【戦後】箱入り娘さんたちへ救済を
「落ち着け! 近づくな! 襲われてしまうぞ!」
娘の名を呼びながら外に飛び出そうとする
半人半獣の女性を同族と思しき別の女性が羽交い絞めにして押しとどめる。
「落ち着くんだ、幸いにも近づかなければ大丈夫なんだ」
同胞に言い聞かせつつ羽交い絞めしたピュアリィが見る先、集落の広場には不自然にいくつもの宝箱が置かれていた。
「エンドブレイカーの世界の出来事なんだけど……『エンドブレイカーの戦い』の際に『11の怪物』配下の強力なエリクシル、『獣神』の影響で住人のピュアリィたちがモンスターになっちゃった集落があるらしいんだ」
ミカ・ノルンベイラ(エルフの自由農夫・f39081)曰く、既にピュアリィたちをモンスター化させた元凶のエリクシルは死んじゃっていて統率者を失ったモンスター化の犠牲者はろくな知性もない状態のまま集落に居座っているらしい。
「幸いって言うのもアレだけど、ピュアリィたちがされたモンスター、『ミミック』だったんだよね」
獲物が近づいて来るのをじっと待つ習性の為、モンスター化を免れた集落の住民に襲い掛かることもなく、今はまだ集落の広場を宝箱の形態で占拠するにとどまっているという。
「加えて、今ならまだみんなが急いで撃破することで集落の住民達のモンスター化を解除し、元の姿に戻してあげられる可能性は残ってるんだ」
争いを避け、都市国家外の荒野や洞窟で独自の文明を築きながら平和に暮らしていたピュアリィたちを救えるのは君たちしかいない。
「それに身内がミミックにされちゃったピュアリィたちも辛いだろうからね」
娘がミミックにされてしまったとかで仲間が止めなければ飛び出していきかねない住人も何人か居るらしいのだ。
「ちなみにその集落の住人はライオンのピュアリィさんなんだって」
身体能力は比較的高めで、服の代わりに人間なら見えては拙い部分は体毛で覆われてるそうだ。
「だから『ピュアリィに戻ったけど服がない』ってことで問題になることもなさそうかな」
尚、集落の近くには大自然に包まれた巨大な「秘境温泉」があるらしい。
「無事集落を救えたらそこでのんびりお湯に浸かってゆくのもいいかもね?」
無論それは事件を解決できたらの話。
「ミミックにされちゃったピュアリィたちの為にも」
どうかよろしくねとミカは頭を下げるのだった。
聖山 葵
箱入り。(ミミック的な意味で)
という訳で、今回はミミックにされちゃったピュアリィの娘さんたちを倒して元に戻し集落を救い、温泉でのんびりするお話の模様です。
娘さん、としてる通りミミックにされてるのは若い女の子のみの模様。集落も男性はほぼいません。(父親は立ち寄る旅人とかを誘惑するなり普通にお願いするなりして確保していた模様)
ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『ミミック』
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POW : ドリルクロー
【機械の爪】を高速回転し続ける事で、威力増加・回転武器受け・レベル×5km/hでの飛翔を可能とする。
SPD : ミミックビーム
自身の【宝箱(頭部)の中】から極大威力の【破壊光線】を放つ。使用後は【擬態解除】状態となり、一定時間行動できない。
WIZ : 擬態からの不意打ち
【宝箱に擬態していた】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、急いだ方が良さそうですぅ。
【炳輦】を発動し『防護結界』を展開、『FLS』の空間歪曲障壁を重ねて飛行しますねぇ。
この状態であれば【ドリルクロ―】を展開したミミック達よりも高速で飛行可能、且つ瞬間移動も出来ますから、威力増加された爪であっても、まず捉えられることは有りません。
同時に、戦場全体への[範囲攻撃]が可能な『時空切断の嵐』であれば、回転した武器だけで受けきるのは極めて困難ですので、飛び回るミミック達でも問題無く叩けるでしょう。
早期に戻った方々は、巻込まれない様『FIS』の転移で『防護結界』の中に保護、容量を超えそうなら『FMS』のバリアで安全圏を作りますねぇ。
鳶沢・成美
うーん、まあ近づかなければ、先制攻撃できそうって事でいいのかな
なら【火雷神道真】で遠くから攻撃してみましょうか
近づかずに、何かなと眺めている風な行動で油断させておいて、不意打ち
早業で思いっきりぶっ叩きましょう、撃破して元に戻すのは早い方がいい
集落のピュアリィたちは、できれば家にいてほしい所ですね
戦いが始まって、彼女たちに攻撃が向いても困るし
何より、ピュアリィたちが変えられたミミックに
僕たちが攻撃している姿を見せるのは、どうかと思いますから
「成程、急いだ方が良さそうですぅ」
と、グリモア猟兵からの話を聞いて一刻を争う事態と理解した夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が転送されたのは広場も見える集落の入り口付近。
「あれが問題の広場ですねぇ。大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて典礼を捧げましょう」
祈りを捧げると防御結界を形成した上で
浮遊する16枚の札を用いて空間歪曲障壁を重ね、『祭器の衣』を纏った姿で参りましょうかぁと空へ舞い上がれば民家の上を超えて最短距離で広場へとるこるは向かい。
「へぇ、あれが問題の広場だね。確かに宝箱が見えるし」
るこるに続いて転送されてきた、鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)もこちらは入り口から続く道の先に話にあったミミックの姿を認めて歩き出し。
「うーん、まあ近づかなければ、先制攻撃できそうって事でいいのかな」
広場の入り口に達しても宝箱の姿のまま身動き一つしないミミックたちに一つ唸ってからならと足を止め。
「あんな所に宝箱が」
興味深そうに遠くから眺めるふりをしながら成美は狙いを定め。
「道真さんよろしくー」
695本にも及ぶ軌跡を描き雷の属性を帯びた礫が宝箱の姿でじっとしているミミックたちに襲い掛かった瞬間だった。
「ではこちらも始めましょうかぁ」
味方の存在を認識し、攻撃を見合わせていた上空のるこるが戦場全体を時空切断の嵐で包んだ。
「ガッ」
「シャゲッ」
礫が命中し拉げた、あるいは嵐にボディパーツを斬られたミミックのガワの中から転がり出るように局部をライオンの毛皮に覆われた少女や女性が姿を見せ。
「元に戻ったようですねぇ」
元の姿に戻った集落のピュアリィたちを
16本の浮遊する水晶柱や
浮遊する12枚の円盤によって張るバリアなどでるこるが保護してゆけば。
「どうやら話にあった通り元の姿に戻せるようですね。あとは」
成美はちらりと集落に立ち並ぶ家々を見る。
(集落のピュアリィたちは、できればこのまま家にいてほしい所ですね。あちらに攻撃が向きましても困りますし)
何より「ピュアリィたちが変えられたミミック」に自分たちが攻撃している姿を見せるのはどうかと思うが故に屋内のピュアリィたちが飛び出してこないか懸念を抱いていた成美だったが、今のところ懸念は杞憂で済んだらしい。
「今の内に戻せるだけ戻してしまいますか」
「そうですねぇ、ただ」
広場にミミックの数はまだまだあり、二人がかりでも今すぐにすべてのミミックをピュアリィに戻すのは困難な様であった。
大成功
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ギルフォード・アドレウス
散乱してんな…宝箱が、ゲームでもするつもりかよ。
いや、分かってんよ、あれがミミックでピュアリィで女の子なんだろ?
異世界怖い、俺疲れた。
宝箱の状態で出待ちしてる以上先手を取るのは容易だな。UCで遠距離から殴る!これ一択。
ミミックの状態で意思が伝わるか知んねぇけど、助けに来たから安心しろって伝えるか…ケアだよケア、一応。
1体1体釣り出すイメージでやるか
それと、ドリルクローってんだろ?鎖引っ掛けたら無力化出来るか試す。後は、白刃の斬撃波で対応しよう。
もし飛んだ場合は…Gearからレーザー複数飛ばして落とす
空中でピュアリィに戻った場合は…キャッチするか
半裸の女性…行けるか…俺
【アドリブ歓迎】
「散乱してんな……宝箱が、ゲームでもするつもりかよ」
転送されたギルフォード・アドレウス(
終末機巧・f41395)の口から独言が零れた。
「いや、分かってんよ、あれがミミックでピュアリィで女の子なんだろ?」
もし独言について他者に触れられれば、軽く頭を振ってそう答えたであろうか。
「……異世界怖い、俺疲れた」
うわごとのように漏らす弱音に何があったのかは敢えて聞くまい。事実肉体的なモノか精神的なモノか疲労感を帯びながらもギルフォードはやがて先ほどから視認していた
宝箱たちの居る広場へとたどり着く。
(宝箱の状態で出待ちしてる以上先手を取るのは容易だな。なら)
広場に姿を見せても自身へ襲い掛かってくるそぶりを一切見せない
箱入り娘たちにギルフォードは確信し、グラビティ・チェインを放つ。
『助けに来たから安心しろ』
「ショガッ?!」
一撃と同時に伝えた意思が伝わったかを知るのは伝えんとしたギルフォード当人にも困難だった。攻撃されたミミックは、グラビティ・チェインがぶち当たってひっくり返り足をばたつかせていたのだから。
「一応ケアはしたつもりだが――」
「シュアアアッ!」
知性もないモンスターと化してしまえばそこにあるのは攻撃者への敵意ぐらいなのか。足をばたつかせたい勢いで跳ね起きたミミックは機械の爪を高速回転させつつそのまま空に舞い上がろうとし」
「ドリルクローってんだろ? 想定済みだぜ」
「ショオッ?! シャバッ」
鎖に引っ掛けられたミミックは空中で大きくバランスを崩し、ギルフォードが振るった斬霊刀から放たれる斬撃波に外殻を斬られると中からピュアリィが零れ出し。
(……キャッチするか。しかし、半裸の女性……行けるか……俺)
葛藤はホンの一瞬。迷えるほどに時間はない。
「うぶっ」
結果から先に言えば、迫ってくる女体を受け止めることには成功した。一瞬の葛藤分初動が遅れた結果、ピュアリィの胸に顔を埋めるようなキャッチになったが、それはそれ。
「ショゴアアアッ!」
「流石にそううまくはいかねぇか」
ピュアリィたちの救出劇も一人を助けて終わりではない。釣りだした二体目のミミックがするりと鎖から抜けて飛翔すれば、はこれを
サイコビットからのレーザーで迎撃する。
「二体目だ!」
そうして地面に落ちたミミックを斬撃波で倒してピュアリィに戻せば。
「……って、これ俺が運ぶんだよな」
ギルフォードは短い沈黙の末に元には戻ったものの気を失ったピュアリィの身体を持ち上げ、ちょっかいをかけてないミミックたちが箱の形態のままじっとしてるのも良いことに安全そうな場所まで運んで行くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ソフィア・アンバーロン
●WIZ/アドリブお任せ
こっちの集落でもエリクシルが暴れたかぁ…。
親御さんが心配しているし、急いで倒して元の姿に戻してあげよう
こっちから近づかなければ大丈夫なんだっけ?それならこの子(魔鍵)と一緒にユーベルコードで攻撃してみようか
この距離なら大丈夫かなぁ?
不意打ちが怖いから、ちゃんと影があるなら影縛りをしたいなぁ
任意で発動出来るなら霊的防御も忘れずにね!
いつでも呪殺弾を撃てる様に魔鍵を構えながら間合いを取ろう
これで封印と侵食状態にしたら、近づいて魔鍵で斬撃してシルヴィアにも手伝ってもらって…
トドメに鍵開けしながら攻撃したら中から娘さんが飛び出したりして…?
そんな遊んでいる暇もないだろしボコろう
「こっちの集落でもエリクシルが暴れたかぁ……」
その影響でミミックになってしまったピュアリィたちも幾らかは味方である猟兵たちによって元の姿に戻され保護されているのは事実。ただ、それでもソフィア・アンバーロン(虚ろな入れ物・f38968)の視界内に
宝箱のままのピュアリィたちがまだ存在しているのもまた事実だった。
「親御さんが心配しているし、急いで倒して元の姿に戻してあげよう」
決断すると思い返すのはグリモア猟兵の説明。
(こっちから近づかなければ大丈夫なんだっけ?)
それなら
この子と一緒にと自身が装備するソレを向け。
「この距離なら大丈夫かなぁ? 言う事聞いてね。さぁ『おたべ』!」
「ゴショッ、ギッギギ」
疑問を挟みつつ放たれたのは、漆黒の闇。直撃を受けた箱の外殻は侵食されつつ開くことさえ封印されて軋みをあげ。
「今だね。シルヴィア、手伝って」
星霊スピカに声をかけると魔鍵を振りかぶりつつ蓋を開けないミミックに斬りかかる。
「トドメに鍵開けしながら攻撃したら中から娘さんが飛び出したりして……?」
不意にそんな光景が脳裏に浮かぶもミミックにされてしまったピュアリィの家族が案じていることを理解していたソフィアは試すことなく
星霊スピカと一体目のミミックを袋叩きにして倒し、ピュアリィを元の姿に戻すと。
「次はあっち」
まだミミックのままの別のピュアリィの元に向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アグリ・コルトーレ
ブレイス・ドミス(f33137)と参加
間に合ったようですね、ピュアリィ達の為にも温泉の為にも頑張って救出するとしましょう。
ブレイスさんや他の人と連携を重視して相手と戦い、ダメージを負ったらUCで反撃です
できる限り倒して戻したピュアリィは保護したいですね
「ではわたしからお野菜のお届けです♪」(ガラの悪そうなトマトの兵隊が突撃銃やハンマーなど多種多様な武器を手に大量に現れる)
ブレイスさんと一緒に頑張って残りのミミックも倒しましょう
倒し終わったらブレイスさんと確認します
「これで全員戻れたでしょうか?」
他の人との連携やアドリブは歓迎です♪
ブレイス・ドミス
アグリ・コルトーレ(f27860)と参加
能動的に襲ってこないモンスターになったのは不幸中の幸いでしたね……。
はい!ピュアリィ達の為にも頑張りま……えっ、温泉!?
集落の自然の温泉……という事は混浴の可能性も?……って、救出作戦なのに煩悩ががが……!
と、とにかく頑張りましょう!出来るだけ沢山のピュアリィを元に戻してあげないと!
これはあまり近づかない方が得策でしょうか?
アグリさんの力をお借りして【野菜の消耗品部隊】で野菜の傭兵達に突撃してもらいます。
敵が野菜の傭兵達に気を取られているところを二丁拳銃で次々撃ち抜いていきます!
戦闘後はピュアリィ達の様子を確認します!
(アドリブ・連携・ネタ等もOKです)
「能動的に襲ってこないモンスターになったのは不幸中の幸いでしたね……」
そのおかげで、集落のピュアリィたちに被害が出ていない訳でブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)の言い分は正しく。
「間に合ったようですね」
手遅れになっていないという意味でアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)の口から出た言葉もまた正しい。
「ピュアリィ達の為にも温泉の為にも頑張って救出するとしましょう」
「はい! ピュアリィ達の為にも頑張りま……えっ、温泉!?」
アグリの続けた言葉へ即座に応じながらもブレイスは一つの単語を拾ってしまったが故に聞き返してしまい。
(集落の近くに自然の温泉……という事は混浴の可能性も? ……って、救出作戦なのに煩悩ががが……!)
飛躍した想像が脳裏に浮かべるアグリの入浴シーンを即座に頭を振ることで振り払おうとし。
「と、とにかく頑張りましょう! 出来るだけ沢山のピュアリィを元に戻してあげないと!」
「……そうですね、できる限り倒して戻したピュアリィは保護したいですね」
どもりがちに声をあげるブレイスの姿に一瞬キョトンとしつつもアグリは頷き。
(これはあまり近づかない方が得策でしょうか?)
ちらりとアグリの方を一度だけ見たブレイスは戻した視線の先でまだ近づいてないが故に動き出さない
宝箱たちを見ると少し考え。
「たまには他の手も借りてみましょう」
決断するや地中から喚び出したのは、
野菜型の多機能戦車。
「今です!」
その中から湧き出してくる多彩な野菜の傭兵達に最寄りの宝箱が反応を示せば二丁拳銃を手にブレイスは飛び出し。
「シャギッ」
「あ、あれは」
打ち砕かれた箱の中からピュアリィの女性が転がり出てくるとすかさずアグリが回収に向かい。
「ッシャアアッ」
「きゃっ」
結果として他の箱にも近づいてしまい不意打ちを受けたアグリはピュアリィを庇って爪がかすめるも。
「ではわたしからお返しとお野菜のお届けです♪ トマトの皆さんお願いします!」
アグリの言葉に応じるようにして召喚されたトマトの突撃兵が武器を構えミミックへ襲い掛かる。
「今度は僕が――」
そうして次のミミックが撃破されればブレイスの番だった。拳銃を納め箱の残骸の中にダイブする様にして。
「うぶっ」
ただ、想定より中のピュアリィがグラマーであったのかその胸に顔を埋めることとなったが、それはそれ。他の猟兵たちの活躍もあってもうミミックから元のピュアリィの姿へとと戻った者も多く、幸いにもブレイスは生き残ったミミックに襲われることなくピュアリィの救出に成功し、あとはこの繰り返しだった。
「これで全員戻れたでしょうか?」
「おそらく……大丈夫だと思います」
やがて戦いも終わればちゃんと息があること重いけがを負った者がいないことを確認し合った二人は頷き。物音に振り返って目撃することなる民家の扉がいくつか開き、中から家族の身を案じたピュアリィたちが飛び出してくるのを。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 日常
『秘湯でひと息』
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POW : 広い湯舟で思いっきりくつろぐ
SPD : 飲み物を持ち込み、ゆっくり楽しむ
WIZ : 温泉から見える雄大な自然の光景を楽しむ
|
「なんとお礼を申していいやら……」
家族を救われた形のピュアリィたちは口々に礼を言う。男性の猟兵なら「娘の番に」といった申し出も添えられていたりしたかもしれないが、それはさておき。
「『秘境温泉』ですか? もしかしたらアレのことかしら?」
「多分あそこだと思う」
集落の近くに温泉があると伝えれば助けられたこともあるのだろう。口々に心当たりのことをピュアリィたちは話して。
「よろしかったら案内します」
そんな申し出をするピュアリィも居たことで、探すこともなくたどり着いたのは温かなお湯を湛えた天然の温泉だ。ここまで来たならのんびり浸かってもいいし、案内してくれたピュアリィを誘ってみるのもいいかもしれない。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
温泉、良いですねぇ。
折角ですし、ゆっくりさせて頂きましょう。
『FTS』から入浴具一式や着替え、飲物等を取出しますねぇ。
集落の性質上、着替え等をお借りするのは難しそうですし。
一緒に入る方がいた場合は、『FFS』の設定を衣服にし、丁度良いサイズの品を指定すれば、その方の着替えも御用意出来ますので。
後は温泉に入浴、胸の重さによる負担等も軽減出来ますから、まったりしましょうかぁ。
そういえば、此方の温泉の効能はどうなっているのでしょう?
ピュアリィの方々にお尋ねし、御存知ない様であれば『FPS』による探査で調べますねぇ。
女性ばかりの集落とことですし、良い効能が有ると有難いのですが。
「温泉、良いですねぇ」
随分涼しくなった今日この頃、湯気を立ち昇らせる温泉の光景に相好を崩した夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は
浮遊する6基の宝玉から入浴具一式やら着替えやら飲み物などを次々と取り出し始め。
「折角ですし、ゆっくりさせて頂きましょう」
「はい、どうぞごゆっくり」
ここまでるこるを案内してきたピュアリィが嬉しそうに応じると、るこるはそのピュアリィにも一緒に入られますかぁと尋ねた。
「集落の性質上、着替え等をお借りするのは難しそうですし」
と先ほど入浴に必要な品々を取り出したるこるに他者の着替えなどを用意することも出来たのと、聞いておきたいことがあったからこそ話を振っただけではあるのだが。
「……いいお湯ですねぇ」
はふぅと息を漏らしてお湯に浸かると桁違いに発育の良い胸の膨らみがお湯にぷかぷか浮いて。
「そういえば、此方の温泉の効能はどうなっているのでしょう?」
「効能……ですか? 傷の直りが早いとか、仲間の内では肩こりとか腰痛が楽になったという話は聞きますね。あとは産後の――」
記憶を掘り返しているのか、上方を見つつライオンの前足になった手の指を折りつつ効能らしきものをあげてゆくピュアリィになるほどぉとるこるは相槌を打ち。
浮遊する涙滴型の水晶による探査を中止し。
「女性ばかりの集落とことですし、そう言った効能は嬉しいですよねぇ」
「はい。……と言いますか、うちの集落はオスがほぼいませんので、オスにのみある効果みたいなものがあってもちょっとわからなかったりはするんですけどね」
るこるの言を首肯したピュアリィは少しだけ困ったように苦笑したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ギルフォード・アドレウス
いい湯加減だし…景色も良いんだけどさ…。
(案内してくれたピュアリィに対して)
そんなチラチラされたらゆっくり浸かれないだけど、俺。
はぁ…気になんならご一緒する?別に取って喰いやしねぇよ
。o O(……なんでよりにもよってセクハラしちゃった娘が案内来てんだよ。後々ネコパンチ食らうぐらいなら良いんだけどさ。)
それで?なんでこんなに近い訳??ピュアリィって皆こうなんかよ。
どうせなら種族や集落について話聞こうかな、知らん事だらけだし何かの為になるかも知れんし。
あ??「番を娶る覚悟が出来たのかって」?そりゃどういう想像力だよ…いや、そんな自己主張すんなって反応に困るよ。
【アドリブ歓迎】
鳶沢・成美
ふむ、温泉ですか。確かにちょいと汗を流したくもありますね
それでは【日曜大工ノ術】でちょいと脱衣所を作って……と
まあ、外からの客を呼ぶならあった方がいい施設ですね
邪魔なら後で解体しておきますね
いやあ、温かいお湯に浸かるっていうのは
疲れが溶け出していくような気になっていいですよね
ああ、なるほど、娘さんが助かってよかったですね
うーん、ありがたい話ですが、僕はここで
番をつくるつもりはありませんので、すいませんが。
「ふむ、温泉ですか。確かにちょいと汗を流したくもありますね」
集落を後にした鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)が案内のピュアリィの話を聞き、応じつつ歩くこと暫し。
「ああ、これがお話の温泉ですね」
立ち昇る湯気が見えてくれば到着まではあっという間。だが、天然の温泉故に必要なモノにも成美は気づき。
「それでは……我、大工也、我、名工也。さて、ちょいと脱衣所を作って……と」
こんなものですかねとユーベルコードを用い完成させたのは、実物を模した脱衣所の精巧な偽物。もちろんきちんと使用に耐えうるもので。
「まあ、外からの客を呼ぶならあった方がいい施設ですね」
邪魔なら後で解体しておきますとも言うが案内役のピュアリイはとんでもないと頭を振る。局部などが体毛で覆われたピュアリィたちにとって脱衣とか着替えは必要なさそうであるが、あくまでピュアリィたちだけの場合だ。
「ニンゲンにいはこういうモノがいるなんて盲点だったよ。だけど、これならニンゲンのオスももっと集落に寄ってくれるかもしれないし」
繁殖の為の相手を外部に頼る形のピュアリィたちからすれば、脱衣所の存在は歓迎すべきものなのだろう、いや。
「脱衣所か、助かった」
同じようにピュアリィの案内で温泉までやって来たギルフォード・アドレウス(
終末機巧・f41395)にとっても歓迎すべき設備だった。
「流石にピュアリィの前で服を脱ぐのはなー」
おかげでピュアリィの目を気にすることなく入浴準備を終えてギルフォードも湯舟へ向かうことも出来たわけだったが。
「いやあ、温かいお湯に浸かるっていうのは、疲れが溶け出していくような気になっていいですよね」
「そうだな。いい湯加減だし……景色も良いんだけどさ……」
同じ湯船に浸かる形になった成美に同意しつつギルフォードはちらりと湯舟の外を見て。
「そんなチラチラされたらゆっくり浸かれないだけど、俺」
視線で刺したのは、ここまで案内をしてくれたピュアリィの一人。
「はぁ……気になんならご一緒する? 別に取って喰いやしねぇよ」
「いいのか?」
話を振れば、食いつきは顕著だった。キラキラ瞳を輝かせると、お言葉に甘えてとすぐに湯舟へ入って来る。
(……なんでよりにもよってセクハラしちゃった娘が案内来てんだよ。後々ネコパンチ食らうぐらいなら良いんだけどさ)
少なくとも湯船に入って来たピュアリィはパンチを繰り出そうとするような表情はしておらず、嬉しそうにギルフォードの横に腰を下ろして。
「それで? なんでこんなに近い訳?? ピュアリィって皆こうなんかよ」
流石に真横に座られるのは想定外だったのか、問いを発せば、ピュアリィは首を傾げ。
「個体差もあるし、種によってさまざまだと思うぞ……スフィンクスはアタシらと違って背中に鷲の翼があって、頭がよくて謎かけが好きだし」
謎を解けなかった者は巣である地下墓地に連れ去るとか聞くけどと同じライオン系のピュアリィである別種族のことを挙げたりし。
「地下墓地ね。あんたらのとこは普通の集落だが」
相槌を打ちつつ何かの為になるかも知れんしとギルフォードが色々話を聞くと、何か勘違いでもしたのだろうか。
「あ?? 『番を娶る覚悟が出来たのかって』? そりゃどういう想像力だよ……いや、そんな自己主張すんなって!?」
積極的に身体をくっつけてくるピュアリィの攻勢にあうことになるが、この手のアプローチはきっとギルフォードに向けたものだけで終わらない。
「なるほど、娘さんが助かってよかったですね」
どうやら娘を助けられた母親であったらしいピュアリィは話の相手をする成美に娘を貰ってくれないかと持ち掛けて。
「うーん、ありがたい話ですが、僕はここで番をつくるつもりはありませんので、すいませんが」
「そうか、残念だな……」
謝辞する成美に若干肩を落としつつも恩人と言うこともあり成美が満足して湯舟を出るまで側に控えていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ソフィア・アンバーロン
そういえば、ミカさんが温泉がどうこうとか言ってたっけか…。
(足湯ぐらいの広さかなって思ったけど、意外と広いねバスタオルも持ってきておいて正解かも)
それなら、早速水着(今年の水着コンテストの中身)に着替えてっと…
これでよしっ
シルヴィアもはいる?というより星霊も入れても平気?
いいなら一緒に入ろう?
抱えるようにシルヴィアをもってっと
溺れないようにしないとね
…うーん
暖かくて気持ちいいなぁ(うつら)
腰とか肩によさそう…(うつらら)
眠くなっちゃって寝ちゃいそう…(うつらうつら)
あ、大丈夫だよシルヴィア
流石にお風呂で寝ないよぉ…
でも寝落ちしたらおこしてね
…お風呂上がりの水分どうしようかな
貰えるなら貰おう
「そういえば、ミカさんが温泉がどうこうとか言ってたっけか……」
ピュアリィたちが他の猟兵たちを案内し始めて秘境温泉の存在を思い出したソフィア・アンバーロン(虚ろな入れ物・f38968)は案内されるまま歩き、やがて件の温泉にたどり着く。
(足湯ぐらいの広さかなって思ったけど、意外と広いねバスタオルも持ってきておいて正解かも)
ピュアリィや複数の猟兵が入っても窮屈さを一切感じさせない広さの湯舟を見て目を丸くし、続いて自分の荷物の方に意識を向ければ。
「それなら、早速水着に着替えてっと……」
先にこの地に来た猟兵が脱衣所を用意してくれたこともあって、着替える場所に困ることもない。今年の水着コンテストでも着用した水着を取り出し、脱いだ衣服の代わりに身に着け。
「これでよしっ」
きちんと着られていることを確認してから脱衣所の扉に手をかけ外に出て。
「シルヴィアもはいる?」
湯舟に向かう途中、トコトコついてくる
星霊スピカの方を振り返り尋ね。
「というより星霊も入れても平気?」
「ええ、大丈夫ですよ」
シルヴィアが鳴き声で応じるよりも早く案内役のピュアリィに確認をとればすぐに頷きを返して来て。
「なら一緒に入ろう?」
ソフィアが屈んで誘えばシルヴィアは一鳴きしてその腕の中に飛び込み。
「抱えるようにシルヴィアをもってっと」
位置を調整しつつ歩きながらちらり湯舟の方も見る。
「溺れないようにしないとね」
案内役のピュアリィもついていることを鑑みれば余程のことがなければ溺れはしないと思われるが。
「……うーん、暖かくて気持ちいいなぁ」
ざぶんと身体を湯舟に沈めて暫し、ソフィアの身体から力が抜けるのに比例して瞼が下がり。
「腰とか肩によさそう……」
舟を漕ぐ様に頭が揺れるとシルヴィアの背もたれの様になっていたソフィアの大きな胸も浮き沈みし。
「眠くなっちゃって寝ちゃい――」
弾かれるように振り返ってシルヴィアが慌てて鳴いたのはこの直後。
「あ、大丈夫だよシルヴィア。流石にお風呂で寝ないよぉ……」
そんな星霊スピカの心配を杞憂だというようにソフィアはゆるりと首を横に振り。
「でも寝落ちしたらおこしてね」
つづけた一言のせいで
星霊スピカは安心できず。
「……お風呂上がりの水分どうしようかな」
「よろしければこちらを」
暫くして、普段は元気な筈がこの時はちょっと疲れて見えたシルヴィアと一緒に温泉から上がったソフィアにピュアリィが差し出してきたのは一杯の水。
「ありがとう。これはシルヴィアの分ね」
礼を言って受け取ったソフィアは水の入った容器を受け取って呷り、三割ほど残してしゃがむとシルヴィアにも水を飲ませるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アグリ・コルトーレ
ブレイス・ドミス(f33137)と参加
今年の水着着用して温泉へ
「良い温泉ですね、景観も中々です♪」
メロン越えな爆乳をお湯に浮かべつつ満喫です
ブレイスさんも温まってきたら持ってきた飲み物を出します
「せっかくなので飲み物を用意しました。ミルクシェイクと野菜ジュースとフルーツオレですがどれがいいですか?」
どれも自信作ですよ♪
そんなふうに二人で乾杯してるとピュアリィさん達が温泉に入りに来たのでそのまま混浴へ
「良ければ一緒に飲み物はいかがでしょうか?」
沢山ありますしせっかくなので皆様にも振る舞いましょう♪
アドリブなどはお任せです♪
ブレイス・ドミス
アグリさん(f27860)と参加
水着を着用して温泉へ
秘境の温泉温泉というだけあって圧巻な……絶景ですね
(思わずアグリさんの胸元に目が行ってしまうが、煩悩を振り払うように周りの光景に目を向け)
お風呂と違って温度調整できないので熱くなってきましたね
あっ、飲み物ですか?火照った体に良いですね!僕はミルクシェイクが欲しいです!
それでは無事救済できたお祝いです!(アグリさんと乾杯する)
……おや?ピュアリィの皆さんも(もしよろしければノルンベイラさんも)入湯でしょうか?
アグリさんと一緒に飲み物を配りを手伝います
集落の無事を祝って皆さんと楽しくお祝いしましょう!
(アドリブ・他の方との同行・ネタ等も歓迎です)
「脱衣所があって助かりましたね」
水着に着替えつつブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)はちらり壁の向こうで待っているであろうアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)の方を見る。当然の如く壁の向こうのアグリの姿は見えないが、二人一緒に温泉を訪れた男女としても脱衣所はありがたいものだった。
「お待たせしました」
長々待たせるつもりなど毛頭なく、着替えを終えるとすぐに脱衣所を出てアグリに声をかけ、湯舟へ。
「良い温泉ですね、景観も中々です♪」
「ええ。秘境の温泉温泉というだけあって圧巻な……絶景ですね」
お湯に大きな胸をぷかぷか浮かべつつ上機嫌で景色を眺めるアグリへ相槌を打ったブレイスはアグリの胸元に行きかけた視線を意志の力を総動員してアグリも見る大自然の方へと逸らし。
「お風呂と違って温度調整できないので熱くなってきましたね」
上気した様子でブレイスがそう口にしたのは暫く景色を眺めつつ温泉に温まった後のこと。
「せっかくなので飲み物を用意しました。ミルクシェイクと野菜ジュースとフルーツオレですがどれがいいですか?」
「あっ、飲み物ですか? 火照った体に良いですね! 僕はミルクシェイクが欲しいです!」
いったん湯船から上がって飲み物を持ってきたアグリがどれも自信作ですよと微笑めば、顔を上げ振り返ったブレイスは答え。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます。それでは無事救済できたお祝いです!」
再び湯舟に入って来たアグリから飲み物を手渡され、ブレイスが容器を掲げアグリもこれに合わせて乾杯する。その後喉を通る飲み物の冷たさは格別で。
「……おや? ピュアリィの皆さんも入湯でしょうか?」
他の猟兵の案内を終えたのか、救出されて集落に残っていたピュアリィの一部が体を休める為にやって来たのか。だが、ブレイスがこれを拒むことはなく。
「良ければ一緒に飲み物はいかがでしょうか? 沢山ありますしせっかくなので」
「あ、手伝いますね」
アグリも用意してきた飲み物を振る舞い、ブレイスがこれを手伝い飲み物を渡してゆけば。
「ありがとう」
「ありがとー」
「娘を助けていただいた上にすみません」
ピュアリィたちは口々に礼を言い、飲み物を手に湯船に入ってきて。
「しゅ、集落の無事を祝って――」
二度目の乾杯の音頭をとるブレイスにとって想定外だったのは温泉の密度か。何人ものピュアリィが入ってきたことでいつの間にかアグリと密着している上、背中や後頭部に当たる柔らかな複数の圧力の正体を察すとちょっと平静ではいられなくて。
「乾杯、それからお疲れ様でした♪」
「乾ぱっ、い?!」
至近距離にあるアグリの顔がブレイスに微笑んで、これに応じたブレイスは柔らかな複数の圧力に背を押され前のめりになって誰かの柔らかなナニカを鷲掴みにしたのだった。
大成功
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