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バトル・オブ・オリンピア④〜暗黒サイクリング

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #トライアスロン


●トライアスロン:自転車
「続いてはトライアスロンより、バトルサイクルの競技だ。この自転車競技で、ダーク化アスリートの集団に勝利するのだ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、競技の案内を始めた。トライアスロンはアスリートアースの「最も名誉あるスポーツ」であり、ここでの勝敗が「バトル・オブ・オリンピア」の全ての結果を握っているとも言われているほどだ。3つあるトライアスロンの種目の一つだけではあるが、その重要度は他の競技に引けは取らないだろう。
「この競技の特徴としては、ダイレクトアタックがルールで許可されていることか」
 つまり、相手のダーク化アスリートは積極的に妨害してくる。だが、それは逆に言えばこちらも攻撃できるということだ。上手く妨害を回避するなり、逆に相手を妨害するなりして勝利を掴むのだ。
「対戦相手は、『獄道レーサー』のチームだな。彼女たちは数珠つなぎの集団走行で、ユーベルコードの波状攻撃を仕掛けてくるぞ」
 それはトレインとも言われる走法で、連続してユーベルコードを放ってくるらしい。その対策は考えておいた方が良さそうだ。
「コース設定は毎回変化する為、それに対応できる柔軟なレース運びが求められるな」
 今回は海沿いの道が中心のコースのようだ。隙を見せれば海に落とされかねないので、注意が必要だ。
 あとは当然ながら、自転車へ乗ることは必須だ。自分の足で走ったり、ライドキャリバーに乗ったりというのは不可である。もっとも自転車の範疇に収まるのであれば、多少のカスタム程度は許されている。
「説明は以上だ。皆の奮闘を期待しているぞ」
 百々はそう言って、猟兵達を転移させるのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『コースに合わせた作戦を立てる/敵のダイレクトアタックに対処する』です。
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第1章 集団戦 『獄道レーサー』

POW   :    ヘルアクセル
自身が操縦する【戦場に適した乗り物 】の【速度】と【馬力】を増強する。
SPD   :    インフェルノドライブ
【戦場に適した乗り物 】を操縦中、自身と[戦場に適した乗り物 ]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
WIZ   :    ハデスチャージ
【自身が操縦する戦場に適した乗り物が竜巻 】を纏いレベル×100km/hで疾走する。【合体させた同じ乗り物】に誰かを乗せると轢殺ダメージ2倍。
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鐘射寺・大殺
妨害アリの自転車レースか。ダークリーガーらしく過激だのう。では我輩もあの手この手で勝たせてもらおうか!

自転車自体は一般的な競技用バイクを使う。勝ったときに「マシンの性能のおかげ」と言われたくないからのう。
むっ、こやつら早速横からタックルを仕掛けてきおった。ええい、しゃらくさい!片手でハンドルを握りつつ、神竜を《ぶん回し》て追い払う。「しっ、あっちへ行け!」
しまった!タックルに気を取られているうちに別動隊にリードを奪われたか。さすがダークリーガー汚い!だが貴様らは我輩の奥の手を知るまい。《覇気》を雷雲へと変え、頭上から【魔王の雷】を降らせてくれるわ。我輩の道を阻めばこうなるのだ、グワハハハハ!!



「妨害アリの自転車レースか。ダークリーガーらしく過激だのう」

 少々危険なこの競技、しかし魔王である鐘射寺・大殺(砕魂の魔王・f36145)はむしろそれくらいの方が楽しいと笑い飛ばす。

「では我輩もあの手この手で勝たせてもらおうか!」

 そして大殺は自転車に乗って参戦する。彼の乗る自転車は、一般的な競技用バイクである。その理由は、勝った時に「マシンのおかげ」などと言わせないためだ。それを漕いで疾走する彼は、すぐに『獄道レーサー』に追いついた。

「来たな猟兵よ! 皆、フォーメーションAで行くぞ!」

 数珠繋ぎのトレインで走行する相手、その先頭の獄道レーサーが仲間たちに指示を出す。すると全員が『ヘルアクセル』で速度と馬力を増強した上で、後方の3人が大殺を足止めすべくタックルを仕掛けてきた。

「ええい、しゃらくさい! しっ、あっちへ行け!」

 突っ込んでくる相手を、大殺は片手運転しながら『名刀・神竜』を振り回して追い払う。しかし、そんなことをしている間に敵の集団は先に進み、彼とは結構なリードを広げていた。妨害役と走行役に分かれる、人数がいるからこそできる作戦であった。

「しまった! タックルに気を取られているうちに……さすがダークリーガー汚い!」

 ここで汚いは誉め言葉か。ダイレクトアタックが許されている以上、これくらいは可愛いものだ。

「ここは奥の手だ! フハハハ! 天をも支配する、我輩の権能をとくと目に焼き付けるがいい!」

 相手がやってくるならば、こちらもやり返すだけだ。大殺はその覇気を雷雲へと変え、前方の敵集団の頭上から『魔王の雷』を降り注がせた!

「ぐああああああっ!?」

 雷撃は獄道レーサーを痺れさせ、その動きを止める。大殺は動けない相手を横目に、哄笑を上げながら悠々と抜いていったのであった。

「我輩の道を阻めばこうなるのだ、グワハハハハ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

高崎・カント
この世界にはモーラット用自転車があるのです
モラ自転車は、座席とハンドルがペダルに近い位置にあったり、毛が車輪に巻き込まれない工夫がしてあったりと、モーラットに優しいのです

「もきゅきゅい! きゅっぴー!」
さあ、漕ぐのです!
潮風が気持ちいいのですー

さっそくダークリーガーさんなのです
もきゅー! カントを自転車ごと轢く気なのです⁉
恐るべきダークリーガー……なーんて、なのです!
カントの自転車には電気をまとわりつかせていたのです!【UC使用】
近づきすぎるとビリビリなのです
トレインしてると後続もビリビリです
そしてここは海沿い、ビリビリのまま波がかかると大変なのです

一気に差をつけるのです!
「もっきゅぴー!」



 続いて高崎・カント(夢見るモーラット・f42195)が、バトルサイクルにエントリーだ。そんな小さなモーラットの身体で自転車が漕げるのかと不安になるが、そこは心配無用。ちゃんとモーラット用の自転車だって存在する。それは座席とハンドルがペダルに近い位置にあったり、毛が車輪に巻き込まれない工夫がしてあったりと、モーラットに優しい構造をしている。

「もきゅきゅい! きゅっぴー!」

 そんなモラ自転車に乗って、カントは海沿いのコースを進んでいく。気持ちいい潮風を感じつつ飛ばす彼女であったが、平穏はここまで。『獄道レーサー』達が、ダイレクトアタックによる排除を目指してカントに突っ込んで来た!

「いくら可愛くても、猟兵ならば容赦はしない! 『ハデスチャージ』で轢き殺してやる!」
「もきゅー!?」

 トレインを利用して連続で突撃してくる獄道レーサーたち、これにはカントも大慌て……かと思いきや

「きゅーっ!!」
「ぐっ!? 体が痺れ……!」

 カントの自転車に近づいた相手が、次々と痺れて転倒していく。そう、彼女は相手の妨害を予想して、『モラスパーク』のパチパチ静電気を自身の自転車に纏わせていたのだ。こうなると、トレインによる波状攻撃は逆効果だ。連続して突っ込むから、みんなまとめてビリビリだ。しかも……ここは海沿いである。

「あっ!」「あばばばばばっ」

 波飛沫がかかれば、さらに被害は拡大する。これで獄道レーサーたちは、チーム全員ビリビリ痺れて動けなくなった。

「もっきゅぴー!」

 この隙を逃すカントではない。彼女は自転車を全力で漕いで、一気に差をつけるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

李・玉明
WIZ アドリブ連携歓迎

ふむふむ。ここは自転車競技なのじゃな!
操縦した経験はないけれど、トライアスロンのための勝負服も拵えてあるからのぅ。
この機に練習させてもらうのじゃ!

ペダルを漕いでコースを進んでいると、当然獄道レーサーと遭遇するじゃろう。
後ろから轢殺しに来るか、前を竜巻で阻むかはレースの展開次第じゃが、どちらにせよ妾の対処法は同じなのじゃ!
UCでこっそり飛翔して、回避するのじゃ♪

激突を避ければダメージはないし、暴風に舞うことで一気に飛び上がり、U字みたいに曲がっているカーブをショートカットすることもできるじゃろう!
もちろん、ちゃんと自転車には乗っているのじゃ!
無理に反撃せずに進むのじゃ~♪



「ふむふむ。ここは自転車競技なのじゃな!」

 バトル・オブ・オリンピアの様々な種目に参加している李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)が、今度はこのバトルサイクルにもエントリーだ。

「操縦した経験はないけれど、トライアスロンのための勝負服も拵えてあるからのぅ。この機に練習させてもらうのじゃ!」

 トライアスロンの最終競技であるマラソンでは、華やかな「勝負服」を着用する伝統がある。一番盛り上がるところではあるが、だからと言って他の二種目もおろそかにはできない。今後はトライアスロン・フォーミュラとの決戦も控えている以上、ダーク化アスリート相手に経験を積んでおくのは良い考えだ。

 そしてレースに参加した玉明が自転車を漕いで進んでいると、その後ろから数珠つなぎで集団走行する『獄道レーサー』達が追い付いて来た。

「ははは! 呑気に走っているところを悪いが、お前はここで脱落だ!」

 彼女たちは容赦のないダイレクトアタックで、玉明を脱落させるつもりだ。『ハデスチャージ』で竜巻を纏った獄道レーサーたちが、連続して突っ込んでくる。

「その暴風、利用させてもらうのじゃ!」
「何っ!?」

 敵の接近に伴い、吹き荒れる風が玉明をふわりと空へ舞いあげた。彼女はダイレクトアタックの対策として、『天人飛翔』を使用して体重を10分の1にしていたのだ。

「クソッ、降りてこい!」
「それは無理な相談なのじゃ~♪」

 獄道レーサーが落下点を襲おうとしても、竜巻を纏う以上近づくたびに玉明はひらりひらりと空を舞う。これではどうにもならない。

「さよならなのじゃ~」

 ひときわ大きく舞い上がったところで、玉明はカーブをショートカットして獄道レーサーと大きく距離を離した。飛翔するのは反則でも、飛ばされているのは仕方ないという理屈になる。悔し気な表情のダーク化アスリートを尻目に、玉明は先に進むのであった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳶沢・成美
自転車はやはりロードバイクかな
いやあこんなお高いのに乗っちゃっていいのかなあ

さて敵への対処ですが、こういうのはどうでしょうね
【氷雪竜巻】で主に敵の自転車を攻撃しましょう
細かい氷の粒が自転車のチェーンやペダルなどの可動部や
タイヤにくっついて動きを阻害、操縦を難しくします
範囲攻撃だから集団攻撃を得意とする敵にぴったりですね
ほら、どんどん氷が成長していってますよ
いつまで乗っていられますかね

「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」ではありませんが
競技者だけではなく自転車を狙うのも戦術としてありでしょう

さあて僕も頑張って漕いでいかないとね



 鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)もまた、このバトルサイクルにエントリーした猟兵の一人である。

「いやあ、こんなお高いのに乗っちゃっていいのかなあ」

 貸与されたロードバイクを漕ぐ彼は、そのハイスペックさに驚いていた。ダーク化アスリートと競うとなれば、当然こちらの乗り物も相応の性能が必要となる。その性能を確保するとなれば、お値段も相応のものになるのは必然か。
 もっとも、自転車の性能だけでは勝てないのがこのバトルサイクルだ。なんといってもダイレクトアタックが許可されているし、ユーベルコードの存在もある。

「私に続け! 『ヘルアクセル』だ!!」

 成美と競う『獄道レーサー』達は、ユーベルコードで自転車の馬力と速度を強化した。こうなると、普通に走っても勝ち目はない。

「おっと、これは厳しいですね。
 なら……舞え、氷の竜よ。アイストルネード」

 そこで成美は、『氷雪竜巻』で敵の妨害をすることにした。獄道レーサーたちに降りかかる無数の細かい氷の粒は、自転車のチェーンやペダルなどの可動部に潜り込みその動きを阻害する。

「クソッ、こんなもの……」

 獄道レーサーたちは馬力に任せて強引に進もうとするも、次第にその脚は鈍っていく。

「ほら、どんどん氷が成長していってますよ。いつまで乗っていられますかね」
「……くっ」「うわっ!?」

 氷があまりに大きくなれば、進むことも困難になる。それだけでなく、地面に積もった氷でスリップし、転倒する者も出始めた。もはやトレインは維持できず、チームもバラバラだ。

「こういう戦術もありでしょう。さあて僕も頑張って漕いでいかないとね」

 「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」というほどでもないが、なかなか上手い手であった。これで勝利は確定とはいえ、ゴールするまでが競技である。ゴールを目指し、成美はもうひと頑張りするのであった。

 こうして、猟兵達はそれぞれの方法で獄道レーサーに勝利した。この調子で、競技の勝利を積み重ねていこう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月12日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト