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<奴隷解放戦線>サロン・ド・デザートシャンブル

#ダークセイヴァー



「ダークセイヴァーで、でかい奴隷市場が見つかったぜ」
 タハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)はそのように説明を切り出した。
「巨大な屋敷の中で、色んな奴隷が売り買いされてる。その現場に入っていって、奴隷商人をブッ倒してくるってのが今回やって欲しいことだ」

 ここに集まった猟兵たちにお願いしたいのは、裏門から入ってすぐの部屋にいる奴隷商のオブリビオンの撃破。
「ただ、裏門の護りも固くてな。門を突破するのもひと苦労になりそうだぜ」
 門番は2名。知らない者は通さないよう言われているようで、どうにかして突破する必要もあるだろう。
「裏門さえ入っちまえばすぐ近くの部屋だから、迷うことはない」
 ここだな、と屋敷の見取り図の一角を叩くタハニ。
「ただ行って入れてもらえるとは思えないからな。門を通してもらうには工夫か、力づくでどうにかしなきゃいけない」
 客として入ることも不可能ではないが、『どんな奴隷を買いに来たのか』という問いに答えることが出来なければ、通してはもらえないだろう。
「その部屋でどんな奴隷が売り買いされてるかってことなんだが、すまん。ちょっとハッキリしない」
 奴隷であるのが女の子だけであるということと、『甘いもの』が大量に搬入されている、ということのみが分かっている。
「甘いものってのはお菓子とか果物だ。10人分はあるんじゃねえかな」
 その他の食糧……肉や野菜など、『甘くない』ものはほとんど運び込まれた痕跡がないのだという。
「何かのヒントになれば良いんだがな」
 呟いて、タハニは猟兵たちの転送を開始する。


遠藤にんし
=============
 このシナリオは「奴隷解放戦線」シリーズシナリオです。
 これらの事件は独立して発生します。同時参加されても時系列的矛盾はありません。

●舞台
 奴隷市場『ラ・カージュ』
 場所はとあるヴァンパイアが管理する豪奢なお屋敷。広い庭園に多数の座敷。地下牢も完備。ないものを探す方が難しい。
 年に数回、各地から集まった奴隷商人達が催すそれなりの規模の奴隷市場です。売り場は屋敷内に点在しています。

●参加MS(敬称略)
 驟雨、七宝、ヒガキミョウリ、龍眼智、くらげ屋、遠藤にんし
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今回はダークセイヴァーです

第一章は裏門からの侵入、
第二章は第一章の内容により変動します(戦闘はありません)、
第三章はボス戦『金の亡者』です

●予知によって分かっていること
・裏門には2人の門番
・裏門以外から入ることはまず無理
・奴隷は女の子のみ
・『甘い果実』『お菓子』が頻繁に運び込まれている

皆さまのプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 冒険 『門を突破せよ!』

POW   :    騒ぎを起こしてどさくさ紛れに通り抜ける。

SPD   :    門番に気付かれないように隠れて通り抜ける。

WIZ   :    関係者になりすまして通り抜ける。

👑11
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ベルカ・スノードロップ
奴隷を生かすため、と言うなら甘いものだけというのは妙ですね
労働力としての奴隷でも、性的な意味での奴隷であっても
どちらも体力を維持させるためなら
甘いものだけというのは、不自然です
後者なら容姿にも影響でますしね

■WIZ
UCで呼び出した『妹』に首輪をつけていきましょう

門番に話しかけて『客』として潜入を試みます
【コミュ力】と【言いくるめ】
そして"羽振りの良さ"として『袖の下』という【誘惑】です

『妹』に首輪つけた、金払いのいい人間を演じます
その意味では【変装】ですね

■演出
『袖の下』は、事前に『天衣無縫の豪運』で稼いでおいたお金
まぁ、無くてもそこそこ払える手持ちはありましたが


ファラン・ウルフブラッド
奴隷市場か。我が治世の頃にも度々耳にしていたが、よもやここまで規模が大きくなっているとはな。
奴等は何度壊滅させても暫くするとまた現れ、人を集めては市場を開く。ゴキブリとハイエナを合わせた様な連中であった。(昔を思い出して怒りがこみ上げてくる)

【行動:WIZ】
王時代のお忍び用の仕立ての良い貴族服を纏い、【技能:存在感・礼儀作法・誘惑・コミュ力】を使用します。
『購入希望の奴隷:種族は翼人か獣人、家事が出来る娘を何人か買う心算である。と答えます』ついでに門番達には袖の下として幾らかの金を握らせます。

(本来であれば即叩き斬ってやりたい所ではあるが、今は堪えるべきだな…)

※アドリブ・絡み歓迎します。


セシリア・サヴェージ
人身売買など到底許されるものではありません。すぐにでも乗り込んで大暴れしたいところですが、下手に騒ぎを起こせば奴隷となっている女の子に危害が及ぶ危険性もある…となればまずは客として潜り込むのが最適か。

門番には堂々とした態度で話しかけ奴隷を購入したいと申し出ます。黒魔術の研究に活きのいい奴隷が何人か必要だ、と。
必要ならUC【ダークフレイム】などを披露し、さらには脅迫してみてもいいか。
「それとも、貴公らが我が黒魔術の実験台となるか?私はそれでも構わぬのだがな…」【恐怖を与える】


七々拏呀巳岬・夜刀碕
【WIZ】
奴隷を買いに来た悪い汚職聖職者として、潜入する。
どんな奴隷を買いに来たかという問いには、教会の雑用係兼見栄えや評判の為に若い女を2、3人程買いに来た、と悪い汚職聖職者を演じる。
会話の中で、相手を持ち上げ、意味深な単語や悪い人には通じる様な含みを混ぜ、注意を低姿勢で聞く金払いの良い客アピールも兼ねる。

「はい、皆さんお疲れ様です。少しの間ですが宜しくお願いしますね。」
「私ですか?えぇ、教会で神父をしております。流石に男一人では教会としての色々な活動に支障がありましてね。今まで縁が有りませんでしたが、ここは一つ外聞や雑務等で見栄えの良い物を専門家の方々から幾つか都合させて頂こうと……ね?」



 奴隷を買う者として、猟兵たちは門の前に立つ。
「すぐにでも乗り込んで大暴れしたいところですが……」
 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)がそんな気持ちを押さえつけるのは、下手な騒ぎで奴隷となっている女の子たちに危害を加えないため。
 ファラン・ウルフブラッド(深淵を歩く剣王・f03735)もセシリアに似た苦い思いを抱いている。
「よもやここまで規模が大きくなっているとはな」
 巨大な屋敷の中では、果たしてどれだけの奴隷が囚われ、どれだけの巨悪が蠢いているのだろうか。
 幾度となく壊滅させてもまた現れ、人を集めては市場を開く……ゴキブリとハイエナを合わせたような連中を思えば、ファランの胸には怒りが燃える。
 そうしてセシリアとファランは不快感をあらわにする中、七々拏呀巳岬・夜刀碕(微笑む血塗れ神父カリオストロ・f04982)はこれといって感情を覗かせない平素通りの微笑を浮かべている。
 ベルカ・スノードロップ(享楽を求め続ける"ようかん"司祭・f10622)が考えるのは、『甘いもの』という妙なヒントについて。
 どのような意味の奴隷であったとしても、体力を維持させるためならば甘いもの『のみ』というのはあまりにも不自然なこと。
(「容姿にも影響でますしね」)
 一体そこにどんな意味があるのかと考えながら、ベルカは召喚した『妹』に首輪をつける。
 既に奴隷を所有している者としてであれば、門番らの警戒も薄れ、奴隷を買いに来たという言葉にも信憑性が増すと考えてベルカは『妹』を連れてきたのだが、その『妹』を一瞥して門番は難色を示す。
「そういうのがお好みなら、ここの奴隷はお好みに合わないかもしれないぜ?」
「そうなのですか? それは、どういう意味なのでしょう」
「ンなのもちろん――おっと、そりゃ言っちゃいけねえんだった」
 易々と尻尾は出さないということか、門番は口を閉ざしてかぶりを振る。
「とにかく、そんな奴隷を連れているんならウチの奴隷は欲しくもないんだろう。さあ、帰った帰った」
 どんな奴隷を求めているのか分からない限りは、ここを通すつもりはないということなのか。
「はい、皆さんお疲れ様です。少しの間ですが宜しくお願いしますね」
 夜刀碕は一歩踏み出して、微笑のまま彼らへ言う。
「おい、アンタは何者だ?」
「私ですか? えぇ、教会で神父をしております。流石に男一人では教会としての色々な活動に支障がありましてね」
 色々な、というところに含みを持たせて、夜刀碕は彼らを見やる。
「今まで縁が有りませんでしたが、ここは一つ外聞や雑務等で見栄えの良い物を専門家の方々から幾つか都合させて頂こうと……ね?」
「見栄え……ねぇ」
 呟く門番たちは気のない風を装いつつも、チラチラと夜刀碕を眺めまわす。
 門番らが気にしているのは、夜刀碕の金のありそうな服装なのだろう。じろじろと不躾な視線を送りながら、門番はやはり首を横に振る。
「雑務と見栄えならウチの奴隷はお勧めできねぇなァ……どうしてもって言われても、なぁ。口先だけでは何とでも言えるからなぁ」
 ちらちらと意味ありげな視線を送りつつ、難色を示す門番たち。
(「袖の下が必要そうですね」)
 思ってベルカはあらかじめ用意していたものをと懐を探る――その間に、ファランとセシリアは進み出て。
「翼人か獣人、家事が出来る娘を何人か買う心算である」
「黒魔術の研究に活きのいい奴隷が何人か必要でな」
 ファランのお忍び用の服は地味ではあるものの、施された繊細な刺繍からは仕立ての良さが窺えるもの。
 セシリアの告げた言葉に門番らは少し気が惹かれたようだが、やはりうなずきはせずに。
「家事なら出来なくはないと思うが、ウチじゃなくても買えるだろう? 活きのいい奴隷もなぁ」
 敏感に金の匂いでも嗅ぎ取ったようで、ヘラヘラ笑いながらもうなずこうとはしない門番。
 そんな門番の様子に、ファランの手は思わず特大剣に伸びそうになる――即刻叩き斬りたい気持ちを堪えるファランの横、セシリアは手中に暗黒の炎を浮かべる。
「そうか、売らぬか」
 炎は、門番を囲むかのように増えていく。
「貴公らが我が黒魔術の実験台となるか? 私はそれでも構わぬのだがな……」
 今にも門番の頬を焼こうとするかのような炎に、門番らは思わず息を呑む。
 いまだ彼らが焼かれていないのはセシリアが加減をしているから。セシリアがその気になれば一瞬で炭となることが分かってか、彼らは怯えた表情で門を開けた。
「と、通れ……! 早く行け、すぐにだ!」
 少々手こずりはしたが、どうにか門を突破することには成功した。
 告げ口をしないようにとファランとベルカは彼らに金を握らせて、猟兵たちは門をくぐる。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

御宮司・幸村
WIZ
出入り商人になりすまし潜入を試みる
街で【情報収集】、主に製菓店や果物屋を重点に屋敷と取引のある商人を探して
判明したら普段の出入りで必要な物を確認、雇用人になりすます

どうも、毎度ありがとうございます
いつもの納品になります
あっ、今日はいつもの者が風邪をひきまして…
臨時で自分が来たんですよ、門番さんも体調には気をつけて下さいね
と、【コミュ力】を活かしつつ、【時間稼ぎ】

もしかしたら、他の方法で入る仲間もいるかもだしね
必要そうだったら、門番さんに差し入れたり
騒ぎがあったら「ひええ…お助け~」とか言って門番に抱きついて
足止めとかしてみるよー

【第六感】で状況に敏感に臨機応変で行動するよー


ハロ・シエラ
【WIZ】
奴隷売買。
悲しい事にダークセイヴァーではよくある話ではありますが、だからと言って見逃す事は出来ません。
吸血鬼が元締めだと言うなら尚更。
さて、それなりの規模の市場と言う事はそれなりに多くの「商品」を連れている商人もいるでしょう。
奴隷らしい格好でそこに潜り込みます。
気付かれても、迷子の奴隷を無料で拾える事となればあまり追求はされないはず。
必要ならば【誘惑】してでも商品にして頂きましょうか。
【物を隠す】のは得意なので出来れば装備は荷物に隠すなどして持ち込みたいですね。
不可能ならばダガーだけでも。
侵入後は【早業】で身を隠し、装備を回収して目的地へ。
奴隷の格好のままの方が都合は良さそうです。


チェチーリア・メアゲーディシオン
請け負った以上仕事はきっちりこなします。
私はやはり皆様と別行動の方がいいでしょうか?
まあ…私と似たような方が居れば別ですが。

※SPD

さて‥目立って気づかれないように音を立てずに隠れて中に入ってもいいけど。【第六感、目立たない】(プランB)

やっぱり門番は邪魔ね。サクッと殺しちゃおうかしら。
【Bloody Dance】を使用し暗殺者に伝わる身のこなしで加速し、一気に殺し、攻撃されたら見切ってもう一人も声をあげる前に喉を切り裂き暗殺。
苦しまないように一瞬で殺すのは私なりの優しさよ?【目立たない、見切り、戦闘知識、暗殺】(プランA)

どうしても全く違う考えの他の猟兵と一緒になった場合はプランBね。


満月・双葉
【SIRDで参加】
うーん、なんか嫌な予感がする。
可能ならば事前にカエルの大捜索を使用し、安全に潜入できそうな場所、ルートなどを下調べしておきます。
潜入時、ユーベルコード潜華を使用。
手を繋ぐ対象律さん、他に援護が来る場合はそちらの方と。
まぁ、僕と手を繋ぐ必要があるので、その辺は我慢してください。
ユーベルコード使用とともに、暗殺の技術を応用、目立たない動きを心がけ、よりバレにくく動く様にします。
何か積荷を搬入する作業をしている人達に紛れることで、音や匂いは消します。
その作業がない場合で、見張りの意識をそらす必要があると判断した場合は時限式の爆竹を仕掛けて、爆発したすきに入り込みます


江戸川・律
【SIRDで参加】 事前に「変装」+「情報収集」で、搬入している人達と搬入のタイミングなどを下調べしておきます。
今回はユーベルコードで姿を消しつつ
搬入のタイミングを狙って 裏門をくぐる作戦です。
俺はより成功率を高める為に
ユーベルコード「ペンは剣よりも強し」を使用。
門番及び周囲の状況を先読みしながら、空いた片手で先に決めていた簡単なジェスチャーを行い、意図を仲間に伝えます。
双葉の他に、他のメンバーが参加する場合は
追加でユーベルコード「影の散歩者」を使用
追加メンバーに触れて姿を消します。
また「戦闘知識」の技術を応用、足音や気配を消しつつ、
よりバレ無いように気を配ります。
アドリブ歓迎です。



 御宮司・幸村(ニュータイプ・レトロゲーマー・f02948)は屋敷へ向かう前に、まずは周囲で情報を集めることにした。
『甘いもの』を買い求めているのなら、それを売った店があるはず……その考えは見事的中し、幸村はひとつの菓子店へ辿り着いた。
 カビの臭いがこびりついた、薄汚い店がどうやら菓子を卸しているらしい。
 幸村はその店の雇用人に成りすまして、空っぽの菓子箱を担ぐ幸村。

 幸村がそうして調査をする間に満月・双葉(星のカケラ・f01681)は周辺をカエルたちに調べさせたが、潜入ルートがこの裏門のほかにないことは間違いなさそうだ。
「ルートは1つだけですね」
「じゃあ、タイミングに気を付けないとな」
 双葉の言葉に江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)は言って、荷物の搬入の機会を待つことにした。
 ――待っていた時間はそう長くはない。搬入のために姿を見せたのは幸村のみで、双葉や律が紛れるのは少し難しいようだった。
「どうも、毎度ありがとうございます。いつもの納品になります」
「ああ、どうも……いつもと違うな。新入りか?」
「あっ、今日はいつもの者が風邪をひきまして……臨時で自分が来たんですよ、門番さんも体調には気をつけて下さいね」
 そうして門番と幸村が会話をする傍ら、ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)はゆっくりと門へ歩み進める。
 奴隷売買は、悲しいことだがダークセイヴァーではよくある話。
 だからといって決して見逃すことは出来ない……元締めの吸血鬼がいるのならば尚更だと感じて、ハロは奴隷のような恰好で門をくぐろうとする。
 辺りには『商品』を連れ歩く奴隷商もそれなりの人数がいる……とはいえ門番は気になったのか、ハロを呼び止める。
「おい、そこの。勝手に何をしている?」
「……奴隷でもいいんです。ここに置かせてください……」
 誘惑するように呟いて、ハロは門番らを見上げる。
 ハロの赤い瞳が魅力的にでも映ったのだろうか。門番らは困ったような顔を見合わせて。
「いやしかし、困ったな……勝手に商品増やしていいのかどうか……」
 奴隷に見えるようにと普段の軍服ではないハロだが、それでもダガーは隠し持っている。
 あまり長く話をすることになれば、気付かれる可能性も高まってしまうかもしれない――そうなれば、他の猟兵たちや囚われている少女たちにも危険が及ぶ可能性は高いだろう。
 そんな様子を見ていたチェチーリア・メアゲーディシオン(魔性の蝶・f13662)はダガー『Bloody Moon』を手にする。
 請け負った以上仕事はきっちりこなすのがチェチーリアの信念。
 その上、この門番らは障害にしかなり得ないとチェチーリアは判断した。
(「サクッと殺しちゃおうかしら」)
 喉を裂いて、苦しまないように一瞬で――そう思ったチェチーリアが飛び出るより一拍早く、時限式の爆竹が炸裂した。
「な、なんだ!?」
 爆発音に門番らは瞠目し、動揺をあらわに声を上げる。
 爆竹を投擲したのは双葉。
 積荷搬入のタイミングで紛れ込もうと思っていた双葉だったが、残念ながら今回はそのタイミングを取ることが難しい様子。
 であれば門番の意識を逸らすべきだと感じて、双葉は時限式の爆竹を仕掛けていたのだ。
「行きましょう、律さん」
「ああ、急ぐぜ」
 双葉と律が手を取れば、律の姿がかき消える。
 律には門番の様子が、十秒先の未来を見てきたかのように感じ取ることができる。
 暗殺の技術を応用して目立たないように、門番の死角へ回り込むようにと動いたおかげか、門番らは二人がいることに気付いた様子もない。
 工夫を施したお陰か、双葉と律の二人は危なげなく門の向こう側へと辿り着くことが出来た。
 しかし、まだハロとチェチーリア、そして幸村は門を突破はしていない。
 爆竹は音と共に煙も噴き出させている。幸村は驚いたようによろめいて門番にぶつかると、びっくりした――風を装って、門番へ思い切り抱き着いた。
「ひええ……お助け~!」
「う、うわっ!?」
 思い切り抱き着かれて動揺した門番は転倒。幸村の放り投げた菓子箱に頭を突っ込んでじたばたともがいている。
 二人の門番を巻き込んで足止めをする幸村のおかげでハロも門の突破に成功。
(「装備の回収を急がなければいけませんね」)
 今後も奴隷の服装の方が都合の良いことはあるかもしれない……そう考えながら、ハロは隠した装備を回収して目的地へと急ぐ。
「この分なら、殺す必要はないかしらね?」
 チェチーリアは刃を隠すとゴシックドレスの裾を翻し、彼らの命を奪わずに駆け抜ける。
「命拾いしたわね。安心なさい」
 微笑と共に言葉を残して、チェチーリアの姿が門の向こうへと消えた。
 ――潜入を試みていた猟兵らは、自分を除いて全員が成功したようだ。
 幸村はそう判断すると、抱き着きすぎて目を回している門番らをその場へ捨て置いて門へと向かう。
「さて、何が待ってるんだろうね」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『争う人々』

POW   :    腕っぷしを見せて注目と信頼を集めるぜ!

SPD   :    住人の間に割り込みテクニックで喧嘩を止めるよ。

WIZ   :    仲間割れの無意味さを説いて落ち着かせましょう。

👑11
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 奴隷の閉じ込められている部屋を開けると、辺りは甘い香りに満ちていた。
 甘い香りは、菓子や果実のものだけではない。この少女たち自身からも、香りは漂っている。
 香水とはまた違った香り――一体、どうしてこの香りは少女たちから漂っているのだろうか。

 ここに閉じ込められているのは少女の奴隷。
 しかし、その言葉から連想する姿と、少女たちはかけ離れていた。
「私たちは食べなきゃ『いけない』のよ。見世物じゃないのよ。早く出て行きなさいよ」
 丸く肥えた少女の体は、病的なほどに。
 少女の手には菓子と果実。
 絶え間なくそれを食べながら、しかし少女たちは手にした食物への不快感をあらわにしていて。
「出て行きなさいよ。出ていけ……ちょっと、何してんの! アンタ、自分の分の食べ物を私に寄越したでしょう!」
「やってないわよ! アンタこそ、さっきの取り分で自分だけ小さい菓子を取ったでしょう!」
 諍いを起こす、太った少女たち。
 彼女たちを仲裁し、話を聞かなければ、この檻の正体を知ることは叶わないだろう。
御宮司・幸村
WIZ
他の猟兵さん達の出方を先ずは伺う
その際、技能【情報収集、学習力、コミュ力、第六感、世界知識】を適宜使用

状況や仲間達の行動から女性の言動をじっくり観察
手持ちのデバイスで情報を纏めて仲間と共有
情報を制する者は世界を制すってね!

得た情報の中で得に女性の態度が変わった部分は慎重に扱う

お嬢さん達、そのケーキ美味しそうだね
おじさん、凄くお腹ペコペコなんだ
ひっとつ私に下さいな~と、KYを装い諍いの原因を取り除こう
他の悪者が居たら彼女らがお互いの溜飲が下がるだろうしね
(ADVとか恋愛SLGではお馴染みの攻略パターンだし♪)

落ち着いた様子になったら、話を聞いてみるよ
伯爵が言ってた事とか、こうなった経緯をね


満月・双葉
【SIRDで参加】
【WIZ】
カエルの大捜索を用いておき、周辺を警戒は続けます。
自身でも、視力、暗視、聞き耳を使い警戒しておきます。
少女達もよく観察し、匂いの出処を詳細に探ります。少女達の何処から漂ってくるのか。
さて、説得ですね……奴隷と言う割には肥えていますが…食べなきゃいけないと言うあたり、食べる事が仕事なんですかね?
コミュ力を使用しつつ話しかけ、恐れることがあれば鼓舞して落ち着かせます。
体に害がないのであれば、時折つまみ食いをして目の前の食物を減らしつつ和ませようともする。
まぁ、僕達が居ても食べられるでしょう。
そして、争っていてもどうにもなりませんよ。
何があったのですか?

アドリブ歓迎


ファラン・ウルフブラッド
なるほどな。これは確かに門番達からすれば、我等は『場違いな客』だと言わざるを得ないか。

【行動:POW】
真化と同時に【存在感】を発動し、注目を集めます。集めた後は檻を【怪力】を使用してこじ開けます。それでも壊れない場合はUCを使用し、檻の一角を溶断します。
「聞け。もう無理をして食べる必要はない。我等は君達を救出に来た猟兵集団だ」と少女達に優しく声をかけ【誘惑】します。 食べる事から意識を離させて、話が出来る状況を作ります。

疑問1:何故そうまでして食べなければいけないのか?
疑問2:この場所で奴隷を使って何をするつもりなのか?
少女達の分かる範囲で聞き取り調査をします。


※アドリブ・絡み歓迎。


チェチーリア・メアゲーディシオン
(なんて醜い争いを…。)
内心ため息をつき、話を聞く為さっさと行動しましょう。

※連携可能

まずはこちらに気を向けさせないいけないでしょう。
【目立たない】ように近づきお菓子などを【盗み攻撃】で奪い【物を隠す】

暴れられたら【見切り2】で避けながら【コミュ力】で、「落ち着いて下さい。質問に答えて頂ければ、これはお返しします。」と言いながら彼女達の言っていた『食べなきゃいけない』理由でも聞きましょうか。

ええ、必要なら微笑みながら【恐怖を与え】て【賢者の影】。
怪我をさせる訳にもいけませんし、なにより話が聞けないと困りますからもちろん最大限手加減しますよ?


江戸川・律
【SIRDで参加】
【WIZ】
この世界で、太るぐらい食べられる環境に居るのは、ある意味幸せなのかもしれないけど
強制されるのは拷問と変わらないからなぁ…
全容を知る為にも少女たちから話を聞く必要がある訳だ
ただ『食べなくてはいけない』という
強迫観念から正常な判断が出来る状態では無いようなので
まずはコミュ力と言いくるめで落ち着かせることからスタートかな?
気になるのは匂いだな…
催眠系の何らかの術と踏んで掛かった方が良いかもしれない
換気できるなら換気したいが難しそうだなぁ…
上手く落ち着かせられたら、ココに置いて置く訳にもいかないし
「幻影の城」で彼女たちと食料を
別々のページに一時保護するよ
アドリブ歓迎


イヴ・シュプリーム
【WIZ】
心情:私も……甘いものは好きだけど……これは異常ね……
菓子と果物だけを食べさせて育てた奴隷……心当たりがあるわ……随分と悪趣味なやり方ね……
とにかく……今はこの人達を落ち着けさせないといけないわね……

戦術:【世界知識】により、奴隷達が『桃娘』の一種であると推測します。彼女達が菓子類をひたすら食べるよう命令されているのも、それを裏付けていると考えます。
仲裁については、奴隷達に【囚ワレル心身】による【催眠術】を使用。精神の沈静化と、奴隷商の発した命令に対する強迫観念を取り除きます。

「……貴女達は……利用され……消費しつくされる……それでもいいの……?」

(アドリブ歓迎)



(「なんて醜い争いを……」)
 溜息をつきそうになるチェチーリアは、部屋中いっぱいの菓子と果実へ目を向ける。
 門を突破した双葉と律の視線は檻の中の少女たちへ。
(「この世界で、太るぐらい食べられる環境に居るのは、ある意味幸せなのかもしれないけど」)
 そう思う律であっても、少女たちが望んで食べているわけでないことは分かる。
 双葉はカエルたちを使って周辺の警戒は続けながら、眼鏡の奥の瞳でじっと少女を見つめる。
 匂いが、果たしてどこから漂っているのか――それを確かめるように感覚を研ぎ澄ませる双葉だったが、少女たちは互いに言い争い、猟兵たちに目を向けない。
「まずは気を向けさせましょうか」
 呟いたチェチーリアの手は少女たちの手元にある菓子へ伸びる。
「あっ……」
 チェチーリアはそれを口にするわけではなく、少女たちから見えないように隠し持っているだけ。
 それでもたちまち少女たちは顔を青ざめさせて、チェチーリアへと手を伸ばす。
「か、返して! それを返して! それがないと……私達は……!」
「落ち着いて下さい。質問に答えて頂ければ、これはお返しします」
 暴れまわる少女たちの太い腕はチェチーリアには届かない。
 動揺を隠せない少女たちだが、言葉は届いたようだ。そわそわと落ち着かない様子の少女たちへと、チェチーリアは問う。
「食べなきゃいけない理由を聞きましょうか」
「……」
 どう答えたものかと、迷いを覗かせる少女たち。
 そんな彼女たちへ、双葉は訊く。
「奴隷と言う割には肥えていますが……食べなきゃいけないと言うあたり、食べる事が仕事なんですかね?」
「……そうよ。食べなきゃいけないの」
 怯えた色を覗かせて、少女は手元の中に残っていた菓子を、嫌々ながら一口食べる。
「僕も食べても良いでしょうか?」
 言いつつ双葉はお菓子をひとかけら貰って。素朴な焼き菓子の見た目をした菓子は、過剰なほどの糖の味が感じられるばかりで、毒性がない代わりに旨味もないようなものだった。
「さっさと出ていけ。見世物じゃないのよ」
「まぁ、僕達が居ても食べられるでしょう」
 双葉の言う中、律が気にかかったのは漂う匂い。
 匂いは常に一定ではなく、強くなることもあれば弱くなることもある――双葉が会話をする間にその理由を考えていた律は、匂いが強くなる時が少女たちが何かを喋っている時だということに気付く。
 少女の呼気に混じる甘い香り。
(「催眠系の術ではないみたいだな……」)
 菓子に毒性がないことからも、律はそう感じる。
 何かを食べた後に食べ物の香りがほのかに漂うことはあるかもしれないが、至近でもないのにこれほどに漂うというのは異常なことと律には思える。
 そうして話を聞いていくチェチーリアと双葉のお陰で分かった情報を、幸村は手持ちのデバイスで纏めていく。
 食べることを強要されている少女たちは、供給されている『甘いもの』を決して歓迎はしていない――その苛立ちもまた、少女たちに諍いを起こさせた原因かもしれない、と幸村は感じて。
「私だって食べたくない、こんな体になりたくなかった! でも、食べなきゃダメだから、それでアイツが大きいお菓子を押し付けるから――」
「お前は食べかすこぼすふりして食べる分を減らしてるんだからそのくらい我慢しなさいよ!」
 話を聞いている間も、ふとしたことで少女たちは争い合う。
 そんな少女たちの間に手を伸ばして、幸村はお菓子をひとつつまみ。
「お嬢さん達、そのケーキ美味しそうだね! おじさん、凄くお腹ペコペコなんだ……ひっとつ私に下さいな~♪」
 空気が読めないかのように振る舞えば、少女たちは突然のことにきょとん顔――そして、むっとした表情で。
「食べ過ぎないでよ。私達が食べないと……そうしないと、ひどいことになるんだから」
「そうよ。食べないと……でも、食べても、…………食べないといけないのよ」
 ね、と顔を見合わせる少女たちは、先ほどの争いの名残を感じさせない表情で結託。
 悪者扱いされてしまう幸村だったが、彼女たちのお互いの溜飲は下がったようなので問題はないのである。
 幸村、チェチーリア、双葉と律……仲間の猟兵たちが集めた情報に、イヴは青い目を伏せて。
(「心当たりがあるわ……」)
 女の子に菓子や果物を食べさせ続ける――悪趣味な行いに、イヴはひとつの推測を行う。

 ――『桃娘』。

 都市伝説とも、実際にあるのだとも言われている、その存在。
 その一種ではないかと推測するイヴは、少女たちへ問う。
「……貴女達の……血や肉を……甘くしたいと……そう言われたことは……ある……?」
 問うた瞬間、少女たちの顔色が一斉に変わる。
「――! どうして、それを……!」
 イヴの仮定は正しかった。
 少女たちが菓子を与えられ続けているのは、その体液や肉を甘くし、『その手の客』へ売りつけるためだったのだ。
(「それなら……危ない……状態ね……」)
 甘い物を得続けている少女たちの呼気が甘く感じられるということは、少女たちの体は既に甘味に侵されているとも言えるだろう。
 そのせいで肥満をしていることも含め、少女たちの体は危うい。すぐにでも、ここから逃がしてあげなくてはいけないほどに。
「なるほどな」
 そんなイヴの推測、そこから分かる事実に、ファランはうなずく。
 そういうことであれば、門番たちが自身を『場違いな客』として扱ったことにも納得がいく……ファランは思いつつ、己を真の姿へと変える。
 甲冑姿に変わったファランへと少女たちの視線が集まる――彼女たちの目の前でファランは檻の柵を掴むと、ぐいとひん曲げた。
「聞け。もう無理をして食べる必要はない」
「え……?」
「我等は君達を救出に来た猟兵集団だ」
 食べなければいけない理由も、奴隷を使って何をするつもりだったのかも、明白。
 念のためファランは今一度尋ねてみると、少女たちは遠慮がちに、言葉を紡いだ。
「……体を甘くするのよ。甘い血とか肉とかは、若返りの効果があるから売れるって……」
 若返りの効果がある、というのは彼女たちを支配する奴隷商の売り文句なのだろうか。
 これまでに猟兵たちが少女たちと重ねた言葉、真実を言い当てたイヴののお陰で少女たちは素直に知っている情報を述べた。
 ――これで、ここに集められた奴隷たちをどうするつもりだったのかという奴隷商の狙いは看破することが出来たと言えるだろう。
「……」
 イヴの瞳から発せられるのは精神感応波。
 知っていることを全て言ってしまった、ということで少女たちの気持ちは昂り始めていたが、沈静して。更に奴隷商からの言葉に精神を囚われていた少女たちの強迫観念を取り除いてあげて。
「……貴女達は……利用され……消費しつくされる……それでもいいの……?」
 檻は曲げられ、彼女たちはいつでも逃げることが出来る。
 律の手には記者手帳。このページに触れさえすれば、少女たちはこことは違う空間へ逃れることが出来るのだ。

 迷いながら、己のこれからを恐れながら。
 それでも少女たちは、この檻を抜け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『金の亡者』

POW   :    サイコキネシス
見えない【サイキックエナジー 】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    千里眼射ち
【10秒間の集中 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【タール】で攻撃する。
WIZ   :    黒縛
【 タール】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 奴隷のいない、空っぽの檻。
 それらを前にする猟兵たちの背後で、部屋のドアが開く。
「オヤァ。私の奴隷タチが、いないようデス」
 軋むような声――タールのような体を引きずって、『金の亡者』は姿を見せる。
「金にナル奴隷タチ……ドコへ行ったのでショウ?」
 呟きながら、『金の亡者』の視線は猟兵たちへ。
「私の檻を壊したのであれば……償っていただきまショウ。少しでもリエキを出さなければ、デス」
 そして『金の亡者』は、猟兵たちと向き合う。

 ――ここは甘飲の檻。
 真に少女たちを解き放つための戦いが、始まる。
満月・双葉
【SIRDで参加】
連携重視

攻撃は第六感や野生の勘も用いて見切り、避けられないものは盾受けや武器受け、オーラ防御で防ぐ
ダメージは激痛耐性で耐えます


地形の利用、暗殺、目立たぬ動きを使用し死角に潜み、騙し討ちを行う


桜姫でなぎ払い、吹き飛ばす2回攻撃
スナイパーですので銃で遠くから打てますし零距離射撃も得意です
大根で鎧砕きし更に傷口を抉ったり
馬の置物を投擲して気絶攻撃を放ったり
虹瞳で生命力を削り取る

そして、ここぞと言う時に虹色の残存を見せる早業で懐に入り込み、零距離射撃で鎧無視攻撃を使用しつつユーベルコードをお見舞いする

…ようロリコン。殺害案件だな。
僕の攻撃は甘くないぞ、アンタ何ぞおでんの具にもならねぇ


御宮司・幸村
未だにこの世界は奴隷制度が蔓延ってるのな
そーゆーの、ゲームの中だけで十分
なあ、因果応報って知ってる~?

やった事は、周り巡って自分に返ってくるって意味さ!

【戦闘知識】タールが命中したらUC封じってトコか
なら【先制攻撃】召喚「インベーダーズ!」

当たらなければどうという事はない、まず115体の内45体を自身の防御用に展開
タール攻撃の物理的なバリアにする

残り70体は敵の全方位に散開
1対1体が弱くても、使い方次第でこういう事も出来る
【一斉発射、鎧無視攻撃、鎧砕き】
侵略せよ、インベーダー!オールレンジ攻撃

どうした、許しを請えよ?
まぁ、やめないけど
お前、あの娘らがやめてって言った時、どうだったよ
それが答えだ


江戸川・律
【満月・双葉のサポートとして参加】

双葉を守りながら「地形の利用」でうまく
遮蔽物を使いながら立ち回ります。
形状や経験からタール中心で攻撃してくることを
「戦闘知識」で予測して

ユーベルコード【ペンは剣よりも強し】の
「10秒先を読む能力」で敵の攻撃タイミングを「先読み」
声を掛け回避のタイミングを伝えます。

攻撃は、「先制攻撃・早業・2回攻撃・援護射撃」を乗せた
ブラスターの熱線を「先読み」で敵の行動を予測しながら
嫌がらせのように的確に射ち放って攻撃の初動を潰していきます。

悪いけど、その動きはもう「見え」てる
俺が居る限り、オマエの思い通りにはさせねぇよ!!

アドリブ大歓迎です


チェチーリア・メアゲーディシオン
※連携可

やっとボスのお出ましですか。
貴方は敵、これは“合法”―――ここで切り刻んでも何も問題はないでしょう?

戦闘中、常に【戦闘知識】使用よ。

敵の攻撃は全て【第六感】を使い【見切り2】。

それと他の猟兵の攻撃に紛れ【目立たない】ように近づき【咎力封じ】。

あとは【Bloody Dance】で攻撃よ。暗殺者に伝わる身のこなしで加速しつつ【暗殺2】と【傷口をえぐる】で与えるダメージを倍増ね。
やっぱりこの時が楽しいわね♪

(‥‥アイツの光ってる部分を切り裂いたら何か光物でも出てくるかしら?)


ファラン・ウルフブラッド
オブリビオンが奴隷商の真似事をするとはな、片腹痛いわ。貴様等にこれ以上好き勝手はさせんぞ。

【行動:POW】
敵のサイコキネシスには【第六感・見切り】を発動し対応。【フェイント・残像】でタイミングをずらして翻弄します。

攻撃時は【先制攻撃】からの【怪力・衝撃波・2回攻撃・マヒ攻撃・属性攻撃(火)】による早くて重い斬撃のラッシュを叩き込みます。
剣には【生命力吸収】を付与しておき、斬撃と同時に生命力も強奪します。

「貴様にも償いの時が来た。対価は、貴様の命一つ!我が民達を不当に扱った罪を、我は断罪する!」

戦闘後は奴隷商の館をどうするか話し合い、不要なら焼き捨てます。

※アドリブ・絡み歓迎。


イヴ・シュプリーム
心境:お金……ね。
『魔法』でいくらでも作り出せる金貨や……宝石よりも……
『魔法』で作れない命の方が大薛だと思うのは……私だけかしら……?

戦術:収束した【叡知ノ光】をで、【全力魔法】【一斉発射】による攻撃を仕掛けます。

「フォーメーション……ペネトレイト……!」

タールによる攻撃には召喚した魔陣による【盾受け】で対処します。

(もし、とどめだった場合、【創造スル御手】により、コインを一枚作り出し、投げ渡します)
(「地獄の悪魔が……それで納得してくれることを願うわ……」)
(「躯の海にも……地獄はあるのかしらね……?」)
(「……あることを願うわ……」)

(アドリブ歓迎です)



「なあ、因果応報って知ってる~?」
 ゲームの中だけで十分、と薄汚い檻を見やりつつ、幸村は金の亡者へ問いかける。
「サテ……良い奴隷商の元に、良い奴隷が集まるというコトでショウカ?」
 どろり。
 首を傾げたのだろうか、亡者の体から滴る黒いものが、甘い残り香を残す周囲へ不快な臭気を漂わせた。
「やった事は、周り巡って自分に返ってくるって意味さ!」
 告げる幸村の号令の元、百を超えるインベーダーが姿を見せる。
 半分にも満たない四十五体は幸村の警護を。残る七十体が亡者へ殺到する中、チェチーリアはプラチナブロンドを揺らし、不定形の肉体へとダガーを突き付ける。
「貴方は敵、これは“合法”―――ここで切り刻んでも何も問題はないでしょう?」
 存分に刃を振るえることの喜びが、チェチーリアの唇から零れ落ちる。
 七十ものインベーダーに視界を潰された亡者からすればチェチーリアの姿を認めることは至難。
 そんな中でファランは神剣バルムンクに炎を纏わせ接近して、重い一撃を叩きつける。
「オブリビオンが奴隷商の真似事をするとはな、片腹痛いわ」
 二撃目が来る――衝撃を逸らそうと体を歪める亡者へと、ファランは二撃目をすんでのところで止めて別の方向から刃で貫く。
「ガッ――!?」
「貴様等にこれ以上好き勝手はさせんぞ」
 体勢を崩したところへ更に身を刻まんと猛る刃。
 連撃を受けながらも亡者はタールをファランへ叩き込むが、その攻撃の多くは見切られる。
「ダガ、何度デモ……!」
 質量で圧そうというかのように亡者の体は幾条にも分かれて、ファランもその全てをかわしきることは不可能。
「その程度で満足してるのかい?」
 煽るような幸村の言葉に躍起になる亡者だが、攻撃を受けているはずのファランは大きな傷を負った様子がない――亡者を刻むたび、炎で舐めるたびに、生命力を掠め取っているからだ。
「侵略せよ、インベーダー!」
 攻撃の余波を浴びて幾分か数を減らしたとはいえ、それでもインベーダーは数十にはのぼる。
 幸村の命令に従って輝いたかと思えばオールレンジ攻撃の発射。
 程々の強さであっても集えばそれなりの、かなりの威力にまで上り詰めて、亡者の澱んだ体に大穴を穿つ。
「どうした、許しを請えよ?」
 苦しみもがく亡者へと告げる幸村は、しかし決してやめるつもりはなく、続けての攻撃を命じる。
「お前、あの娘らがやめてって言った時、どうだったよ。それが答えだ」
 何度もの攻撃に穴だらけの亡者の姿……しかしタールのごとき亡者の体は、空いた穴も仮初に塞ぐことは出来る。
 にゅるりと薄墨のごとく体を広げて穴を閉じようとする亡者だったが、それより早くチェチーリアのダガーが隙間を裂いた。
「見せてあげる」
 傷口を広げるかのごとく両断。
 紅の蝶を頭の上で翻らせるチェチーリアが引き裂けば、塞ぐことも出来ない痕が亡者に刻まれる。
(「……アイツの光ってる部分を切り裂いたら何か光物でも出てくるかしら?」)
 こんな姿になっても亡者は依然として宝石のようなものを腕に抱く。
 チェチーリアの今度の攻撃はダガーの投擲で宝石の中央を貫くもの。インベーダーの隙間から叩きつけられた攻撃に亡者が小さな悲鳴を上げ、チェチーリアはダガーの回収がてら宝石の内側を覗き込む。
 砕かれた外側から転がり落ちるのは小さな光る石……価値があるものかどうかは分からないが、その輝きだけは魅力的だと感じて、チェチーリアは碧眼を細める。
「ヤメロ……金、金金金! 金にナルモノはヒトツも……!」
 金切り声で叫ぶ亡者へと、イヴは独りごちる。。
「『魔法』でいくらでも作り出せる金貨や……宝石よりも……『魔法』で作れない命の方が大切だと思うのは……私だけかしら……?」
 ――この亡者には分からずとも、ここに集まる猟兵たちとは分かち合える、そんな気持ち。
「黙りなサイ!」
「イヴ、避けろ!」
 亡者と律の声はほぼ同時に。
 十秒先を知るかのように律は亡者の攻撃の軌道を読んでいた。お陰でイヴは一筋の傷を負うこともなく、収束した叡知ノ光を亡者へ向けることが出来る。
「フォーメーション……ペネトレイト……!」
 純エネルギーの放出をかいくぐって双葉は桜姫を振るって、歪曲した檻の隙間に潜り込んで攻撃を避けると再び肉薄して亡者を部屋の隅にまで吹き飛ばす。
 至近へ迫った双葉へ反撃しようと亡者は蠢くが、そのたび律はディテクティブ・ブラスターから熱線ビームを放ち、執拗にその行動の妨害を。
「悪いけど、その動きはもう『見え』てる」 
 たしなめるように弾ける熱線が、亡者の体をかすめるように灼いていく。
「俺が居る限り、オマエの思い通りにはさせねぇよ!!」
 律が亡者を牽制している間にと双葉が前線から離脱、再度インベーダーらに道を開けてから、亡者の攻撃を浴びたインベーダーが消滅した瞬間を狙いすまして馬の置物を投擲。
「何ッ――」
 馬の置物に気を取られた亡者は、虹色の残像を残し迫る双葉の姿に気付くのが遅い。
 気付いてなお動けずにいるのは、動けば律の熱線が己の命を焼き討つと分かっているから。油断ない律の漆黒の眸に射抜かれた亡者の姿を認め、ファランは炎纏う剣を掲げて。
「貴様にも償いの時が来た。対価は、貴様の命一つ! 我が民達を不当に扱った罪を、我は断罪する!」
 応じるかのように強くうなずいたのは双葉とイヴ。
「……ようロリコン。殺害案件だな」
 亡者との距離を零まで詰めた双葉の手には、大根。
「僕の攻撃は甘くないぞ、アンタ何ぞおでんの具にもならねぇ」
 高速にして全力の一撃が、亡者の体を断裂させる。
 断裂した肉体の形も留めず放たれた魔導レーザーはイヴによって。
 背中を飾る大きなリボンも膨れるほどのレーザーを放った直後、イヴは一枚のコインを亡者へ投げ渡して。
「地獄の悪魔が……それで納得してくれることを願うわ……」
 果たして、骸の海にも地獄はあるのかどうか。
「……あることを願うわ……」
 そんなイヴの呟きを最期の言葉として、亡者は闇へと沈んで消えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月10日
宿敵 『金の亡者』 を撃破!


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 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は満月・双葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト