エンドブレイカーの戦い⑱〜始祖による終演
●楽園組曲ハーティタウン
11の怪物『クサリク』は体内に大量のエリクシルを保有する「エリクシルの門番」であり、体内に蓄えた無数のエリクシルを放出する事で、一気に大地母神を抹殺する予定だった。が、そのエンディングを予知したエンドブレイカーが一人。
「クサリク! 僕達が融合している限り、体内のエリクシルを放出する事はできません」
『グゴゴゴ……貴様は何者だ……そして、何処から現れた!』
「僕の名はアウィン。はじまりのエンドブレイカー・アウィン! お前を足止めする為、妻達と共に蘇ったのです」
それはエンドブレイカーの始祖、アウィンそのものだった。
『馬鹿な……オブリビオンでも無い者が、どうやって蘇り、我と融合したというのだ!? エンドブレイカーといえど、そんな力は無い筈だ!』
「
それを決めたのは、誰なのですか?」
『……理屈も道理も通らぬ化け物め! 貴様の
意思を喰らいつくし、消滅させてくれよう!』
●グリモアベース
「皆様、戦争も中盤。支援を断った今、この11の怪物『クサリク』には頼もしい味方がついております。いや、憑いております、といった方が正しいかもしれませんね」
グリモア猟兵のスリー・サクセス(猟兵サポート型AIプログラム・f34842)がバーチャルヴィジョンに映し出したのは、はじまりのエンドブレイカーであるアウィンと融合したクサリクの姿だった。
「ガッツの力で無理矢理蘇って無理矢理融合を果たしたようです、素晴らしいお方ですね。流石はじまりのエンドブレイカー。さて、相手は本来エリクシルを放出していく予定だったのが大幅な弱体化を受けている模様です。真っ向勝負で倒し切ってしまいましょう。クサリクの使うユーベルコードも弱体化していますので、余程の事が無ければ倒せるはずです」
そう言って、グリモアでの転移を開始したサクセスだった。
椿油
椿油です。終演は誤字ではありません。終焉と終演って上手くマッチするんですよね。
戦争なので1章構成、『クサリク・ジ・エンドブレイカー』とのボス戦です。見ての通り、ユーベルコードの殆どがアウィン(とその妻達)によって弱体化しています。なお、アウィンによると自分達の事は気にせず戦って良いそうです。
プレイングボーナスは、「真っ向勝負で倒す」ことです。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『クサリク・ジ・エンドブレイカー』
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POW : ライフイレイザー
自身の【体表面に露出させたエリクシル 】から極大威力の【知的生命体抹殺光線】を放つ。使用後は【アウィンがガッツで動きを封じた】状態となり、一定時間行動できない。
SPD : バビロニアンドラゴン
【エリクシルの巨竜 】を召喚する。騎乗すると【アウィンが僅かな隙を作る時以外は無敵】状態となり、【万物破壊】属性とレベル×5km/hの移動力を得る。
WIZ : エンドブレイカーブレイカー
【自身の体内 】から、対象の【アウィンの力を弱めエリクシル軍団を放つ】という願いを叶える【アウィン殺しの槍】を創造する。[アウィン殺しの槍]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑11
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シュプリムント・メーベルナッハ
あの人がアウィンさん…!
…お話したいこといっぱいあるけど、それどころじゃなさそうだね。
…世界滅亡のエンディング、一緒に叩き潰そう!
クサリクの宝石部分を呪蛇鎌で【切断】してダメージを重ねていくよ。
同時に硬度劣化の【呪詛】もかけて、攻撃を通りやすくしつつ。
敵がユーベルコードを使うなら、こっちも死界幻夢を発動。
槍の狙いを自分に向けさせての自爆と、槍の自壊を狙うね。
プリムの攻撃でのアウィンさんへの影響は、本人の言葉もあるから気にはしない。
けど、出来ればアウィンさんにも何とか生き延びて欲しい気はする。
…彼自身が自分の死のエンディングを打ち砕けることを、祈るしか無い…のかな。
「あの人がアウィンさん……!」
シュプリムントは、伝説の存在たるアウィンを見て目を輝かせると同時に、クサリクである身体をじっと見つめた。
「……お話したいこといっぱいあるけど、それどころじゃなさそうだね。……世界滅亡のエンディング、一緒に叩き潰そう!」
輝くエリクシルの部分を【呪蛇鎌「オークツィナーハ」】で叩き壊していくシュプリムント。
『それ以上は破壊させんぞ!!』
クサリクは叫ぶ。だが、硬度劣化の呪詛も混じっていた事により、エリクシルは次々破壊される。
『ぐぬぬ、かくなる上は……!』
クサリクがアウィン殺しの槍を創造するのを見て、シュプリムントはUC《死界幻夢》を発動し、対象の精神を悪夢の中へ隔離する波動を放つ。
『な……何だこれ……は
……!?』
クサリクの精神が沈黙する間に、アウィン殺しの槍をクサリク自身に向けて、その身ごと槍を自壊させていく。
「……彼自身が自分の死のエンディングを打ち砕けることを、祈るしか無い……のかな」
アウィンは気にせず攻撃しろと伝えて来た。だが、アウィンが生き残る方法は、無いのだろうか。シュプリムントは悲しき眼で自壊していく、アウィンと共にある、クサリク・ジ・エンドブレイカーを見つめるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○
▼心情
私はエンドブレイカーではなくケルベロスだ
しかし、始祖のエンドブレイカーの心意気は受け取った
遠慮容赦なくその終焉を断ち切らせてもらう
▼戦闘
なるほど、エリクシルのドラゴンか
確かに強大な相手だが、竜殺しならば記憶に刻まれている。任せてもらおう
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
キャリブルヌスに[騎乗]した状態でそれをキャバリアのスケールでこなす
[対空戦闘]には慣れていても万物破壊属性は厄介だ
今回は受けではなく回避主体で動く必要があるだろう
[気配感知]によって相手の動きを察知し[心眼]でその攻撃を[見切り]確実な回避を試みる
アウィンが作った隙をつく形で刀剣の射出と[斬撃波]を撃ち込むが、本命はUCだ
奴が自身の無敵性を頼りに突撃してきた時に[カウンター]
UCでエリクシルの巨竜という無敵の装甲ごと纏めてクサリクを一刀両断する
「幕引きと行こう怪物。さよならだ始祖のエンドブレイカー」
「(私はエンドブレイカーではなくケルベロスだ)」
ハルはクサリク・ジ・エンドブレイカーを見つめる。
「(しかし、始祖のエンドブレイカーの心意気は受け取った――遠慮容赦なくその終焉を断ち切らせてもらう)」
クサリク・ジ・エンドブレイカーはエリクシルの巨竜を召喚し、騎乗する。
「なるほど、エリクシルのドラゴンか。確かに強大な相手だが、竜殺しならば記憶に刻まれている。任せてもらおう」
【剣の騎神"キャリブルヌス"】に搭乗したハルは、殺界による結界を作り出し、自身の領域とする。そして、無数の刀剣を放つ。
しかし、万物破壊属性を持つというのは厄介他ならない。回避を主体にしてキャリブルヌスでの動きを細かく調整し、見切る。それを幾度とこなして行く。
『おのれ、とっとと回避を諦めて当たればいいものを!』
クサリクがそう嘆いた瞬間、アウィンが隙を作る。それを見逃さなかったハルは、刀剣をすかさず打ち込んだ。
『ぐっ!! アウィイイイイン!!!』
制御の効かないアウィンの作る隙に手を焼いているクサリク。
『ちょこまかと……我の破壊力、思い知るが良いわ!!』
――そう突撃してくる瞬間を待っていた。
UC《極・絶空斬》を発動し、【祓魔刀"
黒陽"】から繰り出される至高の領域の剣技は、無敵すら無効化し、更に威力を増大させ、その身を斬り刻む。
『ガアアァッ!?』
「幕引きと行こう怪物。さよならだ始祖のエンドブレイカー」
クサリク・ジ・エンドブレイカーを一刀両断したハル。綺麗に二等分されたその身体は、クサリク本人の意志に関わらず、アウィンとクサリクを別けて断ったようにも見えた。
『お……の……れ……、我が……意思……途絶えよう……とも
……!!』
そう言い残して、クサリクのエリクシル部分は沈黙した。
アウィンや妻達の身体に残る微量のエリクシルが、どう化学反応を起こすかは分からないが――。
刀を仕舞い、ハルは後ろを向いた。
大成功
🔵🔵🔵
●両断
※リプレイの結果、ここより先、クサリクのエリクシルパワーが更に落ちます。
※なお、両断された肉体のどちらに攻撃しても倒せます。
マシュマローネ・アラモード
◎
モワ!好機ですわ!
アウィン様に奥方様……必ず打ち果たしてみせます、貴方方が命を……世界を救う為に示した覚悟、それに応えてこそ王の器!
【真っ向勝負】
UC、自由なる煌めきの流星!
最大加速した斥力を伴う流星の速度は音速を遥かに超えた星。
エリクシルの破壊光線をかわしつつ、斥力で弾道を逸らしつつ分断された死角へ飛び込み、権能の斥力を最大限に収束させて吶喊しますわ!
流星が伴う衝撃を一点突破で使う最大威力のユーベルコードです、密度で言えば、最強の業と言って差し支えありませんわ!
アウィン様の想い……確実にこの世界を救う力としますわ!
「モワ! 好機ですわ!」
マシュマローネは分断されたクサリクを見て目を輝かせた。
「アウィン様に奥方様……必ず打ち果たしてみせます、貴方方が命を……世界を救う為に示した覚悟、それに応えてこそ王の器!」
UC《自由なる煌めきの流星》を発動して推進機構【バーニィ・シルエット】の力で音速を超えた星の如く飛翔するマシュマローネ。
『うがががァ!!』
クサリクの断片が知的生命体抹殺光線を放つ。だが余りにも早いマッハを超越したマシュマローネの、斥力による弾道の誘導が勝った。
『当たらない、だと』
そして――流星となったマシュマローネの
超収束斥力の激突ダメージでクサリクは大きく吹っ飛び、砕ける。
『ガッ!!』
クサリクは一瞬自らも星になるかと感じただろう。それ程にマシュマローネのスピードと勢いは強く、速い。
「アウィン様の想い……確実にこの世界を救う力としますわ!」
哨戒を成功させたマシュマローネはグッと手を握ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
リゼ・フランメ
では全力を以て、真っ向より
想いを継いで進むのが私達、今を生きる者
過去の残滓を払う猟兵なればこそ、未来と可能性を定めましょう
ええ、殺めて喰らい、狭めるではなく
共に在る事でと、先達と始祖たる者の意思も受けて
エリクシルに、ただ真っ直ぐに果敢にと切り込み
破壊光線はあれど微塵も恐れず、身に纏うオーラ防御に乗せた破魔によって紡いだ炎で浄化と焼却し、相殺するのだと全身全霊を燃やして無力化を
常ならば届かずとも、両断して弱った今ならばと出力勝負よ
纏う炎は無数の蝶
魂を運ぶ赤い色彩となって、駆けましょう
抜けて剣の間合いとなれば、呼吸整えながら早業で構えるはUC
クサリクを灼いて、葬るが為に
終焉を告げる炎剣を此処に
「では全力を以て、真っ向より」
リゼは【劫火剣「エリーゼ」】を構え、クサリクの前に立つ。
「想いを継いで進むのが私達、今を生きる者。過去の残滓を払う猟兵なればこそ、未来と可能性を定めましょう」
『猟兵め……させるか』
知的生命体抹殺光線を放つクサリク。怯えずに相殺するように焼却し、対処するリゼ。両断された事により、クサリクの光線の威力も落ちている。
――纏う炎は無数の蝶。UC《劫火剣・天墜》を発動したリゼは、【劫火剣「エリーゼ」】と共に蝶の加護を纏わせ、間合いを詰める。その間、クサリクは反動の
意思で動けない。
『な……やめろ』
終焉を告げる炎剣がクサリクの身に高速で突き刺さる。
『ガハッ!!』
飛び散るエリクシルの破片。その威力と防護破壊の力で、更に砕け散っていくクサリク。
『あ……が……!』
欠片は溶けるように蝶が焼却し、跡形すら残らない。リゼは始祖たる者アウィンの意思を確かに受け取ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ユーフィ・バウム
《折れぬ大樹『ユーフィ』》を発動
私と同じ名のエンドブレイカーと共に戦います
どちらを攻撃しても倒せるとはいえ、
体力が共通なら
両断された肉体のそれぞれを攻撃しましょうか!
「ユーフィさん」の武芸も素敵ですが、
私の蛮勇も負けませんよ!
――真っ向勝負で戦いながら、
「ユーフィさん」がアウィンさんに語ります
曰く、「伝説の勇者ラズワルド」さんは死ぬことなく
今を生きていると!私達がそれを為したと
貴方達七勇者が犠牲になるだけの歴史で終わるのは、
我慢ならなかった、砕くべき終焉だった
故に宿った「ラズワルドセイヴァー」の力
勇者は生きて、今を生きているのですと
「ユーフィさん」が涙ながらにアウィンさんに伝える
私も心が熱くなるのを感じながら、蛮勇をふるい
真向勝負!
オーラ防御で攻撃を凌ぎ、功夫を生かした拳で打ち砕きますッ
消えていくアウィンさんを見ながら
「ユーフィさん」は何故か謝っています?
彼女はラズワルドさんとアウィンさんを
兄弟のような仲良しさんで、
時にらぶらぶと思っていたとか
あぁもう
腐っているというか感動台無しですね!
ユーフィはUC《折れぬ大樹『ユーフィ』》を発動し、【絆の刃『戦士の斧剣』】を母でありエンドブレイカーのユーフィへと姿を変えさせる。ユーフィ同士、共に戦線に立つ。
「どちらを攻撃しても倒せるとはいえ、体力が共通なら両断された肉体のそれぞれを攻撃しましょうか! 『ユーフィさん』の武芸も素敵ですが、私の蛮勇も負けませんよ!」
ユーフィさんは相槌を打って、共にクサリクの所へと駆けていく。
「『伝説の勇者ラズワルド』さんは死ぬことなく今を生きています! 私達がそれを為したのです」
神速の突きをアウィンが乗るクサリクに当て、返し刀で追撃しながらアウィンに語るユーフィさん。
「貴方達七勇者が犠牲になるだけの歴史で終わるのは、我慢ならなかった、砕くべき終焉だった。故に宿った『ラズワルドセイヴァー』の力――勇者は生きて、今を生きているのです」
アウィンはどこか嬉しそうな顔の綻びを見せた。ユーフィさんは、涙を溢していた。
アウィン殺しの槍を防御しながら、功夫を活かした拳で残ったクサリクの欠片を叩き潰すユーフィ。
ゴリッと音がする度に、クサリクは何とも言えぬ悲鳴を上げていく。
『く……この身が持たぬ……とは……』
アウィン殺しの槍を有効活用する事なく、クサリクは少しずつ確かに砕けていく。
『アウィン……、全て……貴様のせいだ……覚えて……いろ!!』
――クサリクが完全に破壊された事で、アウィンは終焉を終焉させるという使命を果たして消えていく。それに対し、ユーフィさんは何故か謝っているように見えた。
「え? どうして謝っているかって……ラズワルドさんとアウィンさん、兄弟のような仲良しさんで、時に
らぶらぶと思っていたので……」
ずっこけるユーフィ。
「あぁもう、腐っているというか感動台無しですね!」
苦笑いをしながら、ユーフィは戦場から帰還するのだった。ユーフィさんは、消えきるまでアウィンを見つめていた。
大成功
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