深夜の不審者には注意しましょう
●クリスマスの夜 深夜時間帯
「ケーキ、ケーキ……♪」
今夜はクリスマス。
クリスマスと言えば、半額ケーキ!
譲葉はクリスマスの夜にいそいそと半額ケーキを狙って外出していたのだ!
清楚可憐で純情そうな和風美女だが甘いものには目がない!
そんな彼女の前に、サンタさんがやってきた!
「フォフォフォ!メリークリスマス!」
「メリークリスマスです」
こんな深夜だけどクリスマス。
サンタが街中にいてもいいだろう。
どう見ても不審者にしか見えないのだが、なんだかんだと育ちのいい譲葉は丁寧にあいさつを返す。
「フォフォフォ。可愛いお嬢さんにはクリスマスプレゼント……ケーキを上げよう!」
「え!?本当ですかっ!?」
当然分かっていると思うが、このサンタは偽物。ケーキの下りも譲葉の独り言を盗み聞きしていたのである。
清楚可憐なだけでなく何となくぽわぽわおっとりしてそうな雰囲気のある譲葉をみかけて、これはヤれる!とサンタに扮したナンパ野郎は仕掛けてきたのである。
この辺りも治安が悪くなってきていたものだ。
「ケーキケーキっ!どんなケーキなのでしょう」
「特製生クリームたっぷりなケーキを用意してあるよ」
しかし譲葉はそんな欲情に塗れたサンタの視線に気付いた様子もなくふらふらとついていってしまう。
そして連れ込まれたのはヤリサンタのボロアパート。
「お邪魔します」
「どうぞどうぞ」
譲葉は何の疑いもなく男の部屋へと招かれてしまう。
汚らしい狭い部屋である。ケーキなどおいて置ける場所など限られてしまっている。
ルンルン気分の譲葉がそのまま待っていると、サンタはガチャリと鍵とチェーンまでかけられて簡単には逃げられないようにされてしまった。
「フォフォフォ。ケーキとはな、これのことだぁ!」
ばさりとサンタコートを翻す男!
その下にはなんと手袋とブーツしかなかったのである!
代わりに主張するのは雄々しく起つサンタ棒である!
「フォフォフォ。あんな時間にこんな可愛い子がいるなんてな。もうサンタコスプレイしか頭にないぜ」
「ふぇっ?」
まさかの自分がサンタになるサンタコスプレイであった。
そんな衝撃の事実に譲葉もぽかんと口を開けて惚けてしまう。
「こんな風に女の子が固まるのが一番の……」
「ああ、まずはそちらからなのですね」
「あれぇぇ
!???」
サンタ男が己を見せつけて悦に浸っていると、譲葉がしれっとフリーズから復帰。
しかもそのままするするっとコートやマフラーなど自分の衣服を脱いでいく。
「え?最初からするのが目的だったんですよね?」
「えぇぇ……そうだけどー」
純情そうに見えていた譲葉だったが実は全て分かっていたらしい。
服をぐいっと脱ぎながら当たり前のように言ってくる。
「……ごくり」
だが、まだ何か言いたげだったサンタも譲葉が上の服を脱いだ途端に黙ってしまう。
厚い冬服の上からでも何となく分かっていたが、すごい!そしてデカい!譲葉のものはそれはそれはたわわなのであった。
「うふふ。たっぷりホワイトソース、くださいね?」
「お、おう。おわっ!?」
見惚れている間にいつの間にか獲物を追い詰めたような顔になっていた譲葉が飛び掛かってきたと思ったらサンタ棒がパクリ。
じゅるじゅるじゅぼじゅぼと清楚な見た目に反して恐ろしいテクニックで舐め回される!
「うほーーーっ!!!」
即刻発射。ホワイトデコレーション完成である。
「まだまだ……ケーキの前にこちらをたくさん、くださいね?」
「あ、あへぇ……」
その後、サンタの袋が空っぽになるまでメリクリしまくるのであった。
なおケーキはちゃんと用意されていた。
完。
成功
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