猟兵達はゲートを抜け、イタリア半島にある航空レジスタンスの基地へ足を踏み入れると、そこは既に飛行機乗り達が発進の準備を進めている真っ最中であった。
 一行は獣人の一人へ早速声をかけると、ゾルダートグラード空軍と戦う手伝いをする事を伝える。
「アンタら、俺達に手を貸してくれるってのか!? そいつぁ助かるぜ!」
「この戦力でゾルダート野郎共に勝てるか、正直怪しいとこだったからな……」
「今は戦える奴が一人でも多く欲しい。ありがたく、アテにさせてもらうよ」
 飛行機乗り達は思ってもみなかった援軍の到来に沸く。
 猟兵の活躍は、既に彼らも知るところのようだ。
 かくして猟兵と言う強い味方も合流した事で士気の高まった飛行機乗り達は、アドリアの空を取り戻すための戦いに勇ましく出撃するのであった……。

「見つけた、ゾルダート野郎の戦闘機群! かなりの数だ!」
「……向こうがこっちに気付いた! 来るぞ!!」
「話には聞いてたが、あいつら俺達の何倍数揃えてるんだ!?」
 アドリア海上空に飛び立った一行は、少し経って空中でゾルダート空軍と遭遇。
 向こうがこちらに気付き、機体を反転させると雲の中から多くの制空戦闘機が現れた。
 圧倒的な戦力差を前に、飛行機乗り達からも驚きを隠せないようだ。
「アンタら、聞こえてるか? 間もなく奴らと交戦する……準備はいいな!」
 飛行機乗りの一人が猟兵達に通信を送る。
 接触まで残り一分を切ったところだろうか。

 ……さあ、飛行機乗り達と共にゾルダートグラード空軍を撃滅だ!
天城・千歳
【SPD】
ここにきてユーラシア大戦ですか。余程「はじまりの猟兵」の情報が欲しいんですね。
サテライトドローン群を戦闘空域外周に展開、通信・観測網を構築開始。
本艦の電子・光学系観測機器及びドローン群による【索敵・偵察】で【情報収集】し、収集した情報を元に【戦闘知識・情報検索・瞬間思考力】で分析後UCで最適の迎撃パターンを構築します。
構築した迎撃パターンに従って戦闘を開始後、【情報伝達】で戦闘空域内の味方の管制と誘導を行いつつ、敵に対し【ジャミング】を行い連携を妨害します。
無人騎兵隊と自立砲台群は【自動射撃・遊撃】で味方を支援
向かって来る敵は搭載火器の【一斉発射・範囲攻撃・弾幕・対空戦闘】で迎撃



●空中要塞のごとく
(ここにきてユーラシア大戦ですか。余程「はじまりの猟兵」の情報が欲しいんですね)
 アドリア海の空に浮かぶ、改ワダツミ級可潜強襲宇宙空母「瑞鳳」のコアユニットである天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)はサテライトドローン群を戦闘空域外周に展開、通信・観測網を構築しつつ、一人思う。
 はじまりの猟兵なる存在がオブリビオンに奪取されてしまえば、何かしらの大きな悪影響が出る事は避けられまい。
「ラプラス・プログラム起動、状況の予測演算を開始します。ゾルダートグラード空軍所属の制空戦闘機、多数。当艦を視認後に攻撃の可能性、98.6%と推測。迎撃パターン構築」
 千歳は『ラプラス・プログラム』を起動し、瑞鳳の電子・光学系観測機器及びドローン群による索敵と偵察で情報を収集。
 この情報を元に迎撃パターンの構築を開始する。
「対制空戦闘機、迎撃パターン構築完了。パターンに従い、戦闘を開始します。……飛行機乗りの皆さん、聞こえていますか?」
「ああ、よく聞こえてるぜ」
 千歳が呼び掛けると完璧に構築された通信網のおかげか、ノイズのないクリアな音声で飛行機乗りから応答が来る。
「これより当艦が管制と誘導を行います。皆さんはその通りに行動をお願いします」
「分かった、管制は頼んだぞ」
「はい、お任せ下さい。それでは皆さん、勝って帰りましょう」
 そう呼びかけると、飛行機乗り達からの叫びが方々から聞こえてきた。
 さあ、空中戦の幕開けだ。

「敵を確認、あれは……空中に浮かぶ空母!? 全機、直ちに……おい、どうした!?」
 一方で制空戦闘機の一機が瑞鳳を発見すると、仲間に通信を入れて連携攻撃を仕掛けようとするが、激しいノイズのせいか声が届いていない事に気付く。
 事前に千歳が敵の連携を妨害すべく仕掛けたジャミング工作だ。
「チッ、通信妨害とは味な真似を。まあいい、ここは速度で仕掛けて一撃離脱だ」
 連携攻撃が望めない事を知ったパイロットはダイブアンドズームで加速を開始。
 速力を上げてのヒットアンドアウェイで叩かんとする。
「敵戦闘機急速接近。速度による一撃離脱戦法と判断。迎撃開始」
 迎撃パターンの通りに制空戦闘機が突っ込んできた事を受け、千歳は対空システムを起動すると、瑞鳳の搭載火器が一気に目を覚ます。
 その次の瞬間、猛烈な対空砲火の弾幕が張られ、急速に接近を試みた制空戦闘機が無残にも空中で粉々に破壊された。
 この弾幕の中を速力だけで躱すのは極めて困難だろう。
「敵戦闘機と交戦開始! こいつら、さすがに早いな!」
「これより自動射撃と遊撃を行い、皆さんを支援します。射撃まで残り三秒」
 時を同じく、飛行機乗り達の複葉機も戦闘を開始した事を受けて千歳が支援行動を開始すると、甲板上にA-2P型無人装甲騎兵隊と自立砲台群が現れ、制空戦闘機を狙い撃つ。
「う、うぉぉぉッ!? く、あの空中空母に近付くのは危険か……」
「後ろ、もらったァ!」
 寸前のところで瑞鳳からの自動射撃を避けた制空戦闘機が反転し、体勢を立て直さんとした直後、背後から複葉機が現れ機銃を発砲。
 翼に被弾すると制空戦闘機はすぐに煙を吹き、海へと墜落していった。
「いい調子です。当艦から離れすぎず、引き続きゾルダート狩りを続けましょう」
 千歳がそう注意を呼び掛けると、飛行機乗り達から元気のいい応答が帰ってくる。
 彼女の管制と誘導があれば、まさに向かうところ敵なしだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ええ、[空中戦]は慣れておりますので。

『FAS』を使用し飛行、『FLS』の空間歪曲障壁で守りを固めまして。
『FPS』で敵味方の位置を把握、『FIS』の転移と併せ『戦闘機』の形態で狙い辛い『上』や『後方』を取り続ける様動きますねぇ。
流れ弾程度は空間歪曲で問題有りません。
そして【乳霹宙】を発動、広域へ『乳白色の雷』を放射し[範囲攻撃]を行いますぅ。
飛行中に『雷球』で拘束されればまず墜落しますし、電気系統の異常も有り得るでしょう。
オブリビオン故の能力等で耐えられても、動きが止まったり大きく落ちれば友軍の餌食ですぅ。
必要に応じ『FRS』『FSS』で[追撃]、着実に叩きますねぇ。



●アドリア海に走る白き雷
「アンタも自前の飛行機か何かを使うかと思ったが、まさか直で飛ぶとはなぁ」
 複葉機の真横を飛ぶ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)に、飛行機乗りの一人が少しだけ驚いた様子を見せる。
 るこるは三対のオーラの翼である祭器『FAS』を使用し飛行している訳だが、背中の翼で飛ぶその姿はスズメ獣人を思わせる……やもしれない。
「しかし生身ともなると機銃一発だけでも致命傷になりかねないが、大丈夫なのか?」
「問題ありませんよぉ。戦いには慣れていますので……ええ、もちろん空中戦も」
 意味深な様子で笑みを浮かべつつ、るこるが飛行機乗りに返す。
 まさに猛者の余裕、と言ったところであろうか。
「……ゾルダート野郎の戦闘機部隊が来るぞ!」
「来ましたか。これは確かにかなりの数ですぅ」
 遠方から接近する制空戦闘機の大部隊を前に、るこるは考える。
 敵を落とすだけではなく、飛行機乗りと連携しつつ彼らの被害も可能な限り抑えなければならないのは少しばかり骨が折れそうな予感だ。
 そうなると、取るべき戦法は……
「それでは私が先行して引き付けますので、皆さんは隙を見つつ狙って下さいねぇ」
「あの数をか!? さすがに無茶だ、ここは」
「そこはご安心を、私にいい考えがありますので。……それでは行ってきますぅ」
 単騎で敵陣に突っ込むなど無謀極まりないと、飛行機乗りが止めようとするがるこるは大丈夫だと答えると、祭器『FIS』で転移を瞬時に繰り返しつつ、前方へと向かっていった。

「敵が見えた! ……生身だと!?」
「どうやらレジスタンスの連中も人手が足りんと見える。撃ち落とすぞ!」
 転移を繰り返してやってきたるこるの姿に最初は驚く制空戦闘機のパイロットであったが、敵に対する慈悲はないとばかりに機銃を放つ。
「当たらなければ何て事はありませんねぇ」
 だが、るこるは事前に『FLS』の空間歪曲障壁を周囲に展開。
 こちらに向けて放たれた機銃の弾は難なく弾かれ、明後日の方向へと消えていく。
「き、機銃が当たったはずだぞ!? 何故生きている!? ええいッ!」
 ならばと何とか回り込んでみようと試みる制空戦闘機であったが、るこるの『FIS』の転移で機体の上方、或いは背後を連続して取られてしまう。
 数や速度で勝っているはずが、逆に彼女に弄ばれているとも言うべきか。
「集まってきましたねぇ。では、そろそろ行きましょう」
 そうして上手く制空戦闘機の部隊をこちらに引き寄せたのを確認したるこるは『豊乳女神の加護・乳霹宙チチガミサマノカゴ・シロキイカヅチノソラ』を発動。
 周囲に乳白色の雷を放射、範囲攻撃を行う。
「なんだ、この天候で雷……き、機体が……!? 落ちる……!」
 雷を喰らった機体は雷球に拘束され、駆動部をやられてそのまま墜落。
 中には運良く抜け出す事が出来た者も出たようだが……
「エンジン出力が上がらん!? え、ええい、これでは……」
「よぉし追い付いた! そんなにトロくちゃ、目ェ瞑っても当てられるぜ!」
「ぐあぁぁぁッ!?」
 雷球で機動性が激減したところへ、後方から来た飛行機乗りが容赦なく追撃。
 そのまま撃墜する。
「上手く行きましたねぇ。念のため、私の方からも軽めの援護をしましょうかぁ」
 乳霹宙で制空戦闘機の部隊に大きなダメージを与えたるこるであったが、まだまだ数は多いと見たか『FRS』と『FSS』による追撃で更に数を減らす。
 アドリア海の空に走った乳白色の雷……それは飛行機乗り達からすれば、まさに希望の光にも見えた事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

天白・イサヤ
我が主は、「他世界の危機と聞きました。捨ていけません」と。
力無きものが犠牲になるのは、我とて見逃せぬ。
ゆえに…天白家の式神が一、イサヤ。参る。

空中戦とのこと。なれば、我はUCにて変化しいこう。
…弱い雨といえど、敵にとっては不都合であろう。まして、強い雷も伴うのだ。
我は住む世界が違うゆえ、よくわからぬのだが…有効だとは聞いた。
さらに、我自身の機動力を使い、真っ只中で撹乱していこう。そこを、友軍たる者たちに攻撃してほしい。
体勢を崩すのは、あちらであるからな…。



●天翔ける、龍
 ……ここで時は飛行機乗り達が出撃する直前に遡る。
 猟兵達が飛行機乗り達へ協力を申し出ると、彼らはより一層気合を入れて、出撃前の最終調整に取り掛かっていた。
「力無き者達であっても、巨悪に立ち向かおうとする、か」
 飛行機乗り達が生き生きとした様子で機体のチェックを行うを見て、天白・イサヤ(紫炎雪しえんせつ・f43103)が一人呟く。
 彼の主――天白家の姫は『他世界の危機と聞きました。捨ていけません』と、獣人戦線の大いなる危機に気付いたそうだが、彼女は自身の世界……アヤカシエンパイアの平安結界維持に動いているため、この地へ赴く事が出来なかった。
 だからこそ、式神であるイサヤがこの場へ遣わされたのだろう。
 力無き者を救い、悪を打ち砕く……それこそが彼のすべき事なのだ。
「そろそろ出撃の時間だ。アンタは飛行機を持ってないみたいだが……戦えるのか?」
「問題ない。我も用意が出来次第、すぐ貴殿らに追い付こう」
 そうこうしている内に、飛行機乗り達は出撃の準備を済ませたのか。
 猟兵達に呼びかける中、イサヤにも声をかけると彼は淡々とした様子で答えた。
 おそらく自前で飛ぶ手段があるのだろう。
「分かった、出来るだけ早めに来てくれよ!」
 そう口にすると、飛行機乗り達は複葉機へ次々と登場。慌ただしく発進していった。
 そうして飛行機乗り達が全て出ていった後で、イサヤが呟く。
「力無きものが犠牲になるのは、我とて見逃せぬ。ゆえに……天白家の式神が一、イサヤ。参る」
 イサヤは『印結び・龍インムスビ・リュウ』で自身の体を龍に変身させると、空中をスイスイ泳ぐように飛行機乗り達の後を追っていった。

 ――そして、今。
 飛行機乗り達はゾルダート空軍との交戦を開始。
 彼らは敵の性能と戦力差を前に、早くも苦戦を強いられていた。
「チッ、逃げ足だけは一人前だな! だが、そろそろ落とさせて……む、雨か?」
 制空戦闘機が飛行機乗りを追い詰めていくと、突然空が淀み、弱い雨が降り始める。
 先程まで天候は晴天、雲が少し出ていたのに急激な天候変化だ。
 これにより機銃の照準が狙いにくくなった事で、飛行機乗りの複葉機が落とされる危険性はグッと低下したと言えるだろう。
「運のいい奴らめ……しかし距離を詰めてしまえば」
 性能を生かして複葉機に急接近すれば、照準など関係なく当てられる。
 それを狙って制空戦闘機が速度を上げようとした、その時であった。
 突然、空を裂く閃光……雷が制空戦闘機に直撃し、コントロールを失い墜落していく。
 そんな荒天の中を一匹の龍――イサヤが駆け抜ける。
「我は住む世界が違うゆえ、よくわからぬのだが……有効だとは聞いた」
 落雷は意外と効果があった事を知り、イサヤは印結び・龍の効果で引き続き戦場の敵全てに弱い雨と強い雷を降らす。
「どれ、我も更に動くとしよう。この隙に友軍たる者が狙ってくれればいいが」
 更にイサヤは自身の機動力をフルに生かし、敵陣の真っ只中を引っ掻き回して攪乱すると、編隊を組んでいた制空戦闘機の動きに大きな乱れが生じる。
「あ、あれは一体なんだ!?」
「く、得体の知れない生物め、撃ち落とし……ダメだ、早すぎる!」
 突然の天候変化に、いきなり現れた高速で飛び回る謎の生物と、アクシデントの連続に制空戦闘機は混乱状態だ。
「……見ろ、奴ら混乱してるぞ! 叩くなら今だ、行けーッ!」
 そこへ、飛行機乗り達の複葉機がチャンスは逃さないとばかりに急襲。
 彼らは自慢テクニックを駆使し、制空戦闘機を次々と叩き落とす。
「上手くやってくれたようだな。では、このまま行くとしよう」
 飛行機乗り達はこちらの狙いを理解してくれたらしい。
 その事に少し安堵しつつ、イサヤは龍の姿のまま荒天の中を駆け抜けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

風吹・香織
 敵との空中戦だって!? なら、戦闘機乗りである私が出ないわけにはいかないね。いくよ、P-38 ライトニング相棒

 敵は数に勝り、性能にも勝る。
 となれば、友軍を援護するために状況を引っかき回してやるとしようかね。
 ユーベルコードを発動し、速度をさらに上げる!
 速度を活かし、電撃と機関銃、機関砲で一撃離脱攻撃を仕掛けるよ。
 敵としては、いてもいなくても変わらないような、友軍の複葉機より、戦場を引っ掻き回して確実のその数を減らしてくる、私の方を狙うはず。

 でも、獣人戦線にはマルチロックミサイルなんてものはないから、みんなが私を狙うなら他のみんなは狙われない。
 あとはうまく隙をついてもらおう



●ライトニング・ストーム
「アンタ、いい機体に乗ってるな」
「P-38ライトニング、双胴の悪魔と言う異名を持つ戦闘機よ」
 飛行場から発進後、風吹・香織(怠惰な「双胴の悪魔」乗り・f39889)は飛行機乗りの一人から通信を受けると、愛機について軽く説明を返す。
 性能の劣る複葉機しかない彼らからすれば、彼女の乗る戦闘機『P-38ライトニング』は輝いて見える事だろう。
(……彼らの複葉機は旧式の物。性能面ではゾルダート空軍の戦闘機に大きく水を開けられている。腕前はあっても、私達の支援なしではまともに戦う事は厳しいようね)
 ちらりと飛行機乗り達が駆る複葉機を見て、香織は一人思う。
 勝利の鍵となるのは自分達、猟兵の支援が全てだ。
 出来る限り彼らを生還させるためにも、ここは自らが率先して仕掛けるべきだろう。
「みんな、聞こえてる? 私が先行して敵部隊に仕掛けるわ。敵陣を引っ掻き回している間、隙を突いて攻撃してちょうだい」
「了解だ。アンタの機体の性能なら、あいつらとも渡り合えるだろうしな。頼んだぜ」
「任せたわ。じゃ、行ってくる」
 作戦を伝えた後、通信を切ると香織は愛機のエンジンをフル回転。
 飛行機乗り達の隊列から抜けて、彼らの前に出る。
「いくよ、P-38 ライトニング相棒!」
 ぐんぐん機体の速度は上がり、複葉機の姿が次第に遠くなっていく中で香織はコクピットの中でそう呟くのであった。

「敵機を確認、一機だけのようだ。見た事のないタイプだが、早いぞ!」
「レジスタンスの新型か? 奴らにそんな物を用意出来るとは思えんが、やるぞ」
 制空戦闘機の部隊は速度を上げ、近付いてくる敵機……香織のライトニングを捉える。
 ヘッドオン状態から攻撃を仕掛けるつもりか。
「見せてあげるよ、私の相棒の名を冠したこの技をね」
 一方の香織はニヤリと笑い、『ライトニングボルト』を発動。
 速度を更に上げ、迷う事なく制空戦闘機の群れへと突っ込んだ。
「な、加速した!?」
「う、撃て、撃てーッ!」
 まさか正面から加速して突っ込んでくるとは思わず、制空戦闘機が慌てて機銃を撃ち、迎撃に出る。
「さて、相棒に付いてこれるかな?」
 飛び交う機銃の弾を香織のライトニングはバレルロールで避け、敵機と衝突する寸前で通り抜けると素早く旋回。
 そこから背後を取ると四門の12.7mm機関銃と20mm機関砲が火を噴き、制空戦闘機を撃墜すると反転して飛び去った。
「一瞬で仲間が喰われた!? なんて奴だ!」
「落ち着け、数は我々が上だ。フォーメーションを組んで追い詰めるぞ!」
 相手は強敵だと認識したか、制空戦闘機が連携して香織を追う。
「ん、後ろに何機か来たみたいね。……確かに数で攻めるのは有効だけど、相棒はこんな武器もあるんだよ」
 コクピット内のバックミラー越しに敵機が追従している様を確認した香織は、機体から
ライトニングボルトで無数の電撃を放つ。
「なんだ? 今一瞬光っ……うおッ!?」
 放たれた電撃は一瞬で背後の制空戦闘機に直撃すると、エンジンが爆発。
 次々と火を噴いて落ちていく。
「あの敵機は何をしたんだ!? 我々の知らない武器が搭載されているのか!?」
「奴を落とせ、落とすんだ!」
 不可解な攻撃を目にし、仲間が落とされたともなれば制空戦闘機のパイロットも黙ってはいない。
 奴らは香織を撃墜せんと、全力で追いかけようとする。
「あいつら、あの姉ちゃんに夢中で俺達の事を忘れてやがるな! 仕掛けるぞ!」
 香織が敵陣を引っ掻き回した事で大きな乱れが生じ、注意が散漫になったタイミングで遅れて戦闘空域にやってきた飛行機乗りも動き出し、制空戦闘機を攻撃。
 機体性能差をひっくり返し、彼らも撃墜数を稼いでいく。
 ……雷のように空を駆け抜けていく香織のライトニングを落とせる者は、この空域には誰一人とて存在しないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴァンダ・エイプリル
準備はいつでもいいよ!
飛ぶ手段? 
ヴァンちゃん流石に空は飛べないし、飛行機も操縦できないかな
乗せてもらいますよ
みなさんの飛行機……の、上に!

獣人が操縦する飛行機の翼に掴まって離陸!
大丈夫大丈夫!
みんなを驚かせるのが仕掛人!
だからみんなで戦局をひっくり返して、もっと笑える世界にしよう!

UC発動と同時に空に繰り出す
効果で敵を同士討ちさせつつ
高めた身体能力で空中を移動
降下からの蹴りや殴りで敵の飛行機にトドメを刺して回る
敵味方を問わず飛行機を足場として利用して
縦横無尽に空中で戦うよ!

ある程度戦ったら味方の飛行機に着地
空でも意外と戦えるもんだよ
パラシュートなしのスカイダイビング、兵士さんも今度どうかな?



●大空ワンマンショー
「準備はいつでもいいよ!」
 いよいよ飛行機乗り達が出撃しようとしていた時、ヴァンダ・エイプリル(世界を化かす仕掛人・f39908)は滑走路上で両手を上げ、いつでも行けるとアピールする。
 見たところ、彼女には戦闘機や自前で飛ぶ手段らしき物は見られないようだが……?
「……アンタ、飛ぶ手段はどこにあるんだ?」
 コクピットに乗り込んだ飛行機乗りの一人がヴァンダに尋ねる。
 仮にスズメの獣人なら自前で飛べる事だろうが、彼女はオオカミの獣人……とても飛べるようには見えない。
「ヴァンちゃん流石に空は飛べないし、飛行機も操縦できないかな。だから乗せてもらいますよ。みなさんの飛行機……の、上に!」
 そう言うと、ヴァンダは飛行機の翼に掴まる。
 ……まさか、この手段で空に上がるつもりなのか?
「アンタ、一体何を!? それはいくらなんでも無茶だぞ!!」
「大丈夫大丈夫! みんなを驚かせるのが仕掛人! だからみんなで戦局をひっくり返して、もっと笑える世界にしよう!」
 飛行機乗りが当然の反応をする中、当のヴァンダは全く問題ないと言った様子で笑ってみせる。
 仕掛人を自称する旅芸人の彼女は、これくらいの無茶など余裕なのだろうか。
「さあさあ、敵は待ってくれないよ。いざ、しゅっぱーつ!」
「ほ、本当に大丈夫なのか……? 絶対に落ちるんじゃないぞ!」
 大丈夫と言っている以上、もう行くしかない。
 飛行機乗りは一抹の不安を抱えつつ、ヴァンダを乗せて飛び立つのであった。

「おぉっと、敵が来たね! それじゃあ、ヴァンちゃん……ショータイム!」
 空へ上がり、制空戦闘機の部隊が遠目に見えてきたのを確認すると、ヴァンダがパチンと指を鳴らし『大爆笑クラックアップ』を発動。
 掴まっていた複葉機の翼部分から手を離し、空中へ……飛び出した!
「さあ、もっと笑える世界にしよう!」
 直後、そう口にしたヴァンダが空中を飛ぶ。
 自身の体から溢れ出る魔術体系の力を宿し、高めた身体能力で空中を移動しているのだが、飛行機乗り達からすれば何が起きてるのか分からない、と言った様子だ。
「なんだ、オオカミが空を飛んでいるぞ!?」
「ふざけた奴め! 蜂の巣にしてやれ!」
 対する制空戦闘機はヴァンダの行動が理解出来ず、『とにかく撃ち落としてやる』と敵意を露にし、機首を彼女に向ける。
「笑えない世界は、絶対にノー! だよ!」
 それに気付いたヴァンダは指でバッテンを組んだ直後、制空戦闘機が反転。
 双方が向かい合う形になると、共に機銃を撃って同士討ちし、仲良く落ちていく。
 これも大爆笑の効果のようだ。
「さ、どんどん行くよー! ヴァンちゃん流星……キーック!」
「何だ!? うわッ、翼が……!」
 ヴァンダが空中を飛びながら、急降下キックを制空戦闘機に叩き込むと、翼を破壊されて落ちていく。
「よっと……もしもーし、入ってますかー? もしもーし?」
「な、いつの間に!?」
 そこから別の制空戦闘機に着地すると、キャノピーをノック……ではなくガンガン殴って叩き割り、制御不能にして墜落させる。
 その後は敵味方問わず、機体から機体を飛び移って足場にすると、制空戦闘機のみを狙って予測不能な動きで敵を翻弄・撃墜していく。
「凄まじいな、こりゃあ……」
「どお? 空でも意外と戦えるもんだよ。パラシュートなしのスカイダイビング、兵士さんも今度どうかな?」
 飛行機乗り達はヴァンダの動きを見守る事しか出来ず、ただ驚くばかりだ。
 そんな中、複葉機へ華麗に着地した当人がコクピットの真横に付くと、冗談めかして尋ねる。
「は、ははは……」
 ヴァンダに尋ねられた飛行機乗りは、ただ乾いた笑いを浮かべて返す事しか出来なかったと言う。

大成功 🔵​🔵​🔵​

葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と

複葉機援護で制空権を賭けて空中戦とか
ちょっと胸熱
…なんて感慨に浸ってる場合じゃないけど

翼は持たなくても俺達にはちゃんと手段がある

UC白燐武空翔詠唱
陸井の黒龍と俺のククルカンを
従えた状態で複葉機乗りたちに挨拶
「これで追い込んだり援護するよ」
思い切り攪乱したのを撃墜して貰うのが一番だ

陸井と騎乗して空へあがると…いるね
「OK!空戦開始!」

陸井と連携して追い立て木の葉落としをかけ
きりきり舞いさせる!
可能なら自分でも錫杖を突き立てエンジン壊すし
蟲も翼を壊したりするけど
「主役は君達だよ!」
複葉機乗りたちにエールを

最後の一機が撃墜されるまで戦闘
「降りたら彼らを称えようね、陸井!」


凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と

プロペラ戦闘機と複葉機の戦い
性能だけでいったら絶望的だろう
だけど彼らは戦うだろうから
「その差も、俺達が埋めればいいよな」

航空レジスタンス達の腕前も気になる所だ
【戦文字「昇龍」】を使用し相棒と共に挨拶も
それから軽く空での合図も決めておこう
「最初は俺達に任せてくれ」

墨の黒龍の背に飛び乗って空へ
複葉機の速度が乗る前に仕掛けてくる敵を
まずは真っ先に狙って手伝おう
「時人!まずはあいつらから行くぞ!」

相棒の合図に合わせて竜が堕ちるように
空から木の葉落としで戦闘機の攻撃を縫って避ける
攻撃は勿論、彼らの出番だ
決めていたハンドサインで追い込みを頼む
「あぁ、最高の飛行機乗り達だよ」



●ホワイト・アンド・ブラック
「複葉機援護で制空権を賭けて空中戦とかちょっと胸熱……なんて感慨に浸ってる場合じゃないけど」
 出撃前、飛行場にずらりと並べられた複葉機を前に、葛城・時人(光望護花・f35294)が思わず呟く。
 まさしく壮観の言葉が似合う風景だ。
「プロペラ戦闘機と複葉機の戦い……性能だけでいったら絶望的だろう」
 横に立つ相棒の凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)が時人の呟きに返す。
 戦力差で見ても絶望的だが、それでも彼らは戦う事だろう。
「その差も、俺達が埋めればいいよな」
「ああ、翼は持たなくても俺達にはちゃんと手段がある」
 陸井の言葉に頷き、時人は『白燐武空翔ビャクリンブクウショウ』で巨大な​白燐蟲ククルカンを、陸井は『戦文字「昇龍」イクサモジ・ショウリュウ』で空中に描いた昇龍の文字から墨で形成された黒龍を召喚する。
 これらが二人の翼となるのだろう。
「……おお、これがアンタらの空飛ぶ手段って奴か!」
「へえ、こりゃあ初めて見る生き物だなぁ……」
「やっぱり早いのかな?」
 そこへ飛行機乗り達がやってくると、白燐蟲《ククルカン》と黒龍を物珍しい目で見る。
 時人と陸井は早速彼らに挨拶をしつつ、軽い打ち合わせを行う。
「最初は俺達に任せてくれ」
「これで追い込んだり援護するよ」
「それと、空での合図も決めておこう。合図と同時に仕掛けられるようにな」
 二人の話を真剣に聞く飛行機乗り達。
 この場においては猟兵の援護が勝敗を分けると言っても過言ではないため、聞き逃しは死も同然だ。
 ……そうして打ち合わせも終え、時人と陸井は飛行機乗り達と共に出撃。
 空へと上がっていく。
 出撃から数分もしない内に敵部隊を確認すると向こうもこちらに気付いたか。
 複葉機の速度が乗る前に攻撃を仕掛けてこようとする制空戦闘機が、何機か先行してやってくる。
「時人! まずはあいつらから行くぞ!」
「OK! 空戦開始!」
 一人たりとも落とさせはしないと心に刻み、時人と陸井が敵機を迎え撃つ。

「敵だ。変な生物に乗っている奴が二人いる」
「全機気を付けろ。ここで撃ち落とし、サメのエサにしてやれ」
「了解。交戦」
 編隊空中戦闘で制空戦闘機がフォーメーションを組み、前に出て複葉機を守ろうと立ちはだかる時人と陸井に攻撃を仕掛ける。
 火を噴く機銃、空に走る赤い点線、一発でも当たれば致命傷は避けられまい。
「……陸井!」
「ああ!」
 唸りを上げて襲い掛かる機銃の弾を時人と陸井は難なく躱し、こちらも連携で対抗する。
 数では劣っていても、連携力ならばこちらの方が遥かに上だ。
「我々の弾幕を掻い潜るだと!?」
「なんて腕だ、あんな奴らがいるとは……!」
「全機、最大限に警戒。油断すると喰われるぞ」
 空から木の葉落としで戦闘機の攻撃を縫って避ける二人を前に、きりきり舞いさせられる制空戦闘機の部隊。
 こちらが追い詰めるつもりが逆に追い込まれそうになり、統制も乱れつつあるようだ。
 ともすれば、ここが攻め時である。
「そろそろ彼らの出番だな。腕前はどんな物か、お手並み拝見と行こう」
 陸井は打ち合わせにあったハンドサインを出すと、それに気付いた飛行機乗り達が呼応して攻撃を開始。
 旧式機の複葉機であるにも拘らず、連携と腕前をもって制空戦闘機を圧倒する。
「よし、少しだが当てた! そっちに行ったぞ!」
「任せろ、ここは落とす!」
 バババ、と複葉機から機銃が発射されると制空戦闘機の胴体部分に直撃。
 黒煙を噴いて高度を落としていく。
 撃墜だ。
「く、くそ……旧式機の分際で……!」
 思わぬ苦戦を強いられ、苛立つ制空戦闘機パイロットが狙いを複葉機に切り替える。
 やられる前に一人でも道連れにしようと言うつもりなのか。
「やらせる……かぁっ!」
「うわッ!? エンジンが……落ちる……!!」
 そこへ駆け付けてきた時人の白燐蟲ククルカンが急降下し、錫杖を機体前部のエンジン部分へ深々と突き刺す。
 これによりエンジンを破壊された制空戦闘機は、成す術もなく墜落するしかなかった。
「主役は君達だよ!」
 そうして、飛行機乗り達へエールを送る時人。
 自分達はあくまで支援を重視、撃墜をメインで行うのは飛行機乗り達に譲るつもりのようだ。
「俺達が一人も落とさせはしない、安心して戦ってくれ」
 自分達の目が黒い内は、誰も死なせはしない。
 陸井の言葉も飛行機乗り達を後押しする。
「……! よぉし、みんな……やってやろうぜ!」
「「「おぉぉーーーッ!!」」」
 これだけ心強い味方がいれば、負ける気はしない。
 時人と陸井が敵を翻弄し、その隙に飛行機乗り達が制空戦闘機を少しずつ撃墜していく。
 機体の性能差など、最早問題ではあるまい。
「降りたら彼らを称えようね、陸井!」
「あぁ、最高の飛行機乗り達だよ」
 話に聞いていた通り、大した腕前だ。
 二人はそんな事も思いながら、敵機が全滅するまで支援をし続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
んもーなんでゾルダートグラードがスピットファイア使ってるの?ちゃんと自分たちにもいいのがあるでござろう
では教育してやるか

拙者が本当の空戦を教えてやる…【航空機召喚Bf109
複葉機と一緒に戦い…ません!とろくさい複葉機と併せてたらメッサーシュミットのうま味が無いだろ!拙者は自由にやるからよ!

敵群よりも高度を取って急降下、攻撃、勢いのまま再上昇でござる…これを繰り返す
敵が追いかけてきたら上昇し続けて吊り上げでござるよ!これやると相手が失速してきりもみするんですぞ
完全に吊り上げられた奴はエンジンを狙い撃ってもいいでござるね、鈍亀の複葉機でもエンジン不調の戦闘機ぐらいなら撃ち落とせるでござろう



●凱旋
「んもーなんでゾルダートグラードがスピットファイア使ってるの?」
 早々にメタい事を口にするエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)。
 確かに見た目的にはそれっぽい気もするが……
「ちゃんと自分たちにもいいのがあるでござろう。では教育してやるか」
 直後、急にマジな顔になるエドゥアルト。
 何と言うか温度差が激しい男である。
「で、アンタはどう戦うんだ?」
「グフフ、知りたいでござるか? では、お見せしよう!」
 エドゥアルトは『Luftflotteルフトフロッテ』で航空機Bf109を召喚。
 どうやら彼はこれで戦うつもりのようだ。
「え、どこからこんな凄い機体を……!?」
「いやー、その反応! 初々しくていいでござるなぁー!」
 何もない空間から突然現れた航空機を前に、ただただ驚く飛行機乗りの反応にエドゥアルトはどこか楽しそうな様子だ。
「ま、ともかく拙者はこれで行くでござるよ。おこぼれはどんどん落としてもらってOK牧場な感じで一つ」
 独特のワードを織り交ぜつつ、飛行機乗り達に戦い方(?)を語る。
 ……通じているのかはいまいち不明な気もするが、多分なんとかなる事だろう。

「おぉーっと、敵部隊発見伝! 拙者が本当の空戦を教えてやる……」
「見えてきたか! なら俺達も……」
「いんや、拙者が先に行って一暴れしてくらぁ。だって、とろくさい複葉機と併せてたらメッサーシュミットのうま味が無いだろ! 拙者は自由にやるからよ!」
 それだけ伝えると、エドゥアルトはエンジンを全開にして先行・急上昇する。
 実にフリーダムすぎる男だが、共に戦って飛行機乗り達が落とされる事だけは避けたいと言う彼なりの優しさ……なのかもしれない。
「よぉーし、見えてきたでござる……いざ、吶喊ッ!」
 急上昇したエドゥアルトのBf109は眼下に敵部隊を発見すると、急降下と同時に機銃を撃ちまくる。
 突然の攻撃に反応しきれず、一部の制空戦闘機が落とされたのを確認すると、即座に急上昇して上方へと退避する。
「急降下攻撃だと!? 奴め、やってくれる!!」
「追うぞ!」
 仲間をやられて黙っていられない制空戦闘機がすぐに後を追いかける。
「おーっと来たでござるな。さて、どこまて付いてこられるかなー?」
 そのまま急上昇を続けて敵機を引っ張り続けるエドゥアルト。
 少しすると、制空戦闘機はエンジンストールを起こして失速。
 きりもみ状態で落ちていく。
「ほーら言わんこっちゃない。機体の性能が違うのだよ、性能が!」
 と、エドゥアルトが笑う。
「そしてそこで見逃さないのが拙者。エンジンも狙い撃ちでござるよ」
 失速した敵に対し、急降下でエンジン部分を狙い、無慈悲に叩き落としていく。
 見れば、失速した他の制空戦闘機に複葉機がハイエナする様子も見えた。
 出撃前に口にしていた、おこぼれを落としてもらっていると言うところか。
「んじゃま、どんどん上がってどんどん落とすでござるか。ヒャッハー!」
 モヒカンめいた叫びと共に、エドゥアルトのBf109が更に大暴れする。
 ……そうして、彼のハッスルっぷりに便乗する形で飛行機乗り達も撃墜数を稼ぎ、ゾルダート空軍の制空戦闘機部隊を壊滅する事に成功、今回の任務は無事、犠牲者ゼロで完了したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月05日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト