
桃枝・重吾
【華と水着】
基本お任せで、シチュエーションとありそうな出来事、
重吾の設定を並べていきますので、
前回はノベルの要領がわかっていなかったので、
今回は星を余分にいれておくので、
好きに遊ばせてあげて下さい。
◼️設定
長いので読み飛ばしても
◼️設備
星降丸、デコトラ型スーパーロボット、変形合体するタイプ。合体しないと人形にならないタイプで、他のユニットは現在合流していない。
古代兵器。
主人に厳しく手綱を握るロボ。
ガルフォードとパピー的なの関係。
悠々荷台、手荷物からトラック荷台まで変幻自在な古代兵器。
重吾の居住区画やアストロキマイラファッションやキャンプする際の生命維持やらもこれのお陰で普段は普通に普段着で船外活動やキャンプを惑星上と同じ感覚でしている、重吾が使っているように見えても星降丸が制御している
◼️重吾
トンチキが普通の物理法則してる
SF系星系にある、由緒正しい農業惑星の農家の三男、
ブランド作物も取り扱ってるので実家はそこそこ裕福。
出身星そのものは、どこにでもある過去に滅んだ王家の末裔とか住んでたり、古代兵器が封印されていたりのどこにでもある辺境惑星。
最近、若い頃ほど無茶が利かなくなってきた微妙なお年頃。
王、と言うものが現代語に直した際の意味の食い違い、実態としては星降丸の生体認証キー。
複製が出来ない仕様でクローンや組織の培養も出来ない、当然、子供も残せない。
重吾の家系で一代に一人だけ偶然因子が組上がるとライガーに産まれてと王になる仕組み。
生体認証キーとして自己保存性がとても高くとても丈夫、
王が産まれないと星降丸も起動しない。
◼️仕事
組合に所属して働く
恒星間貨物船運転手普段はある程度決まったルートを巡回して各惑星間の物資を回しているが、
個人用ワープゲートを持っているため、融通が利く人員
◼️シチュエーション箇条書き、
アドリブ、展開お任せで、あくまでもありそうなシチュエーションの羅列なので。
前回の続き、
断食でちょっとサイズが怪しかった水着が無事に着れました。
普段行くような海浜惑星より明らかにランクが上なリゾート惑星、宇宙港から出るとレイを貰ったり俄然上がるテンション、家族と合流、財布の中身!
短期バイトか、おニューの水着を犠牲にする可能性があるフードファイト大会か。
家族とバーベキュー、冒涜的な見た目の高級食材!
アバンチュールの目論見と甥っ子達
「し、死ぬかと思ったよ……私の休暇、あと6日かぁ……」
ここへ来る途中、3日も超辺境の小惑星の重力圏に捕らわれた上に、相棒の宇宙デコトラの星降丸に小惑星の屋外へ締め出されたため、ずっと絶食を余儀なくされて意識が朦朧としていた。
それでも更に1日かけて、ようやく家族と親戚一同が先乗りしていた海浜惑星のキャンプ地に到着できた。
搭乗口から出てくる重吾を、ナイスバディの魚人種宇宙人のおねえさんが出迎えてくれる。首にかけてもらったレイに重吾のテンションは少し持ち直した。
ちなみに宇宙港で星降丸を路上で走らせる手続きに1時間かかり、実際に家族と親族がいる海岸へ到着したのは午後になってからであったが。
「着いた……腹減った……腹ごしらえしたいけど、そうか、水着に着替えないとだね……」
フラフラになりながら更衣室へ向かう重吾。
いつもなら星降丸が食料を供給してくれるのだが、移動中も先程の燃料費横領の件にひどくご立腹でストライキ中である。どうやら自分と同じ苦しみを味わって反省を促すのが目的らしい。
その甲斐あってか、重吾の出っ張ったお腹が3日間の絶食でぺったんこに凹んでいた。
「これは……嬉しいやら、切ないやら、だなぁ」
重吾は紫紺色のクォーターパンツ水着に
支子色とコーンフラワーブルーのノースリーブパーカーを羽織ると、一直線に海の家へと向かっていく。
すると、そこで偶然にも重吾の家族と親戚達と遭遇した。
「あんれ、重吾! 来てたんならさっさ言ってくれりゃよかったんに」
母親がかき氷をしゃくしゃくと崩しながら小言を漏らす。
「まぁずちぃっとも連絡寄越さねから、もう来ねぇかと思った」
父親も焼きそばを食べながらビールを中ジョッキを楽しんでいる。
「重吾おじ~遊んで~!」
「お小遣いは~? 重吾おじ~!」
そして重吾を囲む甥っ子姪っ子達。
しかし、今は腹ペコの重吾は甥っ子姪っ子達を振り切り、家族と別のテーブルに着くと、やけにパリピなテンション高めの店員を呼びつけて注文する。
「塩ラーメン野菜マシマシ麵やわ大盛り、かき氷練乳イチゴ食後で、あと、とりあえずウーロン茶大ジョッキで」
「ヘェェイッ! 塩ラヤサマシメンやわダイッ! とりまウーロンダイジョか~ら~の~? カキゴレイチ食後、承りやした、Fooooo~! ハッピーサマータァイムッ!」
陽キャの極みのような店員が呪文めいたオーダーを読み上げて厨房へ戻っていった。
なんと騒々しい海の家なのだろうか……。
「母さん、父さん、遅くなってごめんね。実は……」
これまでの経緯を重吾はおずおずと話すと、案の定怒られてしまう。
「なぁに馬鹿な事やってんのね! 横領って犯罪だろがい!?」
父親の罵声に重吾は目を逸らしながら弁解する。
「い、いや、ほら? 私は一応これで個人事業主でしょ? 組合に所属はしてるけど、恒星間貨物船運転手は宇宙トラックが作業場兼事務所だからね。それに、ちゃんと組合側に申請すれば経費で落ちるから犯罪じゃないよ?」
「だからって小惑星に墜落とか本末転倒だんべ!? 家宝同然の星降丸をもっと大事に扱え!」
「それは星降丸にもしっかり灸を据えられたから……あ、注文の品来た。お説教はこれくらいにしてよ、もう3日も飲まず食わずで我慢の限界なんだから」
重吾はウーロン茶の大ジョッキを一気に呷ると、モヤシが山のように積まれた塩ラーメンに貪りつき始めた。
「さすがにチャレンジメニューは無理だよ。私の水着が脱げなくなっちゃう」
甥っ子姪っ子が指差すチャレンジメニュー『30分でメレポチョカレー5kgを完食したら1万ンブポ進呈!』を断る重吾。信じられない大金だが、この後のBBQでの胃の空き容量を加味したのだ。
ちなみにメレポチョカレーとは、メレポチョが入ったカレーで重吾には馴染みのある食材であった。
しかし甥っ子姪っ子は容赦しない。重吾が超距離惑星間航行をした直後だとしてもお構いなしだ。
「重吾おじ~! あれ買って~!」
「ねえ~、買ってよ~!」
甥っ子姪っ子がねだってきたのは、浜辺で遊ぶための水鉄砲だった。
「水鉄砲で遊ぶんだね。懐かしいなぁ。おじさんもやろうかな? どれがいいんだい?」
甥っ子姪っ子があれあれ、と指差したのは……。
「え? 自動追尾AI搭載の超高圧水流砲搭載のウォーターガンドローン? 10m先の標的まで貫通できます、って危ない奴だこれ!」
重吾はすぐに別の水鉄砲を買い与え、自身も久々に童心に帰って一緒に遊んだ。
途中、甥っ子姪っ子がアイスやお菓子をねだるので、どんどん重吾の出費がかさんでいく。
(あれ? これは良くない流れでは? いや私もボーナスが入ったし、家族と親族へ恩返しするつもりだったけど、そもそも此処ってセレブ御用達の超高級リゾート惑星だったよね? やたら物価が高くてビビってるんだけど……)
アイスやお菓子ひとつで1000チグするのだ、そりゃチャレンジメニューが高額になるはずだ。
気付けば、財布の厚さがごっそり削られてぺらぺらに……。
「まずい、このままでは宿泊先のホテル代が払えない……!」
どこか、急遽バイトをしなくては!
しかしどこで?
重吾は考えあぐねた結果、とても気が進まないが相談するべく、ある人物に逢いに行った。
そして……重吾の滞在2日目。
「Huuuuu! じゅーごちゃん、マジトロピカルじゃ~ん! でも浮かない顔なの、なぁぜなぁぜ?」
「て、店長……これは流石に恥ずかしいんだが?」
営業口調のオラつきスタイルの重吾の姿は、オラオラ感とは真逆のファンシーな装いであった。
昨日と同じ水着姿に、自慢の髪、そこかしこに花で装飾されているのだ。
そして昨日、重吾のオーダーを聞いたパリピ男性が店長であったことを知り、重吾はこの海の家の接客方針は大丈夫なのだろうかと不安を覚えている真っ最中だ。
で、なんで重吾が花で飾られているかというと?
「じゅーごちゃん、ちょっと顔が怖いからさー? お花で可愛くなんじゃね? ワンチャン行けんじゃね? って閃いたらマジやっば! ウケんだけど!」
ジャスミンとハマギクの真っ白な花冠。ルリマツリのアンクレットを左足首に。黄色いガーベラの腕輪は右腕に。水着のコーデに合わせた花の使い方だ。
ジャスミンの花言葉が「愛想が良い」「温和」、ハマギクは「逆境に立ち向かう強さ」、青いルリマツリは「いつも明るく」、そして黄色いガーベラは「究極の美」「親しみやすさ」だ。
「どれもさー、じゅーごちゃんを見てビビッと来たワケ! こう見えて俺、宇宙フラワーアレンジメント講師の資格を持ってっからさ!」
「そ、そうか。人は見かけによらないな……」
「あ、その花と同じ花束も作ったYO!」
白と青と黄色が散りばめられた、重吾の水着姿らしいフラワーブーケだ。
店長から花束を受け取ると、自然と重吾は笑みが零れた。
「ありがとうございます。あとで家族に見せに行きます」
こうして、重吾は滞在最終日まで海の家でパリピ接客をこなしまくった。
おかげでホテル宿泊代も、真紫で蠢く高級食材のBBQも家族と親族一同と一緒に堪能することが出来て、ほっと一安心。
「明日から仕事か……いや海の家でも仕事三昧だったけどね。あ~、働きたくないなぁ~」
出来れば、このリゾート惑星で将来は暮らしたいなぁと思う重吾であった。
成功
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