
迅瀬・ナクタ
「その他」スポーツである、トイロボバトルで、特殊ルールな大会に参加しているノベルをお願いします。
トイロボバトルの設定はキャラページや所属している旅団から確認してください。
ルールは特殊ルールで『海上障害物レース』
特設会場で、海上の複数のポイントをトイロボで周ります。途中巨大な岩が立ち塞がったり、他選手のトイロボからの妨害があったり等など……詳しい描写や書いていないルールはおまかせします。
「行くぞ! 『NATAKU』!このレースの覇者となれ!」
ナクタは愛機「OM-NATAKU」で参加しています。インコースを狙いつつ、岩などは破壊。またUC【EP-Lレッドクロス】で自身に有利な波を起こしたりします。その他UCの使用や行動はお任せします。
タグにその他スポーツとトイロボバトルを設定してください。
よろしくお願いします。
迅瀬・ナクタ(闇を抱くトイロボバトラー・f37811)は、OM-NATAKUを手に海辺の特設会場へ現れた。
「ここが今日の会場か」
ビーチということもあり、集まったトイロボバトラーたちは水着姿。ナクタも例外ではなく、スポーティな水着に黒のパーカーを合わせた姿だ。黒をベースにはしているがところどころに配されたブルーが爽やかで、潮風を浴びたナクタはトイロボバトルの参加受付のために一歩踏み出した。
今回のトイロボバトルは特殊ルールを採用した『海上障害物レース』。
同じ位置からスタートするトイロボたちの中に、ナクタのOM-NATAKUもいる。スタートの合図を待ちながら、ナクタは注意深くコース上の障害物に目を配る。
3・2・1…スタートッ!!
「行くぞ! 『NATAKU』!このレースの覇者となれ!」
号令と共に動き出すトイロボバトラーたち――ナクタが声を張り上げれば、OM-NATAKUは加速する。
飛び出すOM-NATAKUが取るのはインコース。他のトイロボと比べてリードして進むOM-NATAKUはさっそく最初のポイントに到達するが、その直後、巨大な岩が目の前に立ち塞がる。
「こんな所で足止めなんてされるか……『NATAKU』、ツインソードだ!」
ナクタの声に応じて、OM-NATAKUはRX-LツインソードGで岩石を両断。
大小さまざまな石が降り注ぐ中を果敢に進むOM-NATAKUだが、背後からは後続たちが追いかけてくる。
「『NATAKU』! 避けろ!」
後続のうち一体、鮮やかなミントグリーンのトイロボがOM-NATAKUに向けて槍を投擲し、思わず叫ぶナクタ。
ナクタの声を受けてOM-NATAKUは間一髪のところで回避に成功。だがトップを独走するOM-NATAKUを追い越そうと、後方からは次々に攻撃の手は飛んでくる。
「避けるだけじゃキリがないな。どうすればいい……?」
攻撃を避けるにも限界はあり、かすめるとOM-NATAKUの速度は下がって追い抜かれそうになる。
トイロボの中には暴風を伴ってOM-NATAKUに襲い掛かる者もいる。暴風に煽られたOM-NATAKUが姿勢を崩した瞬間、ぐんと進み出たトイロボがOM-NATAKUを追い抜いた。
「クソッ!」
風の力を利用するトイロボにリードされる形で次のチェックポイントを通過――潮風がより強くなったのを感じ取って、OM-NATAKUはEP-Lレッドクロスをはためかせる。
陽光を帯びた赤布のはためきに誘われるように、波が高くうねる。
OM-NATAKUの前を駆けていたトイロボは波にさらわれて転倒。動きを止めた隙に、OM-NATAKUが再びリードを取り戻す。
「これで頭でも冷やしとけ」
OM-NATAKUが通過する瞬間だけは落ち着いた波は改めて荒れ狂い、二位以下のトイロボたちを巻き込む――その間にも、OM-NATAKUはぐんぐんと彼らとの差をつける。
次のトラップは網。漁に使うような網があちこちから飛んでくるが、捕まれば時間のロスは深刻だろう。
このステージでは、慎重に動くほかない……網の動きを読んで少しずつ歩を進めるうちに、再び後続トイロボたちがOM-NATAKUに追いつきだす。
「またお前か」
目についたのは、ミントグリーンの機体。OM-NATAKUに槍を投擲したトイロボは軽やかに網を避け、トラップゾーンをOM-NATAKUと共に通過する。
最後のチェックポイントまでは一本道。純粋なスピード勝負とあって、二体の競り合いはギリギリだ。
「行け! 突っ走れ!」
ナクタの、観客の声援を受け取って、もつれるようにチェックポイントへ突き進む二体。
チェックポイントの通過は一瞬のこと。ほぼ同時に見えた通貨にどよめきが起こり、試合は映像判定に移る。
「頼む……!」
映像判定を待つ間も、後続のトイロボは次々とゴールする。彼らが起こす歓声も耳に届かないほどの緊張の後――遂に、判定結果が出る。
その差はわずか0.2秒。
勝者は、OM-NATAKU。
判定結果と共に大写しになるOM-NATAKUの姿に、弩級の歓声が響き渡る。
「よし!」
ナクタは快哉を叫び、勝利を祝う人々の歓声を存分に浴びるのだった。
成功
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