バトル・オブ・オリンピア⑦〜激突!海上騎馬軍団!!
●今は思いっきり冬ですよ
「みんな、アスリートアースで『バトル・オブ・オリンピア』の開幕よ!」
猟兵達を前にそう告げるアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)は何故か水着姿であった。
寒さでトチ狂ったのだろうか?
「なんやかんやあって生きていた魔王ガチデビルが、こっちの世界でダークリーガー達の首魁・新生フィールド・オブ・ナインを目覚めさせたみたいなんだけど……」
当の新生フィールド・オブ・ナインは与えられたデビルパワーを戦争ではなく、全てのメジャースポーツ、そして幾つかの古代スポーツを主題とした究極のアスリートの祭典『バトル・オブ・オリンピア』の復興に使用した事がきっかけで開幕に至ったようだ。
今回はいつもの戦争とは違い、『正々堂々、スポーツで勝敗を決める』と言う点も大きなポイントとなる事だろう。
……ガチデビルは目覚めさせる相手間違ったんじゃないですかね?
「さて、今回みんなが向かってもらう会場は……『ウレタンポカポカ大海戦』よ!」
何やらトンチキな名前が飛び出たような気もするが、ウレタンポカポカ大海戦とはアスリートアースでも伝統あるその他スポーツとしても知られており、その名の通り海上で戦う事から……あっ、アヤカが水着なのはそういう?
「ルールは海上に設置されたフィールドの上で頭にトマトをつけた選手同士が、ウレタンの剣を手にポカポカチャンバラして、水に落ちたりトマトを潰されるとアウトになるわ。……なんで紙風船じゃなくてトマトなのかしら?」
当然ながら使える武器は前述のウレタン剣のみで、他の物は(飛び道具系の物なども含め)一切使用禁止。
つまりは正々堂々、ウレタン剣のみで戦わねばならないと言う訳である。
また公平を期するため、空中浮遊と言った行為も反則となるそうだ。
まあ、それやられちゃうとアドバンテージが大きいもんね!
「それで、みんなが戦う事になるダークリーガーチームなんだけど……数がね、物凄い多い予知を見たの」
今回対戦するダークリーガーは騎馬戦軍団、集団戦を得意とする相手だ。
向こうは数の暴力でこちらを押し潰してくるそうなので、いかに上手く対処し、水上で揺れるであろう足場から落ちないよう立ち回るかが勝利の鍵となるようだ。
あと海に落ちると(今の時期的にも)めっちゃ寒いぞ!
「いきなり厄介な相手かもしれないけど、みんななら上手くやれるって信じてるわ。それじゃ、頑張ってね!」
NS
はいどうも、
NSでございます。
これバラエティー番組で見た事ある奴だ!
戦争シナリオ一本目です、今年もどうぞよろしくお願いします。
●目的
数の暴力を何とかしつつ、ウレタンポカポカ大海戦に勝利する。
プレイングボーナス:数の暴力に対処する/自身がアウトにならないよう立ち回る。
●ご注意
今回シナリオのリプレイは多少コミカル寄りになると思われます。
その辺りをご了承の上でご参加下さい。
また、プレイング受付は章の導入部を書いてから開始となります。
戦争シナリオは戦況にも影響するため、なる早で完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
その際には『プレイング受付〆切』とタグに表記します。
受付〆切後に来たプレイングは基本的に対応出来ませんので、予めご了承下さい。
それでは、数で押し寄せる騎馬戦軍団を倒し、試合に勝利して下さい。
第1章 集団戦
『騎馬戦軍団』
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POW : キバセン・ファイナル
自身の【身体部位】ひとつを用いた行動・攻撃の威力を3分間3倍にする。終了後[身体部位]は【疲労骨折】により破壊される。
SPD : ビクトリー・ウェーブ
戦場内に、見えない【勝負運】の流れを作り出す。下流にいる者は【負け運】に囚われ、回避率が激減する。
WIZ : スター・オブ・キバセン
【フォーメーションを組んでの高速疾走】によって【味方を鼓舞する英雄の幻影】を発生させ、自身からレベルm半径内の味方全員の負傷を回復し、再行動させる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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●騎馬戦大軍団を打ち破れ!
猟兵達はウレタンポカポカ大海戦の会場へとやってきた。
会場には大小様々な大きさの足場が浮かんでおり、参加者はこの上を渡りながら移動しつつ相手選手と接触、ポカポカチャンバラを繰り広げるようだ。
因みにこの足場は、どれだけ体が重い選手が参加しても決して沈まないように出来ているらしく、物凄い数の騎馬戦軍団が乗っていても沈む心配は一切ないとの事だ。
例えるなら100人乗っても大丈夫的な。
それはともかく、猟兵達は試合へのエントリーを早速済ませると厳しいボディチェックの後、頭にトマトを付けられ、得物であるウレタン剣を支給されると待機場所へと向かうのであった。
「どうやら猟兵が来たようね。彼らは類を見ない強敵……厳しい戦いになりそうだわ」
「だけど今日の私達は数で攻める。この数にはいくら猟兵であっても無力よ!」
「連携はしっかりね。油断したら足元を掬われる事になるから!」
……その一方で、騎馬戦軍団はスタート地点であるダークリーガーチームの待機場所から対戦相手である猟兵達がやってきたのを確認すると、油断ならない表情で声を掛け合う。
彼女達は息の合った動きや集団戦法を得意とする事から、このウレタンポカポカ大海戦であってもなかなかの強さを発揮するやもしれない。
故に向こうの数の暴力を上手く捌けなければ、あっと言う間に頭のトマトを潰されるか、海に落ちてアウトとなるのは避けられないだろう。
「……それではウレタンポカポカ大海戦の試合を始めます。両チーム、準備を」
そしていよいよ試合開始のアナウンスが流れると、双方の間に緊張が走る。
この競技は制限時間内に生き残った選手の人数が、そのままチームの得点となる。
そのため猟兵チームが勝利するには、とにかく一人でも多くの騎馬戦軍団を倒す以外に道はない。
言うまでもなく数の差では圧倒的にこちらが不利だが、それを覆して勝利を掴み、ダークリーガーとなった騎馬戦軍団を正気に戻すのだ!
いざ、試合開始!!
隣・人
隣人ちゃんですよ!
ウレタンは武器ウレタンは武器……
ウレタンは武器になりました!
これでも殺人鬼やってるんで多数戦闘は得意なんですよ。お相手さんの動きを観察して最小限の動きで躱してやりましょう。そうですね、出来る限り多くの騎馬を引き付けてやりましょうか
勝負運の流れを作るって言いましたよね? 騎馬が団子になれば当然、下流、負け運の方にいなくちゃいけない騎馬も出る筈です
そいつに向かってウレタン、全力でぶっ叩く……! トマト潰してやればたぶん『ダメージ受けた』判定で良いでしょう? アウトになっても消えるわけじゃないですよね、消えませんよね?
おらっ! 回れ!
目を回して🌈ってついでに他の騎馬を吹っ飛ばせ!
●初手カオス
「隣人ちゃんですよ! ウレタンは武器ウレタンは武器……ウレタンは武器になりました!」
カメラ目線(どこに?)で自己紹介をする隣・人(
22章39節・f13161)は妙なテンションで支給されたウレタン剣を手に、何やらブツブツと呟いている。
なんて言うか、大丈夫かこの人!?
「あっ、猟兵がいたわ! 向こうは一人だけみたい!」
「早速仕掛けるわよ! ゴーゴーゴー!」
そんな中、足場を軽々と飛び石めいて渡ってきた騎馬戦軍団が隣人ちゃんに迫る!
実に10組ほどの数がまとめて襲い掛かってくるともなると、一人で戦うにはかなり厳しいと言わざるを得ないようだが……?
「てやーっ!」
猛然とやってきた騎馬戦軍団の一組がウレタン剣を振り下ろす!
……が、隣人ちゃんは最小限の動きで躱した!
「このぉ!」
続いて別の方向から振り下ろされるウレタン剣!
だが、この攻撃も避けた!
「なかなか出来るわね。……なら!」
「……ええ!」
ならばとアイコンタクトで合図を送ると騎馬戦軍団が二組同時に仕掛け、時間差攻撃で攻める!
しかし隣人ちゃん、これも回避! タツジン!!
「さあさあ、こっちですよ、こっち」
騎馬戦軍団の猛攻を難なく躱す隣人ちゃんは、捉えどころのない動きで攻撃を引き付けていく。
自身が殺人鬼であり多人数戦闘を得意としている事から、この程度の相手ならば今の倍であっても余裕で対処出来るようだ。
これが経験と場数の差……!(多分)
「こ、この相手……強い!」
「だったら勝負運の流れを作るまでよ!」
隣人ちゃんが思わぬ強敵である事に気付いた騎馬戦軍団はビクトリー・ウェーブで見えない勝負運の流れを作り出す。
流れの下流にいる者は負け運に囚われ回避率が激減する事から、これで勝負を付けるつもりのようだ。
「ふむ? 勝負運の流れを作るって言いましたよね? ……どっせぇぇぇい!!」
あぁっと、ここで隣人ちゃんが騎馬戦軍団へ突撃! ヤバレカバレの行動か!?
このままでは回避率が激減し、トマトを潰されてリタイア必至だぞ!
「かかったわね! もらっ……あ!?」
ウレタン剣をふりかぶろうとした騎馬戦軍団の一人が信じられない表情に変わる。
自身の頭上のトマトが……潰された!?
(騎馬が団子になれば当然、下流、負け運の方にいなくちゃいけない騎馬も出る筈です)
勝負運の流れを作る以上、その下流にいる者は敵味方関係なく影響を受ける。
そこを隣人ちゃんは狙ったのだ。頭脳プレイ!
「おらっ! 回れ!」
しかも隣人ちゃんは『
隣人ちゃん流拷問術・改』で自分が武器と認識しているものにクソザコ三半規管の呪いを籠めていた事から、先程の攻撃がヒットした騎馬戦軍団が……回る!
……あっ、冒頭のブツブツ呟いてたのってそれだったんですね!(フラグ回収)
「だ、誰か止め、止め……オロロロ」
「え、何!? ちょっ、わあぁぁぁ!?」
謎の回転が止められず、騎馬戦軍団が🌈しながらビリヤードのボールのように次々と仲間に向かって玉突き事故を起こすと言う、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられる。
そして、隣人ちゃんに襲い掛かった騎馬戦軍団はそのまま(一部が🌈りつつ)まとめて海に落ちてアウトとなったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携歓迎
【SPD】
遂に
アスリートアースでも
戦争が
始まりましたわね
水着(2023水着イラスト参照)姿で参戦
『そちらが数の暴力で来るならば…こちらも数を揃えさせて頂きますわ!』
UCで分身を喚び
(分身との感覚は遮断)
【軽業】【足場習熟】を用い
アウトにならない様に立回り
敵の攻撃等は
【第六感】【心眼】【カウンタ
ー】等で
防御や回避、受け流し等しつつ
敵UCの【勝負運】の流れは
【第六感】【勝負勘】で
察知し
極力下流に回らない様に
分身と連携しつつ
ウレタン剣で
【怪力】【なぎ払い】【範囲攻撃】等で攻撃
『残念ながら、ポロリはございませんわよ…む、分身バリア!』(分身を盾に)←酷い
分身『え!?ちょ!?』
●海上大合戦(※ポロリはありません)
「遂にアスリートアースでも
戦争が始まりましたわね」
白い水着に身を包んだミルフィ・クロノラヴィット(ストライダー
白兎・f20031)が真剣な表情で、遠くに見える騎馬戦軍団を見やる。
話に聞いていた通り、物凄い数だ。
「そちらが数の暴力で来るならば……こちらも数を揃えさせて頂きますわ!」
数には数をぶつけるんだよとばかりに、ミルフィは『ギャングバング・プレイラビッツ』で自らの分身をその場に呼び出す。
その数、実に……131体! いや多いな!?
何と言うか、分身の一部が足場から落ちてしまわないかちょっと心配だ!
……それ以前に分身を呼び出すのはルール上アリなのかとも思われるだろうが、レギュレーションとしては『反則アイテムを持たせない限り、ユーベルコードで呼び出した分身を戦力として使う事は認められる』との事なので、実質セーフである。
「さあ、大海戦の始まりですわ! 行きますわよ!」
「「「おーっ
!!」」」
こうして戦力も揃った事でミルフィが分身軍団を引き連れ、海上に浮かぶ足場を飛び越えて戦場へと向かっていく。
さあ、一大海上合戦の始まりだ。
「……えっ、向こうも数が多いよ!? どう言う事なの……」
「みんな、考えてる暇はないわ! 全力で行くわよ!」
一方の騎馬戦軍団と言うと、いきなり増えたミルフィの分身を見て最初は困惑するが、臆する事なく進軍を始める。
「ふむ、真っ向から向かってくるようですわね。……そう来なくては!」
やってくる騎馬戦軍団を前にミルフィがニヤリと笑うと、ウレタン剣を握り締めて構えを取る。
連携して襲い掛かってくる騎馬戦軍団の猛攻をミルフィは第六感と心眼を駆使して躱し、時には受け止めつつ……
「隙あり、ですわ!」
「きゃっ!? や、やられた
……!?」
そこへカウンターで素早い一撃を叩き込むと、相手の頭上のトマトだけを的確に叩き潰してアウトへと追い込む。
ならばと騎馬戦軍団は数を生かしてプレッシャーをかけつつ、足場から落としてやろうと企むも、ミルフィは軽業と足場習熟をフルに生かし、落とされないよう立ち回る事で対抗する。
これはマズいと感じたか、騎馬戦軍団はビクトリー・ウェーブで見えない勝負運の流れを作り出すも……
「むっ、これは何か悪い予感がしますわね」
第六感と勝負勘が勝負運の流れを察し、極力下流に回らない様に動き、負け運に囚われないよう立ち回る。
「今度はこちらの番ですわ! とぉっ!」
「う、なんてパワー……わぁっ!?」
更には分身と連携し、怪力を生かした範囲攻撃で押し出すなどと言った手で着実に相手側の数を減らし、少しずつではあるが優位に立つミルフィと分身軍団。
「残念ながら、ポロリはございませんわよ……む、分身バリア!」
「え!? ちょ!?」
ふと死角から飛んできた攻撃に、ミルフィは隣にいた分身を物理的に盾にする事で相手からの奇襲攻撃を咄嗟にガードする。
当然、盾にされた分身のトマトは叩き潰されアウトとなってしまった訳だが……
「例え一人や二人やられたくらい、大した事はありませんわ!」
「ふぎゃっ!?」
そんな事は気にしないとばかりに、奇襲してきた騎馬戦軍団をそのまま返り討ちにするミルフィ。
何気にやってる事はひどいが、勝利のためなら多少の犠牲は仕方ないのだ。
……多分。
大成功
🔵🔵🔵
ルクレツィア・アストリュード
なんだか楽しそう。
ボクも、頑張ってみる。
服装は23年水着コンの水着。
使うウレタン剣に『The Answerer』と普段の剣と同じ銘を入れて、競技開始。
出来るだけ大きいウレタンを足場としつつ移動・戦闘を行う。
小さいウレタンに乗る時は出来るだけその真ん中に足を置き、且つすぐに別のウレタンへ跳び移っていく。
適切なウレタン及び足を置く位置は【瞬間思考力】で適宜判断。
敵が勝負運の流れを作ってるっぽいから、負け運に囚われないよう上流を目指す。
敵の動きから上流がどっちか判断し、可能ならこっちが上流を取る。
夢幻一刹を用いて知覚と思考を加速、割り出した最適位置を取ったら、ウレタン剣で騎馬役の子を叩き落とそう。
●Q:これってウレタン剣ですよね? A:『The Answerer』です。
「なんだか楽しそう。ボクも、頑張ってみる」
無表情ではあるが、その声色からしてどこかウキウキした様子のルクレツィア・アストリュード(終極フラガラッハ・f30398)。
事実、こんなクソ寒い冬にも関わらず昨年の水着でやってきたのだから、何と言うか色々ズレてるような気がしないでもないが、それはそれとして。
「そう言えば、いつも使っている剣は持ち込めないんだったっけ」
ルクレツィアが一人呟くと、手に握られたウレタン剣を目にする。
普段使用している『The Answerer』と全く違う、斬る事すら出来ない非殺傷武器だ。
「なら、これをこうして……よし」
ここでルクレツィアはたまたま持っていたマーカーペンをどこからか取り出すと、手にしているウレタン剣に『The Answerer』と書き込んだ。
……もしかしたら形から入るスタイルなのだろうか?
一体何を思ってこの行動に出たのかは定かではないが、ともかく試合開始である。
「ん、足場はこの辺りが良さそう」
試合が始まったと同時に、ルクレツィアは早々に広い足場へと渡り、戦いの場所を確保すると、ウレタン剣を構えて騎馬戦軍団の到来を待つ。
「一人だけで待ち受けている相手を見つけたわ! あのやたらでっかい胸の子よ!」
「……なんか戦う前から負けた気分だけど、この怒りはあの子にぶつけるわ!」
すると早速、騎馬戦軍団がルクレツィアをロックオン。
足場をヒョイヒョイと飛び越え、彼女を叩かんとやってくる。
「その胸は足枷にしかならない事を教えてあげるわ!」
「勝負運を掴んで一気に叩くのよ!」
騎馬戦軍団は早速ビクトリー・ウェーブで見えない勝負運の流れを作り、下流のルクレツィアを叩かんと、連携攻撃を仕掛ける。
このまま回避率が激減してしまえば、いくら百戦錬磨の猟兵とて圧倒的不利だ。
「勝負運? 何か良くない物かもしれないね」
ウレタン剣を構えたルクレツィアは、騎馬戦軍団が口にした勝負運と言うワードが引っかかったか、相手の動きをよく見た上で逃げの一手に出る。
大きな足場から瞬間思考力を駆使し、どこの小さい足場に飛ぶ方が安全かを判断すると、小さい足場の真ん中に向けて飛び、すぐに別のウレタンへ跳び移っていく。
目のやり場に困る大きな胸の重さなどを全く感じさせない、軽やかな動きだ。
「多分この辺りなら大丈夫そうかな」
そうして逃げ回りつつ、上手く勝負運の下流から抜け出たルクレツィアが振り返り、ウレタン剣もとい『The Answerer』を構え、『
夢幻一刹』を発動。
周囲が超スローモーションとなる中で知覚と思考を加速し、割り出した最適位置を取ると追いかけてくる騎馬戦軍団を迎え撃つ。
「このぉ、覚悟ぉー!」
そして、やってきた騎馬戦軍団が(持たざる者故の)嫉妬の炎を燃やしつつ、ルクレツィアに攻撃を仕掛けようとしたが、逆に鋭くも正確な一撃を受けて騎馬役のダークリーガーが海に落下!
「まずは一つ」
「その胸をよこせー!」
今度は別の方向から騎馬戦軍団が奇襲をかけるも、やはり結果は同じであった。
こちらの攻撃などまるで当たる事もなく、逆に一発の反撃で海に落とされていく騎馬戦軍団。
既に最適な位置を取られている以上、彼女達に勝ち目などまるでなかった。
「……この競技、結構楽しいかも」
襲い掛かる騎馬戦軍団を次々と沈めていくルクレツィアは、どこか楽しそうな様子で『The Answerer(ウレタン剣)』を構えるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
・服装:極美神の水着(アイテム)
■行動
変わった競技ですが、やってみましょうかぁ。
まず『両手剣型』の大きなウレタン剣を選択しまして。
【沃貌】を発動し巨人姿に変身、『追加器官』として『所持品限定祭器化』を付与しますねぇ。
この状態なら連動してウレタン剣や水着も巨大化可能ですぅ。
数が多くても、この身長差なら此方の『頭上のトマト』を狙うのは極めて困難、跳躍等から狙うなら、回避の出来ない空中で[カウンター]、[怪力]で吹き飛ばし場外を狙いましょう。
後は、巨大化に伴うバランス面に注意しつつ、サイズ差を活かした横薙ぎによる[範囲攻撃]で同様に場外に落とすか、振り下ろしでトマトを割りますねぇ。
●改めて考えると、この競技のルールどうなってんだ
「変わった競技ですが、やってみましょうかぁ」
極美神の水着に身を包んだ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は両手剣型の大きなウレタン剣を手にしていた。
ここでレギュレーションについて軽く書くと、支給されるウレタン剣にはいくつか種類があり、片手剣型や(るこるが選択した)両手剣型、ロングタイプにショートタイプ、はたまた二刀流と言った感じで自分の戦闘スタイルに合わせて、ある程度自由に選べたりする。
ウレタン剣の選択もウレタンポカポカ大海戦で勝利するには大事なポイントであり、伝統あるその他スポーツらしい奥深さがあるのだ。
競技名はトンチキだけどね!
「……それではウレタンポカポカ大海戦の試合を始めます。両チーム、準備を」
「おっと、始まりますねぇ」
それから少しして、エントリーした選手が全員出揃ったのか試合開始のアナウンスが聞こえてくると、るこるがウレタン剣を手にしてその時を待つ。
「ウレタンポカポカ大海戦、これより……開戦!」
アナウンスと共にぶおおー、と試合開始の合図として法螺貝が高らかに鳴り響くと、仲間である他の猟兵や奥に見える騎馬戦軍団が一斉に動き出した。
果たしてるこるはどのようにして数の暴力に立ち向かうのであろうか?
「確かに聞いていた通り、とんでもない数ですねぇ。でしたら、これで……」
試合開始と同時に騎馬戦軍団の大群を遠目に見たるこるは『
豊乳女神の加護・沃貌』を発動。
その身が三倍に膨れ上がり……えっ、三倍!?
そんな事をしたら着ている水着も破れ、ポロリどころでない放送事故レベルの事態になりかねないのではないか、と思われるやもしれないが追加器官として所持品限定の祭器化を付与した事で、ウレタン剣や着ている水着も同じく巨大化したので安心だ。
「それでは行きましょうかぁ」
およそ459cmの巨人に変化したるこるは海に落ちないよう気を付けつつ、慎重に歩を進めていく。
今回は低空飛行が使えないため、今は落下だけが最大の敵だ。
「ちょっと、何よアレ!? あんなデカいの聞いてないわよ!?」
「ここは頭上のトマトを潰すしかないわ! みんな、行くわよ!」
騎馬戦軍団が巨大化したるこるに面食らいつつも、なんとかしてアウトに持ち込もうと果敢に挑む。
……絵面だけ見ると、どっちが敵なのか分からないのが何ともアレだ。
「くっ、普通に飛んでも届かない! ……キバセン・ファイナルよ!」
るこるの頭上を狙おうとする騎馬戦軍団であったが、高さがあと三倍くらい必要だと分かり、キバセン・ファイナルで跳躍力をブースト。
改めて頭上のトマトを叩こうとしたが。
「……そーれっ!」
「へ? ああぁぁぁー……」
るこるはカウンターでウレタン剣をフルスイングし、飛んできた騎馬戦軍団を容赦なく場外へ吹き飛ばした。
特大ホームラン!
「……あんなデカいの相手にどうしろって言うのよぉ!?」
あっさりとブッ飛ばされた仲間を目にして、別の騎馬戦軍団が泣き言を叫ぶ。
そりゃそうだ。
「今度は私の番ですよぉ」
反撃とばかりに、るこるは巨大化ウレタン剣を強烈な横薙ぎで騎馬戦軍団をまとめて吹き飛ばしたかと思えば、時には上から振り下ろしてトマトを叩き潰さんとする。
そうしてるこるが攻撃する度、足場では様々な悲鳴が上がるのであった。
……もうポカポカチャンバラどころの話じゃないな、これ!
大成功
🔵🔵🔵
ネフィリア・キングプロテア
「す、すごいですね……。でもあたし、がんばります!」
数の暴力など圧倒的な体格差(暴力)の前では無力も同然なのである――
【指定UC】で巨大化してウレタン棒をただ振り回すだけの簡単な作業
「うえええええん!来ないでくださぁぁぁぁぁい!(ブンブン)」
とはいえネフィリア本人は必死なので下手すると【無差別攻撃】になったり…?
●ウレタンポカポカってなんだろう(遠い目)
「す、すごいですね……。でもあたし、がんばります!」
遠くに見えるダークリーガーの大群を前に、やるからには全力で挑まんと意気込むネフィリア・キングプロテア(愛らしき大災害(スイート・ディザスター)・f27212)はその巨体に似合わず、どこかビビり気味であった。
因みに彼女は巨人であり、身長は494cm(2024年1月現在)と素ででっかい。
そもそもにして巨人がウレタンポカポカ大海戦に参加しても大丈夫なのかと思われる事だろうが、彼女のような大型選手にも対応出来るよう、移動出来る足場は一部非常に大きくしてあるなど、さりげない配慮も出来ているのが特徴だ。
「え、えっと、確か相手の頭のトマトを潰すか海に落とせばいいんでしたよね……」
試合開始前、改めてルールを再確認するネフィリア。
彼女の強烈なパワーでは、トマトどころか相手もろとも潰してしまいかねないような気もするが、一応これギャグ寄りシナリオなのでそんな事にはならないから安心だ!(メタい)
……まあ、試合そのものは色々とひどい事になりそうなんですが!
「やってやります! やってやりますよ!」
試合開始の法螺貝が鳴り響くと同時に、ネフィリアは『
我らが愛しき大怪獣』で早々にずももも……と巨大化。
全長が年齢mとなるユーベルコードにより、彼女の背丈は494cmから15mの大巨人に……いや、いくらなんでもデカすぎやしませんかね!?
さすがにこれだけの大きさになってしまうと、いくら謎のパワーで足場が沈む事はなくとも、移動すらままならないのは言うまでもなく……その場にぺたんと座り込むしかなくなってしまう。
頭に付けてる特大トマトや、手にしている巨人用ウレタン剣もどこか小さく見えるのは決して気のせいでは……そりゃ元の身長の三倍弱になればそうもなるって話ではあるが。
「……ねえ、あたし達って夢でも見てるの?」
「私も同じ事考えてたけど、ほっぺたでもつねってみる?」
「うん、やって……いたたたた!? やっぱり夢じゃなかったー!?」
言うまでもなく、騎馬戦軍団も相手側の足場に現れた超巨大ネフィリアを前に、ただただ驚愕するしかなかった。
当然の反応である。
「でもあんなにデカいなら、小回りは利かないはずよ!」
「それもそうね……よし、足を使って攻めるわよ!」
それでも騎馬戦軍団の連中はネフィリアの弱点を分析すると、臆する事なく立ち向かっていく。
なんて言うか君らポジティブだな!
そんな訳で、ネフィリアの足元に次々と殺到してきた騎馬戦軍団であったが……
「うえええええん! 来ないでくださぁぁぁぁぁい!」
「ぎにゃー!?」「うわぁぁー……」
その場から動けず、ネフィリアは悲鳴を上げつつウレタン剣をただ振り回すだけの行動を前に、騎馬戦軍団は成す術もなくブッ飛ばされるしかなかった。
数の暴力など圧倒的な
体格差の前では無力も同然なのである――
「こ、こっちに来たら熱いの吐いちゃいますよ!? が、がおー!」
そんな言葉も口にして、相手を威嚇するネフィリア。
実際、今の彼女は口からの熱光線も吐けるのでシャレになっていない。
……と言うか、万一それやっちゃったら反則アウトになっちゃいますからね!?
まあそんな事をするまでもなく、騎馬戦軍団がネフィリアを倒せる訳などまるでないんですけどもね!
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
まさかあのガチデビルが生きていたとは。悪役はしつこいのが定番と聞くが、実際出てくると面倒というか
まあ、再度叩きのめす為にも道を切り開くとしよう
武器はウレタン剣。刀と比べれば当然頼りないが、それでも振るう分には不自由ないか
今回は敵の数が数だ。相手のペースに巻き込まれたら不利になる一方だ
相手が突っ込んでくる前に、こちらから敵陣に突っ込んでいこう
主に小さい足場を選んで移動しつつ、敵の側面や背後に回るようにしていく
狙いを絞らせないようにしながら、あわよくば騎馬同士を衝突させてやる
将を射んと欲すれば先ずなんとやら。騎馬の足元を払って体勢を崩すことで水中に突き落としたり、トマトを叩き潰していこう
●海上を引っ掻き回せ
(まさかあのガチデビルが生きていたとは。悪役はしつこいのが定番と聞くが、実際出てくると面倒というか)
愛用の刀と同じくらいの長さのウレタン剣を手に、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)が今回の『バトル・オブ・オリンピア』について一人思う。
ガチデビルがこんな形で生きていたなど、誰が予想出来たかと言う話である。
「まあ、再度叩きのめす為にも道を切り開くとしよう」
討つべき敵が生きていたのならば、また倒すのみ。
最低でもガチデビル(現・勇者リリリリ?)を倒してしまえばこの世界のカタストロフは防げるのだ。
でも、それを達成した上でMr.ホームランを未撃破のまま期限切れになった後、ダークリーガー達による地獄の特訓が開幕するのも、それはそれで面白そうな?(※よくない)
「真剣じゃなくてウレタン製ってのが頼りないが、それでも振るう分には不自由ないか」
鏡介はそう呟きつつ、ウレタン剣を軽く素振りをして手に軽く馴染ませ、開戦の時を待つのであった。
「始まったな。ここは先手必勝だ」
法螺貝の合図と共にウレタンポカポカ大海戦が開戦すると同時に、鏡介は相手に先んじて足場を素早く飛び越え、敵陣へと切り込む。
今回は敵の数が数だ、相手ペースに巻き込まれたら不利になるのは避けられまい。
そうなる前に、こちらから攻め込んで向こうのペースを乱してしまおうと言うのが彼の策のようだ。
「……あっ、猟兵が来たわ!」
「え、嘘でしょ!? ……は、速い!?」
鏡介が疾風のごとき勢いで奇襲を仕掛けてきた事は騎馬戦軍団にとって予想外だったらしく、慌てて陣形を組むと直ちに迎撃へと向かう。
「もう来たか、さすがに早いな」
主に小さい足場を選んで移動しつつ、鏡介は相手の側面や背後に回るように立ち回る。
騎馬戦軍団は三人が足となっている事から、小さい足場が渡りにくいと言う弱点を突いた形だ。
「く、なんてすばしっこい……!」
「わぁぁ!? ど、退いてぇぇぇ!」
「え? きゃぁっ!?」
そこから狙いを絞らせないようにしつつ、騎馬同士を衝突させると言った頭脳プレイで相手の数を減らしていく。
どうやらペースを乱されてしまえば、向こうは本来の力が発揮出来ないようだ。
「さすが猟兵、噂以上ね……!」
「でも勝負運を掴めば勝ち目はあるわ!」
振りを悟った騎馬戦軍団はビクトリー・ウェーブで勝負運の流れを作る。
ここで何としても鏡介を倒そうとするつもりだ。
「将を射んと欲すれば先ずなんとやら。そこだ」
「あいったぁ!? ……あ、あぁぁー……!」
だが、当の鏡介は勝負運など関係ないとばかりに『
澪式・参の型【双影】』で騎馬の足元を払うような素早い一撃を叩き込み、相手の体勢を崩してそのまま海へと落とす。
勝負運の下流にいる者は回避率が激減するが、やられる前にやれば関係ない。
まさに先手必勝である。
「ちょっと痛いかもしれないが、我慢してくれ……よっと」
「ぷぎゃっ!?」
そこから素早い動きで再び騎馬戦軍団の背後を取った鏡介は、相手の頭上にあるトマトにバシッと痛烈な一打を叩き込んで潰し、アウトに持ち込んだ。
やられっ放しの騎馬戦軍団も必死に鏡介を追おうとするが、小さい足場を渡るリスクを冒す事は出来ず、ただ翻弄されるしかない。
(こう言う命のやり取りがない真剣勝負ってのも、まあ悪くないかもな)
そんな事を考えつつ、鏡介は相手を翻弄しつつウレタンポカポカ大海戦を楽しむ(?)のであった。
大成功
🔵🔵🔵
鳥羽・白夜
何、頭にトマト!?トマトつけて戦うのか!?
何がなんでもこの頭のトマトだけは死守してみせる、そんでもって試合終わったらご褒美に食う!
ソウルフードのトマトジュースやトマト尽くしのお弁当で【気合い】を入れ、【幸運】を味方につけた上で【足場習熟】【水上戦】の技能で海中落ちを回避。
UCの使用自体は禁止されてないよな?指定UCで敵チームの動きを減衰させて【見切り】やすくしたり自分の動きを加速させて立ち回る。
向かってくる敵は普段の大鎌使いの要領でウレタン剣を振るって【なぎ払い】、【体勢を崩す】ことでアウトを誘う。
敵のトマト潰すのはトマト好きとして気がひけるしなるべく海中落ちでアウトにしたいとこだな…
●上様、なんでトマトにしたんですか?(メタい疑問)
「トマトを頭に付けて戦うだなんて、これ考えた奴は絶対人の心とかないだろ……」
頭にトマトだなんて信じられない、と言った表情の鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は試合開始前から、ソウルフードのトマトジュースやトマト尽くしのお弁当で気合いを入れている真っ最中であった。
そう言えばお好きでしたね、トマト。
「ルールはトマトを潰すか相手を海に落とせばアウトだったか。敵のトマト潰すのはトマト好きとして気が引けるし、なるべく海中落ちでアウトにしたいとこだな……」
そ ん な に。
とは言えトマトを叩いて潰すのは実際もったなく思えるし、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが。
「何がなんでもこの頭のトマトだけは死守してみせる、そんでもって試合終わったらご褒美に食う!」
え、食うの!?
まあ、勝てばそれくらいの事はやっても大丈夫なんじゃないですかね。
この後、試合で使ったトマトは選手が美味しくいただきました、的な感じで。
そんな訳で、試合に勝ってトマトを頂く白夜の戦いが始まるのであった。
……あれ、そう言えばこれ何の競技だったっけ?
「みんな、フォーメーションを組んで攻めるわよ!」
「ええ、分かったわ!」
試合が始まってすぐ、スター・オブ・キバセンでフォーメーションを組み、騎馬戦軍団が足場を駆ける。
まさに海上を突き進む騎馬軍団だ。
「早速おいでなすったか。これだけの数が一気に攻めてくるのは確かに厄介だな」
トマトをガッツリ食べて色々とチャージを済ませた白夜がウレタン剣を構える。
彼の戦闘方針は、とにかく相手を海に落とす事。
間違ってもトマトを潰すような事はあってはならないのだ。
「飛び道具じゃないなら、こいつを使ってもルール違反じゃないよな?」
白夜が『ミストファインダー』で霧のレンズを自身のいる足場に通じる入口に設置。
これで準備は完了だ。
「むっ、広い足場に猟兵が一人! 攻め込むわよ!」
その一方で既に罠が仕掛けられている事も知らず、騎馬戦軍団が白夜の姿を確認すると早速彼の元へ向かう。
そのまま彼女達が霧のレンズを通り抜けた直後、いきなり体が鉛のように重くなったかのごとく、機動力がガクッと落ちる。
「えっ!? な、何よこれ!?」
「動きが、急に重く……?」
突然動きが遅くなった事に困惑する騎馬戦軍団。
当然、その隙を白夜は見逃さない。
「卑怯だなんて言うなよ? 何せルールには違反してないんだから、なっ!」
罠にかかった獲物を狩るように、白夜が加速して一気に距離を詰めると、普段の大鎌使いの要領で長いウレタン剣を振るい、相手をなぎ払う。
「きゃっ!? あっ、ヤバっ……わぁっ!?」
当然、この攻撃を躱す事など出来るはずもなく、体勢を崩された事で騎馬戦軍団が足場から転げ落ち、盛大に落水する。
もちろんトマトは無事だ。
「今の俺にはトマトの加護が付いてるんだ、負ける気はしねぇぜ」
ちょっと何を言ってるのか分からないと思われる事だろうが、戦いの前に口にしていたトマトあれこれで幸運を味方に付けているので、言っている事は間違ってはいない。
実際、これだけ派手に戦うとなると水上の揺れる足場で自身のバランスを崩しかねないが、そこは戦いの経験で得た足場習熟や水上戦技能も合わせ、向かうところ敵なしだ。
そして、この後も白夜は襲い掛かる騎馬戦軍団を海に落とし続け、最後までトマトを潰す事なく戦ったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
夏場の戦争なら大人気だったでしょうね、この競技
ともあれ、せっかくなら去年の新しいものを
聖槍の性能に助けられているところもあるので、不慣れな武器となると不安がありますね……
ウレタン剣の振り心地を確かめつつ
いざ、尋常――ではありませんが、勝負!
不安定な足場でもよろめくことなく、しっかりとした足取り(悪路走破・地形耐性)
数で負けている以上、防戦は不利
走り回ってイニシアティブを握る(ダッシュ)
【スライディング】で【足払い】、【体勢を崩した】ところへ剣を振るう
踏み台(踏みつけ・クライミング)にして【ジャンプ】、空中から別の敵を急襲
運気の流れを作っているようですが――私の【天眼通】はそれすら見通します
●そして決着へ
「夏場の戦争なら大人気だったでしょうね、この競技」
水着姿のオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はどこか遠い目であった。
冬にこのバトル・オブ・オリンピアが開幕したのもあり、一部の競技は割と地獄めいた事になってしまったのは何ともタイミングが悪すぎると言わざるを得ない。
大元の原因であるガチデビルは実に空気の読めない敵である。
……まあオブリビオンフォーミュラがそんな有情な事をする訳もないのだが。
「ともあれ、せっかくなら去年の新しいものを聖槍の性能に助けられているところもあるので、不慣れな武器となると不安がありますね……」
少し心細そうな様子のオリヴィアは、いつもと勝手の違う武器であるウレタン剣をブンブンと素振りをしながら具合を確かめる。
今回の戦争は命のやり取りのない、スポーツによる真剣勝負だ。
これまでと比べると大分異色な内容なのは言うまでもなく、そのギャップに戸惑っている猟兵も多い事だろう。
「うーん、まだ馴染めないのはありますが……ここから先は戦いながら感覚を掴めば良さそうでしょうか」
試合開始まで残り僅かな事から、後はぶっつけ本番でやるしかない。
そう考え、気持ちを切り替える。
そうして開戦の合図である法螺貝が鳴り響き、戦いが始まるのであった。
「いざ、尋常――ではありませんが、勝負!」
開戦直後から早速アクセル全開で足場を駆け抜けるオリヴィア。
不安定な足場でもよろめくことなく、しっかりとした足取りもあって移動による落水はまずないと見ていいだろう。
そこへ現れた騎馬戦軍団は四組。
いきなり四対一と言う不利な状況からの戦闘開始だ。
(数で負けている以上、防戦は不利。ここは足で差を付けます!)
オリヴィアは走り回ってイニシアティブを握り、騎馬戦軍団を翻弄する。
向こうは騎馬を組んでいる以上、小回りが利きにくい難点がある。
そこを上手く狙うな形だ。
「くっ、速い! 出来るだけ回り込まれないようにして!」
「そ、そうは言っても……!」
相手の機動力が予想以上だったか、どうにか目で追うのが精一杯の騎馬戦軍団。
このままでは足で逆に押し切られてしまいかねない。
「こうなれば勝負運を掴むしかないわ!」
「オーケー! 運気に乗る!」
ならば、と騎馬戦軍団はビクトリー・ウェーブで勝負運の流れを掴まんとする。
「……はぁっ!」
相手の周囲を走り回っていたところから一転、素早くターンをすると同時に踏み込んだオリヴィアがスライディングで騎馬戦軍団の足を払い、体勢を崩させる。
そこへウレタン剣を上から振り下ろすとトマトを叩き潰した。
まずは一つ。
「やられた!? このっ!」
仲間はやられたが、向こうは勝負運の下流にいる以上こちらの攻撃は当たるはず。
そう踏んで別の騎馬戦軍団がウレタン剣を振るったがオリヴィアはそれを躱し、飛び上がると同時に頭上のトマトを叩き潰し、そこから踏み台にして……飛んだ!
これで二つ。
「もらった!」
空中から別の騎馬戦軍団に急襲を仕掛け、トマトを潰して着地。
と、同時に低い姿勢から弾丸のように飛び出すと再びスライディングで騎馬の足を払い、よろけたところへウレタン剣を横薙ぎに叩き付け、海へ落とした。
四組を一分もしない内に瞬殺……やられた騎馬戦軍団は信じられないと言った表情であった。
「運気の流れを作っているようですが――私の天眼通はそれすら見通します」
回避率が激減するなら、予知めいた直感で躱せばいい。
オリヴィアの『
天眼通』が、負け運を蹴り飛ばしたとでも言うべきか。
「……むっ、向こうからも来るようですね。なら、まだまだ行くとしましょうか」
一息入れる間もなく、直感で別の方面から新手の騎馬戦軍団が来る事に気付いたオリヴィアは再び走り出す。
向こうがいくら数で勝っていても戦いの経験の差はどうにもならず、騎馬戦軍団はまたもその数を減らしていく……
……そして試合終了の法螺貝が鳴った直後、水上の足場に残っていた騎馬戦軍団はほぼ全滅し、この試合は猟兵の大勝と言う形で幕を閉じたのであった。
大成功
🔵🔵🔵