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拘泥タルタロス

#シルバーレイン #聖杯戦争 #決戦 #神曲


●奈落を冠する獣
 第二次聖杯戦争――その結末は記憶に新しい。オブリビオン・フォーミュラ『聖杯剣揺籠の君』の滅びを以て猟兵の勝利となった戦争だ。彼女が何を理由に『骸の海』を恨んでいたのか、聖杯に捧げていたオカゲで、最早、誰にも解らなくはなったが『それ』で良かったのかもしれない。兎も角、あの戦争の終結によってシルバーレインも比較的穏やかに……。
 ――私達『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の目的はひとつ。復活していた聖杯を密かに回収し、世界結界破壊儀式を成就させる事! 世界に大量の銀色の雨シルバーレインを注ぎ『未知のオブリビオン・フォーミュラ』を強化する事!
 ――ええ。揺籠の君だけではないのです。このシルバーレインの世界には複数体のオブリビオン・フォーミュラが存在しています。彼等の力を増幅させる事で世界を我々のものと成すのです。勿論、猟兵達もこれを阻止しようと仕掛けてくるでしょう。ですが……。
 ――実力者と認められた私にはハビタント・フォーミュラ様が移植してくださった能力『リアルヴィーナス』があるのです。絶対的な美貌を誇る私を視たものは、たちまち、醜い豚になってしまう事でしょう。これは好機です。『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の目的の為、猟兵も一掃してしまいましょう!
 ナイトメアビーストどもの嘲笑が平穏とやらを踏み躙った。

●グリモアベース
「貴様等――聖杯戦争の続きだ。揺籠の君が落ちても尚、あの世界からは銀の雨は失せないらしい。敵は強力な『ナイトメアビースト』の集団、自分達を『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』と名乗っているようだ。問題なのは名前の通りの実力を持っている事。奴等はハビタント・フォーミュラの命により復活した聖杯を回収していたそうだ」
「回収した聖杯で『やる』事はひとつ、世界結界破壊儀式の成就。この儀式が成功した場合、文字の通り世界結界が壊され、全世界が銀色の雨をモロに浴びる事となる。そうして起こるのは『我々の知らないオブリビオン・フォーミュラの強化』だ。面倒極まりない。この儀式を潰さなければ我々の勝ちが遠退いてしまう」
「さて……連中は如何やら『透明城壁』と呼ばれる厄介なものを造っていたらしい。そうだな『視えない城壁に囲まれた、渦巻き型の戦場』とでも謂うべきか。我々はこの見えない城壁に沿ってお行儀よく行進しなければならないと謂うワケだ。そして待ち構えているのはリリスと化した大量のオブリビオン……忌まわしい」
「そして辿り着いたとしても歓迎してくれるのは親玉ではないらしい。『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の一体、コイツは『ガラスのラビリンス』を使うとされている。そして最後に、満を持して現れるのが指折りの実力者と謂うヤツだ。で、その最後に相手をする個体だが『ハビタント・フォーミュラによってなんらかの力を移植されている』らしい。気を付け給えよ、この依頼は奈落タルタロスに等しい」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 奈落の底。

 第一章。
 大量のリリス化オブリビオンとの戦闘です。
 ただし、見えない城壁に囲まれた、渦巻き型の戦場となっています。
 透明な城壁を辿りながら襲い来るオブリビオンを倒さなければなりません。

 第二章。
 『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』を名乗る強力なオブリビオンとの戦闘です。
 このオブリビオンは『ガラスのラビリンス』も追加で使用してきます。

 ガラスのラビリンス:戦場全体に、【透明なガラス】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。

 第三章。
 『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の中でも実力者とされているオブリビオンとの戦闘です。このオブリビオンはハビタント・フォーミュラから『リアルヴィーナス』と呼ばれる能力を移植されています。

 リアルヴィーナス:特殊メイクで絶対的な美貌に変身し、見た者を醜い豚に変身させる。

 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『狂気の従属種ヴァンパイア達』

POW   :    吸血噛み付き
噛み付きが命中した部位を捕食し、【生命力やエネルギー】を得る。
SPD   :    ローリングバッシュ
【目にも止まらぬ速さで回転しながら突撃し】【チェーンソー剣や】【鎖付き棘鉄球】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ジャンクトラップ
自身からレベルm半径内の無機物を【鋭く尖った刃の飛び出す殺人トラップ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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 グリモアが導いた先――其処には透明な城壁かべが聳えていた。
 渦巻き型の戦場とでも形容すべきその城壁は侵入者を惑わせ、迎え撃つのに丁度良いカッコウとも謂えた。詰まっていたのだ。透明だからこそ見えているのだが、奥へ奥へと進めば進むほどにリリスと化したオブリビオンが詰まっているのだ。当然、空を飛ぶ、壁面を登るなども対策されている様子で、行っても行っても上には終わりがない。
 さあ、猟兵よ。『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の企てを如何にして落とすか。
仰木・弥鶴
待ち受ける全ての敵を渦巻き型に沿って倒さなければ先に進めないんだね
だけど前からしか来ないとわかっているなら時間はかかるかもしれないけど地道に倒していこうか

白燐奏甲をディバインデバイスとハンドガンに纏わせてから透明城壁内部へ突入
殺人トラップがどこから発動してもいいように
装甲を強化したディバインデバイスの機械羽であらかじめ防御を固め
攻撃は攻撃力強化したハンドガンで前の方にいる個体から順番に撃ち倒していく

まったくきりがないね
敵陣に白燐蟲を送り込んで不幸な事故を誘発
これだけ密集していたら殺人トラップの操作を間違うことだってあるだろう
手元が狂って友軍へ牙を剥くことのないように僭越ながら忠告させてもらうよ



 奈落の底へと投げ込まれた巨人どもは何故に解放されたのか。
 嫉妬に狂った神の妻は、ああ、見境なく、
 美しい物を醜く変えた。
 地獄巡りの最終章が天国とやらでは物足りない。廻りに々って、のたうつのは透明城壁ではなくレヴィアタンが悦ばしい。御伽噺を彷彿とさせる荒唐無稽とした展開に、嗚呼、オマエは嘆息する事しか出来なかった。しかし、結局のところ『やるべき』沙汰は常の如くと頷くべきか。待ち受ける全ての敵を渦巻きメイルシュトロームに沿って薙ぎ倒す。前からしか来ないとわかっているなら、時間はかかるかもしれないけど、地道に。千里の道も一歩より、この一歩こそが、この打倒こそが世界を救う為の段差と知れ。
 タルタロスに堕ちるのは彼等だけで十分だ、地獄もこれで満席か。
 後光――天使の真似事を猟兵おれがするのは、敵からしたら腹立たしい事かもしれないが、その程度は受け入れてくれよ。構えたハンドガンの口腔からひょこりと貌を出した白燐奏甲バグの一匹。愈々突入だ。如何様な殺意トラップに晒されても対応出来るように機械羽ガードを固めておけ。さあ、見えてきた。随分と気が触れてタッチしてきそうな連中だ。無機物が牙を剥く、血を啜りたいとヴァンパイアが吼えた。
 嗚呼――きりがない。撃っても撃っても連中、死骸なかまの体液すらも美味だと宣ってくれている。このまま進めば何れは辿り着くだろうが、その前に儀式が成就してしまう。……いっておいで。これだけ密集していたら殺人トラップの操作を間違うことだってあるだろう。不幸だ。あらゆる不幸アンラッキーが雪崩れてくる。此処は城壁ではなくボウリング場だったのか。手元が狂って友軍へ牙を剥くことのないように、僭越ながら、忠告はしておいたよ。手遅れだ、ヴァンパイア・ジュースが提供されている。

成功 🔵​🔵​🔴​

イリスフィーナ・シェフィールド
ふむ、儀式を完成させてはならないというなら急いだほうが良さそうですわね。

上が何処までもあるというなら飛行しながら
ブリザード・カモフラージュで姿を消して先へ進みましょう。

ボスまでついてこられたら面倒ですがこちらに気づかなければそこで待機してるでしょう。

ボスが倒されるまでそこで待ってるとよいですわ。



 ショート・カットが不可能ならば別の『穴』をすり抜ければ好い。敵の用意してくれた抜け道だ。わざわざ、真正面から、正々堂々を謳えるほど、オマエは正義ではないのだ。最も優先すべきは依頼の遂行であり、障害を殺す殺さないは人次第と付け足しておく。
 遭難したのだ。化け物は、自らが遭難した事にすら触れられない。
 急がば回れ、急いては事を仕損じる、脳裡に浮かんだ諺の数々は普段のオマエへの贈り物と見做すが宜しい。轆轤回しにでも捕らえられた気分でグリモアの光輝に抱かれたなら、大渦巻きメイルシュトロームの大壁、彼方すらも突き抜ける透明度か。ふむ、儀式を完成させてはならないというなら急いだほうが良さそうですわね。究極的な、アルティメットな発想こそが此度の障害をナンセンスにする術と視た。首を痛めないように、慎重かつ大胆にユーベルコードを発揮する――ブリザード・カモフラージュ、世界がホワイト・アウトに晒されたならば、何もかも、喪失してしまう事だろう。ええ、姿を消してみましたわ。あとは悠々自適に空の旅だ。羽衣マントはヒーローの嗜みと謂える。
 スニーキング・ミッションだ。『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』を相手している際に邪魔をされたら厄介だが、そもそも、気付かれなければ関係ない。お腹を空かせたお行儀の良いヴァンパイアどもには『お預け』喰わせてやれば好い。ボスが倒されるまで、儀式を台無しにされるまで、そこで待っているとよいですわ。
 かぐや姫の無理難題を易々とこなすオマエ、本当にオマエなのか、疑わしいほどに。全て、お上手に成功していた。蝙蝠のように振る舞うのも悪くはありませんの。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
成程セキチクシティGYM……ゴホンゴホン
差し詰め聖杯戦争は終わっていないという奴かな
まぁいいさ、禍根を断つのも希望アタシの仕事だ

しかしアトラクションにしても杜撰だね
敵が今回使ってくる攻撃手段UCは城壁に阻まれて届きやしない
おかげで城壁を貫通する能力持ちが来れば一網打尽だ。こんな風に

三つ編みだけ解いて変身はせずに【篭絡ノ獄】発動
戦場全体を《誘惑魅了》権能に呑み込むよ
《催眠術+ハッキング》の要領で自害を命じてもいいけれど
そんな凶器を持ったまま回転突撃した日には“不幸にも”自滅しても可笑しくない

《第六感》の警戒は維持
装備[驕傲]の感知で城壁の存在は把握しつつゴールを目指そうか



 ファムファタルは何処へ行くのか。
 目指している場所も透明で、思考の内側に腕を沈める。
 小さな小さなポケットの中に何を詰め込んだのかは知らないが、ぼんやりと、オマエの脳裡には懐かしさがこびりついた。憑かれたように口からこぼれたのはイメージで、決して、現の戯れではない。成程、セキクチ……トレーニングを怠らないのは素敵な事だが記憶が混濁としていないか。絡み付いてきた濃厚な土留色は津波にも等しい。ゴホン、ゴホン……。差し詰め聖杯戦争は終わっていないという奴かな。聖杯に願いを、何もかもを注いだ誰かさんの夢魔フリークスっぷりが懐かしさすらも塗り潰していく。まぁいいさ、禍根を断つのも希望アタシの仕事だ。自分の事を堂々と希望だと宣う、中々に傲慢だ。
 しかし――聳え立つ透明かべに手をやれば、目をやれば、蠢々としている吸血鬼。彼等は正気を失っているようで、個体によっては壁に激突している始末だ。アトラクションとしても杜撰だね。嗚呼、考えてみ給え。連中、殆どが近接武器ではないか。埒外性を揮ったとしても壁を突破出来なければ只の木偶の棒ではないか。おかげで城壁を貫通する、無視する能力持ちが来れば一網打尽だ。嗚呼、こんな風に……。
 三つ編みだけ解いた、忌々しい、恥ずかしい夢魔かっこうにはなりたくない。擁するのだ、抱くのだ、戦場総てを掌握ころがして権能魅了の支配下にせよ。頭の中を覗き込んで、催眠を施して自害さよなら告げるのも悪くないが……そんな凶器を持った儘、狂気に病んだ儘、回転して突撃した日には不幸●●にも自滅したって可笑しくはない。さっきの激突と同じ事だ。ちょっと哀れにも感じるけど、在るべき場所へと還る時だ。……しっかりと知覚は出来ている、油断はしない。
 ゴールが何処なのかは不明だが、何れは辿り着く筈だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

龍巳・咲花
この世界の何がそんなにハビタントを惹き付けるのかは知らぬでござるが、世界を混沌に落とす所業を見過ごすわけにはゆかぬでござろう
儀式は確実に阻止するでござるよ!

透明な回廊に敵が詰まっているのであれば、相応の手段を取るまででござる!
進むは一本道のみ、迂回路も逃げ場が無いのは互いに同じであるならば、二体のムシュマフの首を呼び出して、回廊を埋め尽くす火炎放射を吐きながら進んで行くでござるよ
火炎放射から抜けてくる敵は拙者がクナイや手裏剣の投擲や、鎖鎌術で確実に仕留めていくでござる!
これならば透明な回廊の凡その広さも把握でき、敵を撃ち漏らすことなく後の憂いも絶つことができるでござろう



 喉の奥で嗤っているこの熱っぽさは何だろうか。感情として読み解くならば憤怒か、もしくは正義感か。いいや、おそらくは何方も違うのだ。平穏が一番よろしい、それを騒がせる過去の産物など壊した方がまだマシだ。
 子供達が大好きな砂場に、ちょこんと、コップを放置してやるとする。プリンみたいな、小さいお山が列を成すのは仕方のない事で、果てには、コップはコップであった過去を忘れてしまう。つまり、聖杯も同じだと謂う事だ。誰かさんの無茶苦茶な、グチャ泥としたお願いを叶えようとした結果、何もかもを貪食する悪夢と化す。……この世界の何がそんなにハビタントを惹き付けるのかは知らぬでござるが、世界を混沌に落とす所業を見過ごすわけにはゆかぬでござろう。嗚呼、此度の任務は「儀式の阻止」だ。銀色の雨を世界全体に、敵の頭上に降らせてはならない。確実にやらせないでござるよ!
 迂回する事は許されていなかった。逃げ道や抜け道を確保しようにも見えない壁なんぞをじっくりと改めている暇など無い。ならば、透明な回廊に敵が詰まっているのであれば、相応の手段を取るまででござる! そう、考えを、脳味噌をひっくり返してしまえば現状こそが好機だ。己も敵も条件はまったく平等と謂えよう――ムシュマフの首の召喚、二体。さあ、埋め尽くせ、焼き尽くせ、古代バビロニアの龍脈は、脈々と、この地に、この血に、継がれているのだ。ところで、レア・ステーキな感じの敵さんに対しては何をプレゼントする……? クナイ、手裏剣での投擲こうげき、隙あらば鎖鎌で仕留めてやると好い。首を断て!
 これならば透明な回廊でも凡その広さも把握でき、撃ち漏らす事だってない。後の憂いも何もかも絶ってやれ。拙者、こういう制圧も得意でござるよ!
 お一人様での行進だ、新・最悪の最悪だろうとオマエを止める事は出来ない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ボトムレス・オブセッション
シルバーレインだか聖杯だかなんだか知んねぇけどよぉ…
こんな死にやすそうな戦場を作りやがってクソが
もっとほどほどに危険な戦場にしろってんだ
どーせ先なんて無ぇ負け犬どものくせに
猟兵さまのお手を煩わしてんじゃねーよ

とにかく囲まれたら死ぬ。けど近寄るしかねぇ
ならぎゅうぎゅう詰めのやつらの集団に紛れて
『暗殺』しながら数を減らしながら奥に進むとするかね
(UC【臆病者の歩み】発動)



 勝ち戦は大好きだ、負け戦も大好きだ、それが、真の己の死でなければ、実に実に素晴らしいものだ。スーサイドを真似ているのではない、副作用に苛まれているのだ。
 この世こそが天国なら、地獄なら、あの世に何の価値がある。
 泥水の味を知っているか。勿論、悪くはない、いや、むしろ。
 味わい深いのではないか。啜る、啜る、蠅のように。
 噛み砕くよりも、咬み殺すよりも、ゆっくりじっくり、舌の先で舐り、溶けて消える方が宜しい。そんなイメージを、絶望を抱えた儘にオマエは、ボトムレスは戦場に投げ込まれた。シルバーレインだか聖杯だか『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』だかなんだか知らねぇけどよぉ……。嗚呼、まったく随分と見晴らしのいい、透明な、死に易い渦巻きではないか。クソが。もっとほどほどに、ギリギリな、死にそうで死なねぇ戦場にしろってんだ。どーせ先なんて無ぇ負け犬どものくせに、死人のくせに、オブリビオンのくせに。猟兵さまのお手を煩わしてんじゃねーよ。佛草と謂っている間に波のような吸血鬼サマだ。団体様をご案内している暇なんてないと謂うのに、脳髄まで腐ってはいないか、あのリリスめ。
 囲まれたら死ぬ。それは絶対だ。連中の双眸は赫々と濁っており、理性も糞もないと考えるべきか。けど近寄るしかねぇ。行動しなければ呆気なく呑まれる。そう、あんなのに貪り尽くされ、搾り尽くされ、枯れ果てるなんてお断りだ。なら――ギュウギュウ詰めのハギスみたいな連中の、奴等の、集団に紛れてやるとする。木を隠すならば森の中、ヒトサマ隠すならばヒトサマの内。臆病者は、只、歩む。恐れを知っているが故に、生存していた。
 気付かれない程度に間引いて間引いて、手折って手折って、未来へのみちとした。

成功 🔵​🔵​🔴​

李・飛龍
飛虎(f40720)と一緒
シルバーレインか。
UDCアースと同じ地球だが、細かい部分で違うってところか。
まぁ、奴らの野望を止めないと大変なことになるからな。
オブリビオンである最悪の最悪タルタロスを止めなくてはな。
馬のようなものと融合した連中だ。
透明な城塞…しかし、見えない壁ってところがまっすぐ行くと知らん間にぶち当たって危険だ。
オレは妹とは違って今も人間であるしな。
ならば、慎重に感じていこう。
さて、敵が来たら気を察知して敵を迎撃してやろう。
チェーンソーを振り回して来たらジャンプしてから顔面に蹴り上げ、鉄球は投げてきたら横にジャンプしてから頭部にかかと落とし。
あとは、回転してくる奴は気功で吹き飛ばしてからUCで一気にぶち込みアクセルコンボを喰らわす。
「問題はない。なに、こいつらは寄せ集めだ」
入り口が一つだったときは、残った一人は2人で相手の首筋に攻撃。


李・飛虎
へぇ、シルバーレインってのはこういう敵がいるんだな。
入り口は一つだよな?
2つなら…兄貴(f32753)に別の入り口に向かってもらうだけだ。
聖杯戦争なら、2つだったらしいしよ。
ネオ・タルタロスってって性格いいのか悪いのか訳分かんねぇな。
自分の逃げ道も塞いじゃってさ。
倒せばいいだけじゃん。
連中が出てきて回転してくる奴が突っ込んできたらトンファーでガード対応、速攻後ろ回し蹴りで顔面に足をぶち込む。
チェーンソー来たら振られる前に裏拳ぶち込んで離脱。
鉄球は鉄球の触れる感じで予測、来ると判断したら左右に避け、速攻で裏拳からUCでボコボコにする。
「悪いが、オレは元人間だけど、実際には獣だぜ」
「兄貴、そっちはどうだった?」
入り口が1つだった場合の残った敵には通常の蹴りで合わせて攻撃(2人で首に蹴り)



 世界から平穏を拭い去ろうとする行為、それを堂々と『やる』のが『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の悪辣なところだ。邪神どもやUDC怪物どもとは違って清々しいほどに『世界の敵』をしている。そういうのは嫌いじゃないけどね、やるなら、敵として負けるまでがお約束じゃない。それは俺も同感だな、妹よ……。
 オブリビオン・フォーミュラに力を渡してはならない。
 第二第三の『ゆりかご』など誕生させてはならないのだ。
 レヴィアタン――テーブルを賑やかにする、メイン・ディッシュの名前だが、捌かれる前は途轍もない『生き物』だ。うねり、のたうち、大海の権化となって大渦巻きを発生させる。龍だ、あの透明城壁ラインは龍を真似しているのだ。流れに沿って向かわなければ、泳がなければ、逆鱗に触れてしまうと、そう訴え掛けているのだ。……UDCアースと同じ地球だが、あの銀色の雨、細かい部分も大きな部分も、かなり違うってところか。まぁ、奴らの野望を止めないと大変なことになるからな。それに、馬のようなものと融合した連中だ、最悪の最悪であろうと無かろうと、阻まなくてはならない。そんで、兄貴? こういう敵がいるのはわかったけど入り口の数は如何なんだ? 聖杯戦争なら二つだったって聞くけど。じゃあ二手に分かれるのが正解か、俺は向こう側から制圧くからよ。わかったよ。嗚呼、しかし連中、最悪を名乗るのは宜しいが性格が良いのか悪いのか。もしや背水の陣とでも謂いたいのか。自分の逃げ道も塞いじゃってさ。こうなったら倒せばいい。倒して倒して圧し通ればいい。何処かで視た映画の主人公みたいに……。
 見えない壁――空間の把握に時間が掛かれば掛かるほどに此方が不利になっていく。真直ぐ突き進もうと試みれば何れ、知らん間にぶち当たってしまう可能性も高い。この状態で無謀な吶喊を選ぶのはダメだ。危うくて危うくて、ただの人間にはそんな事は出来ない。俺は妹とは違って獣でも龍でもないからな。ならば、慎重に、確実に奴らを――リリス化したヴァンパイアをていこうじゃないか。何よりも先に、敵よりも先に、連中の気を、魂魄を察知すれば――何を仕掛けてこようと対処は容易い。チェーンソー? 振り回したタイミングで跳躍し顔面に蹴りだ。鉄球を投げてくるならするりと横へ、そのまま、かかと落としを喰わせてやれ――回転突撃? ヤケにでもなったのか。気功で吹き飛ばしたら埒外性の起点としろ。アクセルコンボだ、息の根止まるまでぶち込むといい。
 兄貴の方は大丈夫だろう。何せ兄貴は龍よりも龍らしく戦うからね。さて……あなた達はオレを楽しませてくれるのか。不意打ち気味にやってきた回転やけくそに溜息、トンファーで受け止めてやったなら後ろ足での回し蹴りだ。おや、思ったより柔らかいね。凹んだお一人様を横に除けておく。続けて流れ込んできたチェーンソーな君には素敵な裏拳だ。それで、最後のあなたは何をするのか。ぶん投げられた鉄球は触れるか触れないか、寸のところで避けてやり、さあ、花向けの時間だ。軽かろうと何だろうと、此処まで叩きのめせば立ち上がる事など不可能と謂えた。悪いが、オレは元人間だけど、実際には獣だぜ。死屍累々、過去の産物は糞のように積み上げられ透明城壁の新たな『壁』となった。
 ……兄貴、そっちはどうだった? ああ? 問題はない。なに、こいつらは寄せ集めだ。それこそ、映画の主人公に無双されて、映える類の、な。兄貴はあの映画好きだよね。それじゃ、そろそろ大物を獲りに……?
 背後――意識を取り戻したのか、仕留めきれなかったオブリビオンが一体。なあ、兄貴、忘れ物があるけど。悪い悪い、しぶといのが残ってたようだ。嗚呼、哀れな化け物よ、オマエが首を持っていたからダメなのだ。挟み込むようにして通常の蹴り、棒切れの如くに倒れ臥す……! 改めて大物、獲りにいこうぜ。あ、オレの科白だってのに……。
 前菜はたいらげた、本番は此処からだと獣性が嗤っている。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『粘つく地縛霊『人喰い影』』

POW   :    影の巨人
自身の身長の2倍の【全てを取り込むドロドロの影巨人】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD   :    影の捕食
質問と共に【ドロドロの人喰い影】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ   :    影の沼地
【ドロドロの粘液状と化した影】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を底なし沼として塗りつぶし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
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 透明城壁――難なく突破した猟兵を待ち構えていたのは『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』が一人、人食い影であった。その出で立ちは少女らしさが全開で、成程、地縛霊の類だと解る者には解るか。少女はニコリと笑みをこぼし、そのまま、泥々としたものを放出した――君達は一度離れようと試みるだろう。だが、嗚呼、この『壁』は、逃げ道を塞ぐようにして出現した『硝子』は……!
 グリモア猟兵に『強力なオブリビオン』だと説明されてはいたが、まさか、此処まで厄介とは。逃げ道を塞いだ状態で喰い散らかさんと大波せまってくるとは! 油断は出来ない。下手をすれば此処で全員が戦闘不能となってしまう!

 ※※※
新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』は通常のユーベルコードの他にガラスのラビリンスを同時に使用します。此方の対処も忘れずにお願い致します。

 ガラスのラビリンス:戦場全体に、【透明なガラス】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
カタリナ・エスペランサ
ま、自分に有利な環境で戦うのは当然の戦術だね
閉所戦闘の心得もばっちりだけど…今回の突破口はまた別だ
装備[驕傲]の《情報収集+念動力》力場感知で硝子壁の形状把握
蒼雷の《早業+属性攻撃+吹き飛ばし+カウンター》で人喰影を消し飛ばし
《戦闘知識+第六感+見切り》&壁を足場にする三次元的な《空中戦》で攻撃を躱すよ

最悪の最悪。なら災厄を以て飲み乾そう、未来の為に
【失楽の呪姫】発動
《ハッキング+蹂躙+神罰+属性攻撃》の劫火は終焉の概念で森羅万象を塗り潰す
硝子の迷路も例外ではないし……まして影や地縛霊がどれ程耐えられるものか
魔神の魂の《封印を解く》事で出力強化、
《天候操作+地形破壊》の要領で一切合切焼き払うよ



 叛く事こそオマエのルーツだ。運命に抗い、運命をひっくり返し、総てを平穏無事とする。誰が終焉を、雨を齎そうとしても、湿り気具合すらも無かった事とする。嗚々、悪夢の獣に葬送を――直葬を齎して魅せると好い。
 泥人形で遊んでいる暇は無いのだ、粘つくほどのオコサマめ。
 弁えているし心得てもいる、容赦はしない、オーバー・キルだ。
 最悪の最悪が『最悪』を冠する所以、それは嫌がらせのような、憎まれ役のような在り方を誇っているからと考えられる。成程、悪夢のような光景は泥濘に沈んだ雷鳴が如く、死体が如くに蠢動している。ま、自分に有利な環境で戦うのは当然の戦術だよね。しかし、あの少女、あの地縛霊、何処までも何処までも基本に忠実でしかない。嗚呼、犬なのだ。自分の尻尾を追いかけ回して、グッタリとする犬のような性格なのだ。まあ、人間観察めいた事は此処等で終いとして、今回の突破口はまた別だ――閉所に見せかけて実は結構広い、その証拠に驕傲せかい硝子おうちを把握した。まったく仕方のない最悪だ、引き籠ってばかりだから、こう、容易に看破される。蒼々とした咆哮の餌食となって、人喰う影、舌を消失うしなう。最悪の最悪、なら、厄災を以て飲み乾そう、未来の為に。ぶわりとオマエが三次元うごいた。足蹴にしてやれよ、奴めの強さを。
 終焉――神様の気紛れとやらは概念となって森羅万象すべてに降り注ぐ。劫火が業を、影を塗り潰したと同時に硝子までもが溶け出した。ああ、例外はない。存在していると謂う時点で失楽の呪姫ロスト・フラグメントの対象だ。まして地縛霊風情が、オブリビオン風情がどれ程耐えられるものか。封は此処に破け、解かれ、魔神こころが膨れ上がる。天地すらも操作する埒外の所業、一切合切が塵芥と見做された。
 ――物足りないね、最悪だなんて嘯くからさ。

成功 🔵​🔵​🔴​

イリスフィーナ・シェフィールド
あら可愛らし……くはないですわね(呼び出された泥巨人を見つめて)
アレにドログチャにされると酷い事なりますわねぇ……いやいや駄目ですよ、わたくし。

真の姿に変身してアイシクル・レインで攻撃しようとしますが迷宮創造で邪魔されそうですので
飛行し接近して近距離で氷の氷柱を打ち込もうとします。
ガラスの迷宮が伸びてきたりして妨害するならヤラレまくりの末に開眼した第六感で回避。
巨人の攻撃も空中機動で避けて距離を詰めて氷柱をこれでもかと撃ち込んで本体もろとも氷漬けにして打ち砕きますわ。

この白の着物気に入ってますので汚されるのはご勘弁ですの。
……いや本当ですからね(誰に言ってるのか)



 綺麗な薔薇には棘が付き物だが、嗚呼、憑き物には化け物がお似合いだ。愛らしい姿でも、美しい姿でも、影より出現した『それ』は只の暴力の化身と描写すべき代物だった。ええ、これはお世辞にも可愛いとは言えないですわ。呼び出されたスワンプマン曰く、口が無いので黙っていろ。……アレにドログチャにされると酷い事になりますわねぇ。たとえば、形状変化とか窒息とか、閉所恐怖症とか――いやいや駄目ですよ、わたくし。さては突っ込み待ちだろうか、今回は分身ちゃんが出てこないので溜息すらも掛からない。これでもわたくし成長したんですの。今からちゃんと証明して魅せますわ。おお、雪女、お代官様との戯れを思い出して嘔吐いていないか。ええ、気の所為ですとも、心の臓まで冷静ですわ。
 ガラスのラビリンス――単体で行使すると只の迷路だが、ずしんと、巨人が迫る場合は如何か。アリスラビリンスよりもアルダワ魔法学園、厄介なダンジョンを彷彿とさせる状況だ。邪魔してくるとは思っていました、ですので、速攻を仕掛けてやりますの。オマエの身体はふわりと宙を往き、そのまま、地縛霊へと肉薄してみせた。この距離なら絶対に外しませんわ――されど、いや、まさか迷宮の壁が、ガラスが氷柱めいて向かってくるとは予想外。ですが、わたくしも散々やられた身。この程度の不意打ちなら第六感なんとなくで躱せますわ。良かったのか悪かったのか、繰り返したフレッシュ・ミートが活かされる。
 この白の着物気に入ってますので汚されるのはご勘弁ですの。サーカスの綱渡りめいて氷柱ほんものを撃ち込む。これで本体諸共、スワンプマンをコールドマンにしてやると宜しい、悦ばしい。氷像は放置しなくても良い、さっさと殴り壊せ!
 ……わたくし、疚しいことなんて何も。
 ……いや本当ですからね。

成功 🔵​🔵​🔴​

仰木・弥鶴
君が前座に過ぎないのは意外だったよ
だとすると、何が最後に出て来るんだろう
此処を切り抜ければそれも分かるか…

解体ナイフで白燐蟲に充分な血液を与え、周囲を迷宮化
これでお相子だ
俺が逃げられないように
君も迷宮を抜けなければ襲いかかれない

底なし沼には空中浮遊させたディバインデバイスを足場として
破魔の宝貝の護りで泥の影の接近を拒む
迷宮を抜けてきた者からハンドガンで迎撃

真の姿の片鱗で赤色に染まる左目で
敵の頭部に狙いをつけ、丁寧に引き金を引く



 左こそが本性だ、左こそは片鱗だ、逆撫でたのは彼女なのだから、
 報いは受けるべきだろう。
 泥濘ではない、漿液、味噌の溶かし方が成っていない。
 強い者こそ前線に送るべきだ、後方で腐らせている場合ではない。君が前座に過ぎないのは意外だったよ、もっと、化け物みたいな、それこそ、悪夢みたいな獣がやってくるのかと思っていたのに。だとすると、何が最後に出て来るんだろう。知性の欠片も臭わせない怪物か、或いは、神様みたいに獣を侍らせる、混沌齎す存在か。兎にも角にも、此処を切り抜ければそれも分かるか……。解体すべきかの判断はオマエで勝手にやってくれ、尤も、スラリと中てたのは地縛霊ではなく、オマエ自身の指先なのだが。先っぽだけでは物足りない? おお、リストカットを所望とは随分と欲張りな白燐蟲バグではないか。
 たっぷりとオマエの体液を啜った彼等は「ようこそ」と迷宮しろを展開した。これでお相子だ。ほんのり脳味噌が冷たくなった気もするが仕方のない事だと割り切って。俺が逃げられないように、君も迷宮を抜けなければ襲い掛かれない。まったく泥沼ではないか。スワンプマンもウーマンもひどく腹を立てているではないか。おっと、噛み付くにはまだ早いと思うよ。少なくとも、冷静さを欠いたら沈んで往く一方さ。天使よ、嗚呼、天使の羽よ、男は何処まで行くと謂うのか――宝貝の護りで以て暗夜を拭う、最早、昏くない。
 裏も表も無い、銀色の雨に受け皿は不可欠だ。
 人形だろうと少女だろうと、赫々と、真実に暴かれたらお終いだ。慎重に丁寧に、魔術師ウィザードの十八番としてハンドガンを構える。引き金を引けよ猟兵、愈々、壁に穴を開ける時が来た――鼠一匹逃がしはしない、白く塗れ、赤でもいい!

成功 🔵​🔵​🔴​

龍巳・咲花
時間稼ぎの能力に特化させる辺り、ハビタントも猟兵を警戒しているというわけでござるな?

其方が泥の影で覆いつくしてくるのであれば此方は炎で押し返す照らすでござろう
七体のムシュマフの首の一斉放射による超火力で影を押し返してみるでござるよ
仮に底なし沼を作られたとしても、拙者はムシュマフの首を足場にすることもできるでござるからな
影を押し返した後はムシュマフの首による突進で壊れにくい壁へと叩きつけるでござるよ!

迷路自体は最初と同じ炎による可視化と、更にはそれを利用した熱による気流の流れや、必要に応じ首達を散会させ捜索に利用することで出口への道のりを探すでござる



 戦争は数だ、その次に大きさだ、何方も兼ね備えたオマエは実に望外。
 忍者が『しのぶ』ものだと決め付けてはいけない。
 暗殺とは『殺した時点で成功』なのだ。
 猟兵を殺す事が、倒す事が目的ではない。猟兵を足止めして可能な限り儀式を進行させる。時間稼ぎの能力に特化させる辺り、ハビタントも猟兵を、拙者らの埒外つよさを警戒しているというわけでござるな? それは正しい判断だろう。何せ猟兵はあの『聖杯剣揺籠の君』を滅ぼす事に成功しているのだから。視界に入ったのは黒だ、影と謂うよりは泥だ。泥団子を作るよりも泥沼を出現させる方が気楽とは、世の中、縛されたかのように狂っている。……それよりも先ず対処すべきはガラス迷宮か、これに関しては城壁攻略と変わらない。轟々と、劫々と、業を焚くかのように、ムシュマフの吐息で可視化ると好い。
 出口は見つけた。熱による気流の流れ、散開させた七つ首の情報を紐解けば下手なクイズよりも容易いか。赤子の手をひねるとはこの事だが、さて、問題点がひとつ。地縛霊が出口で待ち焦がれていると謂う現状だ。其方が泥の影で覆い尽くしてくるのであれば此方は炎で押し返す照らすでござろう。よくよく考えなくとも火力が違う。守りと攻め、何方が強いのかは説明せずとも判るだろう。ぬぶりと、足元がお留守だと掬われても首に乗っていれば関係はないか。さあ、背水の陣も無意味でござる、観念して、トマトみたいに潰れるでござるよ! 吶喊した竜の首は少女かげを噛み、そのまま、壊れにくい壁へと叩き付けた。骨と肉がぐちゃぐちゃになる音、あまり心地良くはない。
 あとは大物を仕留めるだけでござるな、行くでござるよムシュマフ!

成功 🔵​🔵​🔴​

ボトムレス・オブセッション
クソっ!ふざけんじゃねぇ!なんでこんなところに壁が…
た、たのむ!見逃してくれ!俺ぁお前らが何しようが邪魔しねぇからよ!
お、お願いします…死にたくないんです…どうか…どうか…
(迷宮の壁を背に土下座するが巨大な影巨人に飲まれていく)

(UC【侵奪する穴】が発動し全身が穴へと変化すると影巨人を飲み込み始める)

…クソが。ここまで死にそうにならねぇと発動しねぇのかよ
アンタ、面が良さそうだから余裕があれば愉しめたんだが
死にそうになったしな。殺しとかねぇと危険だ
({縋掴爪}で敵を切り裂く)



 縋り付いた。縋って縋って、傷つけたのだ。
 深く深く抉って、裂いて裂いて、ザクロの味に酔っ払う。
 メビウスの帯に脳をやられて、ジャンキーどもの地獄へと落下していく。平穏無事は刺され、潰され、殺され殺され殺され続け、この感情に如何しても、辿り着きたくて仕方がなくなる。皮も肉も骨も、隅から隅までしっかりと酷使されるなら、この命さえ残っていれば、他のものは要らないと――クソっ! ふざけんじゃねぇ! なんで、どうして、こんなところに壁が……! 殴る、蹴る、ビクともしない、壊れないと理解しても尚、ガラスを叩く。自らの手が、足が、ズタボロになろうとも、生きたくて生きたくて、死にたくなくて、物狂いかのように繰り返す。た、たのむ……! 見逃してくれ! 俺ぁお前らが何しようが、人を殺そうが邪魔しねぇからよぉ……! やってられるか、こんなこと。こんな地獄に居られるか。居られるものかと叫んでも、脳味噌とやらが突っ込めと騒いでいる。お、お願いします。死にたくないんです……どうか……どうか……。土下座だ。齢37のオマエが地縛霊に、女の子に土下座をしている。嗚呼、そもそも、化け物を相手に、頭を垂れる意味など有るのか……? 影が嗤う。泥々と、巨人がオマエを吞み込んでいく……。
 穴だ。穴が開いた。
 ぽっかりと、虚無が、底の知れないものが。
 怪奇なまでに其処に在った。
 クソが……ここまで死にそうにならねぇと発動しねぇのかよ。ああ、ダメだ。アンタ、面が良さそうだから余裕があれば愉しめたんだが、もう、ダメだ。死にそうになったしな。殺しとかねぇと、滅ぼさねぇと、危険なアンタを放っておけるほど、俺は肝が据わってねぇんだ。奪われるなら奪い尽くす、貌も出さずに、尻も出せずに。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
そもそも逃げる気ないから
逃げ道を塞がれても問題ないわ。
私を食べたいのなら……ほぉら、召し上がれ♥

無抵抗で影巨人に取り込まれるも
消化される度『永劫火生』で無限に強化復活。
やがては私の【念動力】が彼女の支配力を上回り
影巨人を【ハッキング】
その巨体で地縛霊ちゃんを【捕縛】して取り込むわ

これで二人きりね♥

私の支配下にある影巨人が彼女を消化する事は無いし
可愛らしい姿も【暗視】でよく見える

アナタじゃわたしに敵わない。でも安心して?
私は黒い太陽。光が無くちゃ存在できない影も愛してあげられる

お日様の香り【誘惑・催眠術】と
媚毒【呪詛】唾液を注ぐ濃厚なキスで
魅了して【慰め・生命力吸収・大食い】よ♥



 アリス――嗚呼、可愛い可愛い、アリス――その困惑した貌こそが、狂ったような表情が帽子屋にとっての糧と成るのか。泥濘より起き上がった、山のような存在は地縛霊おんなのこの暴力性を、憎悪を以て動き始める。まるで海蛇の如くに、宇宙のように迫っていくサマはなんとも悲し気な言の葉をこぼしていた。嫌だ、嫌だ、ひとりは嫌だ。真っ暗なところで独り、死んでいくなんて嫌だ。逃がさない、オマエも私と一緒になるんだ……。そもそも逃げる気ないから、逃げ道を塞がれても、呑み込まれても、まったく関係のない事よね。私を食べたいなら、味わいたいなら、ええ、胸を貸してあげるから、ほぉら、召し上がれ。泥沼へと沈むのではない、泥沼に貪食されるのだ。抵抗も出来ず、いいや、抵抗せず、只、莫迦みたいに取り込まれる――泥の巨人は胃袋を持っているのか? ドロドロになった瞬間、焔が、オマエの心身に宿ったのだ。塵芥からの復活、不死鳥の抱く無間とやら。
 念を押した。念で押して押して、反芻して、巨人スワンプマンがよろめきを止めた。干渉したのだ。此処まで理解してしまえば、手繰り寄せてしまえば、オマエの救済は成ったも当然か。これで二人きり、もう、アナタの事は独りにしない。抱擁かれた地縛霊おんなのこは、さて、如何様な反応をするのか。藻掻く、足掻く……。
 支配下に置いたのだから胃袋なんて抜き取ってしまえ、ああ、世界が真っ暗に染まってもよぉく視えているのだから問題などない。アナタじゃわたしに敵わない。でも、安心して? おお、太陽だ、太陽が黒い。光がなくちゃ存在できない影も愛してあげられる。燦々とした香りに攫われて魂とやらが暴かれる、夜鷹も喰えない状況だ。
 あとはお察しの通りだろう。
 お呪いは完璧だし、それに、二度と孤独など味わえない……。

成功 🔵​🔵​🔴​

李・飛龍
さて、ボスが出てきたか…迷路をどうするかだ。
とりあえず、時間はかかるかもしれんが物理探知といくか(手で触りながら出口がどこにあるか捜査していく)
まぁ、ボスが出ていたら直感で攻撃かわしてから、一気にUCで攻撃。
「倒せばさすがに迷宮が消えるからな」


李・飛虎
…さすがにこのままだと埒が明かないぜ。
透明な壁って、獣にとっては見えないも同然だし。
だからいや待て。ガラスって、場所によっては背景が反射…あ、そういや、俺たちが映ってる場合があるな。
それと…匂いは風に乗ってやってくるから…
それなら、獣になって匂いの来る場所に向かうか。
兄貴は遅れてくるだろうし。

ボスが出たら、一気に襲っていくぜ。
人型に戻り次第UCぶち込む。



 門前払いをしなかった事こそがハビタント・フォーミュラの失態と謂えよう。時間稼ぎの術として迷路ラビリンスを選択した事が間違いだったのだ。そもそも、迷路や迷宮に類するものは前提として出入口ゴール・スタートが創られている。只の壁、袋小路として終うのが最適解だったのだ。追いかけっこといい、これといい、もしかしたら遊びたいのかもしれない。さて――ようやく『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』が出てきたが。この迷路をどうするかだ。何せオマエは獣でもなければ龍でもない、ただの人間サマ。途轍もなく頑強な壁を壊せるほどの力など持ち合わせていない。では、選択肢はひとつじゃないか。実にシンプルで、時間の掛かる攻略法だが、使わない手はない。物理探知といくか。そうとも手探りだ。右か左かに触れて、マッピングと洒落込むと好い。
 埒が明かない。透明な城壁に続いて似たような迷路だ。こんなの、人間は勿論だが、獣にとっても不可視の道と謂えよう。いや……待て? この材質、透明は透明でもガラスの類ではないか。場所によっては、状況によっては背景が反射して視えるのではないか。……あ、そういや、俺たちが映ってる場合もあるな。それと……渦巻き一本の道ではないが、臭いは、匂いは風に乗ってやってくる。あの泥塗れなオブリビオンなら理解し易くて助かるな。おお、トラだ、トラになったのだ。兄貴は遅れてくるだろうし。
 巨人は――スワンプマンは餌を待っていた。一緒に、暗い所へ、泥だらけの所へ、行ってくれる生贄を少女は欲していたのだ。その結果がこの、極めて落下的な最悪と考えられる。そろそろ彼等は、猟兵等は来てくれるだろうか。情念のような思いに中てられてトラを視認する――トラ? 如何してこんな場所に。意識を、考えを、動きを狂わされた。今が好機ではないか。トラは人間へと戻り呼気い込んだ。
 内臓が破裂する。肉薄された時点で地縛霊に勝機はなくなった。おう、兄貴、遅かったな。おいおい、鼻が利くってんなら一緒に行動すりゃ良かったんじゃねぇか? 苦し紛れにやってきた泥の塊をアッサリと躱し、狙うべきは顎だ。脳味噌が有るかは知らないが、揺れてくれたなら『あった』のだろう。百を数えない内におねんねだ、只の泥としてくれる。
 倒せばさすがに迷宮は……。
 消えた。煙のように、泡のように、何もなかったかのように。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『サバトクイーン』

POW   :    クイーンズスネーク
自身の【巨大なヘビ】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[巨大なヘビ]から何度でも発動できる。
SPD   :    大蛇蹂躙
【彼女のヘビ】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    サバトへの招待
小さな【体に巻き付いたヘビ】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【サバト会場】で、いつでも外に出られる。
👑11
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 世界結界破壊儀式――それを進めるオブリビオン、サバトクイーンの姿を目視した。彼女の姿はまるで『聖杯剣揺籠の君』に匹敵する美しさで在り、オマエは蛇に睨まれた蛙――いや。狼に睨まれた豚のような気分に陥った。
 気分ではない。しっかりと陥ってしまったのだ。気が付けばオマエは『豚』になっていた。丸焼きされるか、丸呑みされるか、何方が良いのかと女王様は嘲笑わらう。ええ、ええ、私は『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の実力者として、ハビタント・フォーミュラ様から能力を授かっているの。私を視た者は悉く、醜い醜い豚になるのよ。
 幸いな事だろうか。
 豚になってもユーベルコードは使用可能らしい。
 あの女王様の面に泥を塗ってやれ、それこそ、オマエの出来る意趣返しだ。

 ※※※

 サバトクイーンの能力
 リアルヴィーナス:特殊メイクで絶対的な美貌に変身し、見た者を醜い豚に変身させる。
イリスフィーナ・シェフィールド
な、なんてことでしょう、わ、わたくしが豚さんにっ。
こんな姿では女神様のお世話が十分にこなせないではありませんか、許すまじですわっ。

というわけで合体専用マシン【ブレイブフォートレス】を呼び出して合体です。
真の姿になれば関係ありませんわね、捕食してこようとする蛇をブレイズ・スラッシャーで三枚おろしにして差し上げましょう。
続けて本体もズンバラリですわ。



 甘辛く味付けされた己の未来、見たくもない夢に魘される。
 認めてはいけない。まだ、起きる可能性に過ぎないのだ。
 フラグをへし折ってやれよ、スーパーヒロイン。
 汚い、醜い、マイナス・イメージが強い獣、それ即ち豚である。されど実態は綺麗好きで、何よりも彼等は肉体美うつくしいのだ。なんなら通常の人間よりも体脂肪率が低いらしく、敢えて言うので在れば家畜的なボディビルダーか。彼等はそもそも猪の仲間、そう考えてしまえば、成程、醜悪なんてのはオカシナ話だ。それは兎も角として――な、なんてことでしょう。わ……わたくしが……わたくしが豚さんにっ……? さん付けするのは育ちの良さか或いは驚きの所為か。こんな姿では女神様のお世話が十分にこなせませんではありませんか。ああ、赦せない。赦してはならない。あの悪魔のような、いいや、悪魔そのものな女に尊厳を奪われてたまるものか。豚用の餌は用意してやったと女王様は呵々嗤った。もう我慢なりませんわ。こんなので喜ぶと思ったら、悦ぶと想ったら大間違いですの。あらかじめ準備していたのか唸るエンジン、マシンは如何なる世界だろうと駆けつける。
 ブレイブフォートレス――勇敢な要塞を冠するマシン――は文字通り、堅牢を極めていた。蛇の締め付けにも噛み付きにも耐え得る性能をしており、その速度は並から外れている。これがわたくしの全力全開、簡単に丸焼きに出来るとは、丸呑みに出来るとは思わない事ですわね。真の姿となれば豚になろうと奴隷になろうと、関係がない。無謀、無理の類ではなく、まさしく勇気の化身。三枚おろしにして差し上げましょう。ブレイズ・スラッシャーを構えて揮ったならば蛇ともオサラバか。喰われはしない、巨躯故にこその只の的か。
 勢いに任せて女王様も両断ズンバラリだ。
 猪突猛進も時には役立つ。蒲焼きにするにはタレが不足か。

成功 🔵​🔵​🔴​

龍巳・咲花
まさか強制的に変化の術を体験することになるとは思わなかったでござるよ!?
ハビタントの供与する能力は時間稼ぎとか嫌がらせな能力が多いでござるな
いや、それも全て元の能力者タルタロスの所為でござるか

姿形を変えられども力が使えるのならば問題ないでござる
敵の能力もある程度距離を取り抵抗さえすればよいでござるしな
強大な力を持ったリリスオブリビオン、さぞかし悪行を積んだのでござろう
今この時、それを清算する時でござるよ!
特殊空間を展開し、龍脈に眠るあらゆる致命傷の記憶をその身に刻むでござる!

儀式に使われた聖杯は回収ができれば回収を、できねば破壊でござろうか



 巨大な樹を齧る者は支える側の、巻いている側の気持ちなど理解出来ない。
 小屋の中の豚の心なんぞ、それこそ、誰が把握出来るのか。
 咀嚼すべきは豚の肉か、もしくは蛇の肉か。
 驚愕――脅威よりも先にやってきた感情、網膜に焼き付いた美しさは、おお、グロテスクの亜種か。まさか強制的に、無理矢理、変化の術を体験することになるとは思わなかったでござるよ!? まったく猟兵も猟兵だが、オブリビオンと謂うものが、特にフォーミュラと呼ばれるものは突く々く埒外だ。ハビタントの供与する能力は時間稼ぎとか嫌がらせな能力が多いでござるな。いや、きっと『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』に選ばれた彼女等の性質の所為とも考えられよう。それも全て元の能力者タルタロスの仕業でござるか。この世もあの世も奈落に塗れている、拘泥している現状をブヒブヒと打破せよ。姿形を変えられようと、人類から外れようと、力が、ユーベルコードが使えるなら問題ない。それに相手の女王様は『よく見る』タイプのリリス様だ、対処法は解っている。
 強大な力を持ったリリス化オブリビオン、ナイトメアの在り方も合わさってその吸精は留まる事をしらない。さぞかし悪行を積んだのでござろう。腹を膨らませて、胎を満たしても尚、欲して欲して、ヒトサマを凌辱したのだろう。それを清算する時でござるよ! 嗚呼、ある程度の距離からの宣告だ。特殊な空間が展開され、蛇よ、神とやらに踏まれた凄惨を思い出せ――龍脈に眠るあらゆる致命傷の記憶をその身に刻むでござる!
 おお、滂沱、激烈な滝に中てられて、女王様は断末魔ひめいをあげた。
 さて、儀式に使われた聖杯は何処か。
 回収出来るのか、破壊出来るのか、それは不明としておく。

成功 🔵​🔵​🔴​

仰木・弥鶴
愉悦に浸る女王様に妖怪ブランケットをけしかける
【物を隠す】みたいに巻き付かせて姿が見えにくい状態に

自己紹介UCをいいかな
俺は何かを醜いと思ったことがない人間なんだよね
むしろ雑多な景色とか人から怖がられがちな物の方が好きだったりする…蜘蛛とか
フォーミュラの力で美しくなったところで、だから何?
美しいから素晴らしいのではなく
自分にとって素晴らしいものだから美しく感じる
その過程を無視してただ美貌だけを見せられてもね
豚に真珠、とはまさにこの状況

それでもまだ
己の姿を自慢げに晒したいと思えるのかな
そうでないならブランケットに巻かれたまま苦しむといい
体に巻き付いたヘビもその状態なら悪さしづらいだろうしね



 葉っぱを一枚も用意しなかったオマエの所為だ。
 誑かすのは結構だが、まずはオマエが禁忌を知るべきだったのだ。
 世界を窮屈に感じた事はないか? 誰しもが一度は、己の在り方の狭量さにやられた事がある筈だ。堕落していく、怠惰をしている、そんな自らに反吐を叩き付けたいと思った事がある筈なのだ。嗚呼、愉悦に浸っている蛇よ、女王様よ、井の中の蛙の心と謂うものを今一度思い出すべきなのではないか。噛み付いたのは豚ではない、そう、ブランケットだ。毛布を冠する妖怪は意志を以て、意思を以て化け物をお隠しした。それじゃあ、自己紹介がしたいんだけど、いいかな。問うているのではない、既に自己紹介ユーベルコードは起動しているのだ。俺は、何かを醜いと思ったことがない人間なんだよね。裏表がないのを前提に情け容赦なくステータス・シートを読み上げる。この男、恥ずかしくないのか……?
 むしろ雑多な景色とか、人から怖がられがちな者の、物の方が好きだったりする。たとえば、蜘蛛、他には百足。真っ白な毒蟲達の捕食し遭いだってゆっくりと観察出来るタチだ。フォーミュラの力で美しくなったところで、だから、何だと。美しいから素晴らしいのではなく、自分にとって素晴らしいものだから美しく感じる。その過程を、道程を、悉く冒涜して、無視して、ただの美貌を見せられてもね。豚に真珠? 猫に小判? 馬の耳に念仏……? いいや、其処等のオブリビオンに『ゆりかご』だ。面白くもない。
 それでもまだ。己の姿を、ひどい傲慢を、莫迦げた惰性を、自慢げに晒したいと思えるかな。思えるならそれは、君、俺は美しいとは思えない。そうでないのが健全だ、ブランケットに巻かれたまま苦しむといい。窒息だ、息が詰まる、誰か私を助けてください。
 巻き付いた蛇もその状態なら悪さしづらいだろうしね。
 なんなら、如何だい、林檎を齧ってもいいんだよ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ボトムレス・オブセッション
ぷぎぃ!?お、俺が豚に!?さっきの迷宮といい、おかしいだろ!
猟兵は正義の味方だろ!?それが何でこんな死にそうな目に会わなきゃいけねぇんだ!
勝てるって生き残れるって思ったのに、これじゃあ意味が無ぇ…

ぶ、ぶひぃ…へへへ、俺、い、いや私は貴女様のシモベで豚野郎です…
どんなこともしますから、どうか命だけはお助け…
ぐぁ!へ、蛇!貴女様の蛇の牙が俺の肉を!血が!やっやめて!やめてくれ!

…あ?この感じ…UCは使えるのか…血は触れたな。じゃあ死ね
俺の代わりに死ね。二度と俺の前に現れるな
(UC【血の汚染】発動)



 ヤケに世界が――地面が――近くなった。先程までの視線がシオシオと、青菜か蛞蝓かの如くに、急速に縮んでしまったのだ。原因はわからない。いや、原因など知りたくもない。気付きたくもない。頭を抱えようとしても、屈もうとしても、嗚呼、短足ではないか。嘆息しようと試みたところで、奇怪な突っかかり。肉体がまるで違う。声を出そうとして、乞おうとして――汚らしい音が間抜けにもこぼれた。ぷ……ぷぎぃ!? 豚だ。豚になっている。俺が豚になっている。先程までの城壁といい、迷宮といい、まったくおかしな話だ。メルヒェンでカオスな御伽噺だ。なあ……猟兵は……俺達は正義の味方だろう……? それが何でこんな死にそうな目に、無様な目に遭わなきゃいけねぇんだ! 勝てるって耳にした、生き残れるって思っていた。俺が悪かったのか? 俺が愚か者だったから? これじゃあ、まったく意味が無ぇ……悪夢だ、ナイトメアだ、覚めてくれよ拘泥……。
 ぶ、ぶひぃ……へ、へへへ、俺……い、いや、私は貴女様の、女王様の忠実なシモベの豚野郎です。土下座が出来ないなら鼻を地面にこすりつけろ、トリュフ探しも出来るのだと媚び諂え。どんなこともしますから、どうか、どうか命だけはお助け……。蛇が嗤う。未熟な精気でも、まあ、構わないと蛇がうねる。ぐあぁ……! へ、蛇が! 貴女様の蛇の牙が俺の身体を……肉を……血、血が出てる。痛い……や、やめて……やめてくれ! ところで今更の気付きだが、オマエの体液、ひどく濁ってはいないか。あ……?
 この感じ、まさか……ユーベルコード、は……?
 掌クルクル返してやれ、なあ、随分と、生き恥を晒すのが得意なオマエだ。
 血には触れている。なんなら、啜っている。じゃあ、死ねよ。俺の代わりに死ね。二度と俺の前に現れるな。それにな、あんた、姿見を見ていた方が良いんじゃねぇか……? 私は、そう、私はこんなにも美しいから、それを永遠にする為に、首を吊った方が良いのです。
 吊るして捌いてくれよスーサイド、汚染されたならバイバイだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
くだらない。呪いと組み合わせた詐術・中傷ネガキャンの類ね
本当の意味での客観なんて認識できない以上、言ったもの勝ちも戦術の一つだけど

視認がトリガーなら事前に《第六感》で察し視覚を閉ざすよう試みつつ
[驕傲]の《念動力+情報収集》力場で眼に依らない知覚を確保
いずれにせよ【堕聖の偶像】、黒翼を備えた真の姿へ変身するわ

結局は美醜も見る者それぞれの主観に過ぎないし
貰い物の力を振り翳す事自体も否定はしないけれど
他者の価値を貶さずにいられないような痴れ者が図に乗るのは度し難いの

この姿、響かせる《歌唱》、纏う香や魔力、触れる感触、
全てが《誘惑+ハッキング+催眠術》の魅了権能として感覚と思考を狂わせる
外見だけで魅せるほど甘い旅芸人はしていないわ

敵の動きは[驕傲]で《見切り》《空中戦》
敵UCの蛇は《早業+怪力+受け流し》、接触した際に幻惑に堕とし敵自身も巻き込むよう暴走させ
私も《ダンス+切断+属性攻撃+アクセルコンボ》の乱舞
一撃ごとに精神を蕩かす、黒翼と羽衣から繰り出す紫炎纏う斬撃で斬り刻むとしましょう



 偶像崇拝――そのお手軽さに、抜け殻サマは放蕩した。
 考えが纏まらない、地面が傾いて、天が廻っている。
 ――色がついた。黑いのか、紫なのか。
 紐を解いてやった、墓を発いてやった、あの男の、あの女の、汚点とやらを晒してやった。人の穴を探して探して、ほんの僅かにでも隙があったなら、それを嬉々として擽るような有り様だ。くだらない。呪いと組み合わせた詐術の類だ、嘲りと混ぜ合わせた中傷ネガキャンの類だ。本当の意味での客観なんて認識できない以上、言ったもの勝ちも戦術の一つだけど。ああ、莫迦みたいにトリガーを引いている。ハッピーになりたいのだと他者を惹こうとしている。事前の準備は済ませてきた、おお、第六感を頼りに、視野なんぞは殺してしまえ――そもそも世界は最初からオマエの掌の上だったのではないか。使いこなせばマップも要らない。まあ、仕方のないことだよね。ある意味人間らしいよ、余計に腹が立つ。人狼ゲームはお終いなのかカタリナ、騙り名を、三つ編みを解くようにして、それが真実だと――堕落したものだ。随分と、リリスの名を穢すじゃないか、キミは……。
 結局は美醜も、その他の事柄も、見る者それぞれの主観に過ぎない。貰い物の力を、選ばれたのだと、振り翳すこと自体も否定しないけれど。ああ、本当に、嘲りがひどいのだ。嗤笑するのに必死になって、自分の貌がまるで理解出来ていない。他者の価値を貶さずにいられないような痴れ者が、図に乗るのは度し難い。何が響いている? 声だ。言の葉だ。キミには意味がわからないかもしれないけど、外見だけで魅せるほど甘い旅芸人はしてないわ。馥郁とした権能に中てられたなら、愈々、酒気にやられた蛇のように。
 巨大化したなら腹いっぱいに幻覚ませてやれ、また呆気なく女王様も堕ちたものだ。肉と骨の違いもわかりゃしない、最早、前後不覚のカーニバル――一撃一撃に桃香どくを籠めて。同じ阿呆なら踊らねば損? 月からの贈り物に跪くのが先だ。
 黒々と魅せつけた翼、紫色の奈落タルタロスに願う。
 どうか、私を、その劫火で、斬り刻んでくれないか。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
なんて素敵な女王様♥
その妖艶な声で「雌豚ちゃん」と呼ばれるだけで
私、感じてしまいます♥

『救済の黒朱雀』の愛欲に比例した強化で最強の燃え豚に。
媚毒の黒炎も戦場全体を覆う程の【範囲攻撃】となり
女王様を魅了しつつ【怪力・騎乗】で押し倒し
胸の先端の桜、蜜を帯びた花弁、菊の門に至るまで
舌で【慰め】媚毒【呪詛】唾液を塗り付けながら【生命力吸収】

流石に豚の姿じゃ堕としきれないわね。
吸収した魂から彼女の記憶を覗いて
【化術】で素顔に戻し、私も元の姿に。
慌てる彼女を熱烈なキスからの【誘惑・催眠術】で堕とすわ

お化粧をした貴女も素敵でしたが
本来の貴女も負けず劣らず素敵です♥
私は本来の貴女を愛したい。
本来の私で、貴女と愛し合いたいんです……♥

彼女が私を気に入って
二人きりの夜宴サバトに招待してくれたなら
化術で肉棒を生やして【串刺し】
唇と唇、舌と舌、胸と胸で幾度も求め合い
媚毒体液を【乱れ撃ち】

女王様ぁ♥
私を全部あげます♥
貴女を全部くださいぃぃっ♥

愛の交歓。魂の交換。
永く永く貪り合い、一つに♥
【継戦能力・大食い】



 魂の交換、体液の廻転、貪りに貪った果肉の、
 暴力的な味わい……。
 嗚呼――なんとも、途轍もないほどのドリルか。情け容赦なく土を、※を、掘り進める猛々しさの咆哮よ、芳香よ。眺めているだけで、耳を傾けているだけで、真実に直面したが故に、気でも狂ってしまったのか。いいや、違う。オマエのような存在ならばこの反応こそ正気と謂えるだろう。聾してなどいない。盲だなんて在り得ない。なんて素敵な女王様。その妖艶な声で、柔らかな舌で「雌豚ちゃん」なんて囁かれたならば、誰もが狂喜に震えるものだ。私、どうにかなってしまいます。グズグズになった理性にズグズグと、オマエのような豚が這入っていく。罵られたいのか、踏まれたいのか、違う。萌えているのだ、燃えているのだ。黑々とした炎で以て身を、心を焦がしているのだ。これぞ最強の燃え豚、誕生を祝い給え。
 オマエの愛欲を、アスモデウスの化身としての振舞いを。何者が止めると謂うのか、留めると宣うのか。聖杯からこぼれた泥の色こそ、まったくなピンクではないのか。戦禍、総てを埋め尽くす情念に流石の女王様も眩暈を覚えた。これは……それこそ……『いんよくのかぜ』の類ではないのか。認識してしまった、認知してしまった。吸血姫の絶対的な、決して揺るがぬ底無しの沼に脳天まで浸かってしまったのだ。飛び掛かってきた丸焼き豚を如何して蛇が呑み込めよう。其処に鼻を当てるな、やめなさい、何処を……! 慰めようと試みたところでオマエは気付く。豚の姿じゃ堕としきれないわね。
 魂を欠片程度貰ったならば、あとは、化け物らしく『化かして』やると好い。ハビタントからの贈り物を剥がしてやってついでにオマエも元の通りだ。莫迦な……? 狼狽えている女王様に近づいての口封じ、目と目が合った。とけていく、何がとろけていく……?
 お化粧をした貴女も素敵でしたが、本来の貴女も負けず劣らず素敵です。ええ、私は本来の貴女を、ありのままの貴女を愛したい。本来の私で、貴女と愛し合いたいんです。大切なものが壊れた。ガラガラと、城壁が崩壊するかの如く。
 たとえば、二人きりで行う夜宴サバトに招待されたとする。何方が贄なのかは一目瞭然だ。何方も、魔女として踊っているし、贄として盛っている。女王様……ああ……女王様……私の全部をあげます……あげますので、貴女を……隅から隅まで、臓腑の奥底まで、貰ってしまっても良いですわね。永い永い時が流れる、それこそ、牙が獲物を睨むまで。

成功 🔵​🔵​🔴​

李・飛龍
飛虎(f40720)と一緒
…おい!
よりにもよって豚かよ!
さすがにヤヴェエからな。
ただな、豚を甘くみるなよ。
本気になれば人間なんて吹き飛ばせるからな。
てな訳で、突進。(UC)

捕食者が近くにいるから、迂闊な事は出来んがな。


李・飛虎
飛龍(f32753)

……

なんでよりにもよって豚なんだよ?

そうだな、こっちで行くか。
(一気にUC使用して敵を屠るまで叩きまくる)



 透明な城壁もガラスの迷宮も、中々に『歯応えがあった』と兄妹ともに思っていた。押し寄せる敵に迫りくる泥、この、極めて混沌とした状況によく対応出来たものだと、お互いに、心の底では讃え合っていた。では、愈々、『新・最悪の最悪ネオ・タルタロス』の中でも指折りの実力者との邂逅だ。果たして如何様な力を揮うのか。強敵との戦いに血潮が熱を孕み、心臓がバクバクと踊る――おい! なんで……「よりにもよって豚かよ!/なんだよ?」強制的な種族の変更なのか。いいや、そんなものではない。ハビタント・フォーミュラからの素敵な素敵な贈り物はひどい尊厳破壊の類だったのだ。さすがにヤベェエからな。ええ、あなた達はこのまま、豚になったまま、吸い尽くされるの。どう? 本当に悦ばしい事だと思わない? あの度し難い蛇めを、あの莫迦にしてくる女王様を、さっさと骸の海に還さなければ成らない――ただな、お前はひとつ致命的なミスを犯した。豚を甘く見るなよ……? 嗚呼、彼等は猪突猛進の子々である。本気になれば人間なんて吹き飛ばせるし、蛇なんぞ、踏みつけてしまえば脆いもんだからな。
 おお、見よ、豚が飛翔している。龍の力を以て飛翔しているのだ。隕石が如くに巨大蛇サーペントをブチ貫いた。そのままの勢いでサバトクイーン本体へと吶喊! それと、この近くには捕食者がいるからな、俺は『隙を作ったら』迂闊な事をしないよう、|とん《●●》ずらさせてもらうぜ。拉げた蛇をマットとして女王様は喀血した。優雅さも妖艶さも何処へやら最早――袋の中の鼠だ。そうだな、こっちで行くか。
 苦し紛れにユーベルコードの捕食を試みたが、その時点で、妨害されていた事を悟った。豚なのか虎なのか、確認している暇もなく、燃え盛る縞模様が眼球たまに映る。裂かれた。何を抉られた。先程まで潰れていた臓物が元気よく外気に触れている。おお、栄養価のお高い部位だ。狩りは成功している。ただの女王様おんなに成す術はない!
 それじゃあ帰ろうか兄貴、夕飯は生姜焼きにしよう。
 ……本気かよ。
 冗談さ、冗談……。

 世界結界破壊儀式の阻止には成功した。
 これで未知なるオブリビオン・フォーミュラの力は現状維持だ。
 何れフォーミュラとの戦いも起きるだろうが、
 今はゆっくりと休むがよろしい。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年12月01日


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#シルバーレイン
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト