入学おめでとうバトル
「――というわけで、アルダワ魔法学園に向かって欲しい。」
そう話すナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)。どういうわけだ。
「む、ではもう一度、最初から話そうか。かるーいダンジョンに新入生を連れて行って欲しいんだ。新歓コンパってやつらしい。……いや、れっきとした猟兵の仕事だぞ?一応、災魔の出現も予知されている、弱いがな。」
机の上でナイツの相棒の小さな紅竜が大あくびしている。緊張感の欠片も感じられない。
「出てくる災魔はユキウサギウミウシ。ほぼ無害ないきものなんだが、分裂と足止め能力が厄介な敵だ。大きさはそこの紅竜と同じぐらい、まあ30cm程度か。ちょっぴり冷たくて、白いぷにぷにしたヤツだ。新人が相手するにはもってこいの雑魚だ。それを、『新入生と協力して』撃退して欲しい。数が数だけに全滅させる必要は無いが、まあ数十体は倒しておいて欲しい。」
あまりの雑魚だ、手慣れた猟兵であれば一薙ぎするだけで蒸発させられるだろう。新人にそれが出来るかは別だが。
「で、今回来る新入生は2名、ドラゴニアンの竜派少年の『カイン』とケットシーの少年『アベル』だ。カインが槍使い、アベルが剣使い。どっちも前衛だ。多少怪我をさせる分には問題ないが、将来有望な戦力らしいから、ダメにするような真似は避けてくれ。あと、どっちも年若く、好奇心旺盛だ。トラブルメーカー体質とも言う。やんちゃな真似をしてなにかあるかもしれんから気をつけてくれ。」
ところでコンパって飲み会では無いのか?と一部の猟兵が声を上げる。
「ん?そうなのか?話によると雪遊びして寒さに耐性つけてからユキウサギウミウシ退治、だと先生に聞いたのだが。」
――それコンパや無い、体験会や!?
竜夢
竜夢です。おひさしぶりですね?出会いと別れの季節の出会いでございます。
今回はお遊びメイン。1~3章、全てイージーモードでございます。
※アドリブがダメな方は末尾に【不可】と記入お願いします。
書かれてない方は唐突なアドリブ(ギャグ寄り)がぶっこまれる可能性があります。
第1章 日常
『雪で遊ぼう!』
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POW : 特大雪だるま、雪像、かまくら、大物も細工物もお手のもの!(遊び方は一例です)
SPD : スキー、スノーボード、早さを活かしたウインタースポーツ!(遊び方は一例です)
WIZ : 雪合戦や、雪面へのお絵かき、雪に埋めるアイスキャンディー、雪活用法あれこれ。(遊び方は一例です)
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●白い祝福の中で
転送された猟兵達。通い慣れたヒトには見慣れた風景、グラウンド。しかし今日、そこは銀世界。
――アルダワ魔法学園に雪が舞う。
先生曰く、『雪やこんこマシーン』なる蒸気機械を開発し、それの実験も兼ねているとか。肌寒い空気もそのマシーンの機能だとか。
そして先生の隣に2つの人影。年若い青い竜人、『カイル』と黒猫人の『アベル』だ。
「「よろしくおねがいします!」」
まだ少し緊張しているようだ。これではダンジョンで失敗してしまうかもしれない。――教育(遊び)が必要のようだ。
イネス・オルティス
新入生相手だといっても”礼儀作法”で礼儀正しく挨拶
「イネス・オルティスよよしくね」
「挨拶は大事よ、挨拶一つで連携が良くなったりするんだから」
私の故郷で厚着ができるのはずっと幼いか、もっと年を取ってからだし
私も精々耐寒能力鍛えようと思う
「一族伝統の鎧は露出が多いからこういう状況はちょっと苦手ね」
【トリニティ・エンハンス】を使用して寒さを緩和……できるかしら?
*雪遊び*
まずは簡単にできそうな雪だるまを作ろう
「故郷じゃそんなに降らないから新鮮ね」
「槍の練習するにも的があった方がいいし」
もし新入生がイネスの身体ばかり注目していたらメッっと叱る
「どこ見てるの? そんなに”誘惑”に弱いんじゃ先行き不安ね」
ルク・フッシー
「あ、あわわわ…は、はじめまして…」
ううう、魔法学園の生徒としてこの依頼は受けなくちゃいけないと思ったけど…い、今までで1番緊張します…
えっと、まずは自己紹介…それから雪遊びですね…
と、とりあえず…お絵描き!雪にお絵描きしましょう…
(10秒ほどで雪上に新入生2人の絵(超上手い)を描きあげて
)「………!(緊張のあまり顔真っ赤で震えてる)」
あ、雪上だとそのうち消えちゃうから、紙にも描いておきますね…(5秒ほどで新入生2人の絵(フルカラー)を描きあげて)「はぁ、はぁ…ど、どうですか…?」
(※本人に自慢する意図は全くありません。念の為。)
「よ、よろしくお願いしまひゅっ!」(思い切り声が裏返ってる)
ソナタ・アーティライエ
わたしなんかでお役に立てることがあるでしょうか……自信ないです
「不束者ですけれど、本日はどうぞよろしくお願い致します」
【幻妖童歌 其之百六十六『迷子の仔猫』】の歌声に誘われて現れるのはたくさんの仔猫たち
やんちゃでいたずら好きなこの子たちと、鬼ごっこは如何でしょう?
姿を消しちゃう子もいますから、雪原に残る足跡や鳴き声なんかを頼りに探してみてくださいね
細かいルールなどはお任せいたします
楽しく体を動かして頂けたら……良いのです
わたしも参加しますけれど、逆に仔猫たちにもみくちゃにされてリタイア
後はお二人にお任せして、その間に飲み物でも用意しておきますね
アドリブ、アクシデント、他の方との連携等歓迎です
霧島・カイト
【WIZ】にて行こうか。
氷の魔術を得手とする者にはこの氷雪程度なら隣人のようなものでな?
雪合戦を挑むのならば百年早いと言わせて貰おう(無駄に本気)
雪玉の作成など【早業】なり【高速詠唱】なりなんとでもなる。
弾速や軌道の予測などは【見切り】の基本だ。環境は違えど実戦にも転用出来ると思え。
……何?さっきから仔竜(たいやき)が雪にシロップをかけて食べてる?
……いつもの事だ。気にするな。
【※カイト本人は無感動キャラなので注意】
●挨拶一番
「イネス・オルティスよ。よろしくね。」
礼儀正しく挨拶するイネス・オルティス。白銀の鎧を身に纏う彼女の胸に白雪が落ちる。どう見ても寒い。だがカインとアベルの頬は少し赤みがかり、視線が豊満なソレに落ちる。
「ほら、挨拶しなさい!挨拶一つで連携が良くなったりするんだから!」
ビシッと指導を始めるイネス。はいっ!と何故か敬礼するカイルとアベル。軍では無いのだが。
そんな中、学園の先輩でもあるルク・フッシーが雪に絵を描いていた。あー、うーと言うのみで話しかけることも出来ず、とりあえず絵を描くことで落ち着こうとしているようだ。その横で霧島・カイトの竜槍『たいやき』が雪にいちごシロップかけて食べていた。
「た、食べないでー!」
絵(雪)を必死で護るルク。その騒ぎでカインとアベルが近寄ってくる。
「お、すげーな!俺らの似顔絵じゃねーか!」
「いつの間に描きあげたんです?」
「あ・・・え・・・今さっき?」
「さっき!?すげーな!お前、何て名前――」
ぽすん、と雪を突き刺す音。イネスがにこやかな笑顔で巨獣槍を突き刺していた。
「っ!俺はカインだ、よろしくな!」
「……アベルです。よろしくおねがいします。」
「あ、あわわわ……は、はじめまして……ルク・フッシー、です。君たちと同じ、が、学園の生徒です……よ、よろしくお願いしまひゅっ!」
自己紹介をしている間に、雪の似顔絵はたいやきにかじられていた。あとで紙にもフルカラーを数秒で描き、またすげーすげーと言われたとかなんとか。
●雪遊びは遊びじゃねーんだよ!!
イネスがトリニティ・エンハンスで風を纏う。炎では雪が溶けてしまうし、水では凍るだけ、消去法的に風を選択し、少しでも寒さ――風を受けないようにする。
「……なら別の鎧を装備すればいいのでは?」
全身をパワードスーツで覆っているカイト。本人が氷特化の魔術師であるためこの程度、なんということもない。むしろ調子がいいぐらいである。無表情だが。
「一族伝統のものですから。……恥ずかしいなんて思ってませんよ?」
「いや何も言ってないが。」
照れ隠しなのか、巨大な雪だるまを黙々と作ることにした。槍の練習の的にするつもりらしい。一刻も早く忘れるために。
「さて、まずは鬼ごっこと行きましょう。ダンジョンに潜るために一番大事なこと。それは逃げ足。雪のような足場の悪い中でも逃げられるようになればきっと大丈夫。鬼も雪の中情報を集めて行き先を探すという訓練にもなります。」
ソナタ・アーティライエがパン、と手を叩いてアベルに言う。
「2人で鬼ごっこですか?」
アベルが不思議そうに言う。それに対しソナタはふるふると首を横にふる。
「いいえ、私は参加しませんがお仲間が参加してくれます。さあおいで。~♫」
幻妖童歌 其之百六十六『迷子の仔猫』。歌声に呼ばれた子猫が沢山、雪の中から這い出てきた。
「さあ、始めますよ?ただし、この子達は透明にもなれるから気をつけて――ひゃわ!」
ソナタの足元からぴょんっと飛び出る子猫。スカートが捲れる。そしてすぐに逃げ出し透明になる。
「――もう、あの仔を捕まえてください!いいですね!」
鬼ごっこが始まる。雪の中の足跡、猫が透明になったり現れたり。唐突に自分の体も透明にされてびっくりするアベル。数刻の後、ようやく捕まえることが出来たようだ。ソナタも召喚し続けて多少は疲れたようで、温かいお茶を飲んで休んでいた。
一方カインはカイトに雪玉を投げられ続けていた。まるでマシンガンのように雪玉を投げ続けるカイト。
「俺に挑んだことを後悔するといい。」
魔術で雪を集め、固め、そのまま射出。反撃の雪玉も弾道を見切り最小限に回避する。
「く、コレがプロってやつか……!ならばこれでどうだ!」
雪に埋もれていた茶色い仔竜を引き抜きカイトに投げる。ぎゃオー!と鳴きながら飛ぶ『たいやき』。シュール。しかし無表情でキャッチアンドリリースするカイト。ついでに雪玉で散弾も放つ。
「わ、わー!」
あまりにも大人気なかった。たいやきはイネスが作っていた雪だるまに突き刺さり、そのままもぐもぐと雪を食んでいた。
大成功
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第2章 冒険
『爆走魔導トロッコ』
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POW : 気合でトロッコにしがみ付く
SPD : トロッコと並走し跳び移る
WIZ : 走行ルートを割り出し待ちぶせる
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●トロッコ・ダンジョンアタック!
そして友好(?)を深めた一行は迷宮の入り口に。初心者用というだけあって整備されているようで、しっかりとした石畳にトロッコのレールが敷かれている。
――普通であれば罠だろう。罠でないにしても、どこへ繋がっているかわかったものではないが。
「お、これに乗っていけばいいんだな?」
と意気揚々に乗るカイン。ガション、と音を立てて動き出すトロッコ。猟兵たちがソレを止める前に急加速、そのまま彼方へ消え去っていく。
さて、残っているトロッコはまだ複数あるが。猟兵たちは顔を見合わせた。
霧島・カイト
……勝手に先走るのは良くないと誰かから聞かなかったのだろうか。
【エレクトロレギオン】を使用、
撮影機能辺りを付けた状態で先行偵察させ【情報収集】。
ルートが判明次第此方も先回りする形で追跡する。
先回ったらトロッコを止める必要がある場合、
なるべく衝撃の少なくなるタイミングを【見切り】、
氷の【属性攻撃】の乗った氷壁を【早業】【高速詠唱】にて現出させ、
トロッコ本体を【盾受け】【オーラ防御】も併用して強制停止させる。
……カインの方は誰かに任せよう(受け止められるなら責任は取るが)
「罠でない保証も無いのに単独行動は止めておけ。慣れていないなら尚更だ」
●線上に心無く
「……ひとまず俺が先行偵察を出しておこう。まったく、先走りやがって。」
霧島・カイトが呆れたような声を出す。顔には出てないが。エレクトロレギオンで手早く機械兵器を召喚し、カメラを付けて飛ばす。線路の奥は明かりが乏しく写りが悪い。時々走るトロッコを見かけるも、そこには何も乗っていない。分岐もなさそうだが――。
「どこまで行ったんだカインは。……いや、何故トロッコがこんなに?」
無言で無音の映像を淡々と観察する。同じような景色、同じようなトロッコ。感情が希薄な彼にとっては特段何も思わなかったが、代わり映えない監視作業というのはつまらないものだ。
「……見つからないな。突入班が必要そうだな。俺は監視とルート把握を続ける。……行けるか?」
「俺、行きます!」
新人のアベルが名乗りを上げる。じっとしているのは性に合わないのだろう。
「無理はするなよ。俺らの誰かでいい。一人で突っ走らないようにな。」
多分これは罠なのだろう。観察だけでは、厳しいか。
心配という感情が少しだけ浮かび、また沈んでいった。
苦戦
🔵🔴🔴
イネス・オルティス
【POW気合でトロッコにしがみ付く】
「何? あの子自殺志願者?」
これだけ整備されている初心者用迷宮なら十中八九移動用だと思うけど
レールの先に災魔がたむろしていないとは限らないし
「罠も何も確認せずに(したならその事を仲間に言わずに)ささっと乗り込む普通?」
”ダッシュ”でトロッコに接近し"勇気"と”覚悟”を決めて飛びつく
出来ればそのまま引きずり下ろしたい、危険だけど”かばう”事はできるしね
無理なら同乗して周りを警戒する
後で絶対説教してやるつもり
「結果安全だったとかはどうでもいいの、行動が向こう見ずで雑すぎるわ」
アドリブ・絡み・可
ルク・フッシー
そ、そんな…カインさんを見失っちゃった…
「で、できることを…やるしかない…です…」
自力じゃ追いつけるほど速くは動けないし、こうなったら行き先で会える事を祈って、危険を承知でトロッコに乗るしかない…
着いた先で何があっても対処できるように、いつでもユーベルコードを使えるようにしておかないと!
「ま、待っててね…!」
●
「何?あの子自殺志願者?」
イネス・オルティスが不機嫌そうにつぶやく。そりゃそうである。勝手に動いて勝手にどこかへ消え去ってしまったのだから。ダッシュでは追いつけそうにない。とりあえず追いかけるために他のトロッコに乗り込んで……いやこのトロッコは。
「アベル、ストップ!」
イネスが大声を上げて一緒に乗り込もうとしていたアベルを止める。彼がビクッと止まる。そしてキョロキョロと周りを見渡し、
「え、あれ……?」
と怯えたように下がる。同じく後ろからアベルに付いてきたルク・フッシーもトロッコの罠に気づく。
「あ……これ、魅了……の罠?」
弱いながらも微かに漂う魔力。直接的な攻撃性は無いものの、致命的になりうる精神系トラップ。初心者向け、とは言えこれは中々に劣悪である。
「……徹底的に精神を鍛え上げる必要が有るわね。あと警戒心。」
最初もたわわな胸部を見ていた彼を思い出す。先行き不安な新人だ。
「と、とりあえず解除しちゃいますね、こうして、こうして……せ、安心塗装(セーフティペイント)!」
ベチャッと愛用の絵筆から絵の具を飛ばし、トロッコを緑に染める。魔力が上書きされ、トロッコから嫌な魔力が感じられなくなった。
「こ、これで大丈夫の、はず。」
「じゃ、追いかけましょう。」
先導して前に進むイネス。だが警戒心は忘れない。トロッコの罠が消えても、他に罠がある可能性は否定出来ないのだから。無いなら無いで良い。最悪の可能性を考える。その姿を黒猫のアベルはじっと見ていた。
一先ずは罠もなく、トロッコに乗り込む3人。多少手狭では有るが、アベルはケットシー、ルクも小柄なドラゴニアン。イネスも特定部位を除けばそこまで大きい方でもない。武器を振りまわずには多少厳しいが、多少は自由が効くだろう。劇的な加速はなかった(多分アレもトラップなのだろう)が、徐々に速度の上がっていくトロッコ。途中、どこからか複線が並び、並走するトロッコも増える。そこに青いドラゴニアンの姿はなかったが、声がする。
「――ワ、ワーーッ!」
左前方、少し離れているが多分そこに。イネスが風の魔力を纏い始める。もっと疾さを。隙きあらば飛び移るために。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
イネス・オルティス
新歓コンパとしては、カインばかりにかまけてるわけにはいかないけど
「アベル、この状況だとあなたへの応対はだいぶ雑になるわ。悪いけど色々見て出ること、出来ないこと判断して覚えてね」(ウィンク☆)
”誘惑”なんてしてませんよ?
偵察によるとしばらく分岐は無いらしい……なら”覚悟”を決めて
カインらしき声を”追跡”してその方向に向かってトロッコを飛び移って近づき声をかける
「ブレーキとか見当たらない? よく観察して」
最悪向こうまで飛び移って一緒に飛び降りるかしないとダメかも
危険だけど衝撃から”かばう”くらいはできるはず
使用UC
【薄衣甲冑覚醒】状態異常力重視
「多少罠があってもこれで」
アドリブ・絡み・可
””内技能
●実地訓練
ガコン、と加速するトロッコ。イネスたちが乗っていたトロッコは徐々に先をゆくカインに近づいている。声も響いている。
「……アベル、いい機会だから勉強の時間にしましょう。」
静かに、一緒に乗る新人のアベルに語りかける。え?と不思議そうな顔をする黒猫。
「出来ることと出来ないこと、見極めて。この学園に入れたのだもの、多少は考えて、動けるでしょう?」
自身の大きさと同じ程の大剣をぎゅっと抱えるアベル。緊張しているのだろう。イネスはウインクをして和ませようとするも、その姿に更に体を固まらせるアベル。魅了の技能は使っていないはずだが。ちょん、と頭を撫でてあげると意識が戻ってきた。
「は、はい!――あ、カインだ!」
彼の猫の目が前を進むトロッコを見つけた。猫だけに暗闇にも強いのだろう。
「カイン!よく聞きなさい!ブレーキがどこかに有るはずよ!……アベル、このトロッコにも無いか探して!」
イネスの視界内に、ソレらしきものはない。元々罠、それに魔導が動力のトロッコだ。レバーやボタンといったものではなさそうだ。最悪動力を破壊すれば……。
「イネスさん!足元から魔石が!……でも俺じゃ完全な制御は……。」
イネスの眼にもカインの姿が視えてきた。だいぶ近づいてきたようだ。
「……そうね、取りあえず私は向こうへ飛ぶわ。貴方はココでなんとか制御し続けて。他の猟兵もサポートしてくれるはずだから。」
アベルの頭を撫で、イネスはユーベルコードを使用する。薄衣甲冑覚醒。彼女のその露出の高い鎧が光り輝き、更に強化される。やはり露出は多いが。
「罠対策もこれでよし、では、行くわよ!」
イネスは風の魔力と共に空をゆく。乗っていたトロッコが衝撃でガクン、と揺れているがアベルがなんとか制御し続けている。それは信頼。そして覚悟。
「カイン、受け止めなさい!」
「え!?」
子供の割に大きいドラゴニアン男子。柔らかな胸を顔面キャッチしながら彼女を受け止めていた。
成功
🔵🔵🔴
豊原・フィリス
+他の迷宮のトロッコに乗ったらこちら側の迷宮にに来てしまった女登場+って感じで
「イタタ、ここどこかしら?あら新歓コンパ?う~んついでだからお手伝いしていきますね」
【サイコキネシス】でアベルが乗っているトロッコを掴みトロッコで並走
自分が乗っているトロッコのブレーキをかけてじわじわ止める
「そこのケットシー君、ブレーキをゆーっくり掛けるのいい?」
「自分はできるって信じないと、できるものもできなくなっちゃうのわかった?」
イネス・オルティス
まずカインに礼を言う
「受け止めてくれてありがと、とっさの動きはなかなかね」(ウィンク)
カインと一緒に魔石を制御してトロッコを止める
「落ち着いてブレーキをかければ大丈夫、一緒にやりましょう、私これでもマジックナイトなのよ、見えない?」
使用UC【薄衣甲冑覚醒】で魔力を高め制御の一助とする
「ビキニアーマーの精霊よ、カインを助けてあげて……」
アドリブ・絡み・可
●先導
無事に飛び移ったイネス。
「受け止めてくれてありがと、とっさの動きはなかなかね。」
ウィンクをすると、青い竜顔がぽんっと赤くなる。魅了に関してはまだまだ初心なご様子。
さて、トロッコを止めるべき魔石は同じ場所に有るようだが。マジックナイトである彼女ならどうにかできそうではあるが、さて……。
「あらー、あらあらー?ご同業さんがいるわぁ?」
ガタンゴトンと隣を走る爆走トロッコに乗っている豊原・フィリス。その顔は嬉しそうだ。
「ちょっと迷子になっちゃってねぇ?あのちっこいグリモア猟兵さん、後で文句を言っておきませんとねぇ?」
どうやら転送先がトロッコの上だったらしい。イネスに負けぬたわわな胸をぷるんと揺らし、ぷんぷん、といった感じの顔で言う。すごく演技っぽい。
「……まあ、戦力が増えるならいいけども。このトロッコは私がどうにかしてみるから、あっちのトロッコをお願いしていい?」
渋そうな顔で言うイネス。その視線の先には後ろから迫ってくるもう一個のトロッコ。アベルたちが乗っているヤツである。隣のカインは女性二名をガン見するわけにもいかなかったため、同じ学生であるアベルのトロッコの方を見ている。
「ではタイミングを合わせて、一緒に減速ね?んーよいしょっと!」
フィリスがサイコキネシスを使用し、アベルのトロッコと自身のトロッコを超能力で掴み接続する。そして自身のトロッコを徐々に減速させていく。
「そこのケットシー君、ブレーキをゆーっくり掛けるの、いい?」
速度差が出、フィリスの負担が増えていく。しかしそのことを素振りに出さずに、優しい笑顔でアベルに話しかける。
「で、でも……俺には……」
「自分はできるって信じないと、できるものもできなくなっちゃうの。だから信じて、ね?」
超能力の腕がアベルの手をとる。それはすごく温かいように感じられた。
一方イネスとカインの方。イネスがビキニアーマーを覚醒させ、魔力を練る。ただしあくまで彼女はサポート、止めるのはカインの仕事だ。後ろからカインに抱きつき、魔力を分け与えるように。
「落ち着いてブレーキをかければ大丈夫、一緒にやりましょう。」
ドキドキと鼓動を感じる若き竜人。だがここで恐れていては男がすたる。カインはゆっくりと魔石に手を当てブレーキを試みる。
●終点
ガコン、とゆっくりと2つのトロッコが遅くなり、ゆっくりと止まる。
「やった!止まった!」
嬉しそうに言う新人二人。カインが続けて言う。
「そういや、あっちの方に扉があったぞ。なんか冷たい風を感じたから目的地はそこかもしれない。」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 集団戦
『ユキウサギウミウシ』
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POW : あそんで
【ミニぷにぷに】【ミニもちもち】【ミニつるつる】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD : ともだち
自身の身長の2倍の【めっちゃ移動が早いシロイルカ】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : ぶんしん
レベル×1体の、【背中】に1と刻印された戦闘用【自分の分身】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
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●白雪姫達
カインが指差す方へ進むと青白い扉。冷気が漏れ出ている。
「うん、ここだ。近づくとすごくさみーな。」
「……準備はいい?開けるよ?」
アベルが警戒しつつ、扉にふれる。ゆっくりと、小さく開く扉。その隙間から吹雪が溢れ出る。そして扉が開ききったその先は銀世界の小部屋。雪の中で遊ぶウミウシの姫たちが居た。見た目可愛らしいものの、ふつうのウミウシに比べて少しだけ大きい。ケットシーのアベルと同じぐらいだろうか。
むこうはこちらに気づいたのか、大挙して押し寄せてきた。さあ、戦闘の開始だ!
ルク・フッシー
「だ、大丈夫ですか…?」
新入生2人を守らなきゃいけないけど、2人の成長の為にも、あまり助けすぎちゃいけない…かも…
ボクは支援や回復に回ろうと思います
2人がダメージを受けたなら【修復描画】で治療して、冷気が耐えられない程になってきたら火属性の【安心描画】で床などを塗って気温を上げて対抗します
もちろん、2人が致命的な怪我などを負いそうなら、ボクも全力でフォローします
「ぼ、ボクと一緒に、頑張りましょう…!」
イネス・オルティス
このユキウサギウミウシとの戦いで新歓コンパもおしまいね
「一見すると強そうに見えないけど、ぶっちゃけると私たち転校生クラスだと
鼻歌交じりでどうとでもなるけど、戦いに絶対はないわ油断しないようにね」
「終わったら何か食べにいきましょう、おごってあげるわ。それなりに活躍できればね」
と二人を”鼓舞”する。
”戦闘知識”でカインとアベルがなるべく敵と1対1で戦えるようにサポート
敵が多すぎる所は”なぎ払い”で減らしておく
「多対1の経験も必要だけど、あの子たちには数がちょっと多すぎるわ」
【薄衣甲冑覚醒】防御力重視で使用
「先達が倒れたらかっこ悪いものね」
アドリブ・絡み・可
●支援指針
この戦いは、あくまで『新入生と協力して』撃退するのを目的としている。あまり戦闘向きではないルクであっても、本気を出せばこのユキウサギウミウシは一掃出来てしまうだろう。だから彼はカインとアベルの後ろの方に立ち、紅い塗料を撒く。そこから仄かな熱。『安心塗装(セーフティペイント)』で熱の陣を作り上げていた。
「ぼ、僕が二人をサポートする……から……一緒に、頑張りましょう……!」
「では、私もサポートに入りましょう。ふたりとも、油断はしないようにね!」
イネスが二人の隣に立ち、槍を構える。戦場の緊張感。そして、強い味方が近くにいる安心感。それは、初陣である彼らにとって大事な感情。
「終わったら何か食べにいきましょう、おごってあげるわ。それなりに活躍できればね。」
それは死亡フラグでは無かろうか。ルクは内心思ったものの、かぶりを振って何も言わなかった。
イネスが露払いをし、"意図的に"見逃したユキウサギウミウシがカインの方へ向かっていく。
「てりゃぁあ!」
と気合を入れて槍を薙ぐ。軽く吹っ飛ばせたものの、あそんで、あそんでと言わんばかりに小さなもちもちを放ってくる。
「うわぁあ!」
冷たく、やや重量のあるもっちりしたボティの欠片。当たれば動きが鈍る。放っておけば凍傷にも繋がりかねない。
「あわわ……だ、大丈夫ですか……?今治療しますね……!」
ルクがユーベルコード『修復描画(リカバリー・ドロー)』を使用する。手元の画紙にカインの元気な姿を描き、それを破いて飛ばしていく。それがペタッとカインに当たると溶けるように消え、同時にこびりついていたもちもちも消えていた。事象改竄。彼の魔力の特異性。
「あら、ルクはヒーラーとして優秀なのね。じゃあ私は遠慮なく露払いを続けましょう。」
ユーベルコード『薄衣甲冑覚醒(ビキニーアップ)』、精霊に対する祈りと感謝で防御を更に上げ、ぷにぷにを弾きつつ処理を続けていく。しかし数が数だ。雪山のようにぷにぷにが積み上がっている。見た目は可愛いが、ここまで増えていると少々気持ち悪い。
「先達が倒れたらかっこ悪いものね。私が抑えているからしっかりと、確実に対処していきなさい!」
新人二人は頷き、各々の武器を構えユキウサギウミウシたちに立ち向かう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・カイト
ああ、慣れていない者を誰かを護りながら戦う、か。
……懐かしいな。クロトを初めて連れ出した時を思い出す
(仏頂面が何故かふふっと笑った気がするが当人にもそれは分からず)
【氷戒装法『破軍の執行者』】の【早業】【高速詠唱】から。
カインとアベルの盾になるようにいつでも【かばう】体勢で。
攻撃自体は合体しそうな個体を優先的に狙い、合体を阻止。
凍てつく波動での【属性攻撃】で早いことシャーベットにしてやろう。
防御面は【見切り】を活かし、回避可能なら避け、
受ける時は軽減効果も合わせ【激痛耐性】【オーラ防御】【盾受け】。
「実際は今の相手よりも格上と打ち合うことも有るだろう、だが決して油断するな」
※アドリブ・連携可
アリス・マジック
冬のダンジョンとは、趣があってなかなか良いね。ほぼ無害の災魔というのも面白いね。このまま分裂を続けたらどうなるかとか、ちょっと見てみたいよね。
ただまぁ、物見遊山で来たわけじゃないから、ちゃんと仕事はさせてもらうよ。
〇WIZ
後方からの支援に徹します。
[属性攻撃]で炎属性のウィザード・ミサイルを放ち多すぎる敵を減らします。また、同時に威力をかなり抑えたウィザード・ミサイルを放ち、前衛で戦う2人の近くにいる敵を弱らせます。
●冬気連奏
ユキウサギウミウシがプルプル震えると、ぷにっと分裂する。少し小さくなったユキウサギウミウシが二匹、四匹、八匹……。新人二人も頑張っているが、如何せん数が多すぎる。他の猟兵が本気を出してしまえば範囲で焼いてすぐ終わるだろうが、それでは彼らの訓練にならない。そんな彼らのもとに、新たに猟兵が集まる。
「……このまま分裂を続けたらどうなるかとか、ちょっと見てみたいよね。」
そう言うのはアリス・マジック。厚着をして冬景色とユキウサギウミウシを見る。見た目だけなら可愛らしい敵。ちらつく冬結晶。安全地帯から見る分には楽しそうな光景でもある。まあ、今回は物見遊山ではなく、訓練なのだが。
「やめろ、増えたら面倒なだけだ。俺が前に出る。」
霧島・カイトが竜槍を構え前線に行く。バイザーに隠れた眼は無表情、無感情であったが、口元は無意識に小さく上がる。懐かしい感じ。戦闘に不慣れだった弟を連れ出したあの日。遠い記憶、遠き感情。
「我が身に北天に座す『破軍』の加護を――氷戒装法『破軍の執行者』」
氷鎧を纏ったカイトがカインとアベルの前に駆け、背中に1の数字の書かれたユキウサギウミウシを狩る。そしてカイトの後ろから炎の矢が他の数字の書かれたユキウサギウミウシを焼いていく。
「同じような姿をしているけど、アレらは分身。攻撃の予兆だから気をつけて。」
アリスは焼いた敵の姿を見ず、遠くに居る山のようなウミウシにも火矢を放つ。こちらは手加減無しの一撃。煌めく赤が白を蒸発させていく。その光景に驚くカインとアベル。
「ボーッとするな。弱い敵だろうと、油断をすると足元を掬われるぞ。コイツラより格上の相手をするときだと、死ぬぞ。」
凍てつく波動を放ち、近づいて来るウミウシを氷と風の魔術で切り刻む。血が飛ぶこともなく、溶けゆく雪のように地に流れてゆく。その裏で飛びかかってくるウミウシを鎧で受け止め、凍らせる。その隙に横からカインが槍でウミウシを貫く。
「俺だって、やれるんだからな!」
「……そうだな、期待しているぞ。」
眼が小さく笑う。雪解けの日は近いのかもしれない。
成功
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ユウナ・フリューアー
えっと、今来て状況が分からないけど、こいつら倒せばいいんだよね?新入生の子の手伝いをするの?ならこうだね。
威力を抑えた【爆破魔法陣】に『属性魔法:炎』付与で相手の動きを封じていくよ。少しばかり熱いかもだけど
......これも訓練の一つってことで。被害が行きそうなら魔法で消すよ。2人への攻撃は短剣で『武器受け』や『全力魔法、オーラ防御』で防いでいきながら2人がちゃんとした攻撃ができるようにサポートしないとね。少しなら私もバールで攻撃していこうかな?多数との戦闘はこうするんだよーって『なぎ払い、範囲攻撃』でね。
2つ目の刃はどんな武器でも持ってた方がいいよ。いろんな相手に対抗できるからね。
●精神発破
ユウナ・フリューアーが現場に駆けつける頃には戦いも終盤。合体したユキウサギウミウシが数体と、十数匹程度の小型のユキウサギウミウシ、それとシロイルカ。
「えっと、新入生の子の手伝いって依頼で飛んできたけど……こうすればいいのかな?」
寒さは他の猟兵達のちからによってだいぶ緩和されていた。ならばもうひと押し。
「危ないよ?そんなところにいると――ドカン!」
地に魔力で描いた魔法陣から光と炎の衝撃。爆破魔法陣。シロイルカと共に吹っ飛ぶ
ユキウサギウミウシ。しかしすいっと避けていくイルカに乗るウミウシも居たようで、数匹がぴょんっと飛びかかってくる。
「っ!危ない!」
アベルが声を上げる。しかし戦闘慣れしている彼女は武器を即座にバールへ持ち替え、薙ぎ払って一掃する。
「……ふう、まあ、術士だからって油断は出来ませんね。ほらそこ。」
ふわりと舞い、アベルの横に立って彼に飛びかかっていこうとしたユキウサギの攻撃を左手の短剣で受け止める。ぷにっとした触感でも全力の体当たりは少し痛い。
「心配してくれるのは嬉しいけれど、それが隙にならないようにね。そうそう、槍以外もちょっと手を出していくといいわ。懐に潜られた時用の短剣とか、色々と手を増やすといいわ?」
●訓練終了
数が減って不利と見たのか、ユキウサギウミウシたちはシロイルカに乗って奥へ逃げていく。今回はここまで、といったところだろうか。
「深追いするなよ?奥へ行って別のに捕まると厄介だからな。」
「……わかってるよ。」
一人の猟兵に言われてムスッとする青竜人。そんな彼の頭を優しく撫でる、また別の猟兵。
「強くなって、負けないようにならなきゃね。」
「罠にもちゃんと対応できるようになれば、死ににくくはなる、かな?」
「カインはそそっかしいから、俺がついてないとダメそうだな。」
新人の黒猫が槍を担いで笑う。
彼らの学園生活は、始まったばかり。
苦戦
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