●世界の真実
とある女が攫われた、と、その男は報告した筈だった。男の報告は虚しくも本気にされず上の面々に無かった事にされたと謂うワケだ。それも仕方のない事だろう。それも頷ける事だろう。何故ならば男は警察官で在りながら一般市民を殴っており、泥と糞にまみれた人物だったからだ。つまりは、オオカミ少年と謂うやつである。
数か月後――人攫いに遭った女が発見された。女の肢体は、いや、死体は滅茶苦茶にされておりこれが『人間』なのかと疑わしいほどにスカスカだった。そう、女の『なかみ』がまったく無くなっていたのだ。まるで蛹を喰い破って出て来る寄生虫が如くに……。
だから俺は謂ったんだ。結局のところ、俺の事なんざ上は信用していねぇ。実際のところ、あの時も俺が殴ったのは女じゃなかった。いや、ひとでない何かだったのさ。で、テメェ等は俺の謂う事を信じてくれるって? ああ、知ってるさ、その通りだ。この世界にゃあ俺達人類が到底理解出来ねぇ、理解したくもねぇ『もの』がウヨウヨいるってな。ま、付いてきてくれや。今から『猟奇殺人事件』のあった現場に連れてってやるからよ……。
●グリモアベース
「ほう……? まさか、俺のところに『一般人』から連絡が来るとは。組織の連中も愈々『隠し切れなくなった』のか。もしくは人間とは存外に、望外に、野生の勘とやらが働くのかもしれん。さて、貴様等には『猟奇殺人事件の現場』に行ってもらう」
グリモア猟兵、ロバート・ブレイズはとある一枚の写真を君達の前に置いた。
それは古びた一軒家であり、少々、無気味さを孕んでいる。
「現場の写真だ。中は確認出来ていないが、おそらく、凄惨な死体だったのだろう。選ばれた人間以外は入れない事になっている。KEEPOUTだ。嗚呼、この写真を俺に送ってきた奴が居てな。そいつは警官なんだが、実に勘の鋭い男なのだよ。なんでも昔女の人を殴って閑職に飛ばされたとか……兎も角、この事件はUDCが関わっている」
「貴様等にはUDCの討伐は勿論、生存者、協力者の『生還』も頭に入れてもらう。別に彼等が『死んでも』依頼失敗にはならんが。貴様等は猟兵、猟兵は猟兵らしく、ハッピーエンドを目指すべきだろうよ」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
くりぬく。
第一章。
協力者と一緒に現場へと突入し死体を調べてもらいます。
ただし、死体を見ていると吐き気やめまい、頭痛、その他の体調不良に苛まれます。
まあ、猟兵なら耐えられるでしょう。
第二章。
詳細不明。
周囲には協力者、生存者がいると思われます。
協力者に生存者を守ってくれと言われそうですが、何方でも大丈夫です。
あくまでUDCの討伐がお仕事ですから。
第三章。
詳細不明。
第二章と同じですが其処に捜査官や一般警官たちが加わります。
まあ怪物殺せば依頼達成ですので、見捨てるのもOKかと。
第1章 冒険
『猟奇殺人現場』
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POW : 気合いで死体を直視し、現状を把握します。
SPD : あまり直視せず、必要そうな箇所だけを確認します。
WIZ : 魔力の痕跡を辿って犯人を見つけます。
👑7
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――おい、其処の君達、ここから先は入っちゃいけないよ。見てわからないか? まったく、困りますね。本当に……。
――いや、彼らはいいんだ。俺が『呼んだ』んだよ。
汚職事件を起こしたとされる男が、警官がこの場の指揮を任されているのには理由があった。被害者である女性が攫われたと上に報告したからである。それに加えて空気は凄惨を極めているらしくベテランの刑事でも嘔吐する程だったからか。
――改めて自己紹介しようか。俺は――と謂う。昔ひとでなしを殴った事で閑職に飛ばされてね、まあ、あの時の事も文字通りひとでなしの仕業だったんだが。兎も角。この現場は明らかに異常な状況でな。警官は捜査線を張るのみで突入を試みてもいねぇのよ。ま、入ってみりゃあ全部わかるって事だ。
女の死体は現場より少し離れたところで発見された。なんでも、女はハラワタを抜かれておりペラペラな状態だったとか。……成程な。そりゃあ、薄っぺらかったワケだ。現場に突入した君達はたくさんの『ハラワタ』を目にした。どれがどの部位だったのかはぱっと見では解せない。じっくり観察しなければいけないと謂うワケだ。
死体を――ハラワタを観察していると協力者が貌を逸らし、そのまま、蹲ってしまった。クソ……なんだ……急に頭痛が……。気を付けろよ、たぶんだけど、なんか『よくない』事が起こってるぜ。
君達は死体を、ハラワタを改め犯人を特定しなければならない。
しかし、死体を観察すればするほど狂気に侵され、心身を蝕まれ、再起不能となってしまう。此処は最低限を取るか、或いは……。
イリスフィーナ・シェフィールド
猟奇殺人で中身がないと……キャトルミューティレーションとでもいうのでしょうか。
……まぁ、実の所は獣やら鳥やら虫が犯人らしいですが。
でもこの世界なら本当に宇宙人の可能性もあるのでしょう。
気持ちよくありませんが必要なことですし死体を調べましょう。
む、ぐ……何か侵食されるような、全て調べるのは厳しいかもですわね。
こういう時は困ったときの分身えもー『頭イカれましたか、わたくしは青狸ではありませんし阿呆な事を言おうとするのはおやめなさい』
容赦ないツッコミを受けつつ2人で負担を分担して調べれる限り調べることにいたしますわ。
第三種接近遭遇――蛸とも烏賊とも思惟出来る、触手に塗れた頭部こそ親しみやすいのではないか。軟体を極めた宇宙からの来訪者、その、樽を彷彿とさせる形状は中身もイメージし難いものだ。故に、彼等視点での地球人類も同じ沙汰なのだろう。暴かれ捌かれホルマリン漬けにされたって可笑しくない。猟奇殺人で内臓がないと……キャトルミューティレーションとでもいうのでしょうか。まぁ……実のところは獣やら鳥やら虫が犯人らしいですが。だからと謂って、イリスフィーナ・シェフィールド、人体に巣食う蟲などこの世に存在するのだろうか。存在していたとしても短期間で、臓腑だけを散らかす事など可能なのか。でも、この世界なら本当に宇宙人の場合もあるのでしょう。怪物は、神は、虚空から現れた生命体で在れ、きっと連中も知的なフリが得意なのだ。
気分がよろしくない。いや、この、凄惨な死体の有り様には見覚えがあった。なんとも懐かしいターン・テーブルではないか。引っこ抜かれた大切な部位が、ちゃんと体内に有るのか否か、確認したくてたまらなくなる。なあ、嬢ちゃん、無理しなくて良いんだぜ。協力者が――此方もひどく蒼いが――声をかけてくれた。聞こえてはいるが、返事が出来ない。何か、侵蝕されるような、掘り進められるかのような……全てを調べるのは難しいかもですわね。嗚呼、こういう時こそ猫の手を借りると良い。たすけて分身えも……。実は結構余裕が有るのではないか。或いは、既に。
頭イカれましたか。わたくしは青狸ではありませんし阿呆な事を言おうとするのはおやめなさい。ああ、ごめんなさいね。わたくし、頭の中がツルツルだったとは知りませんでしたの。辛辣だ。情け容赦のない言の葉が本体の心にぶっ刺さる。
まったく自分いじめが愉しくて仕方がない。汚職サマの苦笑い。
――袋ですわね、これ。
――大きさからして、成人男性一人分ってとこか。
成功
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サリ・エンケファリン
「あらあら、医者の検死はご入用かしら?」
狂気耐性で死体のグロさに耐えて、死体を検分、魔力の痕跡でも調べましょうか
長くなったら『助手』と入れ替わりつつ死体の状況、そしてなにか痕跡が無いかを医学的に調べる
未成熟な何かを想像する。
球のような物質が脳裡へと転がった。
重たい、重たい、ワタシの頭の中身……。
とある医学生曰く――蘇生薬を最も効率よく、成功率高く、使用するには新鮮な死体が不可欠だ。欠損していたり、腐っていたりしては、起き上がる事すら儘ならない。その緑色に濁った感性こそ新鮮なものに変えるべきだと医学生の友は宣っていたが、結局のところ狂気には敵わないと謂うワケだ。手段の為には目的を選ばない、莫迦みたいな連中め、度し難い思考回路どもめ――兎も角、だ。そんな医学生とやらの妄言はゴミ箱に投げ入れて、オマエ、ズカズカと事件現場へと入っていく。あらあら、医者の検死はご入用かしら? 慣れた様子で、慣れた手付きで仏様のバラバラ具合を改めていく。これじゃあエンゼルケアもエンバーミングも出来ないわね。いえ、エンバーミングの必要性がないと考えれば、ある意味楽なのかしら。触れるようにして魔力の残滓を確かめる。何処に繋がっている。何処へと向かっている。ああ、落ちるような感覚に苛まれた。堕ちていると謂うのに、軽度のめまいとは――オマエは十分に凄まじい。耐えているのだ。協力者はぐったりと横たわっているのだから。
助手との入れ替わりだ。オマエが助手と呼んでいる
騎士はおそらく、何処までもお姫様に甘いのだろう。……なるほど、なんとなくわかってきたわ。被害者の女性は孕んでいたのだ。ナニを孕んでいたのかは知らないが、胎盤を思わせる欠片がこぼれていた。
しかしおかしな話よね。孕んでいたのなら、生まれていたのなら、胎盤を残すだなんて勿体ないもの……。騎士が身体を起こし、動き始めた。奥へ、奥へ……黒く染まって。
もしかしなくても、犯人、まだお隣に居そうよね……。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
なるほどなー
まったくわからん!
僕、別に調査とか得意じゃないので
いや、忍だから多少の心得はあるよ?
でも適正的には純粋な暴力装置みたいなものなので
…やるしかないならやるけどね
まぁ、熟達の忍にして天才の僕はどうにかして見せるっぽい!
ふむふむ…だいたいわかったっぽーい!
瑞々しい葉っぱに落とした、小さな小さな黄色い卵。這い出てきたのは、これまた小さな命らしく、からになった己の器をポリポリと貪る。新鮮な、栄養たっぷりな、良質なご飯への感謝――たらふくなんて在り得ないが。
オブリビオンは、人に仇なす化け物は、最終的に、欠片も残さず殺すべきだと何処かの誰かが叫んでいた。助けを求める声や絶望する音、そんな、何もかもを置き去りに元凶だけを叩いて屠る。ああ、猟兵に最も必要される能力は『突き抜けの具合』なのだ。逸脱しなければ埒外ではない。異常と見做されなければ超越ではない。なるほどなー。現場入りしたところでオマエ、脳髄をフル回転させたところでオマエ、ぐるぐる、同じ場所で踊っているのか。まったくわからん!!! バラバラ死体だろうと、ガラガラ腹部だろうと、只、散らかった肉の沙汰でしかない。僕、別に調査とか得意じゃないので。いや、忍だから多少の心得はあるよ? 火中の栗、スナップ・ドラゴンの真似事で在れば容易だった。容易なのだが、据え膳、食おうとしても最初っから狂気で在れば、凶器で在れば、なんとも御し難い……。そう、僕は適性的に純粋な暴力装置みたいなものなのです。佛草と神を殴っている、嬲っている場合ではない。……やるしかないならやるけどね。投げて転がした骰子の目、ゾロゾロと連なっていく才能は、果たして、如何様な真実を指し示す。
――なあ、忍者さんよ、経験豊富なアンタなら何かわかんだろ。
――人を喰ったかのような手口だぜ。
熟達の忍として、埒外の証明として、異常とやらを引き込んでいく。ああ、気が付いたらオマエは理解の先に起立していた。つまり、加害者は『贄』を用意していたのだ。神への供物として捧げられた被害者は、そう、何かしらに味見をされている……。ふむふむ。だいたいわかったぽーい! これはあれだね、虫に食われているのです。
――文字通りってか?
成功
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オリバー・ハートフォード
猟奇殺人の捜査か、警官の血が騒ぐね。ま、本官にはもう血管はないんだけどサ。安心してくれ同輩、死人のことは死人に任せとけ。
捜査は〈根性〉、【POW:気合いで死体を直視し、現状を把握】するぜ。こんな身の上だ、多少の〈狂気耐性〉は身に着けてる。死体と散らばった臓物から〈情報収集〉するぜ。相手が人間じゃないっていっても、わざわざ臓物を全部抜くってのは何かしらの意志がある。相手の意志に吞み込まれる前に切り上げよう。
どうやら犯人は随分ハラワタにご執心な人でなしらしい。いや、執着してるのはハラワタを抜く行為の方か? ……あんまり覗き込むと、オレまで内臓を持ってかれそうだぜ。
(アドリブ等々歓迎)
汚物にまみれた血肉の末路など、始末など、過去と呼ばれるゴミ箱サマにお任せしてきた。殉職マークを掲げながら、高らかに、
警笛を吹くサマは天使よりも天使らしい。法と秩序を貫こうとしていたオマエこそ、ああ、眼窩の前の協力者の真の『在り方』に気付けたのだろうか。彼は、
警察官は一般人を殴ったのではない。ただの人間で在りながら異常性を見抜き排除しようと試みたのだ。……猟奇殺人の捜査か、警官の血が騒ぐね。ま、本官にはもう血管も涙腺もないんだけどサ。粋なジョークで場を和ませたら協力者さんに声をかける。安心してくれ同輩、死人のことは死人に任せとけ。最早、協力者が驚く事などなくなった。いや、猟兵の力で幾等違和感を失くそうと、自分で名乗ってしまったら暴かれるも必然だ。おいおい、発くのはやめてくれよ、事件の黒幕だけ暴いちまおうぜ。
捜査は根性、犯人が現場に戻ってくるなら、百回現場を訪れても尚、不足と謂えよう。それにオレだってこんな身の上だ、まあ『身』なんてのは残ってないが、多少の狂気への耐性くらいは着いている。ああ、随分と散らばっちゃってまあ……。相手が人間じゃないっていっても、わざわざ『抜いている』ってのは何かしらの意思がある。呑み込まれないよう、ゆっくりと化け物の意図を咀嚼していく……。そろそろ切り上げるか、同輩。
なあ、何かわかったか。俺の方はもう立っているのもやっとなんだが……。休んどいてくれや同輩。どうやら犯人はハラワタにご執心な人でなしらしい。いや、執着しているのはハラワタを抜く行為の方か? 待て……このハラワタ、思ったよりも状態が良い。それに、死体の方、穴の開け方が莫迦みたいに綺麗だ……あんまり覗き込むと、オレまで内臓を持ってかれそうだぜ。……此処はツッコムとこだぜ、同輩。
そういやオレは経験したことがねぇんだけどよ。
死体には蛆が涌くってもんだぜ、オレに寄ってくんのは犬だけどな。
成功
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倉重・雨花
あらあらあらあら!
まあ、素敵。真っ赤で真っ黒でぶちまけられた肉片だらけ。現場そのものが臓腑の中のようでございます。居心地がよろしゅうございますね。うふふ、私、村一つ分の人間を皆殺しにした悪霊でございますからこれくらい。
されどまあ、ペラペラのご遺体など不可思議なこと。胎盤?孕む?蟲?シルバーレインの蟲は人と共生してますものね。此処、UDCアースですし。はてさて。何分生前は囚われの籠の鳥、恥ずかしながら無知故に。狂気の果てに答えがあるならしかと狂ってみせましょう、私、もとより狂っておりますし。
肉片ひとつひとつよく見て、時に触れ、血を舐め、肉を含んで舐り。深淵覗きたくば深淵を見なければ。ええ、ええ。
シュレディンガーが苦虫を噛み潰す。
箱の中の猫は生きているのか、死んでいるのか。
神に――怪物に――頭から丸呑みにされた場合、果たして、正気を保った儘、お腹に届くのか否か。乳酸菌その他に塗れた混沌の渦巻きの底、何処までも何処までも、復讐に焼かれるのか。いいや、オマエにとって業火とは既に鎮まったものではなかったのか。女は、少女は、バルーンいっぱいの風呂桶の中へと飛び込むかのように笑ってみせた。まあ! あらあらあらあら! 素敵。真っ赤で真っ黒でぶちまけられた肉片だらけ。現場そのものが臓腑の中のようでございます。この居心地の良さは彼方からやってきたのか、それとも、パンドラのようにお隣さんからやってきたのか。うふふ、私、村一つ分の人間を皆殺しにした悪霊でございますから、これくらい……! めまい? 吐き気? そんなもの、袋小路に棄ててきた。積み重ねたカタツムリの殻の量なんてまったく記憶にございません……。
されどまあ、ペラペラのご遺体など不可思議なこと。佛草と屍が喋っている方が幾等か、超常的に、健全なような気もする。胎盤……孕む……蟲……? 此処は銀の雨が降る世界では無かった筈だ。いや、勿論、どの世界でも蟲と共存する種族がいても可笑しくはないが。ええ、ですが、UDCアースは例外でございましょう。はてさて。何分生前は囚われの籠の鳥、恥ずかしながら無知故に、百舌の早贄くらいしか見たことがないのでございます。狂気の果てに答えがあるなら、しかと、狂ってみせましょう……。自他共に認める気狂いっぷりだ。協力者、汚職まみれな彼だって嘆息する他にない。
使い物にならない生き物は放置して肉片、ひとつひとつをじっくりと観察すると良い。時には触れて、血を舐って、肉を含んでしゃぶると良い……あら! 思ったより美味しいわ。そう、これは美味しいのね! それなら、寄ってくるのが正しいわ!
深淵覗きたくば深淵を見なければ。ええ、ええ。
――ごめんなさい。呑み込んでしまったの!
これ、
お供え物ですわね!
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
人外の女なら目の前にも居るわよ。
ま、下がって見ていなさいな
あれこれ考えるより直接本人に聞いた方が手っ取り早いわ。
死んだ女の魂を【降霊】
壮絶な最期だっただろうし
【誘惑・催眠術】を籠めた鎮魂歌【歌唱・慰め】で落ち着かせてから
私に憑依【ドーピング】する事で彼女の記憶を読み取り
何が起こったのか確かめるわ。
相当ヤバい記憶が流れ込むだろうけど【狂気耐性・気合い】で耐えて
得られた情報と【第六感・世界知識】を頼りに推理しましょうか
女の魂が見つからない場合?
簡単よ。彼女だったモノが生きてるって事。
その時は『挽歌・夢華満開』で婦警コスの女学生9人を召喚し
技能レベル100相当の【索敵】で見つけ出すわ
埒外とは何か。過程とやらを台無しにし、真相へと至る事で在れ。
純白だ――いや、純白の肌で裏側を、真っ黒い深海みたいな有り様を塗りたくっているようにも見えた。それも違う。協力者は――汚職を被った警官は、それの在り方を見抜いたのだ。見抜けてしまったとでも描写すべきだろうか。目の前の女は、プロのサキュバスは、俺の事なんぞ、路傍の石とも思っていない……!
人外の女なら、想像している通り、此処にも居るわよ。ま、私は一応猟兵って事になってるから殴れはしないだろうけど。退がって見ていなさいな。そう、強く忠告されてしまったら、鳴り止まない警鐘に中てられたら彼も沈黙する他にない。あれこれ考えるより直接本人に訊いた方が手っ取り早いわ。誰もいなくなったところで降霊術と洒落込む。ああ、何が視えるのか、聞こえるのか。悲鳴――絶叫――どうして。どうして、呼び戻してくれたのだ。
死に絶えた女の魂は泥沼よりも泥沼らしく、混乱と恐怖に支配されていた。いっそこのまま消滅してしまった方が楽だった、と、彼女は訴えていたが、取り敢えず、慰めると宜しい。鎮魂歌に乗せたのは誘惑、それに付け加えての催眠、そう、オマエは過去にとって、暴力的なまでに甘い蜜のようなものなのだ。……己に憑依させてそのイメージを、死の刹那を、読み取っていく。何が起こった。何が、この魂を怖がらせている……? 狂気への耐性が要るほどか。気合いで理性を保たねば成らないのか。いいや、在り来たりだ。喰われている。生きた状態の儘、息絶えても尚、ゆっくりと、虫食いに晒されている……。
……推理する必要もないわ。
餌ね。餌が必要だったのね。
お食事シーンはひどくゆっくりだった。もしかしたら、まだ、生きている人間が残っているかもしれない。婦警コス女学生×9の召喚、此処からは索敵の時間だ。
成功
🔵🔵🔴
菊原・エリカ
判定:WIZ
凄惨な現場は警察の方々なら見慣れていると思ったけれどそんな方でも体調不良に……?超常の何某かが関わっているのは良くわかりましたわ。
わかっているなら対策も立てられるもの。予め用意しておいた(アイテム化しておいた)固化能源を口の中に転がし、減っていく体力精神力あるいは正気度等をそれ以上の【回復力】で無効化しながら魔力を探りましょう。
警察の方々もお一つ如何?車酔いの時に甘い飴で気を逸してどうにかする様な物と思って下さいな。
「気分が悪かったので下手人らしきモノを取り逃しましたなんて格好がつかないでしょう?」なんて方便で少しでも彼らを動ける様にしておけば後々有利に働くかもしれませんもの。
自然ではない。まったく超自然な沙汰だ。
不自然を極めた結果がこの汚さだ。
着色されるつもりはない、と、オマエは微笑む。
人として慣れてはいけないものだが、警察官という勤めの上ならば仕方がない。人が殺されていたとしても、殺された人が如何様な状態でも、平常を維持しなければならないのだ。重ねて、今回の協力者である彼は更に深いところまで首を突っ込んでいる。投身自殺を成功させた仏様くらいならば、そう、直視も余裕な筈なのだ。だと謂うのに――そんな方でも体調不良に……? ああ、可笑しな事だ。可笑しな話だ。きっと、彼のような人物であれば、戦場でだって嘔吐はしない筈なのだ。超常の何某かが関わっているのは良くわかりましたわ。たとえば、ヒーローズアースで謂うところのダストブロンクス、廃液の臭いにやられるかの如く胃袋がからっぽ……。ええ、わかっているなら対策も立てられるもの。
重要なのは、この吐き気やらめまいやらが、酔いに近しい不調だと謂う事だ。超次元の渦に呑まれるような、外宇宙へと飛ばされるかのような、不快な感覚に違いない。それなら、予め用意しておいた
固化能源を口の中で転がし、心身の消耗を
相殺くしてしまえ。これで無効化は出来た。手繰るように、弄るように、魔力を辿っていく。
警察の方々もおひとつ如何? 車酔いの時に甘い飴で気を逸らしてどうにかするような物と思ってくださいな。そんな事を謂われたら、甘える他にないではないか。気分が悪かったので下手人らしきモノを取り逃しました、なんて、格好がつかないでしょう? 方便だ。優しい方便という代物だ。少しでも彼等を動けるようにしておけば、後々、有利に働くかもしれませんもの……。
さて、探っていた魔力の動きだが、思っていたよりも近いらしい。それもその筈、オマエの脳内へと、ずるりと、這い寄ってきていたのだ。これは……舐めておいて正解でしたね。犯人は現場に戻ってくる。何の為に? 新たな餌を回収する為に……。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『邪教人攫』
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POW : 嘆く牢獄
小さな【呪札】から溢れる【見えざる邪神の狂気】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【触手空間】で【心身が邪神の虜になること】で、いつでも外に出られる。
SPD : 嘶く御手
【異界】から溢れだす【邪神の見えざる触手】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ : 囁く愛玩
【敵】の認識外から【不可視の触手大怪獣】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
👑11
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臓物、或いはペラペラ死体の山、其処から漏れていたのは吐物か。ヒクヒクと山が動き始め、其処から、なんとか生き延びていた人々がなだれてくる。これは奇跡に等しい事だが、そうとも、魔の手から逃れていた者もいたのだ。協力者――警官と一緒に彼等を助け、一旦、外に出るのが得策だろう。だが、君達は知っている。神はそんなにも甘くはない……!
第一印象は『きれい』だった。人のカタチをしている、女のカタチをしている『それ』はわざとらしい、造り物みたいな妖艶さで、
狂気を垂れ流しながら歩んできた。理解出来る。理解出来てしまう。成程、あのような、グロテスクなまでの美しい女を殴ってしまったら、それは、汚職と見做されても仕方のない事だ。
するりと、お辞儀をして魅せた『ソレ』が口を開く。
――ご機嫌よう、生贄の皆様。神はハラワタを欲していますので、察していただけますか。それと、出来ればで良いのですが、女性の方は
胎をいただきたいのです。安心してください。たっぷりと、痛みを味わう事は保証しますので。
――※※※※が!!! おい、俺の事はいい! 生存者を助けてやってくれ! アレの狙いはハラワタだが、俺みたいな、既にズタボロなハラワタなんぞ要らねぇだろうよ!
※※※
生存者を助けてくれと彼は言っていますが、助けなくても話は進みます。
彼は意外としぶといのでこの章では無視して構いません。
UDC怪物をぶっ倒せ!!!
イリスフィーナ・シェフィールド
痛くなくても胎を抜かれるのは二度とごめんですのでお帰りください。
お嫌とおっしゃるならこの拳でお帰りいただきますわ。
攻撃は最大の防御っ、何かされる前にふっ飛ばせばよろしいのです。
ここで抵抗しないとなんとも良い気持ちになれそうな場所にご案内されそうですわね。
確かにそういうのが好きなのは否定しませんがお相手が誰でも良いというわけじゃありませんのよ。
抵抗したら引きずり込まれないと言うなら絶対にNOですわっ!
……抵抗できなかったりしても無駄なら気持ちよくなっても良いかなとは思いますけれど(すっかり駄目駄目な娘)
受け身では勝てない。その事に気付けたのは偉かった。
されど、気付けたところで、ひとでなしは既に臥せっている。
紫色の誘いだ、蠢動する化け物からの呼び声だ、これに屈した場合、人は人として生きていく術を失うだろう。それこそ、あふれ、こぼれた、ハラワタが皿の上で悦ぶかの如くに。痛くなくても、痒くなくても、たとえ気持ちが良くても、胎を抜かれるのは二度とごめんですのでお帰りください。嗚呼、まるでハラワタを、胎を抜かれた事が『ある』口振りではないか。そんなに綺麗に、ツルツルと、縫い目も残らないだなんて、良い腕の医者に出会えたものね。なんて、嘲りのような科白が降り掛かってくる。お嫌とおっしゃるならこの拳で、わたくしの暴力で、お帰りいただきますわ。知っているのか怪物よ、知っていたのか化け物よ、攻撃は最大の防御――何かを『される』前に何かを成せ、ぶっ飛ばせばよろしいのです。
お手軽呪札から垂れ流しに成っている、形容出来ない『狂気』に触れられた。ここで抵抗しないと、なんとも、絶頂するかのような場所にご案内されそうですわね。確かに、魅力的な香りですわ。先程まで強烈だった臭いが、匂いに変化するほどの、阿片めいた気配――ですが。お相手が誰でもいいというわけじゃありませんのよ。まったく解体慣れしている女だ、ただの解放感程度では、如何にも、心の奥底までは届かない……!
抵抗したら引き摺り込まれないと言うなら絶対にNOですわっ!
握り拳は十二分に輝いている。意志の強さを此処に表し、あの、忌々しい女の顔面に叩き付けろ! ……抵抗できなかったり、無駄だったなら、気持ちよくなっても良いかなとは、思ったりしますけど、ええ……。人攫い最大の誤算はイリスフィーナ・シェフィールドの強欲さにあった。そう、貴女、無理矢理が好きなのね……。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
この僕からハラワタを抜こうって?
僕は抜かれる側ではなく抜く側なのですよ?
僕は内臓抜きでも天才なのです!
数々のオブビリオンの内臓を抜き取ってきた熟達の業を味合わせてやるっぽい!
これが僕の内臓攻撃<血霧腕>なのです
引き抜くときに百足型呪詛を送り込むとゆー殺意に満ちた素敵使用
さぁ、呪詛に喰われて死ねっ!
ああ…生存者の救助?
攻撃こそ最大の防御ってことで被害が出る前に敵を仕留めれば問題ないのですよ?
火を通さずにハギスを提供するかのような所業だ。
詰め物をせず、丸々とテーブルへと運ぶ所業だ。
狂気だ――狂気が空気として振る舞っている。鼻腔から、口腔から、様々な穴から、ゆっくりと狂気が這入っていくのだ。耐性を持たない一般人はおそらく数秒と正気を維持出来ないだろう。蹲り、頭を抱え、神への祈りを唱え始めてしまうかもしれない。……この僕からハラワタを抜こうって? 僕は抜かれる側ではなく抜く側なのですよ? 一般人を庇うように、或いは、修羅像の如く、人攫い様に堂々とオマエは宣言してやった。僕は内臓抜きでも天才なのです! この自信、圧倒的なまでの自身への信頼、目の前に存在している『もの』は愚か者なのか、もしくは――数々のオブリビオンの内臓を抜き取ってきた熟達の業を味合わせてやるっぽい! 本気だ。この男の、鬼の言っている事は何もかもが本当だ。女は――人でなしは、オマエの動きを観察しようと試みた。
試みた、が、躱す、受け流すなんて事は『人を攫うだけの存在』にとって至難としか謂えない。既に目と鼻の先、いや、下腹部のところに『素手』が添えられていた。瞬間、途轍もない膂力で皮膚を破られ、中身を……ハラワタを引き摺り出される。蒼白とした己の面もよくわかるが、それより、ハラワタの代わりとして何かが這入ってくる。これは……百足? 呪いだ。殺意に満ち満ちた、餌を求めている呪いどもだ。さぁ、呪詛に喰われて死ね! いや、いやよ、そんなの。そんな因果応報、誰が受け入れる物ですか……。
ああ……生存者の救助? 攻撃こそ最大の防御ってことで、ほら、狂気も薄れているっぽい! 被害が出る前に敵を仕留めれば問題ないのですよ?
……そうかい、それなら、そのハラワタをこっちに見せないでくれ。
おっと、掴んだままだった。いけない、いけない……。
成功
🔵🔵🔴
オリバー・ハートフォード
なぁ御同輩、アンタが殴ったのもあんな人でなしの別嬪さんだったのか? まぁいいサ、アイツをぶん殴ってる間に生存者を頼むぜ。安心しろ、オレはアレに呑まれるほどヤワな身体はしてないぜ。
命中率重視の【UC:Melee Style】でお相手だ。牽制で柳葉刀を〈投擲〉し接近、そのまま警棒と盾で〈吹き飛ばし〉たり〈気絶攻撃〉したり、容赦なく畳みかけて制圧を試みる。相手がどんなナリだろうと、人でなしには変わりないからな。
ダンスはどうかな別嬪さん、生憎オレにハラワタは無いんだが、代わりに最高にクールな
手錠をプレゼントするぜ。地獄で懺悔しな、オマエを逮捕する!
(アドリブ等々歓迎)
カタカタと、カタカタと、歩む度に笑っているように思えて、時々自分が骨のある奴か如何か信じ難くなる。いや、むしろ骨がない笑いなんてのは猫の無い笑いよりも奇妙なのだが、兎にも角にも、別嬪さんとのご挨拶だ。なぁ御同輩、アンタが殴ったのもあんな人でなしの取り替え仔だったのか? まぁいいサ、アイツをぶん殴ってる間に生存者を頼むぜ。オレが救助になんか行ったらそれこそ肝っ玉が抜けちまうからな! それに安心しろ、オレはアレに呑まれるほどヤワな身体はしてないぜ。まったく、皮肉も通じないとは流石はスケルトン、出血代わりのトマト・ソースも果肉が使われてなければサラサラなだけか。小さなお呪いは目に入れても痛くない。そうだろう。何せ骨だけ警官には眼球なんてものは無い!
そんなに無い無いとジョークを言っていると、今度は、声帯までも失って終うのではないか。狂気と瘴気に挟まれて笑気を叩き付けるとは生意気な男だ。おっと、別嬪さんの顔面を砕くのは趣味じゃねぇが、人でなしの鼻なら幾等でも折る事が出来るぜ。尤も――重要なのは威力じゃあなくて中てる事だけどな! 牽制として投げられた柳葉刀が人攫いの腕肉を削いだ。痛みで鈍っているところへシールド・バッシュ! 転倒したところで、吹き飛ばしたところで割ってしまえよスイカを! オレはねえ、もう、振盪なんてのを味わう事が出来ないのサ。容赦のない畳み掛け、情け知らずの暴力、相手がどんなナリだろうと、化け物には変わりない――ダンスはどうかな別嬪さん、生憎、オレにハラワタは無いんだが、代わりにクールな
手錠をプレゼントするぜ!
野暮な飛び道具も、莫迦げたズタ袋も、結局はパーティへの招待状に過ぎない。地獄で懺悔しな、オマエを逮捕する! まさか、過去に戻って態々、時間を確認する暇も有るまい。待っててくれりゃあ、いつかはオレもそっちに逝くからな。いつになるかは知らねぇが!
成功
🔵🔵🔴
サリ・エンケファリン
「狂気に満ちた邪なる神の領域、出られるのは身も心も捧げし者のみ……ウフフ、一体ナニをされるのか興味深いわね。でも残念、ワタシの心は既に捧げてもう此処には無いの」
安定の狂気耐性で抵抗しつつ行動
命中したら無機物もと言うのは死体にも適用なら実に厄介なので、此処は範囲攻撃で近づかれる前に潰す
セイクリッド・ダークネスを使用、助手に身を守らせつつ【白き闇の翼】で触手諸共潰す
もし助手や味方にダメージが行ったら、無料で緊急手術よ
患った肉を削ぐのは面白い、新たに綿を詰めるのも大好きだ。
垂れる赤を拭う時の昂揚と謂ったら、もう、たまらない。
内臓が元気な内に回収しなくては!
邪神は――とある戦に備えて――超次元の渦とやらに溜め込まれているのだと耳にした事がある。実際に見て、聞いて、触れた事はないのだが、きっと其処は素敵な空間に違いない。狂気に満ちた邪なる神の領域、出られるのは身も心も捧げし者のみ……ウフフ。嗚呼、楽しい。とても愉しいイメージだ。いったい怪物は、人でなしは、領域内部でナニをしているのか。興味深くて興味深くて、いっそ、飛び込んでしまいたいものだ。でも残念、ワタシは心を既に捧げていて、もう、此処には無いの……。心とは鼓動の事か知性の事か。ああ、神にですら暴けない精神の有り様――この安定性は不安定さからやってくる。
不可視の狂気に触れたものは抗えない場合、スグサマ領域内部へと吸い込まれる。それが無機物や死体も対象であるなら、成程、想像していたよりも厄介と咀嚼する他ない。面倒事が増える前に、忌々しい沙汰が起こる前に、此処は『面』で叩くのが最適解だとオマエはユーベルコードを発動させた。闇が黒いだなんて誰が決めた? ホワイト・アウトだ人攫い。
王子様が――騎士様が――助手がオマエを庇うようにして立っている。後方から悠々と
白い闇を垂れ流すオマエは、さて、本当に医者を名乗れるのだろうか。触手諸共擂り潰し、滓を吹き飛ばし、もう十分だと思ったところでお隣に一般人。
そう、彼は怪我をしている。怪我をしていて、それが重いのなら。
無料で緊急手術よ――大丈夫、ワタシに全部任せなさい。
何もかもは究極の目的の為、死にそうでも尚、蘇らせる勢いで。
成功
🔵🔵🔴
倉重・雨花
うふふ、ええ、ええ。確かに私は一度、生贄に捧げられた身。毒を飲まされのたうって苦しみ藻掻いて死にました。しかし、私は地獄の淵より蘇り、村人を屠って回ったのでございます。ハラワタを抉るのは得意でございますの。
ええっと、協力者の方。私、人を屠るのは得意でございますが助けるのは苦手でございます。女人の方を引き受けますので、貴方が生き残りを助けて差し上げてくださいまし。できますでしょう?
では、我が悪夢の淵よりおいでませ。私を殺した村人たち。30人程度の村でございましたから……ええ、貴女も存分に味わってくださいまし。鉈で刻まれ、鋏で裂かれ、ハラワタ抉られる苦しみを。
ふふ、どちらが悪役かわかりませんわね。
カーニバルに参加する際、必要不可欠なのは楽しもうとする意思だ。
考えても無駄だと謂う事は知っている、その点、オマエはさらりと通れた。
のど越しが爽やかなのだから、当たり前の沙汰だろう?
お供え物は甘酸っぱい、腐れたザクロの真似事をしていた。臓腑へと、エクトプラズムへと流れ込んだ、途轍もないフレッシュさに嘗てないほど、
脳味噌が悦んだ。うふふ、ええ、ええ、確かに私は一度、生贄として捧げられた身。毒を飲まされのたうち回って苦しみ藻掻いて死にました。しかし、私は地獄の淵より蘇り、村人を屠り尽くしたのでございます。だから――もみの木にハラワタを飾る事、その為の新鮮な蛇を、抉るのは得意でございますの。未熟だったオレンジも今やもぎたてだ、放置がすぎて黴の餌食となってしまったが、故にこそ。この甘美の詩に相応しい。ええっと……協力者の方。私、人を捌くのは得意でございますが、助けるのは苦手でございます。女人の方を、人でなしを引き受けますので、貴方が生き残りを助けて差し上げてくださいまし。できますでしょう……? 嗚呼、出来るさ。出来ると言葉にする他ない。人でなしどもが如何して人の事なんぞを気にするのか。では――我が悪夢の淵よりおいでませ。殺したら殺される、奈落からの真理だ。
数としては30程、オマエを殺した結果、オマエに殺された連中が墓穴とやらから現れる。ええ、貴女も存分に味わってくださいまし。死体には、死者には、リミッターなんてもの存在していない。故に、触手に絡まれたところでフランケンシュタインの怪物、引き千切る事は容易と解せよう。鉈で刻まれ、鋏で裂かれ、ハラワタを抉られる苦しみ……。
囲まれた女は――人でなしは――怪物だと謂うのに、泣き叫ぶ事を許された。オマエがぐぃ、と、覗き込んだ刹那、顔面に跳ねてくる小腸らしき欠片。ふふ、どちらが悪役かわかりませんわね。口を開いた所為だ、甘ったるい脂肪分に舌をあてる。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
人間が喰われるのは構わないけど
やり方が気に入らないわ。
豚や牛の屠殺にも、苦しませない配慮が必要よ
オーバーロードで背中に黒炎の翼。
守護霊の憑依【ドーピング】で更に高めた戦闘力と
【狂気耐性・気合い】で邪神の狂気に抗い
【魔力吸収】で相手の呪札をただの紙切れに。
【召喚術・蟲使い・集団戦術】で無数の蟲が相手を覆い尽くす
安心して。貴女がやってきた事と同じ事をする気は無いわ
衣服の【解体】を終えた蟲達が還れば
残るのは全裸の美女
ご注文は私の胎よね♥
【結界術・早業】で汚職警官と生存者を保護したら
『想い募りて大爆発』で巨大化し【地形破壊】から逃げ惑う彼女を
【怪力・捕縛】で捕らえて胎内に挿入♥
媚毒【呪詛】と慈愛【医術・祈り】に満ちた体液が
【念動力】で意志を持つかの如く彼女の穴という穴から浸透。
全ての負傷・欠損を癒し、真に仕えるべき主を心身に教え込む
私は第2の骸の海。
今度は貴女の胎を味わわせて頂戴♥
彼女を外に出して元のサイズに戻り
【化術】で肉棒を生やし【串刺し・慰め】
胎内に【乱れ撃ち】ながら【生命力吸収・大食い】
赫々とした百合のコレクションに幾人もの人間が魅了された。甘ったるい、遅延性の毒に身体を浸す感覚は熱っぽさと寒気の反芻とも考えられ、成程、退屈しない生死の境と頷ける。爛々と、煌々と艶めく、ハラワタの蠢動に、蠕動に、糸の車と名付けるのは冒涜的だろうか。人間が喰われるのは構わないけど、そうね、やり方が気に入らないわ。豚や牛、人間の屠殺にも苦しませない配慮が必要よ。ヒキガエルのように足を持って、勢いよく、大岩とやらに頭部を叩き付ける。イメージとしてはそれこそ最も慈悲深いとオマエは諭した。超克――真っ黒い炎は果たして憤怒や傲慢の類だろうか。否、色欲だ。膨大で、膨張を続ける、永劫のような色欲だ。狂気に耐性が有るだって……? ねえ、貴女、貴女は既に正気とは思えない。怪物の力は凄惨だった。人でなしの呪いは完全だった。完璧だったが故に――吸い尽くされた。最早、ただの紙切れ一枚だ。神を招く術などない。這い寄ったのは猟兵によって、吸血姫によって召喚された『蟲』だけか。ようこそ毒虫、ハラワタを喰い破るのか?
安心して。貴女がやってきた事と同じ事をする気は無いわ。胎内に、体内に残っていた百足が殺される。カミキリムシを彷彿とさせる群れが衣服を――ヴェールを
解体にした。ちょっと待ちなさい、ねえ、ひどい悪食じゃないの。女体だ。女体が晒されている。お代官様なんぞに剥がされるならば、オマエが手に取った方がマシなのだと!
ご注文は私の胎よね?
汚職警官と生存者は
女体の時点で
排除してある。部屋の隅っこで大人しくしてくれれば問題ない。そうして、母の如く、文字通りにオマエは巨大化して魅せた。勿論、衣服は
女と同じだ。得物を握り締める事も出来ないが、さて、エモノは十分に発育しているだろう……? 混乱している女をつまんで、捕まえて、慈愛の蜜とやらを囁く。雨だ……滝だ……打たれている、媚毒にやられている。……絶句だ。ここは暗くて柔らかい。柔らかくて温かい……人でなしの脳髄がしびれる。
邪な神よりも邪な女神の方が心地いいのではないか。悪意に塗れた神よりも善意で狂った神の方が素敵ではないか。私は第二の骸の海。今度は貴女の胎を味見しても良いかしら。味見だって? 味見で済まないのは解っている。しかし、誰が抗う術を持てようか!
まったく強烈な代物ではないか。元のサイズに戻っても、滅茶苦茶な大きさではないか。内側に何を求めて、内臓に何を望んで、刺激とやらを齎す……。
ひとつで十分狂う事が出来た、人でなしの女は消失した。
成功
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第3章 集団戦
『腹喰蟲』
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POW : 腹喰
戦闘中に食べた【生命体の肉体 】の量と質に応じて【身体が成長し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 腹繰
【体内侵入 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ : 腹借
【産卵管 】から【すぐ孵化する卵の弾丸】を放ち、【体内で孵化した腹喰蟲に喰われる激痛】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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人攫いが――人でなしが――消失した事によって戸口は開かれた。
抑制されていた、秩序を保っていた怪奇現象が『爆発』を起こす。
津波の如くに――骸の海めいた異空間より――溢れたのは途轍もない量の『蟲』だった。
蛆を彷彿とさせる『それ』は巨大な口を有しており、それで体内を喰い進むのだ。
それの好物こそがハラワタである。
ハラワタを喰いハラワタに産みハラワタよりこぼれ落ちる。
嗚呼――君達は頭を抱えるだろう。現場は大混乱であり、UDC怪物は協力者や生存者だけではなく『外にいる一般警官達』も美味しそうなハラワタと見做す。
今回は協力者も護ってやらねばならない。勿論、君達は非情で在るならば、慈悲を持たないのならば、彼等を見捨てても構わない!
※※※
UDC怪物は協力者、生存者、一般警官達を狙います。
UDC怪物を殲滅するのが依頼内容なので彼等の生死は無視して構いません。
が、後味スッキリさせたい場合は被害ゼロを目指すのも良いでしょう。
サリ・エンケファリン
「ふうん……ハラワタを食い破る蟲、要は寄生虫ね。虫下しもあるけれど、直接食い破ってくるなら必要なのは施術による物理的排除、さあ切除手術の開始よ」
『助手』と"連携攻撃"、つまり助手が攻撃し自分が助手を強化治療する
死人である助手を食べた所で成長はせず、卵を撃って虫が孵化した所で痛みも感じない
そして傷ついた所は即座に強化治療する"継戦能力"で蟲を切除
ついでだから協力者達もダメージを負っている所を見かけたら外科手術で治してあげよう
注意をそらすデコイにもなる、死なないなら安い代償でしょう?
しかも治療費は無料
沈黙を貫く助手の姿は大先生に匹敵する。
跳ねまわる蟲の体液や牙、産卵管にも動揺せず、淡々と作業を熟す。
そのお隣でオマエは治験放題だ、嗚呼、実に愉しい依頼だ。
今度、似たようなものが在れば、食屍鬼か、アンデッドか……。
大小が違うだけで、生態、其処等の羽虫どもと変わりはしない。肉に集る蠅の子供等と比べても、さて、差を見つける事の方が困難か。ふうん……ハラワタを喰い破る蟲、要は寄生虫ね。虫下しもあるけれど、直接喰い破ってくるなら必要なのは施術による物理的な排除。嗚呼、考えなくたって手足が動くものだ。脳味噌が働かなくたって翼が悦ぶものだ。さあ、切除手術の開始よ――ケーキ入刀よりも祝福してくれた人体への入刀、メスの鋭さよりも丁寧なノコギリの扱い方。それでは花嫁、騎士様との共同作業と洒落込むが好い。
大切な約束と重要な誓い、その、真っ赤な糸へと身を委ねるようにして彼は手袋をした。これが夫婦の絆、堕天使と死者のコンビネーションと謂うべきものか。そう、死人である騎士が腹を裂き、ハラワタからの蛆虫に喰われたところで痛くも痒くも無い。それに重ねて、産卵したとして、嗚呼、孵ったても血肉は腐り果てている。更には騎士が傷ついたとしてもスグサマ
支援し、蛆虫とのオサラバ関係。そうね、ついでだから
協力者達も治してあげる。腕がもげようと足が千切れようと、ハラワタがこぼれようと――外科手術でお人形さんみたいにしてやれば問題ない。注意を逸らすデコイにもなる、死なないなら安い代償でしょう? ええ、申し訳ないけれど、精神の方は専門外なのよね。発狂したならセルフ・サービスで記憶消去をオススメする。
しかも治療費は無料、怪我し放題、抉られ放題、縫われ放題。
抜糸までの時間凡そ数秒、悲鳴を上げる暇もない。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
あー、めんどうだなー
僕って多数の人間を守るのって向いてないんだよねー
さっきも言ったけど攻撃こそ最大の防御なんだよなー
蟲を倒すには蟲を用意するのが一番
この場を<蠱毒>に変えることで駆除するですよー
とゆーか数が多すぎてこれ以上できることはない
後は結果を待つだけっぽーい
悪食さを極めたミミズに、蛆虫に、
怪物の詳細を説いてやれ。好き嫌いをしないものこそ、怪物を名乗るべきではないか。あの偏食家に引導を渡すならば上位種を、上位の存在を見せ付けるのが心地良い。ハラワタだけでは満たされない、皮も肉も骨も、一切合切を臓腑に収めるべきだ。咀嚼せずとも口腔でほどける肉感、食い応えは皆無。
――病み上がりには丁度良いのか、竜すらも貪る呪い。
人間だ――多数の人間が、惑い、悶え、叫喚を眺めている。数多の双眸は蛆虫へと注がれ、涙で濁っても尚、そのハラワタどもは鳴々と騒がしい。限界を迎えたのか協力者も佛草、何かしら祈りのようなものを散らかしていた。あー……。正直に謂ってしまえば、面倒臭い。蟲どもの蠢動よりも、ああ、ヒトサマの錯乱の方がヤカマシイのだ。僕って多数の人間を守るのって向いてないんだよねー。さっきも口にした通り『やられる前にやる』『攻撃は最大の防御』こそが猟兵らしさの証だ。それに、熟達の忍、暗殺こそソレの王道と謂えよう。まあ、何にせよ蟲を倒すのには蟲を用意するのが一番。人でなしに注いだ毒虫をもうちょっと大きくすると悦ばしい。この場、この時こそ蟲毒、大百足のウネリと知らしめるが良い……。
大は小を兼ねると謂うが、成程、滂沱を受け止め切れるのは星だけか。地中を這い、進む、卵管晒したミミズの塊に
大百足はやり過ぎか。とゆーか数が多すぎてこれ以上できることはないよね。ミミズが喰いついたとしても、弾丸の如くに卵が発射されても、あの装甲は破れまい……! 後は結果を待つだけっぽーい!
ところでこの毒虫、相手が男の場合は何処に寄生するのか。
考えるだけ無駄と謂えよう、何せ、彼等はオマエに近づけない。
成功
🔵🔵🔴
オリバー・ハートフォード
ようやく正体を拝めたのはいいんだが、コイツはちょっとハードワークになりそうな雰囲気だな。下がってな御同輩、外の連中にも離れる様に伝えてくれ。アンタらはコッチ側に来るには早すぎる。
UC発動で突っ込むぞ。ショットガンをブっ放して〈部位破壊〉してから〈傷口をえぐる〉ぜ。口が急所らしいならそこに銃口でも足でも叩き込んで〈引き裂き〉、無力化していこう。たかられるだろうが、もともと失ったはずのものだからな、多少食いちぎられても〈激痛耐性〉で戦闘続行だ。
この顔を覚えておけよって言っても、オマエらには目がねぇから無理な話か。さぁかかってこい虫共、テメェらを地獄に送り返してやるぜ。
(アドリブ等々歓迎)
連中の意図が、考えが透けて視える。餌を貪るついでに寝床を拵え、そのまま寝始めるなんて怠惰の極みではないか。いや、生命としては、超自然としては正常なのかもしれないが。我々にとっては恐怖だ。カタカタと歯の根が合わないほどに!
――オレには歯茎もねぇけどな。
ヘル・ジョークに喝采在れ!
幽霊の正体見たり枯れ尾花――なんて言の葉が脳裡に、いや、頭蓋の裏に浮かんだが、現実としては只の蛆虫で在った。蟲毒の為の壺をぶち壊して世に晒されたカース・マルツゥの馥郁な具合。おう、ようやく正体を拝めたのはいいんだが、コイツは、ちょっとハードワークになりそうな雰囲気だな。先程までの別嬪さんとの音頭が懐かしく思える、ボン踊りの最中に横槍をされた気分に陥った。そうさ、これが本当に骨の折れる仕事ってやつよ。下がってな御同輩、外の連中にも離れる様に伝えてくれ、アンタらはコッチ側に来るには早すぎる。骨粗鬆症めいた話だ、スカスカのスポンジを狂気爆発に突っ込んだら、刹那の内に膨らみ、こぼれてしまう。さあ――突撃の時間だ。オレは仕事終わりの麺類に目が無くてサ……。
ぶっ放せショット・ガン! がん細胞を駆逐するかの如くに蛆虫どもを排除するのだ。おお、何故だろうか。オマエは復活の文句を唱え血と肉と皮と骨に戻る――どうだ、オレも中々に良い面してると思わねぇか? 何? 面の皮が厚いだって……? 口ほどにもない連中だ、立て板に水ではなく鉛玉をくれてやれ――集られても蝕まれても、もともと『失った』筈のもの。ああ、多少食い千切られても悔いが残らねぇようにしてやるサ。
この顔覚えておけよって言っても、オマエらには『目がねぇ』から無理な話か。さぁ、かかってこい蟲共、テメェらを地獄に送り返してやるぜ……!
外宇宙往きの列車なんぞ停めてしまえ、蛆虫にはコキュートスがお似合いだ。
成功
🔵🔵🔴
倉重・雨花
あらあら、まあまあ、大きなみみず。土を耕すことなき役立たずの化けみみずは退治してしまいましょう。協力者の方々のハラワタを喰うてはなりません。働かぬみみずにやる餌はございませんわ。
私には傷を治すようなもの、守るような術はございません。私はただひたすらに傷つけるだけにございます。けれど、これならば進路を妨げることはできますでしょう。
さあ、火炙りの時間でございます。脂ののったハラワタを喰うてきたならば、みみずも脂がのっていそう…さぞや燃えますでしょうね。せめて冬場の暖くらいには最期に役立ってご覧なさいませ。
ええっと。確か…汚物は消毒だー、でしたっけ?こういう時に使う言葉でございましたかしら?
お供え物の花束を狙って、フラフラと飛んできた蝶々、その泡沫めいた儚さは詰め込まれた悪夢にも似ている。精神感応を身に着けた女の子は、可愛らしい少女は、己の脈の有無すらも認識出来ていない。ああ、殺された。殺されたのだから、屠ってあげるのが礼節なのだ。籠の中の鳥はいつまでもいつまでも、いつまで、妖しげな、艶やかな目玉を空に晒すのか。あらあら、まあまあ、大きなみみず。土を耕すことなき役立たずの化けみみずは退治してしまいましょう。肥溜めに脳天から落ちていく感覚は、さて、復讐心を煽るものか、絶望を加速させるものか。ええ、協力者の方々のハラワタを、糞の詰まった袋を、喰うてはなりません。働かぬみみずに、腐った乳を棲家にするうじに、やる餌はございませんわ。それでは猟兵よ、哀れな憐れな彼等彼女等に慈悲と謂うものを与えるのか。……私には傷を治すようなもの、守るような術はございません。私はただひたすらに、莫迦みたいに、傷つけるだけにございます。けれど――刹那の内に広がったレッド・カーペット。ひとつひとつを観察してみれば、嗚々、呪いの気配は彼岸花として具現化する。これならば進路を妨げることはできますでしょう……。業々、劫々……さあ、火炙りの時間でございます。
卵の弾丸が即座に燃え尽きた。尊い尊い命への冒涜が不適合たるみみずに降り掛かっていく。脂ののったハラワタを喰うてきたならば、みみずも脂がのっていそう……。さぞや燃えますでしょうね。ちょっと前までの秋刀魚と瓜二つか。せめて冬場の暖くらいには最期に役立ってご覧なさいませ……。それで、オマエは無意識に咽喉を鳴らしている。仕方のない事だ。お供え物を喰ったみみずも、きっと、よく火を通せば……。
ええっと、確か……汚物は消毒だー、でしたっけ?
それとも、どうだ、あたたかくなっただろう……?
こういう時に使う言葉でございましたかしら?
……ご馳走様が聞こえない。
成功
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イリスフィーナ・シェフィールド
これはまたグロテスクな方々がお出ましになられましたわね。
護衛対象が多いのでロボ形態の真の姿に変身した上で指定コードで敵を引き寄せましょう。
寄せてくる敵集団をブレイズ・スラッシャーで斬り捨て凪ぎ払い叩き潰しましょう。
装甲食い破って体内に侵入してきそうですから近づかれたくないですわ。
酷いことされるの興奮は覚えても痛いこと事態が好きではないのです。
なにより死んでしまいますしね。
……愛しいかたに色々ぐちょぐちょにされるのは大歓迎ですけど。
オマエほどに適した胎役は存在しない。オマエほどに魅力的な、孕ませるべき肉の嚢は見つからないだろう。嗤笑するワームは体内への侵入を試みるも、既に、地を這う死体となっていた。絶命しても粘つくサマはオマエのヒロイン性の証明に他ならない!
芸術的、或いは、在り来たりな展開だと、流れだと片付ける事も容易だが、現実、この凄惨な光景を凝視するのは不可能に近い。嫌悪の念に苛まれ、憎悪の予感に蝕まれ、その蠕動を、蠢動を認めなければ成らないのだ。これはまたグロテスクな方々がお出ましになられましたわね。理性的に、冷静に、狂気とやらをゆっくりと己の中で咀嚼していく。あの爆発は何処か焼き過ぎたウインナーにも似ていた。……嗚呼、護衛対象が多いのは、むしろ『喜ばしい』事だったのかもしれない。何故かと謂えば他人が発狂しているのを見ていると此方が正気に引き戻されるから。ええ、わたくしの真の姿を、本気というものを魅せてあげますの。マシンよ、マシン、オマエはバチバチと装甲を鳴らすのか。均すようにして発光し、挑発し、蛆虫どもの注意を自らにこびり付ける――目玉は何処かって? 知るものか。
近づかれたくないのが本音だが、しかし、一般人を餌にするワケにもいかない。這い寄るワームを一匹一匹、丁寧に丁寧に、逃さないように斬り捨てる。酷いことをされ、蹂躙をされ、興奮するのが常だとしても。わたくし、痛いこと自体が好きではないのです。嗚呼、何より死んでしまっては、愉しい事も味わえない。そのループの上で舞踏をしようと、アカシック・レコードは応えないのだ! かかってきなさいな、スプラッタな方々、わたくしは易々と食べられないと思っていただけると幸いですわ!
……愛しいかたに色々ぐちょぐちょにされるのは大歓迎ですけど。
この女神様依存症め、一度、ハラワタを洗浄してみては如何か。
成功
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真波・祭
応援に来たよ……って、うーわ。気持ち悪っ。
ここに来たのは失敗だったかなぁ。
ううん、あの人達を一人たりとも犠牲にしちゃいけない。
人手があって多すぎるってことはない筈よね。
私よりも他の人達の方が圧倒的に上。
なら私は、あぶれた奴や死に損なっている奴を相手にしていこう。
誰一人食べさせたりしないよ。
エアライダーの力で空中を疾走。
敵と守るべき人達の位置や動きを確認。
手を出してきそうな奴らを叩き潰していくよ。
って体液体液! 掛かる掛かる!
太陽の力を解放! 全部燃やす! 蒸発させる!
バイブルを紐解いて最初に目にした言の葉は『光』だった。現実で起こった事ではないと謂うのに、そう、オマエは眩むような思いに陥る。何故かと問われたならば、想、イメージで脳裡が驚いたからだ。拭い取ろうとして虚空をなぞる、これが幻想だ。
――人攫いに遭わなかったのは奇跡に等しい。
アンラ・マンユの再誕を見定めて代々、その体液の運命に翻弄されつつも、尚、終焉とやらを覗き込む。垣間見たのは人間だったモノの山積みか。薄っぺらい、夏の日の衣めいた死体と散らかったハラワタ。ご馳走を求めて蠕動するワームは、嗚呼、憎たらしさを、肉らしさをベヒモスが如くに纏っている。応援に来たよ……って、うーわ。気持ち悪っ。極めて人類らしい意見だ、たとえオマエが埒外でも、エンドブレイカーの類でも、グロテスクを直視するのは避けたいところか。ここに来たのは失敗だったかなぁ。今にも痙攣を始めそうな己のハラワタを制してみる。ううん、あの人達を一人たりとも犠牲にしちゃいけない。人手があって多すぎるってことはない筈よね。騙されたと思って力いっぱい揮うと良い。私よりも他の猟兵の方が圧倒的に上。なら――かっこうの餌食を狙うのが宜しい。あぶれた奴や死に損なっている奴を相手にしていこう。誰一人として蟲毒にはしない、孤独にもさせない。
太陽の如く――宙を往くサマはオマエ、何処までも溌溂とした女の子か。守るべき人達を視界に入れて、最も彼等に近いワームをぶん殴る――叩き潰した。嗚々、体勢を崩す必要もなく連中は脆かったのだ。飛び散る肉片……こぼれる粘性……って体液体液! 掛かる掛かる!!! 解放せよ燦々と、オマエは神に愛されている。
全部燃やす! 蒸発させる! 欠片も残さず焼き尽くすわ!!!
猟奇殺人ハラワタ事件――その黒幕は絶え、爆発した狂気も治まっていく。協力者たる汚職警官が君達に頭を垂れた。ああ、ありがとう。これで事件は解決だ。アンタ等のオカゲで生存者も警察の人間も、誰一人『死ぬことなく』戻って来れたぜ。まあ、何人かは完全に正気を失っちまったけど――なあ、そっちで預かってくれねぇか。
程なくしてUDC組織のエージェントが発狂者を回収していった。
これにて依頼は完了、真相は、心臓だけが知っていた。
成功
🔵🔵🔴