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未だ見ぬ君へ

#封神武侠界 #戦後 #『韓信大将軍』


「天運、いよいよ尽きたるか……」
 韓信大将軍の願いは叶わなかったのだ。
 主君とすべき英傑との邂逅はもはや望めない。だが、全ての人仙を封印せしめる究極神器を猟兵に渡すこともできない。
 だから、こうしよう。
 どこかの誰かに、この封人台を託すのだ。

「往生際が悪いとはまさにこのことだね」
 麒・嵐(東方妖怪の冒険商人・f29276)は猟兵を出迎え、事の次第を伝えた。
 『封人台』に全ての人仙を封印するため、多数のオブリビオンに『神器』を与えて封神武侠界の侵略を進めてきた韓信大将軍だが、数多いるオブリビオンの中にも彼の主たる覇王を見つける事はできなかった。これでは究極神器『封人台』も使えない。

 そこで実行したのが、【Q】『南蛮来往道なんばんらいおうどう』。
 かつて『殲神封神大戦』の際に出現した南蛮門を再び顕現し、『南蛮仙界』に封じられた魔獣を人界に呼び出すつもりなのだ。

「自分には扱うことのできなかった神器を、それを使えるかもしれない何処かの世界のオブリビオン・フォーミュラの元へ届けるために。そして南蛮仙界から恐るべき魔獣たちを呼び出して自らの軍勢とするためにね」
 かつて三国時代の末期、諸葛孔明によって討伐された『南蛮王』こと魔獣たちを封印した南蛮門。
 門から引きずり出された彼らは言うまでもなく、強敵。
「手をこまねいていてはあっという間に人界が攻め落とされてしまうだろうね。それに封人台が他の世界に渡るのも問題だ。君たちの手でどうにかこれを食い止めてもらえるかい?」


ツヅキ
 各章の最初に断章が投稿されてから受付開始。
 届いたプレイングから順次リプレイを執筆、🔵が👑に達したところで受付終了となります。

 詳細はオープニングと各章の断章をご参照ください。
 12月27日(水)までにこの決戦シナリオが20回成功しなかった場合、韓信は撃破できず、どこか他世界のオブリビオン・フォーミュラに『封人台』が渡ります。
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第1章 ボス戦 『🌗冥馬・絶影』

POW   :    超軼絶影
速度マッハ5.0以上の【超音速疾走で瞬時に接近し、突撃と衝撃波】で攻撃する。軌跡にはしばらく【本体と見分けがつかない実体を持った残像】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
SPD   :    怒鬣衝天
【残像で撹乱しながらの超高速移動】で敵の間合いに踏み込み、【EP風火輪が発生させる爆炎】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    迅蹄風烈
【高速疾走で生じる風の力を蓄えたEP風火輪】のチャージ時間に応じ、無限に攻撃対象数が増加する【敵を追尾する大気の矢】を放つ。
👑11
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 かつて曹操には一刀の愛馬がいた。
 影すら留めぬ速さ。
 残像を纏い、輪郭すら補足できないと謳われしもの。
 今、亡き主のため、韓信に力を貸して南蛮門の守りについている一頭のオブリビオン。

(「ここは通さぬ」)
 思念を介し、冥馬・絶影は宣戦布告する。
(「韓信大将軍から授かりし神器の威力、心して受けよ……!」)
 
 ――【EP風火輪】。
 両足に装備した神器から炎の竜巻を放つことで、高速飛翔と遠距離攻撃を可能にする。
 絶影の足首を渦巻く炎が覆い、戦場の空へと威勢よく駆け上った。 
薄翅・静漓
誰とも知れぬ者に望みを託す……大胆な決断ね
それがどんな事態を引き起こすか誰も予想がつかない
だからこそ食い止めなくては

炎よ鎮まり給えと、天に祈りをささげましょう
【ブルームーンの雨】を降らせるわ
どれほど速く高く飛ぼうとも、雨幕がお前を遮るでしょう
それでも爆炎がこちらへ及ぶなら、結界術で防ぐわ

主のもとへお還りなさい、冥馬・絶影
私達はなんとしてでもこの先へ進まなくてはならないの



 冥馬・絶影は炎の軌跡と残像を残してそらを滑走する。誰とも知れぬ者に最後の望みを託そうと足掻く韓信大将軍のため、命を賭して力を貸すつもりなのだ。

 ――未だ見ぬ君へ、後は任せる。
 
 なんて、大胆な。
 薄翅・静漓(水月の巫女・f40688)のいる地上にまで風火輪の熱気が押し寄せる。無機質な炎にまで、それを授けた韓信の決意が籠められているかのようだ。
「させるものですか」
 何処かの世界、誰かのオブリビオン・フォーミュラ。その元に究極神器との異名を取る封人台』が齎されたらどんな事態が引き起こされるか予想もつかない。
 それを目論んだ韓信でさえも、だ。
 彼は分かっているのだろうか。思いもよらぬ未来を引き寄せてしまうかもしれないことを承知の上で、それでもやろうとしているのか。
 揺らがぬ決意を宿した炎は、しかし、静漓を飲み込む前に水蒸気となってそらに還る。
(「何!?」)
 静漓は両手を組み合わせ、一心に祈りを捧げた。
 天におわす青き朧月さま。
 どうか、危機に瀕する世界に恵みの雨を。
(「これは、月……か……!!」)
 飛翔する絶影は間近で輝く物体に目を眇めた。あらゆる月相を網羅する月齢図の引力が雨雲を呼び、水気を集める。
(「ぬう、これは……ッ」)
 激しく叩きつける雨水が水の幕となって絶影の自由な移動を遮ったのだ。溺れるようにもがくさまを静漓は静かに見上げる。
 その昔、半夏雨と共に天へ上ったという田の神のように。
 月の輝き、そして雨の導きで、あなたに相応しい場所まで送ってあげましょう。
 四連で襲いかかる爆炎を受け止める結界が大きくたわみ、もう少しで引き千切られそうになる寸前で持ち堪える。
(「よもや」)
 絶影に焦りが見え始めた。
(「我を倒し、南蛮門へ進むというのか猟兵よ」)
「最初からそう言っているはずよ」
 涼やかに静漓が告げる。
「私達はなんとしてでもこの先へ進まなくてはならないの。だからあなたも、主のもとへお還りなさい」

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※アドリブ連携歓迎
調息、脱力、氣の流れと場を観据える。

――為すべきを定め、水鏡に入る

「推して参る」
狙うは『後の先』
真正面から迎え撃つ意志を見せる。
また遠距離攻撃は氣を纏わせた拳で迎撃して挑発。
「そんな粗末な炎では、俺は倒せない」

天地の氣との合一による圏の拡大と、氣の活性化による情報処理速度の底上げを合わせて知覚能力を向上し、相手の視線、筋肉の動き、殺気、呼吸、得物、纏う氣の流れから攻撃の軌道と間合いを量る。

相手が間合いに入ってくるのに合わせて、拳の周囲に速い『流れ』の層を形成し拳打ともそれをぶつけて突撃の衝撃波を打ち消すと同時に相手の氣の流れを阻害し動き鈍化させる。
返す拳を急所に叩き込む。



 吸い込む空気は微かに異国の匂いがした。調息後、一度力を抜いて氣の流れを正せば自然と場の状況が頭に入る。
 ――為すべきを定める為に、いざ。
「推して参る」
 水鏡の境地にて、修介は冥府よりの使いと化した絶影と真向かった。迎え撃つ絶影は小手調べするかのように神器が生み出す炎を降り注ぐ。
「いつまで様子見しているつもりだ?」
 修介は軽くジャブを打つように氣を纏わせた拳で炎を打ち消した。こんな粗末な炎で倒せると思っているのなら見くびりが過ぎる。
(「よいだろう。ならば全力でいかせてもらう」)
 神器に宿る仙気がにわかに昂じた。
 絶影は次第に速度を増しながら空を駆け、修介だけを標的に疾駆する。まるで漆黒の弾丸みたいだ。おそらく、絶影には絶対の自信があったに違いない。
 我の速さに勝るものなどいない――という。
 だが、修介はこれを止める。
(「何が起こった?」)
 絶影の動きを鈍化させたのは、拳打と共にぶつかってきた氣の流れ・・・・としか言いようのない代物だった。
 天地の氣の合一と活性化による圏の拡大によって向上した反射知覚能力が可能とした未来予測にも近い先読みによってジャストのタイミングをコンマ数秒のずれもなく捉えることに成功。
「視線、筋肉の動き、それに殺気、呼吸、炎の揺らめき……アンタのあらゆる反応が軌道と間合いを量るための手がかりとなる」
 種明かしをしつつ、修介は返す拳を絶影の鳩尾目がけて叩き込む。一発目で氣の流れを阻害され、不自由の身にあった絶影にとっては躱すことなど夢のまた夢。
 全ては氣が支配する。
 ゆえに、その流れを支配した修介が――勝つ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
健気なものだね
けれどオブリビオンの為す事である以上、今を生きる人々への災いに他ならない
禍根を断つのも希望アタシの務めさ!

《第六感+戦闘知識》、直感と理論を組み合わせた《見切り》で敵の動きを先読み
自前の速度SPDと《空中戦》機動力を攻撃回避に活用しよう

【閃紅散華】発動し纏う紅雷は《ハッキング+属性攻撃》の調律権能
これは自己強化と同時、
敵の爆炎にも干渉し《カウンター+切断+吹き飛ばし+受け流し》斬り払うよ

相手から至近に踏み込んでくるなら好都合
UCの威力強化と9倍加速を乗せた《早業+怪力》、
斬撃と蹴技の《連続・アクセルコンボ》を叩き込もう

君達の居場所は骸の海だ
大人しく還ってもらおうか!



 まったく忠義を忘れぬ健気さには感心するが、それがオブリビオンとあらばカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)が受けて立つ。
「残念だけど、|アタシがいる限りそれは叶わない」
 ふわ、っとカタリナはまるで先読みしていたかのように絶影本体の動きを見抜いて攻撃を回避する。
(「こんなことがあり得るのか」)
 おそらく、絶影はそのルーツからして直感に優れるのだろう。獣としての本能のみで動く絶影を、直感だけでなくそこに理論を絡めて計算し尽くしたカタリナが上回ったのは当然で。
「閃け、散華が如く紅に」
 絶影という冥府の闇をカタリナ希望という光が打ち破るための嚆矢となるのがこの紅雷。
 調律せよ。
 もっと速く、もっと強く。
(「!!」)
 刹那、爆発が4度続いた。
 最初のそれを斬り払ったカタリナは誘爆の衝撃を受け流しながら、既に至近へと踏み込んでいる絶影に向けて脚を蹴り上げる。
 ――斬撃も織り交ぜ、全部で9回。
 いまを生きる人々への災いと禍根を断つ、という使命が敵を討ったのだ。絶影は速さにおいても攻撃の数においてもその強さにおいても敗北を喫した。
(「ば、ばかな……」)
 カタリナは目を細め、凄絶な眼光を浮かべて告げる。
「君達の居場所を教えてやろう。それは骸の海に他ならない。さあ、大人しく還ってもらおうか!」
 連続攻撃コンボの仕上げに、怪力と早業による斬撃でほとんど両断するほどの深さまで敵の胴体を上下に断つ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

楊・暁
【朱雨】

どうしてもやり遂げてぇ事があるなら
俺だって最後まで足掻く
だから気持ちは分かるけど…こればっかりはどうしようもねぇな

ジャケットは心の支えでもあり
笑み乍ら
でも、それじゃお前が寒くねぇか?UC
雪花の鎧で全てから藍夜を守る

藍夜の雨に雪混じらせ
大気の矢?炎の竜巻?そんなもん、極寒の雨雪で喰らってやる
早業で先制攻撃か気配感知でカウンターで吹雪ぶつけ相殺
雨雪で俺達の姿も目立たないように
それでも追尾あれば俺達に即オーラ防御
雪花の鎧もあるけど、念のためな

藍夜も俺も、どんな時だって足掻いてきた
勿論、自分自身の力でだ
神器とやらがどれだけ強かろうが
借り物の力で俺達とやり合えると思ってんなら
出直してきやがれ…!


御簾森・藍夜
【朱雨】

―俺はその炎も矢も認めないUC
(心音に自身のジャケットを掛け
寒くないさ
心音が一緒だからな

封“神”ではなく封“人”
対象が人間ではなく、人仙なら多少範囲規定を乱せば対象成り得るのか

―まず、英傑とは早々生まれないからこそ尊ばれるもの
何の展望を持ち他者に隠し玉を託すやら…
猟兵以外なら何でもいい等と詰めが甘いからこうなるんだ

馬、お前が仕えたのはお前に神器を託した奴より格上だったかもしれないのに今は主替えか?
ま、いい。心音、始めよう
そんな氷上を滑りそうな装備氷上適応外”で俺らと…ナメられたもんだ
火力?上げたきゃいくらでも
この雨雪と氷の中、燃やせるほど乾いた空気があるのならな
梟葬で撃ち落とす



 ――氷雨が降る。
 戦場は御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)のユーベルコードによって一面の氷世界へと塗り替えられた。
 楊・暁(うたかたの花・f36185)は肩にかけられた上着の温かさに白い息を吐き出す。どんな時でも藍夜が一番に考えるのは暁の心配なのだ。
 寒くは無いか、怪我をしてはいまいか。
「でも、それじゃお前が寒くねぇか?」
「いや、全く」
 自身は彼と一緒なので寒くはない。心音馬鹿の第一人者は風邪などとは一切無縁なんだぞ、と。
「それに、暖かいな。俺を守ってくれる雪花の鎧は」
「お前のジャケットも、な」
 暁の心を支えてくれる温もりであると、穏やかに微笑んで。
 ああ、気持ちは分からないでもないのだ。どうしてもやり遂げたい事なら、どのような逆境にあろうと最後まで足掻いてきたから。
「ただし、自分自身の力でだ。な? 藍夜」
「その通り」
 藍夜は神妙な顔になる。
「その神器とやら、封“神”ではなく封“人”と言ったか? なるほどな。対象が人間ではなく、人仙なら多少範囲規定を乱せば対象成り得るのか……」
 やれやれ、そう簡単に主君に相応しい英傑とやらが生まれてくるなら世の中はもっとうまく回るであろうに。
「つまりだ。英傑など早々出てこないからこそ尊ばれるものでは?」
(「それは……」)
「何の展望を持って隠し玉を見ず知らずの他者に託すものやら。しかも言うに事欠いて猟兵以外なら誰でもいいとか、それ絶対にうまくいかないやつだからな?」
(「黙らんか!」)
 風火輪の力を見せつけるように絶影は空を翔ける。だが、次第に雨は雪交じりのみぞれに変わった。藍夜は続ける。
「お前が仕えたのはお前に神器を託した奴より格上だったかもしれないのに今は主替えか?」
 答えられない絶影に、暁は能う限りの速さで吹雪を叩きつける。反撃開始。飛んでくる炎も大気の矢もまとめて極寒の雨雪で喰らい尽くせ。
 ふたりの姿は吹雪にかき消され、絶影からはよほど目を凝らさなければ見えづらくなっているはず。
「無茶するなよ? もしかしたら追尾があるかもしれないしな」
「わかってる。もっとも、あんな装備で俺らと戦おうなんてナメた奴だ。心底後悔させてやる。いいか馬、ご自慢の神器も氷上適応外じゃ役に立たんぞ」
 これだけの雨雪と氷が支配する戦場で、湿気た空気じゃ燃えるものも燃やせまい。所詮は借り物の力だ。出直して来い、と暁。
「そいつがどれだけ強かろうが、俺達とやり合うには百年早い」
 鳥葬の銃声が鳴り響き、額を討ち抜かれた絶影が大きく体勢を崩した。凍えた脚では満足な受け身も取れず、敢え無く墜ちて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィア・フルミネ
熱、風、飛翔、竜巻、大気……対処すべきものが多い。トラウマになりそう。でも、対処できないとは言っていない。私は韓信を討ちたいから、キミがどんな忠義心で動いていようが痺れさせてあげる

ユーベルコードの刃を高速で旋回させ自分への攻撃を防ぐ。触れればとめどなくトラウマが溢れ出てくるけどそれくらいのリスクは承知の上。炎を滾らせていても私の攻撃はさらに強力な焼却攻撃だから、炎すらも焼き尽くしてあげる

逃げたり避けるようなら広範囲に旋回させて、そのまま掴んで投射する。走り抜けた軌跡をどこまででも追って、追い縋って感電させて痺れさせる。何を言いたいかわからないけど、キミは終わりだよ、さよならね



 熱を孕んだ烈風がフィア・フルミネ(麻痿悲鳴まいひめ・f37659)の腰より長い髪を舞い上げる。まだ攻撃する前の段階だというのに、魔力を貯める過程のそれに触れるだけで火傷しそうなほどだ。
 痛み。
 抱き締めた両腕に爪を立てる。
 だからどうした? 対処できないとは言っていない。たとえ対処すべき対象が一つや二つではなかったとしてもだ。多数の脅威に立ち向かわなければならないのなら尚更に。
「そこをどいて。私は韓信を討つと決めたの」
(「断る」)
「そう。なら……痺れなさい」
 【EP風火輪】は絶影の忠義心に応えるかのように竜巻を纏いながら大気の矢へと変えてゆく。
 迎撃するのは旋回する雷刃だ。大気の矢も、焼夷弾のように降る炎爆も全部、火よりも高い雷の熱で焼き払う。
(「なんの……!」)
 回避行動に出る絶影の思惑など、フィアは既に承知の上だ。
「なら、こうするだけ」
 旋回の半径を広げ、勢いをつける。
「キミは終わりだよ。涅界雷ネツカイライが絶対に逃さないから」
 十分に勢いの乗った刃を掴み、天を翔ける絶影を目がけて思いきり投射する。いけ。どこまで走り抜けようがその軌跡を追って食い下がれ――!
(「しまッ……」)
 躱しきれなかった刹那、閃光が爆ぜた。
(「む、無念」)
 フィアは墜落した絶影に歩み寄る。焼け焦げて横たわる絶影は既にこと切れ、僅かにも反応しなかった。結局、何が言いたかったのかもわからなかったけれど。確実なのは彼がここで終わりを迎えたこと。
「さよならね」
 ふと顔を上げると、砂埃のようなものが待っている。
 いや、違う。
 ――瘴気。
「あれが、南蛮門……?」
 地獄がそこに待っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『『南蛮王』を撃退せよ』

POW   :    苛烈に攻め立て、南蛮王の軍勢を後退させる

SPD   :    超強大な魔獣の僅かな隙や弱点を突く

WIZ   :    計略で敵の動きを誘導する

👑7
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「攻めよ、蹂躙し尽くせよ!」
 ある者は人語で名乗りを上げ。
「ルルルォォ!!」
 またある者は獣のような容貌で吼え猛った。

 【Q】『南蛮来往道なんばんらいおうどう』によって人界に固定された超次元の渦は南蛮仙界と繋がる巨大な門を開いたのだ。
 瘴気を砂塵のように撒き散らしながら、南蛮仙界ごと封印されていた『南蛮王』の軍勢があふれ出そうとしている。
 いずれもが強力な魔獣だ。
 一挙に人界にあふれ出してしまえばもはや手の施しようがない。

 果たして、この場で軍勢を押し留められるか。
 南蛮王はいずれも武勇の誉れ高き英傑ばかり。封印を解かれた勢いのままになだれ込む者らを押し留められるのか。
フィア・フルミネ
そもそも、韓信ほどの知恵者でさえ誰に渡るかは運否天賦。であれば死力を尽くしてなお運を天に任せなければならない時がある。私のような取るに足らないものなら尚更ね。この窮地、何が出るか、何を出せるか、命を尽くして考える

計略で動きを誘導してみよう。うん。ただし私が使う技が読まれては策にならないから、有効活用できそうなものをその場で判断して使う。多様な英傑ばかりの王たちにはこれが最善

瘴気、地獄、現れてしまったものは止められない。けれど広がるのをここで食い止めてみせる。蹂躙なんてさせないから。私の切り札は「これ」……!



 賽は投げられた――かつての英雄が残した名言は真実であると韓信の存在が教えてくれる。英雄、大将軍……それほどまでに智謀や勇気に長けた者たちでさえも、己の命運は天に任せる他なかったのだ。
 運否天賦という言葉がフィア・フルミネ(麻痿悲鳴まいひめ・f37659)の脳裏に浮かぶ。
 では、フィアは?
 自分など取るに足らない存在であると自分自身が誰よりもよく知っている。尚更だ・・・

「邪魔だ邪魔だァ!!」
 槍と銅鑼を繋ぎ合わせたような武器を振り回して突貫する南蛮王は自分が誘導されているということに最期まで気づかなかった。
「俺の勝ちだ!」
 ――と、彼は思ったのだろう。
 だが攻撃が直撃する前にフィアの全身が裂けるように爆ぜた。南蛮王の頬を血飛沫が濡らす。
「じ、自爆したのか? 何が――がぁッ」
 南蛮王を背後から撃ったのは全身に刻印を浮かび上がらせた仲間のはずの南蛮王その者だった。
 フィアは次から次へと別の南蛮王に乗り移りながら戦い続ける。これが、命を尽くして考え抜いた答え。単独では使えない諸刃の剣もこれだけの数多い敵がいる中であればいかんなく本領を発揮できる。
 この過負荷……というユーベルコードを。
 喉を焼くような瘴気と地獄のような光景。現れてしまったものはもはや巻き戻してなかったことにはできないが、これ以上広がるのを食い止めることならできる。
「蹂躙なんてさせないわ」
 さあ、私如きの切り札を存分に味わいなさい。
 貴様如きの野望、潰えるまで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
先の戦争で三皇神農と合一して幹部級を張った兀突骨の同類、
個々が幹部級に準じる軍勢ってところか
壮観だね。成程、人界に踏み入らせる訳にはいかないな

まず《神罰+天候操作+地形破壊+先制攻撃》で天変地異を引き起こす
南蛮王相手なら即席の《陽動+時間稼ぎ》として機能すれば充分だ
本命はUC【解演】による【轟かせ我等が矜持の咆哮】の全力起動
【暁と共に歌う者】【光輝と共に征く者】を複合召喚し迎え撃とう

歌声で敵の幻惑と味方の強化をこなし灼熱で焼き払う不死鳥と
嘗て在りし世界で帝竜相当の役割を担った歴代の飛竜が此度の切り札さ
請け負った戦場を制圧して必要なら他方面の援護にも向かうよ
そこまでのお節介は無用だろうけど、ね?



 まったくもって壮観なことだ。
 もっとも、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は怖じるどころか挑戦的に軍勢を眺め渡してやるくらいの豪胆さを持ち合わせていたのだが。
 南蛮門からあふれ出る数多の南蛮王。先の戦争で三皇神農と合一して幹部級のひとりとして登場した兀突骨の同類というわけだ。
「成程、個々が幹部級に準じる軍勢とは大盤振る舞いだな。ならば手厚い歓迎をしてやらねばなるまい」
 もっとも、歓迎という言葉を文字通りに受け取らないもらいたい。それは笑顔のおもてなしなどではなく、雨嵐を纏う恐ろしい雷による先制攻撃であったので。
「敵からの一撃か!」
 南蛮王たちの注意がそちらを向いた。その反応だけで十分だった。カタリナの第二権現が解放され、3倍にまで増幅された咆哮が全力を持って起動する。
 ――不死鳥が歌い、飛竜が灼熱で焼き払った。
「なんだ、この歌は……!?」
 朦朧とする意識を繋ぎ止めようと、南蛮王は呻いて頭を振り分ける。
 そんなもので幻惑は振り払えない。
 無駄な抵抗だと言わんばかりに飛竜が吼え猛る。そう、嘗て在りし世界で帝竜相当の役割を担ったという歴代の――彼らこそがカタリナの切り札だ。
「此度の戦い、相手が悪かったと思え」
 さて、こちら片付き次第、他方面で戦う者らの援護が必要だろうか。最もそこまでのお節介は無用であるとカタリナは信じている。
 このような蛮行を許す猟兵がいるとは思えない、死力を尽くす猟兵の切り札は南蛮王の軍勢すらも退けるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※諸々歓迎

何が相手だろうと、やることは変わらない。

――為すべきを定め、心は水鏡に

調息、脱力、場と氣の流れを観据える。
目付は広く、敵の数と配置、周囲の状況を把握

「猟兵、上野・修介。推して参る」
名乗り、真正面から突貫し、こちらに意識を向けさせる。

立ち回りはヒット&ウェイ。
姿勢は低く敵の懐から懐へ渡るように初動から足を止めず常に動き回る、あるいは近くの敵を遮蔽、もしくは殴る・蹴る・ぶん投げる等で投擲物として利用。
氣の活性化による情報処理速度の底上げと圏の拡大を合わせて知覚能力を向上し、相手の視線、筋肉の動き、殺気、呼吸、得物、氣の流れから攻撃の軌道と間合いを量り、包囲と被弾を極力回避しながら殲滅。



 その現象は全て、上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)の操るが齎すものだと彼らが知る頃には全てが遅かった。
 
「猟兵、上野・修介。推して参る」
 武人らしく一礼してからの修介はまるで戦うために生まれてきたかのような身のこなしで大軍勢に立ち向かったのだ。
 調息からの精神統一と共に見晴らした戦場の光景はきちんと目に焼き付いている。敵の数とおおよその配置を把握し、真正面からの突貫を決行。当然、軍勢は突出した修介に殺到する。
 数の暴力に対する修介の戦い方はまさしく『動』であった。決して止まらない。姿勢を低め、懐から懐へ――捉えきれない南蛮王たちの方が戸惑った。氣の活性化によって加速する修介と氣を阻害されることで減速せざるを得ない両者の反応差は開くばかりだ。
「こ、この……ッ」
「遅い」
 単なる動きのみならず、情報処理の速度も知覚能力も増した修介にとってはほとんど止まって見えるくらいだ。その状態で相手の全て――視線、筋肉の動きといった動作。それに殺気や呼吸といった無意識の反応――を見極める。
 敵の振り回す棍棒がぎりぎり届かない間合いまで一足飛びに逃れ、常に動き続けることで包囲を許さない。
 いつの間にか、修介の周りには斃した南蛮王たちの屍が築かれ始めていた。慢心をせずに淡々と仕留めていくその戦い方は歴戦の魔獣にとっても脅威であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

薄翅・静漓
この軍勢が解き放たれれば恐ろしい事になる
私も非情に努めましょう

空中浮遊で静かに移動し、岩場の影などに身を隠すわ
全員が英傑といえど、周囲を束ね率いる者は居るはず
そういう者を先に落とし、敵の陣形を崩せないかと考えるわ

息を一度吸い、精神を整えて
水精の弓から【水月の矢】を放つわ
これは滅びの矢
過去の英傑を、あるべき場所へ送る為の矢よ



 その時の薄翅・静漓(水月の巫女・f40688)は紛うことなき暗殺者であった。
 武勇を誇る南蛮王たちは封印より解き放たれた歓喜のままに人界を蹂躙すべく邁進することしか考えていなかったので、まさか見えぬ場所から己が射殺されるだなどとは思いもよらなかったのだろう。
「は?」
 驚きに見開いた目と口は完全に想定外の出来事の到来を表わしている。胸を――心臓を、たった一本の矢が貫いたのだ。
 ――一体、どこから。
 口から赤い泡を吹きながらもさまよう視線で答えを求めるが、それを知るより先に冥界の使者がやってくる。
「……ば、かな」
 乗り物から転げ落ちて仰向けに動かなくなるのを静漓は身を潜めた岩陰から見届ける。他の英傑を引き連れ、陣の一翼を担っていた彼を狙ったのは軍勢の統率に乱れを生じさせるためだった。
 なお、たった一矢で息の根を止めた矢の名を水月と云う。
 狙い通り、統率を失った軍勢の一角が他より遅れ始める。静漓は深くひと呼吸を行った。引き絞る弓越しに狙いを定め、次の好機を待つ。
 しなる弓は水入りの水晶から生まれた一品物。
 艶やかな弦に番える矢こそ、過去の英傑を在るべき場所へ送るための矢……!
「どこにいる!?」
 卑怯者の謗りならいくらでも受ける覚悟は、ある。この軍勢が世に解き放たれる悲劇に比べたら情などいくらでも捨てられる。
 水月の矢が鋭く迸り、またしても南蛮王を葬った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御簾森・藍夜
【朱雨】
南蛮、なぁ…
最終手段は異民族、か。案外随分と短絡的じゃないか
いやでも数で攻めるという意味なら正解か?

なぁ心音、数には数かそれともキツく強大な一発をぶっ放す…というのが相場だが―
俺は心音から離れて一発ぶちかますなんて危ない真似はしない
つまりは数だ。というわけで行け、お前達UC
好きなだけ食って荒らして怯まず潰せ

心音の合図に合わせて狼達に月光の魔力を注ぐ
反撃の狼煙として梟葬で天に一発、狼の群れを嗾け人も獣も構わず喰らってしまおう
心音のUCと合わせ動くよう狼に指示

一件烏合の衆だが意思無き烏合なら数の暴力
やっぱり心音は天才だ可愛い

作戦を避けた者から狼に襲わせる
さて、どこまで止められるやら…


楊・暁
【朱雨】

大群か…
今の状況的には寡戦って奴なんだろうけど
まぁ…策を弄しねぇでも
俺達にはでかい1発だって打てる力はあるから
何でも行けると思うぞ

藍夜の理由には笑って
なら、それ用のとっておきの舞台にしてやるよ
UCで先制攻撃
俺達は透明化、敵の足元には不意打ちで大穴開けダメージを
藍夜、今だ!
敵は大群って言っても、幾つかの部隊の集合体だ
部隊の大将優先して狙ってくれ!

俺はUC切れたら早業で即掛け直し
数少なくなってきたら鋼鉄の蔦での捕縛&追加ダメージに切り替え
俺と藍夜ならではの阿吽の呼吸で

大陸(あっち)にいた頃に読んだ兵法書の戦法…意外と役に立つな
ばっ…そんなんじゃねぇよ…!(照れ&慌て
…お前とだからできるんだ



「なんだか、俺の目には随分と短絡的な手段にしか見えないんだが?」
 御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)がそう思ったのも自然な流れだったのだろう。南蛮即ち異民族の手を借りての反則技なのだから。
 まあ、別に不正解というわけではない――数は正義、という言葉は伊達ではないのだ。実際、押し寄せる南蛮王たちの数といったら桁違いのそれだった。
「なぁ心音、どう思う」
「どうって何が?」
 あれだけの軍勢に対して、楊・暁(うたかたの花・f36185)たちはあまりにも寡兵に過ぎる。普通に考えたら勝ち目はないが、そういう常識の埒外にいるのが猟兵だ。勝てるかどうかは作戦次第といったところ。
「策を弄するか、でかい1発でいくかってことか? どっちだって行けそうだけど……」
「だが、後者では心音から離れなければならん」
 こういうことを真顔でさらっと言うのだから、藍夜という男は侮れない。
 暁はつい笑みを零した。
「じゃあ――」
「数でいく」
 それは冷たい狼の群れ。
「元を断て!」
 軍勢が迫る。
 だが、暁は読んでいたかのようにふたりを透明化して居所がわからないようにしてしまった。しかも、相手の足下に大穴を開けて落とし穴で出迎えてやりながら。
「藍夜、今だ!」
「よし行け、好きなだけ食っていい。全て荒らして怯まず――潰せ」
 魔力を注がれた狼たちが月光色を纏いながら飛びかかる。反撃の狼煙みたいに打ち鳴らす鳥葬の音色を聞いた狼たちは弾かれたように手あたり次第襲いかかった。硝煙もまだ消えきらないうちに地面へ引きずり倒された南蛮王たちが狼の牙と爪に裂かれてゆく。
「いいか、狙うなら部隊の大将だ。例えばああいう奴ッ!」
 ひと部隊を纏め上げる、特に目立つ鎧を着た南蛮王は自分に殺到する狼の群れにも怯まず迎え撃つが多勢に無勢は覆らなかった。
 立て続けにユーベルコードを発動し、暁は常に姿を消している状態を保った。狼の活躍で敵の密集が解かれてからは鋼鉄の蔦で敵を絡めとり、ささやかながらに加勢する。
「兵法書の戦法って本当に効くんだな」
 昔、大陸の方にいた頃にそういうものの類を読んだことがあったのだ。しかも暁と藍夜の動きは言葉を交わさずとも通じ合っていて、つけ込めそうな隙がまるで見られない。
「一件烏合の衆だが意思無き烏合なら数の暴力、か。可愛い上に天才だなんて、出来過ぎた俺の嫁だな」
「ばっ……」
 そんなんじゃねぇよ、と照れ顔でぼやく。
「……と、……だ」
「ん?」
「何度も言わすな! お前とだからできるんだ」
 そして、狼が躱した敵をさらに屠る。逃げ場など残してやらない。どこまで止められるかは分からないが、やれるだけのことはやってやる心算であったので。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『韓信大将軍』

POW   :    楽浪郡勇士集結
レベル×1体の【神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)】を召喚する。[神器で武装した楽浪郡の勇士(異世界人)]は【他世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    南蛮魔獣集結
自身の【召喚した、南蛮界の魔獣の軍勢】に【背水の陣】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
WIZ   :    三国武将集結
【偉大なる三国時代の武将達】の霊を召喚する。これは【生前に得意とした武器】や【韓信大将軍に与えられた『神器』】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 あれほどいたはずの大軍勢が南蛮門へと押し返され始めている。明らかに趨勢は猟兵に利する形で変化していた。
 このままいけば、人界の蹂躙は阻止できる。
 予感が確信に変わる頃だった。

 ――ヒョォオオ。
 凶悪な冷気が何処からか戦場に流れ込む。
 明らかに自然のものではない。
 青い髑髏のような霊体が螺旋を描いて駆け巡った――氷霊の一種『冰灵』と云う。

「南蛮王たちの大軍勢を前にしても勇猛果敢に戦う意気やよし」
 韓信大将軍はさも残念そうな面持ちだ。
「私も主君を得て、万全の状態でお前たちと戦いたかった。今の私は主君どころか何の神器も装備しておらぬ。使えるのは磨き抜いた軍略と『冰灵』の大軍勢のみといったところか」
 ゆけ、と解き放つ。
「奴らを包囲し、私の先制攻撃から逃れる術を奪うのだ!」 

※卓抜した軍略により【先制攻撃】を行う韓信大将軍と共に、『冰灵』の大軍勢が包囲攻撃を仕掛けてきます

POW:霊障
【冷気】を籠めた【すり抜ける体当たり】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【体温と精神と知能】のみを攻撃する。

SPD:迷遊
自身の【数が10倍】になり、【何も考えずに飛ぶ】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。

WIZ:憑依
骸魂【となって、対象】と合体し、一時的にオブリビオン化する。強力だが毎秒自身の【魂】を消費し、無くなると眠る。
薄翅・静漓
万全でないのにこれだけの力……
これが韓信大将軍なのね

荒ぶる霊魂を鎮めるのも巫女の務めよ
【水精の剣】に祈りを込めて構え
先制攻撃を結界と破邪の力で凌ぎましょう
この三日月の刃は世界を守る為に鍛えられたもの
相手の操る武器がどれほど優れていようとも砕ける事はない
そしてこの弓は、狙う敵を決して逃さない

一瞬の隙を突くようにUCを発動させるわ
弓よ、剣よ、水精の兄弟たちよ
花びらとなって敵を切り裂きなさい
この地を祓い清め、浄化し給え



 薄翅・静漓(水月の巫女・f40688)が祈りの形に剣を構えると、透き通る刃の内部に秘られた清水がいとも儚く揺れた。
 それは世界を守るために鍛えられた三日月の刃。
 清冽なる破邪の結界を前に、骸魂となって憑依を目論む冰灵も容易に近づくことさえままならない。
「ぬう!?」
 武将は剣の名手と自負する己の一撃を受け止めた刃の固さに目を剥いた。襲いかかる数多の攻撃を凌ぐ度に水晶の刃は美しい音色を奏でる。
「ほう……!」
 韓信大将軍の唇から感嘆が漏れた。
「青き巫女よ、よもや英霊たちの魂までをも鎮めるか」
 その口ぶりは尊大で未だ余裕がある、と静漓は思った。
 さすが世界ひとつを滅ぼそうという野心を抱くだけのことはある。もしも彼が望むまま万全の状態で封人台が起動していたら……想像したくもない。
「大将軍の名は伊達ではないということね」
 これが、かの韓信大将軍。
 静漓は流れる手つきで矢を番え、韓信への道を塞ぐ将軍の喉を射る。ぐらりと斃れた身体の後ろに韓信の自信に満ちた顔が見えた。
 まるで一瞬、時が止まったかのようだった。
「弓よ、剣よ、水精の兄弟たちよ」
 先制攻撃を凌がれた韓信が次の行動に移ろうとする僅かな間隙をついて、静漓の手元で剣と弓が水晶の花びらに変わった。咲き乱れる花弁が――大量の水晶片の煌めきが、鋭い刃も同然の存在となって敵という敵を切り裂く。
「ぐう……――!」
 韓信は両腕で顔を庇おうとするが、そんなもので躱せるものではない。水晶の花弁はそれ自体が浄化の源となり、この地ごと荒ぶる霊魂たちを祓い清める。冰灵は次々と浄化の光に呑まれるようにして潰えた。
 後には凛と、冴え渡る水気がその場を満たす。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィア・フルミネ
さすがにこの物量に、指揮する存在の無類の頭脳、先制攻撃を逃れる術は思いつかない。それでも、なす術なくやられてはいおしまい、というわけにもいかない。最後に立っているのが勝者だと教えてあげる。

《永劫回帰》を使って立ち回りながら、憑依骸魂が眠りにつくまで時間を稼ぐ。魂の消費なんて難しいことはわからないけど、こんなものの魂よりも幸せな記憶がまだ私にはある。

どんな汚い手を使ってでも韓信を仕留めよう。相打ち覚悟で突撃して、少しでも手傷を負わせるように果敢に斬りかかる。キミは一体どうしてこんなことがしたかったの? それで困る世界の人がいる。だから、さよならね



 フィア・フルミネ(麻痿悲鳴まいひめ・f37659)はその時を待っていた。致命傷を避けるだけなら得意であったので。ひとつ躱すごと、幸せは改竄されて心の傷が増えていくけれど。
 でも、死なない方が何倍も……大事。
 ほら舞姫みたいでしょう。
 あなたが斬ったはずの私はひらりといつの間にか、背後で踊ってる。稀代の軍師に率いられた大群が相手だとて、誰が為す術なくやられてやるものですか。
「戦いは最後に立っている者が勝者なのよ、おわかり?」
 貪欲に他人の身体を乗っ取ろうとして宙を泳ぎ回る冰灵はいつしかひとつ、またひとつと墜落していった。眠っている。魂を消費しきって、遂にエネルギーの枯渇を招いたのだろう
 ね、こんなものの魂よりも幸せな記憶がまだ私にはあるんだ。引き換えに負った心的外傷の痛みさえ、そう考えたら愛おしい。
「何!?」
 相討ち覚悟で斬りかかるフィアの苛烈なる突撃はさしもの韓信大将軍であっても驚かせた。
「キミは一体どうしてこんなことがしたかったの?」
 なぜ、と問うフィアもまた満身創痍であった。けれど韓信とは傷の価値が違う。汚い手だとは承知の上だ。捨て身の、相打ち狙い。
「ふふっ、それを聞きたくてこんな……」
 韓信が血を吐いた。
 フィアは更に刃を深々と突き刺す。これ以上は刺せない、鍔で止まるぎりぎりまで。ふたりの身体がほとんど抱き合うくらいの位置にまで近づいた。
「さよなら、ね」
 耳元で告げる。
 それで困る世界の人がいるから、キミの野心はここで――おしまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※諸々歓迎

――為すべきを定め、心を水鏡に

『自己の最速を以て間合いを殺し対象に拳を叩き込む』
心身から余分なモノを排し、己をただそれだけの機構と定義する。

出し惜しみ無し。
目指すは敵将『韓信大将軍』、ただ一点。

「推して参る」

呼吸法による精神統一と全身に氣を巡らし纏うことで霊障に対抗。

視野は遠い山を見るように敵将『韓信大将軍』を中心に据えて置きつつも広く。
蹴りだす為に左足をやや後方に引き、その踵を微かに浮かせ、初動からトップギアへ。

防御と回避は最小限。端から受ける覚悟で、急所のみ左腕を盾にする。

懐に飛び込む勢いと全身全霊の氣の流れ、そして幾重の鍛錬と戦いで積み上げてきたモノを拳の一撃に乗せて叩き込む。



 握り締めた、まっさらな素の拳。
 それは上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)が磨き抜いた唯一無二の武器である。
 脱力、心身から余分なモノを排し。
 呼吸、精神統一と同時に氣を全身に巡らせて鎧のように身に纏う。
 意地、出し惜しむこと無く、全力をもって敵将『韓信大将軍ただ一点』を撃ち抜いてみせるという覚悟そのもの。

 ――為すべきを定め、心を水鏡に。

 まるで遠い山を眺めるが如く、広くとった視野はまるで歴史上のどこかで行われた古の合戦の再現のようでもあった。異邦人たる楽浪郡の勇士が気を吐いて踊り出る。それに紛れて戦場を遊泳するかの如く忍び寄る冰灵だが、修介を護る氣の流れの前に弾かれるような素振りを見せた。
 視界の中央に倒すべき相手を置き、修介はやや後方へ退いた左足の踵を僅かに浮かせる。
「推して参る」
 足を蹴り出すと同時に、トップギア。
 飛び出した修介に勇士の軍勢が殺到する。修介の勢いは止まらない。神器の生み出す超常が、鋼の刃が、鈍器の数々がこの身を撃とうとも構うものか。急所を庇って敵の攻撃を受け止めた左腕に激痛が走る。
「!!」
「捉えたぞ」
 右腕が無事ならそれでいい。
 韓信大将軍の懐に飛び込んだ修介は右の拳を彼の横面に叩き込んだ。言うまでも無い、渾身の一撃そのものだ。これまで培ってきた経験と修練と全身全霊の氣を乗せた破壊力抜群のそれ。
「ぐ……ッ」
 受けた韓信本人が一番信じられなかったに違いない。大将軍ともあろう自分がたった一撃の拳で尻もちをつき、泥にまみれるはめになるなどとは。

大成功 🔵​🔵​🔵​

楊・暁
【朱雨】

漸くお出ましか、総大将!
生憎、万全のお前と闘いたかった、なんて正義感はねぇ
この好機、有難く利用させてもらう…!

先手は敵なら
早業で俺達にオーラ防御とUC発動
効果範囲と威力拡大したUC2種で攻略

狙いは敵陣の瓦解
【幻雪花】で回復と攻撃しつつ
【找到星星陣】で敵の状況…特に生死や残体力探り
負傷度高ぇ奴らが多い所に集中攻撃

藍夜!あっちの一角狙ってくれ!
敵情報は都度共有

攻撃は最大の防御だ
自動回復が追いつかなくても攻撃の手は緩めねぇ

1ヶ所陣を崩したら即藍夜連れて武器に乗って飛び陣外へ
振り返りざま【幻雪花】
以降も同様にUCで攻撃だ

主不在を負けの言い訳にするなよ?
俺達は、はなから主なんていねぇんだからな!


御簾森・藍夜
【朱雨】

―いくら増えても構わんUC
この雨が降る限り俺はお前達を把握し“撃ち落とす”
さぁ“避ける方法”を考えろ当たれば墜ちるぞ!

速く飛べば当たらん?馬鹿か、もう考えているだろうが“速く飛ぼう”と
そして突貫? 俺達の下に届くまで肉と骨が残っているよう祈るがいい
この雨は止まない
降り続けることで貴様らを撃ち落とし打ち崩す!

抱えた心音を指針に雨を降らせながら天候操作の暴風や豪雨で視界の阻害
いざとなれば影縛りで敵を引き倒す
誘導弾跳弾に交え梟葬で特に威勢のいい敵、咆哮等目につく行為をした敵から順に狙撃

生物である以上考えずにはいられない
計算より止めにくいんだよ思考はな

…まぁ、主がいなくても俺には心音がいるから



 ひとつ、いいことを教えてやる。
 御簾森・藍夜(雨の濫觴・f35359)が降らす雨は――濡らすのではなく、穿つ・・のだと。頼もしい腕に抱えられた楊・暁(うたかたの花・f36185)は「あっちだ」と指差した。
「こいつら、死にそうになると強くなっちまう。負傷度高ぇ奴らに攻撃を集めてさっさと倒さねぇと!」
「了解だ!」
 戦場に敷設した星陣の導きが教えてくれる。未だ健在の気配からいまにも消えそうなか弱い気配まで、感じ取れた情報を頼りに雪嵐を叩きつけてやる。まさしく集中攻撃だ。止めを刺す合間に藍夜、と呼ぶ。
「次はあっちの一角狙ってくれ! 一気に勝負を着ける!」
「任せろ!」
 暁の指示に二つ返事の藍夜は迸る影で召喚された南蛮王たちを引き倒し、瞬く間に暴風と豪雨のただ中に叩き込んでしまった。
「ぬう!?」
 視界が曇る中、たじろぐ南蛮王たちを後目に冰灵が攻勢に出た。
 いくら増えても構わんぞ、と藍夜は不敵に笑う。
「なにせ、この雨が降る限りお前たちは撃ち落とされるのみ。嫌なら考えろ、避ける方法・・・・・をな!」
 藍夜の発言を真に受けたが最後、冰灵は自らの強みを自ら捨ててしまった。何も考えないことこそが己を救うのに、速く飛ぼうと思えば思うほどに弾丸は彼らを貫いて調伏する。
 いまや戦場は弾丸と吹雪が支配するあまりにも危険な場所だった。跳弾は死角から飛び込んでくるし、誘導弾のしつこさといったら舌を巻くほど。それでも怖じる事無く吼え猛る魔獣は単なる目印でしかない。藍夜は素早く照準を合わせ、愛銃の引き金を引いた。張りめぐらされた暁の気がほのかに暖かく藍夜の身を守ってくれている。
「いたぞ、総大将だ」
 混沌とする戦場にあっても韓信大将軍の姿はひと際暁の目を引いた。主を得られなかった韓信にとっての現状はしかし、猟兵にとっては好機となる。
「生憎だったな、韓信大将軍!」
 押して押して、押しまくる。
 破竹の勢いで軍勢を攻撃する暁と藍夜の進撃によって、戦場はまだら・・・の様相を呈していた。陣を崩しては次、と武器に乗って飛び回るふたりを中心に吹き荒らす幻雪花が斃された魔獣を吹雪で覆う。
 もはや、韓信は孤立しかけていた。
「主不在を負けの言い訳にするなよ?」
 ついに吹雪は総大将である韓信大将軍までをも吞み込み始める。主がいれば、神器が使えたら。そんなものは無意味な仮定だ。
 そもそも暁達には主など、はなからいない。
 勝負はいつだって自分と相手ただそれだけ。敵を屠るため、鳥葬が啼いた。またひとり数を減らしながら韓信に迫る。
「生物の性ってやつだな。計算より止めにくいんだよ思考はな」
 藍夜は暁の肩を抱き寄せた。主はいないが、最愛の人ならここにいる。そういう意味では同情してやってもいい。
 愛は勝つ、なんて。
 陳腐な法則すらも暁たちに味方するかのようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
※今回はソロ希望

過去ってものは現在、そして未来の礎になるものだからね
それが蘇ってあまつさえ世界に仇為すなら駆逐鏖殺は当然の処置というものさ
誰一人、逃れられると思わない事だ

冰灵には《破魔+浄化+オーラ防御》を纏い《受け流し》、
敵先制には《早業+先制攻撃+目潰し+ものを隠す+属性攻撃》の闇霧を撒いて対策
アタシは装備[驕傲]による《念動力+情報収集》の力場で知覚を確保、
《第六感+戦闘知識》の《見切り》と《空中戦》機動力で魔獣軍の攻撃回避だね

先制対策を迎撃でなく防御に寄せたのは【喰魂神域】フル活用の為さ
増殖した冰灵は逃げ場のない全方位無差別捕食のカモだし
このUCは敵を喰らう程に出力を上げて殲滅力を跳ね上げる

韓信&魔獣と冰灵の大軍から捧げさせた力で振るう天変地異は先の挨拶代わりとは一味違うよ
《封印を解く+全力魔法+神罰+天候操作+地形破壊+蹂躙+属性攻撃》
爆ぜる大地が敵を打ち据え、天からは絶え間ない稲妻が降り注ぎ、暴風は刃となって全てを斬り刻む
葬送は盛大に。
最期まで華やかに彩るとしようじゃないか



 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)。
 その名は華やかなる葬送の送り手、爆ぜる大地と降り注ぐ稲妻と鋭刃なる暴風にて戦場を彩りし駆逐鏖殺の執行者である。
「な……ッ」
 韓信大将軍の唇から驚愕がこぼれ落ちた。
 あらゆるものが呑まれてゆく。
 何に、という問いに応える者はいなかった。ただ現象だけがそこにある。供物は彼が差し向けた戦力そのものだ。
 増殖して戦場を泳ぎ回る大量の冰灵も、韓信が召喚した魔獣の軍勢も、敵を喰らう程に力を増す喰魂神域の前においてはおあつらえ向きなエネルギー源でしかない。
「過去ってものは現在、そして未来の礎になるものだからね」
 カタリナが薄布のように纏うオーラは破魔と浄化の力を放ち、冰灵から身を守るための盾と化して相手を受け流す。周囲を満たすのはあらかじめ撒いておいた目潰しだ。戸惑い、敵を探してうろうろと動き回る軍勢など恐るるに足りず。
 この場で自由に動けるのは特殊な力場を味方につけたカタリナのみ。さあ、この状態で果たしてご自慢の武器をアタシに当てることができるかな――?
「何をしている! あなた方の力はそんなものではないだろうに……!」
 だが、韓信大将軍の発破も勘と知識を両翼にとびきりの機動力で空中戦を挑むカタリナの前には気休めにもならなかった。

 その結果が、コレだ。

 戦場に広がる巨大な魔法陣は全方位無差別にそこに存在する者を引きずり込んで捕食する。もはや最も脅威であるはずの数こそが最大の弱点となって韓信大将軍の眼前に敗北の文字を突き付けていた。
「ね? 先の挨拶代わりとは一味違うだろう。キミの野心はここで断たれるのさ、ご愁傷さまなことにね」
「く――」
「逃れられるものか、誰一人」
 まるで世界の封印が解かれ、審判の時がやってきたかの如き様相であった。神罰が下された後の大地には何も残らない。あらゆる全てが消滅し、まっさらな未来が開かれるだけのこと。
「馬鹿な……!」
「さよならだ、せめて華やかに散るがいい」
 稲妻に撃たれ、風刃に斬り刻まれながら遠ざかる韓信大将軍の叫びを聞き流しながらカタリナは呟いた。
「世界に仇為す者に、最期おわりを」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年12月17日


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🔒
#封神武侠界
🔒
#戦後
🔒
#『韓信大将軍』


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠クララマリー・アイゼンバウムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト