バトル・オブ・オリンピア⑩〜レッドラインの攻防
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「戦争~……っていうにはなんかのびのびした戦争やねぇ」
戦況を思い起こしつつ、コンラート・ベトリューガー(
口達者な詐欺師・f35908)は集まってくれた猟兵達に向けてバトロワフィールドへ向かって欲しいことを告げた。
サバイバルでの戦いもバトル・オブ・オリンピアの戦いが始まったと同時に激化したのは言うまでもない。それだけ相手側も必死になっている証拠だ。
だが普通に戦っているだけでは戦況がひっくり返すことが難しい。そこでコンラートはサバイバル激戦区となっているバトロワフィールドに加勢に向かって欲しいそうだ。
今回のバトロワは通常のバトルロワイヤルのルールに加え、行動できる範囲が徐々に狭くなっていく通称『レッドライン』ルールが適用されている。
薄ら赤く輝いた光の壁がバトロワフィールドを包み、その範囲の外に出てしまうと大ダメージを受けて失格……という簡単なルールだ。
「サバイバルの最中に突発ルールとして発動したこのレッドライン。外に出てしまうとワンパンレベルのダメージを受けて、リスポーン出来ずに失格なんやて」
「まあそれが普通にあるだけならええんやけど、そのレッドラインは徐々に行動範囲を狭めるように縮小していくから俺等も気をつけなアカンのよね」
外に出てはならない、行動範囲は少しずつ激減していくバトルロワイヤル。
これを切り抜け敵を倒していくことで、少しはサバイバルでの戦いを有利に持ち込めるのだそうだ。
「外に出たらアカンって以外はフツーのバトロワやから、気楽にやってこ。なんなら、壁の外に追いやるだけでもキルとれるし、多分今が楽やと思うで~」
ひらひらと手を降ったコンラート。
戦いが欲しい者はこのバトロワで少しスッキリするのも良いんじゃないかと、彼は笑った。
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
実は行動縮小範囲系バトロワ、そこそこ遊んだことがあったりなかったり。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●場所:バトロワフィールド
アスリートアースのバトロワフィールドでの戦いになります。
木々や岩などの障害物を使い、バンバン敵を倒していく場所。
キャバリア・飛行共に可能。
今回フィールドに薄い赤の壁が円状に取り囲み、行動可能エリアと行動不可エリアに別れます。
壁の内側が行動可能エリアとなっており、通常のバトロワルール……リスポーン可能なバトルになります。
ですが行動不可エリアに入った途端、一瞬でキルされた上にリスポーン不可の失格状態となりますのでご注意ください。
この不可エリアでキルされた場合、どんなユーベルコードを使っても復活は不可とします。
●プレイングボーナス:行動可能エリアの縮小に適応する。
円状に囲まれているため、可能エリアの中心点には光の柱が立っており、そこ向かって少しずつ収縮が起きます。
速度は一定ではないです。早く収縮するときもあれば、遅く収縮する場合もあります。
収縮のタイミングは時間経過、キル数等の要因が絡みますので、ぜひともご活用ください。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 集団戦
『ダークガンナー』
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POW : バトルハッキング
レベルm半径内の、敵が制御していない装備・設備を自身の【仲間と同型の通信機器】と接続し、命中率と処理速度を増加させる。
SPD : イモータルスナイパー
レベルm半径内の、自分に気づいていない敵を【バトロワ式スナイパーライフル】で攻撃する際、ほぼ必ず狙った部位に命中する。
WIZ : トキシックペイント弾
【有害な物質の混入したペイント弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を塗りつぶし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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クゥ・ラファール
飽くまでスポーツとしての撃ち合い、か。
平和なことだね。いや皮肉でなく。
でも、この平和を乱す輩がいるというなら、一つ戦うとしようか。
序盤は積極的な戦闘を避け、地形の把握とアイテム回収に努める。
隙ありと見た敵はIbisで撃つけど、無理な追撃はしない。
レッドラインの縮小が始まったら、縮小半径の中心辺りへ移動し閉塞の大地を発動。
ラインから逃れようとする敵を地雷で吹っ飛ばしていく。
地雷を恐れて移動を躊躇うならラインから逃げられなくなる、という寸法。
うまく両方を逃れてきた敵はIbisで迎撃。
可能な限り遮蔽を取って相手のUCを躱し、【制圧射撃】で逃げ道を封じた処を【スナイパー】しよう。
●平和だからこその戦い
「あくまでスポーツとしての撃ち合い、か。平和なことだね」
会場に降り立ったクゥ・ラファール(Arrow Head・f36376)。皮肉めいたように聞こえるが、そういう意図は全くない。むしろ、平和だからこそ良い意味合いで呟いていた。
戦争というと大体悪が平和を崩すという場合が多く、これまでの他の世界の戦争は大体そんな感じで、世界の命運を分けた撃ち合いが多かった。
けれどこの世界はスポーツでの撃ち合い。死ぬこともなければ、楽しくやり取りするだけのものだ。
「でも、この平和な撃ち合いを乱す輩がいるというのなら……1つ、戦うとしようか」
ガチデビルによってもたらされたこの戦争を食い止める。それが、クゥのやるべきことだ。
ダークガンナーのチームは器用にフィールド内を飛び回り、的確に敵を撃ち抜いて行く。
その様子をクゥは静かに、気配を消しながら情報収集。交戦状態となっても、ダークガンナーに向けてCGL-AS-V02「Ibis2」で撃ち抜いてよろめかせる程度で追撃を控えておく。
周辺状況を確認して走ると、光の柱を目視したクゥ。中心点となる場所にはまだ敵の存在は確認されてはいない。
「ここが中心点か。となると……」
ぐるりと取り囲む赤く輝く壁はじわじわと動いているようだが、まだフィールド範囲は広い。そこでクゥはユーベルコード『
閉塞の大地』を使い、世界を交換。中心点から広範囲のエリアの地面に大量の地雷を埋めた世界を顕現させ、傍目には何も無いただの地面を作り出した。
そのうち中心点にいてもよくわかるエリアの収縮が始まった。ダークガンナー達はフェイント代わりにペイント弾を投げ込んで地形を塗りつぶしていくが、埋まっている地雷には関係がないわけで。
クゥの姿を見つけるや否や、1人のダークガンナーが先手を打とうと彼女に近づこうとしたが、残念ながらそこはもう地雷エリア。カチリと踏み抜いて、ドカンと一発吹っ飛んで、近づくエリアに飲み込まれて失格となった。
「ここに空は無く、大地も無く。あるのは後ろから迫る終わりの壁。平和を削り取る者には、戦いの時間を削りとろう」
跳躍以外の空中機動の禁止の法則を与えて空を潰し。
大量の地雷を敷いて大地を潰し。
残るは命刈り取る終わりの壁。
レッドラインを乗り越えても、待っているのは生身戦闘用可変式アサルトライフルの一撃だけ。
大成功
🔵🔵🔵

李・玉明
WIZ アドリブ連携歓迎
バトロワの時間じゃな!
せっかくだし、バンバン戦おう!
老君の肩に乗って妾もフィールドに向かうのじゃ!
行くのじゃ、老君!
『オオオオ!(全員なぎ倒してみせよう!)』
フレー! フレー! 頑張れ、頑張るのじゃー!
走る老君や、一緒に戦う猟兵&一般アスリートも応援してパワーアップ!
ダークリーガーを追い立てたり、殴打してレッドラインの向こうへ吹き飛ばすのじゃー!
『オ? オオオオ?(お? 儂が巨体ゆえ、弾を当て放題と思ったか?)』
『オオオオ!(ガルシェンで拵えてもらった結界を張れるこのビッグナックル! ペイント弾くらいなら防げるものよ! たぶん)』
いけいけ、老君! ファイトなのじゃー!
●全てを薙ぎ払え!
レッドラインが張り巡らされたバトロワフィールド。銃を持って走り回るダークガンナー達は今、協力しながらある大敵と戦っていた。
「行くのじゃ老君! このまま全部を薙ぎ払ってしまうのじゃー!」
『オオオオオオッ!!』
その正体は李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)の持つ宝貝ビッグ・ザ・老君。なお今回、玉明は老君の肩に乗って応援中。
8mの巨人型宝貝はフィールドのどこに居ても見つけられるほど大きく、腕を振るうだけで障害物さえもふっ飛ばしそうなほど。
そんなのがフィールドに居ては制圧の邪魔にしかならない。そこでダークガンナー達は一斉に大きな的めがけて攻撃を仕掛けていた。
有害物質が混入したペイント弾を放ち、老君の周囲を塗りつぶしていくダークガンナー。当たればダメージのペイント弾だが、逆に当たらないように地面を塗りつぶすだけにとどめている。
塗りつぶした範囲にダークガンナー達が立つことで戦闘力を高める優れもの。それを使った上で老君に射撃を行っている様子が伺えた。
『オ? オオオオ??』
「ふむー? 何ぞ企んでおるのぅ?? でもそんなことは気にせず、ゴーゴーなのじゃー!」
『オオオオオッ!!』
大きい的だから当てやすいと考えているのか? と老君は首を傾げたが、ある世界で拵えてもらった結界も張ることが出来る拳が銃弾もペイント弾もきっちり弾いていく。
さらに玉明のユーベルコード『
士気高揚激励舞踊』によって応援の声を聞いたおかげで戦闘力は増長。老君が1回拳を地面に叩きつけるだけで衝撃波が発生し、一瞬にして数人のダークガンナー達がレッドラインの外へと吹っ飛ぶ様子が見えた。
「いけいけ、老君! みんなもファイトなのじゃー!」
玉明の応援が響く。その声は老君を通じて他の一般アスリート達にも届いており、彼らの戦闘力も増している。
彼らもまたレッドラインの内側で、必死に食いついて戦う。
――地獄の特訓なんて絶対嫌だから!!
大成功
🔵🔵🔵
月夜・玲
あーこれあの一躍メジャーになったタイプのバトロワゲーム!
一躍メジャーになったタイプのバトロワゲームじゃないか!
…生身でやるのちょっとしんどくない?
最初は何か空から落ちてくる系??
ま、最初から分かっているなら話は早い
狭くなるフィールドも、しっかり利用させてもらおうか
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
まずは普通にバトルガンナーとやり合おう
『斬撃波』で遠距離から牽制し、一気に接近
剣戟で『なぎ払い』、攻撃していくよ
エリア縮小が始まったら【Code:U.G】起動
最速でエリア圏内へ移動し、同時に自重で潰れる程の重力をダークガンナー達に照射
そのまま、エリア外ダメージで落ちて貰おうか!
●Pなアンダーグラウンドとか、Aな奴とか、建築ナイトとかのやつ
「あー! これあの、一躍メジャーになったタイプのバトロワゲーム! 一躍メジャーになったタイプのバトロワゲームじゃないか!」
レッドラインルールの適用されたバトロワフィールドを見てキャッキャとはしゃぐ月夜・玲(頂の探究者・f01605)。実際にこういうゲームあるよねー! と目一杯はしゃいだところで、急にあることに気づいてスン……と落ち着く。
「……これ生身でやるのちょっとしんどくない??」
そう、アレらはゲームの中だからこそ楽しめるのであって、生身でやるのは一種の地獄。ダメージ受けて、レッドライン出たらアウトで、走り回って武器調達して……を生身でやると体力的にもややしんどい。
ただしゲームと違うのは、最初に空から落ちて場所を決定するのではなく、一定のリスポーンポイントから開始できるという点。レッドラインの外に出なければキル数を取り合うために何度もリスポーンするので、そこらはちょっとばかり親切なのだ。リスキルされる羽目になったら親切ではなく心折になるのだが。
「ま、最初からわかっているなら話は早いか」
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜いた玲はフィールドを駆け、ダークガンナー達に向けて次々に斬撃波を射出。相手が次の銃弾を撃ちだす前に一気に距離を詰めると、剣戟の一閃でなぎ払う。
ダークガンナーは通信機器を使用してフィールド内の制御されていない設備に接続して命中率を上げて射撃しているのだが、それでも玲を捉えきれていない。
早くしなければ。早く倒さなければ。そんな表情がダークガンナー達から読み取れる。
「そんなに焦ってたら、周りが見えないんじゃない? ほら、もうすぐそこに」
玲の発言でダークガンナー達はレッドラインが収縮を始めたことに気づく。しかしまだ、走れば逃げ切れるレベルのスピードだ。
けれど玲はユーベルコード『Code:U.G』を使用し、重力制御形態に変身。自重で潰れるほどの重力をダークガンナー達に照射すると、彼らの足止めを行ってレッドラインへと飲み込ませていった。
「そのままエリア外ダメージで落ちてもらおうか!」
そんな彼女はレッドラインに飲み込まれたダークガンナー達を見届けて、さっさとエリアの中心部へと飛んでいく。
途中、見かけたダークガンナー達も同じように重力をぶつけ、背後から訪れるレッドラインに飲み込ませて脱落させていくのだった。
大成功
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テリブル・カトラリー
バトルロイヤル…遊戯化された戦いか……まぁ、やってみよう。
【操縦】騎乗浮遊砲台騎乗。レッドラインに留意しつつ【推力移動】
騎乗浮遊砲台から【誘導弾】を放ち、牽制爆破。そして【空中機動】
速度と旋回を駆使し、敵ガンナー集団の攻撃を躱し距離を詰め、
【早業】『戦争腕・停滞』換装完了。ステイシスフィールド【範囲攻撃】
周囲一帯のガンナー達の行動速度を落とし、推力移動を維持したまま【怪力】で掴み【投擲】速度と、怪力を活かして掴んだ敵を遠くまで投げ飛ばし、旋回。
……レッドラインを越えれば、失格だったな。
ステイシスフィールド内に捕らえた敵を掴み、投擲し、旋回。
掴み、投擲、旋回を繰り返してキルを取っていく。
●第二のレッドライン
「遊戯化された戦いか……まぁ、やってみよう」
バトロワフィールドに立ったテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は騎乗型浮遊砲台に乗り込み、推力移動でフィールドを駆け巡る。
あまり争いを好まない性格ではあるが、これは争いは争いでも遊戯だからと頑張って割り切り、戦いに参加した。
レッドラインの動きには留意しつつ、集まったダークガンナー達に誘導弾の牽制射撃を行って敵の注意をこちらに向ける。空中機動を駆使し、速度と旋回を繰り返すことでダークガンナー達の攻撃を躱して追撃の一撃を与えた。
「レッドラインの中心点を確認。……確か、レッドラインを超えたら失格だったな」
白く輝く中心点の柱を確認し、もう一度レッドラインに視線を向けたテリブル。じわじわと迫りくるレッドラインから逃げるダークガンナーもチラホラといるようで、再度『超えてはならない』と確認する。
逃げ遅れたダークガンナーや一般アスリート達は皆、レッドラインを超えた瞬間にダメージを食らってフィールドから退場。リスポーンもなく、本当の脱落という形になるようだ。
「となれば、これが有用な一手になるか」
そう呟いたテリブルはユーベルコード『
戦争腕・停滞』を発動。素早くその腕を換装し、周辺一帯でテリブルに向けて射撃中のダークガンナー達の行動速度を落とす。
まるで重力の網にかかったような、あるいはトリモチの床でも踏んだかのような動きのダークガンナー達。どうにかテリブルに攻撃を向けようとするが、身体は思うように動かない。
「では、そのままご退場願おうか」
停滞した動きの1人の身体を推力移動の速度を落とさずに掴んだ後、自慢の怪力をふんだんに使った投擲でレッドラインの外まで投げ飛ばしていく。
テリブルが張り巡らせたフィールド内にいるダークガンナー達は、これはヤバいと気づいた様子で攻撃を止め、なんとかフィールドを抜け出そうと頑張って歩いたが……テリブルが移動すれば、フィールドの範囲も同じように動くわけで。
「残念だが、お前達に逃げ場はない」
掴んでは投げ、旋回して、掴んでは投げ、旋回してを繰り返しながら次々にダークガンナーをレッドラインの外へ放り込むテリブル。
最終的にダークガンナー達は1人残らず、レッドラインの外へと送り込まれた。
大成功
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