●メイドの魅力
「ここか……メイドカフェ『パラダイスは~と』」
クライド・エント(だらしない海賊・f02121)がUDCアースの歓楽街にあるメイドカフェの前で足を止めた。
「サキが潜伏しているって情報だが、確かめてみるか」
宿敵である『サキ』がこのメイドカフェでメイドをしていると聞いて中に入る。
「おかえりなさいませ、ご主人様♥」
メイドの女性が笑顔で出迎える。
「あ、ああ」
若干鼻の下を伸ばしながらクライドは笑みを返した。
「こちらにどうぞ!」
パステル調の壁紙に可愛らしい飾りつけされた店内に案内され、席に着くとメニューを差し出される。何にしようかと悩むフリをしながら店内を眺めサキの姿を探す。だがどこにも見当たらない。
「……このエンゼルセットを頼む」
「かしこまりました。エンゼルセットですね♥」
「それと、ここにサキというメイドがいると聞いたんだが」
「サキちゃんなら今は休憩中ですっ」
「そうか、ありがとう」
そう言ってクライドは辺りを見回し、他者の視線が途切れたところでトイレに行くフリをしてスタッフルームに入り込む。
「ん~美味しい……誰?」
「見つけたぞ」
そこにはパフェを食べて休憩しているサキの姿があった。即座にクライドがバスタードソードを抜いて斬り掛かる。
「きゃっ!」
すると可愛らしい声を上げ、サキは頭を抱えて攻撃を避けた。そこへ横薙ぎに剣を振るうと今度はぴょんと飛び跳ねて躱される。
「乱暴は止めてご主人様♥」
あざとい仕草で先は投げキッスを放ちクライドを魅了する。
「こんなもの――」
それに気力を振り絞って耐えたクライドは攻撃を続け、UC『フレイム・ダンス』を発動して炎の弾丸を撃ち込みサキに尻餅をつかせて追い詰めた。
「ここまでだ」
「ひぅ、ぅ、うぇええええええん!!!」
剣を突きつけると、サキがしゃがみこんだまま嘘泣きを始める。
「ちょ、おい……」
「うぅ……お願い、許して……ご主人様♥」
上目遣いで見つめられクライドがキュンキュンとして隙を晒すと、えいっとサキが抱きつきボディタッチで籠絡する。
「ねぇ、ご主人さま……サキを推してほしいにゃ」
「や、やめ
…………」
クライドは引き離そうとするが、ふにゃりと柔らかな感触にだらしなく表情が崩れていた……。
●後日メイドカフェで
「ただいま!」
「おかえりなさいませ、ご主人さま♥」
ガチ恋勢と化したクライドをサキが笑顔で出迎えていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴