桜の木の下に眠るもの
●
愛しい愛しいあなた。私があなたと別れたのは、果たしていつのことだったかしら。
あなただけを愛すると、互いに誓い合った仲なのに。
あぁ、あなたは何故、そうも簡単に私の記憶を捨ててしまったのかしら。
旅行先での転落事故により記憶喪失になった桜花・優香は、秋月・聡と見たような、満開の桜を見て、彼と過ごした幸せな日々を思い出す。
それまで世話になっていた施設を飛び出し、元居た町へと帰ってきた優香。彼女を待っていたのは、別の女性と笑い合う聡の姿。
そこから先を、優香はよく覚えていない。はっきりと覚えているのは、自分が聡を、あの桜の木の下に埋めた事だけ。
あの日、彼と共に立ち寄った高級レストランでぼんやりとステーキを眺めながら、彼女はあの冷たい土の感触を思い出すのだった。
●
宮崎・鏡花という人気女性作家が居た。彼女は大病を患っていながらも、晩年まで筆を折る事はなかった。
そんな彼女が最後に書いていた作品は、しばらく行方不明であったが──この度、グリモア猟兵の予知にて発見された。発見された事自体は喜ばしい事だ。だがしかし、問題が一つ。
「その作品は、宮崎先生の強すぎる情念を受けて、朧桜の霊力もなしに自ら影朧を呼び寄せて溜め込む『魔書』に成り果てていました」
そう語るプルミエール・ラヴィンスに、猟兵達は得心がいったように頷く。そもそもそんな事にでもなってなければ、おそらくはグリモア猟兵とてその原稿の在処を予知する事はなかったのだろうから。
「この魔書は現在、彼女の母親に引き取られた後、悲しみのせいで荷解きをされないままに彼女の母親の住んでいた家の外付け倉庫に押し込まれたままになっています。ちなみに、彼女の母親は精神を病んで入院中で、その家には今誰も住んでいません。このままでは魔書から漏れ出る影朧により、近隣住民を中心に被害が出てしまいます。その前に、皆さんでこの事件に対処して欲しいのです」
そう言って頭を下げるプルミエールに、猟兵達はそれぞれに了承の意を示すのだった。
秋野
●
全3章構成のシナリオになります。
●第1章
魔書のある家の倉庫へと向かい、魔書の調査を行います。魔書には人を引き込む力があるため、接触すれば猟兵達は物語の世界へと飲み込まれてしまうでしょう。筋書きを大きく変えてしまうような出来事があれば、脱出が出来なくなる危険もあるので、物語の展開を猟兵達で再現しながら影朧の群れを探します。
●第2章
発見した影朧達との戦いになります。物語の続きを演じつつ、影朧と戦ってください。
●第3章
物語はクライマックスへと差し掛かります。その物語は果たして誰が紡いでいるのか……。湧き出す執念に引き寄せられた影朧達を倒しつつ、この物語への執念を抱く何者かの気が済むように対応し、魔書化を解除します。
第1章 冒険
『桜の樹の下には』
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POW : 犯した罪を告白する
SPD : 抱えている悩みを告白する
WIZ : 悲しい過去を告白する
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仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
お気に入り技はシーブズ・ギャンビット
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ヴァンパイアを狩るため、あるいは次に狩るべきヴァンパイアの手掛かりを得るためにここにいる。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
戦闘は剣士の動きだ。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
木元・祭莉(サポート)
「なになに? ドコ行こっかー♪」
15歳の人狼少年。
前衛肉弾派で、先頭に立って積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子です。
いつも深く考えず、場合に応じて反射的に、楽しそうにテンション高く対応します。
どどーん、ばばーん、ひゅいーんなど、擬態語を多用します。
ユーベルコードは、地味な使い方をすることが多いです。
アイテムも地味ですが、時に妙な使い道を閃きます。
テキトーに、ヘンな使い方をしても大丈夫です!
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
鳥類全般がちょっとコワくて、わんこが大好き。
冒険中は、野性の勘を信じてポジティブに動きます。
罠に嵌まってもニコニコ。怪我をしてもニコニコ。
あとはおまかせ!
事前情報の通り、猟兵達の向かった先、作家の実家には、今は誰もいなかった。そのまま彼らは倉庫へ向かい、鍵の空いたままの扉を潜る。そこにはやはり情報通りに、生前作家であった宮崎・鏡花の私物が押し込まれていた。
そうしてすんなりと魔書の元へと辿り着いた猟兵達は、そのまま魔書の世界へと引き摺り込まれたのだった。
そこは、そこそこのグレードのレストランのようだった。かちゃり、かちゃり。控えめな音をさせながら、女性はステーキを切り分け、口へと運んでいく。
(彼女がこの魔書の主人公……優香って訳ね)
その姿を物陰から観察するのは、
影も形もで姿を消した仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)──いや、彼の人格のうちの一つ、ネイルである。
(浮かない顔をしているように見えるのは、先入観の所為かしらね)
「私は……間違ったのかしら……」
そんな彼女がぽつりとこぼした言葉にネイルは小さく息を吐いてから、トイレの方で透明化を解除し、他の猟兵達の元へと向かう。
彼らは数人ずつ、目立たないように、ちらほらと別の席へと腰掛けて、友人を装い食事をしていた。
そのうちの一つの席へと腰掛けた衣吹は、肩を竦める。
「彼女、後悔してるのかしらね」
物語を歪めるなど言われたが、物語は今も進行している。様子を見て介入し、選択を促していく。それは、かなり難しいように思えた。
「後悔……その、罪ってやつ? 俺はそういった罪ってやつ、あんまり……今すぐに思い当たるもんがないけど、きっと……辛い、よな」
そう言ってしゅんと耳を垂れるのは、木元・祭莉(これはきっとぷち反抗期・f16554)。尻尾も力なく床にだらりと垂れている。
「まぁそうだろう。少なくともこの世界では、命は尊重されている」
風雷堂・顕吉(吸血鬼ヴァンパイア狩人ハンター・f03119)はそう言って、肩を竦める。彼の生きてきたダークセイヴァーでの人一人分の命と、この平和な魔書の世界の一人分の命には、重さに大きな差異があるように思われた。ましてや、愛するものの命である。重たくない訳がないのだ。
「俺の知っている命より、よほど尊いものなのだろう」
そう言って出された紅茶を啜る顕吉に、ネイルは肩を竦める。
「罪、か……。なんかあったっけな……」
そう、茉莉が呟いた、その時。
「つ、み
…………」
距離はあるものの、薄らと聞こえたのか、優香がぽつりと呟き、手元を見ていた視線を持ち上げる。
「私の……」
かちゃん。
一際大きく、食器が音を立てるがしかし、その音もレストランで笑い合う人々の喧騒に紛れて、誰かに聞き咎められる事もなく。
ただ、雑多な音の中の一つとして溶け合って、消えていく。切り分けた肉を見やる彼女の瞳に、涙の膜が張っていく。
「わたし……わたし…………なんて、こと……」
犯した罪を自覚しても、失った命はもどってこない。そして、その罪を自白する相手も、手軽に見つける事はできなかった。
成功
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胡・玲花(サポート)
●アドリブ歓迎
現在は組合員ですが、以前はお師匠様と共に長らく修行の旅をしておりました。その際に教わった拳法とAIの特性を併せ持った「電脳拳法」の使い手…それが私です。
主に素手での戦闘になりますが、拳法で扱う武器の心得もあるので代わりの物を探すこともございます。また、敵からの攻撃は【心眼】で躱すか、状況によっては重要NPCの固さを活かして受けることもございます。
電脳は必要があれば使います。「AIが出来そうなこと」と考えていただけると良いかと。秘義『星羅』も使えますので是非に。
あとはお任せします。少しでも一助になりましたらとても嬉しく。
※猟兵に迷惑をかける行為や、公序良俗に反する行動はしません。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから9年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
佐藤・和鏡子(サポート)
佐藤和鏡子、15歳。
看護用モデルのミレナリィドールです。
服装はスクール水着の上にセーラー服の上着を着て看護帽を被っています。
銀色の髪と紫色の瞳に白い肌が特徴です。
看護用モデルらしく温和な心優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(看護兵×ハイウェイスターなので医療技術と運転技術に特に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC・フリー素材感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。
水澤・怜
レストラン…ということは、ここから事件を振り返る形になるのだろうか?であれば、女性の独白を聞くことが鍵になりそうではあるが…
兎に角、筋書きを逸脱することだけは避けるよう気を払う
客を装いケーキをつつきつつ様子を伺う隠れ甘党
UCを発動しつつ女性に近く
随分と顔色が悪そうだが…大丈夫か?
突然すまない。職業柄気になってしまって
落ちたナイフを拾い、己は医者だと声をかけ
可能であれば何かあったか尋ねる
命の重さは痛いほどよく分かる
失われた命は二度と戻らない事も
…犯した罪は消えないことも
ふと自身の過去の過ちが頭をよぎるも、今は事件の解決が先…求められれば答えるが話を聞く事を優先
肯定も否定もせず、真剣な表情で頷いて
「あの方は、後悔していらっしゃるようですね。ですが、その後悔に対して向き合えずにいる……大きな秘密となってしまったそれを吐露することも出来ず、ただひたすら、一人で辛い夜を送っているようです」
胡・玲花(幻月の狐・f42059)は、著者である宮崎の作風と書きかけの魔書の内容と、現在の優香のステータスとから、電脳で分析を行なっていく。
「彼女はきっと、この後……どのような方法でかは定かではありませんが、自らの罪と向き合わなければなりません。そのきっかけが必要と思われますが……」
そう分析結果を語る玲花に、水澤・怜(春宵花影・f27330)はこくりと頷く。
「概ね俺の想定と同じだな。あとは筋書きを大きく変えない程度に干渉する、という部分が一番の難関だが……客として偶然を装い、医療者である部分をちらつかせれば……さほどの影響もないだろう」
彼女に接触すべく動き出した怜に、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)が駆け寄り、微笑みかける。
「それなら私もお手伝いします! こういったレストランなら一人で居るより、連れがいた方が自然ですよ」
多少格好は目立つが、確かに言い分は確かだ。そこらで衣服を拝借するか、誰かの予備を借りるかすれば、誤魔化しは効くかもしれない。
「それに、私も看護師なので」
そう笑う彼女の頭には、ナース帽がちょこんと乗っている。
「では……同行願えるだろうか」
そうして、準備を終えた怜と和鏡子は2人でレストランのテーブルに着き、運ばれてきたケーキを切り分け、口へと運んでいく。
主な理由としては、頼むものは軽食の方が何かと動きやすいから。怜が隠れ甘党であるという事も無関係ではないだろうが──何せ
隠れ甘党なので、その事実は誰も知らない。
皿が空になった瞬間、からん……と、ナイフが床に落ちる。
「わたし……わたし…………なんて、こと……」
涙を溢す彼女に駆け寄ろうとしたウェイターを、立ち上がった和鏡子は手で制する。
「彼女、体調が悪いようなので……お任せいただけますか?」
ナース帽を被った和鏡子に、ウェイターはちらりと優香を見やってから、小さく頷く。
「医務室もございますので……必要がありましたらお声掛けください」
その間に優香の元へと歩み寄った怜。
「随分と顔色が悪そうだが……大丈夫か?」
頬を伝う涙もそのままに目を瞬く優香に、怜は肩を竦める。その肩から零れ落ちた桜の花びらが、ひらりと優香に触れる。その瞬間、
木花咲弥が発動した。
「突然すまない。職業柄気になってしまって……あぁ、俺は医者なのだが」
「いえ、すいません……ただその……大切な、人を…………亡くして、しまって」
涙を拭いながらそう返す優香に、怜はナイフを拾う。
「命の重さは痛いほどよく分かる。失われた命は二度と戻らない事も……犯した罪は消えないことも」
そう言う彼の脳裏に過ぎるのは、彼自身の過去。しかし、それに対して優香が息を飲んだ事は、見逃さず。
「失礼しました。もし何かお手伝いできる事があれば、遠慮なく仰ってください」
そう言って踵を返した怜の後ろから駆けてきた和鏡子。
「このハンカチ、使って良いですよ。ウェイターさんが貸してくれたので」
彼女は優香にハンカチを手渡して、そのまま立ち去る怜の後ろを追いかける。
「…………さとる」
「はい、これ。あげますわ!!」
ハンカチで顔を覆いながら呟いた優香の手の甲に触れた固いもの……それは、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)の差し出した飴ちゃんだった。
「…………ありがとう。あなた、優しいのね」
顔を上げた優香は、ピンチンに微笑みかける。シーツを被ったピンチンは、こてんと首を傾げる。
「そんなことないですわ。さ、一緒に食べましょ? そうしたら、きっと悲しい事も忘れますわ」
そう言って一つ飴を口に放り込んだピンチン。ころころと飴玉を口の中で転がすピンチンに、優香はゆっくりと首を横に振った。
「いいえ……だめなのよ。忘れちゃ、いけないの。だって私……自分の罪に向き合えていないから。償わなきゃいけないの……。でも、ありがとう」
優香がそう言って立ち上がり、席を後にする。そのまま彼女は会計を済ませ、レストランの外へ。
追いかけよう。
そう合図を送り合う猟兵達は、それぞれの場所から優香を追い、レストランの外へと向かう。
成功
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第2章 集団戦
『注文の多い料理人』
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POW : 試食の時間
戦闘中に食べた【自らが調理した料理】の量と質に応じて【更なる食欲と料理への探求心が膨れ上がり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : こだわりの調理道具
いま戦っている対象に有効な【プロ仕様の調理道具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : 注文の多いレストラン
戦場全体に、【高級レストランを模した幻影】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
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しかし、レストランから出た猟兵達を待ち受けていたのは、先程と異なった、薄暗いレストランだった。
「お客様方。次は我が方のレストランが、皆様をおもてなし致しましょう」
カンカンカン、とオタマと包丁を打ち鳴らしながら、通路の向こうから現れたのは、コック帽を被った猫に似た姿の影朧。
一対、二対、三対。
薄暗いレストランの通路の奥に、怪しく光る黄色い瞳は、左右に揺れ、消えては増え。
「いらっしゃいませ。どうぞ、奥へお進みください。ここは……かつて、愛し合った恋人同士が訪れた、レストランでございます」
猟兵達を、レストランの奥へと誘うのだった。
途中まで書かれた遺稿では、優香はこの後、レストランでの幸せな思い出を胸に抱きつつ、悟を埋めた場所まで辿り着くのだ、が。
「やだ……やめて、わたし……わたしは……っ!!」
終わりのわからないレストランの通路を駆けながら、優香は叫ぶ。
はやく、あの人の元へといかなければいけないのに、と。
その姿を、不気味に光る瞳が見つめていた。
回々・九流々々(サポート)
『僕だってやれば出来ます。はい』
愉快な仲間のオブリビオンマシン × 四天王、8歳の女です。
普段の口調は「コーヒーカップ(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」、酔った時は「くるくる(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)
マリエ・ヘメトス(サポート)
一人称:わたし
二人称:あなた
他人へは下の名前にさん付け
基本口調は「~だわ、~よね」宗教的な物言いになると敬語
信心深く奉仕の精神があり善行には積極的。迷惑行為や不道徳な行いはしない
最優先するのは使役している死人(死んだ彼氏)のこと。呼び方は「だんなさま」or「■■■■(聞き取れない発音、彼氏の本名)」
「だんなさま」が嫉妬すると思っているので老若男女問わず深い関係を結ぼうとはしないが、人類的な愛をもって概ねの相手には優しく接する
喜びや憐れみは強く表すが、怒りは「だんなさま」を侮辱や攻撃された時以外は示さない
精神攻撃には狂気耐性使用
誘導弾やカウンターで攻撃を防ぐ
UCは活性化したものをなんでも使用可
「愛する人を亡くすのは……きっと、辛いこと……」
マリエ・ヘメトス(祈り・f39275)は、遠くから聞こえる優香の泣き叫ぶ声に呟く。まして、彼女の愛おしい人は帰ってこないのだ。それはきっと、酷く悲しいことに違いない。
「って事は、どうすればいいんでしょう? こいつらを倒せば良いんですか?」
それならかんたんです。
そう言いながら、刃の形のクランケヴァッフェを構える回々・九流々々(くるくる・f21693)。UDCの肉体を加工して造り上げた彼女の武器は、如何様にも形を変える。今回は切り刻む事に特化した形のようだった。
そう言いながら、くるくると回る九流々々を手で制するのはグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)。
「そう簡単な話でもないだろうねぇ……問題はあの子なんじゃないかね?」
グレナティンはそう言いつつも、その手にはブラスターが握られている。老いてはいても、その判断にその照準に狂いはないと自負している。
その意見に、マリエも同意を示す。
「彼女は過去の罪と向き合う為に走っているに違いないのに……」
そして、罪と向き合って、愛と向き合う。その邪魔をさせる訳にはいかないと、マリエは他者から見た虚空へと手を伸ばす。そこには、彼女の愛する■■■■。己の愛する人がここにいる喜びを胸に。彼女にとって愛する人が傍にいてくれない事を憐れみつつ。
「貴方を裁くのは、貴方自身です」
メイスを振るい、一番手近な注文の多い料理人へと誘導弾を放つと、注文の多い料理人は胸に湧いて出たは病的な罪悪感に抗えず、手にした調理器具で自傷を始める。曰く。
「俺の料理はなんと未熟者なのか……償いきれない罪だにゃ!!」
ガンッ! ガンッ! と頭を殴るおたまが凹んでも、その手は止まらない。
「くっ……何をしたのかよくわからにゃいが、あいつはもうダメだにゃ」
ぽつりと呟いた注文の多い料理人を先頭に、数体の料理人達が、自傷行為を続ける料理人を見捨て、優香を追いかけようと動き出すが、その先頭の料理人の足元を、グレナティンが跳弾させた弾丸が撃ち抜く。
「ぐぁっ?!」
縺れるように数体が動きを止めたその前へ、進路を塞ぐように身体を高速回転させる九流々々が割り込んでいく。
「あーれー!!!」
くるくると回る九流々々に舌打ちしつつ、料理人達は手にした包丁やおたまで攻撃を繰り出していくが、その攻撃の全ては回り続ける九流々々にはなんのダメージも与えはしない。
「あんた達はここで終わりだよ」
ブラスター銃で追撃をかけるグレナティン。そして、その横で胸に手を当てているマリエ。その表情は、慈しみに満ちている。
「罪を贖う機会を、彼女に……」
彼女は、彼女だけに見えている愛しの■■■■へと視線を向け、そして。
「ええ、その通りよ……彼女には、少しでも……救いがあるべきよね」
隣の大切な一人にだけ聞こえる声でそう呟いて、メイスを振るうのだった。
成功
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テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのラヴクラフト神拳伝承者 × 四天王
年齢 104歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です
荒谷・つかさ(サポート)
前提として、必要であれば他の猟兵やNPCとも積極的に連携します。
シナリオの失敗に繋がるような行為や、例え成功のためでも公序良俗に反する行いはしません。
基本的に極まった「怪力」を武器に、体一つで行動します。
必要であれば武器も使いますが、基本は素手(拳)です。
戦闘狂かつ脳筋で、強敵との正面からの殴り合いを好みます。
非戦闘時も力仕事や力ずくでの問題解決を得意とします。人助けには協力的です。
涼しい顔で非常識的な筋力を行使し、それを当然で驚くことは無いというように振る舞うタイプです。
ユーベルコードの指定はありません。「成功」できるようであればどれを使用しても大丈夫です。不使用でのリプレイも歓迎です。
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
雪白・咲
強すぎる情念を受けて魔書となった遺稿。
それに呼び寄せられた影朧が魔書に籠もる物語を歪ませる。
そして歪んだ物語は歪んだ影朧を呼び寄せる。
終わりのない螺旋階段。
私達の手で断ち切ります。
この物語は彼女の物語。
外から来た貴方達に出番はありません。
もちろん、私にも。
外から来た者同士、仲良く
やりましょう。
UCにより雷撃を放つ。
影朧が回復する前に仙術の縮地で転移。
太刀をもって斬り捨てていきます。
よろしければ別の物語を御紹介しましょうか?
そちらはそちらで猟犬に追い回されることになりますけど。
うねうねと曲がりくねり、そこここに分かれ道があり、かと思えば机や椅子で出来た障害物が進路を塞ぐ。
山となったそれを見上げるテケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(
王冠・f16871)の瞳は特に何の感情も映していない。数秒後、踵を返そうとするテケリリケテルリリに後ろから声を掛けるのは、荒谷・つかさ
(
逸鬼闘閃・f02032)。
「こんな迷路、馬鹿正直に向き合ってやる事もないだろう」
この向こうから、優香の声が聞こえるのだ。
助けて。邪魔しないで。早くあの人のところにいかなくちゃ。
そう、叫ぶ声が。
つかさは、すぅ……と細く長く、息を吐く。そして。
「はぁっ!!」
渾身の力で振り下ろした禍月は、つかさの怪力でもって堆く積まれた机と椅子を粉砕した。ぱらぱらと辺りに散る瓦礫、舞い上がる埃。
「な……なに、を……」
視界の良くなった廊下の向こうの料理人達が、呆然と呟くのが見える。その更に向こう側には、優香の姿。
「よくわからんが……邪魔をしてくれるにゃ!!」
そう叫び、料理人達はそれぞれにおたまや包丁、鍋を持ち、元机と元椅子の成れの果ての瓦礫を踏み越え、過半数はこちらへと向かっていく。残りの数体は、そのまま優香の元へと。
「させるか……っ!!」
それを視認したつかさは咄嗟に意識を集中し、そして。
「刹那の時を以て、今ここに顕現したまへ……五行相生、精霊砦!」
指で五芒星の陣を刻むと、地形が一瞬で砦に変形し、周囲は迷路を飲み込み拠点と化した。
「なんだにゃ?! くそっ!! へんなことばかりしやがって!!」
優香諸共拠点の内部へと取り込まれた料理人達。優香はというと、目まぐるしく変わる環境に頭が追いつかず、ただただ呆然と座り込んでいる。
そんな口々に怒鳴り散らし、暴れようとする料理人達の視界の外側を通り抜け、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)は優香の元へと辿り着く。
「大丈夫? ここは私達に任せて」
さぁ、行って。
拠点の出口を指差すバジル。優香はその出口を数秒見つめ、そして。
「……す、すいません。ありがとうございます」
僅かに光の漏れるその先は、恐らくは彼女が悟を埋めた桜の根元。川辺に植えられた桜並木の、一番端の一本。街灯が数本立って、仄明るいあの場所。
「いってらっしゃい」
その背中を見送るバジルに気付いた料理人達が、彼女のいなくなった出口へと向かうより早く。
「テケリャア
!!!!!」
沈黙していたテケリリケテルリリが叫び、その声は周囲のものを破壊していく。元より精神を侵された者達には、尚強く、その破壊の力は作用する。
とはいえ、それでも彼女の攻撃を逃れる者達も数体はいて、それらは優香を追って、走り出す。
「強すぎる情念を受けて魔書となった遺稿。それに呼び寄せられた影朧が魔書に籠もる物語を歪ませる。そして歪んだ物語は歪んだ影朧を呼び寄せる」
仙術で気配と姿を霞ませた雪白・咲(剣仙・f42310)が、優香を追う料理人達の前に立ち塞がる。
「この物語は彼女の物語。外から来た貴方達に出番はありません。もちろん、私にも」
野太刀で手近な料理人を斬り伏せながら、そう告げる咲。
「外から来た者同士、仲良く
殺りましょう」
細められた薄茶の瞳には、紛う事なく殺気が宿っている。
「くっ……向こうを回るにゃあ!!」
ぞわぞわと毛を逆立てた料理人達は口々にそう叫び、迂回を命じる料理人の一体。猟兵達は預かり知らぬ事ではあるが、その迂回路を通れば出口の真横に出るのだ。それを知る料理人達は、我先にと向きを変えた。
その行手を遮るのは、バジルであった。
「悪いけど、彼女はここを出れないと困るのよ」
そして、バジルは毒の魔法の槍を放ち。
「お前達をここから出すつもりはない!!」
大悪魔斬を力の限りに振るうつかさが追い討ちをかけていく。足が止まった料理人達。そんな彼らに、咲は告げる。
「よろしければ別の物語を御紹介しましょうか? そちらはそちらで猟犬に追い回されることになりますけど」
息を呑む料理人達へと、咲は雷公鞭から降り注ぐ雷を放つ。
そうして屠られていく料理人達を背後に残し、出口を潜り抜けた優香は、彼女の後悔の場である、桜の元へと辿り着いたのだった。
成功
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第3章 集団戦
『夢散り・夢見草の娘』
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POW : 私達ハ幸せモ夢モ破れサッタ…!
【レベル×1の失意や無念の中、死した娘】の霊を召喚する。これは【己の運命を嘆き悲しむ叫び声】や【生前の覚えた呪詛属性の踊りや歌や特技等】で攻撃する能力を持つ。
SPD : 私ハ憐れナンカジャナイ…!
【自身への哀れみ】を向けた対象に、【変色し散り尽くした呪詛を纏った桜の花びら】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : ミテ…私ノ踊りヲ…ミテ…!
【黒く尖った呪詛の足で繰り出す踊り】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
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バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調(ワタシor我輩、アナタ&~殿、デス、マス、デショーカ? デース!)
戦闘スタイルは物理系!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射が有効デース!
近距離ならば、武器を展開して白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズの使用もお勧めしマース!
状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦。どのような戦場でも参戦OKデース!
指定ユーベルコードが使いづらいなら、公開している他のものを使用しても問題はありマセーン!
勝利のために頑張りマース!
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
どんな乗り物も乗りこなしてみせる
走りこそが俺の武器!
乗り物と操縦者の総合力で戦う
サイバーアイで路面、相手の動きなど幅広い情報収集
集中力・傭兵の経験・判断速度で攻め所を見極める
シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
走り回って撹乱・誘導
仲間を運ぶ足になるのも好き
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!
明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる
過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲
ハル・エーヴィヒカイト(サポート)
▼心情
手の届く範囲であれば助けになろう
悪逆には刃を振り下ろそう
▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む
出口を抜けた優香は、息を切らしながら桜へと駆け寄っていく。愛おしい人の眠る桜の木の根元。彼女の後悔。決して、取り返しのつかない後悔。
「そう、そうよ……彼女は桜に駆け寄る……!! そして、涙を流して、懺悔するの……彼女の脳裏には、彼と過ごした幾つもの記憶が蘇る……そして、あの日彼を殺さなければ、やり直す事も出来たのに、と
……!!」
そこから少し距離を置いた場所で、必死の形相でひたすら物語を書き綴る一人の女性。二十代から三十代といった様子の彼女は美人の部類に入るが、部屋着そのものといった風だった。
「彼女が……宮崎・鏡花か」
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)は、ここに来る前に確認したこの物語の作者の顔を思い出す。作者近影の彼女は化粧をしていたので気付くまで少し時間がかかったが、様子や雰囲気を見るに、おそらく間違いはない。
もう既に死している彼女は猟兵達の到着に気付かず、唯只管物語を書き続けている。そして、その彼女の周りには、彼女の情念に引き寄せられた影朧、夢散り・夢見草の娘達が、群がっていた。
「関係ありまセーン! 敵は倒すのみデース!!」
そう言って換装式チェーンソードを構えるバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)ではあるが、一応作者の鏡花を気遣うつもりはあるし、保護するつもりもある。そうでなければ、火炎放射器で焼き払っても良いのだ。
「カモン、バルタンズ!」
チェーンソードを振り被るバルタンに召喚されたミニ・バルタン達は、夢見草の娘達を散らすべく散開し、それぞれに攻撃を繰り出し始める。
「バルバルバルバル♪」
程々に距離を取り、気を引くような動きをするミニ・バルタン達につられて、散開していく。
「ミテ……私ノ踊りヲ……ミテ……!」
攻撃回数に重きを置いたその踊りと繰り出される黒く尖った呪詛の足での攻撃は、確実にミニ・バルタン達の数を減らしていくが、それでも鏡花の周りに隙間ができたのは確かだ。
「ちょっと危ないが……今がチャンスだな」
愛機ライのエンジンを蒸し、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)が呟く。後ろにハルを乗せた陽里は、シールドを張って、全速力で夢見草の娘達の真ん中へと突っ込んでいく。猛スピードの体当たりに、夢見草の娘達は容赦なく蹴散らされていく。そして。
「助かった」
そう礼を言い、ハルは境界剣"久遠クオン"の鞘に手を添え、飛び降りる。着地した先は、鏡花の目の前。彼女を背に庇い、そして。
「我が心、我が魂、我が生命――花と散れ、其は別れを告げる刃。
絶刀・雪月風花《せつげつふうか》。――さよならだ」
放たれた空間を断つ一閃と、そこから散る微細な刃の桜吹雪、そしてターンして夢見草の娘達へと向き直った陽里のPPtoWinの銃口から放たれていく弾丸が、影朧達へと確実にダメージを与えていく。
「彼女は……後悔と共に、桜を見上げる……っ!!」
そんな猟兵達の激闘にも気付かないままに、鏡花はラストシーンを綴り続けるのだった。
成功
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アルフィリア・ルッフランド(サポート)
積極的に戦闘を行います。
また、相手がオブリビオンであるならばたとえどんな相手だろうと討伐を試みます。
性格は真面目で、敬語で話しますが仲間に対してはフレンドリーで、仲良くなれば呼び捨てで名前を呼ぶこともあります。
基本は斧を使った高速範囲攻撃です。相手によっては武器の持ち替えを行い魔法攻撃を行います。
味方の迷惑になるような行動は一切行いません。
あとはお任せします。
クロト・ラトキエ(サポート)
基本、戦闘中は無口。
静かに、密やかに、確実に…
鋼糸やワイヤーを張り巡らせ、陸空構わず足場とし、武器として、
他に、毒にナイフ…と多彩な暗器で敵を討つ。
物心ついた時から戦場に在り、
仮令、相手が誰であっても、如何なる強者や数だろうと、
ふわり、いつも通りの微笑みを絶やさない、生粋の戦場傭兵。
かわいい小動物から猛獣まで、生き物には避けられがち。
かなしみ。
常に周囲を視。
敵の動きや特性を見切り、回避や攻撃へと繋げる、
距離・範囲拘らずの攻撃orサポートタイプ。
温かな癖に、凍れる感情。
特に色仕掛けは効かない。
状況に合わせ、動きやUCはご自由に。
物語にとって良い様に、上手いことサポートさせて頂ければ幸いです。
向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
得意なのは近接戦闘とか、【情報収集】も兼ねた見回りとかお話を伺うのも好きですよぉ~。
非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
大丈夫ですよぉ~。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。
ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんよぉ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談するのも良いですねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
堅実にきちんと片づけたら、皆で美味しいものでも食べて帰りましょう~。
※アドリブ・連携歓迎
「彼女が物語を書き終えるか、影朧を全て倒すか……どちらかを成せばこの魔書に取り込まれた彼女は解放されるわけですね」
向・存(葭萌の幽鬼・f34837)は周囲を見回し、くるくると踊り狂いながら距離を詰めてくる夢見草の娘を見やりつつ、呟く。
「まぁ、どちらにせよ、やる事は変わりませんね」
要は、鏡花を守りつつこいつらを倒せばいいのだ。
「私達ハ幸せモ夢モ破れサッタ……!」
刻銘剣を構える存を前に、夢見草の娘は失意や無念の中死した娘を召喚する。背後に出現した娘の霊により、前後に挟まれる形になった存。
生前の覚えた呪詛属性の踊りを舞い始める娘の霊に、存は小さく笑みを浮かべる。
「そういう事でしたら、こちらも考えがありますよ〜」
存が召喚した聖杯幻影兵が、娘の霊へと向かって攻撃を仕掛けては消えていく。元より帰る幻影兵からすれば、呪いなどあってなきが如しだ。
その戦況を不利と見た夢見草の娘は、呻くような軋むような声で叫ぶ。
「ミテ……私ノ踊りヲ……ミテ……!」
夢見草の娘が黒く尖った呪詛の足でステップを刻もうとしたその足が引っかかったのは、クロト・ラトキエ(TTX・f00472)の張り巡らせたワイヤー。くっ、とクロトが引くと、ぐるぐると夢見草の娘の足を絡め取り、切り裂く。
「ぅ、ぐぅぅぅ
……!!」
足を斬られ、そのままずしゃっとその場に崩れ落ちた夢見草の娘へと、アルフィリア・ルッフランド(ノルウェージャンの獣人戦士・f41295)が肉薄し、そして。
「いきます……っ!!」
周囲の味方へと警告を発してから、シルバーエッジを振り下ろす。周囲の地形すらも変える程の強烈な一撃に、数体の夢見草の娘が巻き込まれ、土砂に呑まれていく。
がらがらと埋もれていく夢見草の娘達だが、影朧たる彼女達にとってはダメージこそあれ、決定打とはならなかった。
再度体制を立て直し、踊りで再度攻撃に転じようとする夢見草の娘の先頭の一体へ、クロトは削弱の魔力を込めた三本の投擲ナイフを投げる。ナイフは影を縫い止めるように地面へ刺さる。
「羈束」
彼がぽつりとこぼした一言を合図にするように、
玖式が発動し、攻撃力が減り、UCを封じられる。動揺する彼女につられて動きの悪くなった他の夢見草の乙女達を、アルフィリアのシルバーエッジと存の刻銘剣の攻撃が叩き込まれ、距離を取ろうとする者はクロトの張り巡らせたワイヤーが切り刻んでいく。
その時。
「出来た
……!!」
鏡花がそう呟き、筆を置く。桜に向かっていた優香は涙を流しながら、川へと身を投げる。
愛する人を殺した彼女は、深い苦しみの後に、自ら命を絶った。空に投げ出された彼女の身体を、一人の男性が抱きしめ、そして────ぱあっ、と桜の花びらが視界を埋める。
次の瞬間、満開の桜の根元に寝転がる優香と、男性。
「さとる……? 私、長い夢を見ていたみたい」
「俺もだよ、優香」
そうして2人は笑い合う。
その光景は、夢か、幻か。
こうして物語を書き終えた鏡花は、今度こそ安らかな眠りにつき、影朧達は猟兵達によって全て撃破された。
彼女の人生最後の作品は、恋人を殺してしまった女性の悲恋の物語か、それとも妄想に取り憑かれたパラノイアの物語か。
意見こそ別れるものの、その心理描写の美しさ故に、その物語は彼女の傑作として世に発表されたのだった。
成功
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