希那古・もち
まだあったかいけど風がきもちいいなー、おさんぽびより!
あ、はっぱのお山だ!とびこんじゃえ!
えへへーガサガサたのしーなー!!
あれ、なんだかいいにおいしてきたー
あっちのはっぱのお山からケムリが出てる?でもいいにおい!
わぁ!おイモ出てきた!おイモだ!食べていいの!?わーい!
あっちちだからふーふーしなきゃだけど、おイモおいしいね!!
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犬が落ち葉で遊んだり焼きいもを食べたりするほのぼのな様子をご自由に書いて頂ければと思います。
NPCやグリモア猟兵さんが登場しても構いません。相手してくれると嬉しいです。
上記以外の出来事を付け足しても構いません。書きやすいようにアレンジお任せします。
▼注意点
・犬なので難しいことは分かりませんし、悪いこともしません。怖いことも苦手です。
・犬は幼いので簡単な漢字しか使わないイメージです。
・犬なので何でも食べます。人が食べるものなら。
・賢くても所詮犬です。
サクラミラージュには、秋でも桜の木に花が咲いています。
けれど葉っぱは赤く、ちゃんと秋の装いをしているのでありました。
「まだあったかいけど風がきもちいいなー、おさんぽびより!」
希那古・もち(
あまり賢くない動物・f24531)にとっては、過ごしやすい季節です。
ご機嫌な足どりで、気の向くまま歩き続けておりますと、どこかのおうちのお庭に入っていたようでした。
お庭からは、声が聞こえます。
「よし、こんなモンでいいだろ」
「そうだな、これだけあれば……」
「あ、はっぱのお山だ!」
落ち葉のお山を見つけて、もちは走り出しました。
「とびこんじゃえ!」
「わっ!?」
そのまま、もちはお山に飛び込みました。ちょっと低めの、女の人がびっくりする声が聞こえたけれど、もちはその声が気にならないくらい楽しくて、落ち葉の中を泳いで、たくさん遊びました。
「えへへーガサガサたのしーなー!!」
「む……何だ、犬か」
「でも喋ってるよこのワンコさん。超弩級戦力さんのお仲間じゃね?」
顔を出したもちを、黄色い花を咲かせた女の人、すらっとして身軽そうな男の人、大きくてちょっと怖い男の人がじっと見ていました。女の人も、男の人の着物を着ていましたが、どうしてかはもちにはわかりません。
「犬なら……あれも食べられるか?」
「あれってなあに?」
もちが大きな男の人にたずねると、ふわりともちの鼻をくすぐるものがありました。
「あれ、なんだかいいにおいしてきたー」
匂いの方を見てみると、そこにも落ち葉のお山があって、パチパチと音を立てています。
「あっちのはっぱのお山からケムリが出てる? でもいいにおい!」
「焼き芋焼いてんの。ワンコさんも食べる?」
そう言って、すらっとした人が焼けたお芋を取り出しました。
「わぁ! おイモ出てきた! おイモだ!」
「ほい、仁科。お前やりたいだろ」
「む……食べるか?」
大きな男の人が、皮をむいてほぐして、少し冷ましたお芋をくれました。ちょっと怖いけど、いい人のようです。
「食べていいの!? わーい!」
「火傷しないようにな」
お芋は金色で、ほくほくしています。
一口食べれば、まだ熱かったけれど、とっても甘くておいしい!
「あっちちだからふーふーしなきゃだけど、おイモおいしいね!!」
おいしいお芋をたくさんもらったもちは、すっかり嬉しい気持ちでいっぱいになったのでありました……。
成功
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