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親愛なる、いつかの君へ

#アナザープレヱス・リフレイン #アナザー世界


 ――アナザー世界。
 増え続ける亡者(ゾンビ)の群れに人類が敗れ、文明ごと衰退した『亡びかけ』の世界。
 現在の人間の生存圏は、まばらに点在する拠点だけ。それも各々の少ない戦力で微かな抵抗を続けるのみだ。

「――クソッ!」
 照明の絞られた薄暗い室内に、男の悪態が響いていた。
 端末画面には幾度となく見た『NOT-CONNECT』の文字が踊り、通信相手の不在を告げている。
「……っ」
 男は頭を抱え、祈るように蹲った。
 鳴り止まぬ呼び出し音――バックライトに照らされたその表情は、酷く辛そうに歪んでいる。

●回想
 この世界の一般人の中で、自分の生活は『まだマシだ』という自覚がある。
 都市の一角を改造して造られた比較的快適な拠点。
 組織された傭兵団が拠点の防衛にあたり、安全とは言えずとも毎日のように亡者に怯える必要はない。
 朝起きて、少しだけ働いて、飢え死にしない程度の僅かな食料を分けあって夜には眠る。
 『これ以上』などと望むべくもない最良に近い日常――だが、それでも決して希望があるわけではなかった。
 日々減っていく物資と人員は補充がきかない。
 生活に欠かせない都市機能は既に古く、いつ壊れてもおかしくはない。
 つまるところ、この生活はいつか破綻することが確約されている――「自分が生きている間だけでも」というのが、皆が少なからず抱いている本音だろう。
 他人を気遣う余裕など欠片も残されていない、そんな世界だ。
 男とって生きることは、緩やかな死とイコールで結ばれていた――だというのに。

 ――私たちが離れ離れになって、もう何年くらい経ったのかな。

 荒目の紙を握る手の微かな震えが止まらない。
 拠点間を移動する集団によって奇跡的にもたらされた一通の手紙が、彼の諦観に満ちた変わりない日常を大きく変えようとしていた。
 手紙の末尾に添えられた端末のID。
 先程から何度も連絡を試みているのに、全て空振りに終わっている。
 メールは返らない。メッセージの既読も付かない。
 通話をかける度、履歴に『NOT-CONNECT』が増えていく。

 ――銃の扱いってまだ慣れなくてさ。機械弄りは上手に出来たのにな。

 それは小さい頃、毎日のように遊んでいた唯一の親友からの手紙だった。
 あの日、故郷の拠点を捨てて移住することを告げた時も、笑って送り出してくれたことを覚えている。
 自分は少しでもマシな日常を選び、親友は残り守ることを選んだ。この世界にありふれた選択――たったそれだけの話だ。

 ――最近、拠点に別の傭兵団が来てね。私もやっと移動できそうなんだ。
   だからきっと、また会えるようになる。

「……頼むから。頼むから出てくれよ」

 小刻みに震える指先は、そうプログラムされた機械のように通信の動作を繰り返していた。
 呼び出し音が数分間、部屋に空しく響いて不在を告げる。

 ――提案なんだけど。
   また会えたらもう一度、2人でよく遊んだ丘を見に行こうよ。

「――――!」
 男は弾かれたように立ち上がってリュックへ荷物を詰め始めた。
 自分でも何をしているのかと思う。戦う力もない、目を背けて逃げてきた人間だ。今更なにが出来るというのか。

(外界に出たって、亡者の仲間入りをするのが関の山だ。そんなことは分かってる。
 でも、それでも――)

 あいつはまだ戦闘中なのだろうか。
 端末が壊れただけかもしれない。
 どこかに落としているだけかもしれない。
 野外には持ち出していないのかもしれない。
 CALLに出られない理由なんて、きっといくらでもある筈だ。

 ……だから、まだ死んだと決まったわけじゃない。

「――生きていてくれ」

 自然と漏れた独白は、胸の奥にこびりついた澱みや蟠りが削がれて落ちた――彼の、心の底からの願いだった。

●護衛任務です
「どのような方法でも構いません。その結果が同一であるのならば」
 アナザー世界の映像を無表情に見上げたディーヴァ・ニアライト(f13056)はそう口にした。
 意味なく言葉を付け足す性分ではない。
 つまり、この補足を言葉通りに受け取っていいということだ。
「直接護衛をして頂いても構いません。彼と接触せず、行く道を切り開くだけでも問題ありません」
 無論、それ以外の手法を取っていただいてもいいのです――振り向いたディーヴァは短く依頼を補足する。
「目的は彼の護衛で、それ以上でも以下でもないのです……このような世界ですから」
 亡びかけた、既に限りなく終わってしまっている世界だ。
 護衛対象となる男自身にも目的はあるようだが、それが達成される可能性は3割もあればいい方だろう。
「差し当たって大きな危険はないと思われます。ですから、どうか――」
 ――ご武運を。

 願わくば、あなた方が世界の希望でありますように。


feely
 お久しぶりです、feelyです。
 今回はアナザープレイスリフレイン、アナザー世界よりシナリオをお送りします。
 第六世界のシナリオもそのうち出す予定です。執筆パワーが溜まってきたんだ!

●達成条件
 護衛対象の目標地点への到達。
 結果の如何に関わらず、目的地へ到達した時点で達成とみなされます。

●シチュエーション
 OPにも載せていますが、今回は『アナザー世界』が舞台となります。
 簡単に説明しますと、ゾンビが跋扈する終末世界です。
 人類の生存区域は各地の拠点しか存在せず、そこにのみインフラが多少残されています。
 拠点には過去の繁栄を印象づけるテクノロジーも存在しますが、既に数少ないオーパーツと呼べる代物です。
 拠点から別の拠点へと対象を無事に到達させることが目標となります。

●ゾンビ
 人類が病に侵され、又は噛まれゾンビ化した存在。
 一般人にとっては恐怖の対象ですが、1匹1匹は皆さんの敵ではありません。
 数に任せて押し寄せてくることもありますが、冷静に対処すればどうとでもなるでしょう。

●一城和也(かずしろかずや)
 今回の護衛対象の男性です。
 成人済み。身体能力は一般人を逸脱しません。
 一匹程度のゾンビであれば少しの間耐えてくれます。少しだけ。

●???
 一城の親友であり、手紙を送ってきた相手。
 別拠点で下っ端傭兵として銃を手に戦っています。
 凡そのことは謎に包まれていますが、一城に聞けば答えてくれるかも?
 依頼達成のみ見据えれば重要人物ではありません。ただ、現段階で生死の保証はありません。

●できること
 【1】一城和也を拠点まで護衛する。
  彼についていっても構いませんし、接触せず敵を殲滅するのみでも構いません。その他の方法も可。
  無事に到着さえできれば何でも大丈夫です。やりたいようにどうぞ。
  会話をもちかければ答えてくれるでしょう。

 【2】別拠点へ捜索に赴く。
  目的地の方向は大体把握できています。先に向かってやりたいことをやるのもありでしょう。

 【3】自由行動。
  アナザー世界に於いて『やりたいことがある』場合、それを片付けるのもよいでしょう。

 以上、アナザー世界よりお送りいたします。
 よろしくお願いいたします。
15




第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
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ベスティア・ジェヴォーダン
【2】
「ともだちにあいたい」か……
ベスは、かつて友人から貰った野球のボールをさすりながら物思いにふけっていたが、心を決め出発。

まず1人で先行し、露払いを行う。
別拠点までの道中の敵を可能な限り減らす。
グラウェルからもらったゾンビセイバーがある。無理はきくだろう。

大型コンバットナイフを振りまわし、敵を片っ端から切り裂く。
刃についたギザギザでゾンビの体組織を削り、血を確保して持ち帰り、対ゾンビ化ワクチンや、ゾンビ出現の原因分析に役立てよう。

ゾンビの数が多い時は『雷獣』を発動し、身にまとった稲妻で群れを焼き尽くす。
加減できないけどゾンビなら問題ないな。

拠点に着いたら、和也の友人を探し、拠点防衛に協力。


ルゥナ・ユシュトリーチナ
●アドリブ・連携歓迎
ふむ? アポヘルっぽいけど微妙に違うっぽい世界カナ?
まぁ、何であれやる事に変わりはなし。
近づいて、握って、潰す。ルゥナさん的にはそれで充分さね。

と言う訳で、取りあえずは護衛と行こうか。手数は腕二本しかないから、万が一の場合を考えてお兄さんにはナイフでも渡しとくよ。PDWもあるけど、素人に遊ばせるにゃちと怖いからねぇ。
もし襲撃されたら、PDWで牽制しつつ自身を囮にして亡者を惹き付けるよ。感染するらしいし、被弾はしない様に注意しておこうか。お兄さんの周囲を走り回って、距離を詰めたら後はいつも通りさね。

難しいとは思うけど、気楽にねぇ?
悲観した所で現実が変わる訳では無いんだしさ。




 月と星々の明かりのみが照らし出す夜の世界。
 拠点内部に色濃く残されていた人類の痕跡は既に見る影もなく、外界は亡者の闊歩する死者の楽園と化していた。

 ――此処はもう、自分の知る世界では無い。
 男がそう理解するのに数秒あれば十分だ。
 
 緊張で自然と力の籠った手の中から、手渡されたナイフがひやりと無骨な感触を返している。
 先程、ある女性から『護身用だよ』と握らされたものだ。包丁より何倍も厚く、そして重い。
 ただ、今のところこれを使う機会は無さそうではあるのだが――

「……なんだよ、あれ」

 彼――和也は、今まさに周囲でめまぐるしく戦闘を繰り広げている人物へと目を向けた。


 PDWの乾いた炸裂音とマズルフラッシュが夜の世界を染め上げる。
 視界の端から端を埋めてなお余りあるゾンビの大群は、無から湧いていると言わんばかりに留まるところを知らなかった。
(「もし襲撃されたら、なんて思っていだけど。ここまで多いとはねぇ」)
 |自らの知る世界《アポヘル》と似た場所かと思いきや、まるで異なる世界の様子にルゥナ・ユシュトリーチナ(握撃系無気力フラスコチャイルド・f27377)は思わず天を仰ぐ。
 こんなゾンビだらけの世界を見たことがあるとすれば、UDCアースに存在する創作映像の中のみだろう。

 ……ただ、創作と違う点が一つあるとすれば、それは今まさに繰り広げられている戦闘の光景に違いない。

 引き金を引いて放った牽制が、衝撃と光と音で亡者共を引き付ける。
 ルゥナが護衛対象の周囲を地煙を上げて走り回れば、彼女に|近づいた《近づかれた》亡者の頭が次々にひしゃげて潰されていった。
 通常の火器ならば当然に有効射程の範囲外だ。彼女の持つPDWも例外では無い。
 だというのに、まだ両の手の届く圏外にいるはずの亡者の頭がまた握り潰された――彼女のUC『ステゴロ殺法』は、そんな理不尽さえも可能にしてしまう。
(「近づいて、握って、潰す。うん、分かり易くてとてもいい――」)


 戦闘が一段落したルゥナがふと男に視線をやれば、彼は渡したナイフを手が白くなるほど強く握り締めて青い顔をしているところだった。

 外界の現実を目の当たりにして、足が竦んでしまったのだろうか。
 どちらにせよ、こんな状態では目的地までもたないだろう――なにか声を掛けるべきかもしれない。そう判断したルゥナはのんびりと口を開く。
「難しいとは思うけど、気楽にねぇ? あんまり悲観した所で、|現実《けっか》が変わる訳では無いんだしさ」
 短く簡素、励ましかどうかも微妙な事実を並べた台詞。
 だが、それ以上の言葉をルゥナが掛けることは無い。

 和也の反応は、きっとどうしようも無いものだと彼女は理解していたからだ。
 これまで目を背けてきた外界の本当を目の当たりにして、突きつけられた真実に様々な感情を抱いてたたらを踏んでいる。

 だから彼女は、平常通りのゆったりとした口調でこう言った。
「とりあえず、足とか動かすといいよ。その方がケンセツテキさね」
 背中を軽くぽんと叩いてやれば、和也も頷いて歩き出した。
(「移動はなるべく速い方がよさそうだ。さっきの湧き具合を見るに、まだまだいそうな気もするしねぇ」)
 拠点まではまだ距離がある。襲撃は恐らく避けられないだろう。だが、それは一回でも少ない方がいい。
 両の手をわきわきと動かしつつ、ルゥナは先を急ぐのだった。


●答え合わせ
 和也が移動を始めたタイミングと同時刻。
 ベスティア・ジェヴォーダン(動物使いの調査員・f39599)は必死に駆けていた。
 長い金髪を風に乗せ、この場の誰よりも速く。今の自分に出せる本気の脚力で、武器を構え一途に真っ直ぐに駆けていた。


(「早めに、先にこっちに向かって本当によかった――」)
 亡者の群れを粗方殲滅し、ほっと胸を撫で下ろす。
 彼女は道中の敵を蹴散らしながら、一足先に目的地である別拠点へと辿り着いていた。
 結果、それは最良の選択であったと確信を得る。たった今、ゾンビの群れに襲われ危機に瀕していた傭兵団の一隊をギリギリで救ったところだ。
(「この調子だと、他の隊も危ないかもしれないな――ん?」)
 すぐに助けにいかないと――そう気持ちを新たにしていたべスティアは、ふと首を傾げた。

 傭兵団の面々の表情に、濃い影が差していたからだ。別に他人の表情に敏感なわけでも、ましてや心を読めるわけでもないのだが、それでも彼等には『命が助かった安堵はあれど、生き残ったという喜びが欠けている』。
 過去の戦線に於いて、人々の戦いの中での表情を数多く見てきたべスティアだからこそ気づけたことだ。
 それはまるで、いずれ訪れる死が確定しているかのような――
「なぁ、顔色が悪いぞ。何かあったのか?」


 連絡が取れない隊が多くある。そんな情報を得て探しに来てみれば、状況は酷く切迫していた。
 少し遠くで、巨大な変異ゾンビが槌の形に変化した腕を緩慢な動作で振り上げる。たが、その後に放たれる振り下ろしは人間に反応できる速度でないことをべスティアはこれまでの経験から朧気に悟っていた。
 傭兵たちは散開してまばらに逃げ出しているが、あれは消耗の抑制――誰が狙われても被害を1人に抑えようという消極的な作戦だ。

 その光景を見た彼女は、瞬時に雷獣を発動し地を蹴った。
 纏った雷撃が空中に軌跡を残し、バリバリと残光が弾け飛ぶ。
 あの狙われている傭兵の誰かが、和也の友達かもしれない。
 無論、誰が死んでもいいことにはならないけれど、殊更それだけはあってはいけないとべスティアは奥歯を強く噛み締めた。
(「ともだちにあいたい、だなんて。そんなの、願わなくても当たり前じゃなくちゃいけないんだ!」)
 だから、
「届、けぇ――――ッ!!」
 槌と狙われた傭兵の間に間一髪、自身の身体ごと武器を構えて割り込んだ。
 両腕に重い衝撃。だが、速度を生かした斥力はその重さをギリギリで耐え凌ぐ。

 いの一番に拠点を目指したことが、圧倒的に不利な状況を回避できた。
 全滅する前に間に合わせることが出来た――この事実は大きいだろう。

 再度、対峙した巨大なゾンビに、べスティアは全身に強く力が漲るのを感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


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本日夜、断章更新予定です!

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●断章/MSより
お二人の活躍によりシナリオが進行したため、MSコメントの『できること』について追記をいたします!
現在は以下(MSコメントの補足だと思ってください)

・一城和也を拠点まで護衛する
 現在、目的地までの距離を30%ほど消化しています。
 ただ、道中にはまだ亡者が多く、また変異ゾンビの存在もリプレイにて確認されているため、戦闘もより難しくなるでしょう。
 様々なやり方で護衛・戦闘について、思いの丈や戦闘手法を綴っていただければ判定にボーナスが乗ります。
 つまり、わりと自由です。

・別拠点へ捜索に赴く
 現在、戦闘が続行中のため、目的の人物(護衛対象である和也の友人)について詳細な位置等は判明していません。
 変異ゾンビの存在もあり、傭兵団も犠牲を出しつつ死に物狂いで抵抗を続けている状態です。
 こちらも戦闘となりますが、敵としては『大量の一般ゾンビ』と『変異ゾンビ』になります。
 また、拠点周囲の各地で戦闘行為が行われているため、詳細な敵の数や情報、また味方についても不明な点が多いです。
 平たくいえば、まだ明かされていない不明な情報が数多くあります。プレイングをかけるうえでは『可能性』とも呼べるでしょう。
 未知の危機に対してどう立ち回るか、という部分に於いてボーナスが乗ることがあります。
 普通に戦闘をする!でも構いませんし、何か思いついた方はプレイングに書いてぶつけてみてください。
 こちらもマスタリングのうえ、いい感じにいたします。

・自由行動
 アナザー世界に於いて『やりたいことがある』場合、それを片付けるのもよいでしょう。

 以上となります。
 勿論、この選択肢以外にも自由にプレイングをかけていただければ、マスタリングのうえ採用いたします!
 それでは、続きもよろしくお願いいたします。

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★追加断章
 せっかくなので、上記『できること』を踏まえた現在のフレーバー的な断章を更新いたします。
 NPC視点での状況となりますので、プレイングをかける上で何かしら情報を盛り込んでいただいても構いません。

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●断章/『まだ何も』
 ――分からない。
 俺は今、数人の護衛に囲まれて、これまで決して関わろうとしなかった外の世界を歩いている。

 空気は湿けて澱んだように重く、腐敗した臭いが鼻を突く。
 すぐそこで何かの残骸に鴉が群がっている。
 呼吸をする度、視線を動かす度に、自分が立っている場所がどういう場所なのか嫌でも自覚する。
 人の営みの跡は無い。生者は追いやられ、亡者のみが生き永らえた不毛の世界だ。
 時折聞こえるもう人ではない何かの声に、心臓が縮み、足が竦んで止まってしまいそうになる。

(…………ッ!)

 分かっている。俺は、一城和也は『弱い』人間だ。
 戦うことが怖かった。だから逃げて、より安全だという場所に来た。
 親友を、世話になった人を置いて全力で逃げた。決して躊躇うことなく。

 ――後ろめたい気持ちが無かったといえば嘘になる。
 ……つまり俺は、『自分がよければそれでいいというタイプのクソ野郎』なのだ。

「…………」

 ――だからこそ分からない。
 それがなんだって外界こんな場所を歩いているのか。

 一度は見捨てて逃げたのだ。
 自分の知らない場所で親友が危険に晒されるなんて百も承知で、それでも恐怖に耐え切れず尻尾を巻いて逃げ出したのだ。

 俺にあいつを心配する資格などない。
 厭味一つ言わずに送り出してくれた親友に、何かを願う資格など持ち合わせていない。

「……嗚呼、クソ」
 頭をカシカシと搔き毟りたい気分だった。

 人間は自分にだけは嘘が吐けない。
 どれほど上手く騙そうとも、己自身は既に真実を知ってしまっている。

 ……願ってしまったのだ。
 繋がらないCALLに、生死の分からない親友にこいねがってしまったのだ。
 ――生きていて欲しい、と。
 まだ何も成していない、こんな俺が。

 一人では絶対に無理だった。こんな自分勝手で無茶苦茶な願いを叶えることなんて、不可能よりも難しかったはずだ。
 だけれど、現実は違っている。俺の願いを、やりたいことを知って、救いの手を差し伸べてくれた人たちがいる。

「……頼む」

 気楽に、と言われたけれど。後で精一杯、誠心誠意頭を下げよう。
 どんなお礼ができるのか分からない。何が差し出せるのかも分からない。
 だけれど、今は――

「――――」

 握り締めたナイフの柄が、真冬の氷よりも鋭利な冷たさを掌に伝えていた。

●断章/『一縷の』
「――ぃ――おい! 呆けるな!」
「っ!?」
 耳元で聞こえた声に、反射的に手の中の武器を持ち直す。
 暗闇から急浮上する意識と共に重い頭を持ち上げる。どうやら私は気を失っていたらしい。
 ここは……うん、外界だ。片時も気を抜いてはならない外界だ。
 ……意識を失う前、私は何をしていたのだったか。
「おい、あれを見ろ!」
「え――」
 鈍痛のする頭の奥で回っていたそんな思考は、指された先を見れば綺麗さっぱり吹き飛んでいた。
 小さな女の子が、スパークを迸らせて巨大なゾンビと戦っている。
「総員立てッ!!」
 聞きなれた傭兵隊長の声に反応した身体が勝手に立ち上がった。
 ……節々が痛い。よく訓練されたものだと思うけれど、今はこれが何よりも有難い。
 立てなかったら死ぬかもしれないからね。

 隊長は立てた人員、立てなかった人員を素早く見まわし口を開く。
「怪我人を拠点内に護送し、残りの人員で戦闘を援護する。軽症者は……腐るほどいるな。お前たちが護送に当たれ」
 幸い、普段はそのあたりにうようよしている筈のゾンビも今は数を減らしていた。動けない怪我人を運ぶなら今しかない。
「……さて、すまないが残りは外れクジだ。恨むなら頑丈な自分の身体を恨め。
 本来、拠点の防衛は我々の仕事だが……相手が悪い。だが、俺たちは運がいい」
 皆して再度、今まさに超人的な戦闘を繰り広げる人々へ視線を向けた。
 変異した見たことも無いゾンビに、互角の戦いを挑んでいる……ああ、銃が急に重くなってきた。
「ツキはないが運がいい。我々も本来の仕事に戻るとしよう。
 総員散開、各班でゾンビと戦っている奴等を援護しろ! 自己判断で射撃を許可する」
 弾もいつ補充できるか分からないこんな辺境では、自由射撃というのは余程のことが無い限り許可が降りないものだ。
 ……つまり今が、その『余程』ということなのだろう。
 うん、見ればわかる。
「状況始め!」
 号令一下、私を含めた傭兵たちが援護のために行動を開始する。
 死地へ向かうのも同じだというのに、皆の表情は明るい。
 ……それもそうか。絶望と近い未来の死しか結果のなかった防衛戦に、一縷の希望が見えたのだから――。


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●MSより
 護衛対象は気持ちを新たに、傭兵たちは戦闘を見て各自に行動を開始しました。
 うまく活用してもらっても構いませんし、フレーバーとして世界観への理解がなんとなく深まったらいいなという気持ちです。
 プレイングはいつでもお待ちしております!
 引き続きよろしくお願いいたします。
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 炸裂音が夜を切り裂いて、硝煙の臭いを濃い死臭が塗り潰す。
「そこ、銃口が下がっているぞ! 死にたいのか!?」
「し、死にたくありませんッ!」
「なら答える前に手を動かせ! 死んでも引き金を引き続けろ、リズムを崩すな!」
 激を飛ばす男の号令一下、傭兵団は傍目にも分かる奮闘を見せていた。
 押し寄せる亡者の波に対して弾幕は命と等価、途切れることは死を意味する。
 数個に分けた班が別々のタイミングでリロードを行う連携は、決して崩してはならない命のルーティーンだ。
 少しでも崩れ、飛び交う銃弾の無くなったその瞬間、亡者が陣形に雪崩込み部隊は丸ごと壊滅するだろう。
「隊長! A班の弾薬が半分を切りました!」
「A班の死にたがり共には無駄弾を撃つなと伝えろ! 一発につき一匹だ、死んでも守れ!」
「了解!」
 命令を発しながらも手を休めることはない。
 誰も彼もが必死だった。この場にいる全ての人間が感じている奇妙な連帯感は決して気のせいではないだろう。

 銃声と亡者の発する奇声の合間、時折聞こえて来る戦闘音。
 巨大な何かが動き、地面を微かに揺らす。
 まだ彼女たちが戦っている。その気配だけが彼等の希望であり、全員の命を賭した文字通り『賭け』でもあった。
 だからどうか、どうか――――
「――死んでも手を休めるな! 先払いされた拠点の物資給料分の仕事はせねばならんからな!」

 ――どうか、勝ってくれ。
 各々がその願いを弾に込め、無我夢中で引き金を引いていた。
ベスティア・ジェヴォーダン
ゾンビは人間がゾンビ病になった奴だ。
だけど、変異ゾンビは何が元になっているんだ?
あんな大きな人間はいない。誰かが作った怪獣なのか?

とにかく変異ゾンビは厄介だ。優先的に潰そう。
ベスが変異を受け持つから、通常ゾンビは自分たちで対応するように傭兵団に伝えて戦う。
雷獣を使うとベスも化け物のような姿になるし、理性を失ってしまう。味方を混乱させかねないので、追い詰められない限りは使わず、雷神の鉄槌や屠龍音威弩をメインに戦う。
戦いながらや、倒した後にも変異ゾンビをよく観察し、人為的な改造の痕跡、出自の分かるような装備や持ち物がないかなどを調べ、戦闘ナイフで組織や血液を持ち帰り、グラウェルに分析してもらう。




 小さな風切り音が空を裂き、振り下ろされた腕の巨大な衝撃が地を揺らす。
 雷鳴めいた地響きはその場に小さなクレーターを作り上げ、その致命の攻撃力を嫌という程に誇示している。

 巨木のようなゾンビからすれば『コンパクト』な振り下ろしを転がることで回避したベスティア・ジェヴォーダン(動物使いの調査員・f39599)は、そのボロボロな姿とは裏腹に瞳の紅を爛々と輝かせ、今か今かと気を伺っていた。
(どの攻撃も隙が少ないな。だけど……)
 振り抜き、振り回し、ストンピング。繰り返される攻撃は単調に見えて、どれもが後隙の少ない『繋ぎ』の技だ。
 まるで暴風のようなそれらの攻撃に反撃を差し込むことは難しく、それを観察することで理解したべスティアは、邂逅時に見た『大振り』をただひたすらに待ち侘びていた。

 ……長い時間を回避のみに費やした気がする。
 だがその甲斐あってか、目的の瞬間はすぐに訪れた。

 変異型ゾンビは腕ではなく、その巨大な槌のようになった腕を振り上げ、怒涛の勢いで振り下ろす。
 力任せに加速したその速度は尋常ではなく、常人であれば回避など考える暇さえなかっただろう。
 だが――

「――ッ!」

 もうもうと立ち込める地煙の中、べスティアは弾かれたように地を蹴った。
 振り下ろされた槌の腕を勢いよく駆け上がる。こいつはさっきも腕を持ち上げるのに苦労していた。
「もらった――!」
 変異型といえど、ゾンビである以上弱点は変わらないはずだ。
 狙うは頭。同じ高度まで駆け上ったべスティアは、引き絞った拳に纏わせた稲妻を握り締め――
(……こいつ!?)
 ――視線が合った。
 高い位置にあるせいで分からなかったが、まだ腐り落ちていない他のゾンビと同じように、頭蓋の中には目があった……そのことに気が付いたのは、たった今だ。
 意思も、生気も伺えない。だけれど『目が合った』とべスティアは確かに感じたし、前から覚えていた変異型への違和感に、どこか確信めいたものが得られたことも事実だった。

 ――思考は一瞬。
 空気中を走り抜けたスパークが、引き絞った拳を中心に音を立てて渦を巻く。
 雷神の鉄槌――ここまで溜めてきたのだ、気合いは十分。そこに仲間からの想いが上乗せされて――

 ――まるで昼間のようだったと、そう傭兵たちは語る。

 いつ以来だろうか。纏わせた稲妻がこんなにも、一際明るく輝いて見えるのは。

 その拳には、今まさに奮闘を繰り広げる傭兵団の面々と――べスティアと彼らの守る『拠点』の人々の想いと願いの全てが、一心に束ねられていた。

 べスティアは息を止め、歯を食いしばる。
 全身全霊をかけて、全ての想いを拳に乗せた――後はただ、繰り出すのみ!

「ぶっ飛べ――っ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​


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 同時刻、別方角側にて。

 飛び散った体液が、傭兵たちの頬に当たって砕け散った。
 生気を感じさせないそれはぬるりと冷たく、それでいて濃い腐敗の臭いを放っている。
 本来であれば、すぐにでも拭い去るところではあるのだが――誰もがそれを忘れ、その場で硬直したように動けずにいた。

 ――アナザーという世界に於いて、それは限りなく異様な光景であった。
ルゥナ・ユシュトリーチナ
⚫︎アドリブ歓迎
んー、取り敢えず情報を集めた方が良さげかねぇ?
ならまぁ、ちゃっちゃとゾンビを片付けつつ『お話合い』、しよっか。

取り敢えず行軍速度を上げつつ、戦闘中の傭兵団の援護に向かうよ。で、文字通り手当たり次第に掴んでは握り潰し、引き寄せては腹パンして数を減らそう。

で、殴り甲斐のある…もとい頑丈そうな変異型を片手でネックハンギングしつつ腹パン連打。身長足りないから引き摺る形になるかもだけど。
頼れる援軍()だとアピールしながら、傭兵団から情報を集めるよぉ。

このオニーサンがオトモダチを探してるんだけど、それっぽい人知らないカナ?
助太刀の対価に教えてくれると嬉しいんだけど(腹パンを継続しながら)



 剥き身のオレンジでも潰すような、生々しい音が一定のリズムを刻んでいる。
 色素の抜け落ちた銀色の髪が音に合わせて揺れるさまは、この世界に於いてどこか神秘めいていて――その場の全員が、そんな彼女から目を離せずにいた。

 つい先程まで、傭兵たちを地獄の底へと突き落としていた変異型――別所に現れたものとは違った形状の個体が、ルゥナ・ユシュトリーチナ(握撃系無気力フラスコチャイルド・f27377)の手に吊り下げられている。
 首根っこを片手で掴み、引き摺ってはいるが半ば持ち上げるようにして、
 もう片手は変異型ゾンビの腹(?)のあたりを、一心不乱に殴り続けているのだ。

 彼女は背後や周囲から、大量に突き刺さる視線を感じ取る。
(……第一段階は成功かな?)
 どうやら思惑通りにいっているらしい。
 その事実に、彼女は満足そうに頷いて腹パンを継続する。
 
 依頼遂行にあたり、彼女の立てた作戦はこうだ。
 傭兵団を助ける→助けたお礼に一也のオトモダチを探してもらう
 カンペキな作戦だ。どこにも穴などない。
(それにしても、頑丈だねぇ)
 殴れど殴れど、他のゾンビと同じように潰れる気配のない変異型の強度にルゥナは舌を巻いていた。
 とうの変異型ゾンビはといえば手の中でぐったりとしているのだが、
(あ、でもこれ、ちょっと楽しいかも――)
 ここまで『壊れない』サンドバックも久方ぶりだ。
 こんなことなかなかできないし。無駄に頑健なのもいい。何となく聞いたことのある音楽のリズムに合わせて殴り方を変えてみる。
 ……悪くない。及第点だ。この頑丈さと適度な柔らかさ加減がサンドバックとして大変に――
「――ああ、いや、そんなことより」
 当初の目的を思い出した彼女は、先程から浴びている注目の視線の方向へ顔だけを向けてみた。

 誰かが息を呑む音が聞こえた気がする。
 傭兵団の面々にとって、突如として現れ変異型を含めたゾンビを一掃した彼女の存在は福音であったことに違いない。
 ……違いはないが、それはそれとして、
 グーパンで全てを破壊していく光景は、視線に含まれる感情に感謝ではなく畏怖が多分に込められていたとしても、決して責められるものでは無いだろう。

「ねえ」
「は、ハイッ!? ナンななんでしょう!」
 腹パンチのリズムを無駄にいいものに変えながら話しかけてきたルゥナに、問いかけられた傭兵の声が3回くらい裏返った。
 あ、なんかちょっとやりすぎたかなみたいな顔を今更ながらにした彼女だが、
 まあ、目的は果たせそうなのだ。そう気を取り直して問いかける。
「このオニーサンがオトモダチを探してるんだけど、それっぽい人知らないカナ?」
 視線だけで示した先にいた一也は、はっと我に帰って傭兵団の面々に頭を下げた。
「……人探しをして、別の拠点から来たんだよねぇ」
 満足したのか、動かなくなったサンドバックをぽいと投げ捨てて、戦闘で浴びた様々なもので凄惨な顔になったルゥナは言った。
「助太刀の対価にでも教えてくれると嬉しいんだけど」
 ――傭兵は後に語る。
 メチャクチャ怖かった、と。

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●エピローグ・守られたもの
 思い出の丘の上に二人は立っていた。

 泣いて喜ぶ感動の再開というわけにはいかなかった。
 互いに相手の存在に驚いて、一也は過去の出来事から気まずそうに目を逸らし、
 彼女――三宅リサは、彼の連れてきた護衛の面々が結果的に自分たちを救ったことに何も言えず。
 すごい握力の女性に助けてもらって、
 こっちは小さな女の子に救われて、
 そんな会話から始まった締まらない再開ではあったけれど、手紙の通りに丘の上に立っていた。

 一也は唇を噛む。
 手紙を見たその時から待ち侘びた瞬間であったはずなのに、自分の力でここまで来ていないことが――自らの力の無さが恨めしい。
 ひとつ間違えれば、この丘に転がっていたのは彼女や拠点の人々の骸であったのだろうことは分かっている。
 分かってはいるが、どうにも割り切れない想いがぐるぐると彼の中を回り続けていた。

「ねえ。見てよ一也」
 けれどリサは、そんなことを気にする様子もなく、荒野の向こうを変わらぬ態度で指差した。
「あ……」
 ――朝日が地平線から昇って来る。
 木々の間に揺らめいていた日の縁が、ゆっくりとせりあがって、闇夜に包まれていた世界を照らし始めている。

 いつだって、彼女はこうだった。
 俺ばかり悩んでいて、なのに彼女はなんでもないとでもいうように朗らかに笑うのだ。
 自分が立ち止まっている間に前を向いている。俺は小心者だから、きっと小さなことが気になって仕方ないんだ。

 ……変われるとは思わない。
 きっとこの先、ずっと俺は小心者のままだろうし、助けてくれた彼女たちのように強くなれるわけでもないだろう。
 ゾンビを腹パンとかできないし、変異型をビリビリパンチでワンパンとかもできないのだ。
 自分は弱いし、先行きが明るくなったわけではない。助けてもらって今回はなんとか凌いで落ち着く場所に落ち着いた。それだけの話で、何も解決はしていない。
「なあ、リサ。俺たちってさ、生きてるんだよな」
「……え、何? 哲学?」
「いや」

 助けてくれた人がいた。
 彼女を救ってくれた人がいた。
 こんな情けない俺が助けてくれた人がいた。

「また難しい顔してる」
 ふと視線を向けて見れば、彼女は笑っていた。
「……前にもさ、ここで見たよね。朝日」
「……見たな」
「その時からさ、此処は変わらないんだよ。
 景色はずっと悪くなったし、色々無くなっちゃったけど、拠点はそのままだし。
 ……だからさ。とりあえず、お互い生きててよかったねって。それでいいじゃん」
「……そうだな」
 彼女の言葉は難しかったけれど、すとんと胸の底に落ちてくるような気がした。
 相変わらず俺が何もしていないのは変わらないし、何ができるとも思えないけれど、それでも――
「――俺たちは、生きてる」

 終わってしまった世界だ。
 明日はどうなるか分からない。
 次の瞬間にはゾンビの大群が押し寄せて全てを飲み込んでいくかもしれないし、
 明日には物資が底を尽きるかもしれない。

 でも、そんな不安に怯えて生きるくらいなら。
 そんな生をこの先ずっと送るつもりなら、そんな人生は勿体ないじゃないか。

 強くなれなくてもいい。悩み続けたっていい。
 その時々を生きて、懸命に考えて――だからこそ今の状況があるのだから。
 その都度、前を向いていけばいい。

「あ、お礼、しなきゃだよね? 命まで救ってもらって」
「そうだよな。お礼、お礼だよな……どこにいるんだ。拠点か?」
「……なんか、やな予感がする。二人がどこか行っちゃう前に急ごう。
 なんだか、すぐにふらっといなくなっちゃう気がする」

 丘からの景色を目に焼き付けて、想いを胸に刻んで。二人は急いで坂道を降っていった。
 転げ落ちるように、コケそうになって笑いながら。
 ――小さい頃の、いつかの思い出と同じように。

 終。

●情報ログ
 ベスティア・ジェヴォーダンによって持ち込まれた変異型サンプル解析結果の報告書
 変異型についての解析を進めた結果。その体組織には『人の手の加わった痕跡が見られる』。
 つまり、変異型は自然的に変異した存在ではなく、何者かが意図して人為的に改造したものである可能性が高い――。

●あとがき
大変お待たせいたしました。
お陰様で、無事に完結することが出来ました。ご参加誠にありがとうございました!
皆様の気合の入ったプレイング、私も書くたびに楽しませていただきました。
アナリフのシナリオとしては初めての運営で、勝手が分からなかったり、想像の6倍くらい成功まで短かったり遅筆だったりと至らぬ部分もあったかと思います。
次回からまた調整していけたらと思いますので、もしご縁がありましたら、その時はまた宜しくお願いいたします。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年09月11日


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#アナザープレヱス・リフレイン
#アナザー世界


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト