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佐藤・鏡太郎




 不夜城と評されるほどに深夜に近い時刻になってもなお明るさや喧騒が止まない歓楽街……から外れた、夜の闇に紛れこんでしまっている路地裏。そこでは、人目に着かないことをいいことに一組の男女が肌を重ねていた。
「ふあ……ああ、やめ…こんなところで、なんてぇ……」
 いや、女性側は路地裏でのセックスをすることには恥ずかしさを覚えているのか、男性側が一方的に責めていたのだけれども。そしてその男――佐藤・鏡太郎(寄生型兵器眼鏡・f41486)は、今犯している彼女の羞恥心を感じているかのような表情に対して、少しだけ笑みを浮かべ。
「そのわりには君のここは俺のを咥えこんで離さないようだけれど?」
 鏡太郎のペニスを咥えこんでいるおまんこの上、下腹部を指でトントンと叩きながら、こんなにがっちり掴んで放そうとしないのに、嫌なの? そう問いかける。
「だ…ってぇ、こ、こんな場所でシテたら…っ、み、見つかったらと思うと…っ!」
 女性から返ってきたのは、場所的に恥ずかしく、だからこそ興奮してしまうというもので、口では嫌だと言いつつもセックスする心地良さには身を委ねて――受け入れてるとしか言えない言葉でしかなく。羞恥に塗れている反応なのはやはり、表の喧騒が見えてしまうほどの傍で性の営みをしていることであったからだ。歓楽街の喧騒が耳に届く、それほどまでに近ければ嬌声だって聞こえるかもしれない、もし気づかれてしまえば……と。
 だが鏡太郎からすればそんな、羞恥で染める表情こそが興奮してしまうのか、女性がもう止めて、場所を移そうと言ってきても聞き届けることはなく、それどころか責めを強めて、おまんこに突き入れているペニスで膣の奥を突き上げていくように腰振りを激しくしていってしまう。
「はぅっ! うぅ…い、イジワ……んぐうぅっ!? あ、お、奥に当たってぇ……ぐりぐりって来てる……」
 それによって女性は自分の嬌声が聞こえてしまうのではといった懸念を塗り潰されてしまったのか、誰かに聞こえても可笑しくない声量で喘ぎだし、倒れてしまわないように鏡太郎の首に腕を回しながら身を仰け反らせながらセックスをするに至ることで零していた形のよいおっぱいを震わせる。
 鏡太郎は目の前で揺れていくおっぱいの……その先端を、おまんこにペニスを挿入させる前にしていたように指の二本で挟み込むと、ゆらゆらと震わせては引っ張り、擦るように強く摘まみ上げてやれば、女性は膣の中を突かれていく快感以外の刺激に身体を痙攣させ、嬌声をさらに大きくしてしまい、さらには……。
「少し弄ってやっただけなのに、おまんこきつく締めすぎだろう? こんなことされちゃ、一発出さないと動けなくなるって」
 膣の奥まで犯されていくなかでおっぱいの先まで弄られてしまうのは余程に心地よかったのだろう、鏡太郎のペニスを放すどころかより強固に咥え込んでしまって、もうどこにも行けなくさせてしまったのだ。
 なにより、鏡太郎の方だって自身のモノをグッと絞め付けられてしまうなかで腰を前後に振っていくことは、湧き上がらせていた射精欲を一気に、噴出間近にまで登り詰めることに。しかし、そうなってきたとしても彼は早々と射精して、この気持ちのいい繋がり合いを止めたくないと考えているようで、少しでも長く膣の中を味わっていたいと腰の動きをゆっくりにさせてしまうのだが。
「なん…でぇ、もっと動いてっ! 奥…今までみたいに突いてほしいのにっ! このまま私の膣内なかに出していいかっ、おぐぅ!」
 けれど女性側はその緩慢な動きは快楽の頂きに届きそうになっていたところを止められたに等しかったようで、もはや人目も憚る気もないとばかりに鏡太郎に抱き着くようにして、腰を密着させてきてしまう。
「まず…っ! そんなに声大きくしちゃっ」
 人を引き寄せそうな声を出させてしまったことに、鏡太郎は慌てて女性の口を塞ぎにかかるのだけれど、しかし口を大きく広げていたせいか指が口内に入り込んでしまい……結果として快楽に瞳を売るわせながら咥え込まされた指を唾液塗れにしていくという、淫靡な表情を見てしまうことになり、さらに腰を密着しあったことで亀頭が子宮口に突き立てられることにもなって、そこが二人の限界に。
「あぁっ! くっそ、もう出る……このまま射精していいよな!?」
「んんぅんふぅあぁああああっ!」
 互いに腰を押し付け合ったまま、どちらともなく迎えた絶頂。相手の了承も得ないままに膣内にペニスを挿入したまま射精してしまった鏡太郎は刻むように脈動させていくほどに女性の胎内にへと精を放出していってしまい、けれど女性側は膣内に射精していいからと趣向を繰り返しながら、流し込まれてくる迸りを子宮で受け止めていっては身体をビクビクと震わせて絶頂の余韻に浸っていった。

 こうして、些細とも言えない切っ掛けで初めてしまった男女の逢瀬は一応の終わりを迎えることになったのだけれど……まあ、ちょっ騒がしくし過ぎたらしい。彼等の周囲がにわかに騒然となり始めてしまう。
 鏡太郎は流石に女性を辱めたりはしたが恥ずかしい姿を晒してしまうつもりは無く、自分の身なりを手早く整えると、まだ着衣が乱れたままの女性を抱えてその場から離脱。ある程度距離を取ったら改めて女性を身綺麗にしてあげると、彼女の家にまで送り届ければ……ただ不良に絡まれていた女性をヒーロー活動の協力していた少年と共に助けて、単純にまた絡まれたら大変だからと寄生による護衛をしながら家まで送り届けるだけであったのを、女性の身体に入り込んでいたことで少々性欲が湧いてきてしまい、そして始めてしまったセックスの関係もそこで本当の終わり。
 鏡太郎は仮初であった身体を鳥に変えて空にへと羽ばたき、少年の本に帰っていくのであった。……今回の事は胸の裡に秘めるのが確かなことではあるが、仮初とはいえ自身の精で女性が孕んだりするのかを考えていたりするのかは――定かではない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年10月10日


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