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初心者殺しのキラーダンジョン!

#ゴッドゲームオンライン


 そのダンジョンは、初心者達がよく利用するダンジョンであった。
 そのイベントの一つで、『湧き出るエントレット退治』というのがある。
 湧いて出るエントレットをほどよく対峙したところで、洞窟にあるスイッチを止めれば、エントレットの湧きを止められる。そして、その場にいるエントレットを全て倒せば、イベントは終了。
 なかなか良い報酬が得られるし、更に経験値も稼げるということで、初心者はすぐそのダンジョンに赴き、イベントをクリアして、レベルを稼ぐのが定石であった。
 しかし……そこで不慮の出来事が起きてしまった。

「そのイベントに挑戦した初心者達の一部が、即死からの遺伝子番号焼却……つう、予知をしちゃったんで、そのダンジョンに向かって欲しいんだ。今は、誰も来ないよう閉鎖というか、メンテナンス中にしてるから、その間にみんなに倒してきて欲しいんだ。その即死させるバグを、さ」
 そう告げるのは、霧崎・ヤマト(土蜘蛛の魔剣士・f42006)だ。
「現地に向かうとさっそく、イベントが始まって、エントレットがこれでもかと出てくるんだ。まあ、猟兵はやられても遺伝子番号を焼却されることはないけど、それでも『一撃喰らえば即死扱いでクエストから退場』になるから、敵の即死攻撃をうまいこと回避しながら殲滅させてくれ」
 敵の攻撃さえ、気を付ければ何とかなるだろう。
「問題なのが、そのエントレットは、無限湧きするってとこだ。殲滅させれば、奥にあるスイッチへの道が現れる。そこを一気に通り抜けて、スイッチを押せば、エントレットの無限湧きを止めることが出来るんだって。ただ、そこまでの道のり……つうか、そのルートの床に罠があるから、飛んだりとかできるといいんじゃねーかな?」
 床の罠に気を付けて、スイッチを押す。しかもそのスイッチは複数存在するそうだ。
「とにかく、全部スイッチを押したら……今度はバグを止められて、イラついているバグヒロインが出てくるから、そいつを倒しといてくれ。バグヒロインを倒せば、即死のバグは止まるから」
 と、そこまで言って、ヤマトは口を開く。
「……ちょっと面白そうなゲーム世界だから、俺が行きたいところなんだけど……ダメだって言われたから、俺の代わりにどかんとバグ達を倒してきてくれよな!」
 あと、ついでに土産話もよろしくっと言って、ヤマトは現地へと向かう扉を開いたのだった。


柚葵チハヤ
 どうも、柚葵チハヤです。
 今回の世界は、チハヤ初のゴッドゲームオンラインです!! 初なので、ついでに新しいグリモア猟兵さんの顔見せもしてみました。よろしくお願いしますね。

 流れは、オープニングにある通り、まずは湧き出るエントレットを倒してもらいます。一撃でも喰らうと外に追い出されてしまうので、ご注意ください。
 次にダンジョン攻略となります。床にトラップがあるそうなので、床を通らない方法で突き進むのが良いかと思います。スイッチは複数あるようなので、奥にあるスイッチの一つを押していただけると嬉しいです。
 全てのスイッチが押されエントレットの湧きが止まると……いよいよボスの登場です。出てきたバグヒロインをさくっと倒せば、今回の事件は解決となります。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名等をお忘れなく。
 初心者さん達がまた楽しくレベル上げ出来るよう、皆さんの手で、ヤバいバグを処理しちゃってください。皆さんからの熱いプレイング、お待ちしています!!
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第1章 集団戦 『エントレット』

POW   :    木の葉乱舞
自身が【木の葉(すぐ生えてくる)を飛ばしている】いる間、レベルm半径内の対象全てに【鋭利な木の葉カッター】によるダメージか【樹木を癒す腐葉土】による治癒を与え続ける。
SPD   :    ボンデージスレイヤー
対象の【腕・脚・胴体】を【(使っていない部分は行動可能な)枝や根】で締め上げる。解除されるまで互いに行動不能&対象に【状態異常であるほど威力が上がる、樹】属性の継続ダメージ。
WIZ   :    サモン・ドライアード
【樹木の精霊であるドライアード】の霊を召喚する。これは【樹属性の魔法】や【自由農夫のアビリティ】で攻撃する能力を持つ。
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ルクセリア・レスト
初心者向けダンジョンなら私みたいな初心者でも大丈夫かなー?って思ってたのに、なんで即死バグなんてあるの!?

え?しかも戦闘?エントレット?
ど、どうしよ。サキュバスミストとか効くかな…だめかな…?エントレットには効かないかもだけど、召喚されるドライアードには効いてくれたり……効いてお願い!

もしも効果があったらドリアードにそのままエントレットへの攻撃をお願いしてみるね。あ、なんかこの戦い方すっごく魔女っぽいかも!



「初心者向けダンジョンなら、私みたいな初心者でも大丈夫かなー? ……って思ってたのに、なんで即死バグなんてあるの!?」
 初心者向けという言葉でやってきてしまった、ルクセリア・レスト(スイートシスター・f42617)は、少々困惑していた。まさか、こんなバグがあるとはつゆ知らず。
「え? しかも戦闘? エントレット? ど、どうしよ。サキュバスミストとか効くかな……」
 ダメで元々、一か八かでルクセリアは、やって来るエントレットめがけて、サキュバスミストを放ってみた。もちろん、エントレットも樹木の精霊であるドライアードを召喚して、ルクセリアを攻撃しようとしていたのだが……。
「わ、わわ……き、効いてる?」
 効かないドライアードもいるが、大部分がルクセリアのサキュバスミストの効果によって、催眠術にかかっている。また、一部のエントレットも催眠術にかかっているようだ。
「催眠術にかかってる皆さーん!! 私を攻撃してくるエントレット達を攻撃してくださーい。私を守って……!!」
 ルクセリアの言葉に従い、催眠術にかかった敵達は、そのまま反転し、敵へと攻撃をしてくれた。これならば、何とかなりそうだ。
「なんとかなって、本当によかったぁー。あ、なんかこの戦い方すっごく魔女っぽいかも!」
 ホッとしつつも、なおもやって来るエントレット達へと再び、今度は自信ありげにサキュバスミストを放ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リコ・ノーシェ
そくし……
おれ達エンドブレイカー、には
難しい感覚だ、し
ここは、げーむの、世界なんたまよ、な……?
すごい、な、『夜』

そくし、した上に
げーむしてるひとも、人権剥奪される、バグ
なんとか止めないと、な

飛んだら良いってことだ、から
『夜』、よろしく、な【『夜』の翼】
キリがない、から
スイッチも探さない、と
もし見つけて、他のみんなが辿り着けそうになければ、矢でスイッチ押せないか、試してみたい、な

基本的には弓矢
滑空時には『夜』が翼で裂いちゃう、かも

あっちも召喚して来るんだ、な
……せいれい、召喚
おれも、『精霊』なら喚べる、かな(『星霊』は無理でも)
あ、
わ、悪かった、ごめん、『夜』
大丈夫だ、から
(怒ってる、感じる)



「そくし……おれ達エンドブレイカー、には、難しい感覚だ、し。ここは、げーむの、世界なんだよ、な……? すごい、な、『夜』」
 そう独り言のように喋るのは、リコ・ノーシェ(幸福至上・f39030)だ。夜と呼ばれて、ふわりとその背にデモンの翼が姿を現し、リコを守るように時折、存在を示すかのように、顔の近くをはためかせているようだ。
「そくし、した上に、げーむしてるひとも、人権剥奪される、バグ。なんとか止めないと、な」
 リコの言葉に頷くようにぱさぱさと翼が反応を示す。
 と、さっそく、洞窟から噂のエントレットが姿を現したようだ。それもかなりの数だ。
「『夜』、よろしく、な」
 そう言ってリコは、ふわりと飛び上がり、手に持っていた天翔弓をエントレットへと放つ。夜もまた、『夜』の翼デモンウイングの効果により生み出した無数の神速の弓矢を放っていく。
 できれば、この間にスイッチを探しておきたかったが、なにせ、相手は無限に湧き出るエントレット。
 しかも樹木の精霊であるドライアードも召還するので、そんな時間はなさそうだ。ちょっとでも気を緩めれば、すぐにエントレットやドライアードに囲まれてしまう。それができないのは、リコが飛びながら、矢を放っているからに他ならない。
「あっちも召喚して来るんだ、な。……せいれい、召喚……おれも、『精霊』なら喚べる、かな?」
 リコが思わずそう呟くと、抗議するかのように背にある翼が、リコの顔をバシバシ叩いて来た。
「あ、わ、悪かった、ごめん、『夜』。大丈夫だ、から」
 なんとか落ち着いた翼をリコは優しくさすってやると、機嫌がよくなったのか、近くのエントレットへと飛び込んで、そのまま数体を切り裂いて見せた。
 リコは心の中で、あまり『夜』を怒らせないようにしようと思いながら、エントレットへと再び、鋭い矢を放ったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

浅間・墨
ロベルタさん(f22361)
湧き水のように出現するエントレットさんを相手にします。
その前に…まずは壁があるかどうか確認しておきましょう。
壁になりそうなモノがあれば無数にあればいいのですが…。

「ロ…ルタさ…行き…す!」
何時ものようにリミッター解除後に限界突破し多重詠唱を。
その後で呼吸を整え【地擦り一閃『伏雷』】を発動します。
床の罠を踏まない為に壁蹴りをしながら倒していきますね。
ロベルタさんも同じ考えのようなので連携もしやすそうです。
『国綱』の一刀を使用しすれ違いざまに斬ろうと思いますよ。

見切りや野生の勘や第六感で狭まる視界を欠点を克服します。
可能なら倒した相手の身体を壁に見立て蹴って利用しますね。
相手を壁にし蹴ればロベルタさんと衝突しないで済みそうです。


ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)
ダンジョン構造を墨ねーが確認している間に準備するね。
まずパフォーマンスで身体機能を上げて封印を解くじぇ♪
それから限界突破した後に多重詠唱して準備完了だじょ。
利き脚に重量攻撃を付与して【雷神の大槌】発動だ!
…あ。攻撃を受けるとマズいんだったっけ?周囲警戒。

「おー♪ わらわら現れるねぃ、この木人達」
墨ねーと同じように紙一重で回避しながら蹴っていくよ。
そして墨ねーと同じように壁蹴りしながら倒していくじぇ。
見切りと野生の勘に第六感を駆使しながら墨ねーと連携だ♪
墨ねーにぶつかりそうなら木人の身体を壁蹴りだじぇ。

もし奥のスイッチが現れたら僕が押そうかな。うぇ~い♪
確か押したら木人達の増殖は停まるんだったっけ?



 初心者に優しいはずのダンジョンに、また二人の猟兵が入っていく。
(「敵を相手にする前に……まずは壁があるかどうか……」)
 ダンジョンの構造を先に確認するのは、浅間・墨(人見知りと引っ込み思案ダンピール・f19200)だ。
 もちろん、ダンジョンなので、壁はいくらでもある。まだスイッチのある部屋は見えないが、恐らくそこまで伸びていて間違いないだろう。
(「これなら、問題なさそうですね……」)
 墨はスイッチのある部屋まで壁を伝っていくつもりだ。
 ただ、エントレットが湧き出るところでは、罠はないので、その心配はないのだが……念のためだ。

「僕も準備するんだじょ!」
 と、周囲を探る墨の近くで、るんるんと楽しそうに戦いに備えて準備を整えるのは、ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)。
 ロベルタも墨と一緒に、このダンジョンを攻略……いや、正常化させるべく来た一人である。
 準備と称して、既に自らのリミッターは解除し、いつでも全力を超えた力を振るえるようになっている。もちろんこれは、墨も同様である。
「……あ。攻撃を受けるとマズいんだったっけ?」
 すぐさま周囲を警戒していると……待ってましたと言わんばかりに噂のエントレット軍団が現れた。
「ロ……ルタさ……行き……す!」
 すぐさま墨が、愛刀の粟田口国綱を引き抜き、壁を伝って。
「八雷の名の元に……」
 いつものように、限界を超えた多重詠唱と共に、風と雷の力を宿した高速の刃でもって、エントレットを一気に切り裂いて見せる。
 そう、それが墨の地擦り一閃『伏雷』チズリイッセン・フスイカヅチだ。
 墨が立ち去る後には、大量のエントレットが切り裂かれ、倒れていく。
「おー♪ わらわら現れるねぃ、この木人達」
 エントレットの攻撃を紙一重で躱しながら、ロベルタも黙ってはいない。
 ロベルタも墨と同様に壁を縫うように駆けていきながら、雷の力を宿した強烈な蹴りを、雷神の大槌ミョルニル・ハンマァーをエントレット達へと見舞っていく。
 こちらも墨同様、多くの敵を次々とヒットさせて、その一撃でもってエントレット達を再起不能にしてみせていた。
「Uccidi i nemici in orbita con l'aiuto del ruggito!」
 そう叫ぶロベルタは、終始笑顔で楽しそうである。
 と、後方にいたエントレット達が、サモン・ドライアードを使い、樹木の精霊であるドライアードを多数召還してきた。
「ロベルタ、さん……!!」
「了解、墨ねぇ!!」
 墨がロベルタへとアイコンタクトを取ると、ロベルタはそれをくみ取って。

 鋭い蹴りと高速の剣技が大量の敵の軍へと一気に放たれ、交差する。

「グギャギャギャ!!」
「キキキィー!!」
 召還されたドライアードごと、エントレット達が一気に倒されていく。
「もし奥のスイッチが現れたら僕が押そうかな。うぇ~い♪」
「……その、とき……は……お願い、します……!」
 二人の攻撃は、冴えわたる。
「確か……押したら、木人達の増殖は停まるんだったっけ?」
 そのロベルタの言葉に、墨は黙って、大きく頷いて見せた。
 だが、そこにたどり着くには、まずは目の前にいるエントレット達を殲滅させなくてはならない。
 墨は、目の前で倒れたエントレットを壁に見立てて、蹴って飛び上がりながら、再び、地擦り一閃『伏雷』チズリイッセン・フスイカヅチを放つ。
 ロベルタも同じように、倒れるエントレットを蹴り上げながら、そのまま、次のエントレットを狙い、再び蹴り上げた。

 激しい戦いの末、猟兵達は、ひとまず……ここで湧き出るエントレットを殲滅することが出来た。
 後は、エントレットが湧き出る前に、切り開いた道を一気に駆け巡り、スイッチのある部屋を探すだけだ。

 墨とロベルタは楽しそうにハイタッチをすると、次もまた、壁を伝って、奥へと駆け出したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『初心者向けダンジョンの調査』

POW   :    力業で罠を破壊

SPD   :    技能を使い罠を解除

WIZ   :    ギミックを調べる

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 無事、エントレット達を殲滅することが出来た猟兵達。
 ようやく、第一段階が終わったというところだろう。
 しかし、再び湧き出る前に、まずは、迷宮の奥にある部屋へたどり着かなくてはならない。
 それも高速で、だ。
 更に、床にはいくつか罠があるようである。
 壁を伝っていくか、それとも、床に足をつけずに行くか……それは猟兵の作戦次第。
 まずは、湧き出るエントレットを止めるべく、スイッチを探す冒険に向かうとしよう。
 
ルナ・キャロット
何でも歓迎
初心者向け稼ぎ場がバグったら(私をチヤホヤしてくれる)初心者ちゃんが減っちゃいます!ちゃんと直さないとです。

双剣で斬撃を飛ばし、空中のそれを足場にぴょんぴょん移動します。
ダンジョン高速周回中はいつもこうして罠スルーしてますからね、慣れてます!
いっぱい周回してるからダンジョンの構造もなんとなくはわかります、隠し道や空中斬撃ジャンプを使ったちょっとずるいショートカットとかも駆使しして最短ルートでスイッチをおしにいきますよ!



「初心者向けの稼ぎ場がバグったら……」
 ルナ・キャロット(†月光の聖剣士†・f41791)は、嫌な想像をして、顔を真っ青にしながら大声で叫ぶ。
「私をチヤホヤ……いえいえ、私の大・切・な・初心者ちゃんが減っちゃいます! ちゃんと直さないとです」
 つまりは、そうらしい。周りに初心者ちゃんがいなかったことを幸運だと思おう。うん。
 ちょっと邪な理由だが、最終的になすべきことは同じ。
「では、まずは……」
 愛用しているレアな装備、SSR:宝双剣ローゼンクイーンを手に、繰り出すのはクレセント・スラッシャーだ。
「やっ、とうっ……!!」
 キラキラエフェクト付きの三日月型の衝撃波が、先の方にいくつか浮かび上がり。
 それを、足場にして、先へと進む。
 既にこの場は、エントレットはいない。しかし、また出てくることは決定済み。
 その前に素早く、罠の解除に必要なスイッチを見つけて、押さなくてはならないのだ。
 慣れた手つきでスラッシャーを出して、高速移動を続けるルナ。ちなみにこういった方法は、前に同じことをしていたからに他ならない。それに、このダンジョンはかなり周回しているので、マップ構造も理解している。
 だからこそ、いち早く、そのスイッチに気づいた。
 一番、見つかりづらい……銀の像のお尻のスイッチを。
「……全く、これ、いつも恥ずかしいんだけどね」
 ちょっとズルいショートカットをしつつ、えいやとそのスイッチを押した。
「後は……他の皆もスイッチを見つけるだけだね」
 このダンジョンにスイッチは複数存在する。それを全て押さなくては、スイッチの効果は表れない。
 罠が発動しないところで、エントレットの湧きを警戒しつつ、ルナはその時を待つのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リコ・ノーシェ
あ。
すっかりおれ、勘違いしちゃってた、みたい
足を引っ張らなくて良かった、な

じゃあ、引き続きよろしく、『夜』
【『夜』の翼】で飛びながら、弓でスイッチを狙う、よ
あの樹の怪物が、どんなふうに湧いて来るの、か
……ちょっと見ていたい気持ちはあるんだ、けど
みんなの努力を無駄にしちゃ、いけない
迅速にスイッチを探して、射抜くことを目指す、よ

お手伝いが要りそうなら、積極的に手を貸したい、けど
たぶん、みんな大丈夫、かな

げーむの世界、ふしぎ
おれがやってる、カードゲームとか、も
"世界"になったら、こんな感じになったりするの、かな
なんて
スイッチ探しつつ、周囲を観察できたら



「あ。すっかりおれ、勘違いしちゃってた、みたい。足を引っ張らなくて良かった、な」
 ホッとしながら、エントレットを殲滅させたリコも、さっそくスイッチ探しに向かう。
「じゃあ、引き続きよろしく、『夜』」
 任せろと言わんばかりに、引き続き、背中の翼がはためく。
「あの樹の怪物が、どんなふうに湧いて来るの、か。……ちょっと見ていたい気持ちはあるんだ、けど、みんなの努力を無駄にしちゃ、いけない」
 弓でいつでもスイッチを射抜けるように構えながら、リコはそのスイッチを探す。
「お手伝いが要りそうなら、積極的に手を貸したい、けど」
 と、遠くで最初のスイッチが押された音が響いた。
「たぶん、みんな大丈夫、かな」
 だが、スイッチは一つではない。
「げーむの世界、ふしぎ。おれがやってる、カードゲームとか、も……"世界"になったら、こんな感じになったりするの、かな?」
 遺跡のような洞窟を飛び回りながら、先へと進むと、今度は見慣れたゴーレムの像を発見した。
「そこっ!!」
 リコの放った矢は、その像にある胸のスイッチを貫き、押したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウルマリカ・ラム
一撃受けたら終了だなんて!
やはり高難易度のゲームは心が踊りまス……!
出遅れてしまったのが悔やまれまス
ですが、元が初心者の方向けの場所というのはいただけません
不当表示はいけませんもの

ワタシだけでは調査は難しいので、悪魔を召喚しましょう
アクターズ、仕事の時間でスよ
それぞれ迷宮を行き、手分けして情報収集なさい
宙を泳げるお前たちならば、床の罠も平気でしょう
狭いところもわずかな窪みも、その手でくまなく調べなさい

アクターズがスイッチを発見したならば、彼らにワタシを運搬させまス
せっかくの機会、スイッチはワタシ自身が押してみたいので!
……少しくらい床の罠を踏んでも――
駄目でスよね。わかっていまスよ、アクターズ



「一撃受けたら終了だなんて! やはり高難易度のゲームは心が踊りまス……! 出遅れてしまったのが悔やまれまス」
 ギザ歯で文句を言いながら、ウルマリカ・ラム(よくばりメイルストロム・f30328)も、この地にやってきた。
「ですが、元が初心者の方向けの場所というのはいただけません。不当表示はいけませんもの」
 えっと……コツさえ分かれば問題ない場所なのですが……やはり、これも不当表示に……いや、今の状態が不当表示の状態ということだろう。たぶん。
「ワタシだけでは調査は難しいので……アクターズ、仕事の時間でスよ」
 と、いう訳で、さっそくウルマリカは、3rd bullet-Octorsサードバレット・アクターズを発動させ、自身の召喚銃から、9体の小さな蛸型の悪魔アクターズを召還した。
「それぞれ迷宮を行き、手分けして情報収集なさい。宙を泳げるお前たちならば、床の罠も平気でしょう。狭いところもわずかな窪みも、その手でくまなく調べなさい」
 そのウルマリカの言葉をこくこくと頷いて聞き、さっそく実行に移している。
「……さてと」
 その間に、優雅に甘いお菓子とお茶を取り出し、ささやかなお茶会を開きつつ、アクターズ達が戻ってくるのをのんびりと待つのであった。
 だが、そんな時間も意外と早く過ぎ去って。
「おや、見つけたようでスね。では……」
 お茶会セットをさっとしまい込むと。
「では、ワタシを運搬するのでス! せっかくの機会、スイッチはワタシ自身が押してみたいので!」
 でもと、ふわふわと運ばれるウルマリカ。罠のある床を見て、思わず足をつけたくなった。
「……少しくらい床の罠を踏んでも――」
「!!!」
 が、ぺしぺしとアクターズに叩かれて、それを即座にしまう。
「だ、駄目でスよね。わかっていまスよ、アクターズ」
 その言葉に安心したのか、アクターズは目的の場所へと導いて。
「これがそのスイッチ……でスか」
 ごくりと息の呑みつつ、ウルマリカも。
 かちっ!!
 ぽちっとなと、スイッチを押すことが出来たのである。
 ちなみにウルマリカは、その絶妙な押し加減に満足げな笑みを見せたのは、言うまでもない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)
「そーだよねぃ。やっぱり…」
うー。やっぱり【雷神の大槌】のが楽かなぁー。
墨ねーとも相談したけどやっぱり同じ答えだった。
も一度僕の身体底上げしてから封印を解くじぇ♪
で。限界突破した後に多重詠唱しながら『道』へ。
準備運動してから一気にゴー…だじぇ。うぇ~い♪

「競争だじぇ、墨ねー♪ …先に行くよ」
壁を駆け抜けて迷宮の奥の部屋までダッシュだー♪
障害物は蹴り砕くよ。あ。やっぱ重量攻撃必要かも。
墨ねーの邪魔はなるべくしないように注意するじぇ。
「同着かぁ~。流石墨ねーだじぇ♪」
奥の部屋までたどり着いたら…えっと。なんだっけ?
そうそう。スイッチを探してっと。う!見つけた♪
辺りを見回して一応警戒してからスイッチを押すよ。
…。何にもなかったじぇ♪よかった。罠じゃなかった。
「今度は…なんだったっけ?」


浅間・墨
ロベルタさん(f22361)
「…は…。や…り…」
ロベルタさんのご指摘通り【伏雷】が楽だと思います。
良い考えもあるかもしれませんが…今は思いつきません。
私もロベルタさんと同じように事前の準備を始めますね。
リミッター解除後に限界突破し多重詠唱をしながら道へ。
進みながら【地擦り一閃『伏雷』】を発動しますよ。

「…!? え…ロベ…タさ…?!」
ロベルタさんから急に競争と言われ戸惑ってしまいました。
もう…。全くロベルタさんは…♪私も彼女の後を追います。
鯉口を切って危険な床を避けて壁を駆け抜けて行きますね。
『綱国』を使用するような危険はないとは思いますが一応。
「…い…。ロベ…タさ…も凄い…す♪」
同着で奥の部屋へと到着したらスイッチを探しますよ。
ロベルタさんと手分けして探そうと思います。…えと…。
発見したら周囲を警戒しながらスイッチを押しますね。
…。…念のためにと身構えましたが杞憂でした。よかった。
次はひろいんという方との闘い…でしたね。



「……は……。や……り……」
「そーだよねぃ。やっぱり……」
 ロベルタの指摘に頷くのは、墨だ。二人とも加速のユーベルコードを持っている。
 今回はそれを使って向かう方がいいと、結論付けたのだ。
(「良い考えもあるかもしれませんが……今は思いつきません」)
 ならばと、墨はこのまま、罠が発動しきる前に駆け抜けることを決めた。それは、ロベルタも同じ。
 そんなロベルタは、自身の能力を底上げしながら、自らの力の封印を解いていく。
「準備運動してから一気にゴー……だじぇ。うぇ~い♪」
 いちにっさんしっと、ロベルタはしっかり準備運動をしている。
「で……わた、しも……」
 その隣で墨もいちにっと、同じく能力を底上げしつつ、準備運動を行っている。
 準備運動している二人は、はたから見ると、これからスポーツをするかのように感じる。
 しかし、その先は一度でも罠にかかってしまうと、あっという間に即死……いや、外に追い出されて、最初からになってしまう。それだけは、避けたい。
「……いきます」
「うい。準備バッチリだじぇ!」
 そして、身構える墨の隣で。
「競争だじぇ、墨ねー♪ ……先に行くよ」
「……!? え……ロベ……タさ……?!」
 墨が止めるのも聞かずに、ばびゅーんと雷神の大槌ミョルニル・ハンマァーで、一気に加速して、迷宮を回っていく。
(「もう……。全くロベルタさんは……♪」)
 思わず、苦笑を浮かべるものの、墨もまた、地擦り一閃『伏雷』チズリイッセン・フスイカヅチを使って、ロベルタの後を追いかけるのであった。

 墨は周囲の用心のため、鯉口を切って危険な床を避け、壁を駆け抜けて行く。
(「『綱国』を使用するような危険はないとは思いますが、一応」)
 一方、ロベルタは、行く手を阻む障害物を、その蹴りで粉砕しながら、次々と飛ぶように駆けてゆく。
「墨ねーの邪魔は、なるべくしないように……っと!!」
 ときおり、カチッという音を響かせながらも、それはもう過ぎ去った後。
 二人の後方で、罠が開いたり、作動したりしていたが、二人を外へと追い出すことにことごとく失敗していた。
 それほどまでに、二人は早かったし、その素早すぎる駆け足は、見る者を魅了するかのように華麗でもあった。
「墨ねー、そっち気を付けて!」
「了解……ロべ……タ……さんも、そこ……」
「わわわ、流石、墨ねー! よく気づいたんだじょ!」
 互いに声を掛け合いながら、次々と罠だらけの道を潜り抜けていく。
 なんだか、二人とも、少し楽しそうにも見えた。

 そして、目的の奥の部屋までたどり着き……。
「同着かぁ~。流石墨ねーだじぇ♪」
「……い……。ロベ……タさ……も凄い……す♪」
 ロベルタは、すぐさまそう褒めると、墨もまた謙遜しながら、ロベルタを褒めてきた。
 二人は互いに止まり、そして、笑いだす。
 一通り、笑いあった後で、ふとロベルタが気づいた。
「奥の部屋までたどり着いたら……えっと。なんだっけ?」
「……スイッチ……す」
「ああ、そうだったんだじょ!!」
 危うく忘れるところであった。
「……手分け、して……」
「うん、探すじょ♪」
 辺りを見渡しながら、二人は部屋の中を探索し、同時にそれを見つけた。そう、スイッチだ。
「う! 見つけた♪」
「……はい」
 一度見渡し、そして、息を合わせるかのように二人は同時にスイッチを押す。押したととたんに思わず墨は身構えた。

 ――ガガガガ、ガコン!!

 そんな大きな音を響かせて、エントレット増殖を止める装置をようやく起動することに成功した。
 これでもう、あのエントレットと戦うことはない。
「……。何にもなかったじぇ♪ よかった。罠じゃなかった。今度は……なんだったっけ?」」
「……よかった。次……は……ひろいんと……」
 と、墨がロベルタに教えようとしたその時だった。

「ちょっと、これ、どういうことなの!! 困るんですけど!!」
 噂のヤバいヒロイン、もとい、今回も討伐対象であるボスが姿を現したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『バグヒロイン』

POW   :    絶望の姫騎士
【卓越した剣技】で敵の間合いに踏み込み、【折れた聖剣からバグの斬撃】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
SPD   :    失われた姫騎士
自身の【首を刈っ切ること】を代償に、【再現召喚した本来の姫騎士ヒロインの自分】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【凛々しく美しい卓越した剣技】で戦う。
WIZ   :    侵し広がるバグ
【自身から溢れるバグプロトコルの斬撃波】を放ちダメージを与える。命中すると【ゲーム空間を侵し書き換えるバグ】を獲得し、自身が触れた対象の治癒or洗脳に使用できる。
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「……こほん。言っておきますが、あなた方はここで消えていただきます」
 剣を振るい、そのバグヒロインは、怪しい闇を纏いながら、姿を現した。
 恐らく、纏っている闇が、バグなのだろう。
「せっかく、良き場所を見つけ、バグを発生させたのに、これでは無に帰してしまう」
 それではいけないのですと、バグヒロインは瞳を細める。
「だからこそ!! 私とあなた方、どちらが勝利するか……勝負しましょう。この場所は先に見つけた私のものですから」
 そんな言いがかりのような言葉を発しながら、バグヒロインは持っていた剣を猟兵達へと向けたのだった。
 
ウルマリカ・ラム
ごきげんよう! 勝負とあらば喜んで!
やはり戦いというものは、まるで恋のように胸がどきどきしてしまいまス
アナタ様はどれほどの強さをお持ちなのか、とても楽しみでスね

UCを使いつつ悪魔を召喚しましょう
今回はシャチ型の悪魔たちを呼びましょうか。攻撃役は任せましたよ
このためにカバンいっぱいの金貨を持ってきておりまス
投資は惜しみません。お前たちの行動は成功させまスとも

攻撃は悪魔に任せ、ワタシはサポートを
空飛ぶコインで相手を狙い気を引いて、悪魔が攻撃しやすいようにいたしまス
ああ、ワタシのような者では届かない強さ、美しさ! 素晴らしい!
このままずっと相対していたいほど――ダメでスよね、わかっていまス



「ごきげんよう! 勝負とあらば喜んで!」
 ウルマリカは、楽しげに丁寧なカーテシーを見せると、突然、首を刈っ切るバグヒロインに、眉根を潜めた。
「あなたの相手は、この子で十分よ」
「それはそれは」
 まさか、再現召喚した本来の姫騎士ヒロインの自分を宛がわれるなんてと思ったが、ウルマリカは気にしない。
「やはり戦いというものは、まるで恋のように胸がどきどきしてしまいまス」
 恋をしているかの如く、ときめいて見せるウルマリカに、思わず嫌な顔をしたのは、分身の方。
 凛々しく美しい卓越した剣技で、分身はウルマリカに迫ってきて……。

 ――チャリン。

 コインの音が響いた。
 ウルマリカを切り裂いたかに見えたはずだが、それは果たされなかった。
 再びウルマリカを襲う分身。それも躱されてしまった。
「おっと、これはいけませんね」
 苛烈な攻撃を受ける前に、ウルマリカも悪魔を召還した。
「皆さん、攻撃役は任せましたよ」
 そこに現れたのは、シャチの姿をした悪魔たち。
「アナタ様はどれほどの強さをお持ちなのか、とても楽しみでスね」
「……!!」
 その間にも、やはりコインの音がちゃりんちゃりんと響き渡る。
 そのたびにウルマリカの攻撃は、しっかり分身へと届いていた。
 なぜなら……。
「このためにカバンいっぱいの金貨を持ってきておりまス。投資は惜しみません。お前たちの行動は成功させまスとも」
 そう、ゴーイング・マイウェイで自身の持ってきた金貨を消費して、全ての攻撃を成功させていたのだ。
 それにしても、その剣技は見る者を魅了するほどだ。ウルマリカに追い詰められようとも。
「ああ、ワタシのような者では届かない強さ、美しさ! 素晴らしい! このままずっと相対していたいほど――  ああ、ダメでスよね、わかっていまス」
 名残惜しそうにそう告げると、ウルマリカは再び、優雅なカーテシーを見せた。
「ごきげんよう。またお会いできるのを楽しみにしていまス」
 それと同時に、分身は倒れ、消え去ったのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベロニカ・サインボード
【兎団】
ルナ、無事ね?あれが敵か。
珍しいわねレオ(レオニダス)…来たからには戦ってもらうわ。でも無茶しないで
よし皆、いくぞ!

フォースオーラ『ワーニン・フォレスト』の【看板をつける能力】で看板を作り、折れた聖剣から仲間を守る
受け止めきれず斬られたとしても、一撃なら耐えられるし、
戦いの中で敵の剣に触れ、【看板をつける能力】で、聖剣の持ち手から看板を伸ばす。そうする事で剣を落とさせる

相手が剣を拾うにしろ、新しい剣を生み出すにしろ、『ワーニン・フォレスト』が敵を殴る方が速いッ!
今度は敵の手から看板を生やし、何も握れなくするわ

このまま打撃で弱らせ、あるいは仕留めるッ!


ルナ・キャロット
【兎団】ウナンナ、ベロニカ、メリーナと同行 合計4人
ヒロイン、姫騎士…!?
私とキャラが被ってます許せません!ギルメン呼んでフルボッコです!
皆様!来てくれたのですn…ウナンナ様!?戦えたんですか!?(いつも部屋で寝てるだけの猫まできてビビリ

私は前衛DPSとしてタゲ取りと火力をだします
味方の支援を信じて飛び込み切り裂きです!私のほうが姫騎士ですヒロインですー!(張り合い)
メリーナ様セリフが【聞き耳】のせいで一部心に刺さりつつ…!
パリィやコンボを駆使した双剣使いの連携で圧倒してやりましょう!
そんなに首切りたいなら斬って差し上げますよ!

……猫って怖いんですね。(ビッタンビッタンを見つつ)


メリーナ・バクラヴァ
【兎団】
じゃじゃーんっ♪
勝手に設置した自前の小型スポットライトで、駆けつけた自分以外のギルメンの登場をやたらカッコ良く演出します!
えへへ、白猫さんってこういう時に神秘感ありますね♪(ニコニコ)

なおフザけてるようで技の準備です。

私は暫く自分が後方支援役ウラカタさんであるかのように思考誘導した後に、照明エリア外の[闇に紛れて]敵さんの間合いにシレっと踏み込みます!
はい、私も[双剣使い]でーすよ♪

「そういう公園取り合う園児みたいな台詞ってどうなんですー?黙ってればカッコ良いのに!」…そんな所までルナさんと被らなくても(ぼそ

まーでも流石に4回当てるのは無理かもかも!
良いのです、チーム戦ですから♪


レオニダス・ウナンナ
【兎団】
(シナリオ初挑戦です)
ルナに呼ばれた皆の後をついてきた猫。
飼い主がいるところならどこでもついてくる場合、ネコちゃんは「この人は一緒にいて安心できる人」「ひと時も離れたくない」と思ってくれています

みんなが狩りを始めたにゃ、面白そうだからにゃーもやるにゃ!
(メリーナのスポットライトが当たり、身を屈め獲物を狙う姿でキメ)

(ルナがタゲを取ってる敵の背後から忍び寄って足首にしがみついてひっかいたり噛みついたりやりたい放題して行動を阻害するにゃん。あわよくばびったんびったんでテイクダウンを取るにゃん)ギャフベロハギャベバブジョハバ

(攻撃されたらベロニカの看板で防いでもらうにゃ)



「ヒロイン、姫騎士……!? 私とキャラが被ってます、許せません! ギルメン呼んで、フルボッコです!」
 敵のバグヒロインを見て、ルナは、すぐさま連絡を入れた。その声に応えて、やってきたのは……。

 ――カッ!!

 凄まじいスポットライトが当たる。まるで、そこにオペラのような壮大な舞台があるかのように。
「ルナ、無事ね? あれが敵か……」
 やってきた一人、ベロニカ・サインボード(時計ウサギの道しるべ・f35983)は、まるで某劇場の男役のように颯爽とスポットライトを浴びながら、ルナへと声をかけていく。
「みんなが狩りを始めたにゃ、面白そうだからにゃーもやるにゃ!」
 次にライトが当たるのは、レオニダス・ウナンナ(猫の白猫拳士・f41930)だ。レオニダスにもスポットライトが当たり、身を屈め獲物を狙う姿でしっかりとキメて見せている。
「珍しいわね、レオ……来たからには戦ってもらうわ。でも無茶しないで」
「了解にゃー!」
 ベロニカは、やってきた可愛い白猫、レオニダスが来ていることに驚きながら、そう彼に声かけていた。
「じゃじゃーんっ♪ 上手くいったのです!」
 そして、もう一人。いそいそと取り出したスポットライトをそのままに、後方支援役ウラカタさんに徹するのは、メリーナ・バクラヴァ(リスタートマイロード・f41008)だ。
「皆様! 来てくれたのです……って、ウナンナ様!? 戦えたんですか!?」
 ルナの言葉に、にゃーと得意げに泣いて見せるレオニダス。そういえば、レオニダスが依頼に参加するのは、今回が初めての様子。
 だからこそルナは、いつも部屋で寝てるだけの猫が来てくれたことに、超絶驚いていた。……そりゃ驚きますよね。
「よし皆、いくぞ!」
「「おーっ!!」」
 ベロニカの声に、皆は声を上げて。いよいよ、【兎団】の戦いが、今、始まる!

「四人で来るなんて、聞いていませんわよっ!!」
 さっそく、バグヒロインが攻撃を仕掛けてきた。卓越した剣技で敵の間合いに踏み込み、折れた聖剣からバグの斬撃を放ってくる。しかも、この連撃を全て受けてしまうと、そこに待っているのは、死、だ。
「ワーニン・フォレスト!」
 咄嗟に、ベロニカが看板をつける能力カンバンヲツケルノウリョクで、生み出した看板で、仲間達の前に陣取り、しっかりとガード!!
 一撃を素で受けてしまったが、それでも看板は、後の3撃をしっかり防いでくれた。
 その間に、しれっとバグヒロインの背後を取った者がいる。
「はい、私も『双剣使い』でーすよ♪ それよりも、そういう公園取り合う園児みたいな台詞ってどうなんですー? 黙ってればカッコ良いのに! ……そんな所までルナさんと被らなくても」
 メリーナだ。いつか演じた舞台の名残デ・ポエティカで、連撃を重ねるも、いくつか避けられてしまったので、倒すまでには至らず。
「流石に4回当てるのは無理かもかも! でも、良いのです、チーム戦ですから♪」
 そう、メリーナの言う通り、戦いはまだ続いている。押しているのはルナ達、猟兵側だ。
 ちなみに……。
(「うう、メリーナ様の言葉が、私と被ってるって……胸に痛い……いえ、それよりもっ!!」)
 ルナは、何とか傷つく胸を抑えつつ、超集中ラピッドタイムで、仲間の攻撃をつなげていく。
「そんなに首切りたいなら、斬って差し上げますよ!」
「くっ!!」
 連撃に続く、連撃。その最中にバグヒロインも首を刈っ切って分身を呼び出したが、それもあまり役に立っていない。
「ギャフベロハギャベバブジョハバ」
 背後から襲ってきたレオニダスの連撃と、激しいびったんびったんにより、あっという間に戦場から退場してしまったからだ。
「……猫って怖いんですね」
 その様子を見ていたルナが、思わずそう呟いて。
「まだまだっ!! 戦いはこれからよ!!」
 今度は振るってきた敵の剣をしっかりその手で受け止め、ベロニカは更にその敵の剣に看板を生やすことで、その手から剣を落とさせたのだ。
「なんて看板なのっ!! 仕切り直しよ!!」
 落とした剣をそのままに、バグヒロインはすぐさま、その場を逃げ出したのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

浅間・墨
ロベルタさん(f22361)
どうやらこの方は根本的には真面目な方のようです。
ならばこちらも真正面から受けて立ちましょうか。
しかし身体を傷つけるのは気が引けてしましますね。
それから一対一の戦闘とロベルタさんには伝えます。
ロベルタさんは物足りないかもしれませんけれど…。

…相手の構えから察するにかなりの腕前ですね…。
私の実力では勝てるのかわかりません…ね。これは…。
リミッター解除後に限界突破し身体を整え準備しますよ。
『国綱』の鯉口を切ってから構え相手の攻めに備えます。
剣速底上げに早業を。回避は見切りと野生の勘と第六感を。
剣筋を見切りつつフェイントを入れながら攻めていきますよ。
紙一重で剣を避けているつもりですが…時々ヒヤリとします。
ここ!と直感した時に【閻魔】の剣技を使用して斬りますね。
この技なら『ばぐ』というのだけを斬ることができるはず。

…?!自分の…首を…?いったい何を…して?
…ッ!!これが本来の実力ですか。段違いの腕前ですね♪
気が高ぶってしまうのは私の血が騒いでいるからでしょうか。


ロベルタ・ヴェルディアナ
墨ねー(f19200)
「う! 気の済むようにしたらいいと思うよ♪」
真面目だから一人で戦いたいのは解ったじぇ。
今回の僕は観戦するだけになっちゃうかもね。
「…でも、墨ねーのピンチには割り込むじょ?」

姫騎士のねーちゃんが凄い腕前なのは理解したよ。
…観てるだけだけど墨ねーが押されてる気がする…。
これは強敵に勝ってきた墨ねーでも難しいかもねぃ?
パフォーマンスと限界突破で身体機能を整え直すよ。

新しく出現した姫騎士ねーちゃんはとてつもなく強い。
ピンチ時に思わず【錠前】で横槍入れちゃったじぇ!
うー。墨ねーには後で謝らないといけないねぃ…。
そこから零距離射撃とクイックドロー付与の蹴りを。
おー!早業で繰り出したのに紙一重で避けられちった♪
凄い腕だねぃ。この姫騎士のねーちゃんは。
大きく間合いを取れたのはいいけど…墨ねー一人じゃ…。
う?一人でやらせて欲しい?そっか…。う!任せた♪



 仲間達がバグヒロインと戦っている間、その短い時間内で。
(「どうやらこの方は根本的には真面目な方のようです。ならばこちらも真正面から受けて立ちましょうか。しかし……身体を傷つけるのは、気が引けてしまいますね」)
 墨はそう感じ、ロベルタへと声をかける。
「ロベ……タ……さん……」
「墨ねー、どうかした?」
 ロベルタに、バグヒロインとの戦いは、一対一でやらせて欲しいと懇願してきたのだ。
(「ロベルタさんには、物足りないかもしれませんけれど……」)
 申し訳ない気持ちを胸に秘めながら、墨はその旨も告げると。
「う! 気の済むようにしたらいいと思うよ♪」
 ロベルタもロベルタなりに、墨の気持ちを理解していた。
(「真面目だから一人で戦いたいのは解ったじぇ。今回の僕は観戦するだけになっちゃうかもね」)
 でもと思う。
「…でも、墨ねーのピンチには割り込むじょ?」
 その言葉に、墨はこくりと頷いて見せるのだった。

 仲間との戦いは佳境を迎える。その最中。
「!!」
 バグヒロインは 失われた姫騎士を使って、自身の首を刈っ切ることを代償に、再現召喚した本来の姫騎士ヒロインの自分を戦わせたのだ。
(「……?! 自分の……首を……? いったい何を……して?」)
 その戦いぶりに思わず、墨も圧倒されてしまうが……かといって、逃げ出すバグヒロインを見逃すわけにはいかない。
「……バグ、ヒロ……イン……!!」
「くっ……まだいたの!?」
 いつの間にか落とした剣をその手に取り、バグヒロインは身構える。
(「……相手の構えから察するに、かなりの腕前ですね……」)
 繰り出される剣の刃から放たれる、バグを帯びた斬撃。墨はそれを全て、紙一重で躱して見せていた。
 愛刀である粟田口国綱をいつでも抜けるようにしつつ、時にはその居合の一撃を与えながら、バグヒロインと渡り合っている。

 その間、ロベルタは、そっと二人の戦いを見守っていた。
「姫騎士のねーちゃんが凄い腕前なのは理解したよ」
 それともう一つ。外から見ているからわかることなのかもしれない。ロベルタはそれを感じていた。
「……観てるだけだけど、墨ねーが押されてる気がする……」
 墨は、これまでの口ぶりを見ていて、根は真面目な相手だと理解してしまった。殺すには忍びない相手だと思ってしまった。
 その想いが、墨自身に、枷をつけているのかもしれないと、ロベルタは感じている。
「これは強敵に勝ってきた墨ねーでも、難しいかもねぃ?」
 特にいつの間にか生み出してきた姫騎士の分身の存在が、墨の隙を狙いづらくさせている。
「!!」
 そして、その姫騎士の攻撃が、今、まさに墨へと迫る次の瞬間!!
「Schiaccia e apri!」
 ロベルタの錠前セッラトゥーラで、分身である姫騎士を倒すことが出来た。
「な、何とかギリギリだったじぇ……!!」
 それは、敵が墨に集中していたからに他ならない。
「横やりを入れるなんてっ!!」
 バグヒロインの声にロベルタは我に返った。
「ロ……ベル、タ……さんっ!!」
 墨はお陰で崩されそうになっていた態勢を、なんとか立て直すことが出来た。
「大きく間合いを取れたのはいいけど……墨ねー一人じゃ……」
 墨に睨まれ、ロベルタは思わず、その攻撃の手を止めた。
「……お、ねが……い……です……!!」
「う? 一人でやらせて欲しい? そっか……。う! 任せた♪」
 すごすごとロベルタは後退していく。
「うー。墨ねーには後で謝らないといけないねぃ……」
 この後のことを思いながら、ロベルタは、墨との戦いを見守る。また危険があった時には、何時でも横やりを入れられるように。

(「ロベルタさんには、ああ言いましたが……」)
 墨は改めて、バグヒロインの強さに驚きを隠せずにいた。そして、先ほどの攻撃。
 ロベルタが横やりで入ってくれなかったら、かなり危険な状況になっていただろう。
 ようやく、一対一の戦いに戻せたが……。
(「段違いの腕前ですね♪ 気が高ぶってしまうのは、私の血が騒いでいるからでしょうか?」)
 そして、思う。
(「私の実力では勝てるのかわかりません……ね。これは……」)
 だからこそ、必死に食らいついている。それに、相手も度重なる連戦を受けて、その威力が徐々に落ちているのを墨は知っていた。
(「ならば、私は……この技でっ!!」)
「しまっ……!!」
 ばんという音と共にバグヒロインの剣が吹き飛ばされた。その隙を墨は見逃さない。なぜなら、墨も限界が近づいていたから。
「裁け」
「あああああっ!!!」
 閻魔エンマだ。巫力を籠めた居合術による一撃で、肉体を傷つけずに対象の邪心のみを攻撃するものだったのだが。
「!!?」
 そのまま、バグヒロインは消え去ってしまった。存在そのものがバグだったのかもしれない。そして、相手は人ではない。
 それも相まっていたのだろう、跡形もなく消え去った。
「墨ねえー」
 呆然とする墨の元に、ロベルタが声をかける。
「けど、これが残ったのだじぇ」
「……聖、剣……」
 墨は思わず、それを抱き、一筋の涙を浮かべたのだった。

 こうして、初心者ダンジョンは平穏を取り戻した。
 それもこれも、駆けつけてくれた猟兵達のお陰だ。これで一撃死の恐怖もないだろう。
 だが……それでも。
 墨達にとっては、少し悲しい思い出として残ってしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年03月19日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はリヴィアン・フォンテーヌです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト