8
収まらない肉欲のままに

#アックス&ウィザーズ #ノベル

グリゼルダ・クラウディウス




 夜の帳が降りたことで原始的な炎の灯りに照らされている、なんだか中世を思わせるような街並みの中を、グリゼルダ・クラウディウス(氷銀竜・f39138)が何食わぬ顔で歩いて――いや、よくよく見れば焦りか何かを抱えているかのような表情を隠しながら歩いていた。
 彼女がなぜ、そんな状況であるのか……それは、周りの建物やその傍で異性を誘うような扇情的な格好で立つ女性達と、彼女達を前にして鼻の下を伸ばしている男達といった人々がいる今の場所から分かる通り、グリゼルダは下の世話等々をお仕事とする歓楽街で、抱え込んでいる欲望――平静を装いながらも頭の中では『したい、したい。したくてたまらぬ…っ!』と抱えきれなくなっていた欲望を解消させてもらうためにここまで脚を運んできたというわけなのだ。
 とはいえグリゼルダは女性であるから、求める相手は娼婦といった同性ではないのは当然。だから彼女が目指している所は自分のような女性をお客とする、いわゆる男娼を扱うお店であったのだが。
「今は手の空いてる者がおらぬだと…!」
 その日は巡り合わせが悪かったのか、グリゼルダがやっとのこと男娼館に辿り着き、これで……と思った矢先、件の娼館は既に全員お客を取っているとのことで……そのため彼女を相手してくれる男娼が居ない状態だった。
 これでも悶々と溜め込むままであった欲望が解消できない……けど、居ないのは仕方のないこと。我を通してお店に迷惑をかけるような人柄でもないし、しょうがないと泊っている宿への帰路につこうとするグリゼルダであるが――溜まってきているのを吐き出せると思いきやそれが叶わないとなれば、どうも余計に昂ってきてしまうかのようで――
 悶々としていたのはムラムラ。したくてしたくて堪らないほどにまでなって来てしまい、ともすれば男と見やれば誰彼構ず押し倒してしまいそうだと、自分のことながら非常に危ない状況にまで追い込まれてしまっている気もしてきたことから……。
(やりたい、誰でもいいから…っ! だが色欲なんぞに屈して余の身体を何処の馬の骨とも分からぬ男に明け渡すなど…! 自ら誘うなんぞは決して出来ぬっ!!)
 永久凍土の覇王という自分のプライドと頭の中身をやられてしまいかねない性欲とのせめぎ合いにまで陥ってしまっており、若干の混乱まで引き起こしてしまうほどになってしまっていた。
 この時点でグリゼルダの内心はもう十分過ぎるほどに限界に達してしまっていることは明白。であるから、もし……もし、彼女の目の前に女性を知ら無さそうな、けれど興味を持っていそうな無垢っぽい少年なんて子を認めてしまえば――
「……そこの者、み、見たところ、ひ、ひとりのようだな……。どうだ……よ、よければ余と……少しあ、遊んではみぬか……?」
 プライドと淫欲のせめぎ合いはあっさり淫欲に軍配が上がり、グリゼルダは視界に納めた――偶然に通りかかっただけの冒険者のまだ初々しそうな少年を、ベッドにへとナンパしてしまうことも、無理からぬことでしかなかったのだろう。彼女の名誉のためにたぶんとは付けておくけれど……。
 ただまあ……女性から男女の営みに誘われたことで緊張してる様子が見て取れるとか、童貞くさい匂いを放っていたから、自分の色に染めてしまうことに興奮を覚えて股間を淫らば体液で濡らしてしまっていたから、すぐに名誉云々とか言えなくなってしまっているのだが。
 といっても宿の一室に連れ込んでしまえばグリゼルダと少年の二人きり……この状況を誰に咎められることもないと、彼の股間が膨らんでいるのを見て割かし気持ちを浮つかせていた彼女である。ズボンをはち切れそうに期待していることに応えるように自分からベッドに押し倒してしまうと、勢いのままに唇を奪ってやった上に口内に舌を押し込んで相手の舌と絡ませるほどの深い口付けまでししてしまうと――暫く宿の一室に舌同士を絡ませあう水音を響かせていく。
 そうすることで互いに望んでいることだと確認しあうのだけれども、しかしこのような男と女の交わりそのものは自分の方が長けているから先に動いてやろうと少年のズボンを降ろしてやって窮屈そうにしていたペニスを解放させつつ、器用にも同時に自分の衣服も脱いで、グリゼルダ自身も自負する女体を曝け出す。
 これで二人は普段であれば人前で露わにするべきでない部分を互いに見せあうことになるのだが、ズボン越しでも分かるほどに勃起していた少年のペニスに、溜まりに溜まった淫欲を発散できると乳首をツンと尖らせている上におまんこからは愛液でぐっしょりと濡らしているという、揃って相手に欲情を抱いていることを確かめ合うことにしかならず……先に本能のままに動いてしまったのはどちらか、グリゼルダと少年の逢瀬が自然と始められるのであった。

 とはいっても、少年が童貞であるのならば、セックスの知識を持ってはいても実践までしたことはないはずだから、グリゼルダの方からリードすることになってしまうのは必然であるからして、故に彼女は彼のペニスがどこまで大きくなっているのか間近で見てみようと好奇心と性欲に促されるままに顔を近づける。
「なかなかに立派なモノを持っているではないか。それに……雄の臭いも強い」
 少年の股間に顔を埋めるような姿勢となったことで、むわりと漂ってくる、普段であるならば到底いい香りとは言えない臭いが鼻腔を通り抜けていく。けれど今はそれを放つ元を受け入れてしまおうとしている行為のさなかでしかないから、嫌なものどころかむしろ
いい匂いとすら思えてくるようで、彼女は思い切り吸い込みながら少年にペニスを優しく包み込むように手を添え――軽く握り込めば上下に動かして扱きだす。
 そうしてやれば他者に……それも異性にしてもらうことに昂る何かを覚えてくるのか、少年にペニスはピクピクとグリゼルダの手の中で震えてきて、それを手の平で直接感じ取れることで彼女の淫欲も高まってきてしまう。
 だからか……手の中にある確かな熱を、さらに取り込んでしまおうと口に咥えこんでのフェラチオまでしてしまうのを流れるまま、自然としてしまったのは。
 それによって口内に広がってくる少年のペニスの味わい。解き放たれている青い精臭もさらに強く嗅ぎ取れてしまうようにもなってしまっているから、グリゼルダの欲情はもはや留まるところもないほどになり、思うままに味わってしまおうと口の中に含んだ彼のペニスに舌を絡みつかせるように這わせていっては指先は玉袋を揉みこんでみたりと、少年の射精欲を煽っていってしまう。
 当然、童貞な少年にはその刺激は強過ぎてしまうわけで……結果、彼は高まる欲望を抑えきれずに容易くグリゼルダの口内に向けて精液を解き放ってしまうことになるのは致し方ないことでしかなく。
「ん…くぅっ、随分と溜まっていたのか? 凄い量……それに、臭いも味も、すっごく濃いぞっ」
 だというのに彼女はいきなりな口内射精から、引き抜かれての顔射までされてしまったというのに、大量の溜めすぎて黄色味だかっている精液を顔と手に浴びせかけられることに、それらを舐め取りながら恍惚とした表情を浮かべるのみであったけれど。
 その様はなんとも淫靡な光景となっていることを彼女自身、分かっているのかいないのか……まぁ、それを目の前で見れる少年の欲望は再度、射精したばかりであったとしても再燃させてしまうには十分過ぎたようで、一度出したことで萎えだしていた彼のペニスは
再度の硬さを取り戻してきて、その先をグリゼルダの方にへと差し向ける。
「ふふ……分かっておるからな、次はここで出してしまいたいのであろう?」
 その意味が分からなないほど鈍感でも初心でもないグリゼルダである。少年が何を、どうしてしまいたのかをちゃんと察してあげた彼女は自らの愛液に濡れそぼっているおまんこを広げながらここに挿入してもいいのだと見せつけながら誘ってあげたのだ。
 おかげで膣の中まで見ることになってしまう少年の興奮も天井を突き破るほどにまで至ってしまい、彼はその膨れ上がった欲望に従うままにグリゼルダに覆い被さり、膣口にペニスを擦りつけてきながら彼女のおっぱいにむしゃぶりつくようにして吸い付いてきてしまう。
「うあっ、そんなに強く握られては…っ!」
 ほとんど、勢いに任せるままな少年のその行動は乳房を揉まれるにしても経験不足な童貞らしく拙く、割と力を籠められての行いであり、おまんこにペニスを擦りつけてくることも、挿入に慣れていないと思わせてくるようで、グリゼルダの自分がこの少年の初めての相手なのだという思いを強調させられていく。
 だからか――ついに狙いを定めて、膣口にペニスの先端が彼女の膣口を捉えてきたことに、この子の童貞を……自分の色に染めてしまう瞬間が訪れたのだと、そのことの自分のキャラも一時忘れさって胸を高鳴らせ、腰を押し出されてくることで膣内にペニスが入り込んくる、心地よさすら覚えてくる感覚に悶えてしまう。
「んん…っ! そのまま、しっかり奥の方にまで、入れてくるといいぞ…っ!」
 それでも自分がリードしてあげていることまでは忘れていなかったようで、グリゼルダは自身の膣内を少年にペニスで侵略されてくる感触に味わいつつも、しっかり根元にまで突き入れてくるようにと伝えるのだけど……少年の意識は膣の中の温かさに囚われてしまっているのか、彼女の声は彼に耳にまで届いていないようだった。
 なものだから、最後まで――しっかりとペニスの根本までをグリゼルダのおまんこの奥に突き入れてきた少年は彼女の膣の中を突き進めるだけでも感じていた快感をさらに、もっと確かめてしまおうと相手への気遣いも頭から追い出し、自分勝手に腰を前後に動かしてきてしまうのも、初めてのセックスだからであったのかもしれない。
 おかげでグリゼルダの膣の中での動きは拙いながらも荒々しいものとなってしまうのだけれど、しかし淫欲がすっかりに高まってしまっている彼女からすればそれだけでも相応に快楽を感じてしまうようで、あえて少年にさせるがままにさせることで亀頭で肉ヒダの粘膜を撫でつけるように擦り上げられ、カリの部分で引っ掛けられていくことに乱れ、淫らな喘ぎ声を漏らすほどにされてしまう。
 少年も方も膣肉にペニスを包まれる感覚が初めてのことで、その中で擦り上げていく行為は射精欲を高めていく快感としか捉えられないことであり、このまま性器同士を繋がりあったままで精液を発射してしまいたいと思いつつも、それでもこの心地の良い交わりをすぐに終わらせたくないと、最初勢いの良かった前後の運動が緩やかにしてしまったりと、とかく長く続けようとするために緩急を付けてきたり……。
 ただ、それはグリゼルダの肉欲も上下に乱高下にさせられてしまう動き。イきそうなまでに昂らされたと思えばゆっくりにされることでなかなか、イくにイけないというのを続けられてしまうものだから……自分の方からも腰を動かしてしまうなんてことをしだしてしまう。そんなことをすれば経験という差をはっきりと分からせてしまうとしても。
 そのため、少年が感じ取っている快感による射精欲は歯止めが効かなくなり、もはや限界とグリゼルダの膣奥にまで一際突き入れてしまうことで、彼女の深いところでの射精へと至らされてしまうのであった。
 二度目の射精ながら、それでも大量にグリゼルダの膣内に吐き出されていく少年の精液。それが暫く続き、ようやく出し切ったことでペニスが引き抜かれれば、彼女のおまんこから白濁の雫として垂れ落ちてくることで、最後まで――少年の童貞が食い散らかされたということを伝えてくる。
 その事実に、グリゼルダの肉欲は解消されるどころか、少年に色々と教え込んでしまいたい欲望が湧き上がってくることで更に燃焼することにもなってしまうものだから……次はこっちも使ってみたらどうかと、彼にお尻を向けて窄まりの穴を引き延ばしてみせることまでしてしまう。
 当たり前だが、お尻の穴は性欲を満たすためにある部位ではないから、童貞を捨てたばかりの少年にはさすがに荷が勝ち過ぎてるものはず――なのだけれど、射精したばかりで頭の中がふわふわと浮いている感覚に陥っていた彼は誘わるまま、彼女が示してきている不浄の穴にへと、自身のペニスを突き入れてしまった。
「お…っ、くぅ…っ! どうだ…? こっちもいい具合であろう…っ」
 おまんこに続いて、お尻の穴も少年に体験させてしまったグリゼルダが受け止めてくる感覚はどのようなものなのか。前後の穴は共に随分と使い込まれているから気持ち良さを感じていることは確かであるけれど、本来挿し込まれることを想定されていない使わせ方に広げられる痛みと擦りつけられていく痒みにも快感を同時に覚え、侵入されていくほどに擦りつけられる熱に気持ちを浮かされていってしまっているのか。
 そしてそれは少年の同様のようであるらしく、使い込まれている故に挿入そのものにさほど労せずお尻の穴にも挿入したことでおまんこでの締め付けとは違う感覚を覚えて、前の淫穴で射精してしまうための動きをしだしてくることで……彼の腰が前後してくることでグリゼルダがお尻の窄まりに感じていた熱やら何やらを高められていき、本来では得られないはずの部位で快楽を、慣れ切ってしまっているが故に覚え、嬌声を上げてしまう。
 もうどちらも快楽に従う本能のまま、その果てに達してしまうために動くだけにしかなっていない。その末に待つのは当たり前のことながら快感の頂きに届いてしまうことであり、分かりやすく少年が射精してくることでグリゼルダの前後の穴は彼の精液によって白濁塗れにされてしまうことになって、それを為してしまったペニスも同様。彼女自身の淫水と彼との精液に塗れてしまっているのだが……グリゼルダは躊躇うことなく、互いの淫水で汚れている少年のペニスを自分のおっぱいの谷間に挟み込んでしまったのだ。
 そのようなことが出来てしまうのも、顔射された上に膣内射精にお尻の方にでも流し込まれたことで、もう全身、少年の精液等々で汚れされても構わない。そもそも湧き上がるままの肉欲が未だに晴れないからこそであるからだけど……これにより、図らずもフェラチオに手淫、おまんことお尻の前後の淫穴に加えておっぱいの谷間と、女性の身体をほとんど使った交わりを少年に経験させてしまっていることに。とはいっても今の彼にはそこまで考えを及ぼせるほどの余裕は――三度の射精と続いて乳房の柔らかな圧と人肌の温かさの前にはまったく持てるはずもなく、ただただおっぱいを上下に動かされていくことでペニスに擦りつけられていく乳圧で四度目となる射精欲を刺激されていくだけでしかなかったが。
 おっぱいでペニスを刺激していくパイズリ、それを少しの間与えていれば乳房の間に挟み込んでいるペニスが脈動するまでになってくるのだが、少年は欲望を抑えるブレーキはグリゼルダとの交わりでいまやすっかり働かなくなっていたらしい。実にあっさりと射精してしまったことで彼女のおっぱいも彼の精液によって汚れてしまうのであった。
 こうして二人のセックスはここまで、女性の身体を精液に塗れさせるほどにまで繰り返してしまうことになったのだけれども……それなのに、そこまでしているというのに、互いの淫欲を未だにまったく衰える様子も見せない――どころか、まだまだし足りないと少年は続けざまの射精をしたにも係わらずまだまだ元気そうにペニスを反り立たせたまま相手の方に差し向けていて、それで指し示られているグリゼルダの方も、精液を垂れ落としているおまんこから愛液も一緒にさせて滴らせているまま。
 だからこそ、これで終わるにはまだ早いとばかりにグリゼルダと少年のセックスは続けられていくだけであり、もう一度膣内のを堪能したそうしている彼が再度、おまんこの方にペニスを突き入れてこようとしてくるのを受け入れては繋がりあったままでの膣内射精を受け入れ――それでも収まりはつかないと男と女の交わりが終わらない。
 まぁ、時には何かしらの悪戯心でも抱いたのか、少年にペニスを足先で挟んでしまったりして、手でするように扱いてしまったりと、新しい性癖の経験を植え付けたてしまったりと飽きが来ないような事までしていたせいでもあるかもしれないけれど。
 とにかく、そうして続けられていくことになったセックスは夜が更けてしまっても、二人が抱え込んだ底なしな淫欲の前では終わりの時は見えて来ず……結局、宿の外が白みはじめてきた、朝を迎えるまで収まることはなかったようである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年03月21日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#ノベル


30




挿絵イラスト