バトル・オブ・オリンピア⑩〜押し出し乱闘バトロア
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「場外押し出しとかが得意な方、お手伝いをお願いします」
朝倉・くしな(鬼道羅刹僧・f06448)が突然そんな事を言ってきた。
説明しよう!
バトロア会場は無人の孤島!
そこに集められた猟兵たちとダーク化アスリート達!
普通にバトルを行っている君達に突如、戦争サバイバル中の
突発ルールが課せられる!
突発ルール「レッドライン」!
それは、『徐々に狭まっていくレッドラインの範囲外に出たら失格』になると言うドラマチックかつタイムスケジュールにも配慮した新たなるエキサイティングなルールなのだ!
このルールの追加に上手く利用し厄介な能力を持ったダーク化アスリートをぶっ飛ばして来て欲しいのだ!
「戦う相手は集団敵『竹元ボブ子』。ジャージ姿なのは元々は野球のアスリートだからで愛用の釘バットで様々な競技を器用にこなすようです」
このボブ子。
実はかなりの耐久性をデフォルトで持っている。
そのため通常のバトロアのルールだとHPを削り切るのが滅茶苦茶大変なのだ。
しかし突発ルールによるレッドラインにぶち込んでしまえば、どれだけHPが残っていても一発アウトに出来る!
「そこで皆さんはこのボブ子をガンガン、レッドラインまでかっ飛ばして欲しいのです」
ただし相手もこのレッドラインのルールを利用してこちらを吹っ飛ばしてこようとしたりする。
上手く相手よりもこの突発ルールに適応するのが勝利の秘訣だろう。
「あとダーク化した影響なのか、このボブ子はすごい煽ってきます。べらぼーに煽り散らかしてきます。しかし逆に煽られる耐性は低いらしいです」
もしかしたらこういう性格的な部分でも隙をつけるかもしれない。
「相手はダーク化してはいますが、元はアスリート。正々堂々と打ち倒せば正気に戻せます。それが出来るのは猟兵だけ。よろしくお願いします」
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し『バトル・オブ・オリンピア』の戦況に影響を及ぼす特殊なシナリオです。
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ナイン高橋です。
超人スポーツバトロアは、普通にバトルします。
戦闘不能は「キル」と呼ばれ、負傷が回復するまで退場となります。
しかしこの依頼に出て来るボブ子はなんか妙にHPが高いので、レッドラインにぶち込んで退場させるのがよいでしょう。
それでは素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『竹元ボブ子』
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POW : 釘バット乱舞
自身の【バット】に【大量の釘】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
SPD : そうはならんやろ
戦場内の味方の、10秒以内の【失点につながるミス】を無効化する。ただし、自身の幸福な記憶ひとつを心的外傷に改竄する。
WIZ : 完全に理解した
【まるですべてを理解したように】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、大変ですねぇ。
煽られるのは矢張り『体型関連』です?
では、敢えて「貧弱体型」と返しましょう。
『FAS』により飛行、『FLS』の空間歪曲障壁で遠距離攻撃に備えまして。
接近は『FGS』の重力波で妨害、何らかの方法で吹き飛ばされたら『FIS』の転移で場外に出る前に戻りますぅ。
そして【玄傀】を発動、多数の『使徒人形』を召喚しますねぇ。
『武具形成』でワッパーを装備、『重力操作』の可能な『人形』達であれば、ボブ子さん達を抱えライン外に出るのは可能でしょうし、吹き飛ばされそうになったら相手も掴み、共にラインを割れば良いですぅ。
私本人が残れば、『人形』全員が相打ちでも勝利ですので。
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無人の孤島で行われているバトロア!
そこに一人のダークアスリート、『竹元ボブ子』が滅茶苦茶イキりたっていた。
『うぃ~い!ウチに勝とうなんざ10万光年早いねん!』
見るに堪えないポーズで弾き飛ばした対戦相手を煽っていくスタイル!これがボブ子だ!
「成程、大変ですねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はダークスタイルになってしまったボブ子を救おうとバトロアの競技場へと舞い降りる。
「まずは遠距離攻撃ですぅ」
飛行ユニットで飛翔しながら一歩的に砲撃を加え始める!
『うひょーいっ!なにさらすんじゃーい!?』
しかしこのボブ子。
ジャージ姿とは思えぬ耐久性。
ダメージは通っているのに全然HPが減っていかない。
「やはりここはレッドラインを使わないと無理そうですねぇ」
突発ルール「レッドライン」。
戦場が段々狭まっていき、特定の範囲外に出てしまうと失格になるというルールだ。
これを使えばどんなに耐久力のあるボブ子でも一発KOできる。
なお、レッドラインは当然のように空中にも判定がある。
「はわわぁ」
危うく失格になるところだったるこるはさっと転移で戦場の中に戻る。
『なんや、降りてきて。飛べなくなったんかい。あ、あれやな!?そないな身体、重すぎてダメやったんやろぉ!』
ダーク化ボブ子。
ダークアスリート化した影響なのかやたらめったら煽って来る性格になってしまった。
しかも煽りレベルが低い。
るこるの見た目を見て……主にその胸部装甲の厚みを自分と比べてからそんな煽りをしでかしてきた!
「あぁやはり煽られるのは体型関連です?」
分かっていた。分かってはいたがしかし心に来るものがあるのが煽りというものだ。
るこるは想定していた煽り文句にちょっとこめかみをぴくぴくしてしまいそうになるのを笑顔で止めて、用意していた返しをお見舞いする。
「貧弱体質ぅ~」
煽るのであれば、煽られるのだ。
なお、ボブ子はどっちかというとめっちゃ耐久型なので貧弱な訳がない。
そんな訳がないのだが、まぁ極々一部の身体を比べてしまうとあれである。
『貧弱じゃねーしぃ!!!』
胸に手を当てたボブ子が顔を真っ赤にして突撃してきた!
その手には釘バット!
もはや周りなど見えていない!ボブ子は煽るくせに煽り耐性は極端に低かったのだ!
「今ですぅ。大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、女神の加護を得し黒き星の人形達よ、私の下へ。玄傀(クロキタマノヒトガタ)」
しかしそれこそがるこるの狙い。
るこるは怒り狂って突撃してくるボブ子に対して冷静にユーベルコードを発動。
漆黒の結晶で出来た人間大の『使徒人形』を無数に生み出すと、それらをわっしゃぁとボブ子に突撃させる。
『ぬばーっ!邪魔じゃボケーぃ!』
釘バッドぶんぶんで吹っ飛ばされていってしまう使途人形だが、とにかく数が多いので視界を塞いでボブ子の動きを妨害していく。
『うんぬらばーっ!』
そしてドカーン!と人形たちを吹っ飛ばした先には……レッドラインぎりぎり!
『うおっ!?あのデカ乳はっ!?』
目当てのるこるが居ない事に動揺するボブ子。
すると後ろから声がかけられる。
「それでは皆さん、お願いしますぅ」
『ぬがーっ!そっちにいたかーっ!デカ乳めっ!あっこいつら、邪魔やで!ってか押されるとちょっとそこラインの外、アーーー――ッ!!!』
人形たちが捨て身のタックルでボブ子と一緒にライン外へと道連れ。
重力操作で体重を重くする&くっつくようにして同時にラインアウトをしてきたのだ!
「私本人が残れば、『人形』全員が相打ちでも勝利ですので」
るこる、頭脳プレーの勝利だった!
大成功
🔵🔵🔵
叢雲・紗綾
…なんかこう、クソ何とかって言いたくなる敵ですね。
まあ良いです、全員纏めて吹っ飛ばしてやりましょう。
敵が打たれ強いなら、最初は戦闘を避けて装備を集めていきましょう。
特に爆発物。
レッドライン縮小が始まったら、敵に集めた爆発物やスティンガーグレネードを投げつけ、爆発による【吹き飛ばし】でレッドラインの方へ吹っ飛ばしていきます。
なんか煽ってきますけど、私の心は不動です。
何でかって?家に帰れば最愛の旦那様がいるからです。
あなた達はそういう人いなさそうですよね、というか一生男の人と縁無さそうです。
嫉妬に駆られて逆上ですか?見苦しいですね。
とか何とか煽りつつUC発動、麻痺らせて爆発物ぶつけ吹っ飛ばします。
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「……なんかこう、クソ何とかって言いたくなる敵ですね」
叢雲・紗綾(嘲り詰る兇弾・f40836)は対戦するダークアスリートの情報を聞いてそう呟く。
『なんじゃワレ!?お前もか!お前もそっち側かいっ!』
対戦相手はボブ子。
元野球選手のアスリートで器用にバットを使って色んな競技に参加する強敵だ。
ただし、ダークアスリート化した事によってなんかやたらと煽りまくるように変質してしまった。
今も胸に手を当てて、紗綾と見比べて……ふぁーーーーっと指を突き上げている。
魂の籠もってそうなファーーーー!であった。
「まあ良いです、全員纏めて吹っ飛ばしてやりましょう」
そんなボブ子の煽りに紗綾は冷静な顔で視線を切る。
向こうでこんなん慣れてるってかーっ!?って更に勝手に憤慨しているが、煽るくせに煽り耐性がないのだろう。
そんなこんなでバトロアスタートである。
「敵が打たれ強いなら、最初は戦闘を避けて装備を集めていきましょう。特に爆発物」
紗綾は孤島へと到着するとすぐさま周辺の探索を始める。
相手は非常に耐久力の高い相手だ。並の武装ではHPを0にするのは難しいだろう。
故に、今回の突発ルール:レッドラインを利用するのだ。
「徐々に狭まっていく戦場から外に出たら失格。ならばダメージよりも吹き飛ばしで……」
『見つけたでーっ!!!』
準備をしていた所にボブ子がバットをぶんぶん回しながらドタドタやってきた!
どうやらバトロアが始まる前の段階の顔合わせで既にプンプンモードになっていたらしい。
「丁度いいです。このまま罠に誘導して……」
『ウチはな、ワレみたいな武装の時もオサレさん♪みたいな女はいけすかんのやー!なんやそのドデカイの!邪魔やろ邪魔!』
ボブ子はお得意の口汚い言葉で紗綾を煽りながらやってくる。
冷静さを奪おうとしているようだ。
「なんか煽ってきますけど、私の心は不動です」
しかし紗綾の心は全く動じていなかった。
『なんやてっ!?』
「何でかって?家に帰れば最愛の旦那様がいるからです」
『だ、旦那ぁっ!?』
動揺するボブ子に対し紗綾は得意気な顔でその大きな胸に手を当ててふふんと返す。
素敵な旦那のいる家。それさえあればどんな他所からの言葉も何も意味はない。持てる者だけの余裕。
「あなた達はそういう人いなさそうですよね、というか一生男の人と縁無さそうです」
『持てるものだけが持てる余裕かーーーーっっっ!!!』
ボブ子は血涙を流しながら己の胸の前で手をワキワキさせて激昂した!
「嫉妬に駆られて逆上ですか?見苦しいですね」
そして怒りに駆られて突撃してきたボブ子へと紗綾はユーベルコードを発動する。
「ちょっと黙ってて貰いましょうか」
『なっ!?そないなところからっ
!!!???』
着衣の下から取り出した高電圧パルス放出式浮遊機雷がばらまかれ、ボブ子の移動先にセットされる。
冷静さを失い直線的な動きしかしてこなかったボブ子は狙い違わずに機雷に触れてしまう。
「弐拾壱式放電式浮遊機雷散布(スタニング・マイン)」
『あじゃばーっ!?』
爆発と電撃ダメージと麻痺効果を発する機雷がボブ子を吹き飛ばす!
『って、そうはならんやろーっ!』
それでもボブ子は己のユーベルコードを使ってどうにか復帰!
「えい」
『あじゃばーっ!?』
しかしばらまかれた機雷は1個ではないのだ。
多少復帰しようとしたところで、既に紗綾が設置した罠から抜け出せるものではない。
「もし機雷よりも恋人との素敵な思い出がいっぱいあれば、復帰できますよ」
『持っとるからってなんじゃワレあじゃばーっ!?』
そして最後まで余裕綽々の顔で紗綾は勝利するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
皐那・薫
◉アドリブ・絡み・連携歓迎
急なルール追加って酷くないですかぁ?
まあでも、この
レッドライン悪くないですねぇ…派手にぶち落としてあげましょぉ。
初撃は【闇に紛れて】身を潜み、【死角攻撃】で不意打ちを狙う。
上手く当てれたら「今の一撃も避けれないんですかぁ?」「どの大きな目は飾りだったんですねぇ」と先制煽りをぶち込む。もちろんムカつくニヤケ面付きで。
煽りで突撃してきたら大成功、攻撃を【カウンター】して【体勢を崩させ】る。そして『泡姫』の風属性を宿した泡で遠くに【吹き飛ばせ】ば、レッドラインに送れるかもしれない。
ほらほらぁ、踏ん張らないと飛んでっちゃいますよぉ?
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「急なルール追加って酷くないですかぁ?」
バトロアの突発ルールに対して、皐那・薫(『泡姫』の薫・f25605)はそんな風にひとまず反射的に反論してみる。
しかし追加されたルールを改めて読んでみれば。
「まあでも、このレッドライン悪くないですねぇ……派手にぶち落としてあげましょぉ」
にやけた顔を上げると忍びの足でその場から姿を消すのであった。
『うぉらぁー!どこじゃワレー!?』
ところ変わってダークアスリート。
元は野球選手だったボブ子はジャージ姿でバットを振り回す。
ダークアスリート化した事で滅茶苦茶口が悪くなって煽ってくる性質になってしまったが、その身体能力は健在。
特に耐久力は随一のものがある。
そんなボブ子に。
「闇討ち」
『あじゃばーっ!?』
身を潜めていた薫が死角からの不意打ち攻撃!
器用に戦うとは言っても、暗殺系の能力を磨いている薫からの攻撃までは防げない。
「今の一撃も避けれないんですかぁ?」
ぴょいんぴょいんとバックステップで距離を取りながら薫がボブ子に向けてウププとしてくる。
『うぉー!?なんじゃワラぁっ!?』
「どの大きな目は飾りだったんですねぇ」
『アァァン!?なめとんのかいなぁ!??』
ダークアスリート化した事で煽って来るようになったボブ子に対して、まさかの薫。
先制煽り攻撃である。
もちろんムカつくニヤケ面付きで。
『あかんでーっ!ひん剥いて晒してやるでワレー!』
煽るくせに煽り耐性は絶無なボブ子は薫のニヤニヤ顔にブチギレ。
バットに釘を刺すとそれをぶんぶん回しながら追っかけてくる。
「煽り耐性ないって本当だったんですねぇん。泡姫(アワヒメ)」
しかしこれは全て作戦通り。
突撃してきたボブ子の大振りな一撃に合わせて薫はユーベルコードを発動。
『だあらっしゃあーっ!!!んあああっ
!????』
ブゥゥンと振り切ったバットは薫を素通り。
否、泡となった薫の身体を破ってしまい、弾ける。
『なんじゃこらぁぁぁっっ!?』
「風属性を宿した泡を弾いたら、吹っ飛ばされるんですよぉ」
ぷくぷくと変化させた身体を元に戻しながら薫がムカつく顔で敢えて説明する。
『せやったら、もう泡は割らんように……なんじゃこらぁぁぁっっ!?』
その説明を聞いたボブ子は体制を立て直して反撃しようとして……既に周りが泡だらけになっているのに気付く。
「ほらほらぁ、踏ん張らないと飛んでっちゃいますよぉ?」
指で輪っかを作ると追加で風の泡を出して相手に押し流しながら薫はニヤケ顔で煽る煽る。
冷静になれば、もしかしたらこの泡への対処も思いついたかもしれなかったが、もうとにかく泡ごしにいる薫の煽りに耐えられなかったボブ子はそのまま殴ろうとして、ぱーーん。
『あじゃばーっ!?』
「面白いように引っかかる人でしたねぇ」
華麗に勝利を収める薫であった。
大成功
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リカルド・マスケラス
「吹き飛ばしっすかー。なら、自分にお任せっすよ」
そんな感じで戦場に入ったのは【念動力】で浮くお面
「銃を持ったりするなら、誰かの体を借りた方がいいっすけど、今回はこっちの方が身軽っすかね〜」
的が小さい方がバットも当たりにくいっすかね
「そんな振り方で大丈夫っすか〜?」
などと煽りを入れたところでUCによる木の葉竜巻を起こして吹き飛ばすっすよ。技の性質上、森みたいなエリアとかで放てば、技の出とかを樹々に紛らわせて見落としやすくできるっすかね?あとはバットを振りづらくする障害とか
「レッドラインルールのお陰で楽にキルいけるっすね」
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「吹き飛ばしっすかー。なら、自分にお任せっすよ」
そんな感じで戦場に入ったのは念動力で浮くお面。
ヒーローマスクのリカルド・マスケラス(希望の仮面・f12160)であった。
「銃を持ったりするなら、誰かの体を借りた方がいいっすけど、今回はこっちの方が身軽っすかね~」
誰かに己を被って貰う事で真の力を発揮するヒーローマスクであるが、別にマスク単体で活動出来ない訳ではないのだ。
戦場に合わせて、リカルドは今回は狐面のまま行くことにした。
「的が小さい方がバットも当たりにくいっすかね」
『ウチは野球ボールの大きさまでなら当てたるわーい!』
そんなリカルドに対戦相手であるボブ子がバットでぶんぶんしてきた!
元野球選手のボブ子はバットを器用に使ってこのバトロアにも参戦してきたのだ!
ダークアスリート化した事で口が悪くなって煽りまくるようになってしまったぞ!
どうにか正面から倒して正気に戻すのだ!
「うひゃーっすーっ!」
思ったより狙いが正確なバット裁きにリカルドはそそくさと逃げ回り、そして反撃のユーベルコードを発動する。
「忍法・木の葉竜巻の術(コノハタツマキノジュツ)!」
術式を込めた木の葉で発生させた竜巻を生み出すと、ボブ子を吹っ飛ばしにかかる!
『はぁ~ん?そないな見え透いた技でラインアウトを狙うやなんてアホちゃうかっ!?』
実を言うとこのボブ子。
並大抵ではない耐久力を誇っており、通常の戦闘でHPを0にするのはそれはもう苦労する。
だが、今回行われているバトロアに発生した突発ルール:レッドライン!
徐々に狭まって来る戦場のラインから外に出たら一発アウトという追加ルールを利用する事で一撃必殺が可能なのだ!
その為には吹っ飛ばしをするのが最適!
とは言っても、ボブ子もそれは理解している。
『そないな竜巻、こっちから打ち消してやるでぇ~』
バットに釘を刺して力を宿すボブ子。
リカルドの狙いを予測して竜巻を真正面から消し去るつもりなのだ。
ぶんぶん!
「そんな振り方で大丈夫っすか~?」
しかしそこでリカルドのこの文句である。
『あぁ~ン!?』
素振りしていたフォームに茶々を入れていくスタイル!
勿論普段のリカルドならこんな事は言わない。
『大丈夫に決まっとるやろがぁーい!』
実はボブ子。煽るくせに煽り耐性は絶無なのだ。
なので重要な所でこっちから煽っていく事で冷静さを失わせる作戦なのだ。
『見てろやワレ!あぁ~ン!』
そして案の定、待ち構えていればいいだけのボブ子が自ら木の葉竜巻を打ち返そうと怒りのままに突撃してくる。
『そりやぁぁ~~~!……あれ?』
渾身の一振り!
しかしそのバットは何故か空を切ってしまう。
「この場所、森の中だとユーベルコードに関係ない木の葉が紛れていい感じになるっすよ」
冷静に見極めればきっと打ち消していたであろう攻撃。
しかしボブ子は煽られて先に振ってしまったのだ!
『あじゃばーっ!?』
バットを振り切って隙だらけのボブ子はそのまま竜巻に巻き込まれてラインの外まで吹っ飛んでいく。
リカルドの頭脳プレーの勝利であった。
「レッドラインルールのお陰で楽にキルいけるっすね」
大成功
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津上・未有
品のないアスリートだな
ここは偉大なる魔王である我が!正々堂々と!受けてたってやろう!
ふん、随分と好き放題言ってくれるではないか
だがその程度の口撃、挑発にもなっておらぬわ!
だって…我の臣下の方がよっぽど好き放題言ってるもん!なんなんだあいつら!
こほん、気を取り直して…
それだけ口が達者ならば相応の実力を持っているんだろう?
来い!正面から受けてやる!(ここで構える)
お前の攻撃を【超高速の掌底】で受け止め!
【渾身の一撃】を放ち!
トドメに【神をも灼き尽くす魔王の焔】でレッドラインにぶち込む!
これが我の【最強の不動の構え】!
この構えを破れるものなど存在しない!(ここで迫真のどや顔とかっこいいポーズ)
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「品のないアスリートだな。ここは偉大なる魔王である我が!正々堂々と!受けてたってやろう!」
フハハハハ!と可愛らしい笑い声と共に降り立ったのは津上・未有(自称真の魔王・f10638)。
我こそが全世界の頂点に君臨する……予定の最強の魔王と自称する、割と普通にか弱い女の子であった。
あいや、今は猟兵で魔王に覚醒したのでまだ分からない。
『あぁ~ン?なんやねんおチビちゃん?子供は帰る時間やでぇ~』
そんな未有に対して、ガン飛ばしまくってきたのは今回の対戦相手であるボブ子。
元々は純粋なアスリート選手であったのだが、ダークリーガーとなってしまい口の悪い煽りまくりな選手になってしまったのだ。
マナーなど知ったことかと未有を煽り立ててくる。
「ふん、随分と好き放題言ってくれるではないか……」
しかし未有はそんなボブ子の煽り文句を鼻で笑ってスルーする。
「だがその程度の口撃、挑発にもなっておらぬわ!」
『なン、やて……っ!?』
ボブ子からしたらチビっこな未有が、全力で振るった煽りにまるで全く堪えた様子を見せない。
その事実に思わず動揺してしまうボブ子。
「だって……我の臣下の方がよっぽど好き放題言ってるもん!なんなんだあいつら!」
途中まで魔王口調だったのに、思い出してしまったのか素の口調に戻ってしまう未有。
ボブ子からの煽りなどそれに比べたら大した事はなかったのだ!
『なんでやねん!そうはならんやろっ!』
思わずボブ子がツッコミを入れてしまう程であった。
「こほん、気を取り直して……それだけ口が達者ならば相応の実力を持っているんだろう?」
『え、えぇ~い調子狂うわぁ。せやけどやったるわぁ!』
「来い!正面から受けてやる!」
未有の挑発に応えたボブ子がバットを振り翳して迫って来る!
対する未有はその両手に魔力を込めて己の身体の前の上部と下部にそれぞれ置く構えを取る。
「さあっ、刮目せよ!」
迫るバットを下から突き上げる超高速の掌底で受け止める。フェニックスウィング!
『なっ!?』
崩れた体勢のところに頭上から振り下ろす渾身の一撃。カラミティエンド!
『ぐはっ!?』
そして完全に無防備になったところに神をも灼き尽くす魔王の焔の射撃攻撃を織り交ぜる!
「これが我の【最強の不動の構え】!この構えを破れるものなど存在しない!」
『あじゃばーっ!?』
迫真のどや顔とかっこいいポーズ(かわいい)を取る未有は、ボブ子がラインアウトさせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
刀を使う俺がいうのもなんだが、釘バットはちょっとどうかなと思うんだが
利剣を抜いて、捌の型【水鏡:流】の構え。基本のレッドラインの傍に陣取って
敵からの煽りは戦場で敵の言う事を真に受けるのは馬鹿馬鹿しいので原則無視
寧ろ「そういうお前こそどうなんだ」とか言って煽り返しつつ、わざと隙を見せた構えを見せる事で、相手の思考や動きを誘導
相手の方から攻撃を仕掛けさせた所で、その上から先手を取ってカウンター
敵の攻撃する勢いを利用して、そのまま相手をレッドライン側へと吹き飛ばしていくのを基本に立ち回る
一箇所に留まるとレッドラインの変更に対応できなかったり、一度に大勢に襲われる可能性もある
立ち位置は適宜調整しよう
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『レッドラインの戦いではなぁ。ダメージよりか吹っ飛ばしやで?そこんとこ分かってないんかいなぁ~?』
夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)が刀を構えるとボブ子がいやらしい笑みを浮かべながらそんな事を言ってきた。
今回のバトロアでは突発ルール:レッドラインが適用されている。
普通にHPを0にするだけではなく、徐々に狭まって来る戦場から対戦相手をラインアウトさせても勝利になるのだ。
そしてこのダークリーガー、ボブ子はとにかく耐久力が高い!
普通に殴ったり切ったりしてHPを0にするのは物凄く苦労するタイプなのだ。
なので今までの猟兵達はダメージよりも吹っ飛ばしなどの力を重視してラインアウトを狙って勝ってきた。
その為ボブ子はこれ見よがしに、ノックバック力の低そうな刀を選んだ鏡介を煽ってきたのだ。
なお煽りスタイルはダークリーガー化した事で変質したので元の選手はもっと紳士的らしい。
「ふぅ……」
『なんとか言ったらどうやワレぇっ!?』
しかし鏡介はボブ子の煽りは完全無視。
戦場で敵の言う事を真に受けるのは馬鹿馬鹿しいとばかりに静かに捌の型【水鏡:流】の構える。
立つのはレッドラインの端のぎりぎり。
そして代わりに軽く煽り返してみせる。
「刀を使う俺がいうのもなんだが、釘バットはちょっとどうかなと思うんだが」
『あぁ~ン?ウチのバットを貶すとはいい度胸やないかぁ!いてもうたるでぇ!』
効果はてきめん!
煽るくせに煽り耐性は絶無なボブ子は、待っていれば鏡介は勝手に徐々に狭まるレッドラインから外に出てしまうというのに、ちょっと隙を見せた構えに釘バットをぶんぶんしながら突撃してくる!
『オラァァアン!釘バット乱舞やぁぁ!!!』
「我が太刀は流れる水にして、鏡の如く――捌の型【水鏡:流】」
しかしそれは誘導した攻撃。
冷静に軌道を見極めた鏡介はボブ子の大振りな攻撃に対して先の太刀を入れる。
『んなっ!?』
「これで終わりだ」
斬撃によるダメージはボブ子の耐久性から殆ど意味はない。
代わりに相手の突撃の勢いを利用して巻き込むように刀を振るいながら回し蹴りによるカウンター!
『し、しもーたぁぁぁ!!!』
まんまとレッドラインからラインアウトさせるのであった。
バトロア、ボブ子戦。
勝利!!!
大成功
🔵🔵🔵