エンドブレイカーの戦い⑰〜最終破壊術式を阻止せよ
●大魔女スリーピング・ビューティの居城にて。
……11の怪物。
あの強きだけの者達に、「拒絶の壁」が構築できるとでも?
あの無知蒙昧なる輩に、「大地母神暗殺」が立案できるとでも?
私だ! ラハムを喰らい「再孵化」した私が、全て考えたのだ!
以前の戦にて持ち帰りし「ヴァルギリオスの精髄」を消費する事となったが、充分に価値はあった。
そう嘯くは、この世界へと生れ落ちようとしている大魔女スリーピング・ビューティ。
「もうすぐ……もうすぐだ……」
すでに他の魔女や往時の創造神イヴを凌駕した力を持つ。
大魔女は、この戦争を全て最初から「やり直し」しようとしているのだ。
「私こそが、世界の全て。
私に勝てるものなど、この世にありはしないのだ……!」
●グリモアベースにて。
「はいはーい、おつかれさまー!
差し入れ食べながらでいいので、聞いておくれ」
ぽんぽんぽんと小気味よい音をさせるように、机の上に飲食物を置いていくポエトリィ・テクスフィールド(Recordare Atratus・f01100)。
「向かってもらうのは、かつての大魔女スリーピング・ビューティの居城。
今、そこではかつての「帝竜戦役」で倒したはずの帝竜「ワーム」が、傲慢と凶暴を司る怪物ラハムと融合しててね」
持ってきたボトルの一つを紙コップに注ぎながら、ポエトリィは渋面な顔で続ける。
「なんていうか、こう……力の強さだけじゃなくて、その、汚れた心だけで世界を破滅に導こうとする女が生まれようとしてるんだ。
望まぬ未来を何度でもやり直すことができる「エンドテイカー」の力を、己が欲望の為だけに使う
女がね」
本来は生物の進化を見守る為に与えられた力だったはずなのに。
感情を感じさせない声でぼそりと呟く。
「まぁ、そんな奴を許す許さないってのはおいといて、倒さないことには世界がやばいので、皆の力を貸してほしいんだ」
閉じた扇を振りながら、猟兵達の目の前に情報板を開示していく。
「その大魔女は、ラハムの腹の中から6体のエリクシル……かつて大魔女の目覚めと共に現れた幻影の竜がエリクシルと融合した「災害竜」を引きずり出してくる」
地の災害竜が地震。
火の災害竜が火災。
水の災害竜が水害。
風の災害竜が風害。
月の災害竜が疫病。
陽の災害竜が旱魃。
それぞれの竜の立体映像を作りながら、ポエトリィは説明を続けていく。
「まぁ、災厄の権化だね。
そんな災厄の権化が起こす各種大災害が降り注ぐ戦場で……対策を練るのは、一人ひとつでいい。
その対策で災害の影響に耐えながら、悠然と佇む大魔女を撃破してほしい」
「今回も面倒な敵になる。皆、無事に帰ってきてくれ」
よろしく頼む、と一礼し。ポエトリィは猟兵達を転送する準備に入るのであった。
林言音
●プレインボーナス
『戦場を包む「6種の災害」からひとつ指定し、対抗策を考える(敵は必ず先制攻撃してきます)』
がプレイングボーナスとしてございます。
(災害対策種別の重複は気にしなくて大丈夫です)
よろしければご活用くださいませ。
●補足
プレイング内容によっては負傷描写が出る可能性があります。
負傷描写NGの場合は『負傷描写NG』の旨をプレイングにご記入ください。
●文字数節約について
共闘、アドリブについてはNGの場合のみプレイングにご記入下さいませ。
また、お連れ様がいらっしゃる場合には、お相手の方の愛称とIDの併記をしていただきますと助かります。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『ラハム・ジ・エンドテイカー』
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POW : 遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD : 遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ : 私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
👑11
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譲葉・秀幸
大魔女に個人的な思い入れはございませんが……気に入らないことを「やり直し」しようとするのはいただけませんね。
禍福は糾える縄の如し。だからこそ、面白いのではありませんか。
大魔女の先制攻撃は、ダメージを〈オーラ防御〉である程度軽減して、残りは〈激痛耐性〉で耐え凌げるといいのですが。
相手が相手ですし、多少は怪我を負うかもしれませんが、動きに支障がなければ気にしません。
火の災害竜が起こす火災に対しては、【涅槃雪】を使用して、氷雪の嵐を発生させることで相殺を試みましょう。
氷雪の嵐で鎮火できればよいのですが、どうなるやら。
攻撃を凌げたら、【涅槃雪】で強化を施した愛刀『藤切丸』で斬りかかりましょう。
●運命を指し示すは。
襲い来る炎をその身に纏うオーラにて弾き、減衰させ、それでもその身に届く熱波の痛みに耐え凌いで戦場に立つは、譲葉・秀幸(運命の導き手・f03775)。
(大魔女に個人的な思い入れはございませんが……気に入らないことを「やり直し」しようとするのはいただけませんね)
過去は過ぎ去ったものであり、変えることはできない。
「禍福は糾える縄のごとし。だからこそ、面白いのではありませんか」
自身の様々な想いを乗せた言葉と共に地を蹴り、大魔女スリーピング・ビューティへと向かっていく。
「いいや、私が、私こそが、世界の全て」
大魔女スリーピング・ビューティが、ラハムの腹より引きずり出した火の災害竜を秀幸へと目標を定め、放つ。
「白い闇の世界に、ご招待いたしましょう」
対し、
天変地異の如く、秀幸の放った
涅槃雪の嵐が、火の災害竜へと向かっていく。
衝突。爆音。
超高温と超低温がぶつかり合いうことにより起こる爆発。
その眩しさに一瞬瞳を閉じ、強い光が収まったと感じたその時。秀幸の頬に触れるは冷たく、だが優しい氷雪の力。
その力を乗せた愛刀『藤切丸』をひと振るい。
刃は、火の災害竜を切り裂き、その後ろの大魔女スリーピング・ビューティへと届いた。
大成功
🔵🔵🔵
白銀・龍兵
おいおいおい、こいつが世界を滅ぼそうとした大魔女ってやつか?
新参者の俺がどこまでやれるか、試してやろうじゃねぇか!(【気合い・鼓舞・勇気・覚悟】)
まず地竜が起こす地震に対しては、空中に舞い上がることで回避する。そして敵の【先制攻撃】で降ってきた隕石を【勝負勘】で【見切り、空中機動】で回避したり、可能なら魔力を込めた(【武器に魔法を纏う】)拳で【叩き割り】つつ【切り込】んでいく。
そして攻撃可能な距離に達したところで、UCで災害竜ごと【吹き飛ばし】てやろうか!
※アドリブ・連携歓迎
●その背に負うは銀の翼
「新参者の俺がどこまでやれるか、試してやろうじゃねぇか!」
気合十分、拳を打ち鳴らし、覚悟を乗せて叫ぶ。
白銀・龍兵(Wings of Silver Dragon・f39248)は地を蹴り空中へと駆け上がることで、地竜からの災害を避け、更には降り注ぐ隕石を空中機動を駆使して見切り、回避していく。
避けきれないと判断した巨大な隕石を、魔力を込めた拳で叩き割る。
「おいおいおい、こいつが世界を滅ぼそうとした大魔女ってやつか?」
龍兵はその先に見える大魔女スリーピング・ビューティへと臆することなく、突き進んでいく。
「滅ぼすのではない、私こそが、世界の全て。
だからこそ……やり直すのだ」
大魔女スリーピング・ビューティの言葉に、龍兵は知らず拳を握りしめた。
その青い瞳に思うは、その拳に乗せる想いは。
「歪んだ願いは、俺がぶっ潰す!」
銀の龍が大魔女へと向かって空を、天を翔ける。
阻むように顎を開き、立ち塞がるは地の災害竜。
「受けてみやがれ、神殺しの一撃ってやつを!」
その咆哮は地の竜ごと、大魔女スリーピング・ビューティすらも吹き飛ばしていった。
大成功
🔵🔵🔵
雨倉・桜木
・勝てるものがない世界の何がいいのか。それ以上望めぬ状況、停滞など死や退屈と同列だろうに。己より勝るものがいるからこそ得られる成長の機会だろう?まあ、いいか。きっとその苛烈な劣等感が君の病だ。
・選択は月の災害竜。先制には第六感と呪詛で対応しよう。攻撃が当たらぬよう、当たっても被害が軽度で済むように己に呪いをかけるのさ。気休めだけれどないよりはマシだろう。
災害には同じ災害を返そう。偶然にもぼくのかわいい悪魔に病を司る子がいてね。頼もしいだろう?さぁさ、おいでワルツ!罹る疫病すらワルツで制御しつつ、そっくりそのままお返ししてあげよう。ついでに君を蝕む病魔にはぼくの呪詛を多重に重ねてあげようか。
●病の雨の中、広がるは桜色。
吹き飛ばされてくる大魔女スリーピング・ビューティを眺めながら。
(勝てるものがない世界の何がいいのか)
それ以上を望めない状況、それは停滞することと同義であり、死や退屈と同列だと語るは雨倉・桜木(花残華・f35324)。
「己より勝るものがいるからこそ得られる成長の機会だろう?」
桜色を纏った桜木はその言葉に呪詛を乗せていく。
「まあ、いいか。きっとその苛烈な劣等感が君の病だ」
その言葉は大魔女スリーピング・ビューティだけでなく、疫病をばらまく月の災害竜すらをも呪い、蝕もうとしていく。だが、月の災害竜はその呪いを身を震わせることで振り払い、呪詛の中心である桜木へと向かってくる。
「今宵謡うのは、一匹のとある妖怪のお話です」
彼はその手にした三味線を撥で弾き、弾き語る。
「偶然にもぼくのかわいい悪魔に、病を司る子がいてね」
その旋律で召喚するは、疫病・病の術を操る悪魔【十重ノ耳ノ牛鬼ワルツ】。
「さぁさ、おいでワルツ!
そっくりそのままお返ししてあげよう」
桜木は謡う。
その声は、旋律は。
呼び出した悪魔で疫病を完全に制御し、更には呪詛を多重に重ねて。
月の災害竜へ、更には大魔女スリーピング・ビューティへと返していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵

マウザー・ハイネン
災害竜…目覚めと同時に使ってきた厄介な相手でしたね。
けれどそれらを乗り越えここにいるのです。抗い打ち勝ち、貴女を撃破しましょうか。
月の災害竜に対抗。
疫病対策は清潔第一、浄化の力を帯びた氷属性のオーラを纏い対抗します。
可能なら星霊ディオスを召喚し清らかなる水で清めつつ佇む大魔女へ。
竜の突撃やブレスは殺気を読んで直撃を回避するように移動、かなり巨大でしょうから真下などの死角も活用。
UC起動準備できたら即起動、生命力を奪い菌を殺せば疫病が広まり難くもなるでしょうから。
そして吹雪に紛れ大魔女へ切り込みます。
戦闘継続時間がそう長くない、強化が甘い内に破魔の氷槍で串刺しにしましょう。
※アドリブ絡み等お任せ
●霧氷荊を冠する彼女は冬を呼ぶ。
(災害竜……目覚めと同時に使って来た厄介な相手でしたね)
過去の戦いを振り返りながら、マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)は数多の災害が吹き荒れる戦場の中に立つ。
けれども。
「すべてを乗り越え、ここにいるのです。
抗い打ち勝ち、貴女を撃破しましょうか」
淡々と、マウザーは教皇の氷槍の名を冠する銀の槍を構え、災害竜達の先に坐する大魔女スリーピング・ビューティへと宣言する。
「お前は……!」
大魔女スリーピング・ビューティはマウザーのその姿へと目を見開き、月の災害竜を放つ。
「疫病対策は清潔第一」
浄化の力を帯びた氷属性のオーラを纏い、時折見えるは星霊ディオスの姿。
その力で戦場を清め、浄化して進んでいく。
月の災害竜の突撃やブレスを受けぬ様、紙一重で回避し、更には死角を利用し崩していく。
そうして、大魔女スリーピング・ビューティが気づいた時には、すでに周囲は吹雪と冷気で覆われ、体の端から氷へと閉じ込められていた。
「逃げも、隠れもさせません」
その言葉と共に繰り出される氷槍による一撃は、全てを滅ぼさんとしていた大魔女スリーピング・ビューティを貫いていた。
大成功
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