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バトル・オブ・オリンピア⑤〜1/2

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #カードデュエル #ゴッドダークリーガー


「フフフ……全ての確率は二分の一なのです」
 謎の古代文明が造り上げた謎のデュエルバトル場にて、グリーディ・ルーラーズ幹部『メタデラ』は恍惚の表情で語りかける。
「そう、まるでコインの裏表のように。『神のカード』を手にした私が勝つか、挑戦者のあなたが勝つか……賽は投げられました。では……いざ尋常に、デュエルスタート!」

「『神のカード』、か……」
 サク・スミノエ(花屑・f02236)はとある戦場を示した。
 そのデュエルバトル場は絶対に破壊できない物質で構築されており、人類の黎明期にはこのデュエルバトル遺跡で『人間のデュエリスト』と『古代デュエル神族』とのカードバトルが行われたという伝説がある。
「古代デュエル神族のうち『混沌の神コイントス』と呼ばれる一柱の力を封じ込めたカードを発動したダークリーガーは、神の意識と融合した『ゴッドダークリーガー』へと進化するのだそうだ」

 『混沌の神コイントス』が与えるのは、戦場の全員の全行動の成功率が50%になる力! あらゆる確率が二分の一になってしまう。必中の攻撃でも、滅多に当たらない攻撃でも、その全てがだ。
 ダークリーガーは通常のユーベルコードの他、この神の力を使ってデュエルを仕掛けてくるだろう。
「もちろん対抗するのにカードデュエル以外の手段も有効だ。場所が場所なのでカードデュエルの方が映えるのは間違いないだろうが、こだわらなくても構わない。とにかく、ゴッドダークリーガーと化した敵を倒して正気に戻すことが肝心なのでな」


ツヅキ
 OP公開直後から募集開始。
 プレイングを送れる間は受付中です。

 こちらのシナリオでは、神のカードに秘められた混沌の神コイントスの力によって『戦場の全員の全行動の成功率が50%』にされてしまいます。
 この神の力がもたらす状況への対処法があるとプレイングボーナスです。
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第1章 ボス戦 『グリーディ・ルーラーズ幹部『メタデラ』』

POW   :    召喚カード[金字塔の礎たち]
レベル×1体の【隷従ミイラトークン】を召喚する。[隷従ミイラトークン]は【あらゆるスポーツを得意とし、呪い】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    召喚カード[神像模造-黒狼の挿げ首]
自身の【ライフポイント】を代償に、1〜12体の【黒狼獣人アヌビス】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ   :    魔法カード[呪われし決闘場]
レベルm半径内を【カードデュエルフィールド】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【カードを伴った全ての行動】が強化され、【カードを伴わない全ての行動】が弱体化される。
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李・玉明
WIZ アドリブ連携歓迎

むっふっふ~♪
カードバトルのステージならば当然デュエルで勝負するのじゃよ!
古代デュエル神族の力、楽しませてもらうのじゃ!

あらゆる確率が二分の一。この状況を活かす手段を妾は経験しているのじゃ!
シールド戦、つまりランダムでデッキを構築するのじゃ!
全部失敗したら大惨事だけれど、そこで輝くのが《それはまるでチートのような、とんでもない才能》!
何が来るかはわからないけれど、そこに作用するのは妾の行動ではない。
ちゃんと有効活用できるユーベルコードが来てくれるはずなのじゃ!
さあ、メタデラ! 何が起こるか、わくわくじゃのぅ!
(失敗したらそれはそれで。勝敗に関わらずデュエルは楽しみます)



 李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)は古代遺跡のデュエル場で対戦者を待っていたメタデラと対峙する。
 古代デュエル神族の力を用いて戦うのにこれほどお誂え向きの場所はないだろうと思えた。
「まずは貴様が相手か?」
「むっふっふ~♪ デュエルには自信があるようじゃな? だが!!」
 玉明の使用するデッキは運と引きがものを言うシールド戦……! 全ての成功率が五分五分になるということは即ち、極端な大惨事も起きないということだ。
「ほう……!」
 メタデラは感心したように呟いた。
「なかなか頭が回るようだ。こちらも全力で相手をせねばなるまい!」
「では、勝負じゃ!」
 デッキから手札に引いた一枚目ユーベルコードは――寵姫の瞳。玉明の視線を受けたメタデラのデッキは引きに影響を与え、有利なカードをドローさせない。
「うぐッ……」
 引きの悪さにメタデラは呻いた。
「なぜだ、全ての行動は1/2のはず……!」
「元の1/2に寵姫の瞳の成功率1/2をさらに掛ければ1/4じゃ! お主のデッキが妾に味方する限り、お主は妾に勝てぬ!」
「ば、馬鹿な!?」
「さあ、メタデラ! お主を守るモンスターは既におらぬ! ダイレクトアタックを受ける覚悟はできておるな?」
「ぐ、ぐあああー!!」
 勢いよく次のカードをドローした玉明はそれを場に出して丸腰のメタデラ本体にダメージを叩き込んだ。かなりの量のライフを削られる。
「よしい、まずは一勝じゃな!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

幻・紅蝶
全部の行動が成功率50%になるって考えるとトンでもない効果ネ。
デモ、敵味方平等に効果を受けるってナラ…やりようはあるヨ。

てコトで、カードで勝負ヨ!

方針は「コイントスが出るまでに継続的なリソース(モンスター等のパーマネント)を揃える+相手の継続的なリソースを奪う」。

その為に必要なカードを【情報収集】でのドローや【宝探し】でのサーチで集めてくヨ。コストは【仙術】や山河社稷図で確保。
壁役モンスターの八極太王で自陣を守り、アヌビスとかの敵モンスターは【電撃】【範囲攻撃】で除去。
仕上げに紅砂陣を設置して、ターン毎に敵へダメージ・ワタシに回復を与えられる状態にするネ。
後はこの状態の維持に全力投球ヨ!



 ……ものは考えようだ。あらゆる・・・・行動の成功率が50%になるというのなら、幻・紅蝶(電影娘々・f28601)だけが不利になるわけでは――ない。
「フフフ。どうしました? 神のカードを前に怖気づきましたか」
「確かにトンでもない効果ネ。デモ、負けないよヨ……油断しない方がいいあるネ」
「ハーハハハ! 強がるのもそこまでよ! さあ、神のカードの洗礼を受けるがよい!」
 己の勝利を疑いもしないメタデラと対峙する紅蝶はシャッフルしたデッキから一枚目をドローした。
「む!」
 てきぱきと必要なカードを手札に加え、場に並べる紅蝶の手際の良さにメタデラも一目置かざるを得ない。
 ターンを重ねるごとにモンスターの布陣が整い、攻撃に転じるための下準備が進む。もちろんその間、相手のリソースを奪って牽制することも欠かさない。
「ワタシの番ネ!」
 ドローしたカードを確認した途端、紅蝶は艶然と微笑んだ。
 欲しいカードを引くのはまるで宝探しのようでもある。一手ごとのドローに魂を込め、ついに必要なカードが出そろった。
「馬鹿な、それだけのコストをどうやって工面したというのだ……はッ!?」
 いつの間にか、デュエル場には宝貝「山河社稷図」による地図が投影されていた。仙術によるコストを調達は既に最終段階へ入っている。
「八極太王、自陣を守るネ!」
 信頼する壁役に防御を任せ、メタデラの召喚するアヌビスを電撃で薙ぎ払う。場からモンスターを除去すれば、丸裸になった相手を空間宝貝「紅砂陣」による紅砂で侵食することも容易い。
「あとはこの状態を出来る限り維持するヨ!」
「うぐゥ……!」
 しまった、と後悔しても時すでに遅し。
 紅砂に巻かれ、メタデラは息ができずにもがいた。震える手をデッキに伸ばすが、神のカードにはまだ届かない。
 紅蝶は気を抜かず、全力をもって反撃を抑え込む。
 こちらの優位は覆させない。
 絶対に、何がなんでも……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

竜波・虎白
すべての確率が半分、どんな強い攻撃でも失敗したら意味がない、か。
……立ち向かわせてもらうぜ、デュエル!

まずは相棒のドンナー・リンドヴルム、風迅白虎を召喚していくぜ。
さらにファントム・ドラゴンも召喚、俺はリフレクトツインセイバーを装備して準備は完了だ。

これが神のカードへの対抗策、魔法カード発動! 【竜虎精粋】!
俺の場にいるモンスターと、俺自身の攻撃回数が9回になる!
どんなに半分の確率であろうと、試行回数が増えれば確率なんて関係ないぜ!

幻影竜に一回攻撃して、デメリットは消しておく。
幻影竜は物理攻撃では破壊されず場に留まる!
これが俺の必殺コンボだ!
いくぜ、相棒! 計35回の連続攻撃だ!



「さあ来い、相棒!」
 竜波・虎白(竜虎双闘ツイン・ヒーロー・f38015)の呼びかけに応じ、ドンナー・リンドヴルムと風迅白虎、そしてファントム・ドラゴンが古のデュエル場に呼び出された。彼らに護られる形で虎白は風雷の双薙刀を構える。
「神のカード、か。どれほどのものか……立ち向かわせてもらうぜ、デュエル!」
「フフフ……返り討ちにしてくれるわ!」
 一方のメタデラもアヌビスを場に呼び出して臨戦態勢に入った。

 ――デュエルスタート。

「いくぜ! 魔法カード発動!」
 虎白の翻すカードは竜虎精粋、瞳を輝かせた召喚モンスターたちは凄まじい勢いでメタデラに襲いかかる。
 9回だ。
 その数字は、虎白に従うモンスターがメタデラに仕掛けた攻撃の全回数である。予想外の攻撃にメタデラが息を呑んだ。
「なにッ!?」
「へへッ、あらかじめ当たる確率が決まってるなら試行回数を増やせばその分ダメージも多くなるだろ?」
 虎白はこともなげに種明かしをする。
「な、なるほど……この私としたことが、カードバトルで遅れを取るとは……!」
 本気で悔しがっているメタデラには構わず、虎白はモンスターに命じて一気に勝負をかけた。
「いくぜ、相棒! 計35回、連続で叩き込んでやれッ」
 そこからは止まらない。
 攻撃に巻き込まれたファントム・ドラゴンはしかし、物理攻撃をものともせずに場に留まった。これで魔法カードの寿命が減るというデメリットは無効化される。
「ぐああッ」
「どうだ、これが俺の必殺コンボ!」
 神竜の稲妻を受け、呻いたメタデラに白虎が竜巻のような風圧で追い撃ちをかけた。まさしく竜虎による連携攻撃は神のカードを使いこなすゴッドダークリーガーであっても一筋縄では倒せまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メンカル・プルモーサ
……なるほど……全ての成功率が50%……そしてカードを伴った行動が強化されるなら…こうするか…
…【起動:応用術式『星符』】から【戯れ巡る祝い風】を発動…有利な偶然を引き寄せて…いざデュエル
使うデッキはギャンブルデッキ…
…成功率が50%で固定されるのであれば…それ以下の確率で効果を発揮する代わりにリターンの大きい魔法カードやクリーチャーで構成したこのデッキなら…「普段よりも格段に勝率高まる」ことになる…
その上で有利な偶然を引き寄せることでこの50%の確率を高めれば押し切れる…
…変な効果で場を支配するからその穴を付かれるんだと思うよ…



「……なるほど……ルールは理解した……」
 メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は『星符』を起動する。眼前に展開されるカード群の正体はユーベルコードを封じた媒介だ。
「いざ……デュエル……」
「む――?」
 メタデラも気が付いたようだ。
 場に出ているカードからメンカルの使うデッキがギャンブルデッキ、即ちハイリスクハイリターンが狙いであるのは明白。にも関わらず、成功率が高すぎる。
「……そうか! 全ての確率が50%ならばそれ以下の確率なら逆に有利になるというわけか」
 してやられたと思ったところで、遅い。
 メンカルは新たなカードを引いた。
 周囲をそよぐ風がもたらす有利な偶然……いま必要なカードが手札に加わる。それで召喚するクリーチャーは魔法カードの支援を受けて強烈な攻撃を繰り出した。普段ならば滅多に決まらないコンボが綺麗に入る。
 メタデラは信じられない、と呻いた。
「馬鹿な、そうそう決まるわけが……!?」
「……策士策に溺れる……」
 足下をすくわれる形となったメタデラは、場のクリーチャーを破壊されてしどろもどろになる。自分を有利にするはずが逆に追い込まれてしまった。
 場を支配するつもりで、自ら不利を呼び込む形を作ったも同然である。
「馬鹿なあぁぁ――」
 メンカルは冷静にデュエルを続けた。手札に必要なカードが揃うと同時にメタデラを追い詰めるため、更なる攻撃を重ねるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

楊・暁
【朱雨】

凄く恥ずかしい…

藍夜…
黒狐は吉祥持ちとは言われてるけど
少なくとも今の俺の幸運は普通程度だから…
…そりゃあ、お前と出逢えたのは
幸運以外の何物でもねぇけど…(照れ&ぼそ

まぁ、確かにこれで対等だな
ああ、行こう藍夜!

早業でUCと俺達にオーラ防御
気配感知と見切りは勿論、【狐の巣籠もり】で敵の攻撃当たりにくくしつつ
【找到星星陣】で敵の動き先読み
UCでの成功率増も加えて少しでも下がった運を取り戻す…!

実はカードゲームってやってみたかったんだよな…
攻撃手段は敵のカードを真似て生成したカード群
カードをこう持って構えて…えっと…この先どうするんだ?
とりあえずカードに妖気纏わせて纏めて放ってみるか(爆弾的に


御簾森・藍夜
【朱雨】

俺の心音が不運になるとでも思っているのか
…わかった!
いつもは倍も幸運だから常人くらい…つまり俺くらい?
おそろい?

まぁな!そういうのもな!わるくないんだけどな!な!

しかし冷静になると心音の運を奴が吸い取っているというのも不愉快だ
2対1がズルなんては言わんだろ?
神の力借りてる時点で実質お前も2だもんな

さて、当たらないなら当たるようにするのではなく、当たらざるを得ないよう追い込めば良いUC
始めよう心音、命を代償に召喚とは随分なことだ
身を削った程度で勝てると思うならいくらでも削ってみせろ
UCに更に影縛りの狼を混ぜ、誘導弾の代わりにするものとスナイパーでメタデラを狙うものも同時に走らせ撹乱する



 楊・暁(うたかたの花・f36185)は頬を染め、黙って俯いている。原因は御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)に考えられない。
「俺の心音が不運に? ……わかったぞ。つまりはこういうことだな? いつもは倍くらい幸運なのが常人並みになる。そう、俺くらいに。すなわちお揃いだ」
 よっぽどお揃いという響きが嬉しかったのだろう。藍夜のはしゃぎっぷりといったらなかった。まくし立てるように。
「まぁな! そういうのもな! わるくないんだけどな! な!」
「藍夜……確かに黒狐は吉祥持ちっていう伝承がある。けど、俺の幸運は別にそんなことなくてだな……」
 もっとも、彼と出逢えたのは幸運だった。だからまあ、間違ってはいないのかもしれないが。それはそれとして、たずねる。
「俺と対等になると、そんな嬉しいか?」
「全力でイエスだ」
「わかった。じゃあ、二人であいつを倒してやろうぜ」
「ああ、2対1がズルなんて言わせるものか」
 そもそも暁の運をあんな奴が吸い取っているのは藍夜にとって不快以外の何者でもないのだ。それにメタデラの手には神のカードがある。実質『2』だと考えていいだろう。
「フフフ、なかなか目の付け所がよいではないか」
 メタデラは自らのライフポイントを捧げ、アヌビスを召喚。先んじて暁の張り巡らせたオーラが攻撃から身を守るための盾となる。
 どれだけ数において相手が有利であろうが関係ない。暁は彼らの気配を察知して攻撃をかいくぐろうと試みた。透明空間に護られたふたりに襲いかかるのは難儀だろうし、陣を通じて伝わる気配は動揺を隠しきれていない。
「あとは少しでも成功率を上げねぇとな……!」
「では始めよう、心音。身を削る? 御大層なことだな。その程度で勝てると思うならいくらでも削るがいいさ」
 傘の陰で唇に笑みを刻む藍夜の足下から影狼が飛び出した。その他にも色々と。バリエーション豊かな狼たちに攪乱されたメタデラが舌打ちする。
「離れろ! ああッ、カードを齧るな!?」
「ちょっともったいないな」
 狼に噛みちぎられるカードを見ながら暁が呟いた。
 実は、ちょっとやってみたかったのだ。見よう見まねで生成したカードを指先に構え……小首を傾げて藍夜を上目遣いに見上げる。
「で、どうするんだ?」
「そうだな。爆弾にでもするとか……」
「成程」
「しまッ――」
 妖気を纏わせたカードを投擲すると、影を縛られたメタデラは躱しきれずに爆発に呑まれていった。どうやら効いてくれたらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
知ってらっしゃいまっすかー?
ファンサービスというのは、カードデュエル用語でもあるのでっすよー!
というわけで藍ちゃんくんのファンサービスを受け取ってくださいなのでっすよー!
あや、良いのでっすかー、そのカードで。
藍ちゃんくんの星の瞳は無意識に友好的な行動を取らせちゃうのでっしてー。
今、おにいさんは利敵行為をしてらっしゃいませんかー?
あー、でもでも星の瞳が発動失敗してるかもでっしてー。
成功していてもおにいさんの抵抗判定は果たして成否どちらでっしょうねー?

無意識に干渉する効果の成否なんておにいさんには分からないのでっす。
いっそ魅了されてるの確定のほうが対処しやすいのでっす。
ですがお兄さんは自分自身で全てを半々にしてしまった。
魅了されてるのかどうかわからない、自分のプレイングの一つ一つが藍ちゃんくんにとって都合のいい“ものかもしれない”と疑心暗鬼にさせちゃうよう言いくるめちゃうのでっす。
言いくるめ自体が疑念は残り続けまっすしねー。
カードゲームお約束、心理フェイズなのでっす!



 知ってらっしゃいまっすかー?
 曰く、ファンサービスはカードデュエル用語でもあるのだと。
「というわけで藍ちゃんくんの出番なのでっす!」
「フフフ。なかなか楽しませてくれるではないか」
 メタデラは藍のファンサ―ビスを受け、満更でもなさそうに言った。だが、そうやって余裕でいられるのも時間の問題だ。これまではファンサとして敢えて受けに回っていた紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)だが、星の瞳は既に発動している。問題はその成功率が半々であることだ。
 だからメタデラは自分が魅了されているのかされていないのかもわからなくなってしまう。しかもカードバトルという通常時でも運が絡むデュエルにおいてその状態は致命的も同然であった。
「む……」
 メタデラはドローの結果を見て眉をひそめた。さっきから退きが悪い。それどころかトラップや召喚のミスが続いている。単なるファンブルなのかあるいは――?
「いやいや、偶然に決まっている」
「本当にそうでっすかねー?」
「どういう意味だ」
「いえいえ。素直に藍ちゃんくんのファンになったと認めてくださってもよいのでっすよー?」
「馬鹿な! そんなことあるわけがなかろう。……いや、でも……いや! いやいやいや!」
 メタデラは完全に疑心暗鬼となっていた。
「まさか、この私が……!? くッ、落ち着くのだ。平常心平常心……」
 こうなってはもう藍の手のひらの上で踊らされているも同然だ。心理戦はカードゲームのお約束、メタデラもそれを理解していなかったわけではない。むしろ分かっているからこそ、藍の術中に嵌ってしまったといえる。
 カードゲームの玄人であるという自負がメタデラを追い詰める。自身に有利なフィールドを形成したつもりが足元をすくわれたという事実がプライドを傷つけ、余計に認めたくないという心理に追い込んでゆく。
「ぐぬ……!」
 あともうひと押しだ。
 藍は攻撃の手を休めず、次のカードを手札に加えた。
「さあ、デュエルの続きをするのでっすよー」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月15日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠モフットボール・クラウディンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト