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エンドブレイカーの戦い⑰〜終焉は今じゃない

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #ラハム・ジ・エンドテイカー #大魔女スリーピング・ビューティ


●永遠の悪華、再び
 かつて存在し、最終決戦でギルタブリルとの戦いで崩壊していた大魔女の居城はかつての威容のままに滅びの大地に存在していた。
 そこに存在するのはこの世界では『無限竜ワーム』――帝竜戦役では猟兵達が撃破した『帝竜ワーム』と同じ姿の竜。しかし11の怪物『ラハム』と融合し、その存在は大きく変質していた。
 竜の胴が裂け、巨大な女の顔が隙間から見える。
 仮面の女――きわめて邪悪な、かつてこの世界を己が慾の為に絶望と悲劇の終焉で満たした女の名は『大魔女スリーピング・ビューティ』という。
 ラハムを喰らい、再孵化を果たした彼女こそがこの11の怪物による侵攻作戦を考案した存在、そして今や以前の恐るべき力を取り戻し駆けていた。
『私の力は既に他の魔女や往時のイヴを凌駕する。この戦争を全て最初から「やり直し」してくれよう』
 エンドテイカー巻き戻し――本来は生み出した種族を見守る為のそれを、自身の欲を満たす為だけに使う為だけに取り戻さんとしていた。
『私こそが、世界の全て。私に勝てるものなど、この世にありはしないのだ……!』

 グリモアベース。
「……来ましたか。あの大魔女が」
 無表情ながら心底嫌悪しているような声色で、マウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)というグリモア猟兵は猟兵達に語り始める。
「全ての支援は絶たれて『11の怪物』との直接決戦が始まっていますが、今回皆様に向かって頂きたいのはかつての大魔女の居城……一度全壊していたと思うのですが再建させたようで、そこに巣食う『ラハム・ジ・エンドテイカー』……いえ、私達の世界でなら『大魔女スリーピング・ビューティ』と言った方がよろしいですね。かつて『帝竜戦役』で猟兵に倒された帝竜『ワーム』が傲慢と凶暴を司る怪物ラハムと融合した事によって、より恐ろしい存在として生まれ出でようとしています。その前に、徹底的に倒してください」
 あれはこの世にいてはいけない存在です、とマウザーは普段以上に強い口調で語る。
「……能力は非常に厄介です。知っている方もいるでしょうが、『望まぬ未来を何度でもやり直す』……本来は生物の進化を見守るために与えられた『エンドテイカー』の能力を私欲の為に躊躇なく使用してきます。その能力では向かってくる私達猟兵を確実に殺し、この世界を我が物にしようとしているのです。幸い今はまだ最大で60秒の範囲までしか巻き戻せないようですが、この能力への対抗策を編み出せない限りは誰であろうと……伝説の勇者ラズワルドでさえも、大魔女の定めた終焉には抗えません」
 その上で大魔女は遺失魔術で攻撃してくる、これらへの対策を考えねば勝てないと女は言う。
「幸い完全回復のイミュニティは使わないようなのでそこは安心ですが、パワーワードキルとメテオスウォームはそれだけで強烈です。その上エンドテイカーで繰り返した戦闘時間に応じ強化されていくようです……かつて以上に強力ですが、何とか突破口を見出して倒せなければ非常にまずい事になるでしょう」
 かつて大魔女の城を守っていた鍵、その一つによく似た蝋燭の形をしたグリモアを取り出し、マウザーは転送の準備を開始する。
「現時点でエンドテイカー能力は不完全のようですが、完全になればこの戦争自体が巻き戻されてしまう危険があるかと思われます。この世界を救う為、いま、ここで必ず撃破をお願い致します」
 いつも以上に強くマウザーは言い説明を締め括ると、グリモアに火を灯し猟兵達をかつての大魔女の居城へと送り出したのだった。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 エンドブレイカー! といえばこの方の存在は欠かせませんよね。倒しましょう。

 このシナリオはエンドブレイカー!の『大魔女の居城』で『ラハム・ジ・エンドテイカー』と戦うシナリオとなります。
 大魔女は『自身の望む未来を得られるまで、何度でも過去をやり直す』という『エンドテイカー』の能力を使ってきますが、現時点で巻き戻せる範囲は『最大60秒』のようです。
 下記の特別なプレイングボーナスがある為、それに基づく行動があると判定が有利になりますので狙ってみるのもいいかもしれません。

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 プレイングボーナス……「エンドテイカー」への対抗策を考える(敵は必ず先制攻撃してきます)。
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 それではご武運を。
 皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『ラハム・ジ・エンドテイカー』

POW   :    遺失魔術パワーワードキル
【過去をやり直すエンドテイカー能力】を使い、予め設置しておいた【内部の敵の命を奪う『死の魔法円』】を起爆する。同時に何個でも、どんな遠距離からでも起爆可能。
SPD   :    遺失魔術メテオスウォーム
自身が【勝利への意志を失わずに】いる間、レベルm半径内の対象全てに【降り注ぐ隕石】によるダメージか【過去をやり直すエンドテイカー能力】による治癒を与え続ける。
WIZ   :    私こそが、世界の全て。
【エンドテイカー能力により繰り返される戦闘】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。
👑11
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ルシエラ・アクアリンド
やはり再び相対する時が来たね
望む結果が得られるまで繰り返すなんて
まるで駄々をこねる子供みたい
嫌悪する気も分かるから少しでも取り除ける様終止符を打とう


先制攻撃が確約されているのは正直その分時間を貰えるという事
その間に自身を結界術とオーラ防御とで防御強化し
魔力貯めと精神攻撃を組み込んだUCで塗り替えるつもりで発動させる

巻き戻しされる時間に対してはそれを上回る攻撃を与えて行きたい
身のこなしを生かし空中機動、軽業、気配察知、範囲攻撃や不意打ち等
出来る事全てを生かし可能な限り相手の死角からの攻撃を休むことなく行う
60秒という時間が意味を成さない様檻の中の風と共に確実に素早く繰り返す

その名の通り眠りなさい


鍋島・小百合子
SPD重視

自身が勝たねば無意味の世界しか作れぬのであれば、
その心が折れる六十秒の刻を何度でも作るまでぞ

先制攻撃の隕石落としには薙刀の武器受けによる切り払いもしくは残像を纏いての回避にて対応
当たらなければ無意味なり
我が根力を以て敵が巻き戻せる時間を稼いで見せようぞ(負けん気、継戦能力併用)
気に食わぬ結果であったろう?ならば巻き戻せば良いではないかとも挑発すらしてみせようぞ
そう何度でも当たってくれんがの

勝利への意志を完全にこちらのものにできればUC「心火焔硝矢」発動
破魔と神罰の力を込めし火矢を長弓に番いては敵に射る(属性攻撃、焼却併用)

これすらも巻き戻されるのであれば何度でも焼くまでぞ、ホホ



●薔薇は不滅なり
 かつて決戦を繰り広げたあの時のように、大魔女の城は美麗なる装飾と無数の赤薔薇に彩られていた。
「やはり再び相対する時が来たね」
 ルシエラ・アクアリンド(蒼穹・f38959)の呟きに呼応するかのように、豪奢な内装の通路の向こうから広間へと現れ出でたのは巨大な青き竜――無限竜ワーム。
 その胴体を裂くように魔女の腕が外に伸びていて、亀裂からは邪悪な仮面を被った女の顔が見える。
 ――大魔女スリーピング・ビューティ。かつてこの地でルシエラと戦った姿とほぼ同じでありながら、それ以上の悪意と邪悪さを感じさせる。
 その邪悪の気配に愛用の薙刀『竜王御前』を構える鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)。
「自身が勝たねば無意味の世界しか作れぬのであれば、その心が折れる六十秒の刻を何度でも作るまでぞ」
『それはできぬだろう。あのラズワルドすらこの力の前には屈し、それを成し遂げるまで私の心は折れなかったのだから』
 事実、かつての大魔女はあのラズワルドにすら打ち勝った。それに要した時は数千年、何より恐ろしいのはその戦いを諦めず続けた意志力の方なのかもしれない。
「望む結果が得られるまで繰り返すなんてまるで駄々をこねる子供みたい」
『ほざけ。私こそが世界の全てなのだから望む通りになるのが当然だろう』
 ルシエラの言葉は正論だ。だが、大魔女にそれを聞き入れる様な殊勝な精神性は存在しない。
 他の皆が抱く嫌悪感も分かる。だから、それを少しでも取り除くために。
「終止符を打とう」
 断ち切るように告げたルシエラ、そして薙刀を構え負けん気を燃やす小百合子に対して大魔女が仕掛ける。
 紡がれる悪しき呪詛が招くは隕石、城内の装飾や内装を次々に破壊しながら二人の猟兵を破壊せんと降り注いできて、さらに、
『仇為す者よ微塵に消えよ』
 地を這うように死薔薇の棘が成長して捉えんと二人に襲い掛かってくる。
 空より降り注ぐ隕石を竜王御前で切り払いつつ、棘を避けるように小百合子は城内を駆け巡り残像で狙いを攪乱していく。
 大魔女の勝利への意志が挫けぬ限り降り注ぐという隕石ではあるが、当たらねばその威力も無意味だろう。
 そしてルシエラは狩猟者の軽やかな身のこなしで内装を足場に飛び回り、隕石を躱しながら悪しき棘に捕まらぬように魔力を蓄えていく。
 棘が掠めはするが、彼女の身を守る頑強に強化されたオーラはその呪詛を通しはしない。
 大魔女が先に仕掛けてくるのは分かっていた事、裏を返せば準備時間を貰えることとルシエラは前向きに考え、叩き込むべき攻撃の為の備えを整えていく。
 軽やかに飛び回る狩猟者と小百合子の根力は大魔女の勝利への意志に抗い、只管隕石と棘を躱し時間を稼ぎ続ける。
 そして死角に飛び込んできたルシエラの『Ursula』から放たれた矢弾の雨が無限竜の長い胴体を射抜いていく。
 苛立たし気に魔女は顔を歪め、無限竜の尾でルシエラを振り払う。
「気に食わぬ結果であったろう? ならば巻き戻せば良いではないか」
 わざと巻き戻しを煽るように小百合子が言い放つ。
 挑発が何度も通用するような相手ではないだろう。しかし一度、やり直させる事ができるなら
『ちょこまかと……いいだろう。エンドテイカーの神髄を味わうがいい!』
 不意に気配が変化する。
 ぐるりと巻き戻る浮遊感――直後、大魔女に刻み込まれた傷が、猟兵達の位置座標が巻き戻る。
 蓄えていた魔力の状態から一分間巻き戻したのか――眼前に迫るは死薔薇の棘、丁度この時間では大魔女の背後を取っていたが、今大魔女はルシエラの方を向いている。
 空から再び降り注ぐ隕石は今度はより精度が上がっている。
 しかしその瞬間、小百合子が長弓を構えてユーベルコード【心火焔硝矢】を起動、
「我は燃やす己が胸の内にある勇炎の心……貫け!」
 彼女の心の中の勇気を振り絞ったかのような蒼い焔の矢が大魔女を射抜いた。
 破魔と神罰、呪いを打ち破る力を宿した矢は死薔薇の呪いを燃料にするかのように瞬時に燃え広がって、そして蒼焔に怯んだ隙に空間を覆う蒼き檻が発生する。
「どうか力を貸して頂戴ね」
 祈るように告げるルシエラが発動した【蒼の天蓋ウィンディテイル】、大魔女に残酷なまでに暴力的な嵐が襲い掛かり、そしてルシエラと小百合子へは呪いを祓うかのようなやわらかな風が吹き抜けていく。
 それを拒絶し再びやり直し――だが、即座に小百合子の矢が襲い掛かり、それを回避してもルシエラの塗り潰すかのような暴風の結界が大魔女を混乱に陥れる。
「巻き戻されるのであれば何度でも焼くまでぞ、ホホ」
「その名の通り眠りなさい」
 何度この時点に巻き戻そうと二人の猟兵はユーベルコードを即座に発動させて、両方から完全に逃れる事は不可能。
 巻き戻されるならその前よりももっと大きなダメージを刻み込む――そんな覚悟で手札全てを切り、嵐の中を軽業で死角へと飛び回りながら次々に素早く矢を放ち続けるルシエラと、小百合子は放つ勇気の一矢。
 このまままともに対応するなら何千回試行しようと巻き戻した60秒後以上にダメージを受けてしまうことだろう。
 今の大魔女にとっての最善は攻撃を諦めてのダメージコントロールのみ、大魔女は忌々し気に無限竜の長大な体をぐるりと自身に巻き付けて嵐と蒼焔の矢を強引に突破、そして身勝手な憎悪に満ちた仮面の奥の金瞳で猟兵を睨みつけるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マシュマローネ・アラモード


【エンドテイカー】
大魔女の先制は斥力フィールド(吹き飛ばし)、推力移動、窮地のひらめきで回避、UC発動までの時間をやり過ごして、発動するUCは『時空の調停者』

【反攻】
60秒の制限が仇でしたわね。
こちらもあなたがやり直した69秒を巻き戻せます。
もちろん強化も、負傷も。
こうなれば反転攻勢と参りましょう!
戦鎚のインパクトと吹き飛ばしの二重の衝撃、ダメージを刻んで体勢を立て直すまでに巻き戻したとしても、私も巻き戻せます。
あなたが強みとしていたやり直しはもう効きません。
一度きりの戦い、お覚悟は出来ていますか?私はとっくに出来ております。



●異星の皇女と大魔女
 悪しき終焉を定めし大魔女は、今だ完全な復活ならずとも膨大な魔力を猟兵達に向けてくる。
『災いよ広がれ、全ては呪いのままに!』
 放たれる濃密な死棘の呪詛は質量すら有して猟兵を捉えんとするが、杵の形をした『キネティック・リパルサー』に搭載されたエンジンの超加速の推力で空中を直進するマシュマローネ・アラモード(第十二皇女『兎の皇女』・f38748)を捉える事は難しいようだ。
 広がりに広がって前方を遮る死の茨を展開した斥力フィールドで弾き飛ばしつつ、後ろから追いかけてくる大魔女を引き離してその時までをやり過ごす。
 不意に、景色が揺らぐ。
 まるで時間から切り離されたような異常な感覚――直後、景色が一分ほど前に見ていたものへと巻き戻されていた。
 大魔女のエンドテイカーは対象と自身を正常な時の流れより切り離し、彼女が望む終焉エンディングを実現させるまで何度でもやり直しを可能とする能力。
 既にこの後マシュマローネがどのように動くかを大魔女は知っている。それに合わせて行動を変えようとまたやり直され、いずれは完全に見切られ必殺の攻撃を喰らってしまう事だろう。
 しかしこの状況をマシュマローネは予測していた。即座に大魔女へと振り返り掌を向けて、ユーベルコードを起動する。
 命中――その瞬間、大魔女が切り離した時間が再び正常な時の流れへと回帰して、大魔女は何もなかったかのように先程と殆ど変わらぬ挙動でマシュマローネへと襲い掛からんとする。
「60秒の制限が仇でしたわね」
 異なる世界より齎された彼女のユーベルコード【時空の調停者】は代償に寿命を必要とし、かつ掌を向けた対象のみに絞られる。
 しかしその能力は対象の時間の巻き戻し――記憶も負傷も逆行可能。
 その空間にいる敵味方全てを逆行させやり直す魔女のやり直しエンドテイカーとは異なっていて、大魔女の主観的な記憶が断絶した事によりエンドテイカーが解除、更には戦闘継続時間による強化までリセットされたようだ。
 そしてそのやり直しを行ったという記憶そのものが失われているならば、同じようにマシュマローネが動くなら同じことを繰り返すのみ。
 しかしながらマシュマローネが掴み取るべきはその先で、キネティック・リパルサーの加速を大魔女の方へと向ける。
「こうなれば反転攻勢と参りましょう!」
 超加速、急な反転に対応しきれぬ大魔女の胴体に杵をフルスイング。戦槌の命中した衝撃と吹き飛ばしによる衝撃に大魔女の唇から鮮血が零れた。
「あなたが強みとしていたやり直しはもう効きません」
『何故だ! なぜ巻き戻せぬ!?』
 驚愕の声、エンドテイカー中に他者から巻き戻されたことにより一時的に上手く機能しなくなっているのだろうか。
 いずれにせよ大魔女の強みであるやり直しは封じられ、相対するマシュマローネは王族らしい堂々たる姿で大魔女に問う。
「一度きりの戦い、お覚悟は出来ていますか? 私はとっくに出来ております」
『何を小娘が!』
 大魔女は眼前の猟兵を引き裂かんとその莫大な魔力を再び死薔薇の呪いへと注ぎ込み、そしてマシュマローネは再び杵のエンジンを作動させ、猛スピードで茨を斥力で弾き飛ばし再び大魔女へと迫るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルゥ・グレイス
エンドテイカー。
しかし、今は60秒までしか戻せない、と。
ならやりようはある。

勝機は極めて単純である。こちらの遺失魔術が巻き戻す時間は61秒だ。

エンドテイカーとしての能力によらない巻き戻し、こちらが遺失魔術を使うたびにラハムの上昇効果をリセットできる。
そのうえでこちらのリセットによる1秒分の優位な時間が確保できる。
その一秒を使ってすこしづつラハムを削り殺していく。

長い長い戦いの果てに、秒針が2秒だけ傾いたころに、戦いが終わる。それまであと、どれだけの時間がかかるだろうか。

時間逆行による無限数の試行錯誤は確実に世界を滅ぼせるし、救うこともできる。そのような因子は看過できない。
徹底的に削り殺す。



●時を守りし
(「エンドテイカー。時間のやり直し」)
 その能力について、『深窓の風étranger』という箒型の個人航空機に乗り込んで巨大な大魔女の城内を飛ぶフラスコチャイルドのルゥ・グレイス(終末図書館所属研究員・f30247)には思う所があった。
 時間逆行による無限数の試行錯誤――それは確実に世界を滅ぼせるし、救うこともできる。そう彼は解釈する。
 実際の所、この世界では種族を創造した魔女と呼ばれる存在が自身の種族を守り、育むためにその力を働かせていた。
 しかし、この大魔女は世界の根源を汚染する寄生種族『マスカレイド』を創造する事により自身が生み出した以外の他の種族――更には次元移動存在や創世神にまでやり直しや支配による影響を及ぼせるようになって。
 その結果が数千年にわたる数多の悲劇と絶望、数多の都市国家の滅び。
 創世神すらをも縛り付けた大魔女は、やり直し能力を無効化できるエンドブレイカーが存在していなければ世界を滅ぼしていた事だろう。
 ――救済と滅亡、使いようによってどちらへも導くそんな危険な因子の存在を、彼は看過する事は出来なかった。
「しかし、今は60秒までしか戻せない、と」
 ならやりようはある――逃した場合は間違いなくあらゆる世界を破滅へと導く大魔女を見下ろしながら、ルゥは攻撃を仕掛ける。
 繰り返される戦闘の時間に比例し向上する大魔女の能力、既に発動しているそれはやり直されるほどに危険度は増していく。
 特殊な時空間へと切り離された感覚をルゥは感じ取りながら、薔薇を咲かせ己の支配の領域を広げてくる大魔女の攻撃を躱していく。
 そして60秒も間近、再びやり直しが実行されようとした時にルゥはユーベルコード【過去は遥か、永久の九月も過ぎゆ逝きてロスト・アンド・ファウンド】を発動する。
「遺失情報再定義、時間逆行開始」
 時間質量論の応用技術による限定的な時間逆行――大魔女のやり直しによる必殺の60秒、それを1秒だけ多く巻き戻し、特殊な大魔女の時空間から逃れた優位な時間を確保する。
『バカな! そんな事がある訳がない!』
 ほんの一瞬、しかしそれは十分に勝利へと繋げる為の時間だ。
 ビームライフル『灰骸の翼Ash Flügel』を構えて光線で蒼き竜の体を二連続で撃ち抜く。
 エンドテイカーの外へと巻き戻された事に繰り返される戦闘が途切れた今、ユーベルコードによる強化も失われているから狙えない事はない。
 無限竜の巨体に比べれば針で刺されたような小さな傷だが、それを重ねる事ができれば理論的にはやがてラハムといえど削り殺される。
 しかしそれは湖の水をバケツで何度も掬い空にするような途方もない行為。
「徹底的に削り殺す」
 しかし、それを為そうとするのが彼。どれ程長い長い戦いになろうと、どれだけの時間がかかるか分からずとも必ず殺し切るという覚悟を胸に宿した青年だ。
 とはいえ、一つ計算外があったとするならば。
『付き合いきれるか!』
 無限竜が大きく吼え、腹から覗く大魔女ごと大魔女の城のいずこかへと飛翔していった。
 彼の限定的な時間逆行の有効範囲は彼から127メートル内、そこから逃れ仕切り直そうとする可能性は大魔女ならあり得るだろう。
 だがルゥは逃すつもりはない。ルゥは城内のいずこかに逃れた大魔女を追って、深窓の風étrangerを加速させた。

成功 🔵​🔵​🔴​

オーガスト・メルト
誰かが言っていたが…力を持った小物ほど厄介なものはないな
さて、デイズ、ナイツ、手筈通りいくぞ
『うきゅー』『うにゃー』

【SPD】連携・アドリブ歓迎
デイズをランス形態にナイツを万能バイク形態にして【空中戦】を仕掛ける
これなら隕石の直撃だけ避ければ着地弾の衝撃ダメージは最小限で抑えられる
落下の軌跡は【見切り】で予測できるはずだが…弾幕相手だと厳しいかな?
目的はグロームが配置についてから60秒耐えること

さて…魔女よ、お前に貸したものを返して欲しいというヤツを連れてきたぞ?

あらかじめ仕込んでおいた【帝竜復元】発動
もう何度やり直そうともこの結末からは逃れられない
八属性のブレスで魔女を薙ぎ払う!



●竜と共に
 手の平サイズの蜘蛛ロボを城内に放つ赤髪の青年がいた。
「誰かが言っていたが……力を持った小物ほど厄介なものはないな」
 薄暗い大魔女の城の廊下を高速で向かってくる無限竜ワームーー大魔女スリーピング・ビューティを内包した『ラハム・ジ・エンドテイカー』に対し、オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)は呆れたように言った。
 その精神性自体は確かに小物である。しかし魔女としての実力そのものは酷く強大なアンバランスさで、かつ精神力そのものは数千年にも渡る伝説の勇者との泥仕合に打ち勝つほどに強大なのだ。
 実に始末の悪い、しかし逃がす訳にもいかない厄介な存在。
「さて、デイズ、ナイツ、手筈通りいくぞ」
『うきゅー』『うにゃー』
 身長10cm程のヘンテコ白竜饅頭たちにそう告げて、鳴き声を返した二頭は竜騎士の槍と万能バイクの形態へとそれぞれ変形する。
 バイクに騎乗したオーガストは高速で向かってくる大魔女に対して急加速、宙へと飛び立ち最高速で交錯、軌道転換して空中戦を仕掛けた。
 空より降り注ぐ隕石群、巻き起こる粉塵と爆発の衝撃波は城の床をあっという間に破壊していくが、空中のオーガストはそれらの衝撃による影響を受ける事はない。
 気を付けるべきは隕石の直撃を受ける事。受けてしまえば酷く危険だが、空を見上げ卓越した見切りでその落下軌道を予測し『ナイツ』を上手く操縦して避けていく。
 回避を開始して凡そ60秒――そろそろ仕掛けるか。
「さて……魔女よ、お前に貸したものを返して欲しいというヤツを連れてきたぞ?」
『……なんだと?』
 困惑する大魔女の言葉に構わずにオーガストはユーベルコード【帝竜復元】を起動し、先に放っていた蜘蛛竜『グローム』の位置に修復のヒールグラビティを放った。
 すると現れたのは巨大な八首のドラゴン――帝竜ヴァルギリオス。
「お前の力、世界を守る為に使わせてもらうぞ」
 一時復元された帝竜は吼えて、八属性のブレスを眼前のラハムへと放射した。
 虚を突かれた大魔女は慌てて目を閉じてエンドテイカーの力を発動、時空間を切り離し60秒前の時点へと巻き戻した。
 だが、即座に万能バイクで飛翔するオーガスタは即座に再度ユーベルコードを起動し隕石を回避しているグロームを再びヴァルギリオスへと一時復元する。
「もう何度やり直そうともこの結末からは逃れられない」
 ヴァルギリオスへと万能バイクを走らせて、オーガストは告げる。
 予め仕込んでいるグロームを認識したとしても既に手遅れ、復元前に潰そうとしても間に合わないよう計算してこの状況を作り上げているのだ。
 八つ首から一斉に放たれたブレスが魔女を薙ぎ払い、それに乗じて飛び込んだオーガストがドラゴンランスの『デイズ』を竜の胴体に突き込んで。
 ぐるりと空間が巻き戻る。再び即座にユーベルコードを起動してグロームをヴァルギリオスへと復元するが、大魔女は今度は帝竜に大量の隕石群を降らせ、同時に反転して一気に離れていく。
 隕石を受ける前に八属性ブレスが大魔女を薙ぎ払ったが、命中直後に妨害され完全に仕留め切る事は叶わなかった。
 いつの間にかエンドテイカーは解除され、元の正常な時空間へと戻っている事をオーガストは感じ取った。
 ――やり直しの選択権はあくまで大魔女にある。
 どうしても不利になるのならば恥も外聞もなく状況を整え直しにかかるだろう、その変わり身の早さにオーガストは悪い意味で感心しながら、隕石で破壊され尽くした通路を降下して、元の姿に戻ったグロームを回収する。
 そして青年は再び万能バイクを加速し、大魔女へと追撃を仕掛けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七那原・望
アマービレでねこさんを大量に呼び出し、多重詠唱全力魔法による結界を展開。さらに魔法の弾幕乱れ撃ちで隕石を防ぎます。
果実変性・ウィッシーズアリス発動。

以下幻覚

強力なねこさんを呼んでも防ぎきれず少しずつ消耗し100秒掛けてわたし達は全滅する。

幻覚終わり

倒されたはずのわたしと4匹の強いねこさんが多重詠唱全力魔法で不意打ちです。

第六感と心眼と気配感知で敵の挙動を見切ります。一度やり直したなら幻覚に騙されてないはず。

使ってましたか。でも40秒足りません。この40秒の間にお前はもう詰んでます。

やり直し確認直後防御役以外にさらに増やしたねこさん達と全方位からの多重詠唱全力魔法で今度こそ終わらせます。


アイン・セラフィナイト
時間を掌握……自らの望む結果が為されるまで何度でも繰り返すってことか。
世界の全て、かぁ。
自分の思い通りにならないことに難癖をつける愚者以外の何者でもないよ。
挑発して油断してくれたらいいんだけど。

敵の攻撃に対して『境界術式』を展開。
全力魔法で全ての魔導書から行使するのは水の魔法、それもなんの抵抗もできないほどの強烈な睡眠魔法の連続付加だ。
君の名前の通り、眠るといいよ。

寝ている間は、起きないように常に睡眠魔法を展開、そして魔導書を魔法陣の点として結んでいく。
61秒後に、【イフリート・レイジ】で魔法陣の中にいるラハムへとその拳を落とすよ。

君が戻せる時は60秒。
61秒後では、すでに君は眠りの中だ。



●末路は業火の中に焚べられる
「時間を掌握……自らの望む結果が為されるまで何度でも繰り返すってことか」
 大魔女の城の玉座で、ドラゴニアンのアイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)はそう呟いた。
 もう一人、オラトリオの七那原・望(比翼の果実・f04836)は鈴の音を響かせながら黙々と白いタクト『共達・アマービレ』を振るい、魔法猫たちを沢山呼び出している。
 響く鈴の音は涼やかで、この邪悪ながらも荘厳な玉座もあってまるで御伽噺の中に入り込んだかのよう。
 しかし邪悪な魔女が、悪竜がやってくる。かつての末路の通りにこの玉座へと舞い戻った大魔女スリーピング・ビューティは、待ち構えていた猟兵達を認識して殺意を向ける。
『私こそが世界のすべて、王たる存在。お前達がいるべき場所ではない!』
 その邪悪な心は比類なきもの、行き着く所まで行った我欲と傲慢を感じながらも、アインは気圧されずに言い放つ。
「世界の全て、かぁ。自分の思い通りにならないことに難癖をつける愚者以外の何者でもないよ」
『貴様……!』
 わざと挑発したアインに竜の胴体から見える大魔女の顔が露骨に歪む。その殺意はすぐに呪詛へ、死薔薇の呪いが棘だらけの蔓を伸ばし彼に襲いかかる。
『全ては呪いのままに……滅びよ、世界!』
 未だこの戦闘ではやり直しされていないがそれでも大魔女の魔力は強力、対抗するアインは『白翼の杖』を構えて『境界術式:叡智ノ書架』――次元を飛び越えてアインの周囲に数百の魔導書を召喚する。
 バラバラとページが捲られるそれらに全力の魔力を注ぎ込んで、行使するのは全て水の魔法。
 何の抵抗もできない程の強烈な睡眠魔法を死の薔薇が届く前に数に任せて大魔女に連続で撃ち込む。
 数と魔力量を頼みにした波状魔法に大魔女の目がゆっくりと閉じられていく。
 ――しかしここで予想外が起こる。
 大魔女が完全に目を瞑った瞬間、空間が切り離された違和感――時間が巻き戻された感覚を、二人は感じ取る。
『そのような魔法が切り札か?』
 大魔女の金の眼は爛々と輝いている。
 かつてエンドブレイカー達が接触した東方賢者マギラントの師は、大魔女が眠りにつき定めた未来が実現するまでの間は対象とされた者も正常な時の流れから切り離される、と語っていた。
 それと関係あるのかは不明だが、元々眠りにつくように敵をエンドテイカーやり直しの力に取り込む大魔女だからこそ、入眠と同時にやり直しの力に二人を取り込んだのかもしれない。
 とはいえこの発動は大魔女も予定外なのだろう。睡眠魔法への場当たり的な対処で発動したからか、今はまだ猟兵を確実に仕留める流れは構築できていない筈だ。
 それを構築する前に仕留め切らねばならないが、大魔女の竜が咆哮を上げると上空から無数の隕石が降り注いできた。
 それらを前に望の魔法猫の群れが力を合わせて結界を展開し、降り注ぐ隕石のみならず巻き起こる粉塵や爆発の衝撃波から望やアインを守り、更に直に襲いかかる隕石をアインと共に魔法で迎撃していく。
 20秒ほどして望が何やら言葉を紡ぐとその衣装が青いエプロンドレスのような姿に変化、それと合わせて新たに四匹の猫が出現して加勢するが、隕石群はより勢いを増して二人に襲いかかり、次第に結界の維持が追いつかなくなってくる。
 反撃もなくただ一方的な物量押し――かつて六勇者との戦いで眠りにつく前の大魔女の軍勢が行っていたような蹂躙に、大魔女の心は酷く昂ぶってさらに強力な魔力を遺失魔術に注ぎ込んでいく。
 そして更に100秒、やり直しすらなく一方的に隕石を召喚し続けていた大魔女が叫ぶ。
「私こそが世界の全て――!」
 傲慢そのものの言葉とともに、人類王都を薔薇の痕に変えたその遺失魔術の本領を発揮するかのような巨大な隕石を降らせた。
 必死の迎撃の魔法も質量で押し切り半壊していた結界をも破り、それの衝突により猟兵達を吹き飛ばされた。
『ハハハッ! これこそが定め! 私の支配を受け入れよ!』
 ボロボロになったオラトリオとドラゴニアン、そして猫たちを睥睨し、勝利を確信した大魔女の哄笑が玉座の間に響いた。
 だが、
「素晴らしい夢でしたか?」
 少女の声が響き、大魔女の体が笑い声が止まる。
「わたしは望む……ウィッシーズアリス!」
 改めて望の声が響けば、倒れていた猟兵たちが掻き消えて正しい現実の景色へと変化した。
 既に発動していた【果実変性・ウィッシーズアリス】により召喚されたのは、魔法猫の中でも特に強い個体であり、極めて強力な幻覚を操る猫。
 既に精神に作用する魔法を一度無効化していた故に、まさか幻覚を見せられているなど思いもしなかったのだ。
 或いはかつての大魔女ならば気づけたかもしれないが、ラハムとの融合で傲慢さ力を得たことによる全能感がその可能性を無視させていたのかもしれない。
 ねこさんたちによる都合のいい幻覚に惑わされていた大魔女へ、望と魔法猫の群は一斉に全力の魔法を叩き込む。
『クッ!』
 時間が必要だ――やり直しで60秒前に遡り、今度は幻覚を意識的に振り払う。
「やはり使いましたか。でも足りません。この40……60秒の間にお前はもう詰んでます」
 幻覚が大魔女の魔力にかき消され、正しい景色が大魔女の目に映る。
 そこにあったのは白きタクトの鈴の音に呼び出された更に大量の猫たちが包囲し、そしてアインが予め設置していた召喚魔法陣に魔導書が配置されている光景。
 元々この玉座に彼が設置していたのは折り重なる程大量の召喚魔法陣。次善の策として幻覚に惑わされている間にその陣の中心へと誘導していたのだ。
 戻せる時は60秒。大魔女が幻覚に気づいたとしても惑わされる前、100秒前にはもはや戻れない。
 ――仮に、簀巻きにされて火山の火口に放り込まれたとして。
 放り込まれた瞬間がやり直し地点ならば何億回やり直そうと結果は変わらない。
 本来のエンドテイカーの力ならばそれよりもずっと前までの過去を破棄して放り込まれる以前から大きくやり直す事もできるだろうが、今の大魔女にそれは叶わない。
 召喚の陣を構成する魔導書が輝けば、ユーベルコード【不浄を滅せよ、再誕の祖よイフリート・レイジ】が起動。星々のように陣のあちこちに配置された魔導書が魔力の線で結ばれ、星座のような意味を与えられ複雑な魔法陣を構築する。
 そして完成した陣より溢れ出すのは炎、敵味方を識別しながら戦場を呑み込む炎の怒涛はその中心である大魔女へと殺到して、その直上に紅蓮に燃える巨大な精霊の拳が既に形成されていた。
 ――もしかするとダメージコントロール位はできるかもしれないというぬるい考えが大魔女の頭を過った。
 だが既に大魔女の体は限界、さらに陣の周囲には炎が避けるように望の猫達が包囲して一斉に全力の魔法を叩き込もうとしていて。
「今度こそ終わらせます」
「赤月の穢土、天涯の輝星、絶域より灼き払え――!」
 望の言葉と共に魔法猫の魔法が陣の中へと無限竜の長大な身体を押し込んで、同時に頭上から炎の精霊イフリートの剛拳が落ちる。絶叫と共に無限竜の体が、その中の大魔女が燃え尽きていく。
 どうあがこうと、定まった極大の一撃による終焉はもはや変えられない――その絶望を胸に、ラハム・ジ・エンドテイカーは灼熱の中に滅ぼされ、再びの眠りに還されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月18日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト