バトル・オブ・オリンピア⑪〜最強へ続く頂へ!
アスリートアースで繰り広げられる『バトル・オブ・オリンピア』は、新年から白熱した試合を繰り広げている。
その中で、異彩を放つのはダークレスラー達の本拠地「天空要塞デスリング」での超人プロレスリングだ。
今まで空中に浮かんでいた「天空要塞デスリング」が、突如として地上へ堕ちてきたのだ!
それはすなわち、ダークレスラーとの決戦が近い事を意味する!
待ち受けるは、最強の称するダークレスラー達……闇の格闘家軍団!
プロレスと格闘技の融合という脅威に、猟兵達はたちむかえるだろうか?
――グリモアベース。
「ということで、みんなにはこれからプロレスに挑戦してもらいたいなっ!」
グリモア猟兵の蛇塚・レモン(白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)が、招集に応じてくれた猟兵達へ願い出た。
「今回は『ダーク王位決定戦』と銘打って、猟兵のみんなとダークレスラー軍団の選抜メンバーとタイマン勝負を繰り返してもらうよっ! 参加する選手は、次のポジションからひとつ選ぶと、リング上で有利な効果を得られるよっ!」
『①先鋒:機動力2倍』
『②次鋒:攻撃回数1.5倍』
『③中堅:一撃目が必ず命中する』
『④副将:全ての能力1.2倍』
『⑤大将:耐久力10倍+ギブアップできない』
「勿論、このポジション効果はダークレスラー達にも適用されるから気を付けてねっ! あとプロレスだから、基本的に武器での攻撃は反則行為だよっ! とはいえ、5カウント内にやめれば不問なんだけどねっ?」
一太刀や一射与える程度なら5カウント内に収まるので、連続技でなければ大丈夫なはずだ。
また、フォール、ノックアウト、ギブアップ、リングアウト、反則負け等で敵を倒し続け、10カウント内に新たな選手が来なければ勝ちという点は、従来のプロレスと同じだ。
「そうそう、ダークレスラー達はオブリビオンだけど、元々は善良なレスラーがダーク化しているだけだから、絶対に殺さないようにねっ? みんなが勝負に勝てば、ダーク化は解除できるからっ!」
レモンは念を押したのち、猟兵達をダークレスラー達の本拠地「天空要塞デスリング」へ転送し始めた。
果たして、猟兵達はダークレスラー軍団の選抜メンバーに打ち勝つことが出来るだろうか?
七転 十五起
アスリートアース戦争シナリオ第4弾!
超人プロレスで闇の格闘家と激戦を繰り広げましょう!
なぎてん はねおきです。
●プレイングボーナス
ポジションを選び、それにふさわしい戦法で戦う。
(ポジションの詳細はオープニング本文を再度、ご確認ください)
敵側のポジション指定は、お客様のプレイング内容で決めてしまってオッケーです!
ご自身がカッコよく活躍できるようなプレイングに合わせてください!
●その他
コンビやチームなど複数名様でのご参加を検討される場合は、必ずプレイング冒頭部分に【お相手の呼称とID】若しくは【チーム名】を明記していただきますよう、お願い致します。
(大人数での場合は、チームの総勢が何名様かをプレイング内に添えていただければ、全員のプレイングが出揃うまで待つことも可能ですが、その際は参加者全員のオーバーロード投稿を強く推奨します)
なお、本シナリオは戦争の進行状況に応じて、全てのプレイングを採用できない可能性があります。
予めご了承くださいませ。
それでは、皆様のご参加をお待ちしてます!
第1章 集団戦
『闇の格闘家』
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POW : 竜技
自身の【身体の一部】に【任意の属性のドラゴンパワー】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
SPD : 闘衣
【身体の内から溢れる闘気】を纏った真の姿に変身する。変身中は負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けず、効果終了後に受ける。
WIZ : 連業
【打突技】【蹴り技】【投げ技】【関節技】【投げ技】【寝技】【絞め技】【固技】【マイクパフォーマンス】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
👑11
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印旛院・ラビニア
戦争シナリオへの参加、よろしくお願いいたします。
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(恥ずかしい境遇なので自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキり散らかして墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいいので困っている人につい手を差し伸べたりしちゃいます
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
どうも、こんにちは! 実況担当のジノ・ブーンです!
さあ始まりました、超人プロレス『ダーク王位決定戦』!
早速、第1回戦が幕を開けます!
『赤~コーナー! 163.4cm、猟兵チーム……印旛院ンンッ! ラビぃぃぃーニアァァァーッ!』
「ひ、ひぃぃ~! スポットライト眩しいっ! え、あ、リングに上がれって? わ、わかったよ~!」
印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)選手、びくびくしながらリングインしてゆきます!
中堅ポジションを選んで出てゆきますが、大丈夫でしょうかっ?
『青~コーナー! 175.6cm、ダークレスラー軍団……闇の格闘家……ムラァァァサメェェェェーッ!』
さあ闇の格闘家ムラサメ選手! ポジションは次鋒を選択しました!
両者、リングに揃い踏み。さあ、始まるぞ! 世界の平和を賭けた大事な一戦!
いま、ゴングが鳴りました!
まず動いたのは、印旛院選手!
手数重視の相手の戦術に対抗してか、リングのロープ沿いにグルグルと左回りで移動して牽制しています!
(あんな強そうな人の攻撃を喰らったら、一撃で僕のHPが全部吹っ飛ぶ! こ、こうなったら! 駄目で元々!)
印旛院選手、リングを回る様子が徐々に奇妙な動きになって参りました!
いつの間にか、セコンドから薔薇の花を一輪渡されています!
「フッ……天より舞い降りしこの闘技場にて、戦場の女神が舞うは死の舞踏。この紅薔薇の如き芳醇な闘争を、とくと目に灼き付けるといいさ」
ポエムだーァ! 唐突な謎ポエムです! そういうのが好きな女性ファンからは黄色い声援が飛び交います!
一方でムラサメ選手、呆気に取られたのか、ファイティングポーズを思わず解除してしまったぞ!
「お前……大丈夫か?」
しかも印旛院選手を気遣っております! 闇の格闘家なのに根は良い人です、ムラサメ選手!
「ハハッ! 大丈夫かと問われれば、問題ないともいえるし、手遅れかもね?
存在意義とは常に主観と客観のせめぎ合いさ。そして、世界はナプキンを取った誰かの気まぐれで物事の意味合いが決まるのが常……つまり、今、キミが見ている現実は、僕にとっての幻想なのさ。その問い掛けが無意味だというくらいにはね?」
「お前、本当に大丈夫か!?」
印旛院選手、ちょっと何を言ってるか、わたくしも分かりません!
(うわあぁぁぁぁ~! いくら攻撃力8倍のためとはいえ、こんな状況でワンパン喰らったら僕は余裕で死ねる!)
台詞は支離滅裂ですが、印旛院選手の身体から戦女神のような凄まじい覇気が放たれています!
ですがムラサメ選手、これに対して全くの無警戒だ!
「はぁ……なんか、強い奴と戦えると聞いてリングに上がれば、こんなトンチキ女かよ。もういい、さっさと終わりにしてやるぜ!」
あああっと! ムラサメ選手の拳に、焔のドラゴンパワーが宿っていきます!
これでムラサメ選手の攻撃力は最大9倍です!
(嘘でしょ!? そんなのチートじゃん!)
ムラサメ選手、ロープの反動を利用して印旛院選手へ飛び掛かった!
「喰らえ! 竜技!」
「ひゃいいいっ!」
おっと、印旛院選手、これを避けた! さっきの悲鳴を上げた人物とは思えない、大きな態度です!
「……やれやれ、とんだ微風の悪戯だったね?」
(あれー? 思ってたよりもへなちょこだったよ? もしかして、僕の謎ポエムで戦意を削がれたから、敵のユーベルコードの威力が激減しちゃってる? だとしたら、無意識にやってた僕って、もしかして超天才策略家!?)
攻撃を回避した印旛院選手の顔付きが、みるみるうちにドヤ顔になってゆきます!
なにやら勝利を確信した模様です!
「これは
黙示録だ……キミは次の一撃で。ああ、天国を仰ぐだろうさ。神に祈るがいい!」
印旛院選手、先程とはうって変わって身軽なフットワーク!
速い速い! もはや目で追うのが厳しい程の身のこなしだ!
(中堅のポジション効果で、初撃だけは100%命中する! だったら、今、この羞恥心MAX状態の僕の全力を、敵の死角へぶつける! 外れたら? 死、あるのみ! いやだーっ!)
ムラサメ選手、もはや印旛院選手を追い掛けるだけで精一杯だ!
(よし、そこだ!)
「――示せ、キミの
戦う理由を!」
「グワアアァァァーッ!」
決まったぁぁー!
印旛院選手、低い体勢から逆立ちのまま、繰り出したのはカポエイラキック!
まるで格闘ゲームからそのまま飛び出してきたかのような、鮮やかな蹴り技です!
足元に空飛ぶ金貨を纏わせて打撃力を強化した一撃は、ムラサメ選手の脳髄へきれいに入りました!
ムラサメ選手、ダウン! そのままカウントが進んで、いや、レフリーストップです!
此処でゴングが鳴りました! 印旛院選手の勝利です!
「……嗚呼。勝利の歓喜など、僕の呪われたエヴィレットの多世界解釈を一瞬たりとて癒してくれないのさ……」
(さ、最後まで調子に乗って変な事言っちゃった! で、でも、女の子のファンから黄色い声援を浴びるのは、悪くはないかも……えへ、えへへへ……!)
印旛院選手、キラキラした戦いで見事に初戦で猟兵達へ勝利をもたらしました!
大成功
🔵🔵🔵
ユーフィ・バウム
⑤大将
敵側のポジション:②次鋒
《蒼翼の闘魂》を発動
真の姿:蒼き鷹としてリングに立ちますわ
相手の攻撃を耐え切り、勝つのがレスラー
どれほど攻撃が苛烈でも、全て受け止めるのですっ
見切り、その上で攻撃は避けません!
向上している耐久力と何よりレスラーの覚悟を以て
攻撃を体で受け止め、そして怪力とグラップルを生かし
捕まえ投げる!フォールを決め、
返されたらスリーパーを固めギブアップを奪う
相手は敗北の危機で強化される、であれば先に相手に攻めさせ
受けきった後で強化前に畳みかけ倒していきます
耐えて勝つ、シンプルではありませんか!
相手を倒したなら、次のレスラーのリングインを誘いますわ
存分にやりましょう、プロレスをっ!
『赤ァァ~コーナーァ! 158.2cm、猟兵チーム……ユーフィィィィッ! バァァァァウムゥゥゥゥッ!』
ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)選手、堂々と花道を歩いて参りました!
一見お淑やかに見える風貌ながら、異世界では自身を『蛮人』と称して強敵に挑み続けているそうです!
さあ、イングインッ! ロープの反動をつけて、跳びあがった! 空中3回転着地!
場内の観客が沸いております! ファンサービスも欠かさない、ユーフィ選手の入場でした!
『青~コーナー! 175.6cm、ダークレスラー軍団……闇の格闘家……ケンンンンッシンンンンッ!』
さあ闇の格闘家ケンシンの入場です! シャドーボクシングのパフォーマンス!
こちらも気合十分です!
さあ、両者睨み合って、身構えたッ!
今ゴングが鳴り響きました!
「お相手いたしますわ。この『蒼き鷹』が!」
あっと! ユーフィ選手の身体が青い輝きに包まれた!
そして、変身した! ユーベルコードです! 猟兵はユーベルコードで真の姿になると言われております!
青髪のショートヘア、肌の色は褐色から乳白色に! 心なしか、胸元も豊満になっております!
「悪しき攻撃全てを受け切り、人々を守り抜く! これこそが、
私の誓いですわ! そして、この誓いこそが私の正義ですわよ!」
ユーフィ選手の口調も、自信に溢れたお嬢様っぽくなっております!
対してケンシン選手! まるでボクシングのようなフットワークだ!
「御託は十分だ。始めるぞ」
ケンシン選手が飛び掛かっていた! 拳に電撃のドラゴンパワーを込めて、ユーフィ選手にジャストミート!
ユーフィ選手、直撃だ! 大丈夫かっ?
「ふふ……っ! なかなか痺れましたわよ? そちらのポジションは『次鋒』ですわね?」
あっと、受け切りました! なんていう耐久力なのでしょうか!
いや、これはポジション効果です! ユーフィ選手、ポジションは『大将』を選択していました!
「そういう事ですのよ。向上している耐久力と、何よりレスラーの覚悟を以て、どんな攻撃もこの体で受け止めて差し上げますわ!」
「……調子に乗るな!」
おおっと! ケンシン選手! インファイトでユーフィ選手を何度も殴りつけてゆく!
更に組み付いてから、ロープ際にユーフィ選手を投げてラリアットだーっ!
すべてに電撃属性のドラゴンパワーが籠められています!
並のレスラーでは既にこの時点で失神しているでしょう!
しかし、だがしかし! 『蒼き鷹』は不滅だァーッ! 立ち上がりました! なんてタフなのでしょうかっ!
「相手の攻撃を耐え切り、勝つのがレスラー。どれほど攻撃が苛烈でも、全て受け止めるのですっ。相手の技を見切り、その上で攻撃は避けません!」
ユーフィ選手はまだまだ、かかってこいとばかりにケンシン選手を挑発しています!
ケンシン選手もこれに乗っかって打撃技を中心に、次々と技を繰り出してゆく!
これは、プロレスの! 技の見本市です! それでもユーフィ選手は倒れません!
「ええ、そろそろあなたと“踊る”のも飽きましてよ? 次でねじ伏せてごらん入れますわ!」
「やられっぱなしの分際で……次で決める! 残りの力を全部ぶち込む!」
ケンシン選手、全身全霊の右ストレートォーッ!
だが、あっとぉ! ユーフィ選手、片手でこれを止めてみせたぞーっ!
「あなたのユーベルコード、敗北の危機で強化されるようですわね? であれば先に相手に攻めさせ、受けきった後で強化前に畳みかけ倒せばいいだけですわよね?」
「なん、だ、と?」
「ごめんあそばせ! せいやぁぁぁっ!」
ユーフィ選手、物凄い怪力だ! 片腕のみでケンシン選手をマットに沈めてしまった!
そのまま、フォールを決めに行く! しかしカウント2で返された!
だが終わらない! ユーフィ選手、大蛇のようにケンシン選手の首に腕を撒き付け、チョークスリーパーだ!
完全にこれは入った! ケンシン選手が白目を向いております!
ここでレフリーストップ! ケンシン選手がギブアップです!
『勝者……ユーフィ・バウム選手!』
強靭な蒼き鷹がやってみせました! これこそがプロレスです! 相手の攻撃を凌いでからの反撃!
凄まじいタフネスで、見事にケンシン選手を締め上げました!
おっと、ここでユーフィ選手、マイクを要求しています!
一体、何を語るのでしょうか?
「私のプロレスは耐えて勝つ、シンプルではありませんか! では、お次のレスラーの方? リングインする権利を差し上げますわ! 存分にやりましょう、プロレスをっ!」
あっと! ユーフィ選手、そのまま第2ラウンドを希望しました!
底なしの体力は、まさに、蛮人でした!
大成功
🔵🔵🔵
アリシア・マクリントック
武器は禁止、であればアーマーを纏うのも無粋ですね。うーん……シュンバー、お願いします。変身!マジカルシュンバー!
私はセコンドです。シュンバーの能力を活かせそうなのは先鋒ですね。馬のパワーとスピードで攻めていきましょう!
リングは少々狭いですが、ロープも利用して……相手の周りを駆け回り、すれ違いざまにラリアートやキックで攻撃ですよ!
反撃を受けることもあるでしょうが、それは仕方ありません。ごめんなさい、耐えてシュンバー!ですが、シュンバーの脚力・瞬発力を活かせば追撃までは受けません!
フィニッシュはもちろん……ロープを利用して高く翔んでからの、スーパーライトニングキックです!
実況のジノ・ブーンです。
次の試合の前に、アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)から選手交代の申し出がありました。
果たして、誰が代わりに出てくるのでしょうか?
って、馬です! 白馬が花道を歩いてゆきます!
「武器は禁止、であればアーマーを纏うのも無粋ですね。うーん……シュンバー、お願いします。変身! マジカルシュンバー!」
おおっと! これは驚きです! 白馬が光り輝いたかと思えば、なな、なんと! 人間の女性の姿へ大変身だ!
「お願いします、シュンバー! 私はセコンドとして、あなたをサポートします!」
そして、代わりにアリシア選手が妖精のように小さくなってしまいました!
さあ、赤コーナー、猟兵チームはアリシア選手に代わってシュンバー選手!
対する青コーナーはダークレスラー軍団! 闇の格闘家サイトウ選手!
今、試合開始のゴングが鳴り響きました!
「一撃で終わらせてやる! 俺のポジションは『副将』! すべての能力が1.2倍だ!」
「シュンバー! 回避してください!」
あっと、セコンドの指示でシュンバー選手、素早い身のこなしでサイトウ選手の蹴りをかわしました!
これはポジション『先鋒』の機動力2倍の効果でしょうか?
元々は馬だったことから、脚力と速度には自信があるようです!
「いいですよ、シュンバー! リングは少々狭いですが、ロープも利用して……相手の周りを駆け回り、すれ違いざまにラリアートやキックで攻撃ですよ!」
セコンドのフェアリー・アリシア選手の指示通り、シュンバー選手、ロープの反動を駆使してサイトウ選手を翻弄!
そして、でたぁぁ! フランケンシュタイナーだ!
足を使った豪快な投げ技に、サイトウ選手がマットに叩きつけられた! これは利いたか?
いや、しかしサイトウ選手、投げられる寸前にシュンバー選手の髪を掴んでいました!
シュンバー選手もバランスを崩して、顔面から転倒してしまいました! かなり痛そうだ!
「ごめんなさい! 私の判断ミスだわ! でも堪えてシュンバー! シュンバーの脚力・瞬発力を活かせば追撃までは受けません!」
セコンドの声に応えるように、シュンバー選手が即座に立ち上がります!
そして、サイトウ選手が立ち上がる前にコーナーポストの頂点へ登り詰めた!
出るか、必殺技!?
「いきなさい、シュンバー! これが……スーパーライトニングキックです!」
シュンバー選手、コーナーポストから高々とジャーンプ!
そのまま大地を抉るようなドロップキックがサイトウ選手の腹に突き刺さったぁー!
サイトウ選手、なす術なくリングアウトォーッ!
およそ1km以上吹っ飛ばされたと思われます! 凄まじい破壊力です、シュンバー選手!
そして、どうやらサイトウ選手はリングへ戻ってきません!
レフリーがここで20カウント! サイトウ選手、リングアウトとみなされて判定負けです!
「やりました! さすがです、シュンバー!」
ちっちゃいアリシア選手がシュンバー選手の顔にくっついてゆきます!
美しい絆の光景に、観客は拍手で讃えております!
「馬のパワーとスピードで、勝利をもぎ取りました!」
大成功
🔵🔵🔵

笹乃葉・きなこ
●POW
☆ポジション→①先鋒
今度はドラゴンパワー持ちかぁ
当たったら面倒だから、野生の勘とポジションの力で避けまくるべ
ほらほら、オラはこっちだべ♥
それは残像だべ♪
残念あと数ミリ秒って感じだべなぁ
とかいいながら挑発するべ
当たりそうになったら怪力を使って、手首や足首を掴んでそこからユーベルコードでぶん投げてやるべぇ
吹っ飛びそうになったら、急いで手首や足首を掴んで空中浮遊と空中戦を使ってそのままユーベルコードで地面に叩き潰してやるべ
バウンドしたら何度もユーベルコードを使うのも楽しそうだべなぁ
殺したらダメって言われてるから安心してほしいべ。殺しはしねぇべ♪
ボロボロになるまで投げるのを止めねぇだけだべ♥
『赤コーナーぁ……144.6cm……猟兵チーム、笹乃葉・きなこの入場ですッ!』
さあ、笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)選手!
既にここ「天空要塞デスリング」で何度もダークリーガー軍団を打ち破ってきた猛者です!
今日も出るかっ? 笹乃葉式我流投げ技地獄っ!?
「今度はドラゴンパワー持ちかぁ。当たったら面倒だから、野生の勘とポジションの力で避けまくるべ」
笹乃葉選手、どうやら先鋒を選んだようです!
これで機動力が2倍に強化されます!
『青コーナーぁ……171.2cm……ダークリーガー軍団……闇の格闘家ゴウラン選手の入場です!』
ゴウラン選手、長身にして筋骨隆々、しかもポジションは『大将』です!
圧倒的なタフネスで笹乃葉選手を押し潰す作戦のようです!
さあ、試合開始のゴングが、今、鳴りました!
「ほらほら、オラはこっちだべ♥ 惜しいけっど、それは残像だべ♪」
笹乃葉選手、リングの上で小回りを利かせてゴウラン選手の攻撃を嘲笑っております!
対するゴウラン選手は一撃一撃は重いですが、先程からまったく笹乃葉選手を捉えられません!
「くそっ! ここだ!」
「残念、あと数ミリ秒って感じだべなぁ。もう少しでおらを捕まえられっべさ❤」
完全にゴウラン選手、おちょくられています!
苛立ちも相まって、攻撃精度が欠けてきているようです!
「もう~したかがねぇべさ。ほれ、ここさ当ててみるべ? おらは動かないでやっから、はんよ当ててけろ?」
「……愚弄するの大概にしろォォォォッ!」
ゴウラン選手、怒りの右ストレートだ!
だが、ああっと! ゴウラン選手の腕を掴んだ笹乃葉選手、剛腕で鎧袖一触! マットへ投げつけたぁ!
「逃がさねぇべ。お前さんを投げ技地獄へ招待してやるな?」
でたあぁぁぁっ! これが数々のダークリーガー軍団を屠ってきた、笹乃葉式我流投げ技地獄だあ!
「まんまと引っかかってくれたべな? おら、一度掴んだら、お前さんがギプアップするまで離さねぇだ❤」
すごい、すごいぞ!
ゴウラン選手を真っとに叩きつけた反動を利用し、反対側のマットへ皿に叩きつけていきます!
エンドレスだ! エンドレス投げ技地獄だぁぁぁ!
「バウンドしたら何度もユーベルコードを使うのも楽しそうだべなぁ。殺したらダメって言われてるから安心してほしいべ。殺しはしねぇべ♪ ただ、ボロボロになるまで、お前さんを投げるのを止めねぇだけだべ♥ それが嫌なら、はよギブアップするだべさ?」
「うグッ……俺は『大将』だ……ギブアップは……出来ない……!」
「したっけ、気ぃ失わんように、ほれ、けっぱれ❤ けっぱれ❤」
「があっ! ぎゃあぁ!? ぐわぁぁ!」
ゴウラン選手、ポジション『大将』を選んだばかりに、全身が砕けてもギブアップできません!
まさに地獄です! ゴウラン選手が意識を失うまで、レフリーも止めることが出来ません!
あーあー! これはいけない! これ以上はゴウラン選手が肉団子になってしまいます!
流石にレフリーストップです! ゴウラン選手、全身骨折で救急搬送されてゆきます!
ゴウラン選手の腕と肩の関節が折れ曲がってはいけない方向へ曲がってますが、大丈夫でしょうか?
しかし、ある意味、ダークレスラーよりもヒールの笹乃葉選手、今回も見事に完勝です……!
大成功
🔵🔵🔵
如月・円
●ポジション:②
●超人プロレスも佳境に入ってきたね! 僕もこのまま頑張るぞ!
相手は格闘家の下地があるのかぁ
・・・・・・シュート的な攻めには要警戒だけど、プロレスは相手の技を受けてこそ! ポジション効果で手数を増やしてるのもあるし、ハイスパートスタイルで一気に行くよ! 目指せ、スタン・ハンセン!
●持ち前の【怪力】【グラップル】【早業】で相手の格闘系スタイルに対処していくけど、あっちは不利になればなるほど攻撃力が上がる技を持ってるみたいだね。でも、そこが決めるタイミングと見るよ。
相手が「竜技」で狙ってくる場所を【戦闘演算】【瞬間思考力】で判断し、カウンターでラリアット! 決まれば僕の勝ちだ!
実況のジノ・ブーンです!
猟兵チーム、怒濤の快進撃が続きます! ダークレスラーはしっかり対策されていて手も足も出ません!
さて、ここで機体のニューカマーが参戦です!
『キャバリア乗りにして男の娘系アイドルレスラー! ゴスロリ衣装に油断してるとバキバキボディで全力全壊☆』
それでは、赤コーナーから、如月・円(全力全壊オトコノコ・f41669)選手の入場です!
「あ、これ! 僕が歌って自分のチャンネルにアップしたカバー曲だ! 入場曲で流してくれるの嬉しい!」
『赤コーナー! 159.1cm! 猟兵チーム、きさぁぁぁぁるぅうらぎぃっ! まァァァァッどかァァァーッ!』
「うわー! 盛り上がってきた! 超人プロレスも佳境に入ってきたね! 僕もこのまま頑張るぞ!」
『青コーナー、180.3cm……ダークレスラー軍団、闇の格闘家ッ! ハンンンッ! チャムグンンッ!』
「仲間の仇は……私が取ります!」
これで両者、リングイン! いよいよ、試合が始まります!
決戦のゴングが、今、鳴りました!
まずはお互い牽制しあいながらの睨み合い。
互いにシュート系の作戦で打撃戦にもつれ込むのでしょうか?
(相手は格闘家の下地があるのかぁ……シュート的な攻めには要警戒だけど、プロレスは相手の技を受けてこそ! ポジション効果で手数を増やしてるのもあるし、ハイスパートスタイルで一気に行くよ!)
如月選手、ポジションは『次鋒』で手数を1.5倍にしてきました。
対するハン選手は『中堅』のポジション。初撃は必ず命中します。
さぁ、まず動いたのはハン選手!
小刻みにステップで左右に如月選手を振り回し、一気に裏へ回った!
(しまった!)
強烈な炎の竜技が如月選手に炸裂ぅッ!
よろける如月選手、だが堪えた! まだ足元は健在だ!
「や、やるね、君! でもプロレスは技を受けたら受け返さなきゃならないんだよね! 今度は僕の番だ!」
今度は如月選手の水平チョップだ! すごい音が会場に響いたぞ!
そのまま両者、一撃ずつ技を受けては繰り出しております!
これは予想外の、タフネス勝負だ!
「ここまでやるとは、思ってなかったよ! どうやら君は不利になればなるほど攻撃力が上がる技を持ってるみたいだね。でも、そこが決めるタイミングと見るよ! さあ、もう一発どんとこい! 僕のバキバキボディはまだまだ耐えられるよ!」
「……いい度胸です! ならば全力で私は打ち込むまでです!」
あっと、これで決まるか?
ハン選手、今までとは打って変わって強大なドラゴンパワーを腕に宿しました!
「これで、終わりです!」
そのまま如月選手へ貫手だぁぁ!
「隙あり! 今だ! ドカーン!」
「ギャアアァァァアッ!」
な、なんてことでしょうか!?
如月選手、カウンターでフルスイングのラリアットをハン選手の喉元へ叩きつけた!
ハン選手は立てない! ダウン! ダウンだ! レフリーがカウント開始!
「これが、必殺技の全力全壊ラリアット! 僕の、勝ちだ!」
10カウント入りました! 如月選手、鮮やかなカウンター勝ちでした!
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
ポジション
大将戦
メルシー、おめーは応援でもしてろ
「ご主人サマ大丈夫ー?」
問題ねー…殴り合いってのはあまり得意じゃねーが…そいつもまた慣れておくべきだろ
【情報収集・視力・戦闘知識】
格闘家の戦い方と連続攻撃の癖を冷静に分析
特にどこを狙うかを把握
【属性攻撃・念動力・医術】
生命属性を強化
気を循環させ活力を高め念動障壁を体に展開して防御強化
敵の攻撃は主に己の肉体構造から致命になりにくい位置にずらして致命を避け
UC発動
随分やってくれたな…今度はこっちのターンだな!
【電撃・二回攻撃・捕食】
太刀で一閃の後は太刀は捨てて電撃を纏って襲い掛かり
電撃デスマッチって奴だ!
殴り噛みつき電撃を叩き込み正面からぶつかる!!
こちらリポーターの結野です!
ただいま、赤コーナーのカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)選手、セコンドのメルクリウスと言葉を交わしています。
「メルシー、おめーは応援でもしてろ」
「ご主人サマ大丈夫ー?」
「問題ねー。……殴り合いってのはあまり得意じゃねーが。しかし、そいつもまた今後に備えて慣れておくべきだろ」
「気を付けてね、ご主人サマ? ポジション『大将』はタフになれるけどギブアップが認められないから!」
「わかっるっつーの」
カシム選手、気合十分です!
結野アナ、リポートありがとうございます。
さてこちらは青コーナー、ダークレスラー軍団の闇の格闘家キラ選手です。
おや、いきなりマイクを要求しています。
マイクパフォーマンスでしょうか?
「そこのチビ……俺の素早い連携技でボコボコになる前に、セコンドの女の子のおっぱいでも吸ってろよ?」
「あ゛あぁっ?」
あっと、カシム選手がキラ選手へ飛び掛かった!
急遽ゴングが鳴ります!
「あんな汚ぇ色なんざ吸えたもんじゃねぇ!」
「メルシー、そんな黒くないぞ☆」
「おいおい、もしかして本当に吸ってたのかよ? マジウケる!」
「だから吸ってねー!! ぶっ殺す!」
カシム選手、大激怒ーっ!
全身に凄まじいオーラで纏って連撃を仕掛けてゆきます!
しかし、キラ選手の打突技、蹴り技、投げ技、関節技、寝技、絞め技、そして挑発のマイクパフォーマンスを織り交ぜた連携技ん、カシム選手はなす術なく吹っ飛ばされてゆきます!
「無駄だ、無駄! チビだとリーチが短ぇなぁ?」
「誰がチビだてめー? リング上じゃ殺しちゃいけねーって念押されてるから、てめーの息の根は止はしねーよ……けどな? この天才魔術盗賊のカシム様さんを怒らせたらどうなるかは……このアスリートアースの隅々に知らしめねーとだよなぁぁぁ?」
あっと! カシム選手、今まで受けたダメージが癒されてゆきます!
更にオーラの輝きが増してゆきます! 対してキラ選手の顔色が一気に土気色になってゆきます!
これはもしや!? キラ選手の生命力をカシム選手が吸い上げているのでしょうかっ?
「実況の言う通りだ……僕は今まで『わざと攻撃を受けていたんだ』……プロレスの醍醐味は、相手の技を受けることらしーからな? つーことで……よくもしこたまやってくれたな? 今度はこっちのターンだな!」
カシム選手、今までの劣勢は作戦でした!
ここからがカシム選手の本気だー!
「万物の根源よ……帝竜眼よ……闘争の狂気と極限の理性を秘めし竜の力を、此処に示せ……! はぁぁっ!」
ああっと! カシム選手の全身から凄まじい放電だ!
「電撃魔法でリングに雷属性を付与! 高圧電流デスマッチって奴だ! そして、メルシー!」
「あいあいさー☆」
おっとセコンドから何かが投げ込まれました! なんと! 打刀です! 反則行為です!
「反則は5カウントまで有効だぞ☆ でもレフリーさんは感電してカウントまだ取れてないね☆」
「だったらさっさとコイツぶっ殺すか……後始末は頼むぞ、メルシー?」
「ガッテン☆」
レフリーが感電して行動不能なのをいいことに、カシム選手、打刀の鞘を抜きました!
完全に相手を殺しにかかっています! 周囲のレスラー達が止めに入りますが、高圧電流のおかげで近寄れません!
「お、おいおいおい! これ、プロレスだぜ? なに熱くなってんだよ?」
「は? てめーは僕の逆鱗に触れたんだぞ……? だから、死ね」
「ちょ、う、わぁぁぁぁ!」
カシム選手、紫電迸る打刀で、キラ選手の首を刎ねたぁぁぁぁああああああ!
リキ選手の首の切断面から鮮血が噴水みたいに噴き出しています!
信じられません! 殺人行為がリングの上で発生しました!
「おい、メルシー? 分かってるな?」
「あいあいさー☆」
ここでセコンドのメルシー選手がマットに転がったリキ選手の首を拾って? 胴体に強引にくっつけた!
「あとは治療用ナノマシンで再生だぞ☆ 斬りたてだから後は止血程度で蘇生できちゃうよ☆」
「マジでアポロンソウルは便利だよなー? 流石、埒外のパワーってとこか?」
またしても信じられません! 流れた血液が、時間が巻き戻るようにリキ選手の身体の中へ戻ってゆきます!
「……は? 今、俺……首を斬られて? ひ、ひぃぃ!」
なんとぉぉ! リキ選手、蘇生されました! そしてしめやかに失禁ンンンン!
カシム選手、打刀を担いだまま中腰になって、リキ選手へ何か語り掛けています!
「……まだやるか? ゴミが?」
「アッハイ! メッソーモナイデス!」
「今度、僕に逆らったら……
理解ってるな?」
「ア、アイエエエェェェェ!」
リキ選手、失神です! ギブアップ!
カシム選手も打刀をリング外へ放棄しましたので、反則はありませんでした!
大成功
🔵🔵🔵
テラ・ウィンディア
プロレスか!
之も格闘技の一つだよな!それなら挑ませて貰うぞ!
副将戦でいくぞ
「テラー!頑張って!」(応援してる黒ちび仔猫
【戦闘知識】
闇の格闘家の戦闘スタイルを解析
能力を強化するか…それは相手も同じだし…UCも…
うん、それでこそ正々堂々だな!
【属性攻撃】
炎を全身に纏い
【二回攻撃・早業・串刺し・空中戦・第六感・残像・空中機動・オーラ防御】
オーラを纏って更に重力強化
飛び回りながら打撃毎に重力を込めた拳や踵落としや蹴り技を繰り出すぞ
吹き飛ばされてもその勢いを利用してロープを利用して反撃だっ
存分に力を尽くして挑むぞ
当然だが不殺徹底
プロレスってのは活人の武術って聞いてるからな
だからおれもそれに倣うぞ!
えー、トラブルがありましたが……試合は続行です!
続いての試合は、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)と闇の格闘家ケン選手です!
「プロレスか! 之も格闘技の一つだよな! それなら挑ませて貰うぞ! ポジションは副将だ!」
「奇遇だな? こちらも副将でいかせてもらおおう……。子供だからとて、手加減はしないぞ!」
「なんだとー! おれは立派なレデエだぞー!」
早速、バトウ・ジツでの応酬が繰り広げられています!
赤と黒のコスチュームが妖艶なテラ選手ですが、ええ……スリムな体型なせいか、若々しく見えてしまうのでしょう!
「テラのために言葉を選んでいただき、感謝します」
いきなり誰ですかっ?
「ごきげんよう、テラの保護者兼よき理解者にして解説の三界神機『ヘカテイア』です♪」
えっと、突然の解説役の乱入もありますが、いよいよ試合開始のゴングが鳴り響きます!
「そうか……同じポジションってことだな? うん、それでこそ正々堂々だな!」
テラ選手、全身に炎のオーラを纏いました! そして、更にテラ選手の周囲が歪んで見えます!
「あれはテラのユーベルコード『モード・グランディア』です! 自身の闘争心に比例して超重力フィールドを周囲に発生させることで、戦闘力強化と超音速機動を実現します!」
さ、さすが解説のヘカテイアさん! ありがとうございます!
「お前はどうやら炎と重力を扱うようだな……? ならこちらは風のドラゴンパワーで対抗だ!」
ケン選手、両足に風を纏いました! 自分の不利を感じたのか、その勢いがぐんぐん増しています!
「あの蹴り技をテラが喰らったら、ダメージは軽くてもリング街へ吹っ飛ばされてしまします!」
もしもそうなれば、場外負けの可能性もあります!
これは一撃必殺の可能性大でしょうか?
「ユーベルコードも強化系か! ますますおれとそっくりだな!」
「この勝負、一瞬で決まりそうだ……さあ、かかってこい!」
「分かったぞ……おれの音速を超えた動きを見切れるかっ?」
ああっと! テラ選手の動きが肉眼で捉えられません! 凄まじい機動力だ!
「当然です! 今のテラは最高速度はマッハ14です! 実況席にも衝撃波が届いてきますよ!」
こ、これはまるで竜巻だぁぁ!
「竜巻は、俺の方だろうが! 吹っ飛びやがれ!」
ケン選手、跳びあがって空中ソバットだ!
観客達がとばされてします! わたくしも、ひぇぇぇぇ!
「仕方がないですね! 私に掴まっててください!」
なんとぉぉ! 黒髪の女性が、ロボに変身したですってぇぇぇ!
『これで風除けになりますので! ほら、私のお腹の下へ避難を!』
ありがとうございます!
って、試合の方は!?
「うわあぁぁぁぁ~! 吹っ飛ばされて堪るかぁー!」
テラ選手、コーナーポストにしがみついています!
更に闘争心を燃やし、周囲の重力を歪めています!
「超重力フィールド、全開だ……! 暴風に飛ばされないくらいに……おれを『重くする』! 存分に力を尽くして挑むぞ!」
テラ選手、纏った超重力フィールドで自身に負荷を掛けてマットに両足を固定しました!
『今です、テラ!』
「ああ、ヘカテ、やってやる! プロレスってのは、活人の武術って聞いてるからな……だから、おれもそれに倣うぞ!」
テラ選手の姿が消えたっ!?
いや、ケン選手の鳩尾にエルボーを叩き込んでいます!
「マッハ14のアックスボンバーだ! 吹っ飛ぶのは……お前だぞ!」
「がは……ッ!?」
ケン選手、地平線の先まで吹っ飛んだぁぁぁ!
戦闘爆撃機並の速度で衝突されたら、人間の身体など軽々と地の果てまで吹っ飛びます!
しかし、それでも爆散しないのがダークレスラー軍団たる所以でしょうかっ?
ケン選手、消息不明につき、この勝負はテラ選手の勝利です!
『やりましたね、テラ! あなたなら勝てると信じてましたよ!』
「ヘカテの応援が心強かったぞ! ありがとな!」
大成功
🔵🔵🔵
空桐・清導
POW
攻撃力5倍、射程半分
大将VS大将
マントと鎧を纏い、リングへと登る
マントをバサリと脱ぐと同時にUC発動
鎧がリングコスチュームへ変形!
「全力でいく!良い試合にしようぜ!」
プロレスは魅せる競技
大将戦ともなればそれは顕著だ
打撃技を中心に立ち回っていき、
時折ロープを使った飛び技も叩き込む
勿論相手の技をしっかりと受け止める
[気合い]と[根性]で耐えるが良い一撃だ
ダーク化前から相当の実力者と見える
ダークレスラーが必殺技を出し、
リングに倒れ伏してカウントを取られる
だが、ラストカウント前に立ち上がる
ボロボロだが、まだまだ!
「必殺!ボルケーノ・V・スープレックス!」
ガシリと持ち上げ、背後に反り投げて決着だ!
実況のジノ・ブーンです! いよいよ本日最後の戦いとなりました!
ここまで猟兵チームの圧勝! ダークレスラー軍団はこの時点で敗退が決定しておりますが、諦めてません!
「当然だ! この闇の格闘家リュウ! 最後に一矢報いてみせる! 勿論、俺が総大将だ!」
リュウ選手、ポジションは大将です! 耐久性2倍ですがギブアップはできません!
力尽きるまで戦う覚悟のようです!
対して、赤コーナーの猟兵チーム、満を持して! 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)の入場です!
『赤コーナー! 187.9cm……真紅の機械鎧を纏った本物のヒーロー! ブレイイィィッ! ザァァーインンッ!』
「まさかヒーローネームの方でリングアナウンスしてくれるとはな! 燃えてきたぜ!」
空桐選手こと超鋼真紅ブレイザイン! 熱血を体現したかのような凄い気迫です!
真っ赤な鎧に真っ赤なマント! それがヒーローの証です!
そのまま、ロープの反動をつけて、華麗に空中宙返り! リングインで観客達を魅了してみせます!
おっと、ここでマントを脱ぎ捨ててセコンドへ預けましたブレイザイン。
どうするつもりでしょうか?
「さあ、プロレスフォームだ、“ブレイザイン”! 見せてやるぜ。これが俺たちの! 超越!! 変身!!!」
あああっと! ブレイザインの機械鎧が真っ赤に輝いた!
そして、一瞬で鎧がリングコスチュームへ変化したぞーっ!
「これが! ユーベルコード『
超越変身!』だ! 最初に言っておくぜ! 俺も大将だ! そして、最初から全力でいく! 良い試合にしようぜ!」
「……くははははっ! お前、面白い奴だな! わかった、こっちも最初から出し惜しみなしだ!」
リュウ選手、両腕に真っ白な炎を纏いました! まるで一番星のように輝いているぞ!
両者睨み合い、ゴングが鳴り響いた! 互いに真っ向から激突した!
「ぐッ!?」
「うおッ!?」
激突した両者、互いに『くの字』の姿勢でロープ際まで吹っ飛んだ!
反動で戻ってきた再び両者が激突ゥ! 凄まじい戦いだ!
互いが互いの攻撃を受け切り、更に次の一撃で限界を超えてゆくぞ!
「プロレスは魅せる競技! 大将戦ともなれば! それは顕著だ! そうだろッ?」
「ぐふっ! ああ……その通り、だッ!」
「ぬおっ! へへ……今のは結構効いた、ぜ!」
「ごほッ! くはは……そういうお前の水平チョップも、なかなか重い、な!」
これは、何て光景でしょうか!
お互いが一撃ずつ交互に技を繰り出し合いながら、笑っています!
これが、大将同士の熾烈な我慢比べなのでしょうかっ?
(おいおい、このリュウってやつ……ダーク化する前からかなりの実力者だと伺えるな? 体幹が鋼鉄みたいだ! 何度叩き込んでもビクともしない! だったら!)
おっと、ブレイザイン、リュウ選手の正拳突きをかわして、その腕を取ってロープへ投げた!
「ちょっと趣向を変えようぜ!」
ああっと! ロープで跳ね返ってきたリュウ選手へブレイザインのラリアットが炸裂だ!
そのままマットに両者が倒れ込んで、ブレイザイン、フォールだ!
しかしカウント1で跳ね返された!
今度はリュウ選手が素早く立ち上がり、ブレイザインの頭を掴んでロープへ投げた!
そして自身も反対側のロープで反動をつけ、跳んだぁぁ!
リング中央に戻ってきたブレイザインの喉元に、リュウ選手のフライングクロスアタックが直撃ィ!
ブレイザイン、脳を揺らされたのかダウン! その上にリュウ選手が覆い被さります!
カウント! 1・2!
「うおおおっ!」
カウント2.5! ブレイザイン、凌ぎました!
「はぁ……はぁ……今の必殺技……すごかったぜ! お陰でボロボロだが、まだまだ! 今度は……俺の必殺技を受けてみろ!」
ブレイザイン、死力を尽くしてリュウ選手にがぶり四つの体勢へ持ち込んだ!
そのまま、あああっと! 何という怪力でしょうか!
リュウ選手を、高々と、ブレイザインが持ち上げたー!
バーベルを掲げるように! リュウ選手、ブレイザインの頭の上まで両腕で持ち上げられています!
「さあ、覚悟は良いか? これが……必殺! ボルケーノ・V・スープレックス!」
更にリュウ選手を空中に浮かせて90度方向転換! 首を掴んで、後ろへぶん投げた!
マットが揺れたぁぁぁぁああああああ!
まさに今、リングの上で火山性大地震が勃発しました!
凄まじい衝撃音と振動が、実況席まで届きましたぁー!
ブレイザイン、そのままリュウ選手を上体反ったままフォール!
1! 2! 3! 4!
大将はギブアップできません! リュウ選手、苦しい表情だ!
そのまま、10カウント入りました!
此処で試合終了のゴングです!
勝ったのは、ブレイザインだあぁぁぁぁっ!!
お互いのタフネスをぶつけあった、素晴らしい激闘でした!
おっとブレイザイン、リュウ選手を起こして、その右腕を掲げて健闘を讃えております!
そしてリュウ選手もまた、ブレイザインを称賛するべくハグをかわしました!
なんて、何て美しいスポーツマンシップでしょうか!
「……ダーク化しても勝てなかったか。だが、今度は闇の力に頼らずとも、勝ってみせる!」
「ああ、待ってるぜ! また熱い戦いをしような、リュウ!」
ダーク王位決定戦、最後は美しい友情で幕引きとなりました!
そしてダーク王位は、猟兵チームの全勝です!
では、興奮冷めやらぬまま、これにて、超人プロレスの試合は終了です!
また別の競技でお逢いしましょう! さようなら!
<了>
大成功
🔵🔵🔵