対チャリオット戦術的機動戦
●グリモアベース
「諸君、今回は大掛かりな仕事になりそうだ」
アーネスト・クレイ(博覧強記の兵器探求者・f42692)は、
いつもより真剣なまなざしになって、
モニターに状況を映し出す。
「諸君らも知っての通りダークセイバーでの戦線は、
五層における決戦に移行している」
モニターには他界層からも馳せ参じた、
人間・ダンピール・人狼・オラトリオ・魂人が数百人集い、
五層での決戦に臨もうとしている。
「第五の貴族の館を攻略するにあたって、
集まったダークセイバーの反乱軍。約200名。
現代で言えば中隊クラスの部隊になるが、
諸君らにはその部隊の先鋒兼指揮官を務めて欲しい」
黒騎士・ブレイズキャリバー・人形遣い・咎人殺し・聖者・死霊術士。
集まった戦士たちは皆ダークセイバー特有のユーベルコードを使える。
貴族の館を攻撃するには頭数が少ない気もするが、
一人一人がそんな一癖も二癖もある強者なのである。
そこに猟兵の力を加えかつ、
彼らへ能力を発揮させる指揮を下せれば、
その力は何百倍にも飛躍することだろう。
「第五の貴族の館を陥落させることが最終目標だが、
まずは貴族配下の守備部隊の殲滅が戦術的目標となる」
具体的な作戦の説明に移るため、
クレイは画面を五層貴族の館周辺の平原に映す。
「館には1000台に近いチャリオットが確認されている。
館前の平原にたどり着けても我が方としては戦力的にも劣る上、
機動力ではどうあがいても騎兵に翻弄されるだろう」
その言葉の通り館の前にはチャリオット部隊が整然と並び、
これから反乱軍を迎え撃つ準備は万端と言わんばかりの威容である。
「つまり、正面から一塊となって戦う選択肢は初めからなしだ。
館の正面を迂回する形で館を守る敵部隊へ奇襲を仕掛けてくれ。
そして、館に通じる道中の山の中にある廃村に敵軍を誘い込んでほしい」
大軍を分断するための策としてクレイは、
搦手から奇襲をかけて敗走する振りをして、
反乱軍にとって有利な戦場に誘導せよと言いたいらしい。
ここまで説明をしてクレイは画面を、
館から外れた寂しい山中の廃村に画面を切り替える。
「狭い山道に誘い込めば敵は兵力の優位を活かせず、
平地でこそ機動力を活かせるチャリオットは、
山の悪路に車輪を取られ動きが鈍る。
そこを反乱軍と連携し敵戦力を分断殲滅してほしい」
ヴァンパイアに襲われ滅ぼされたか、
他の理由で放棄されたか何にせよ、
それなりに広い山間の盆地にある廃村は、
少数で敵を迎え撃つにはうってつけな場所にあった。
「戦闘に先立って、
有利に戦うため廃村で地形や廃屋の中も調べ、
使えそうなものを探しておくのが良いだろう。
何事も用意周到にかつ情報収集を怠るな」
村の廃材を使って陣地を構築してから戦いに臨むもよし。
村で罠に使えそうな道具や薬を見つけて設置するもよし。
奇襲は反乱軍に任せおびき寄せたところで一気にUCで殲滅するもよし。
村や山道に反乱軍の伏兵を要所要所に配置し挟み撃ちにするもよし。
戦況を読んでその猟兵なりの柔軟な戦術が今、試される。
「まぁ、やりたきゃやるがいい……では諸君らの健闘を祈る」
抹茶
抹茶です。
本作が4作目になります。
今回は自分の好きなジャンルの戦記物ということで、
結構シナリオ随所に細かく戦術の流れを書いてしまいました。
今回は戦いだけでなく戦場を冷徹に観察する、
指揮官としての猟兵プレイングをしてみたい人におすすめです。
●第1章
敵部隊との戦闘の前に道中の廃村で、
使えるものがないか探す探索パートです。
戦場となる村周辺の地形を調べる。
指揮官として軍議を開き作戦を練る。
など決戦に向けた準備を進めて下さい。
●第2章
猟兵自らが率いる反乱軍200人と、
貴族隷下のチャリオット1000台との戦闘です。
兵力の格差と地形的な不利のため第1章の廃村へ、
チャリオットを誘導するよう奇襲をかけて下さい。
上にも書きましたが、
村の廃材を使って陣地を構築してから戦いに臨むもよし。
村で罠に使えそうな道具や薬を見つけて設置するもよし。
奇襲は反乱軍に任せおびき寄せたところで一気にUCで殲滅するもよし。
村や山道に反乱軍の伏兵を要所要所に配置し挟み撃ちにするもよし。
戦況を読んでその猟兵なりの柔軟な戦術が今、試される。
ですのでその猟兵ならではの戦術眼で部隊を指揮するつもりで、
プレイングをしてみて下さい。
それでは皆様のプレイングお待ちしております。
第1章 冒険
『廃村での探し物』
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POW : 片っ端から民家を家探ししてゆく
SPD : 倒壊した建物の残骸や民家の床下などを調べる
WIZ : 書置きなど間接的に隠し場所に触れているものがないかをまず探す
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ソフィア・アストレワ
「帰って」来れるというのは、やはり不思議な感覚だな。
我が領地の民で無くとも、共に此の世で生きる者は同胞だ。解放を……為す。
反乱軍は200名、敵はチャリオットが1000「台」か。
馬への直接騎乗ではなくチャリオットならば、小回りはそれほど効かない……いや、決めつけは早計だな。
解っているのは【敵は頭数を多く揃え、且つ高い機動力・突撃突破力を備えているだろう】という事だ。
成程、案内人が正面から一塊となって戦う選択肢を切り捨てるのも頷ける。
先ずは我等騎士団と現地の反乱軍とで顔合わせを行っておくべきだろうな。
ユーベルコードで団員らを呼び出し、反乱軍と顔合わせ。
そして作戦の内容を協議しておこう。
艤装退却で以て敵を誘引し地の利を得るのが基本方針となるわけだが、地の利を更に強める為に陣地の構築を行っておきたい。
廃村の廃材を利用させて貰おう。
先の協議内容、及び周辺の状況にあわせて『誘引先予定の場所』を策定。そこに陣地を構築する。
構築は私と騎士団員らで行うが、反乱軍らも手を貸してくれるならば有難く借りよう。
ソフィア・アストレワ(戦慄の騎士・f37611)は、
眼下に集いしダークセイバーの強者たちを見渡す。
「『帰って』来れるというのは、やはり不思議な感覚だな。
我が領地の民で無くとも、共に此の世で生きる者は同胞だ。
解放を……為す」
敵の大軍に比べれば数こそ少ないものの、
皆面構えが精悍な勇者と言えた。
これから戦に当たって自分が預かる命である。
自分の号令一つで生かすも殺すもその責任を負わねばならない。
「先ずは我等騎士団と現地の反乱軍とで、
顔合わせを行っておくべきだろうな。
ユーベルコードで団員らを呼び出し、反乱軍と顔合わせ。
そして作戦の内容を協議しておこう」
何事も組織としての連携を固めねば勝てる戦も負けてしまう。
ソフィアは指揮官として、
ここに居る全員が限られた時間で、
力を合わせたとして何ができるか早急に知っておく必要がある。
「
アストレワグラード魂人騎士団招集」
ソフィアは共に苦楽を共にしてきた配下の騎士団を召喚する。
少しでも兵力の不利を補うためでもあったが、
ソフィアはこれから行う戦の下準備を行うにあたっても、
彼らに働いてもらうつもりであった。
「よし、小隊長クラスはみな集まったようだな」
ソフィアの招集により、
何人か小隊クラスの指揮官らしい者たちが顔を合わせる。
ソフィアは改めて現状の反乱軍と貴族軍との状況について、
確認するように説明してみせる。
「反乱軍は200名、敵はチャリオットが1000「台」か。
馬への直接騎乗ではなくチャリオットならば、
小回りはそれほど効かない……
いや、決めつけは早計だな。
解っているのは敵が頭数を多く揃え、
且つ高い機動力・突撃突破力を備えているだろうという事だ。
成程、案内人が正面から一塊となって戦う選択肢を切り捨てるのも頷ける」
集まった小隊長たちが概ねその通りだと頷く。
ソフィアは状況の共有が出来ていることを確認し説明を続ける。
「偽装退却で以て敵を誘引し、
地の利を得るのが基本方針となるわけだが、
地の利を更に強める為に陣地の構築を行っておきたい。
廃村の廃材を利用させて貰おう。
先の協議内容、及び周辺の状況にあわせて、
『誘引先予定の場所』を策定。そこに陣地を構築する。
構築は私と騎士団員らで行うが、
反乱軍らも手を貸してくれるならば有難く借りよう」
ソフィアの立てた作戦に、
スコップを持った恰幅の良い魂人が手を上げる。
「あっしの部隊は闘うより陣地や塹壕掘りが得意な工兵部隊でね。
落とし穴や土塁を作るくらいなら指揮官殿のお役に立てるで」
「それは、ありがたい。
貴様の工兵隊と私の騎士団で力を合わせれば、
チャリオットの大部分を殲滅できるかもしれん」
ソフィアが謝意を表し、
早速陣地構築のために配下と共に土木作業に取り掛かる。
反乱軍の工兵部隊と協力し、
突貫工事で寂れた廃村を入り組んだチャリオット殺しのための、
鉄壁の陣地へと変容させてゆく。
大兵力と高機動。
これを殺すためには、
敵戦力を分断し移動が困難な隘路に誘い込めばよい。
大成功
🔵🔵🔵
下原・知恵(サポート)
「話は聴かせてもらった。つまり……ここは
戦場だな!」
◆口調
・一人称は俺、二人称はお前
・ハードボイルド調
◆癖・性質
・公正と平等を重んじ、己を厳しく律する理想主義者
・自分の現況を何かにつけてジャングルとこじつけたがる
◆行動傾向
・己を顧みず同志の安全と任務遂行を優先する(秩序/中立)
・UDC由来の人工心臓が巨大ゴリラの変身能力をもたらす
・ジャングルでの戦闘経験から過酷な環境を耐え抜く屈強な精神力と意表を突くゲリラ戦術を体得している
・とりあえず筋力で解決を試みる。力こそパワー
・手軽に効率よく栄養補給できるバナナは下原の必需品
・生真面目がたたり、意図せずとぼけた言動や態度をとることがある
館野・敬輔(サポート)
※アドリブ、他者連携、派手な負傷描写OK
※NG:恋愛、性的要素を含む依頼、UC名へのルビ使用
『吸血鬼をこの世界から駆逐する。例外なく骸の海に還れ!』
ダークセイヴァー出身の、青赤オッドアイの青年黒騎士です。
吸血鬼に家族と故郷を奪われたため、吸血鬼やオブリビオンに強い憎悪を抱いており、常に憎悪を以て敵を冷酷に斬り捨てます。
基本的に黒剣1本だけで真正面から叩き潰す戦術を好みます。
必要あらば投擲用ナイフでの牽制、衝撃波で薙ぎ払い範囲攻撃、他猟兵を庇うこともしますが、トリッキーな戦術は苦手です。
ユーベルコードは指定されたものをどれでも使用。
迷惑行為や公序良俗に反する行動は、依頼成功のためでも行いません。
館野・敬輔(人間の黒騎士f14505)と、
下原・知恵(ゴリラのゲリラf35109)は、
これから敵軍に攻撃を仕掛けるため廃村に集った、
ダークセイバーの反乱軍200名を前にする。
「諸君!グリモアベースで話は聴かせてもらった。
つまり……ここは
戦場だな!」
目の前の兵士たちの中からどよめきが広がる。
廃村から周囲を見渡しても枯れ果てた木立ならポツリポツリとあるものの、
基本的に陰気なダークセイバーにジャングルなどない。
「あの、何の冗談ですか……」
館野が困惑した兵士たちを代表して、
やんわりと下原へツッコミを入れる。
「俺は真面目だ。それが証拠に、
ちゃんと今回のブービートラップも考えてある。
何と言ってもゲリラ戦の基本だからな」
右手に吸いかけの葉巻、
左手に間食用のバナナを持ちながらそう言い切る下原には、
これから戦場へ赴く緊張感は微塵もない。
完全に三時のおやつの時間モードである。
「なら、ありがたいんだが」
黒剣を握りしめ館野はため息を吐く。
基本真正面から敵を斬り臥せる戦術を取る館野は、
トリッキーな戦い方は苦手である。
ましてや戦況全体を見渡し判断を下す指揮官など荷が重い。
館野としては一介の兵士として戦う方が楽なのだった。
「大軍をおびき寄せて罠にかける。か……
斬り込み隊長としてなら僕も役に立てると思う」
下原はバナナを一本わしわしと食べ尽くし、
葉巻の火を消し悪戯っぽく館野に笑ってみせる。
「なら作戦はこうだ。
おめぇさんに精鋭の黒騎士一個小隊を任せたい。
こちらの囮部隊が敵をおびき寄せて戻ってきたら、
村の入り口を塞いであとは敵さんのケツをおもくそ叩いてやれ」
「つまり、僕の部隊は伏兵なのか?」
館野の言葉に下原が「おう」と頷く。
「でだ、そのためには……
やらねばならん下準備もあるってことよ」
そこまで説明すると、
下原は体全体を力ませてゴリラの姿に変身する。
「
反骨精神」
ゴリラとなった下原が、
UCを発動させ更に複数のゴリラに分かれてゆく。
複数のゴリラに分かれた下原たちは、
スコップを片手にせっせと地面を掘って落とし穴を作り、
ある者は廃屋をばらしてトラップ作りに勤しんでいる。
もちろんとがった木材や手榴弾を巧妙に忍ばせるのも忘れていない。
「さぁ、お前らも手伝え」
下原が館野と反乱軍の兵士たちに指示を下す。
既に戦いは始まっているのだ。
あとはこの必勝のキルゾーンに敵を誘い込めば良い。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『死地を駆け抜けるチャリオット』
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POW : 駆け抜け、弾き、轢き倒す戦車
単純で重い【チャリオットによる突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 馭者による巧みな鞭
【絡めとる鞭】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 全力による特攻
自身が操縦する【ゾンビホース2頭】の【身体を鞭で強く打ちスピード】と【突撃による破壊力】を増強する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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千の馬の蹄が大地を叩き、
千の車輪が幾重にも大地に轍を穿つ。
砂埃が竜巻のように立ち戦場の空気となって広がる。
貴族の館前のチャリオット部隊は慌ただしく、
陣形を守備から追撃陣形に変えている。
館の側面から廃村を通り抜けてきた反乱軍の奇襲である。
が、所詮は寡兵。
チャリオット1000台に対して敵は多く見ても200人程度の兵力であり、
小手先の奇襲程度ではこの兵力の劣勢は覆しようもないのだった。
反乱軍は奇襲の失敗を見て取ったか山道へと撤退を始めている。
後はチャリオットの機動力を持って追撃するのみ。
しかし———
山道の隘路の向こうには塹壕と罠を張り巡らせた陣地が、
伏兵部隊が手ぐすねを引いて待ち構えていたのである。
クウハク・カラヤ
狙撃する事が可能な人材を選定、その部隊を率いて遠距離から先頭のチャリオットを狙撃し、後方から続くチャリオットを巻き込んで敵を混乱させ機動力を削ぐ。狭い山道等があるならばそこで同じような手段を使い足止めをする。不利になったら撤退、他はおまかせ
ここはダークセイバー上層部。
反乱軍が陣を構える手前にある山道である。
その入り組んだ稜線の陰から遠くを見つめる影が一人。
クウハク・カラヤ(サイボーグの戦場傭兵・f15833)は、
自身の狙撃部隊を率いて不毛な山間の隘路を見つめていた。
「そろそろか……」
自分の戦場での勘によればそろそろ標的が見える時間である。
ほどなくしてその勘は的中した。
けたたましい馬の蹄が静かな山間に響き始め、
車輪が巻き上げた砂煙が空に舞うのをクウハクは目視する。
敵軍のチャリオット部隊が、
逃げる反乱軍に追いつかんとしていた。
味方は山の地の利を活かして逃げつつも、
既にチャリオットの機動力に追いつかれつつある。
クウハクは無言で85式対物狙撃銃を構える。
同時に眼球の視力ピント調節を狙撃モードに切り替える。
眼球をサイボーグ化したクウハクは、
スコープなしでの狙撃が可能な猟兵であった。
クウハクはヘッドショットで狙いをつけトリガーを引く。
————瞬間、御者の頭が花咲くように爆ぜ、
チャリオットはコントロールを失ってゆく。
それを合図に、
クウハク指揮下の長弓を構えた兵士がそれに続く。
思わぬ狙撃によって、
先頭のチャリオット数台が御者や馬の脚を狙われバランスを崩し、
山の隘路に脚と車輪を取られ土煙を上げながら倒れ込む。
それに後続のチャリオットが数台巻き込まれ、
チャリオット部隊は機動力を削がれて混乱状態に陥っている。
その混乱に乗じてクウハクと長弓部隊は、
更に数台のチャリオットを狙い撃ちにして仕留める。
無論、寡兵である反乱軍からすれば、
狙撃による敵への損害自体は軽微なものである。
しかし、当面の目標は達成できたとして、
クウハクは85式対物狙撃銃を下ろし脱力気味に息を吐く。
「無駄死にも無駄撃ちもごめんだ……俺たちも撤退するぞ」
一先ず味方が撤退する時間は稼げた。
敵の大軍がこちらに押し寄せる前に、
クウハクは自身の部隊に撤退命令を出す。
この男にとって戦場での鉄則とは、
正義でも名誉でも金でもなく、ただ生き残る事であった。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』
どんなシリアスでも一度はネタをやりたい。一応敵を倒す意思はあるので状況が悪化する行為はさすがにやらない。一見悪化するけどネタとして許されるならむしろやりたい。
超どシリアスのためギャグ絶対不可ならシリアスオンリーも一応できなくはないがその時は頭痛が痛くなるのだ(強調表現としての二重表現肯定派)
大軍に無策で挑むのは無謀といろいろ策を考えるが結論は「正面から突っ込んで全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」
ユーベルコードが
近接系:何も考えずに突っ込んでって無双狙い
集団系:なるべく多数引き付けて一網打尽狙い
ギャグ系:お手数かけますがなんとかお願いします!
それ以外:まー適当に
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
ユーベルコードは指定した物か公開しているものを使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
飯綱・杏子(サポート)
ジビエ
食材がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の
食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが
マナーっす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
どんなに癖のある
肉でも濃い味付けにすれば食えない肉はないっす
悪魔だから
毒は利かないっす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす
あと
八つ裂きにされても死なないっす
シナリオの傾向によっては、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
堅牢な陣地と化した村におびき寄せられたチャリオット部隊を前に、
ダークセイバー反乱軍は敵を迎え撃つために決戦に備えていた。
そんなシリアスな展開の中で、
明後日の方向に慌ただしい三者三様の猟兵たちがいた。
大豪傑・麗刃(26歳児・f01156)
「このわたしごときがwww
大軍相手の指揮官が勤まるとでもwww
キミたちは思っているのかねwww」
『ネタに走る事、兵法三十六計の如し』
そんな格言を人間にしたような麗刃は、
頭痛で挙動不審な貧乏ゆすりをしていた。
麗刃はシリアス展開とそれともなう重責が大の苦手であった。
飯綱・杏子
(悪食の飯テロリスト・f32261)
「敵はチャリオット部隊。
つまり上手くすれば大量の馬肉が手に入るっすね」
こちらは捕らぬ狸の皮算用ならぬ、
獲らぬ馬の肉算用によだれを垂らしている。
悪食を自認する杏子は、
食材になりそうなオブリビオンと見るや、
食欲を刺激されて仕方がない様子であった。
陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)
「俺たちは伏兵だってんだろ?
罠にはまった敵をブッ潰しゃいーだけだろがよ」
唯一この部隊で真面目に闘う気概のある柳火はと言うと、
短気そうに戦支度を整えていた。
「きみたちにギャグ要員としての心構えはないのかね」
「料理の心構えならあるっす」
「どっちもねーよ、ボケ!」
そんなやり取りをしつつも敵は待ってくれない。
罠をたくさん仕込んだとは言え、
敵は大軍この機に出来るだけ倒しておかねば反乱軍に勝機はない。
馬のいななきが、車輪の巻き上げる砂埃が、
すぐそこまで迫ってきている。
「行くぞオラァ、一番槍!
黒猫獄焔牢」
柳火がチャリオットの御者目がけて跳躍する。
燃えさかる跳び蹴りが馬を紅蓮に染め上げ焼いてゆく。
「
食材化の視線」
柳火のおかげで火を通す手間が省けたとばかりに、
杏子が自身のユーベルコードを発動させる。
「馬刺しに、シチューに、ステーキに、
わたし一人じゃ食いきれないんで、
もちろん皆さんにも料理して振舞うっすよ」
杏子は馬肉として食材化したチャリオットの馬に、
万能猟理器具を構えいざ調理の時間だと、
喜色をたたえ襲い掛かる。
「もうアカン、ネタ成分をわたしみずから摂りに行かねば!」
まるで薬の切れたヤク中のごとく、
震えだした麗刃は本能的にユーベルコード
変態的衝動を、
発動させてしまう。
麗刃は何故かチャリオットに飛び掛かるや、
その馬の腹の部分にピッタリへばりついてしまっている。
「オイ!てめぇ、なにやってやがる」
「ついにシリアスなプレッシャーで壊れちゃったっすか」
杏子と柳火は麗刃の奇行に呆れてしまっている。
だが、これにはれっきとした麗刃的戦術眼がくる布石であった。
麗刃はそのまま馬の腹を伝ってゆき、
なぜかその股間に顔をうずめる。
「馬並みなのねん~♪」
「ッツヒヒーン!!」
麗刃の変態的暴挙に馬は怒り狂い、
変態は馬に蹴られて死んじまえとばかりに、
麗刃を後ろ足で蹴り飛ばす。
「ウマシカwww」
盛大に吹き飛ばされた麗刃だったが、
その表情にはしてやったりという不敵な笑みがあった。
麗刃のユーベルコード
変態的衝動には、
ウケ狙いとお笑いの精神の為に敢えて不利な行動をすると、
身体能力が増大するのである。
「そして、今の私は馬超えなのねん!」
何千馬力にも強化された麗刃の筋力が、
チャリオットを引いていた馬数頭を訳もなく吹き飛ばす。
あまりの力技に敵チャリオット部隊の一個小隊が、
壊滅したほどであった。
「これぞ、大豪傑式兵法三十六計の一つ『馬肉苦肉の計』!」
「「知らんがな!!」」
最後は杏子と柳火も仲良くハモり、
麗刃に突っ込むのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
ルドルフ・ヴァルザック(サポート)
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
◆口調
・一人称は我輩、二人称はキサマ
・傲岸不遜にして大言壮語
◆性質・特技
・楽天家で虚栄心が強く、旗色次第で敵前逃亡も辞さない臆病な性格
・報復が怖いので他人を貶める発言は決してしない
◆行動傾向
・己の威信を世に広めるべく、無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士(混沌/悪)
・何をやらせてもダメなヘタレ冒険者だが、類まれな「幸運」に恵まれている。矢が自ら彼を避け、剣先が届く前に毀れ、災難は紆余曲折で免れる
・臆病な性質も見方次第では生存本能と言えなくも……ないよね?
・コミックリリーフ役にお困りならば、彼が引き受けます(但し公序良俗の範囲内で)
ルドルフ・ヴァルザック
(自称・竜を屠る者・f35115)
「フゥーハハハ!
この吾輩が貴様らを指揮するからには
この戦、もはや勝ったも同然よ!」
反乱軍の一小隊の指揮を執るルドルフが、
尊大に笑って見せる。
が、秒でその直後に兵士の何人かが、
チャリオットの突撃で無残に吹き飛ばされる。
周囲で奮戦する兵士たちが、
口先だけで何もしない無能な指揮官に、
冷たい一瞥を浴びせる。
「フゥハ……ど、どうにかなる。と思う」
今度は御者の鞭がルドルフの顔面すれすれを掠め、
ルドルフの顔に一滴の鮮血が滴る。
もはや笑ってごまかすのも限界であった。
「いやね、貴様ら……
ちっとは覚悟しておいて欲しいかも」
ルドルフは
己の威信を世に広めるべく、
無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士であった。
そんな噂は今回もまた味方である、
反乱軍の兵士たちの耳に入り始めているようで、
兵士たちも武器を振るう手を止めてしまっている。
もはや身を挺してまで指揮官を、
守ろうとする士気はここに来て尽きたようだ。
「吾輩はホントにホントに逃げないと誓う。
なので、貴様も正々堂々正面から戦おうではないか」
ルドルフはチャリオットの御者に、
手袋を投げ付け勇気を振り絞って見せる。
「デュエリスト・ロウ。さぁ、吾輩にかかって来い!」
そして、やはりというか口先だけの勇者は、
秒で前言を翻し背を向けて逃げ出した。
無様にも持ち場から逃げ出すルドルフを、
敵のチャリオット部隊が見逃すはずもなかった。
「フゥーハハハ~
吾輩を追わぬが吉だぞ貴様ら。
この先には伏兵が……って、あ痛て!」
自らのユーベルコード「デュエリスト・ロウ」を破った報いか、
ルドルフは石につまずいて盛大にコケてしまう。
それも逃げ場のない行き止まりで、である。
もはやルドルフは袋のネズミであるかに見えた。
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
というより自業自得過ぎて笑うしかない状態である。
だが真の袋のネズミはルドルフではなかった。
「敵部隊の拘束に成功。これより殲滅戦に移行します」
別の伏兵部隊を率いていた、
ヘンリエッタ・ネクサス(棄てられた少女兵器・f35114)
が村に隠れていた小隊ごとその姿を現す。
「
V.S.P.R.、展開します」
スズメバチ型の小型ドローンが伏兵として召喚され、
ルドルフを追撃していたチャリオットの群れを一気に殲滅し尽くす。
「敵部隊の殲滅を完了。
敵をおびき寄せた先にボクがいて、
あなたは運が良かったですね」
「フハハ、も……もちろんだとも」
嘘から出たまことならば、
胸を張って誇ってよいとルドルフは思う。
そんな今日この頃であった。
成功
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