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エンドブレイカーの戦い⑬〜燃ゆる願望をその手で打ち砕け

#エンドブレイカー! #エンドブレイカーの戦い #ウガルルム・ザ・グランギニョール #グラン・ギニョール #宝石災魔 #実験都市オペレッタグラン #オロチヒメ案件


 ――エンドブレイカー世界・実験都市オペレッタグラン。

「おいババア! 猟兵が此処に乗り込んできちまったぜ!?」
『言われなくとも拒絶の壁が打ち破られて時点で分かり切ってたことだろ』
 11の怪物の一柱『ウガルルム・ザ・グランギニョール』とそのハンマーが会話する。
 エンドブレイカーに元々いた『ウガルルム』と、アルダワ世界の魔王戦争で暗躍していた戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』が融合した存在は、あの魔王戦争の時と同様に宝石災魔を実験都市で再生産し、更なる研究を進めてた。
「で、どうすんだよ? このままじゃまた研究がパァだぜ?」
『あたしに良い考えがある。今ある未完成の宝石災魔を全て保管庫から解き放つんだ』
「馬鹿かババア! んな事したら全部破壊されちまうだろうが!」
『だが、猟兵との戦いを見た宝石災魔の中に、1体でも覚醒して完全体になれたとしたら?』
「そうか! その時点であたしとババアとウルルガムの勝利ってわけだな?」
『そういう事だ。そうと決まれば、保管庫を全開放だ! さあ、迎え撃とうか!』
「ああ! 五感を喪失させる『世界破壊の灼熱』で満たしてあるから準備万端だ! 光も闇も、そんなに違いはないだろうよ!」
 怪物が、動き出した。

 ――グリモアベース。
 蛇塚・レモン(白き蛇神憑きのシャーマンクイーン・f05152)の裏人格にして憑依人格である、白亜の蛇神オロチヒメは、招集に応じてくれた猟兵達へ厳しい口調で今回の任務を伝達する。
「よいか? 此奴だけは必ず撃滅せねばならん! 何故ならば、この『ウガルルム・ザ・グランギニョール』は予知の通り、忌々しき宝石災魔でここグリモアベースを探し出そうとしておるのだ。すなわち、奴を取り逃すことは猟兵側の敗北である!」
 オブリビオン側にグリモアベースの座標を特定されて攻め込まれでもしたら、占拠されでもしたら、猟兵達は36世界のどこへも転移が出来なくなってしまう。逆にオブリビオン側は何処でも自由に世界を行き来することが可能となり、結果、全ての世界が過去に沈むことになるのだ。そうすれば世界は破滅だ。
 猟兵達は心してこの任務に挑んでほしい。

「しかし、彼奴等も一筋縄ではいかん。まず、予知の通り、保管庫にしまわれていた未完成の宝石災魔をすべて戦場に解放したのだ。猟兵達の戦いの中で宝石災魔は成長をし続けてしまう……万が一、1体でも覚醒してしまえば猟兵の詰みである。『ウガルルム・ザ・グランギニョール』を相手取りつつ、これら宝石災魔を“すべて”破壊してほしい。出来なければ、破滅が待ち受けているぞ」
 オロチヒメが再三の警告を促すほど、事態はひっ迫しているのだ。
 そして問題はこれだけではないという。
「厄介なことに、戦場では彼奴が放つ『世界破壊の灼熱』による五感の喪失を対処せねばならんのだ。恐らく、戦場に足を踏み入れただけで貴様等の五感は消え失せるだろう。だが……」
 オロチヒメが口ごもる。
「……彼奴は36世界随一の暗殺遂行能力を持つにもかかわらず、妙に慎重派でな? 五感を喪失させた後も慎重に襲ってくるらしいのだ。故に、付け入るならそこだ。先制攻撃を仕掛けてこない分、どうにかして五感を取り戻して彼奴に反撃を叩きこめ。貴様等の実力ならば、必ずやってのけるであろう?」
 蛇神の口から辛辣な信頼の言葉が零れる。そして口元だけを歪めて、ニタリと笑うのだった。
「さあ、征け。貴様等の武運長久をこの白亜の蛇神オロチヒメが加護しようぞ」
 グリモアの輝きに誘われ、猟兵達は実験都市『オペレッタグラン』へ転送してゆく。
 果たして猟兵達は、怪物の企みを阻止し、全ての宝石災魔を打ち砕くことが出来るだろうか?
 ユーベルコードの高まりを感じる……!


七転 十五起
 エンドブレイカー世界での戦争シナリオ第6弾!
 アルダワ魔王戦争の隠し部屋の恐怖が再び! 必ず殲滅しましょう!
 なぎてん はねおきです。

●プレイングボーナス
「世界破壊の灼熱」による五感の喪失に対処する/解き放たれた宝石災魔を1体残らず倒す。

●その他
 コンビやチームなど複数名様でのご参加を検討される場合は、必ずプレイング冒頭部分に【お相手の呼称とID】若しくは【チーム名】を明記していただきますよう、お願い致します。
(大人数での場合は、チームの総勢が何名様かをプレイング内に添えていただければ、全員のプレイングが出揃うまで待つことも可能ですが、その際は参加者全員のオーバーロード投稿を強く推奨します)
 なお、本シナリオは戦争の進行状況に応じて、全てのプレイングを採用できない可能性があります。
 予めご了承くださいませ。

 それでは、悪を許さぬ熱いプレイングをお待ちしてます!
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第1章 ボス戦 『ウガルルム・ザ・グランギニョール』

POW   :    ウガルルム・リコシェ
【無数の拳銃】から発射した【致死量の「世界破壊の灼熱」を封入した銃弾】を、レベル回まで跳弾できる。跳弾回数に比例して命中率・致死率が向上。
SPD   :    ウガルルム殺戮劇場
【無数の拳銃の弾丸、または超重ハンマー】が近接範囲の対象に絶対命中する。元々の命中率が低いと威力減。
WIZ   :    ウガルルム・ハンマーインフェルノ
高速で旋回する【「世界破壊の灼熱」の渦】を召喚する。極めて強大な焼却攻撃だが、常に【ハンマーの回転】を捧げていないと制御不能に陥る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​
白石・明日香
結構なギャンブラーだな。分の悪い賭けは嫌いじゃない的な?潰すけど
五感が失われたら面倒だな・・・避けられるならその動きから軌道を見切って躱ししくじったら奴と嘗て戦った経験を生かして第六感で奴の挙動を把握するしかないな・・・・・・
銃弾の嵐と宝石災魔共は動き出す前に先制攻撃、範囲攻撃、鎧無視攻撃でを吹き飛ばす!
間に合わない場合はオーラ防御、激痛耐性で耐えてやっぱり吹き飛ばす!
オレのやることはどんな状況だろうと変わらんよ。敵はぶっ飛ばす!



 白石・明日香(欠片が集う十字卿シュラウド・f00254)が『世界破壊の灼熱』で満たれた実験都市オペレッタグランに足を踏み入れた。
 すると途端に目は見えなくなり、何も聞こえなくなる。それどころか、周囲の香りや地面との接地しているはずの脚の感触もなくなる。口の中で感じていた味でさえ消え失せた。
(早速、五感を奪われたか。結構なギャンブラーだな。分の悪い賭けは嫌いじゃない的な? 潰すけど)
 身体を動かす感覚がない。自分が今、前へ進んでいるのか立ち止まっているのかすらも分からない。
 恐らく『ウガルルム・ザ・グランギニョール』から致命傷を喰らったとしても、痛覚すら感じずに白石は死に絶えるであろう。
 はっきり言って、準備不足も大概にしろと言いたいほど杜撰な戦術。稚拙な行動。
 もっと他の猟兵は対策を練っているのに、なんなのだろうか、馬鹿なのだろうか?
 対策の取りようがもっとあるだろうが、アイテムを使ったりするとか、何かなかったのか?
「……って、ババアは今、そう思ってるだろ?」
『うるさいねぇ、あたしゃただ、無策で敵の本拠地に突っ込んで来て脇目も振らずに真っ直ぐ延々と歩く奴がいるかって言いたいだけさ』
 怪物とそのハンマーは、壊れたロボット掃除機めいて直進してゆく白石の奇行に裏があると深読みしていた。深読みのおかげで、白石は無防備にもかかわらず一向に襲われなかった。本人は全くそんな事、微塵も考えてなかったが。
 当然、戦闘は発生しない。発生しないので、周囲の宝石災魔も得られる情報が何ひとつない。
 まるで動物園の澱の中の動物を見ているかのような気分の怪物、そして宝石災魔。
 これが虚無の世界である。
「なあババア? 思ったんだが、あれ、マジで何も考えてねぇと思うんだよな」
『油断するんじゃないよ、前の世界でも慎重に行動したが最後はやられちまっただろう?』
「だがあれ、一向に攻撃してくる気配なくね? 第六感で反応すればいいとか思ってたけど、思ったよりも五感喪失がヤバくて何もできないんじゃね? 馬鹿丸出しじゃねぇか」
『あ、本当だ。目の前の宝石災魔に前を遮られてることに全然気づいてないねぇ』
 まるで某ゾンビゲームの主人公が壁に向かってダッシュをしているかのような挙動を見せる白石。
 これに怪物は閃いた。
「だったら近付かなきゃいいだけの話だろ! ウガルルム・リコシェの出番だぜ!」
『そうだねぇ、そのユーベルコードなら近付かなくて済むじゃないか』
 次の瞬間、白石の周囲に無数の拳銃が出現し空中に漂う。
「致死量の『世界破壊の灼熱』を封入した銃弾をブチ込んでやる! 死ね、雑魚が!」
『まぁ、実際死んだところで、それを感じる事すらできないけどもねぇ』
 白石の全方位に漂う拳銃の撃鉄が、一斉に跳ね上がった。
 炸裂音と共に打ち出される死の弾丸の数々。
 それが白石の身体に1秒も満たない間に肉薄し――。

「纏めて吹っ飛べぇ!!」

 轟ッ!!!!

 白石を中心とした半径133m以内にいた宝石災魔達と怪物は、足元から突き上げた衝撃波が直撃して空中へ打ち上げられた!
 衝撃波に耐えきれずに、宝石災魔達は一瞬で粉々になって打ち砕かれてしまった!
 当然、発射された弾丸もすべて衝撃波で粉砕され、実験都市の入り口付近は大きなクレーターが形成されてしまった。
「な、何が起きやがった!?」
『こちらの攻撃が悟られたのかい!? あり得ないだろうに!?』
 完全に五感を喪失していた白石の突然の反撃に、怪物は実験都市の奥へと退避せざるを得なくなった。
「オレのやることはどんな状況だろうと変わらんよ。敵はぶっ飛ばす!」
 しかし、その自身の声でさえ、彼女は聞こえていない。
 白石はクレーターの中心で嗤う。反撃の糸口は、彼女の危機管理本能によるものか、それとも狙た上での行動か。
 真意は、謎に包まれたまま怪物との緒戦を勝利で飾ってみせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リンカ・ディアベルスター
世界破壊の灼熱により五感が喪失したが慌てずに指定UC発動して五感を戻す
…まあ死宝の邪神のせいで五感を失うのは日常茶飯事だったけどね

指定UCで状態異常を解除し続けてます
それは許容出来ない!

対処:未完成の宝石災魔は指定UCの効果で神眼を得ている状態なのでガンナイフから放つ
クイックドロウで素早く放った矢弾の雨で撃ち落とします

まずは距離をとらないとね…
敵のUC対策は指定UCの効果でUC『知恵』の星神 ミスティを発動して超越次元移動で敵の範囲外へ逃げる
その時攻撃範囲に宝石災魔を入れるように逃げます

これで…どうかな?
攻撃範囲から逃げれたら距離をとりながらUCの効果で概念干渉魔法の力を得たエネルギー弾を放つ



 リンカ・ディアベルスター(星神伝説を知る開拓者・f41254)は『世界破壊の灼熱』で満たれた実験都市オペレッタグランに足を踏み入れると早々に五感を喪失してしまう。
 しかし、リンカには生命復活と様々な状態異常の回復が可能な豊穣の力を放つユーベルコードを保有している。
「正確に言うと、ただし寝なくなるだけなんだけどね……よし、見える、離せる、聞こえる、触れられる」
 一瞬で失った五感を取り戻すと、リンカは常時襲ってくる『世界破滅の灼熱』からのバッドステータス付与を超回復で無効にし続ける。
「……まあ死宝の邪神のせいで、五感を失うのは日常茶飯事だったけどね」
 更に効果のオマケで機動力が神速というべき域まで高まり、すぐさま宝石災魔を発見するなりガンナイフで撃ち抜いて破壊して回った。
「おいババア! あの白い猟兵、もしかして目が見えてねぇか!?」
『ありゃ、これはどうやら見えちゃってるねぇ。どういう原理だい?』
 訝しがる怪物『ウガルルム・ザ・グランギニョール』。
 だが怪物は焦らない。何故なら、怪物には狙った敵に絶対必中するユーベルコードがあるからだ。
「んじゃ、ババア! 準備は良いか?」
『ああ、ブチかましな!』
 怪物は喋るハンマーを振り上げ、リンカの背後から音もなく飛び掛かった。
 ユーベルコード『ウガルルム殺戮劇場』――36世界随一の暗殺技術の粋を極めた者の一撃必殺の業だ。
 そのままリンカを頭から叩き潰してみせる、はずだった。
「なっ!?」
『これは……どういう事だい?』
 絶対必中の一撃が、あろうことか避けられたのだ。
 気配は完全に消していた。相手の死角から襲ったのに。避けられるはずがない!
 だがリンカはたった一歩、身体を左に逸らすだけでハンマーの一撃をギリギリ開始した。まるで後ろに目があるかのように。
「まぁ、本当に後ろに目があるんだけど」
 それは神眼。超常の目をユーベルコードでリンカは獲得していたため、最初から怪物の動向は筒抜けだったのだ。
「ちょっと距離を置かせてもらうね」
 そう告げたリンカは神速機動で怪物との間合いを数瞬で広げながらも、すれ違いざまに数多の宝石災魔達を紫煙弾で撃ち砕いてゆく。
「なんだアイツ! 訳わからねぇ!」
『だが離れたところで無駄さ。今度は銃弾で撃ち抜くよ!』
 怪物は周囲に無数の拳銃を生み出すと、一斉にリンカへ向けて銃撃を行う。この銃撃も必中の理をもつ死の魔弾だ。
 しかし、その理や概念を操れるとしたら?
 リンカには、そういった概念へ干渉できる魔法を扱える稀有な才能があるのだ。
「これで……どうかな?」
 手をかざす。
 たったそれだけで、怪物が放った死の魔弾は180度方向転換。
「それじゃあ、これでおしまい」
 元来た弾丸は、その軌道を逆行して怪物をことごとく撃ち抜いてみせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「炎による五感の消失に宝石災魔の撃波か。了解!
刮目しな蛇神様!ブレイザインのやり方をな!」
戦場に入ると同時に灼熱が清導の身体を覆う
徐々に失われていく五感に顔を顰める
しかし!
「世界を燃やす灼熱より!オレの炎の方が熱いぜ!!
このブレイザインを燃やすのは、
宇宙を焼き尽くすよりも遥かに難しいぞ!」
光焔が燃え上がると同時に灼熱は逆に飲まれる

ウガルルムが姿勢を取り戻す前にUC発動
超極大の砲撃で戦場全体をなぎ払って宝石災魔を一匹残らず焼き尽くす
更に炎で拘束されたウガルルムに一気に接敵
「コレで終わりだ!超必殺!ファイナル・ノヴァ・インパクト!」
世界破壊以上の威力の光焔拳を叩き込む



 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は今日も真っ赤な機械鎧を装着し、ヒーローとして、超鋼真紅ブレイザインとして実験都市オペレッタグランに足を踏み入れた。
「炎による五感の消失に宝石災魔の撃波か。了解! 刮目しな蛇神様! ブレイザインのやり方をな!」
 途端、身体がバラバラになるような感覚と灼熱が全身を襲う。
(これが五感の喪失ってやつか! 思ってたよりもこれはヤバい!)
 徐々に失われる手足の感覚、視界、聴覚。喪失感は虚無感に変わり、自分自身が存在しているのかすら疑わしくなる。
 これにはさすがに空桐は顔をしかめるも、その態度は至って冷静だ。
 なぜならば、彼はヒーローだからだ。
「聞こえるか、ウガルルム・ザ・グランギニョール! アンタ達の世界を燃やす灼熱より! 世界を救うオレの炎の方が熱いぜ!! このブレイザインを燃やすのは、宇宙を焼き尽くすよりも遥かに難しいぞ!」
 空桐の身体が白い光焔で包まれ始める。これは『喪失』に抗う『不屈の意思』の具現化だ。
「これが! オレの答えだ! アンリミテッド! ウィィィルッ!」
 無限大な確固たる意志の表れが真っ白な輝きとなって実験都市の一部を塗り替えてゆく!
 空桐の放つオーラは今や限界を超え、半径141mに及ぶ領域として『世界破壊の灼熱』を駆逐してみせたのだ。
 これには怪物も目を疑うほど狼狽していた。
「マジかよ!? コイツ、自分の意志を領域展開しやがった!」
『世界の上書きだって? 猟兵はつくづく規格外だねぇ?』
 これで怪物と空桐は真っ向勝負に持ち込まれる。当然、周囲には未完成の宝石災魔達が無数に蠢いている。
「だがこの銃弾は避けきれねぇだろ! ババア! やるぞ!」
『あいよ! ウガルルム・リコシェ!』
 空桐の周囲に突如現れた無数の銃から一斉発射!
 弾丸に込められた致死量の『世界破滅の灼熱』は、一発身体を掠めただけで死に至らせる凶悪な代物だ。それが街中の障害物に反射し、魔弾の牢獄を形成するのだ。
「もう逃げられねぇぜヒーロー! そのまま撃ち抜かれな!」
『いや、待っておくれ! 何かおかしくないかい?』
 違和感を訴えるハンマーに、怪物はその正体に気が付いた。
「な、なんだありゃ!」
 怪物は空桐の身体から発せられる膨大な熱量に驚愕した。
 まるで太陽だ。周囲を飛び交う銃弾は、その熱量に耐え切れずに蒸発してしまっているではないか。
「ファイナル・ブレイジングドライブ!! この力、使いこなしてみせるぜ!!! コレこそが!! ファイナル・ブレイザインだ!!」
 ユーベルコードで空桐は決戦モードへ移行!
 赤き機械鎧は彼の潜在能力を引き出し、胸部から特大二連火焔砲と超極大威力の超特大光焔砲を周囲に向けて同時発射!
 その極大の高エネルギー熱量に、銃弾だけではなく宝石災魔達も一瞬で融解・蒸発して塵すら残らず焼失してしまう。
 勿論、怪物にも相当なダメージが入り、焼け爛れた身体を美味く動かせずにたたらを踏むしかできずにいた。
 だが空桐はまだ止まらない。追撃の拳に先程と同等の熱量を一点集中!
 弾丸よりも早く駆け抜けると、一瞬で怪物の懐へ潜り込んだ。
「コレで終わりだ! 超必殺! ファイナル・ノヴァ・インパクト!」
 超新星爆発めいた右ストレート! それが白く輝き、盛大に爆ぜる!
 世界破壊以上の威力の光焔拳を叩き込まれた怪物は、その裸体を焼き焦がしながら実験都市の奥まで吹っ飛んでいってしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
おまかせプレ、汝が為したいように為すがよい。

ふむ、一匹残らず逃がすなと。なら、無限階段の都市伝説多重詠唱拠点構築結界術罠使い逃走阻止ね。そして、構築した領域内なら私は手に取るようにわかる。第六感、情報伝達、情報収集、索敵五感を喪失はペナルティですらないわ。
さてさて、私は誰でしょう?ほらほら早く解き明かさない心霊現象達が悪戯をしかけるわ。ま、怪愛異の悪戯って普通に致死性息止めだけどね。色情霊が天国に道案内するかもだけど♪
頭おかしい?まぁ、頭セカンドカラーとか揶揄される程度にはおかしいのでしょうね。
ではえっちなのうみそおいしいです❤大食い、エネルギー充填、魔力吸収



 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師ケイオト艶魔少女・f05202)、それは今まで数々の戦場で割とやらかしてきた猟兵のひとり。
 そんな彼女でも、流石に五感を喪失させる『世界破滅の灼熱』の前には為す術がない……と思ったのが間違いであった。
「えいっ」
 アリスが念じた途端、近くの宝石災魔の首が引きちぎられた。
「えいっえいっえいっ」
 アリスが手拍子を叩くたび、周囲にいる敵をすべて空中で首を吊って殺害してしまう。
 アリスの背後から近づこうとした怪物は、この異様な光景に警戒して歩みを止めた。
「どういうこった!? 宝石災魔達が吊られてゆくぜ!」
『迂闊に近付いたらアタシらも絞首刑さね。ここは ウガルルム・ハンマーインフェルノで様子を見ようじゃないか』
「だな、ババア! そんじゃ、くれぐれも目を回すんじゃねぇぞ!」
 怪物は手にしているハンマーを勢いよく旋回させ始めた。
 すると『世界破壊の灼熱』の渦が召喚され、アリスの身体を呑み込んでしまう。
「これで勝ったな! 骨の髄までこんがり焼けちまいな!」
『なんだい、所詮は闇雲に攻撃を当ててただけ……ってちょっと、首、首!?』
 ハンマーが怪物の異変に気付くも、時すでに遅し。
「ぅげぇ……! 首が、食い込みやがる……!?」
 怪物の首回りにナニカが括り付けられ、そのまま身体が宙に浮いてゆくではないか。怪物だけではない。周囲の宝石災魔達すべても一斉に死刑執行の時を待つ囚人めいて首をナニカに締められているのだ。
 その騒ぎを、アリスは完全に認識している。笑みを浮かべながら振り返ってみせた。
「無限階段の都市伝説。バリエーションは多種多様だけど、無限の先にある階段を昇り詰めると誰かに後ろから首を絞められて死ぬそうよ?」
 アリスは嘲笑う。なぜだ?
 アリスは怪物に触れる。なぜだ?
 アリスはその悲鳴を聞く。なぜだ?
 なぜ、五感を喪失しているのに、そんなことが可能なのだ?
「一匹残らず全て絞め殺す。逃がさないわよ? というかまだ気付いてないの? ここは実験都市オペレッタではもうないの。ここはもう、既にわたしが構築した領域の中よ。『展開した領域ユーベルコード』の中では、わたしが法則。わたしが真理。わたしが絶対。ゆえに五感を失ったままでも何も問題ないし、ペナルティにもなりはしないわ」
 そして絞殺の原因も、この領域内の仕業であった。
「怪異や心霊現象による絶対必中の攻撃。そして扱う会談や都市伝説ごとに攻撃方法が毎回変わるわ。大抵は致死性にして窒息死ね。運が良ければ、色情霊が天国へ道案内してくれるかも♪」
 つまり、どんなに身を焼かれようがアリスの領域内では傷ひとつ付けられない。
「でも今回はイージーモードよ? だってわたしの名前をフルネームで言えたら解放されるのだから。さあて、私はだぁれだぁれ?」
「し、知るかよ……!?」
『猟兵の顔と名前なんて気にしちゃいないよ!』
「そう? じゃあ、縛りっ首、縛り首♪」
 怪物の身体がぐんっと急浮上し、喉元に怪異が食い込んでゆく。
 その苦しむ姿をアリスはニヤニヤしながら眺めている。
「頭おかしい? まぁ、頭セカンドカラーとか揶揄される程度にはおかしいのでしょうね」
 それでは、と淑女めいてスカートの左右の裾を摘まんでカーテシー(屈膝礼)の後、わざとらしく舌なめずりをした。
「えっちなのうみそおいしいです❤」
 首吊りされた怪物の身体に、無数のピンクの触手が絡みついてゆく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
…てめー…!
許せねぇ…!
ワルダワでおっぱい堪能できなかったのは許せねぇ!
デカ乳様よぉ…リベンジタイムだぁ!

って五感喪失ってふざけんなぁぁぁぁ!!(絶望
「感覚喪失したらおっぱい堪能できないよぉ!」(慟哭機神

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己と竜眼号に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で匂いや音を隠蔽

竜眼号搭乗し都市外離脱

メルシー…ヤれ

UC起動

くそ…運営したくねぇ!

【情報収集・視力・戦闘知識・念動力】
竜眼号の探知機能フル稼働
メルシー軍団とリンク開始!

念動力を広範囲展開
感覚器官として利用
宝石災魔もウガルルムも根こそぎ捕捉

10師団は竜眼号護衛

残りは都市襲撃

一匹残らず殲滅しろ!
「「おけまるー☆」」

【電撃】
幼女軍団が電磁波広範囲展開
更に災魔と敵の位置の捕捉に努め

【空中戦・電撃・弾幕】
無数の幼女が飛び回りながら電磁レールキャノン乱舞で災魔と敵を蹂躙

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
災魔は切り刻み粉砕
一匹も残さない
ウガルルムには群がり襲い掛かりトンカチは念動光弾で回転妨害
連続斬撃と共に身包み剥いでボコる!!



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はまたしても憤慨していた。
 エンドブレイカーの戦いで彼は度々、理不尽に憤り覚えてきた。
 そして、今日も……。
「………あのおっぱいハンマー! 許せねぇ……! ワルダワで彼奴のおっぱいを堪能できなかった事がいまだに許せねぇ! 待ってろデカ乳様よぉ……リベンジタイムだぁ!」
 カシムはそのまま敵の本拠地へ突っ込んでゆく。
「メルシーもすっぽんぽんハンマーさんにイタズラしちゃうぞ☆」
 相棒のメルシーも意気揚々と実験都市オペレッタへ乗り込んでいった。
 しかし、本拠地には『世界破滅の灼熱』が蔓延しており、あっという間にカシムとメルシーの五感は喪失してしまった。
「五感喪失ってふざけんなぁぁぁぁ!!」
「感覚喪失したら、おっぱい堪能できないよぉ!」
 どうしようもない絶望の嘆きと、どうでもいい慟哭が実験都市オペレッタに轟く。
 それを傍から眺めて様子を見守るのは怪物『ウガルルム・ザ・グランギニョール』とハンマーだ。
「おいバアア! あいつ等、あたしの身体目当てで来たみたいだぜ!?」
『何をそんなに喜んでんだい? そもそも素っ裸なのをどうにかしておくれ』
「うるせーな! あたしはこのエロい姿はなかなか気に入ってんだよ!」
 おっぱいおっぱいと連呼するアホアホコンビを、愉悦に浸って見下す怪物。
「だが、とりまぶっ潰すか! 『世界破壊の灼熱の渦』に巻き込まれな!」
『いつでも行けるよ! さあ、ぶん回しな!』
 怪物がハンマーを振り回すと、全てを破壊する火焔の渦が発生する。
 それはカシムとメルシーに近付き、吸い込んで存在そのものを焼却せんとするだろう。
 しかし、怪物は次の瞬間、目を疑ってしまう。
「なんだと!? あの二人、何処へ消えやがった!?」
 火焔の渦を放った先に居るはずの二人が、忽然と姿を消していた。
 しかも気配が全く感じられない。まるで本当に消失したかのようだ。
 と、その時だった。

 轟ッッ!!!

 上空からの空襲が実験都市オペレッタを焼き尽くす!
「な、なんだ!? 次から次へと!?」
『狙撃手なんていないはずさね!』
 上空を見上げる怪物。だが何もないはずの空から凄まじい量の光弾が放たれてきていた。
「ひゃっは~☆」
「幼女メルシー流星群だぞ☆」
「視界が塞がれたなら無差別攻撃に限るよね☆」
「宝石災魔達もろとも燃え尽きろ~☆」
 上空からは幼女達のキャッキャウフフな嬌声が聞こえてくる。
 怪物は何が起きているのか分からず、ただ右往左往する事しかできない。
 この状況を“眺める”カシム。彼は飛空戦艦『竜眼号』の司令室の椅子に座っていた。
「光学迷彩魔術! 気配も体温も体臭さえも遮断し、上空に待機させていた竜眼号へ転移。魔力回路が繋がっていれば、メルシーとは意思疎通が可能だ……そして、魔力探知による敵性反応からMAPを推察……あとは143師団の幼女メルシー軍団に実験都市ごと焼き払わせる……完璧だ……五感を失っておっぱいを堪能できない事以外はなぁ!?」
 地獄のユーベルコード、対軍撃滅機構『戦争と死の神』……通称『メルシー春の幼女祭り』。
 総勢2860万人の大軍が、五感を失ったとて上空から地上へ一斉砲撃を行えば、宝石災魔達はおろか怪物も無傷では済まされない。
「……ヤれ、磨り潰しちまえ。クソ宝石共ごとおっぱいハンマーを逃すんじゃねーぞ!」
「「おけまるー☆」」
 幼女メルシー軍団、携帯している魔砲カドゥケウスから魔導電撃レールガンを次々と発射!
 超音速の弾丸が着弾すると、大地は盛大に吹き飛び、爆散してゆく。
「げぇ! あいつら、マジ無茶苦茶だぜ!」
『に、逃げるよ! この際、火焔の渦の制御は捨ててね!』
 自身のユーベルコードを暴走させたまま、怪物は実験都市オペレッタの奥へと撤退を開始。
 しかし、1万の幼女メルシー達がビーム大鎌剣ハルペーを手にして振り回すと、まるで進行上の建物や宝石災魔が芝刈り機に刈られたようにスパスパと無差別に掻っ捌かれてしまっていた。
「ヒィッ! やばいやばいやばい!」
『あの幼女達、邪魔な障害物をなんでもかんでも斬り捨ててきやがるよ!』
 メルシー達の通った後は、比喩ではなく本当にぺんぺん草一つ生えない更地に変えられてゆく。
 そしてその進行速度はすさまじく、更に包囲陣形を取っていた幼女達は怪物を遂に追い詰めた。
「なんかデカい魔力発見☆」
「さてはてめー、おっぱいハンマーだな?」
「その首とおっぱい置いてけー☆」
 迫る2860万人の大軍に群がられた怪物は……。
「ギャアアアアァァァ!」
 全方位からザクザクと斬り刻まれ、幼女の玩具になって飽きられるまで蹂躙されてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

皇・絶華
御三家

機神搭乗
「主様!なんかやばそうです!俺に乗って下さい!」
了解ださっちゃん

対五感喪失
「ぐ!センサーの大半が停止しちまった!?」
大丈夫だよさっちゃん
【薬品調合・念動力・第六感】
UC発動
ドリンクをごくり
「ぐげがぁぁぁ!やっぱり無理ぃ!」(ふぇぇぇぇん!五感回復
…!
「彼奴はプルートー…変態マザコン息子じゃねぇか!一緒に倒す…主様…?」
この動きは…!

銀静-っ!

基本アルジェンを庇う動き

そしてカカオ汁照射!

…銀静…に間違いないのだが…雰囲気が穏やかだな…銀雨の時と同じ異世界の銀静…なのか?
だが関係はない!私は全力でお兄ちゃんを遂行する!

「主様ー!?」

そうか…では銀静アルジェン…合わせさせてもらうぞ!

基本銀静と動きを合わせ鎌剣での猛攻

成程…トンカチのお婆さんとえっちなお姉さんか
【戦闘知識】
動きを見据え
【弾幕・念動力】
念動光弾の弾幕で災魔も丁寧に粉砕
【二回攻撃・第六感・バーサーク】
鎌剣での連続斬撃

そして…
喜ぶがいい
圧倒的なパワーをあえてやろう
カカオ濃度1億%虫漢方チョコを二人共々捻込(地獄発生


アルジェン・カーム
御三家

機神搭乗
ぷっさん大丈夫です?
「大丈夫だよ!温泉パワーで寧ろ強化だよ!」
…無理は禁物ですよ?

対五感
【オーラ防御・戦闘知識・念動力】
オーラを広範囲に展開
災魔と怪物の位置と動きを捕捉
ぷっさんともリンク
「センサーの大半が停止してるけど…!これなら判る…って神機の反応!?この禍々しさ…まさか…連環神機!アルジェン気を付けて!」
…あの立ち回り…見覚えが…?

(カカオ汁べちゃ
「ふぎゃぁぁぁぁ!?」(共々五感諸共超回復
…まさか…絶華兄さん!?でも気配が…EBじゃない!?
まさかカシムさんと同じ…!?
「ひぐぅっ…えぐっ…アルジェン平気なの…?」
…大丈夫です…凄く力が湧いてます(でも凄い涙目

絶華兄さん…ありがとうございます…ぐすっ

UC発動
回復の力で出力超強化!

【弾幕・空中戦】
念動光弾を叩き込み災魔と怪物共々蹂躙殲滅
【二回攻撃・切断・貫通攻撃・串刺し・武器受け】
これは回避できませんか
ならば…受けきるのみ!
宝剣と聖剣で迎撃!

砲撃兵装で蹂躙

って兄さん…?
ひぇ…っ!(がくがく

異世界でも兄さんやっぱり栄養優先…!!



 皇・絶華(影月・f40792)は連環神機『サートゥルヌス』に乗り込み、実験都市オペレッタの上空を飛ぶ。
 すると、サートゥルヌスは自身の機体の異常をすぐさま感知した。
『主様! なんかやばそうです! ぐ! センサーの大半が停止しちまった!?』
「大丈夫だ、さっちゃん! 魔力で感知するんだ。そして五感を失った分のパワーを補うのだ!」
『分かったぜ! って、あ、主様!? それはらめぇぇっ! ンギャアアアアアーッ!』
 絶華はサートゥルヌスのコクピットの計器の溝に特製のカカオ汁を流し込んでいた。
『おえぇぇえっ! 内臓へ直に流し込まれた気分だ……あれ? 五感が戻った!?』
 なんと『世界破滅の灼熱』の効果が、絶華特製のカカオ汁に負けた……!
 激マズカカオ汁の超回復効能が、あらゆる欠落を原状回復させてしまったのだ。
「私は最初から飲んでいたので五感を失ったりしなかったがな?」
『そういえば主様、迷いなく俺にカカオ汁突っ込んできましたよね? やっぱ見えていたんですか!?』
「当たり前だ。む? 宝石災魔、かなりの数がいるな? さっちゃん、撃破するぞ」
 絶華はモニタ越しに実験都市オペレッタに蔓延る宝石災魔を発見すると、サートゥルヌスからRS-Fクロノスチャクラム『Ⅷ・Ⅸ・Ⅹ』を次々と投げ付け、周囲を一掃してみせた。

 怪物は訝しんだ。
 巨大なメイガスのような期待が、デカいチャクラムを複数個投げ付けては宝石災魔の群れを破壊している光景に疑念を抱かざるを得ない。
「なあババア? あれ、見えてるよな?」
『さぁね? 今までの猟兵だって見えてなかったのに攻撃してきただろう?』
「だがよ……? 今までの奴らの動きとなんか違うんだよな……なんつーの? 動きに迷いがないんだよな?」
『だったら迂闊に手を出すのは控えるべきさね。あっちの白銀のメイガスを狙うよ!』
 怪物とハンマーは、別の方向から飛来してきた神機へ忍び寄ってゆく……。

「ぷっさん、本当に大丈夫です……?」
 アルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)は修復が完了した相棒こと冥皇神機『プルートー』にコクピット内部から語り掛ける。
『大丈夫だよ! 温泉パワーで寧ろ強化だよ!』
 コクピット内で3Dホログラム小鴉がぴょんぴょん跳ねる。
「そうれならばよいのですが……無理は禁物ですよ?」
『平気だって! って、わわっ! センサーの大半が停止してるけど、これが五感の喪失……!』
 焦るプルートー。しかし、暗闇の中に一筋の光が意識に差し込む。
「ぷっさん、魔力回路を通じて意思疎通は可能のようです。魔力探知に切り替えて索敵をお願いしますね」
 アルジェンの機転でプルートは墜落の危機を免れた。
 そして早速、周囲の魔力を探知すると……?
『あ、本当だ! これなら判る……ってこんなところで神機の反応が!? この禍々しさ……まさか……連環神機! アルジェン気を付けて! 凶悪な神機が襲ってくる!』
「なんですって? 今は11の怪物を優先したいのですが……!」
 強大すぎる魔力反応が急速接近!
 神機がここまで魔力を蓄えている事に、プルートーは最悪のケースを想定していた。
『またそうやって……人間の命を食い物にするんだね、サートゥルヌス!!』
 感触が奪われたため、武器の使用はできない。
 やむなく遊撃射撃兵装『ケルベロス』を自律稼働させてサートゥルヌスを狙い撃つ。
 だが、次の瞬間だった。
「お前に圧倒的なパワーを与えよう……さぁ! 我がチョコドリンクを飲み! 圧倒的なパワーに酔いしれるがいい!!」
「な……っ! 今の気配……覚えがある……まさか、絶華兄さん!? ごっふぅッ!?」
 なんと絶華はサートゥルヌスのコクピットから飛び出すと、空中でユーベルコードから自身の特製カカオ汁と糞マズチョコを左右の手に召喚すると、プルートーのコクピットを蹴り抜き、アルジェンのいるコクピットに突入してきたではないか!
『うわぁぁぁぁぁぁぁ! せっかく直ったのにぃぃっ!』
 装甲を突き破られて悲鳴を上げるプルートー!
 そのすぐあと、アルジェンも悲鳴を上げてしまう。
「おごごごごごごごッ!?」
 アルジェンの顔の穴という穴にチョコとカカオ汁を押し込まれて悶絶!
 ついでにプルートーのエネルギーポットを強引にこじ開けた絶華は、あり余るパワー(カカオ汁)を大量注入!
『ンギャアアアアア!』
 プルートーに極大ダメージ! しかし何故かバッドステータスが全解消! パワー出力超増大!
『ひぐっ……ま、まずいよぉ! って、アルジェン大丈夫!?』
「……大丈夫です……それに、凄く力が湧いてます。やはり、絶華兄さん……猟兵になっていたのですね」
 死力を取り戻したアルジェンは、兄と思しき人物の顔を眺める。
 しかし、違う。兄ではないとすぐ分かった。
「絶華兄さんじゃない……? まさか、他の世界の……?」
「ん? 私はお前の兄ではない。私はケルベロスブレイド世界にいた、はずだった。少々記憶が曖昧でな? 他人の空似なのだろう」
 絶華の言葉にアルジェンは理解した。異世界にいる自分と同じ名前・同じ姿の別人がいるケースは既に体験している。自分の妻と戦友の少女、天才魔術盗賊とラッドシティの司法議会大臣。
 ならば目の前の人物もそうなのだろう。しかし、よりにもよって何故、糞マズチョコだけ同じ味なのだろうか?
 一方、絶華も同じことを考えていた。
「……銀静……? いや、銀静に瓜二つだな……こちらの銀静は雰囲気が穏やかだからな……シルバーレインの時と同じ、異世界の銀静……なのか?」
「え、僕って他の世界にもっといるんですか?」
 困惑するアルジェン。
 しかし絶華はその話を全く聞かずに暴走を開始!
「だが関係はない! 私は全力でお兄ちゃんを遂行する! ついてこい、銀静! とう!」
 絶華は生身で実験都市オペレッタに着地すると、真っ先に怪物へ向かて猛ダッシュ!
「さっちゃんは宝石災魔達を頼む!」
『分かりました、主様!』
『ええ~っ! サートゥルヌスが他人に服従してるだって!?』
 プルートーは今日一番の驚愕だ。
「ぷっさん……! 絶・四門開門を使います! 外に出ますので、ぷっさんも宝石災魔を倒してください!」
『分かったよ! 五感が戻ればこっちのもんだよ!』
 こうして、神機は宝石災魔を殲滅し、搭乗者が怪物へ襲い掛かる!
「跳弾の雨……これは回避できませんか。ならば……受けきるのみ!」
 アルジェンは宝剣と聖剣で飛び交交う跳弾を斬り裂き、叩き落し、強引に道を切り拓いてゆく!
 だが、その先には怪物に馬乗りになってボコボコに殴りつける絶華の姿があった。
「パワーはすべてを解決する! 破滅? 知らん! このチョコをひとかじりすれば、あらゆる苦悩から解き放たれて生きる活力が全身に満ち溢れるのだ! それを理解できないお前が滅べ!」
 もはや相手にユーベルコード等撃たせぬほどの暴虐ぶりだ。
「てめぇ、ヤバいクスリをキメてやがんな!? ゲボッ!?」
『お、おい! しっかりしとくれ!』
 怪物の前歯が砕け飛び、血飛沫が噴き出すも、絶華は殴る殴る殴る殴る殴る!
「こんな実験都市に引きこもってるからパワーが足りないのだ! 私のカカオ汁を飲んで運動しろ!」
 絶華、なんと敵にカカオ汁とチョコを流し込む!
 すると、怪物は途端に輝き始めて超反応を起こす!
「まずいです兄さん! 離れて!」
 アルジェンが双剣で敵を斬り伏せて吹っ飛ばすと、何故か怪物は閃光を撒き散らしながら大爆発!
「ふふ、やはり元気は爆発だな! カカオ濃度1億%の栄養満点な漢方虫チョコが平和をもたらすのだ!」
「ひっ!? ……異世界でも兄さんのチョコはやっぱり栄養優先……」
 謎の爆発を起こした怪物に、アルジェンは思わず合掌してしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
…またあのおっぱい様と戦う事になるとはな

しかも今回はきつい状況だがやってやる!

機神搭乗
「大丈夫ですテラ…私が付いています…!」

対五感喪失
【戦闘知識・第六感・オーラ防御・見切り・リミッター解除】
五感を失っても…おれにはまだ感覚は残ってる!
怪物と災魔の動きと攻撃の癖を把握

オーラを薄く展開
災魔と敵の位置を捕捉

例えお前のおっぱいが惑星級でも!レモンのおっぱいは星雲級だ!
ライムはおれと同じブラックホール級だ!だから負けないぞ!
「テラ!?(これレモンさんのたうち回ってるのでは…?」

【属性攻撃】
炎を全身に付与

重力闘法発動

【空中機動・残像・武器受け】
残像を残しながら飛び回り連続斬撃で弾丸を
【弾幕・貫通攻撃・重量攻撃】
ドリルビット
ガンドライド展開
重力弾で災魔を薙ぎ払いドリル攻撃を怪物に叩き込む
その間も宝剣で連続斬撃を叩き込み猛攻
重力トンカチは同じく重力で抵抗して威力を抑え弾く!

ごめんなお婆さん!

【二回攻撃・切断・早業・串刺し】
宝剣で何度も斬撃を叩き込み死闘を重ね

斬撃濃度が高まれば
UC発動

(斬斬斬斬斬斬斬!



 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はアルダワ魔法学園での戦争での記憶を呼び起こしていた。
「……またあのおっぱい様と戦う事になるとはな。しかも今回はきつい状況だが、やってやる!」
『大丈夫ですテラ……私が付いています……!』
 テラが乗り込む三界神機『ヘカテイア』が語り掛ける。
 しかし、ほどなくして実験都市オペレッタに入ると人機共に五感を喪失してしまった。
『神機にも影響があるのですか!? どうすれば……!』
「大丈夫だヘカテ!」
『テラ!? これは……私の頭の中に声が、直接!?』
「五感を失っても……おれにはまだ感覚は残ってる! 魔力で無理矢理五感を拡張して、疑似的に周囲を近くできるぞ!」
 そう告げたテラは、自身の炎の闘気オーラを薄く展開。災魔と怪物の位置を捕捉するように、ソナーの代わりとして活用を始めた。
「いたぞ! そこだ!」
 ヘカテイアの小型浮遊自走砲台群『ガンドライド』が火を噴く。
 まさかの奇襲に怪物は、念動光弾をハンマーで防御して身を守った。
『ちょいと! 何するのさ!』
「うるせぇババア! あいつ、やっぱり見えてやがる!」
『五感の喪失を克服したっていうのかい? だったら無数の拳銃で追い込みな!』
 怪物はテラの周囲に無数の拳銃を召喚すると、逃げ場を塞ぐように弾丸を発射してくる。
「なんの! こっちは重力弾だ!」
 ガンドライドから発射された真っ黒な光弾は、撃ち込まれた弾丸を片っ端から吸い寄せて爆ぜてゆく。
 強い重力場によって、銃弾の軌道が捻じ曲げられてしまうのだ。
「おれは炎と重力を操る闘士だ! さあ、今度はこっちからゆくぞ! いけ! ドリルビット!」
 テラが地中へ穿孔させていた二基のドリル兵器が地中から飛び出し、怪物を容赦なく穿ち抜いてみせる。
「くそっ! 伏兵かよ!」
『だがこれくらいなら大したダメージじゃないねぇ!』
 ドリルビットをハンマーで弾き返した怪物は、再度、銃弾の雨でテラを射殺しようとする。
 しかし一度見切ったユーベルコードが通用するわけはない。
 ヘカテイアの残像を残しながら高速で飛び回り、巨大化させた星刃剣『グランディア』で連続斬撃で弾丸を弾き返し、空中に重力弾を放って軌道を捻じ曲げてみせた。その間も赤き宝剣で何度もすれ違いざまに連続斬撃を叩き込み猛攻!
 だがハンマーで怪物が防ぐので、今一つ有効打を与えられずにいた。
「どうした? デカい剣でもあたしを斬る事は出来ねぇようだな!?」
『まったく、受け止めるあたしゃ身体がいたくて仕方がないよ』
 このまま千日手が続くのか?
 そう思われた矢先、テラは奥の手を披露する。
「ごめんなお婆さん! 何度も斬撃を叩き込んだのは、お前を直接斬るためじゃない!」
 テラのユーベルコードは『過去の剣筋を空間に刻み込み、それを一斉に現在へ顕現させる』効果を持つ!
「だから、これでおしまいだ! 悔恨『消えざる過去の痛み』!」
 斬斬斬斬斬斬斬ッ!
 高密度の空間斬撃痕が、怪物の身体を問答無用でたちどころに斬り刻むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
グリモアベースを守り抜きます
数多の世界の未来や命を
魔神さんの好きにさせて溜まるものですか

灼熱による五感の喪失…
けれど五感そのものが
なくなったわけではありません

自分の内なる鼓動や呼吸のリズムを感じます
そのリズムが生む旋律の波紋を
体全体へと拡げていきます
音による細胞活性と
音が秘めた魔力が私の魔力を刺激し
内から魔力を一気に放出して
五感喪失を解除します

竪琴を奏で矢を生み出し
宝石災魔さん達を片っ端から倒していきます

もちろん
ウガルルムさんも黙っては見ていないでしょう
攻撃してくるはずです
…それを待っていました

渦をさっと避けながら矢を放ちます
ハンマー回転が止まればそれでよし
すぐに止まらない場合には
持ち手を炎が炙る
水が滑りやすくする
風がハンマーを吹き飛ばす様に吹く
ことで回転を止めます

止まるのはほんの一瞬かも知れませんが
制御不能に陥った渦は宝石災魔さん方を
沢山倒してくださるでしょう

そしてその機に魔力の矢でウガさんを矢衾に

演奏を続けて鎮魂とします



 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は並々ならぬ決意をもって、半壊した実験都市オペレッタにやってきた。
「グリモアベースを守り抜きます。数多の世界の未来や命を、11の怪物の一柱さんの好きにさせて溜まるものですか」
 なにせ、放置すれば宝石災魔がグリモアベースへの座標を特定して飛び立ってしまう。
 故に残る宝石災魔達を全滅しつつ、箒星は『ウガルルム・ザ・グランギニョール』を撃ち滅ぼさねばならないのだ。
 だが、やはり箒星も例外なく五感の喪失が待ち受けていた。
 何も見えず、何も聞こえず、何も感じない。
 箒星は転送された瞬間から一歩も動けず立ち尽くしてしまう。
(これが灼熱による五感の喪失……けれど、五感そのものがなくなったわけではありません。ただ私が何も感じなくなっただけでしょう)
 箒星はこの『世界破滅の灼熱』による五感の喪失は、五感が二度と使えなくなるわけではなく、一時的に機能を喪失しているだけに過ぎない状態だと推察した。
 ならば、活性化すれば必ず五感が取り戻せるはずだと彼は確信していた。
(まずは深呼吸……呼吸の感覚すら感じないのは少々不気味ですが、自分の内なる鼓動や呼吸のリズムを意識することで、体内全域に『音』を見出します。リズムは旋律となり、シンフォニアである私の魔力の発動条件を満たすでしょう)
 何も聞こえない耳に、次第にトクン……トクンと自分の鼓動が身体中に反響してゆくのを認識した。
(聴覚が復帰したら次は触覚と聴覚です。音による細胞活性と音が秘めた魔力が私の魔力を刺激し、内から魔力を一気に放出です。この際、私の身体が魔力の奔流で輝くでしょう。それを感じられれば聴覚は復活です。魔力の流れを感じられたら触覚も復活です。炎が焦がす匂いや風が運んだ砂塵の匂い、それを消し去る水のベールを感じ取れれば嗅覚も復活します。味覚は今は後回しでいいでしょう)
 まるで気功のような自己修復力で、己に課せられた障害をいとも容易く解除してしまう箒星。
 そんな箒星を倒すべく、怪物はハンマーを旋回させて『世界破滅の灼熱の渦』を作り出している真っ最中だ。
「いくぜババア! もう出し惜しみなしだ!」
『あいよ! ぶちかましな!』
 箒星へ襲い掛かる火焔竜巻!
 直撃すれば、今度こそ五感どころではなく肉体が喪失してしまう!
 ところが、箒星はエメラルドグリーン色の瞳を細めてほくそ笑んでみせた。
「……それを待っていました」
 竪琴を掻き鳴らし、高速アルペジオで奏でるはフラメンコ。
 突っ込む火炎竜巻を闘牛士の如く、ひらりと風の魔力で自身の身体をおし出して回避してみせる箒星。
「オ・レ!ですよ。それではハンマーを止めさせていただきますね」
 ユーベルコードで生み出した炎・水・風属性の魔法の矢、実に715本。
 それを一斉に怪物の足元へ発射させる箒星。
「一点集中です。すってんころりんですよ♪」
「ぎゃっ!」
 脚に炎の矢が刺さって火傷を負い、水の矢で足元が滑りやすくなり、風の矢で吹き飛ばしてみれば、見事に怪物は後頭部から転倒してしまった。
「いってぇ! 何しやがんだ!」
『ちょいと! これはまずいよ! 暴走しちまう!』
 怪物が怒鳴るもつかの間、ハンマーの言う通り、火焔の渦が怪物を呑み込んでその身体を撃ち滅ぼしてしまう!
「ギャアアアアァァァ!」
「ご自身の放ったユーベルコードで自滅してしまうなんて、お可哀そうに。そのまま実験都市全域を巻き込んで、宝石災魔さん達ごと滅んでくださいね」
 避難する箒星は怪物の自滅劇を最後まで見届けてゆく。
 完全に己が灼熱で焼失してしまった怪物の火焔の渦は、宝石災魔の最後の一体を確かに灰燼に帰して消滅していった。
 箒星は盛者必衰の理を覚え、焼け野原となった実験都市の真ん中でポロロンポロンと鎮魂曲を奏でるのであった。

<了>

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月13日


タグの編集

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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#エンドブレイカー!
🔒
#エンドブレイカーの戦い
🔒
#ウガルルム・ザ・グランギニョール
🔒
#グラン・ギニョール
🔒
#宝石災魔
🔒
#実験都市オペレッタグラン
#オロチヒメ案件


30




種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト