7
人が力を振るう時、人は力に振り回されているのだ

#アスリートアース #その他スポーツ #ネタ依頼 #参加したらネタ枠 #てあるぺ


「今宵のロゴスも己に戻らんとしている……」
 顔がもう怪しい雰囲気の少年は、眼鏡をスチャッと押し上げて、レンズを真っ白に反射させながら机の上で両手を重ねて前かがみ気味に、集まった学生を見回す。
「場所はこちらの廃ビル。昼間見に行ったところでただの瓦礫の楼閣だが、深夜に立ち寄ると立派な会社になっているらしい。と言うのも、どうやらシャドウが湧いているようでね」
 シャドウ……それは、誰も認識できない過去の天災……『ロゴスブレイク』に乗じて発生した、人類にとっての『もう一人の自分』とでもいうべき存在。ロゴスの断片と呼ばれる超常存在によって秘匿される奴等は、一般人では認識する事も、通常兵器で排除する事もできない。そして……殺害した人間を、自分達と同じモノに変えてしまう。
「昨今問題となるブラック企業……過労死した人々の無念、怨念がシャドウと化し、そして同じヤシロチクの民を引き寄せて増殖しようとしているようだ」
 つまり、長時間労働とサービス残業で心身ともに疲弊し、帰りが深夜になった人々を引き寄せ、瞬く間に同化しているのだろう。
「そこで君達には引き寄せられる民間人に先立ち、潜入してほしい。中に入れば、恐らくはブラック労働の現場になっているはず……学生の君達に労働の苦痛をいかがなものかとは思うが……」
 同じロゴスの断片を持ちながら、人の形を保ち続けているモノ……殲滅者【ジェノサイダー】と呼ばれる子ども達は、夜の街へと向かっていった。


「……ていうのが今回のシナリオです」
 説明しよう!ここはアスリートアース、そして今語ってたのはその他スポーツ、『テーブルトークロールプレイングゲーム』における前置き部分である!!
 今回プレイするシステム(ゲームのタイトルのこと)は、誰にも認識できない災厄『ロゴスブレイク』によって生じた人類の影、シャドウ。そして奴らと同じロゴスの断片を持ちながら、人あり続ける子ども達『ジェノサイダー』。力を振るう程に、影に落ちていく彼らの戦いと、影堕ちの恐怖を描く、青春と葛藤、そして同胞殺しを描くゲーム。その名も『テレキネシスソウル』。
「てあるぺがその他スポーツですか……競技人口の少なさが悩みでしたが、試合できるところまで来て、良かったですね……」
 などと、チームの一人が涙ぐみながらメンバーを見回すと、なんか全員黒っぽいユニフォームになってるじゃーあぁりませんか。
「ひゃっはー!!俺達ダークリーガーのターンだぜぇ!!」

「……というわけで、アスリートアースにて、マイナースポーツを取り扱っていたその他アスリートの方々が闇堕ちする事件が予知されました」
 人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)が既に疲弊した様子で語り始める。まぁ、だろうね。事件予知したと思ったらそれはゲームの話で、そのあとが本来の予知とか、夢か現か混乱するよね。でも、そろそろ慣れてくれないと困る。
「皆様には現地入りして頂き、闇堕ちしていない方々のグループと共にこのゲーム?試合?に挑んで頂きたいのです」
 つまりやる事はいつも通りのアスリートアース案件。
「試合形式は対戦グループは全員同時に同じ卓を囲んだプレイヤーとなり、『協力して』目的を達成する事になるようです。そしてセッション……ゲームの一回分が終わった際、各参加者の活躍度合いを点数化して、最も活躍していたグループの勝利となる試合形式をとっているそうです」
 つまり、ボスを倒したら勝ち、ってわけじゃないって事。
「前回とほぼ同じ説明になってしまいますが……しすてむ?なるものが大きく異なる様子。それと、今回は活躍『しすぎる』と不利になるようですから、お気をつけて」
 転移門を開く椿は、十面ダイスを二個ずつ配ってくれるのだった。


久澄零太
ヒャッハー!

『ネタ依頼』だぁ!!

アスリートアースでテーブルトークロールプレイングをその他枠でやっちゃう系シナリオ(の、予定)です

第一章はキャラメイクからルール説明

第二章は探索パート

第三章は戦闘パート

になる……はず?

また、このシナリオにはテーブルトークロールプレイングゲームという特性上、『UC、装備、技能が基本的に作用しません』

そらそうよね、実際に動くのは猟兵ではなく、猟兵が扱ってるキャラクターなんだもの

てあるぺ慣れしている人ならメタ読みやダイステクも役に立つでしょう

執筆は書ける時にのほほんと書いていく予定です

とりあえず4、5人くらい集まったらサックリ第一章を完結させてシナリオ内シナリオを開始できたらいいなーと思っております

ていうかさっさと第一章終わらせないと、ルール説明ができないし

ではでは、皆様の参加をお待ちしております

なお、その他スポーツとされている通り競技人口が少なく、チームってほどチムチムしてないため、猟兵チームとダークリーガーチームって分け方をします

何言ってんだコイツって思った人はアスリートアースの説明を見よう!

君達は試合に臨むにあたって、闇堕ちしてないどっかのチームと組んでるって事になってるぞ!
139




第1章 冒険 『その他スポーツを練習しよう』

POW   :    体当たりで果敢にチャレンジする

SPD   :    器用にコツを掴みながら練習する

WIZ   :    ルールや戦術の理解を深める

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
「てあるぺ」も、色々なシステムが有りますねぇ。
これだけルールが違う以上、「一括で競技化」も難しそうですが。

初見のゲームである以上、情報を調べつつ運頼みで組む方が良いでしょう。
【奘珤】を発動、[幸運][演技][早業]と言った技能に対応するアクセを其々作成、着用しておきますぅ。

データ面は「パーティバランス重視で、不足している項目を補う」様に作りますねぇ。
可能であれば、該当のゲームを扱うサイトを検索し、「初見でも使い易い構築」を調べ、それに合わせましょう。

パーソナルデータはランダムですが、ええ、「性別:女性」「胸が大きい/豊満」という結果が出るのはまあ、いつものことですので。


リカルド・マスケラス
「なるほどなるほど。今回はそういうシステムなんすね」
TRPG同好会会員その◯(←好きな数字を入れてね)としても、張り切っちゃうっすよ〜
「あ、お茶菓子焼いてきたんで食べるといいっすよ〜」

まずはルールを把握。キャラメイクは探索パートの情報収集にリソースを割いて、先頭ではサポートに回るタイプ。クイックスタートにそれらしいものがあれば、それを利用か多少改良
「この手のものはキャラデータハードでなくてもキャラ設定ソフトで個性出せるっすからね」
一応、キャラ被り事故防止に前衛系キャラのクイックスタートも見繕っておく
「動かしやすく、組織に忠実だけど後輩達は死なせないよう頑張る先輩キャラで行くっすよ」


涼風・穹
……また邪神が病んでいるのか…?
年末はどこも忙しいしな…
……おや?
邪神暁からも怨念が…というか周囲のあちこちから同じような怨念が漂っているな…
そんな時は『世界救済社畜TRPG ネバー・レイト・ナイターズ』をプレイするのだ(錯乱中)

ふむ
今回は2D10でプレイするシステムなのか?
活躍度合いの点数化というからには加点基準を事前に確認しておくべきかな
合気やいいねボトルみたいなものとはまた違うのか?

取り合えず学生のキャラとなると殺人鬼の高校生でポジションはアタッカー
名前は風真和弥で
前衛のダメージディーラー役だな
(実は冒頭で怨念に当てられて倒れていて《灼滅者招来》が発動して本人がプレイしていたというオチ)



「……また邪神が病んでいるのか……?年末はどこも忙しいしな……」
 涼風・穹(人間の探索者・f02404)はステータスシートとルルブを見比べて、ざっくり概要を確認しつつ、ふと、顔を上げる。
「……おや?邪神暁からも怨念が……というか周囲のあちこちから同じような怨念が漂っているな……そんな時は『世界救済社畜TRPG ネバー・レイト・ナイターズ』をプレイするのだ」
 おめめぐるぐるでグロテスクな事になりそうなルルブを掲げる穹。苦労していそうだな……こちらはいい加減愛想をつかしてニートライフを謳歌しているのでゆったり対応できるゾ。
「死ねェ!!」
 アィエェエエエ!?ヤシロチク!?ヤシロチクナンデ!?
「ほらそこ、セッション始まる前に正気度判定にファンブルしてる場合じゃないっすよー?」
 リカルド・マスケラス(希望の仮面・f12160)は苦笑しながら卓の支度を手伝うと、クッキーが入ったバスケットを真ん中に置きながら。
「あ、お茶菓子焼いてきたんで食べるといいっすよ〜」
「わー、ありがとうございます!紅茶か珈琲あったかな……」
 などと、GMがお湯を沸かしている間にルルブを広げて。
「今のうちに概要だけ説明しちゃいますね。判定はd100、下方成功です。判定に必要な能力値は『気魄』『術式』『神秘』の三つ。これらの内、二つの組み合わせで『破壊』『斬撃』『魔法』の三つの攻撃力が決まるよ」
「と言う事は、今回のシステムは得意分野の攻撃性能が高くなるシステムなのですねぇ?」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はここまで、攻撃力と耐久力はトレードオフなシステムしか経験していなかったため、ふむり。
「『てあるぺ』も、色々なシステムが有りますねぇ。これだけルールが違う以上、『一括で競技化』も難しそうですが」
「ふぎゅ!?」
 GMが死んだ!るこるのろくでなし!!
「私のせいですかぁ!?」
「活躍度合いの点数化というからには加点基準を事前に確認しておくべきかな。合気やいいねボトルみたいなものとはまた違うのか?」
「活躍度合いは『シナリオの貢献度』で決まるよ……かなり細かいから、GM情報として基本的に非公開なんだ……ていうか、プレイヤーがそれを把握しちゃうと、加点要素になるであろう行動を全員が取って、そうでもないのを全員が回避して、シナリオ進行に支障がでるからマスクデータにせざるを得ないんだ……」
 心を折られたGMがしくしくめそめそしながら解説を続けると、穹はペンを取り。
「となると、細かい事は気にせずやりたいようにやった方が早そうだ。取り合えず学生のキャラとなると殺人鬼の高校生でポジションはアタッカー、名前は風真和弥で。前衛のダメージディーラー役だな」
「あ、戦闘判定の話してなかったや」
 ルルブを読んで先に把握していた穹に続き、GMが言う事には。
「ポジションっていう戦闘中の『役割』みたいなものがあって、それに応じて各能力値にボーナスが乗るんだけど、ざっくりイメージで前衛、中衛、後衛があるよ。とはいえ、近距離攻撃が届かないのは後衛だけだから気にしなくてもいいかな……ただ、あくまでも概念距離の戦闘だから、後衛がヘイト稼ぐと近距離攻撃で敵が殴りに来たり、前衛の違う人がフルボッコにされたりするから気を付けてね」
「敵の射程を活用して立ち回るって事は気にしない方がよさそうっすね……」
 穹のキャラがガッツリアタッカーで構築されている事を受け、リカルドがサポーターとしてキャラクリしていくと。
「ん?このスキルの『断片値』ってなんすか?」
「あ、このゲームはスキルの発動にリソースを使わない代わりに、その断片値が上昇するの。そして一定値に到達する度、判定にボーナスが乗るよ。ただし……セッション終了時に『浄化判定』を振って、基準値以下まで下がらなかった場合は……『影堕ち』して、次回セッションの敵としてキャラロストすることになるの。もちろん活躍度もマイナスになるから気を付けてね」
「あっぶね!?」
 探索パートにリソースを裂くべく、判定にボーナスが乗るタイプのスキルで固めようとしていたリカルド。ほっといたら戦闘開始前にエグイ断片値に到達していただろう。
「この手のものはキャラデータ【ハード】でなくてもキャラ設定【ソフト】で個性出せるっすからね」
 効果量こそ低いが、断片値のリスクなしで取り扱える、特定の判定値にボーナスを盛る汎用スキルを主体に構築して、出来上がったものは。
「動かしやすく、組織に忠実だけど後輩達は死なせないよう頑張る先輩キャラで行くっすよ」
「アタッカーとサポーターがいらっしゃいますしぃ、私はヒーラーでしょうかぁ?」
 るこるはルルブの後ろの方にある、初心者お勧めビルドをペラペラ。
「ヒーラーにもいろいろな型があるのですねぇ……」
 回復を行う際に追加効果が付随するのが基本。その内容がバステの解除だったり、バフだったりするわけだが。
「ポジションによって、回復量やバフの付与量にボーナスが乗りますねぇ……あ、メディックなら、スキル効果と別にバステ解除の効果が追加で発生するのですかぁ……ではスキルは防御アップのバフが付いた回復スキルにしておけば、全員に意味がありますねぇ」
 初心者ヒーラーなら、スキル効果とか効率を気にせず「とにかく回復すんぞオラァ!!」と脳筋ヒーラーができる分かりやすい構築である……で。
「パーソナルデータはランダムですが、ええ、『女性』『胸が大きい/豊満』という結果が出るのはまあ、いつものことですので」
 もはや呪いの領域に達してないか?
「女神様の加護ですぅ!!」
 何はともあれキャラメイクは完了……セッションの幕が上がる!
「あれ、誰か倒れてますよぅ?」
「穹が……二人いるっす!?」
「ばれては仕方ない……俺こそは、真なる風真和弥だ!!」
 なんか目つき悪いと思ってたら、別人だと!?まぁ、プレイヤーって意味じゃ召喚者と同じスペックだからいいか。
「「いいんすか(ですかぁ)!?」」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ダーク化スプリンター』

POW   :    スプリンター・ストロングウィンド
レベルm半径内を【強風 】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【正々堂々と勝負する人物を祝福する追い風】で加速、もしくは【妨害行為を行おうとした者を襲う逆風】で減速できる。
SPD   :    スプリンター・オーラ
【短距離走愛が具現化したオーラを纏った姿】に変形し、自身の【スタミナ】を代償に、自身の【移動速度と加速力】を強化する。
WIZ   :    スプリンター・スタイル
【競技前のウォームアップ 】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 深夜のオフィス街。その片隅に佇む廃ビルは、ぼんやりと光を放つと、割れていた窓ガラスが蘇り、人もいないのに明かりが灯る。
「仕事……しなきゃ……」
 終電に間に合おうと家路を急いでいたサラリーマンが、光に当てられた途端に虚ろな眼差しに変わり、フラフラしながらビルの中へ……彼の地は誘蛾灯の如く、犠牲者を誘い込む……。

 ジェノサイダーが到着した時点で、既に一定の犠牲者が内部に取り込まれているようだ。数が少ない今なら、救出しきる事もでき……。
「つまりスキルをガンガンに使えばよろしいな!任せておけ、短期決戦は我々の得意分野だッ!!」
 最後まで話を聞いて!?とりあえず、中に入るのは簡単だけど、内部は社畜の皆さんが残業催眠に当てられて終わるはずのないノルマを達成しようと働き続けているよ。この人達を助けるには、お仕事を台無しにして目を覚まさせるショック療法でもいいし、帰りたくなるように仕向けるでもいいし、とにかく『これ以上はお仕事ができない』って状態にすればOK!!

※ダークリーガーはGMの説明に割り込んでくるくらい短気です。どんどんスキルを使うし断片値もあげてきますが、ほどほどの対抗にしておかないと帰らぬキャラになるでしょう。活躍度を取られ過ぎず、かつ安全な上昇値を目指すのがコツだぞ!
リカルド・マスケラス
「キャラ名は狐塚・リッキー、昼行燈的な学校の生徒会長的ポジションで行くっすよ。得意ポジションはジャマーっすね」
とりあえず、ホワイトボードにキャラの断片値情報とか共有データを書いておく。あと判定回数でゲーム内の時間進行がどうなるか確認
「行動回数に余裕があればアイテムの調達とかもしておきたいっすからね」
消えた社畜達の情報を集め、効率よく業務を台無しにするor帰らせる説得材料を引き出し仲間と共有
「時間進行は管理しとくっすから、まずは落ち着いて計画を立てるっすよ」
そう言って他のキャラの出番も調整しながら回してゆく
あとは情報収集や説得でスキルを程々にアピールして中盤の見せ場でも作るっすかね


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
また酷い状況ですねぇ。

一番手っ取り早いのは『放火』と言う気もしますが、敵方支配下の建造物で可能か微妙ですから、打つ手が無くなった場合の最終手段と言うことで。

まともに夕食も摂れていない方も居そうですし、香りと音で惹きましょう。
パーソナルデータが一部(姓名:牛牧・洸/16歳)程度しか埋まっていないのを良いことに「拉麺研究会」の所属とし、チャルメラの音楽をスマホから大音量で流しつつ、備品を使って「ラーメン屋台」を始めますねぇ。
説得力を増す為に、【豊饒現界】で強化した[料理]と、必要なら『FTS』から出した素材で実際に拉麺を作り、GMを[誘惑]しますぅ。

失敗なら付け火の方向で。


涼風・穹
という訳でここからは俺、風真和弥が参戦するぜ
もう一人の俺、相棒とか呼び合う闇穹的な感じで
……ところで、俺は社会人だし色々と突き刺さるんだけどな…

社畜化した憐れなサラリマンを助けるならこれだ
凶器や社用車の鍵と合わせて仕事を押し付けて自分だけ先に帰った上司や役員の給与明細と住所が書かれたメモをそっと渡して囁きます
ここで過労死するような人生を送る位ならたとえこの後刑務所暮らしになろうとも腐れ外道共を地獄に叩き落としてやるべきだ
さあ、今こそ天誅の時…!

ついでに社長室や役員室にあるものは粉砕しておきます
え?
一緒にやりたい?
しょうがないなあの〇太君は
はい、バールのようなもの~
気に入らないものはこれで粉砕さ



「キャラ名は狐塚・リッキー、昼行燈的な学校の生徒会長的ポジションで行くっすよ。得意ポジションはジャマーっすね」
 シーンスタートと同時にリカルドはキャラ紹介すると、ホワイトボードに断片値の情報と共有データを書きながら。
「GM、判定回数でゲーム内時間進行ってどうなるっす?行動回数に余裕があるなら、アイテムの調達もしておきたいんすけど」
「そこまでシビアに管理はしないから、細かい事は気にしなくて大丈夫だよ。ただ、あまりにも時間がかかる行動はさすがに却下するし、何から何まで判定に失敗するような、悪い意味で奇跡的なダイスが出た時はさすがに不味いかな……」
「なるほど、じゃあ大丈夫っすね!!と、フラグを建てたところで、まずは落ち着いて計画を立てるっすよ」
「また酷い状況ですねぇ」
 導入シーンを聞いたるこるがにこー。
「一番手っ取り早いのは『放火』と言う気もしますが、敵方支配下の建造物で可能か微妙ですから、打つ手が無くなった場合の最終手段と言うことで」
「そもそも放火を選択肢に入れないで欲しいんだけど!?」
「ちなみにGM、ビルを焼くほどのガソリンの持ち込みはできますかぁ?」
「ダメに決まってるでしょ!?」
 さすがに物騒すぎる提案は却下されてしまったが、るこるには二の矢がある。ステシの個人情報欄が『姓名:牛牧・洸/十六歳』という名前と年齢しか書くところがなかった為に。
「では私のキャラは拉麺研究会所属である事を活かして、実際にラーメンを作って社畜の皆さんを会社の外に引っ張り出しますぅ」
 言うや否や、スマホからチャルメラの音色を大音量で流し始める。ちなみにチャルメラってのは、某有名ブランドの事じゃなくて、あの楽器の名前の事だから気をつけよう!
「食材と調理用の屋台くらいなら貸し出してもらえますかぁ?」
「んー、まぁ、ギリギリ良しとしよう」
「これ状況的には、ビルの前っすよね?」
 リカルドが首を捻り、チラと虚空を見上げて。
「このシステム、ロゴスの断片による秘匿で一般人には認識できないって世界観じゃないっすか?てことは、ビルの中は特別な空間になってて、外からの情報が届かない可能性もあるっすよね?」
「なるほどぉ……じゃあ屋台を引いてビルの中に突撃しますぅ」
「屋台通れるのかな……サイズ的に微妙だから『神秘判定』かな?今回は対抗ロールないから成功したらそのまま成功でいいよー」
「では、参りますぅ」
 と、るこるがダイスを握ったところで。
「はっはっは!なれば我々も!」
「支援スキルをッ!」
「使おうではないか!!」
 ダークリーガーが一斉にサポートスキルを切ってガンガンにボーナスを盛りつつ、ジャンジャン断片値を上げていく。
「味方を支援して活躍度を稼ぎつつ!」
「断片値を上げてボーナスを獲得!」
「そしてボス戦には自らが大活躍!!」
「あ、ファンブル以外で成功ですねぇ」
 コロコロ、ててーん☆
「成功ですぅ」
「OK、じゃあビルの中にラーメン屋台が突入、ラッパの音を響かせてラーメンの匂いが漂い始めるよ」
「社畜の皆さんの反応はどうですぅ?」
「みんなお腹空いてるところに深夜のラーメンだからね……背徳感マシマシでどんどん集まってくるよ」
「という訳でここからは俺、風真和弥が参戦するぜ。もう一人の俺、相棒とか呼び合う闇穹的な感じで」
 ここで唐突に穹に代わって和弥が参戦。貧乏探偵として定評がある(?)彼はどんなロールを展開していくのか!とりあえず胸元で三角形を作るのはやめなさい、某有名なデュエリストのアレみたいだから。
「……ところで、俺は社会人だし色々と突き刺さるんだけどな……」
 ブラック企業というよりは、個人事業主特有の苦労が垣間見える和弥。新興事業は三年で潰れるなんてジンクスもあるから、彼はまだきっとマシな方のはず……?
「GM、ここに引き込まれている人達は、描写からして催眠状態になっているか何かで、朦朧としているはずだよな?」
「そだね……洗脳に近い感じで、労働への強迫観念に引っ張り込まれてた感じかな?」
「ならば、社畜化した憐れなサラリーマンを助けるならこれだ」
 勝利を確信した笑みを浮かべる和弥は「さらさらさら~」と何かを書くような真似をしてから。
「ラーメン食ってる社畜リーマンの隣に座って肩ポムしながら、誰かの給与明細と住所を偽装して書いた紙をそっと差し出します」
「……うん?」
「そして、「これがお前達に仕事を押し付けて、自分だけ先に帰った上司や役員の給与だ……大して働きもせず、いい給料だけ持っていく……憎くはないか?」って囁きかけるぞ」
「なんかきな臭くなってない?大丈夫?」
 GMが震え始めた辺りで、和弥は片手を挙げて。
「そして凶器を掲げながら「ここで過労死するような人生を送る位なら、たとえこの後刑務所暮らしになろうとも腐れ外道共を地獄に叩き落としてやるべきだ。さあ、今こそ天誅の時……!」って社畜を兵士に再教育するぞ」
「とんでもないプロパガンダだー!?さすがに判定してもらおうかな……『術式』で」
「よーし、唸れ、俺のダイス運!!」
「「「我々も支援しよう!!」」」
 ダークリーガーがアホみたいな量のバフをかけ、和弥はファンブル以外成功という数値まで持ってくるが。
「成功!「え?一緒にやりたい?しょうがないなぁの 太君は。はい、バールのようなもの~気に入らないものはこれで粉砕さ」って、某青い猫のように凶器を配り、社畜同盟軍を組んで社長室に流れ込むぞ」
「ならば我々も便乗して……」
「あ、やめた方がいいっすよ」
 和弥が被害者を協力者に再洗脳(!?)したところで、ダークリーガーも行動を起こそうとするが。
「そちらの断片値はガンガンに上がってるっすからね……で、ここはビルっす。まさか階段一つ上がってもう社長室、なんてオチはないっすよね?」
「もちろん!」
 GMに確認をとったリカルドは困ったように頭をかきながら。
「と言う事は、この後にも判定が必要なシーンが出てくるって事っす。ここで調子こいてスキル使いすぎると、ボス戦の時には断片値がエグイ事になるっすよ?と言うわけでGM、一先ずこの革命軍みたいな事になってる社畜さんから、ビルの情報とか別階層の社畜仲間の情報とか聞きだしたいっす」
「んー、同僚の話は聞けないけど、ビルは五階建て、社長室は四階って情報が聞き出せるかな」
 その瞬間、てあるぺ経験組ことリカルドと和弥(ていうか穹?まぁどっちもか)は眉間に皺を寄せて。
「なんで一個下なんすかね……?」
「逆に五階はなんなんだ……?」
 一抹の謎を残す展開になるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
まあここは『罠ははまって踏み潰す!』のミンクス理論でいくとするさ
策を練ろうにも情報源がないから動いてみなければ始まらないし、メタなことを言えばGMが素直なダンジョンにしているという保証も無いしな

社畜から自由と平等を求める聖戦士バーサーカーにジョブチェンジした革命軍を指揮して予定通り社長室に殴り込むとするさ
まあ厳密には巻き込まれただけのサラリーマン達だから本当に普段から社畜状態なのかは知らないけど、そういう素養はあったんだろう
つまり上司死すべし慈悲はないというのは共通言語だ
社長室を粉砕すれば日々のストレスの解消になって満足して帰りそうなものだし、シャドウ側にも何か動きがあるかもしれないしな



「まあここは『罠ははまって踏み潰す!』のミ クス理論でいくとするさ」
 某剣戟世界の脳筋キャラの理論を引っ張り出して来た和弥。これはもはや死亡フラグかと思われたが。
「策を練ろうにも情報源がないから動いてみなければ始まらないし、メタなことを言えばGMが素直なダンジョンにしているという保証も無いしな」
 結構まともな(?)理由だった。おかしいなー、GMは基本的に素直な生き物のはずなんだけどなー……。
「某邪神は一部界隈で『質が悪いシナリオに定評がある』らしいからな……警戒しておくに越したことはない」
 失礼な。ちょっとボスの攻撃力がプレイヤーをワンパン即死させる火力に設定してあるだけの簡単なシナリオしか運営したことないのに。ちなみにこの基準は公式に推奨されている火力だぞ!
「というわけでGM、社畜から自由と平等を求める聖戦士【バーサーカー】にジョブチェンジした革命軍を指揮して予定通り社長室に殴り込むとするが、判定は?」
「別にいらないけど……大丈夫?シャドウがいたら戦場に一般人連れ込む事になるけど……」
「大丈夫だ、問題ない」
 キリッと無駄にキメ顔をする和弥だったが。
「まあ厳密には巻き込まれただけのサラリーマン達だから本当に普段から社畜状態なのかは知らないけど、そういう素養はあったんだろう。つまり上司死すべし慈悲はないというのは共通言語だ。そして今回のシャドウは散って逝ったヤシロチクの民の怨念なんだろ?と言う事は社長室にはいるわけないし、いたとすればどっちかっていうと社長室を破壊する側のはずだ」
「おぉー!」
 小さくパチパチと拍手するGMに感心されつつ、和弥は腕を振り上げて。
「社長室を粉砕すれば日々のストレスの解消になって満足して帰りそうなものだし、シャドウ側にも何か動きがあるかもしれないしな。と言うわけで全軍突撃!社長室をぶっ壊せー!!」
「雪崩れ込むバーサーカー!手当たり次第に破壊される調度品!壊される社長の肖像画!!いかにも革命戦争っぽい大暴れをして、社畜戦士の皆さんは武器を掲げあげて、「我、ブラック経営に反逆せり!」って帰って行くよ。洗脳が解けた感じだね」
「ちょっと待った、社長の肖像画があるのか?ここ、あちこちのブラック企業から人が集められてたはずだろ?どんな人が描かれてる?」
「それはねぇ……顔の部分が真っ黒に塗り潰されていて、判別できない。ただし、ずっと見つめているとじわじわと赤い液体が染み出てきて……SAN値チェックです」
「ゲームが違う!?」
 和弥のツッコミにGMはケラケラ笑いつつ。
「チェックは冗談だけど、肖像画の方は本当にそんな感じ。そしてあなたがそれを確認した時、上の階から男性の悲鳴が聞こえてくるのだった……」
「あー、ボスはやっぱ最上階か……!」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ダーク応援団長『羅漢原・盤』』

POW   :    虐殺チャンステーマ
自身の【発する応援歌】に【衝撃波】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
SPD   :    地獄エール交換
自身の攻撃ユーベルコードひとつを【エール】に宿し射出する。威力が2倍になるが、[エール]を迎撃して反射可能。
WIZ   :    暗黒三三七拍子
【三三七拍子】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 ジェノサイダー達が上の階を目指そうとすると、しかし階段なんてものはなかった……。
「ではGM、足場になりそうなものがないか、神秘で幸運判定しますぅ」
 コロコロ、成功。
「おっけー、壊された調度品を足場にできるね」
「これ、世界観的にジェノサイダーなら、普通に天井はブチ破れるっすよね?そのまま上の階に行けるっす?」
「行けるね。天井をバキィ、した君達が上の階に登ると、そこはオバケ電球状態の蛍光灯に照らされただだっ広い空間で、一人の男性がもやもやした影の様なもの……シャドウに襲われてるよ。男性の方は服装からして、さっきの肖像画の社長さんだって分かるかな?」
「よし、「敵だ!殺せー!!」で男性の方をぶん殴る」
「そっちは民間人だよ!?助けてあげて!?」
 若干プレイヤーが暴走している節もあるが、一旦置いといて。
「とりあえず敵は社畜鞄というノルマが詰め込まれた重い鞄による単体攻撃と、外回りめいた高速移動の範囲攻撃、エナドリっぽい物を一気飲みして自己回復と状態異常を回復するスキルを持ってるよ。それでは戦闘でーす!!」
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
さて、ボス戦ですねぇ。

『牛牧・洸』はヒーラー特化、ルールは違うとはいえ一本目でもヒーラーでしたので、共通部分の立ち回りは問題ありません。
ヒーラーが倒れないよう安全重視で逃げ回りつつ味方の状態をチェック、『防御アップ型の回復』を繰返しましょう。

問題は、最終的な貢献度の比較ですが。
猟兵として勝つ必要が有る以上、緊急時は【鳬垗】を発動し「直接暴力の勝者が競技勝者になる『血戦』」に移行させますぅ。
装備がフルに使える環境下なら『FAS』で飛行し、手の届かない上空から『FRS』『FSS』で相手が倒れるまで空爆を繰返せば良いですので。
今回は「負けそうにならない限り」無茶しませんよぉ?


リカルド・マスケラス
いよいよクライマックスっすか
「この社長さんが裁かれるべき人間かどうかは人の方が決めるもの。本当に極悪人だろうが、ただの逆恨みだろうが、シャドウが好き勝手できる道理はないんすよ」

「みんな、これを乗り越えて『完走』するっすよ」
調子に乗ってスキルを使いすぎると断片値がピンチなのを警告しつつ、みんなの断片値を管理

キャラの立ち回りとしてはバフ&デバフでアシストし、仲間の回復が間に合う程度には調整したい
「相手が回復に手番を潰してくれるなら御の字、その時に一気に畳み掛けるっすよ!」

公式競技化目指すなら、活躍度のチェック項目のセットを数パターン作って、GMは当日にランダムで選択とかっすかねー


涼風・穹
う~ん…
戦闘開始前に社長氏についての情報収集やシャドウとの会話を試みるのは可能か?

その社長氏は社畜達と違って催眠状態でもなくシャドウに襲われているんだよな…?
下の階でこれだけ騒いでいたのにまだ生きているとなるとなぶり殺しにするつもりなだけかもしれないけど即座に殺す気もなさそうだ
さっきの肖像画からしても逆恨みとかかもしれないけど何かしら理由はあるんだろう
社長氏も叩けば埃の出る身のように思えるし、シャドウの動機が分かればそれを上手く利用すれば戦意を和らげるなり弱体化できるかもしれないからな

戦闘では殺人鬼らしく刀でばっさりと斬っておきます
(何故か唐突に)……初花への愛を語って自己強化しますです、はい



「いよいよクライマックスっすか」
 ボスを前にしつつダイスを手の中で転がすリカルドは、管理してきたホワイトボードをチラ見。断片値的には『何事も無ければ』全力で戦える余裕はあるだろう。
「みんな、これを乗り越えて『完走』するっすよ」
「私のキャラはヒーラー特化ですし、開幕はイニシアチブで負けていないとお仕事がないのですよねぇ……行動順はどうなりますかぁ?」
「もちろん敵が先だよー」
 と、GMが攻撃方法を選択しようと、六面ダイスを握ったところで。
「う~ん……戦闘開始前に社長氏についての情報収集や、シャドウとの会話を試みるのは可能か?」
 和弥が待ったをかけた。
「その社長氏は社畜達と違って催眠状態でもなくシャドウに襲われているんだよな……?下の階でこれだけ騒いでいたのにまだ生きているとなると、なぶり殺しにするつもりなだけかもしれないけど即座に殺す気もなさそうだ。さっきの肖像画からしても逆恨みとかかもしれないけど何かしら理由はあるんだろう」
「なるほど……じゃあ一言くらいは声をかけられるものとするよ?」
 どうやらGM的には追加要素っぽい会話シーン。和弥が首を捻りながら。
「社長氏も叩けば埃の出る身のように思えるし、シャドウの動機が分かればそれを上手く利用すれば戦意を和らげるなり弱体化できるかもしれないからな」
「じゃあ自分から先にいくっすー」
 ひらひらと、リカルドが手を振って。
「この社長さんが裁かれるべき人間かどうかは人の方が決めるもの。本当に極悪人だろうが、ただの逆恨みだろうが、シャドウが好き勝手できる道理はないんすよ。と、こっちにヘイトを稼ぎながら和弥さんを盾にして隠れるっす」
「おい!?」
 にへら~っと笑うリカルドことリッキーは多分、キャラも背後も同じ顔で。
「自分はジャマーっすから、撃たれ弱いんすよー」
「嘘つけ!!少なくとも洸よりはあるだろ!?」
「私は回復特化ですからねぇ……とりあえず敵さんには、お腹が空いてイライラしているのかもしれませんよ?と、ラーメンをお勧めしますぅ」
 るこるが丼を差し出すような真似をすると、GMが十面ダイス二個をコロコロ……。
「あ、成功した。シャドウが『深夜……ラーメン……屋台……』ってフラフラしながらラーメン食べてて、一ターン目は動かなくなったよ」
「そんなんあるっすか!?」
 リカルドがツッコむが、GMがみとめちゃったんだから仕方ない。
「これ、完全にシャドウになる前は社畜だったパターンだろう……とりあえず、シャドウがラーメン食ってる間に、社長氏を救出してしまいたいんだが、いいか?」
「いいけど、このターンの手番はなくなるよ?」
「構わん。一般人庇いながら戦うよりはるかにマシだ」
「OK、あ、ありがとう……っておどおどしながらおじさんが助け出されましたー」
「じゃあそのオッサンに、ただしテメーは労基行きだって睨みつけておきます」
 和弥……目がガチなんよ……。
「それでは、今のうちに前衛に防御アップのバフかけますねぇ」
「自分からも攻撃強化のバフかけるっすよー」
 と、猟兵がバフをかけていくと。
「ここから先は我々のターン!!」
「行くぞ、我等のスキルの見せ所!」
「唸れ!我がダイス運!!」
 ダークリーガーが一斉に動き始めた!そのダイスの結果は……!
「前衛に攻撃アップかけます」
「前衛にターゲット集中つけます」
「自分に防御アップつけます」
「お前ら!?」
 和弥が振り向くと、ダークリーガーはドヤァ。
「我々の仕事は味方のサポーター、後衛は任せておけ!」
「前衛張る自分は盾役なんで、自己強化必須!」
「範囲攻撃?知らない子ですね」
「自己強化してないで巻き添えを食う俺にも防御バフかけろよ!?」
 まさかの和弥によるソロバトルの香りがし始めた……。
「大丈夫ですよぉ」
 後衛やってる洸ことるこるがにこにこしながら。
「もしも貢献値が足りなかったり、和弥さんが落ちて戦闘が不利になった場合は、ルールを上書きして『直接暴力の勝者が競技勝者になる『血戦』に移行』させますぅ。後は空からこの建物を空爆するだけですからぁ……」
「それシナリオの話だよな?ヒーラーとはいえ攻撃スキル持ってるってことだよな!?」
 にっこり。るこるは微笑んだ。
「うぉおおおお短期決戦やったるっすー!!デバフかけようかと思ったけど、対抗ロールで負けたらヤバいんで全力で攻撃バフにふるっすよ!ダイスロール!ファンブル以外で成功っす!!」
 コロコロ、クリティカル☆
「今じゃないっすぅううう!!とりあえず和弥、ブチかますっす!!」
「よっしゃ任せろ!!」
 るこるが物騒な雰囲気になったもんだからさぁ大変。いつものネタ依頼ならさておき、GMは一般人……下手すりゃ普通に巻き込まれて死ぬ。そうでなくても、ルール改変系のUCは大体事故の素になるため、こいつをほっといたら何が起こるか分かったものではない。それを察したリカルドと和弥は必死である。
「あ、その前にボスのターン。スキルは単体攻撃で……ターゲット、和弥」
「来やがれこの野郎!俺は生きて帰るぞ、初花ッ!!」
 ピンポイントで大ダメージを喰らいながらも、嫁への愛を叫びながらダイスを振る和弥なのだった。ちなみに、初花って誰やねんってなった人は、超常の心系過去作を確認しよう。何者なのか調べるのに地味に苦労したから、同じ苦労を味わえばいいと思うよ……シナリオ中に登場したステシの存在しないNPCなんざ引っ張ってきやがってぇえええ……(怨嗟)。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス
「みんなで帰るって約束したっすからね」
キャラ被り事故防止はするって言ったっすよね。パーティが支援重視に偏っていたなら、攻撃手段くらい多少は確保してるっすよ
「と言ってもバステ付与のアシスト的攻撃くらいっすけど」
最近のシステムだと、バステ無効ではなく、ボスにHP等のリソース削らせてバステ即時回復みたいな傾向が多いみたいっすし、どうなんすかねその辺り。
なので、状況に合わせて拳銃構えてダメージソースにもなるっすよ
「本当は使わなくて済めばいいのが隠し玉なんすけどね〜」
てか、盤外戦術は活躍度にマイナス入りそうでおすすめはできないっすよね

最終手段は【念動力】でのダイス操作っすけど、使わないのが最善っすね



「みんなで帰るって約束したっすからね」
 最前線を(実際にはいっぱいいるんだけど、実質)たった一人で支え続けたジェノサイダーの背中を見ていたリッキーは懐から拳銃を取り出して。
「本当は使わなくて済めばいいのが隠し玉なんすけどね〜」
 へらへらと、変わらぬ笑みを浮かべたまま、銃口は正確に敵に向けて……。
「ってゆーノリで、人が変わったように攻撃支援するっすよー!」
 PLことリカルドがダイスを握るゥ!!
「と言ってもバステ付与のアシスト的攻撃くらいっすけど」
 キャラ被り事故防止の為に、多少は融通が利くスキル編成をしていたリカルド。ここで文字通りの隠し『弾』の登場というわけである。
「最近のシステムだと、バステ無効ではなく、ボスにHP等のリソース削らせてバステ即時回復みたいな傾向が多いみたいっすし、どうなんすかねその辺り」
「んとねー、このシステムは普通にバステが付くね。その対処用にヒール持たせてる所もあるし」
「オッケー、だったらバステよりデバフいくっす!いけっ、ダイスロール!!」
「対抗振るねー」
 コロコロコロコロ、バン!
「あっぶねぇ!?」
「ギリギリ命中……ダメージどうぞ?」
「よしっ、ダメージは大したことないっすけど……バステは【攻撃ダウン】。オラァ!散々防御固めてた前衛諸君!これで多少殴られたってなんともないっす!仕事の時間っすよ突撃ー!!」
 てあるぺとは、多人数プレイを前提としたゲームである……故に。
「盤外戦術は活躍度にマイナス入りそうでおすすめはできないっすが、盤外操作はやっぱりお約束っすよね!!」
 キャラクターとしてはさておき、プレイヤーとして他人を活かす事は自分の武器になる。
「やったれー!数の暴力っすー!!」
 リカルドの突撃指令!盾役は一斉攻撃を仕掛けた!ボスはタコ殴りにされてしまった!酷い!!
「シャドウが撃破されたことで周囲の空間は崩れ始める……しかし、それは崩落などではなく、元の廃ビルに戻っただけ……君達は無事に町の平和を取り戻したのだ。と言うわけでセッション終了、お疲れ様……と、見せかけて!お待ちかねの浄化判定のお時間です!!」
「誰も待ってはいなかったはずっすけどねぇ……」
 苦笑しながらダイスをコロコロするリカルドだが、ここまで断片値を全て管理してきた彼のキャラに影堕ちのリスクなどあるわけもなく。
(「最終手段はダイス操作っすけど、使わないのが最善っすね」)
 せっかくだから(?)ダークリーガーのダイスを念力で操作して、浄化判定に全員失敗させてやろうかなんて考えもしたリカルドだが、てあるぺプレイヤーの矜持がそれを許さない。
「ラストアタックも獲られたっすし……GM、今回はどっちの勝利っすか?」
「え?普通に猟兵チーム」
「あー、やっぱそう……勝ってた!?」
 迷いもなしに勝利宣言されて、逆にズッコケるリカルドだが、GM曰く。
「全員分のデータ管理から雰囲気づくり用のお茶菓子用意に、味方の指揮まで執ってたし……ねぇ?」
「なるほど……即ち、イケてる仮面、略してイケ面ぢからの勝利ってことっすね!!」
 なんかリカルドの一人勝ちみたいな事言ってるが、きちんと猟兵全体の勝利であった!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年12月08日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アスリートアース
🔒
#その他スポーツ
#ネタ依頼
#参加したらネタ枠
#てあるぺ


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠大宝寺・朱毘です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト