【サポート優先】氷焔のプルガトリオ
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●生存確率0の難関を
「集まって下さりありがとうございまする!それでは、サイゾーの見た予知を伝えるでありますれば!」
サイゾー・ブレイブ(
霧隠・f39302)は、自らの呼びかけに応えて集まった猟兵たちにそう告げる。
「世界は「ゴッドゲームオンライン」にありまする。そこで大規模な「高難易度レイドクエスト」が予定されていたのでありまするが、これがバグプロトコルに乗っ取られてしまった様子。元々「やりこみプレイヤー」向けの高難易度クエストでありましたが、今やこのクエストは「生存確率ゼロの超凶悪クエスト」と変貌しておりまする」
――知っての通りでありまするが、とサイゾーが言った。ゴッドゲームオンラインの世界では、バグプロトコルにやられてしまえば現実世界――「
統制機構」における
遺伝子番号を焼却されてしまう。
「ゲームにおけるレイドバトルをご存知でありましょうか。基本的には一体あるいは複数体の強敵に対し、協力して何人、何十人、何百人、何千人ものプレイヤーが挑むシステムにありまする。だからこそ、この変貌したレイドバトルには非常に大量の廃人プレイヤーが挑戦しておりますれば。彼らの犠牲を、一人でも少なく抑えなければならぬ次第にて」
そのためにはまず第一に、とサイゾーは指を一本立てる。
「そもそもバグプロトコルはレイドの「最終ボス」を乗っ取っておりますゆえ、この最終ボスに挑むためには「挑戦権」が必要。なれど、この「挑戦権」をかけて戦うボスもまたバグプロトコルになってしまっておりまする」
この中ボスと呼ぶべき
存在の名は「レディフラワー」。その名の通り植物と一体化した女性、あるいは植物が女性の姿を為しているモノで、纏う花々を投げナイフのように攻撃してきたり、花びらエフェクトに当たった対象にダメージを与えたり、茨の鞭でプレイヤーを攻撃してきたりする。
そして中ボスを倒した後は、最終ボスまでの道中だ。ここにも多数のバグプロトコルが湧き出し、押し寄せてくるという。
「まぁ、逆に申せば、ここの道中敵にやられる程度の実力では折角の「挑戦権」の持ち腐れ、という設定なのでありましょうが」
道中敵として現れるのは「パワード・ミイラ」。棺桶を振り回したり、味方全員に攻撃力上昇と超再生能力のバフを与えたり、中距離の対象に対してダメージを与え、移動力低下や部位の封印のデバフをかけてくる。
「ミイラはプレイヤーひとりに対し、三体が襲い掛かってまいる寸法なれば。チームを組むなどでメンバーの数が増えれば、その分六体九体と増えていきまする」
そうして道中敵を倒してようやくたどり着くのが冷えて燃える青と燃えて凍える赤の二重属性を持つバグプロトコル、体高五メートルの欠けた燃える巨人「プロメテウス・キャレット」。
「プロメテウス・キャレットは炎を具現化したサイキックエナジーを放って遠距離攻撃を行い、己の体を代償に形態変化してパワーアップし、そしてランダムなユーベルコードによって攻撃してくる……強力な敵でありまする。そして最も難関となるのは、此奴が強力すぎて
猟兵の力だけでは倒せない、というところにて」
このクエストは「クリアさせる気がない」。バグプロトコルによってそう変異してしまった。本来のレイドボスはバグプロトコルに乗っ取られ、最終ボスを打倒するためにはクエストに同時参加している、世界中のゴッドゲームオンライン廃人たちとの協力が不可欠となってくる。――しかし。
「知っての通り、猟兵でないプレイヤーたちはやられれば
遺伝子番号を焼却されまする。
猟兵がたに求められるのは、「この高難易度レイドバトルで
誰一人として死なせない立ち回り」にて。可能でありまするか?」
猟兵たちの表情を見て、サイゾーはにこりと微笑んだ。
「無論、サイゾーは皆様がたを信じておりますれば!今回も、この激烈なる難関を乗り越えてくださるでありましょう!」
そんな純粋な笑顔に背中を押され、猟兵たちはゴッドゲームオンラインの世界に向かうのであった――。
遊津
遊津です。こちらはサポート優先シナリオとなっております。
舞台はゴッドゲームオンラインとなります。MMORPGは生産職でソロプレイをやるのが好きです。
一章ボス戦二章集団戦三章ボス戦の三章構成になっております。
「★注意★」
マスターの巨大ロボットについての知識がめちゃくちゃなため、基本的にキャバリア、メイガス、そうでなくても巨大ロボットの登場するプレイングは原則不採用となります。これはサポートプレイングでも同じです。
生身でキャバリア兵器を扱う場合は採用可能です。
「一章 レディフラワー戦・戦場」
戦場は森の中。太陽光が差し込んでおり、暗闇ではありません。
ボスとの戦いは開けた場所で行え、屋外であるため空中戦なども可能です。
挑戦権をかけたこのクエストは猟兵たちとボスとだけの戦いとなり、他の「挑戦権獲得クエスト」はまた別の場所での戦いとなるため、一般プレイヤーは存在しません。
戦闘の邪魔になるものは存在しません。戦闘に使えそうなものは森の中にあるものなら何でもありますが、何かを利用する場合には「何を」「どうやって」使うかプレイングに明記してください。「使える物は何でも使う」的なプレイングだと何かを利用する描写を行わない場合があります。
戦闘が開始したところから始まるため、「身体の“パフォーマンス”をあらかじめ良くしておく」といったような準備行動を事前に行っておくことはできません。何らかの準備行動が必要な場合、戦闘と並行して行うこととなります。
「レディフラワー戦・敵」
バグプロトコル化した上位の植物系モンスターです。
通常の個体を遥かに上回る知性と攻撃力でしたたかにプレイヤーの命を狙います。
猟兵が一切ユーベルコードを使わず、アイテムと技能だけで戦った場合でも、投げナイフとかした花や花びらエフェクトによる攻撃、茨の鞭を用いて戦います。
「二章 パワード・ミイラ戦」
道中敵。墳墓に近付く者を攻撃してくる怪力かつ俊敏なミイラです。
詳細は二章の追記にて行います。
「三章 プロメテウス・キャレット戦」
元々は特定条件を満たすことで挑戦できる隠しクエストのボスでしたが、現在はバグプロトコルに変化しています。
レイド最終ボスを乗っ取っています。
詳細は三章の追記にて行います。
サポート優先シナリオですが、通常プレイングでも基本的にはリプレイをお返しいたします。
当シナリオのプレイング受付開始は、6/12(水)朝8:31からとなっております。
時間帯によっては上記タグやマスターページに受付中の文字がないことがありますが、プレイングを送ってくださって構いません。
諸注意はマスターページに書いてありますので、必ずマスターページを一読の上、プレイングを送信してください。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『レディフラワー』
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POW : スローイングブルーム
自身の【纏う花々】を【投げナイフ】化して攻撃し、ダメージと【麻痺】の状態異常を与える。
SPD : フラワーシャワー
【花びらエフェクト】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : ソーンウィップ
【茨の鞭】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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シュレア・ラウィド(サポート)
普段の口調:丁寧(おれ、あなた、~さん、だね、だよ、~かい?)
戦闘中:男性的(おれ、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
普段はのんびりして人当たりが良い方って言われるかな
故郷は既に失われてるけど、戦士の一族だったから戦うのはスキ
戦ってる間は狂暴…になってるかも
攻撃や暴力を受けて困っているひとを見ると、助けたいって思う
好奇心旺盛で子供っぽいところはあるかな…気になる話には首を突っ込んじゃう
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動するよ
他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は控えるよ
あとはおまかせ。よろしくおねがいします
●花束を、きみに
ゴッドゲームオンライン、「夢幻樹の森」と呼ばれる場所に、今そのクエストは発生していた。
最終レイドボスへの元へ辿り着くための「挑戦権」を得るためのクエスト。ある程度までなら誰でも
彼女に近づくことは可能だ。まだ、彼女はその機能を冒されてはいない。
ある一定のラインを超えたプレイヤーキャラクターとの戦闘。本来ならば、彼女に負けたところで少し前のポイントに戻されるだけで済むはずだった。けれど、彼女は既にバグプロトコル。
彼女に負けてしまったら、
統制機構に本体を持つプレイヤーは
遺伝子番号を焼却されてしまう。
(だから、倒さなくちゃいけない)
シュレア・ラウィド(コブラの軍令暗殺者・f43397)は振るわれる茨の鞭を地に伏せた態勢のまま時速122キロで移動し、避けていく。
「はは、運動は好きだけどな…これはちょっと訓練めいちゃいないかい?「
レディフラワー」」
バラの花びらが舞うエフェクトとともに、茨の鞭を振るうバグプロトコル・レディフラワー。地に伏せながらそれを高速で避けていく
挑戦者。それはどこか倒錯的で――けれどその時間は、長くは続かない。
「シャアッ!!」
蛇が獲物に襲い掛かる時に出す声がシュレアの喉から迸り、爪がレディフラワーの鞭に掠る。それだけ、たったそれだけで――鞭の茨は枯れ落ちた。生命力を吸収するその様相はさながら枯葉剤の毒の状態異常、シュレアの【ハイディングヴァイパー】のユーベルコードによるものである。
「さあ、封じたぞ!」
シュレアは一転、攻勢へ出る。銀の瞳は好戦的に輝き、唇が自然と愉しそうに吊り上がる。一点宙に躍り上がったシュレアの手には漆黒の剣。
花の淑女を殺すのならば、美しく葬ってさしあげようと。
振り下ろされる剣。真っ赤な血飛沫、あるいは色素が舞い散り、シュレアの青い肌を汚した。
黒剣はレディフラワーの胸を貫き、周囲に美しい血の花が滴る。一度、二度とその体を痙攣させたあと、レディフラワーは地に伏した。
シュレアの手首になにやら文字がプリントされる。害はないようだ。これが「挑戦権」を得た証であるのだろうか。
「さて、それじゃあ。先に行ってみようか」
シュレアは微笑み、最終レイドボスのいる場所に繋がる、いまだバグプロトコルが跋扈する道中へと歩みを進めるのであった。
成功
🔵🔵🔴
竜珠・アルベルチーヌ
はじめましてレディ。
私はNPC守護獣アルル、つまりプレイヤーさんの味方ね。
私達データと違って実体と命を持ってる彼らを無為に死なせないよ!
鞭は変幻自在に使える物だわ
有効範囲は飛び道具と同じ、と認識
攻撃の抜け道探して回避して空中機動で高所から杖を使い武器から光線
さあ頑張ろうピルエラ!
動き回る中でレディの正面に来た時にUCを撃ち込むよ!
消費した体力をドレインで回復して間髪入れず回し蹴り!からの尻尾で殴打!
鞭で反撃を受けてもオーラ防御と衝撃吸収して踏ん張る。
ここから接近戦だよ!
拳を突き出し指輪からの衝撃波で叩き割るつもりで攻撃。
相手は中ボスクラス、ピルエラと一緒に負けん気全開で挑むよ!
●拒絶をあなたに
「はじめまして、レディ? 私はNPC・守護獣アルル。つまりプレイヤーさんたちの味方ね」
竜珠・アルベルチーヌ(リュージュの守護獣アルル・f42188)は白い竜翼をはためかせ、バグプロトコルと化したレディフラワーへと冷徹な微笑みを向ける。
果たしてバグプロトコルと成り果てたモンスター……レディフラワーにその微笑みに隠した冷たい鋭利さが伝わっているのかどうか、レディフラワーはボス戦開始ポイントまで立ち入って来たアルルに向かって茨の鞭を振りかぶる。
「私達データと違って、実体と命を持ってる彼らを、無為に死なせないよ!」
アルルは鞭と言う武器を良く良く理解していた。剣や銃のような圧倒的な火力には欠けるが、特にレディフラワーの攻撃「茨の鞭」のような一本鞭は敵の武器を絡めとることには卓越している。射程距離に欠ける剣、攻撃対象が直線的になる銃と違い、熟練者の扱う鞭はこれまさしく変幻自在。有効範囲は飛び道具の範囲だと認識し、振り下ろされた茨の鞭の抜け道を探し、回避し、そしてその竜翼でもって天高く飛翔する。
「さあ、頑張ろうピルエラ!」
アルルと共にある赤い杖、それは女悪魔のピルエラだ。少女の如くに牙と刃を隠し持ち、戦闘時となればそれらをアルルの為に使う。アルルは空中でピルエラを振るい、光線を放ってレディフラワーへと攻撃を放つ。最も、ゲージは少ししか削れないものと理解してのことだ。ゲージは少ししか削れなくとも――レディフラワーの攻撃パターンを少しだけ変えるための、重要な行動!
レディフラワーはバグプロトコルではあっても、最初からモンスターとして設置された存在だ。そんな彼女には、戦闘時の行動パターンが設定されている。それは彼女の持つ「茨の鞭」であっても同じ。攻撃力と命中率と攻撃回数のどれか一つを強化する、そのパターンチェンジを行う直前に、頭を抱えるような特殊なモーションが入る。それをアルルは見逃さない、いや、誘発した!
(次にどれを強化されるかはわからなくても、今このモーションに入っている時が特攻のチャンス!)
一度、二度、レディフラワーの全身から茨の鞭が鋭く放たれる。それを迂回して、彼女の正面まで来たその瞬間を見計らい、アルルは【ブラック・グリード】を放つ。放たれた黒の光線はレディフラワーを貫き、花の淑女の体が大きく震える。
「……おっと!」
次にレディフラワーから放たれたのは比較的威力の強い鞭の攻撃。なるほど敵は攻撃力強化にパターンを切り替えたらしい。ならばとアルルは消費していた体力を【ブラック・グリード】によって獲得していたドレインエネルギーによって回復し、間髪入れずに花の淑女の豊満な体へと回し蹴りをぶち当て、そのまま龍尾によって二発、三発と殴打する!
レディフラワーの体が大きく揺らいだ。今のでかなり確実なダメージが入ったと確信しながらも、アルルは警戒を怠らない。再びレディフラワーの攻撃のパターンチェンジモーションが入り、エリア全体攻撃に茨の鞭が伸びる。それをアルルは衝撃吸収効果を持つ防護壁を展開して凌いだ。
「さあ、ここから接近戦だよ!」
今回のイベント、レディフラワーは「挑戦権」獲得のための中ボス。本来なら負ければもう一度やり直せばいいが、バグプロトコルと化してしまった以上トライ&エラーは即死に繋がる。だからこそ、アルルはピルエラと共に最初から、完膚なきまでに叩き潰すつもりでやってきた!
レディフラワーが攻撃のモーションに入る。空中から突貫してきたアルルはその速度のまま拳を突き出し、その手にはめた指輪からの衝撃波によってレディフラワーの顔面を、叩き割る!!!
金属音のような悲鳴のサウンドエフェクトが入って、レディフラワーは倒れる。アルルの手首に文字がプリントされる。それが最終レイドボスへの「挑戦権」を持つ者の証。
「さあ、行こうピルエラ!プレイヤーさんたちを守って、このレイドを叩き潰すよ!」
アルルは手首を握りしめ、その場から飛び去るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
●痛みを貴方に
「そう、まずは貴方を倒せばいいのね」
政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)はバグプロトコルと化したレディフラワーに向かい、拷問具『荊野鎖』を構える。
「貴方は本来ただの中ボス。倒されることがお仕事の存在。だけど、その
理は狂ってしまった。……バグプロトコルはそういう存在だものね。貴方に咎はないけれど、容赦なく倒させてもらうわ」
勿論、その言葉もレディフラワーが理解できていたかは怪しい。ただ花びらのエフェクトが周囲に舞い、その鋭利な花弁でもって朱鞠を斬り裂こうとする。地面にレディフラワーの攻撃範囲内であることを示す光が点る。その光のない場所まで離脱したならば、攻撃は受けずに済むだろう。しかし、バグプロトコルであるレディフラワーのレベルは朱鞠と同じ強さを持っている。すなわち、154メートル範囲内は花弁の範囲内で――そこから離脱するには、あまりに遠すぎた。
「それなら受けるのみよ!」
【降魔化身法】を使用し、己の体に三種の異形を降ろした朱鞠は自身の肉体を超強化する。その代償として粘膜の毛細血管が切れ、両目から涙の如く血を流しながら――それでも唇は妖艶に弧を描く。強化された肉体は花弁を受け止め、朱鞠にチリチリとした痛みこそ伝えるものの本来のダメージからは程遠い。
「貴方の茨、それって武器でしょう? だったら私も同じ攻撃方法を取らせてもらっても、文句はないわよね!」
『茨野鎖』を、そうレディフラワーの武器たる茨の鞭のように振るい、朱鞠はレディフラワーの体の花をそのスパイクで毟っていく。ダメージを与えるたび、まるで痛みに悶えるかのように身をくねらせるレディフラワーに『茨野鎖』を巻き付け、花が毟られてむき出しの緑色の表皮を抉り、そこから生命力を吸収して、花弁の攻撃によって負ったダメージを回復する。
「さあ、本来のあなたのお仕事を果たすときよ」
『茨野鎖』の影から放たれる、刑場槍『葬栴檀』――咎人の体を確実に貫くために長く鋭い形状になった長槍が、レディフラワーの豊満な胸を穿ち抜く。それは過たず心臓を貫いて――ずるりと引き抜かれ、ぼたぼたと地面を赤く濡らした。
「あら? そう。これがレイドボスへの「挑戦権」というやつね」
己の手首に突如プリントされた文字を確かめ、朱鞠は身を翻す。目から流れ落ちる血を拭い、地面に倒れ伏しながら消えてゆくレディフラワーに背を向け、戦闘エリアから離脱するために彼女は歩き出すのだった。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
●衝撃をあなたに
「さて、ここからはアタシの力が必要ってことだね」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、宇宙カブに跨ったままバグプロトコルと化した中ボス「レディフラワー」のバトルステージへと突入した。
元々は、このゴッドゲームオンラインにおけるレイドボス戦へ参加するための「挑戦権」を得るクエストだ。しかし今、このレイドクエストそのものが生存させる気のないデスゲームとなり、最終ボスも道中敵も、そしてこの挑戦権を得るための中ボスさえもバグプロトコルとなってしまっている。猟兵たちはこの高難易度クエストに群がるゴッドゲームオンライン廃人たちを誰一人死なせずに最終ボスを打破するためにグリモア猟兵に請われて来たのだ。
勝利すれば高難易度レイドバトルへの「挑戦権」を得られるレディフラワー戦は、基本的に個々で行われる。勿論チームを組んだっていい。それはゴッドゲームオンラインのシステム上可能だ。だが、それでも戦いそのものはチームごとに行われる。無論、レディフラワーに敗北した猟兵でないプレイヤーは
遺伝子番号を焼却されるが――このバトルシステムばかりはどうにもできない。だから多喜は自分と同じように「挑戦権」をかけてレディフラワーに挑む一般プレイヤーたちがどうか負けないようにと願った。
レディフラワーはバグプロトコルであっても、やはり戦うだけの機能しか持たない。多喜のどんな呼びかけにも答えず、ただプログラミングされたままに攻撃を仕掛けてくる。レディフラワーが攻撃のモーションを取ると、地面が赤く染まる。その赤い床はずっと、ずっと遠くまで広がっている。そしてレディフラワーから、花びらのエフェクトが撒き散らされた。
「ッ……よけられるかッ
……!?」
宇宙カブは多喜を乗せたまま花びらエフェクトからのダメージを少しでも軽減しようと縦横無尽に飛び回る。宇宙カブにまたがって空中にいた為に花びらのシャワーを浴びる羽目にならなかったのは幸いだったと言っていい。
避けきれなかった花弁が多喜のライダースーツを切り裂き、皮膚を掠めて赤い線を幾つも描く。
「一気にやるしかないね…!」
多喜は宇宙カブを駆り、巨体を誇るレディフラワーよりも更に高い場所へと上昇する。両手の中にサイキックの電撃を生み出し、両の掌で圧し潰して圧縮し、そして――放つ!!
「喰らいなァ!!」
生み出された電撃の檻がレディフラワーを閉じ込め、そして内部で電撃を浴びせ続ける。レディフラワーが動かなくなるまで、ずっと、ずっと。
やがて焼け焦げた樹が地面に倒れて消滅エフェクトを残して消えると、多喜の手首に文字がプリントされる。これが最終ボス戦への「挑戦権」なのだろう。
「ち、話の通じない奴ってのはどうにもやりづらいねぇ」
多喜は後頭部を搔き、そのままバトルステージを出ていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
シモーヌ・イルネージュ(サポート)
「苦戦してるようだな。手伝うよ」
クルースニクのデスブリンガー×宿星武侠
口調:「ざっくばらん(アタシ、アンタ、か、だろ、かよ、~か?)」
一人称:アタシ
特徴 さばさばした性格 快楽主義者 大食い 自信に溢れた表情
黒槍『新月極光』で戦おう。
基本は【怪力】を生かした力任せの攻撃。
相手を勢いで【吹き飛ばし】て、壁や地面に叩きつける。
数が多ければ【なぎ払い】をして対応する。
防御は槍で【武器受け】。またはサイバーアイによる【見切り】で対応。
甲冑でも受ける。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用可。
ぶっ飛ばしていこう。
●斬撃をアンタに
「さて、ここから先に進むには、こいつの撃破が必要と聞いてるが……」
シモーヌ・イルネージュ(月影の戦士・f38176)は目の前にそびえる巨大な樹木の形をした女性「レディフラワー」を見上げる。
何千人ものプレイヤーが挑戦する高難易度レイドバトル、レディフラワーは自身を倒したプレイヤーにその「挑戦権」を与えるエネミーであった。しかしレイドバトルそのものがバグプロトコル化したことによって、本来最初に何千人ものプレイヤーに「負ける」筈の彼女に敗北してしまった場合、猟兵でないプレイヤーは
遺伝子番号を焼却されてしまう。本当ならばプレイヤーたちを守りながら戦いたいところだが、この「挑戦権」をかけたバトルは個別に行われるシステムだ。シモーヌにはレディフラワーに挑む一般プレイヤーが負けないよう祈るしかできない。
とはいえ、猟兵であるシモーヌとてここで立ち止まって祈っているわけにはいかない。何故なら、バグプロトコルと化したレディフラワーは既にシモーヌへの攻撃を始めているからだ。
彼女の体に所狭しと咲いたバラやボタンに似た赤い花々が投げナイフとなり、シモーヌへと降り注ぐ。これに当たれば刃によって体を切り裂かれ、麻痺毒によって強制的に移動速度を遅くされる。そして、続く第二撃第三撃から避けにくくなるという連鎖だ。幸い、個別ボスのステージでのバトルではエネミーの攻撃の際に地面が赤く光るというギミックがある。それを見ながら動けば、直撃は免れる。
「さあて、やるんだったら何事も!楽しくやらないとなあ!」
闇夜を照らすオーロラの如く穂先の光が煌めく黒槍「新月極光」で、投げナイフを弾き飛ばすと、シモーヌは地面を蹴り――レディフラワーの横っ腹をその膂力と怪力でぶん殴る。巨体に大きなダメージが入る振動が伝わってきた。
「んー、流石に地面から生えてるだけあって吹き飛ばす事はできないか!だったら……!」
シモーヌがその場で立ち止まる。未だ投げナイフの攻撃は続いている。しかしそれを甲冑で跳ね除け、己の体温、このゲーム世界では移動速度にも直結するそれを代償に、彼女は『絶対零度の剣』を作り上げる。これこそ、人狼たるシモーヌのユーベルコード【フロストファング】。
「アタシは知ってるぜ、植物は炎にも弱いが……氷にも、弱い!!」
自身が負うリスクを承知の上で作った『絶対零度の剣』の威力は、一撃でレディフラワーの肉体を凍り付かせる。刃の斬りこんだ根元から痺れるようにして女性の肉体がわななき、そして凍りついて砕けるエフェクトを残して消える。
「ん、これが「挑戦権」ってやつか」
シモーヌの手首に、何やら文字がプリントされている。これを持つ者だけが次の道中に出現する敵と戦い、そして最終ボスへと到ることができる。
シモーヌは踵を返し、バトルフィールドから悠々と出ていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『パワード・ミイラ』
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POW : スピニング・コフィン
【包帯で結んだ棺桶】を【振り回すこと】で加速し攻撃する。装甲で防がれた場合、装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃を継続する。
SPD : ファルス・レリック
偽物の【聖遺物】を創造し、戦場上空に浮かべることで、【自身と仲間全員がバフ】による連続攻撃能力と超再生能力を得る。
WIZ : クリムゾン・アイ
【呪いを込めた眼光】をレベルm半径内の対象1体に飛ばす。ダメージを与え、【移動力低下】の状態異常を与え、【命中】した部位の使用をレベル秒間封じる。
👑11
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最初のエネミー「レディフラワー」を倒し、バトルフィールドを出てきた者――「挑戦権」を持つ者には、彼らだけに目視できる道が新しくできているのが認識できた。
長くカーブした、森の中の道だ。グリモア猟兵によれば、そこからは「パワード・ミイラ」と呼ばれる道中敵が複数襲撃をかけて来るらしい。
せっかくレイドボスへの挑戦権を手に入れても、この道中敵にやられてしまえば最初のレディフラワー戦からやり直し、という事に本来にはなるが、このクエストは既にバグプロトコルに冒されている。勿論「パワード・ミイラ」たち道中敵もバグプロトコルと化しており、猟兵でないものは
遺伝子番号を焼却されてしまう。
最も、動きが取れなくなるほど群がられることはなく、出てきて二、三体だというグリモア猟兵からの情報は皆覚えている。
猟兵たちは、権利持たざる者に見えぬ森の中の道を進んでゆく――
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第二章 『パワード・ミイラ』が 現れました。
おめでとうございます。猟兵たちの活躍により最初のバグプロトコルしたエネミー「レディフラワー」は倒され。多くの猟兵が最終レイドボスへの「挑戦権」を手にすることになりました。
ここより先のリプレイの登場する猟兵の皆様はレディフラワー戦を行っていなくても「挑戦権」を持っているものとして扱います。
以下に詳細を記します。
「★注意★」
マスターの巨大ロボットに対する知識がめちゃくちゃなため、基本的にキャバリア、メイガス、そうでなくても巨大ロボットの登場するプレイングは不採用となります。
ユーベルコードも巨大ロボが登場するものは採用できません。あらかじめご了承ください。
生身でキャバリア兵器を扱っている場合は採用可能です。
「第二章 パワード・ミイラ戦 戦場」
戦場は森の中の道です。長くカーブしており、入り口から出口を黙視することはできない仕様になっております。
森林の量が第一章よりも多いために少し暗いですが、日光が届いており、暗闇ではありません。
また、それなりに横幅があり、屋外であるため空中戦などを行っても問題のない広さになっています。
戦闘の邪魔になるものは存在しません。戦闘に使えそうなものは森の中にあるものなら何でもありますが、何かを利用する場合には「何を」「どうやって」使うかプレイングに明記してください。「使える物は何でも使う」的なプレイングだと何かを利用する描写を行わない場合があります。
森の中に入ったところから始まるため、森の外に出る行動は行えませんが、「身体の“パフォーマンス”をあらかじめ良くしておく」といったような準備行動を事前に行っておくことは可能です。
「パワード・ミイラ 敵情報」
道中敵です。墳墓に近付く者を攻撃してくる怪力かつ俊敏なミイラであり、プレイヤー一体につき最大三体までと戦うことになります。
包帯で結んだ棺桶を振り回す、呪いを込めた眼光でダメージを与えるなどして攻撃してきます。
猟兵がユーベルコードを使用せず、技能とアイテムだけで戦った場合でも、呪いや棺桶などによる攻撃を行ってきます。
サポート優先シナリオですが、通常プレイングでも基本的に受付いたします。
その場合のプレイング受付開始は、9/4(水)朝8:31~となります。
それより前に送られてきたプレイングは一度流させていただきますが、期日以降又送り直してくだされば内容に問題のない限り受付いたします。
時間帯によっては上記タグやマスターページに受付中の文字がないことがありますが、プレイングを送ってくださって構いません。
プレイングを送ってくださる方は、諸注意はマスターページに書いてありますので、必ずマスターページを一読の上、プレイングを送信してください。
それでは、最終ボスへの道を目指して、道中敵たる墳墓の護り手を撃破して進んでください。
メルキア・セルデモン(サポート)
対象の能力(ユーベルコード)を逆に自身が使うことが出来る存在と、様々な生物の遺伝子を取り込み、その生物の体質を使える存在。その2つを元に作られたのが、私なの。
やる事もそんなにないから、とりあえず色んな世界を回ってみて、何かあれば対処するつもりよ。
〇ユーベルコードは何を使っても構いません。(18禁でない且つ)彼女の個性(設定)を活かしてくれると大歓迎です。よろしくお願いします。
●
ゴッドゲームオンライン、「森の中の隠された小道」フィールド。最終ボスへの「挑戦権」を得たメルキア・セルデモン(2つの存在を掛け合わされた者・f40535)は、慎重に道を進んでいく。途中、このゲームの中では回復アイテムとなるだろう果物の生った樹などが何度もポップしては消えていった。
小道は緩やかに、長く大きくカーブしている。入口からでは、出口に何が待ち構えているかはわからない。わかるのは、この小道を抜けた先が「最終ボス」の待つエリアである、ということと。この道の道中には、道中敵が襲ってくるということだけだ。だからメルキアは気を抜かない。
『ガアアアアアアアアアアアッ!!』
「――来たわね」
ちょうど、木陰とカーブで前方の視界が悪くなっている地点で、全身に包帯を巻き付けたパワード・ミイラの群れが襲い掛かってくる。メルキアの計算とそう誤差はない地点であった。
パワード・ミイラの数は3。ミイラたちは怪しく包帯の下の目を光らせ、呪いの力を込めた眼光をメルキアに飛ばす。「眼光」――つまり、ミイラがメルキアを見るために、光の速さでその網膜にメルキアの姿を焼き付けるのには一秒とかからない。そこから視線がメルキアの体に固定されるまで、一秒。そしてその「視線」が、パワード・ミイラが「見た場所」が、「命中した」と判断されることによってメルキアの身体部位の使用を封じる。二体のミイラはわざと足を狙った。封じられている時間は約146秒間。足の使用が封じられている以上、メルキアは走って逃げることもできない。パワード・ミイラが用いるこのユーベルコードには移動力低下の状態異常もついているが、それはおまけのようなものだ。
――だが。
「馬鹿ね。どうせミイラなんて言うからには、頭に脳味噌は詰まってないでしょうからそんなものなんでしょうけれど」
メルキアはそう冷淡に告げる。その両腕は無傷だ。そして首から上も。
「私を固めて嬲り殺しにしたかったのなら、稼働部位は全て封じておくべきだったわ。まあ、そうであっても私にはいくらでもやりようがあったけれど――“体質付与、変化”」
そうしてメルキアは己のユーベルコードを解放する。【
体質付与】。指定した「生物」の体質を得た状態に変身するユーベルコード。そう、「生物」だ。「動物」という括りでは固定されていない。ゆえに。
その体が樹木のように色を変えていく。髪の先まで緑色に変化したところで、さてパワード・ミイラたちに彼女がなんの「植物」に変化したか理解できたか――。一体のミイラが火柱をあげて燃え上がり、焼け焦げて灰となるまで彼らはメルキアが何をしたかわからなかった。
「わたしの体組成、体質を「ユーカリ」のものに変化させたわ。テルペンってご存知?」
ユーカリの油に含まれる「テルペン」という揮発性の高い引火性物質。気温が高くなるとユーカリ内部のテルペンの量が増え、濃度が上昇して火災が拡大する――山火事が大規模になる。メルキアの体内のテルペン濃度は非常に高くなっており、歯を噛み鳴らす程度の摩擦熱で一気に火がつき燃え上がる状態であった。
「植物は炎に弱い、なんて嘘よ。こうして自然発火する植物は他にもあるもの」
そう、この場においては生木よりもパワード・ミイラたちのほうが余程炎に弱い。そして足を使えなくなろうとも、両腕が自由ならばメルキアにはパワード・ミイラたちがどこに逃げようとも燃え上がった火を炎弾として放つ程度のことは可能だ。
「まあ、仮に両手両足を封じられていたら――そうね、制限時間いっぱい燃え上がり続けて近寄らせない、くらいのことは考えていたけれど」
からからに乾いた、包帯に覆われた体。その肉体が炎に弱くないわけがない。
瞬く間に残されたパワード・ミイラたちもはメルキアが放った炎によって焼き尽くされ灰燼に帰す。それまでに、146秒もかからない。
そうしてメルキアは悠々と敵のいなくなった小道で両足の使用不可が解除される時間を待ち、ゆっくりと小道を歩んでいくのであった。
成功
🔵🔵🔴
柳・依月(サポート)
俺は柳依月、UDCアースの大学生だ。……だが、実は人間じゃない。妖怪だ。それでも俺は人間が好きで人間と共にある。彼らの日常を守る為、てのが俺の戦う理由になるのかな。
戦闘時は基本仕込み番傘での近接戦だが、中長距離や支援に回る時などは呪髪糸や禍魂による呪いなんかも使用する。
非戦闘なら情報収集が得意だ。主にネットだが、聞き込みとかもする。【化術】も得意だからな。
以下PL
ギャグ系の状況でもノリはいい方です。
UCは指定した物をどれでも使用し(詠唱ご自由に)、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
●
柳・依月(ただのオカルト好きの大学生・f43523)が今歩いているのは、ゴッドゲームオンラインの中の隠しフィールド「森の中の隠された小道」。バグプロトコルに乗っ取られ、「生存確率0%の超凶悪クエスト」に変貌したレイドクエストを攻略する為、レイドボスへの「挑戦権」を得て道中を進んでいるのだ。
グリモア猟兵は言っていた、この小道は長く緩やかに大きなカーブを描いている。そこから、やはりバグプロトコルに変貌した道中敵「パワード・ミイラ」が最大三体、襲い掛かってくるのだと。
だから――カーブと回復アイテムのポップする樹木とで悪くなった視界の外から放たれた初撃を、依月は過たず番傘に仕込んだ刃によって受け止めることができた。
「へえ、聞いていたものから想像していた姿に遜色ない姿だ」
筋肉質な体に包帯を全身に巻いたミイラ。数は三体。一番後ろにいたパワード・ミイラが四角い「箱」のようなものを持ち、それを上空に浮かべる。そこから降り注いだ光を浴びるや否や、ミイラたちは矢継ぎ早に依月へと攻撃を仕掛けてくる。それを依月は仕込み番傘に加え、呪いのこもった髪の毛を編み込んで作った「呪髪糸」や己の身に内包した呪い「禍魂」によって応戦するが、どうも手ごたえが悪いと感じていた。攻撃力の増加、そして恐らくは依月による攻撃が自動的に回復している。その原因がパワード・ミイラたちが上空に浮かべた「箱」が原因であろうとも感づいていた。
「――いいだろう。君たちが呪物によって場に呪いを齎すなら、俺はこの「場」そのものを書き換えてやろう」
依月は自身の「呪い」――溜め込んだ怪異を顕現させる。その名も【
怪異顕現:きさらぎ
駅】。
《“次は〜きさらぎ駅〜きさらぎ駅に停車いたします”》
ひび割れたような古いアナウンスが響き、若々しい樹木に覆われた小道という
舞台設定は電車の中に書き換わる。そこに、パワード・ミイラたちが上空に浮かべた「箱」は無い。それでもミイラたちは電車の中の依月に変わらず攻撃を仕掛けるが、「それは「きさらぎ駅」の筋書きに無い」。だから攻撃は通らない。
「駄目だよ。この電車から外に出たいなら、ちゃんと掲示板に「書き込み」をしなきゃあね」
そう嘯く依月の手の中には携帯端末があり、なにごとかタップすれば電車はやがて止まる。ひらりと電車の外に出た依月を追って、パワード・ミイラたちは電車を出てゆく。そして――電車が去れば、駅には誰もいない。「きさらぎ駅に他に人間はいない」それが「きさらぎ駅の筋書き」だからだ。
駅の周りには樹木が生い茂っている。ミイラたちはそこへ出ていくが、「きさらぎ駅の周囲にある森の中に入って、そこから帰還した者は確認されていない」。だから元の「箱」が浮かぶ「小道のフィールド」に戻れることもなく、そしてあてどなく辿り着いた先は古いトンネル。
さて、「きさらぎ駅」にたどり着いた者は。少なくとも「最初の犠牲者」と呼ばれている女性は。そこで一台の車に乗せてもらう。そこからの足跡が途切れているのがこの怪異譚「きさらぎ駅」を怪段とした所以だが――それまでに、最初の犠牲者はさまざまな怪異をネット上の掲示板に報告している。
「例えば――祭りのような、鈴や笛、太鼓の音、だとかね」
音に釣られてそちらへ向かってしまったのだろうか、パワード・ミイラたちの姿はない。姿なきままに。そう。そんな怪異でございと主張しているような音に誘われてそちらへ向かったのなら。どんなゲームであったってゲームオーバー必至であろうことは想像に難くない。だから――
そう言った依月の姿は、いつの間にか「森の中の隠された小道」フィールドに戻ってきていた。上空に「箱」が無いところを見ると、パワード・ミイラたちはみな怪異に拐かされて消滅したか、怪異の仲間にでも成り果てたのだろう。どちらにせよ、依月が戦うべき相手は、もはや依月の「呪い」に飲み込まれていなくなった。
だから柳依月はもはや誰に邪魔をされることもなく、小道のフィールドを歩いて出口へと向かって行った。
成功
🔵🔵🔴
チェチーリア・メアゲーディシオン(サポート)
『ごきげんよう。』
口調【魔性の蝶『私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、かしら?』
演技時【(表)まるでメイド】『私、~様、です、ます、でしょう、でしょうか?』
■暗殺者で快楽殺人鬼
■無駄なリスクはおわない
獲物や裏の性格以外で本性を見せるのは、同類・見知った間柄・問題ないと確信した相手だけ。
■表の世界
本来の姿は見せず常に演技。
一般常識は身につけてはいるので基本的にまるで優秀なメイドの様に表のルールに沿って動く。
ただ誰もいない所では…。
■行動
情報収集は欠かさず、奇襲や素早い動きが得意。
相手に気付かれる前に微笑みながら自然とヤるタイプ。
傷を負おうと不敵に微笑む。
【アドリブ◎】
●
「うふふ、そう。この小道にはそんな敵が出るの」
チェチーリア・メアゲーディシオン(魔性の蝶・f13662)は、優美な微笑みを浮かべてゴッドゲームオンラインの隠しフィールド「森の中の隠された小道」を歩いていた。バグプロトコルに乗っ取られて「生存率0%の超凶悪クエスト」と変異したレイドクエスト。無論、猟兵でないものはゲームの中で死ねば
遺伝子番号を焼却されてしまう。その最終ボスへ挑むための「挑戦権」は既に得た。今は、最終ボスの待つ地へと進むまさに「道中」。ここに出るのは、全身を包帯で覆った「パワード・ミイラ」。
「たくさんたくさん出るといいわね。その分……ふふふ!」
愉しそうに笑みを浮かべるチェチーリアの、その本質は「快楽殺人」。表の世界では本来の姿を見せずに「まっとうな」演技を続けるチェチーリアであるが、ここには彼女以外誰もいない。魔性の蝶は、人前で醜い姿をさらすことはしないのだ。
緩やかに大きくカーブした小道を、時折回復アイテムになるのだろう果実を生らせた樹木が
生成されては消えていく。チェチーリアはその果実を指先でなぞり、つとその手を止めた。殺しの中に身を置いてきた彼女の本能が、殺意を敏感に感じ取る。
樹木とカーブとの狭間から、二体のパワード・ミイラが踊り出て来る。鍛え上げられた体に包帯を巻きつけたパワード・ミイラたちは、けれどまだチェチーリアには気づかない。彼らがチェチーリアの存在に気づくまで、一秒。けれど一秒など、魔性の蝶にとっては十分すぎた。
一体のパワード・ミイラが「Bloody Moon」――美しい装飾を施されたダガーによって首を掻き切られる。渇いた体から血が流れることはない。けれど確かに急所を裂かれて瀕死であった。
もう一体のパワード・ミイラは、それをを見るや否や腕の中の黒い「箱」を天空へと掲げた。「箱」は上空へと浮かび上がり、五体満足と瀕死、二体のパワード・ミイラを光で照らす。
「あはっ!あははははは!遊びましょう?」
愉しげに哄笑をあげてチェチーリアは「Bloody Moon」を片手にパワード・ミイラへ踊りかかる。それは本当に舞うようで、ともすればリズムを刻むかのような足取りで動き、刺し貫き、切り裂く。
けれどどうにも手ごたえがよくない、とチェチーリアは気づくだろう。上空の「箱」から降り注ぐ光を浴びたパワード・ミイラたちの動き。別個体であるとは思えないような流れるような攻撃のコンボ、そしてチェチーリアが先ほど喉を描き切ったパワード・ミイラがどちらであるのか、確かに血こそ流れていなかったけれど、すでに区別がつかないのは――
「そう。あの「箱」のせいね?」
なら、壊してしまいましょう。
魔性の蝶は、ひどく嫣然と、とても美しく、そして怖ろしく微笑む。【魔性の蝶は本能のままに舞い踊る】――彼女のユーベルコードはすべての行動を成功させる。代償はここでは怖ろしく軽い。誰も見ていないこの場で、彼女の本性を隠す仮面など幾らでも代償にできるのだから!
「Bloody Schlange」――仕込み鞭が「箱」を打てば、「箱」はいともたやすく落ちてきて。そしてミイラたちの前で粉々に砕け散る。それは全て魔性の蝶が思い浮かべたとおりに。「箱」によって受けていた恩恵を失い、パワード・ミイラは一気に弱体化して。
そしてそこからは、一方的だった。テーブルに並べられたご馳走を腹に納めていくように優雅に、美しく、そしてゆっくりと嬲り楽しむように、魔性の蝶による惨劇の宴は開かれて。
「ああ、これでおしまい。名残惜しいけれど、メインディッシュがまだですものね」
そういってチェチーリアはパワード・ミイラであったものどもの残骸へと背を向けた。
成功
🔵🔵🔴
ルドルフ・ヴァルザック(サポート)
「フゥーハハハ!(こ、この場は笑ってごまかすしか……)」
◆口調
・一人称は我輩、二人称はキサマ
・傲岸不遜にして大言壮語
◆性質・特技
・楽天家で虚栄心が強く、旗色次第で敵前逃亡も辞さない臆病な性格
・報復が怖いので他人を貶める発言は決してしない
◆行動傾向
・己の威信を世に広めるべく、無根拠の自信を頼りに戦地を渡り歩く無責任騎士(混沌/悪)
・何をやらせてもダメなヘタレ冒険者だが、類まれな「幸運」に恵まれている。矢が自ら彼を避け、剣先が届く前に毀れ、災難は紆余曲折で免れる
・臆病な性質も見方次第では生存本能と言えなくも……ないよね?
・コミックリリーフ役にお困りならば、彼が引き受けます(但し公序良俗の範囲内で)
●
「フゥーハハハ!レディフラワーはかつてない強敵であった!本当、かつてない強敵であった!!やつを斃した今、道中敵になど恐れるものなァし!」
ルドルフ・ヴァルザック(自称・竜を屠る者・f35115)は慢心を極めていた。
ゴッドゲームオンラインの中の隠しフィールド「森の中の隠された小道」。そこは、現在開催中のレイドクエストのボスへと続く道。しかしこのクエストはバグプロトコルに乗っ取られ、「生存確率0の超凶悪クエスト」へと変貌してしまっている。猟兵でないものは死ねば
遺伝子番号を焼却されてしまうこの世界における、惨劇の舞台。その惨劇を起こさないために猟兵たちはこのクエストへと挑み、そしてルドルフも同様にここまで来た。
レイドボスへの「挑戦権」を得るための中ボスへと一人挑んで倒してしまったことで、ルドルフはめちゃくちゃに慢心している。自己肯定感はうなぎのぼり、めっちゃくちゃにライジングしている。これはもう我輩一人でどうにかなるんじゃね? くらい思っている。レイドボスへの「挑戦権」を得た者のみが知覚し入ることができるフィールドにいる、それこそがまず名誉欲をくすぐられる。
この「森の中の隠された小道」はなだらかに大きなカーブを描いている。時折回復アイテムになる果実が実った樹木がポップしては消えていく。その樹木がルドルフの目の前に出現した緩やかな曲がり角で――敵は、現れた。
筋骨隆々の肉体に包帯を巻きつけ、己が眠る棺桶をその包帯で結んで引きずる「パワード・ミイラ」が三体。ルドルフは慢心の極みにいたので、完全に不意を突かれた。そのまま取り囲まれる。退路を断たれたと理解するや、途端に慌て出すルドルフ。
「フゥーハハハ!我こそはルドルフ・フォオオオン↑↑↑↑・ヴァールザック!……ど、ど、どうだキサマら、なかなかの手練れと見える、それならば我が輩の強さもわかるだろう!」
ミイラ相手に言外に「我が輩は強いので勝っちゃうぞ、負ける前に撤退した方がいいぞ」と交渉に入るルドルフ。しかしパワード・ミイラはバグプロトコルに冒されている上に、そもそもが交渉の余地のない道中モンスター。この道中敵を倒せないようであれば、挑戦権を有していようとも最終ボスに挑む技量ではないとの判断で配置されていたものだ。話は通じない。聞く耳は持たれない。パワード・ミイラはそれぞれに棺桶を振り回し、ルドルフにぶちこもうとしてくる。三体の動きは非常に連携がとれていた。避けようとすれば別のミイラの動きに邪魔されて他の棺桶が当たってしまう、そんな位置取り。そしてこの攻撃は、装甲などで防いだ場合にその装甲を破壊し肉の本体に命中するまで継続されるという効果があった。その連携攻撃を前に――
「ひぃぃぃぃ……終わりだ、オダブツ!!」
ルドルフはその場でやぶれかぶれになって自由の鎗「ランツェ・デル・フライハイト」を振り回した。つまり、避けも防ぎもしなかった。本来ならそんな攻撃は当たらずそのまま頭蓋でも割られて死ぬところだが――既にルドルフの自覚せぬままに、ミイラたち相手に交渉を仕掛けようとした時点で、彼のユーベルコードは無意識的に発動している。
すなわち【
前口上】。武器を振り回して大見得を切るユーベルコード。そして、ルドルフには生命の危機に瀕するほど現実さえも捻じ曲げる豪運が味方に付くという彼自身すら自覚していないスキルがある。
パワード・ミイラたちはルドルフの槍の動きに思うさま翻弄された。味方に棺桶をぶち当て、たたらを踏む間にルドルフ本人ですら当たると思っていない槍に貫かれる。なんだかもうコントなんじゃないかという大暴れパフォーマンスの末、パワード・ミイラたちはほとんど自滅に近い感じで全滅した。ルドルフがそれに気づくまで、かなりの時間を費やしたが。
「お、おおお……やはり我が輩は凄いじゃないか!!う、うむ、これもすべて計算のうちだったとも!」
誰もいないのに弁解まで初めながら、自己肯定感をもりもり上げていくルドルフ。
そうして彼は、最終ボスへとつながる道を歩んで……歩んでしまうのであった。
成功
🔵🔵🔴
陰日向・千明(サポート)
「異世界のスマホってのは、こうやって使うンスよォ
……!!」
◆口調
・一人称は「うち」、二人称は「あんた」、くだけた敬語をつかう
◆性質・特技
・マイペースで合理主義
・雨女
◆行動傾向
・特権階級者の車に轢かれ、事故を揉み消された恨みから黄泉返った女子高生。地元を鎮守する竜神の力を借りて受肉している
・他人より自己の利益を優先し、その世界の秩序や慣習にとらわれない傾向にあるが、なんだかんだで弱者は放っておけない
・神器化したスマホで霊界通信サービス「天孫(あまそん)」にさまざまな道具を注文して、あらゆる苦難を乗り越える
・死への恐怖心がなく、傷ついてもなお前進する様相はまさしく屍鬼
・切り札は誤発注したキャバリア
●
「へぇ、生存率ゼロの超凶悪クエスト、ねぇ」
それってもう死んでる奴が参加したら、生存率マイナスになるんスかねえ?
そんなことを嘯く陰日向・千明(きさらぎ市の悪霊・f35116)は、ゴッドゲームオンラインの隠しフィールド「森の中の隠された小道」を歩く。
バグプロトコルに乗っ取られたレイドクエスト。最終ボスは元より、道中敵・そして最終ボスに挑むための「挑戦権」を有する中ボスすらバグプロトコルだ。数千人のプレイヤーが協力してレイドボスを倒すはずのクエストは、「生存率ゼロの超凶悪クエスト」に変貌した、そうグリモア猟兵は語った。
今、千明の手首には解読不能の文字がプリントされている。これが中ボスを倒したことによって得られた最終ボスへの「挑戦権」だ。他人よりも自己の利益を優先する千明が、なぜここまで来たのか?そう問われれば、彼女はこう答えるだろう。
「別に、気まぐれっすよ」
――この超凶悪クエストに猟兵が関わらなかった時に、数千人の
統制機構に住む現実のゲームプレイヤーが
遺伝子番号を焼却されてしまう、そのグリモア猟兵が語った予知を聞いたからだとは、決して言わないだろう。
この「森の中の隠された小道」は、大きく緩やかなカーブを描いている。隠しフィールドのためマップはないが、上空から見れば巨大な椀形をした森で、時折回復アイテムになる果実がポップしては時間経過によって消えていくのを眺めながら、千明は用心深く「バグプロトコルに乗っ取られた道中敵」を待ち構えていた。
そこに現れたのは、果たして確かにグリモア猟兵が語った通りの存在であった。筋骨隆々の肉体に包帯を巻きつけた、パワード・ミイラ。それが二体。一体は紋様の刻まれた「箱」を持ち、それを上空に掲げる。「箱」は上空に浮かんで、パワード・ミイラたちと千明とを照らす――いや、照らされたのは二体のミイラだけ。
「箱」からの光を浴びたものがどうなるかわからなかったから。だから千明は「箱」が光を発した瞬間に、ユーベルコードを発動した。【
幽界からのささやき】、半実体状態になる――ある意味で、悪霊である彼女の本来の姿になるユーベルコードだとも言えよう。半実体のその肉体は脆弱だ。しかし任意の対象に憑依できるという特性がある。千明が憑依先として選んだのは、片方のパワード・ミイラ。途端、憑依された方のミイラに山羊めいた角が生え、そして千明が憑依して操ることにより、神器である
携帯端末を操作する。
霊界通信サービス「
天孫」。注文して即座に手元に届くとっても便利なサービスである。今回お買い上げになったのは、火炎放射器。
「パワードだか何だか知らねっすけど、包帯ぐるぐる巻きでミイラ名乗ってんなら中身もカラカラに乾いてんでしょ。さぞかしよく燃えるんでしょうよ」
そんなものがあるのかは知らないが、バグプロトコルに乗っ取られ、今悪霊にも憑依されたモンスターの意思を無視して、操り手である千明は火炎放射を相対するパワード・ミイラにぶっ放し、ついでに上空の「箱」にも放射して燃やし尽くす。天唾という言葉があるように上空へと炎をぶち撒ければ焔は地上へと落ちてくるが、千明にとってそれはマイナスにならない。何故ならその炎を浴びるのは千明が「憑依している」ミイラだからだ。
「箱」が焼け落ち、パワード・ミイラたちの強化が解けて、そして業火はミイラたちを飲み込んでいく。
筋骨隆々なれど乾いた肉体に包帯はよく燃え、そして憑依されたミイラは自ら火焔を浴びる。
炎が収まった時、パワード・ミイラの姿はなく。千明は元の実態に残って燃えカスを感情のない目で一瞥すると、踵を返して小道の奥へと歩き去っていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
竜珠・アルベルチーヌ
今度は森の中でミイラ~?
あいつらって遺跡やダンジョンにいると思っていたわよ~
さあピルエラ、次も頑張るよ!負けん気元気!あなたの力を私に貸して!
空中機動でミイラの振り回す棺を避けまくる!これは幸運が付いてるかも!
ちょっとでも当たるとしつこいみたいだから…ギリギリでも躱す……んもっ!キリが無いから、ちょっと反撃よ
衝撃吸収とオーラ防御とマヒ攻撃で固めた踵キック&尻尾の一撃で邪魔な棺桶を叩き割る!
さあピルエラ、動きを封じて!
動きの鈍ったミイラに渾身の衝撃波!更に、今度は本体へピルエラの杖から光線で刺突、崩れちゃいなさいっ!
もいちど踵&尻尾打撃をお見舞いするのも手ね
ココは飛べるし森は私の住処
負けないよ!
●
「んもう、今度は森の中でミイラ~?」
竜珠・アルベルチーヌ(リュージュの守護獣アルル・f42188)はぷくぷくと頬を膨らませながら隠しフィールド「森の中の隠された小道」を進んでゆく。ここはゴッドゲームオンラインの中でも今回のレイドクエストで「挑戦権」を得たものにしか入ることのできないフィールド。逆を言えば、このレイドクエストの為に新設されたフィールドともいえる。この世界生まれのアルルであってもはじめて入る場所だ。
「そもそも森にミイラってなぁに~? あいつらって遺跡やダンジョンにいると思っていたわよ~」
そのツッコミたるや尤もである。果たしてそれが開発設計者の何らかの意図あってのものなのか、それともクエストがバグプロトコルに乗っ取られたがゆえに「本来ここにいないモンスター」が「ここにいる」ことになってしまったのか、それもアルルには判別のつかないことであった。
アルルは翼によって飛行しながら、大地を見下ろしながら道なりに森を抜けていく。この「森の中の隠された小道」フィールドは緩やかにカーブを描き、サラダボウルの形のようになっている。時折アルルの眼下を、回復アイテムになる果実が生った樹木がポップしては時間経過によって消えていく。
「――さて、と。そろそろかな?」
地面に降り立ったアルルの前に、筋骨隆々の巨大な肉体に包帯を巻きつけたパワード・ミイラが
発生する。数は一体。包帯を結び付けた棺桶をぶんぶんと振り回し、勿論のことだが戦う気は満々だ。
「さあピルエラ、今回も頑張るよっ!」
アルルの言葉に応じて、彼女の手の中にピルエラ――赤い杖の形状をした女悪魔が現れる。
「負けん気元気っ!あなたの力を私に貸して!」
アルルは再び空に飛びあがり、パワード・ミイラが振り下ろした棺桶を避ける。この棺桶による攻撃は、装甲によって防がれた場合には装甲を破壊し本体に命中するまで攻撃が続く効果がある。だからこそアルルの行動は「避ける」ことが第一になる。すれすれのところまで上昇してもまだ包帯を伸ばして追いかけてくる棺桶に、はぁ、とアルルは肩をすくめた。
「もぉ、キリがないっ!」
アルルは攻勢に出る。踵に衝撃吸収魔法と幾重もの防護膜を施し、その上からマヒ効果を付与する。空中で一回転して勢いをつけ、棺桶を蹴り上げると、そのまま白くなめらかなドラゴンの尾を振り回して棺桶を叩き割る。鉄の板が包帯から滑り落ち、地面にぶち当たってがらんがらんと音を立てた。
「――リュポーア、サレーク、ピルエッタ。赤き杖よ、砂金の眠りを解きなさい!牙の魔術を見せましょう」
【
ルポ・ラ・セレニティ】。
喋る武器に宿る赤い牙の女悪魔、ピルエラ。彼女を束の間解き放ち、ピルエラの力でパワード・ミイラの足を止める。
「はあああああああああああッ!!」
喉を震わせ、アルルは竜の
吐息――大音量の衝撃波をパワード・ミイラにぶち当てる。そして続けざまにピルエラの杖から真っ直ぐ、束ねられてレーザーとなった光によってパワード・ミイラを突き刺す。
「崩れちゃいなさい!」
トドメとばかりに振るったドラゴンの尾は、パワード・ミイラを強かに打ち付け。そのまま消滅していくパワード・ミイラを竜の瞳孔で見下ろしながら、アルルは告げる。
「森は私の住処――もう一度来たって、負けないよ」
大成功
🔵🔵🔵
河崎・統治(サポート)
絡み、アドリブ歓迎
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開し装着。
味方と連携しつつ周囲を警戒、【地形の利用】をしつつ【索敵】【偵察】して進む。暗所では暗視ゴーグルを使用する。
敵と遭遇したらアサルトウェポン、アームガトリングと21式複合兵装ユニット2型の【誘導弾】と【砲撃】【レーザー射撃】による【弾幕】【制圧射撃】で攻撃しつつ接近し、白兵戦の間合いまで接近した所で水月を抜刀し【切り込み】【切断】で攻撃する。
可能なら装甲の隙間や関節を狙い【鎧無視攻撃】【鎧砕き】を仕掛ける。
敵の攻撃は【推力移動】【見切り】で回避するか【武器受け】【オーラ防御】で防御する。
使用UCは状況に合わせて変更。
●
「さて、このフィールドに入ったからには、いつ敵が襲ってくるかわからないか。なら早めに準備を済ませておくのが良さそうだな」
河崎・統治(帰って来た能力者・f03854)は一枚のカード――イグニッションカードを掲げ、そして叫ぶ。
「……
起動!」
その一言によって、統治は背中に大型回転動力炉を背負い、必要な装備を纏っていた。
ここはゴッドゲームオンラインの隠しフィールド、「森の中の隠された小道」。バグプロトコルに乗っ取られて「生存率ゼロの超凶悪クエスト」と化したレイドクエストの、最終ボスのいるステージに続く道である。
既に統治は最終ボスへの「挑戦権」を手に入れている。ゆえにこのフィールドに入ることができている。慎重に地形を把握しながら進んでいく統治のすぐそばを、回復アイテムとなる果実が実った樹木がポップし、そして時間経過によって消えていく。恐らくはこれが通常のクエストであったならここで回復アイテムの果実を貯めていき、レイドボスとの戦闘中に使用するためのものであるのだろう。だが、このクエストは既に中ボス、レイドボス、そしてここに登場する道中ボスに至るまですべてがバグプロトコルに侵されている。そのなかで出現と消滅を続けるだけの樹木はどこかいびつさを感じさせた。
統治が警戒を怠ることなく索敵を続けていたからか、彼は接敵前に自分に襲い掛かって来るであろう敵の発生に気がつくことができた。ゲーム世界であるこのゴッドゲームオンラインの中では、道中敵はこうして突然何もないところから湧いて出る。筋骨隆々の肉体に包帯を巻きつけた三体のパワード・ミイラを目にするや、ミイラが何かをするよりも先に統治はアサルトウェポンとアームガトリング、21式複合兵装ユニット2型と全身弾薬庫と化した状態で弾丸と砲撃、レーザー光線をぶっ放し、弾幕を張る。さらに接近して日本刀「水月」を抜刀し、そのまま一体のミイラの腕を斬り落としてユーベルコードの発動前に潰し――更に、畳みかける!
「遠慮はいらん、受け取れよ!」
――それは統治が銀誓館学園で戦っていた時に使い、そしてUDCアースに迷い込んだ時に一度失い、そしてユーベルコードとして再び手にした焔。
統治の腕から飛び立った実体を持たない不死鳥が樹々の間を羽ばたき、パワード・ミイラたちにぶち当たった。背負った回転動力炉がギュンギュンと音を立て、刻み込まれた力ある言葉を回転させる。消えない魔炎が三体のパワード・ミイラたちを包み、炎で焼き焦がしていく。包帯に包まれた乾いた肉体は燃え上がり、炭化して消えていった。
「……どうだ、俺もまだまだ、やるもんだろう?」
そう大地の燃えカスと化した敵たちに――或いは全盛期だった頃の自分に――呟くと、統治は踵を返し、警戒を怠らないままに道の先へと進んでいった。
――この狂ったクエストの、バグプロトコルに冒された最終ボスへの道は、近い。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『プロメテウス・キャレット』
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POW : 炎の歌
見えない【炎を具現化したサイキックエナジー】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 鳥の歌
【己の骨格の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【超人皇帝機形態】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ : 六番目の歌
ランダムなユーベルコード(執筆マスターが選択)をひとつ使用する。種類は選べないが必ず有効利用できる。
👑11
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猟兵達は隠しフィールド「森の中の隠された小道」を通り抜け、最終レイドボスへのいるステージへと辿り着いた。
そこにはグリモア猟兵が告げた通り、レイドボスたる冷えて燃える青と燃えて凍える赤、二色の炎の巨人が、今はまだ眠りについている。
先にたどり着いた一般プレイヤーたちは何も知らず、今か今かとレイド戦が始まるのを心待ちにしている。
そして猟兵たちの後からも、一般プレイヤーたちが次々とステージへ入ってくる。
そう、この戦いは「一般プレイヤーを避難させて行う猟兵だけの戦い」ではない。
世界中のゴッドゲームオンライン廃人たちとの協力が不可欠であり、かつ彼らの
遺伝子番号が焼却されないよう、「この高難度レイドバトルで「誰一人死なせずに立ち回る」戦い」だ。
ゆっくりと眠れる巨人の目が開いてゆく。一般プレイヤーたちが興奮に沸き立つ。その興奮を、絶望に変えてはならない。
生還確率0と謳われた、超凶悪クエスト。その最後の戦いが、今こそ始まろうとしていた――。
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第三章「プロメテウス・キャレット」 が 現れました。
おめでとうございます。猟兵たちはバグプロトコルに冒された超凶悪レイドクエストの道中敵に打ち勝ち、最終ボスの待ち受けるステージへと辿り着きました。
これより最終ボスとの、数千人規模のプレイヤーと共に行う「誰一人死なせないための戦い」が開始されます。
ボスを倒せば、クエストは予定通り終了し、「このクエストは楽しいレイドバトルだった」で終わることができます。
それができなければ、このレイドクエストは数千人規模の
遺伝子番号が焼却される惨劇となります。
以下に詳細を記します。
「★注意★」
マスターの巨大ロボットに対する知識がめちゃくちゃなため、基本的にキャバリア、メイガス、そうでなくても巨大ロボットの登場するプレイングは不採用となります。
ユーベルコードも巨大ロボが登場するものは採用できません。あらかじめご了承ください。
生身でキャバリア兵器を扱っている場合は採用可能です。
「戦場について」
戦場は森を抜けた断崖絶壁となります。ただし、フィールドは数千人を収容できるように非常に広く開けており、崖から落ちることはゲームの仕様上ありません。(もしも崖から飛び降りようとした場合、透明な床と壁に阻まれることになります)
太陽光が差しており、暗闇ではありません。空中戦も可能であり、大規模攻撃を行っても一般プレイヤーに被害が出ることはありません。
一般プレイヤーが数千人単位で存在していますが、彼らの協力なくしてはこのボスは倒し得ず、彼らを避難させることは出来ません。
もしもプレイヤーにして欲しいことがあればプレイングに明記していただければ登場させ、助力を行わせます。
戦闘の邪魔になるものは存在しません。戦闘に使えそうなものはあまりありませんが、何かを利用する場合には「何を」「どうやって」使うかプレイングに明記してくださればあったことにします。「使える物は何でも使う」的なプレイングだと何かを利用する描写を行わない場合があります。
戦闘が開始したところから始まるため、「身体の“パフォーマンス”をあらかじめ良くしておく」といったような準備行動を事前に行っておくことはできません。何らかの準備行動が必要な場合、戦闘と並行して行うこととなります。
「ボス敵『プロメテウス・キャレット』について」
冷えて燃える青と燃えて凍える赤の二重属性を持つバグプロトコル、体高五メートルの欠けた燃える巨人です。
大型敵と呼べるでしょう。レイドボスであるため、リプレイはそれぞれ猟兵が他のプレイヤーと共に攻撃を仕掛ける形となります。
猟兵がユーベルコードを一切使わず、技能とアイテムだけで戦おうとした場合でも、一般プレイヤーが絶え間なく攻撃を仕掛けている為、様々なユーベルコードの効果によって攻撃してきますが、猟兵のユーベルコードやあるいはプレイング次第では「敵がユーベルコードを使う前に攻撃を加えた、あるいはユーベルコードを使わなかった」というリプレイ描写になることもあります。あくまでもユーベルコードを使わないだけでは棒立ちのやられっぱなしにはならないという意味です。
サポート優先シナリオですが、通常プレイングでも基本的に受付いたします。
プレイング受付開始はこの追記が公開されてから即時となります。
諸注意はマスターページに書いてありますので、必ずマスターページを一読の上、プレイングを送信してください。
それでは、この狂ったレイドクエストを誰も死なせずに終わらせ、惨劇を始まる前に消し去ってください。
竜珠・アルベルチーヌ
冒険者達にはNPC守護獣アルルと認識されてるはず
これは手強そうね
私も皆のフォロー頑張るわ!一攫千金と生還を手に入れましょう!
コミュ力で溶け込み冒険者達の門番となり拠点防御でかばう
UCを詠唱
これを有効に使えるのは近辺の冒険者に限られそうだけど…
さあ、この魔方陣はを通過した攻撃を強化するよ
ボスに自慢の一撃お見舞いしよう!皆の功名心煽り欲望解放、グリードサインを輝かせる
あら黒教仲間?心強いわね(こううんにニッコリ
私はソーシャルレーザーに蒼の魔眼を埋め込み強化したビームを撃ち込む
1/10にならないなら敵からの攻撃は通過しないよう躱す
もし3倍でも被害は私が引き受ける
オーラ防御と衝撃吸収で耐えてみせるよ!
●
眠りつづけていた赤と青の巨人が、時を知らせる鐘の音によって目を覚まし、活動を開始する。
「これは手ごわそうな相手ね……!私もみんなのフォロー、頑張るわ!さあみんな、一攫千金と生還と手に入れましょう!」
竜珠・アルベルチーヌ(リュージュの守護獣アルル・f42188)が前線で声を張り上げれば、彼女を知るプレイヤーたちが歓喜に沸き立つ。何せアルルはこの世界のNPC、リュージュの森にすむ天使の羽根を持つ竜人、守護獣アルル。森や町の紹介やクエストのイベントの橋渡しなどで出会ったこともあるプレイヤーも多いのだ。彼女「守護獣アルル」が仲間となって戦ってくれるなど、このレイドイベントはなんと希少なことだろうとやる気を湧かせる。そうしてプレイヤーたちの中に溶け込むと、アルルは冒険者たちの門番を買って出る。
「ルーネ、ルーナ、イル、ブラン。白羽を繋ぐ竜の子と、杖の魔術を見せましょう!」
【
ルュネル・アノル・ブランセ】。半径150センチ圏内に設置するは彼女の白い羽根で繋いだ魔力の環。これを通過した存在すべての運動エネルギーを操るユーベルコード。
(これを有効に扱えるのは近隣の冒険者たちに限られそうだけど……)
「さあ!この魔法陣は通過した攻撃を強化するよ!ボスに自慢の一撃をお見舞いしよう!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおお
!!!!」」」
守護獣アルルの加護を受けたと沸き立つプレイヤーが魔法陣を通してプロメテウス・ギャレットに対して魔法の矢を放つ。或いは魔法陣を通って剣の一撃を食らわせる重装騎士もいた。プレイヤーたちの士気は上がりに上がりまくっていた。
だからこそ心配だったのが、プロメテウス・ギャレットの初撃だ。
バグプロトコルに冒されて生還確率ゼロとなってしまった超凶悪クエストのレイドボスが、どれほどの力を持つ初撃を与えて来るのか。
プロメテウス・ギャレットが赤と青の光を放つ。それはゲームの仕様上。「攻撃が来る」とのサイン。炎に燃え焦がされた肋骨が灰と化して燃え落ち。プロメテウス・ギャレットは「超人皇帝機形態」へと変化する。その形態は圧倒的な破壊力を持つ肉体攻撃。その腕を振り回しただけで、地面の光で「攻撃が来る」とわかっていたはずのプレイヤーが山のように弾き飛ばされる。
「魔法陣の後ろに隠れて!!」
叫ぶアルルはグリード・サインを解放し、輝きと異形を増して肉体の竜の部分をいや増し、自分をその体で盾にしようとする。そのサインを見て取った黒教の信者たちが彼女につき従う、その姿を見てアルルはふわりと微笑んだ。
「あら、お仲間ね」
【
ルュネル・アノル・ブランセ】は運動エネルギーを3倍、或いは10分の1にするユーベルコード。今のような薙ぎ払いの攻撃ならば、エネルギーを10分の1にすることで躱すことが容易になる。
そしてアルルは指輪を掲げる。正しくは指輪型ソーシャルレーザー、携行型の荷電粒子砲。その威力を増加させるために、蒼の魔眼を埋め込んで――放つは一点集中型のレーザービーム!
プレイヤーたちとアルルの攻撃を受けて、超人皇帝機形態となったプロメテウス・ギャレットがのたうち、そしてその体を回転させる。アルルは防護膜を幾重にも張り巡らせ、衝撃吸収結界を張ってプレイヤーたちを守るのであった。
「耐えて、みせる――!」
大成功
🔵🔵🔵
コルネ・ナッツ(サポート)
「わしにできることなら協力するのじゃ」
「オブリビオンを野放しにはできぬ」
アドリブ・連携歓迎
自分よりも他者を優先する性格
あまり感情的にはならないが、
無口根暗ではありません
大人しい女の子です
技能は使えるものは全て使います
ユーベルコードも積極的に使います
公序良俗に反することはしません
エログロはNGです
あとはお任せします
●
赤と青の巨人、プロメテウス・ギャレットが再び行動待機モードに入る。運悪く前に出過ぎていたプレイヤーたちをなぎ倒したあとのクールタイムだ。
ゴッドゲームオンラインで開催されたこの大規模レイドクエストはバグプロトコルに冒されたことによって生存確率0の超凶悪クエストと化した。今まで戦ってきた中ボス、道中敵にいたるまでがバグプロトコルに冒され、そしてこのレイドボスたるプロメテウス・ギャレットも例外ではない。
そして、このクエストには数千人単位のプレイヤーが同時接続している。彼らはバグプロトコルに殺されれば現実世界たる
統制機構において
遺伝子番号を焼却されてしまうが、彼らの力なくては大規模レイドボスたるプロメテウス・ギャレットは倒せない。よって、猟兵たちに求められるのはこのレイドクエストで「誰一人死なせない立ち回り」である。
「ふむ、これは野放しにできないわけじゃのう」
コルネ・ナッツ(チョコ・f08366)は深く頷くと、プロメテウス・ギャレットがクールタイムに入っている間にゆっくりと前線へと歩み出た。クールタイム期間を示すプロメテウス・ギャレットの頭上のカウンターは、ゆっくりと減っている。
コルネは自身のユーベルコード【エレクトロレギオン】を発動させる。総数720体の小型戦闘用機械兵器がコルネの前に現れ、そしてコルネはそこに幾重にもオーラの防護膜を纏わせる。そしてぴゅいっと口笛を吹くと、兵器たちは戦場中へと散っていった。
――そして、赤と青の巨人のクールダウンタイムが終了する。巨人は再び目を見開き、口に当たる箇所をがぱりと開いた。響き渡る、それは、【六番目の歌】――祈りの歌。
猟兵たちは知っている。これは【セイクリッド・ダークネス】だ。144メートル範囲内、数千人のプレイヤーのうち中衛までを含めたあらゆるところに白き闇の翼が開き、彼らにダメージを与えようとして――その
白き闇は、プレイヤーたちの隙間隙間に潜んでいた小型機械兵器が、己の存在と引き換えに彼らを護り、散っていく。もとより一撃で消える兵器たち、しかしそれらはコルネの纏わせたオーラの防護によって僅かに強化され、普通よりもより多くを守って消えた。
機械兵器たちが守れたのは数千人のうちの720人。それでも貴重な戦力である
前衛中衛の者たちが本来負うはずだったダメージを肩代わりされ、後衛の
回復職たちは余力を残したまま、兵器たちが守り切れなかった傷ついたものに
回復呪文をかけていく。
「このくらいはやらんとな、わしにできることじゃ」
雄叫びを上げて戦士たちがプロメテウス・ギャレットに向かっていく中、コルネはそう呟いた。
成功
🔵🔵🔴
木元・祭莉(サポート)
「よっし、おいらに任せといてー♪」
グラップラー×サウンドソルジャー、17歳の人狼少年です。
前衛肉弾派で、積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子ですが、やる気だけは人一倍!
あまり悩まずさっと決断して、臨機応変に切り替えて、いつも楽しそうにテンション高く行動します。
本人マジメでも、結果コミカルになりがちです。
ユーベルコードは、地味に戦闘力底上げに使うことが多いです。
最後は、グラップルの正拳一撃で締めるのが理想形。
多少の怪我は耐性のおかげで気付かず、肉を切らせて骨を断つ、がモットー。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
あとはおまかせで。よろしくおねがいします!
●
「む~……むむむ……この状態で、おいらが出来ること……!」
木元・祭莉(ちょっと影のあるかっこよい感じ・f16554)は周囲のプレイヤーたちがプロメテウス・ギャレットに突撃していく中、足を止め考え込んでいた。
今はゴッドゲームオンラインの最終クエストの真っ最中だ。そしてこのレイドクエストは中ボス、道中敵、ラスボスすべてがバグプロトコルに冒されたことによって「生還確率0の超凶悪クエスト」と化した。
祭莉は中ボスを倒してレイドボスへの「挑戦権」を得、隠しフィールドで道中敵を倒してきた。しかし、ここから先はただ敵を打破すればいいというものではない。
何故なら「このレイドボスは
強すぎる」。元々が数千人規模のレイドクエストの最終ボスであったがゆえに、バグプロトコルとなってからもその強さは健在だ。
このクエストには数千人のゴッドゲームオンライン廃人が同時接続している。無論、彼らは猟兵を除けば
統制機構に住む一般市民だ。されどこのゴッドゲームオンライン内でバグプロトコルに殺されれば、
統制機構における
遺伝子番号を焼却されてしまうのだが、今回は彼らの協力なくしてレイドボスを撃破することができないのだ。だから猟兵たちに求められるのは、「この数千人の一般プレイヤーたちを誰一人殺させない立ち回り」だと、グリモア猟兵は言っていた。
祭莉は考える。この場で誰を守れるのか。誰かを鼓舞できるのか、そう考えて考えて――プロメテウス・ギャレットとは逆方向に走り出した。
数千人がレイドボスに向かっていく中、逆走する少年。彼を咎める者は誰もいない。数千人いればそれぞれの考えがあるし、後衛の
仲間の元へ
回復を受けに行く、あるいはその逆の必要性に駆られた者もいるだろう。だからボスから離れていく祭莉を気に留める者は誰もいなかった。
レイドボス「プロメテウス・ギャレット」が再び攻撃を開始するサインが出る。地面に広がる赤と青の光。燃え上がる自身から吐き出される炎に己の骨を焼き焦がし、それを代償にしてプロメテウス・ギャレットは「超人皇帝機形態」となる。そして地面に十字の光が現れ、そのライン上にプロメテウス・ギャレットは剣の斬撃波を放った。十字の光を見て移動できたプレイヤーたちはその斬撃波を避ける。そしてプロメテウス・ギャレットの下に円形の光が現れ。そのラインに沿ってレイドボスは剣を螺旋状に振り回す――数千人たちのプレイヤーの喧騒の中、その声を聞き届ける者はいたか、どうか。
「――おおおおおおおおおおおおおおっ!!これで!どうだぁぁぁっ!!」
プロメテウス・ギャレットの頭上から、祭莉が降ってきた。そしてその拳が、プロメテウス・ギャレットに突き刺さる。その一撃で――プロメテウス・ギャレットの動きが止まり、攻撃がキャンセルされる。
『不意打ちによってボスの攻撃がキャンセルされることがある』その新たな認識が、数千人のプレイヤーに一気に伝達される。
祭莉が何をしたのか? 彼のユーベルコード【
火事馬鹿力】。このフィールド「断崖絶壁」に通じる、今まで彼らが通ってきたフィールド「隠された森の中の小道」。森の中という事はつまり樹々がある。その樹をのぼり、枝を伝ってプロメテウス・ギャレットの頭上までやってきたのだ。祭莉一人の気配など。数千人単位のプレイヤーの中では霞んでしまう、それ故に通用した一撃であったが――
今現在はプロメテウス・ギャレットは休眠状態に入り、回復やバフをかけ直すプレイヤーたちの中から、新しく「不意打ちを狙う」という行動にチャレンジするための作戦会議を行うチームも現れ始める。
「やった……!」
自分の行動が新たな道を開き、数千人のプレイヤーを殺させないように動くことができた。
その喜びを、祭莉は噛みしめるのだった。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
それはまるでチートのような、とんでもない才能であると便利な
舞台装置役な
狂言回し。
瞬間的に
主観の世界観を切り替える魔術的パラダイムシフトで妄想を魔力具現化する
混沌魔術で
戦闘、諜報、輜重とマルチに活動可能。
大概のことは高水準でこなせるわ
依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
エナジードレインと
融合でえっちなのうみそおいしいです♥
●
「ほうほうなるなる、これはなかなか壮観ってものね★」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の
混沌魔術師艶魔少女・f05202)は、戦場を駆ける数千人規模のプレイヤーたちを自身が作り出した空間から映画を見るように鑑賞していた。
彼女の目に、もとい彼女の見る銀幕に映し出されているのはゴッドゲームオンライン世界内の出来事だ。現在、ゴッドゲームオンラインでは大規模レイドクエストが開催されている。しかしその実、このレイドクエストは既にバグプロトコルに乗っ取られている。レイドボスをはじめ、そこへ辿り着くための「挑戦権」を得るために戦わなければならない中ボス、そして「挑戦権」を得たものだけが通れる隠しフィールドの道中敵まで、すべてがバグプロトコルだ。
そして今、既に始まっているレイドボスとの戦いは猟兵一人一人がただ武器を振るいユーベルコードを発動させて敵を倒せばよい、というものではなくなっている。レイドボス「プロメテウス・ギャレット」は元より数千人のプレイヤーの攻撃を受けてようやく倒せるかどうかの強さを有した強敵だ。それがバグプロトコルに冒された今、このレイドクエストは「生還確率ゼロの超凶悪クエスト」と化している。この最後の難関レイドに勝利するには、敵が強すぎるのだ。
そして、このクエストには数千人のゴッドゲームオンライン廃人が同時接続している。彼らはゲーム内でバグプロトコルに殺されれば
遺伝子番号を焼却され、現実社会
統制機構での人権を剥奪されてしまう。だが、このレイドクエストに限っては彼らの協力なくしてプロメテウス・ギャレットを倒しきることはかなわない。故に、猟兵たちに今回求められたのは「彼ら数千人の一般プレイヤーたちを誰一人殺させずに立ち回る方法」だ。避難をさせるなどもってのほか。彼らの力を借りなければ如何にレベル上限に達した猟兵であろうともバグプロトコルを倒すことは出来ない――。
「今まで観戦してたけど、だいぶいい感じに熱くなってきたころじゃない? ってことはそろそろ発動する筈なのよ、このノリにノッてるプレイヤーたちを絶望させる仕掛けが❤」
カン、と片手に持っていたポップコーンの紙コップを後部の座席に放り投げ、アリスは立ち上がる。そのまま銀幕の中に入っていくと、彼女はそれまでスクリーン越しに鑑賞していたゴッドゲームオンラインの最終ボス戦の戦場にいた。
「ん~、今回は可愛い子を見つけるみたいなのはちょっと無☆理☆め。じゃあ、ちょっとマジメに猟兵やっちゃおっかなー」
不意打ちからの休眠状態に入っていたプロメテウス・ギャレットが目を見開く。地面に紅く光る攻撃範囲は、戦場全体を表示していた。二色の炎の肉体は千々に別れ、数千人のプレイヤーのそれぞれの元に向かっていく。それは【六番目の歌】。猟兵たちの知るユーベルコード【微塵爆砕符】だ。その炎はそれぞれ一つ一つを中心に半径160メートル範囲内の爆裂を起こす。これらは数千人のプレイヤーの半分以上を一気にゲームオーバーに追いやり、残されたプレイヤーたちに絶望を齎す――はずであったの、だが。
「私達の知覚を離れた客観的真理などない、故に、あらゆることは真実であり可能である☆」
プロメテウス・ギャレットの【六番目の歌】は言ってしまえばランダムに、けれど「確実にこの場で有効活用できる」ユーベルコードを
一つ使用するユーベルコードである。それに対し、アリスが持ち出したのはその
倍だ。
【
虚影の混沌魔術】。自身の所持しているユーベルコードの中の5つを仮初の肉体たる虚影の化身に籠め、二十四時間以内は行動ごとに二種類ずつ発動できるというもの。そして、アリスの所持するユーベルコードたるや、地の文さんもどうしようかなこれって悩んだくらいにめちゃくちゃ大量にある。
「人が想像しうることは必ず人の手で実現可能である。ならば成し遂げよう、望む
未来を紡ぐを齎す力の創造を」
ウィンク一つ、アリスがまず発動させたのは【
創世神術・虚無】。それは想像から創造する力、そして
望まぬ未来を覆す力、アリス自身の欲望解放の技能のレベルを十倍――すなわち5000レベルで発動させた、未来を書き換える力。千々に別れた炎は混沌の檻に閉じ込められ、爆裂する前にぎゅっと消滅させられる。そして、「生存者ゼロ」という理不尽な
終焉を覆す力「エンドブレイク」を創造する【
終焉を終焉させる者】。現実今、たった今、敵のユーベルコードを無効化した想像力は無敵だ。そもそも「己の能力に疑念を感じる」という感性自体、不可思議な腐敗の
混沌魔術師艶魔少女アリスにはそもそも備わっていない。
「その
終焉を許すわけにはいかない。「夜」の
権能で、超能力で、私の全てを以てその終焉を略奪させていただくわ❤」
ぱちん、と手を叩けば、その手の中でプロメテウス・ギャレットが潰れる。五メートル超の巨体を持つプロメテウス・ギャレットが手のひらサイズに縮んだのか、アリスが五メートルをてのひらに納められるほどに巨大化したのか、それはわからない。わからないから混沌魔術、なのだ。
「さあ、どう? こっちにはこんな
イカサマもあるわけだけど☆今度はルールも改変してみせよっか?」
アリスはてのひらの中のレイドボスを相手に、魔女のように陰惨に、そして妖絶に笑ったのであった。
成功
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諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
●
どちらが勝つのかは、既に決まっていたといえよう。
そこはゴッドゲームオンライン、何千人もの廃人プレイヤーを呼び込んだ大規模レイドクエスト、最終ボス戦の真っただ中――ただし、このレイドクエストは最終ボス、そこに到達するための「挑戦権」を賭けて戦う中ボス、「挑戦権」を得た者だけが入れる隠しフィールドに現れる道中敵のすべてがバグプロトコルに冒された「生存確率ゼロの超凶悪クエスト」であった。
何千人というプレイヤーが同時接続するこのクエストから、一人として避難させることは出来ないのだとグリモア猟兵は言った。最終ボスを倒すためには、彼らの力が必要不可欠なのだと。しかし、その数千人のプレイヤーはバグプロトコルに殺されれば
遺伝子番号を焼却され、現実世界
統制機構での人権を剥奪されてしまう。けれど、このレイドボスはそもそも本来ならばその何千人とともに戦って「やっと勝てた」という満足感を与えるために用意されたクエスト。バグプロトコルに冒されていなくても、レイドボス「プロメテウス・ギャレット」は強く設定されていたのだ。「誰一人脱落させない立ち回り」を要求された猟兵たちは、自分自身ができうるすべてを使って何千人ものプレイヤーを守り、鼓舞し、新たな法則を見つけ出させ、そしてバグプロトコルが仕掛けた絶望を齎すどんでん返しすら未然に防いだ。
「これはやれるんじゃないか?」そんな勝利のムードに、プレイヤーたちが包まれる。
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)はその真ん中で、ボスが再び動き出すのを待っていた。
バグプロトコルに冒されても、プログラムとしてダメージを与えた後はレイドボスは休眠状態に入る。その間にプレイヤーたち、近接戦の戦士たちは斬りかかり殴りかかり、中衛の銃士や弓兵たちは撃ち抜き射掛け、後衛の回復職はその攻撃がより強力なものになるようにバフを与え、或いはボスの行動中にダメージを負っていた者を
回復する。
そんな中でみすずは自身のレガリアスシューズに蒸気エンジンを搭載し、ただ待っていた。
そして、待ち望んだ瞬間が訪れる。レイドボス「プロメテウス・ギャレット」が再び目を見開く。そして――炎の巨人はその形を失った。まだ倒れてはいない。戦場地面一面に赤い光が輝く。それはその光の上の範囲に攻撃が降り注ぐという警告。
冷えて燃える青と燃えて凍える赤、二重の属性を持つ巨人は二色の龍と化していた。【六番目の歌】によって【竜人飛翔】のユーベルコードの力を引き出したプロメテウス・ギャレットは、天空に舞い上がって戦場のプレイヤーすべてに一定時間弱い雷を放ち続ける。弱い、とはいえゴッドゲームオンラインにおいてそれは持続ダメージとなる。戦場のプレイヤーすべて、
耐久職だけにとどまらない、
攻撃役も
回復係もすべてを巻き込む持続ダメージは、畢竟、回復手段が切れたチームから沈んでいくことになる。
「そういう魂胆? 随分と汚い真似すんのね」
蒸気エンジンによって天空、二色の龍の上まで飛び上がったみすずが冷たい声で言う。
「まあ、バグプロトコルに感情や意思なんてないんだろうけど、このままじゃこのクエストはかなりつまんない」
――だから、みすずちゃんが勝負を決める!
「なんたってみすずちゃんにはパパ以外は勝てないんだからね――!」
みすずの蹴りがプロメテウス・ギャレットの頭部を強かに打ち、ぶっ飛ばし、失速した竜は巨人の姿に戻って戦場に落下する。表示されているレイドボスのHPゲージはすでに小さく赤くしか残っておらず、瀕死であることを示している。
そこへ回復も半ばにして前衛のプレイヤーたちが総攻撃を仕掛ける。
何千人規模のレイドボスだ、誰がトドメを刺したのかなどわからないし、調べようとする者もいない。そんなものにこだわる者はそもそもレイドクエストに向いていない。
ただ、何千人のうちの誰かの一撃が、プロメテウス・ギャレットを打ち倒し。
狂っていたはずのクエストは、生還確率ゼロの凶悪クエストは、いちばんはじめの、バグプロトコルに冒されていない時点での予定通りプレイヤーたちの勝利に終わる。
「今回のレイドは予想外が続いて面白かったな」
「またやりたいね、今日みたいなクエスト」
そう、生き延びた数千人のプレイヤーたちが次々に感想を残して戦場から去っていくのに紛れ、猟兵たちはグリモア猟兵の張った転移の門をくぐって帰還するのだった。
成功
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