●
アスリートアース。
とあるサッカーチームの控室。
試合を終えたアスリートたちが、汗を拭き、次の試合に向けての作戦を語り合っている。
そのさなか。
がちゃり。扉が扉が開く。
筋骨隆々の男たちが一人の女に率いられ、入ってくる。
女は大きなマントを羽織り、首から下を隠していた。その女が告げる。
「私たちは――『天空要塞デスリング』が誇るダークレスラー! 霊長類最強の私たちが、貴方達にサッカー勝負を申し込むわ!」
女が言い終えるや否や、彼女の手下たる男が動く。壁を蹴りつけた!
ドスッ
!!!!!!
部屋全体が揺れる。壁に罅が入り、穴が開いた。
「では遠くないうちに来るから、その時に試合をしましょう! それまで鍛錬を積むことね、霊長類最強の私たちに少しでも追いつけるように!」
女とその手下たちはにやりと笑って控室を去っていった。
●
「大変だ! このままじゃ、アスリートアースのサッカーチームがプロレス団体に支配されちゃう!」
グリモアベースで。グリモア猟兵のベッキー・ウッドは慌てた声で、猟兵たちに説明を始めた。
「天空要塞デスリング」のダークレスラー達がアストリートアースを支配するため、新しい作戦を開始し始めた。
ダークレスラー達はプロレス団体以外の競技団体も支配しようと、様々な競技団体に勝負を仕掛けようとしている。
「今、ダークレスラーの一人が手下を連れ、あるサッカーチームにサッカー勝負を申し込んだ」
だが、ダークレスラー達との勝負だ。
基本はサッカーのルールだが、ユーベルコードや格闘技での攻撃もOKになるし、試合終了までに相手チームを全員倒しても勝ちなる。
このままでは試合中にプロレス技でサッカーチーム全員がノックアウトされ、チームはダークレスラーに支配されてしまう。
「だから――みんな、サッカーチームの元に行き、チームメンバーと協力し、ダークレスラーとの試合に打ち勝ってほしい」
だが、何の準備もなしに試合に挑んでも、勝ちめは薄い。
「だから、みんなにはまず、『サッカーチームの皆と一緒に修行に励んで』ほしい!」
サッカーチームの皆は、サッカーはもちろん得意だし、格闘技の経験も一応はある。
それでも、鍛え抜いたダークレスラー達にはかなわない。
「けれど、皆と一緒に修行すれば、きっとダークレスラー達に勝てるチームになるはず!」
特に修行の中で、敵に対抗するための必殺技――『プロレス技とサッカー技を融合させた必殺技』を編み出せたなら、勝機は高まる。
どんな修行をして、どんな必殺技を編み出すか、あらかじめ考えておけば、より効果の高い修業ができるだろう。
説明を終えたベッキーは力強い声で、猟兵たちに呼びかけた。
「ダークレスラーは強敵。だけど、彼らが世界征服を企んでいる以上、負けるわけには行けない。全力でこの依頼に挑んでほしい。よろしくお願いね!」
支倉みかん
支倉みかんです。ご閲覧有難うございます。
今回のシナリオの舞台はアスリートアース。
ダークレスラー達がサッカーチームを支配しようとしています。
サッカーチームと協力し、ダークレスラーを撃退してください。
●第一章について
第一章では、対ダークレスラーとの試合に備え、修行を行います。
サッカーチームと共に、試合に勝つための特訓を行ってください。
自分を鍛えても、チームメンバーを鍛えても、構いません。
「プロレスとサッカーを融合させた必殺技」を開発すれば、第二章以降有利になれるでしょう。
時間は十分にありますので、時間を気にせず存分に修行してください。
サッカーチームのメンバーは、この世界のアスリートとして、決して低くない身体能力を持っています。打撃系の格闘技も習得しています。
ただし格闘技での実戦経験は少なめ。
現状ではダークレスラーには及びません。
チームメンバーは友好的で、基本的に、猟兵たちの言葉に従ってくれます。
●第二章以降について
第二章以降は、ダークレスラーとの試合になります。
基本はサッカーですが、ダークレスラー達はプロレス技で対戦相手を攻撃してきます。
また、試合終了までに、チームメンバーが全員倒されても、負けになります。
以上、皆様の個性と力を存分に発揮し、成功を勝ち取ってください。
よろしくお願いします。
第1章 冒険
『編み出せ、サッカープロレス技!』
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POW : 体当たりで過酷な修行に挑む
SPD : 華麗なボール捌きを応用した技を考える
WIZ : 選手同士が連携して放つ合体技を編み出す
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カグヤ・アルトニウス
〇プロレス+サッカー=アメフト?
アドリブ歓迎
プロレスとサッカーを合わせた競技ってアメフトを思い浮かべるのですよね
元選手に後の総合格闘技の人気選手がいたとかという凄い世界で…
まずは猟兵になってからはブランクの長いサッカーの練習をします
(ポジション)
今回はウイングで、サイドラインを使ってボール繋ぐ感じです
(練習)
現地のサッカーチーム相手に【念動力】で加速し、【空中機動】の応用で慣性を殺した高速ドリブル練習と【念動力】でボールの軌道を制御してのパス練習ですね
味方のシュートレンジに精度の高いパスを供給する事が目標です
因みにサッカー経験は…サイキック抜きでアマの地方代表レベルです
●
短髪の青年、カグヤ・アルトニウスは靴裏でサッカー場の芝生をしっかりと踏む。久々の感触を確認。猟兵たちを歓迎してくれたサッカーチームの面々に、カグヤは一礼。
「今回はどうぞよろしくお願いしますね。猟兵になってから長いブランクはありますが、全力を尽くしますよ」
チームメンバーとの練習で。カグヤは精神を研ぎ澄まし念動力を実行。
自分やメンバーの体、そしてボールを力で加速。さらにボールの回転と各々の姿勢を制御し、慣性を無効化。フィールドを自在に動く超高速のドリブルを実現!
「すげえ」と声をあげるメンバー。が、カグヤは慢心しない。
「早いだけでは、ダークレスラーに掴まるかもしれません。ですから――」
そしてカグヤはパスの練習に移行。ボールを蹴る。高速ドリブルで運んだボールを仲間につなぐために。
カグヤの蹴ったボールは宙で唐突に曲がり、シュートレンジの仲間の足元へ。
念動力とサッカー経験者ならではの戦術眼を活かし、敵に阻まれにくい軌道でボールを飛ばし、しかも仲間が一番蹴りやすい位置に着地させる。
メンバーたちは目に希望を浮かべた。これでサッカー部分で敵におくれは取るまいと。
カグヤは、
「敵にどんな隠し玉があるか分かりません。さらに練習を積んでいきましょう。引き続きよろしくお願いしますね」
丁寧に且つ凛と告げ、さらにパスを回すべく足を動かした。
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気・ギャグ等のキャラ崩し描写歓迎
ダークレスラーのサッカー界侵略も耳を疑ったけど
今回狙われたチームのメンバーさん、なんで格闘技経験積んでるの……?
まぁ、アスリートアースでは色々できないとダメなのかなw
さて、プロレスラーと闘う上で大事なのは
相手がとにかく打たれ強いこと
サッカー選手の蹴りは危険だから他人を蹴っちゃダメ、と言われるけど
逆にそのレベルの蹴りじゃないとプロレスラーは倒せない
遠慮せず、その鍛えた蹴りを魅せつけてね
実際にフィールド上で私を相手に試してもらおう
愛用のリンコス姿で色気たっぷりの肢体を魅せつけるけど
女の子だからって遠慮してたら、逆に皆吹っ飛ばしちゃうよ?
●
夏の日が容赦なく降るフィールド。
チームメンバーの前に立つのは、草剪・ひかり。デンジャラスボディの際立つ専用コスチュームを着たひかりはメンバーに声をかける。
「今からプロレスラーと戦う上で大事なことを教えてあげる――まずは私を蹴ってみて。勿論、全力で」
実戦経験の少ないメンバー達は迷いを顔に浮かべるが、しかし、ひかりの真剣さに頷く。
次の瞬間、メンバーの蹴りがひかりの胴に刺さった。サッカー選手の脚力が生み出す強い衝撃。しかし、ひかりはにやりと笑う。
「格闘経験があるというのは本当みたいね。でも――これじゃあ、私は倒せない! もっとよ!」
はたしてメンバーたちはさらに蹴りを放ってくる。
強烈な蹴りの全てをひかりは避けず受け止めた。
ひかりの体が揺れ、胸が大胆に弾む。苦痛に歪む顔。だが――ひかりは倒れず立ち続ける。
レスラーの打たれ強さを己の体で教えてみせる!!
「ぐ……サッカー選手の蹴りは危険だから人を蹴っちゃダメと言うけど、本当に危険な蹴りね。でも逆に、このレベルの蹴りじゃないとプロレスラーは倒せない。試合では渾身の蹴りを魅せつけないとね」
メンバー達の目に覚悟の光が宿りだす。ひかりの言葉と行動がレスラーの脅威を認識させたのだ!
「いい顔になったわ。さぁ、蹴りの練習を続けましょう。今度は私も反撃するわよ!」
上半身の筋肉を盛り上げ闘気を滾らせるひかり。レスラーと戦い倒すため特訓は続く!
大成功
🔵🔵🔵
死絡・送
SPD
アドリブ絡み共闘OK
ノーブルバットに変身して参加。
「ノーブルチャンネルのライブ配信をお届けするぜ♪」
サーバントバットに動画を撮影させてライブ配信をしながら
サッカーとプロレスを混ぜた技を編み出す。
「サッカーとプロレス、どちらのルールも守らないとノーブルじゃない」
リングは宮廷とか貴族ぶったギミックレスラーで売っているので
念動力でボールを足に吸い付けたままのバイシクルキック縦回転をして蹴りとボールを相手の頭へと叩きつける技などを披露する。
次にリフティングしつつの膝蹴り、最後に股抜きをしてから相手を倒してからの膝十字固めなどを披露する。
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「ノーブルチャンネルのライブ配信をお届けするぜ♪」
快活な声。死絡・送はノーブルスーツを纏い、ノーブルバットの姿でサッカー場に姿を現す。傍らに、配信用カメラを装着したサーヴァントバット。
マントを靡かせ、貴族めいた口調で送は告げる。
「サッカーとプロレス、どちらのルールも守らないとノーブルじゃない……ではどう戦かうか? 俺が見せてやる、真にノーブルな戦い方を」
かくてチームメンバー達と送の特訓が始まる。
送はジャンプ、メンバーが蹴り上げたボールを念動力で己の足に吸い付けた。体を縦回転させバイシクルキック。メンバーの頭にボールと蹴りを叩きつける!
着地した送はカメラへポーズを決め、
「俺の技はこれだけじゃない」
足でボールを掬い上げ、リフティングを開始。
一際高くボールをあげると同時、膝をメンバーの顎に叩きこむ!
さらに送はドリブルを開始。ボールを阻止しようとしたメンバーに股抜きをしかける。振り返ろうとした相手を倒し、足を取って膝十字固め!
「これがプロレスとサッカーを合わせた必殺技だ……!」宣言する送。
送の華麗な技を体験したメンバー達の瞳に、闘志。念動力は使えないが、リフティングからの膝蹴りや股抜きからの関節技なら覚えられると。
特訓により精を出すメンバー達。彼らを指導しつつ送は激励する。
「いいぞ! 試合本番もこの調子で行こう、そして勝とう!」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『闇の格闘家』
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POW : 竜技
自身の【身体の一部】に【任意の属性のドラゴンパワー】を宿し、攻撃力と吹き飛ばし力を最大9倍まで強化する(敗北や死の危機に比例する)。
SPD : 闘衣
【身体の内から溢れる闘気】を纏った真の姿に変身する。変身中は負傷・疲労・致命傷の影響を一切受けず、効果終了後に受ける。
WIZ : 連業
【打突技】【蹴り技】【投げ技】【関節技】【投げ技】【寝技】【絞め技】【固技】【マイクパフォーマンス】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
👑11
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●
サッカーチームのメンバーと猟兵達との特訓は続いた。
メンバー達は滝のごとくの汗をかきつつ、猟兵たちの教えを身につけていく。
敵たるレスラーの打たれ強さをはじめとする特性への認識と覚悟ができた。
またリフティングからの膝蹴りや、股抜きから相手を倒しての関節技など、サッカー技術を生かした技も習得。
ドリブルやパス等の基本的なサッカー技術で猟兵たちと連携をとる練習も欠かしてはいない。
猟兵達自身も修練を積み、それぞれの技に磨きをかける。
そしてその時がやってきた。
サッカー場に乗り込んでくる、ダークレスラー達。
レスラー達のボス――首から下をマントで隠した女は不敵に笑い。
「霊長類最強の私たちから逃げなかったこと、褒めてあげる。まずは、あなたたちの実力を見させてもらうわ。いきなさい――我が精鋭たちよ!」
そういうと女はベンチへ歩いていく。まずはボス自身は参戦せず、手下たちに試合をさせるつもりのようだ。
手下のレスラー達は皆引き締まった上半身を晒していた。
その筋肉から、彼らがプロレスのみならず様々な格闘技を習得していると分かる。
試合になれば彼らは基本的にサッカーのルール通り、ボールをゴールに蹴り込もうとする。
が、隙あれば、チームメンバーや猟兵たちにプロレス技を仕掛けてくるだろう。
「いくぞ! 我らが力、受けてみよ!」叫ぶ敵レスラー達。
猟兵たちよ。サッカーチームのメンバー達と協力し、敵レスラーとのプロレス&サッカー勝負に立ち向かえ!
死絡・送
POW
アドリブ絡み共闘OK
引き続きノーブルバットとして参加、チームメンバーや猟兵仲間と
力を合わせて敵の集団を迎え撃つ。
「サッカー場はノーブルな場所だ、無粋な輩は許さん」
ディフェンダーのポジションで敵と味方の動きの流れを見る。
「味方の妨害はさせんよ! レスラーなら凶器も使う」
と言って鎖付きの錨、ノーブルアンカーを取り出し鎖を伸ばして範囲攻撃と捕縛を組み合わせて敵の集団の足を捕えて動きを封じに掛かる。
プロレスとサッカーの両方のルールの範囲だとして言い切りプレイ。
相手のユーベルコードの使用に合わせて、こちらもユーベルコードを使い
相殺を狙う。
。
●
死絡・送は引き続きノーブルバットの姿。ディフェンダーの位置で、戦況を確認。
ドリブル中のチームメンバーに、敵レスラー達が跳びかかろうとしている。
「サッカー場はノーブルな場所だ。無粋な輩は許さん」
送は凛と声を響かせ、
「味方の妨害はさせんよ!」
ノーブルアンカーを繰り出す。鎖を敵レスラーどもの足に絡め、動きを封じた。
「レスラーなら凶器も使う。知っているだろう、5カウントまでは負けにはならないと」
不敵に笑う送。
鎖を解こうと屈む敵レスラー。送はメンバーに合図する。
「今だ!」
メンバーは頷く。ボールを蹴り上げ、その膝を屈んだ敵の顔に叩きこむ。送が教えたリフティングからの膝蹴りが、敵レスラーを転倒させた!
敵レスラーどもは、
「やってくれたな!」
憤怒の表情。体からオーラを滾らせた。ユーベルコードを使おうとしている。
が、送は笑みを崩さない。
「もう一度言おうか。5カウントまでなら反則負けにならない――光子魚雷、射て~~~~~~~っ!!」
【光子魚雷一万発発射!!】 無数の魚雷がフィールド上を飛び回る!
敵レスラーたちはオーラの力でかろうじて魚雷から身を守る。が、魚雷の威力に、敵レスラーはほとんど身動きができずにいる。送はすかさず指示を飛ばした。
「いけっ!」
送の声に応じ、チームメンバーの一人がボールを蹴った。ボールは一直線に飛びゴールネットに刺さる!
送の名アシストにより、チームは敵にダメージを与え先制点を取ることができた。感謝の表情を浮かべるメンバー達に、送は親指を立て応えた。
大成功
🔵🔵🔵
ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。
ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。
四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう。
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ。
でもぉ、身体を動かすのも好きですよぉ。
お互いに納得の上で全力が出せると一番良いですよねぇ。
※アドリブ・絡み歓迎
●
機能性の高いオーバーオール姿のミルディア・ディスティンは、アストリートアースのサッカーフィールドに立っていた。
「サッカーチームと協力してのプロレスサッカー勝負……一風変わった仕事だが、生計の足しになるなら全力を尽くすまで、だ」
その声は、普段のミルディアとは異なり、自己催眠で現れた男性人格のもの。
ミルディアの視線の先で、敵レスラー達がボールをドリブルしている。それを阻もうとした味方のチームメンバーの一人が、敵レスラーに体を掴まれ投げられてしまう。
ミルディアは仲間を助けるべく走るが――別の敵レスラーが、ミルディアの足に蹴りを仕掛けてきた。転倒するミルディア。
複数人の敵レスラーがミルディアを囲む。そしてミルディアを踏みつけてくる。
体中に痛みを覚えながら、ミルディアの瞳には今まで以上の闘志。腕で頭部を庇い、巧みな防御でダメージを軽減しつつ、反撃の機会を伺う。
一方。白い髪の雪女、四条・眠斗はサッカーフィールドの端で、
「ぅゅ……くぅ……」
穏やかな寝息を立てていた。
戦いの音も全く気にせず、細雪の薄絹に包まれながら心地よさそうに寝ている。
そんな彼女の周囲に現れる【安らぎの雪だるまさん】。無数の雪の妖精はフィールドをふわふわ飛び、傷ついた仲間達に寄る。妖精たちの力が、プロレス技による痛みを和らげ、回復させていく。
敵レスラーの一人が、
「まずはお前から潰してくれる!」
眠斗めがけボールを激しく蹴った。ボールが眠斗の腹にめり込む。
「い、いたた……あらぁ? ……試合、もう始まってましたかぁ?」
ぶつけられた場所をさすりながら、起き上がる眠斗。寝ぼけ眼で落ちたボールに近づき
「一気にいきますねぇ。こう見えてもぉ、脚力には自信があるのですよぉ」
寝起きとは思えぬ力でボールを蹴る。自分にボールをぶつけた敵の顔に、ボールをぶつけかえす!
ミルディアも先ほど眠斗が使った力で回復していた。
地面を転がり、自分を囲む敵から脱出。
「これ以上はさせないぜ」
ミルディアはタブレット形状の電子デバイス型術具・グランデヴィアを操作。
【サモニング・ガイスト】を実行。現れるのは、古代の戦士の霊。戦士は体から炎を噴き上げる。
ミルディアに攻撃を加えていた敵レスラー達が炎に焼かれ悲鳴。
敵のチームは混乱し、動きを鈍らせる。ミルディアは声を張り上げた。
「四条! 今のうちに決めてくれ!」
「ミルディアちゃん、了解ですよぉ、任せてくださいねぇ」
ミルディアの声を受け、眠斗が動いた。先ほど以上の力でボールをシュート。
混乱している敵レスラー達は反応できない。ボールは見事ゴール!
「ナイスシュートだ、四条!」
「ミルディアちゃんのアシストのおかげですよぉ」
讃え合う二人。だが、勝負は終わっていない。サッカー&プロレス勝負を制すべく、ミルディアと眠斗はフィールド上を走り続ける!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
カグヤ・アルトニウス
○サッカーしましょう
アドリブ歓迎
女性で「霊長類最強」…
とにかく、今は目の前の事に集中ですね
(ポジション)
ウイング
(行動)
わたしの仕事は中央での潰し合いによる消耗を減らしつつ自分でもゴールを狙う事です
UCは常時発動という事で…
ですから、ボールを貰ったらサイドに開いて【念動力】で加速して【残像】を残すドリブルの【パフォーマンス】で引き寄せます
そして、もし食いついたら連続短距離テレポートで抜け出し、追っかけて来た相手にボールを当てる【マヒ攻撃】でコーナーキックを狙いますし
誰も追って来ないのでしたらディフェンス相手に同様にします
後は、【念動力】でコントロールされたコーナーキックで点とっていいですか?
●
カグヤ・アルトニウスは、一瞬だけ、ベンチにいる敵の女ボスに視線を向けた。思うところがあるのか。だが、
「……とにかく、今は目の前に集中ですね」
カグヤは視線をフィールドに戻し、【Operation "MOMOTAROU"】を発動、GOKUの演算能力で敵戦術や戦況を把握。
チームメンバー達は、敵レスラーの攻撃を受けつつも、カグヤとの練習を活かしたパスやドリブルを巧く使い、ボールをキープ。
そしてウイングの位置のカグヤにパスが飛んでくる。
ボールを受け取ったカグヤに駆けてくる敵レスラー。腕をあげラリアットをするつもりだ。
カグヤは念動力を使い己の動きを加速。敵の攻撃を軽やかに躱す。
カグヤはさらに加速する。残像が残るほど早く。華麗な動きで敵を翻弄、敵の注意を己に引き付ける。
それでも敵レスラー一人がカグヤの動きに惑わされず、追いついてきた。
「スピードも観察眼も見事。ですが――」
カグヤはテレポートを実行。今にも跳びかかろうとしていた敵の背後を取る。
「い、いつの間に後ろに?!」
驚く敵を見ながら、カグヤはボールをシュート。敵の後頭部にボールをぶつけ、麻痺させる!
ボールはゴールラインの外へ。カグヤはコーナーからボールを蹴り、念動力を再び発動。ボールは不規則な軌道を描き、ゴールネットに突き刺さる!
サッカー技術と能力を使ったカグヤの活躍で、チームは追加点を獲得。さらに敵の攻撃をいなし、あるいはボールをぶつけ、敵チームを消耗させることにも成功。
戦況はカグヤ達に極めて有利に進んでいる!
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
WIZ判定
即興連携、ピンチ・お色気等のキャラ崩し描写歓迎
さて、いよいよ実戦
がっちり鍛えてきたことだし、自信持って迎え撃とう
とはいうもののこの場合、無理に相手の土俵で戦うのは得策じゃないね
チームの皆には極力普通のサッカーで点を取ってもらい
私が相手の格闘プロレス殺法を受けて立つ
必然的にディフェンダー……ゴール前を守るスィーパーとかになるかな
文字通り、相手の荒っぽい攻めを身体を張って止める
激しいチャージ(というか殴る蹴るの暴行)に、私の豊かすぎる肢体、その中の特に豊かなあちこちを重たげに揺らしつつも
プロレス界の頂点に立つ誇りを魅せて仁王立ち
場内の観衆の応援が最高潮になったら、私の反撃の時間だよ!
●
草剪・ひかりはスィーパーのポジションから、フィールド全体を見回す。
「得点はこっちが上、ダメージも敵の方が大きい。がっちり鍛えてきた成果ね。鍛錬と自分を信じて、このままいきましょ!」
檄を飛ばすひかり。一層奮い立つチームメンバー達。
だが。敵レスラー達は死に物狂いで向かってくる。今も、ボールを持ったメンバーに、敵レスラーが攻撃を加えんと迫っていた。
ひかりは走る。仲間めがけ放たれたドロップキックを体前面で受け止める。
激しい音が響いた。衝撃に、一瞬背中をのけぞらせる。
心配そうにこちらを見るメンバーにひかりは親指を立てる。
「大丈夫。私がタフなのは知ってるでしょ? 皆はボールをゴールに!」
余裕たっぷりに笑うひかり。メンバー達は頷きゴールを目指す。
敵レスラーはなお彼らに攻撃を仕掛ける。
その度にひかりは走り、仲間を庇う。敵の肘が背に当たる。膝蹴りが顔を打つ。頭突きが後頭部に刺さる。
豊かな胸をたゆんと幾度も揺らしつつ、けれどひかりは倒れない。
仁王立ちの姿勢を維持し、少しも効いていないと、不敵な表情を浮かべる。その姿はまさに【“王道プロレスの伝承者”】!
どこまでも攻撃を耐え抜くその姿に、観客席から声。がんばれ、まけるな。ひかりを激励している。
声を受け、ひかりは再び走り出す。
「ここからは私の反撃の時間だよ!」
敵の背に回り体を軽々持ち上げ、投げっぱなしジャーマン。敵を別の敵へぶちあてる! 敵レスラーを二人まとめてKO!
その後もひかりは奮闘を続け、敵レスラーの多くを消耗させ、また戦闘不能に追いやる。
さらにひかりが敵をひきつけている間、チームメンバー達も得点を獲得。点数では圧倒的にこちらが有利。
その時。
「見事ね!」
ベンチにいた敵リーダーが声を響かせた。
全身から殺気を放ちながら、敵リーダーはフィールド内へ足を踏み入れる。
彼女が歩を進めるたび、どすんっ、フィールドが揺れる。
「認めるわ。貴方達が霊長類最強の私と戦うにふさわしい強者だと。さあ、本当の勝負の始まりよ!」
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『霊長類最強アスリート『ミス・ゴリーン』』
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POW : アタシは霊長類最強のアスリートだよ!
【身体能力をレベル倍に強化したゴリラボディ】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【勝利への執着心】に比例し、[勝利への執着心]が損なわれると急速に弱体化する。
SPD : アタシの爆弾ボールを受けてみな!
着弾点からレベルm半径内を爆破する【爆破のオーラを纏ったボール】を放つ。着弾後、範囲内に【触れると爆発するオーラの残滓】が現れ継続ダメージを与える。
WIZ : ここからはアタシの独壇場だ!
レベルm半径内を【ゴリラボディのみを強化するゴリーンゾーン】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【自分を含むゴリラの肉体を持つ者の身体能力】が強化され、【ゴリラ以外の肉体を持つ者の身体能力】が弱体化される。
👑11
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●
ダークレスラーとのプロレス&サッカー勝負で。
猟兵たちはサッカーチームのメンバーと協力、敵に得点で大きくリード。さらに敵を消耗させ、幾人かを戦闘不能に追いやった。
そして。
ベンチで静観していた敵のボスたる女レスラーがフィールドに足を踏み入れた。
「認めるわ。貴方達は強い。ただし霊長類最強の私の次にね!」
そして女レスラーは首をから隠していたマントを外す。
あらわれたのは、そして野性的な体毛を生やす圧倒的な巨体。ゴリラボディ!
そう、女の首から下はゴリラだったのだ!
「プロレス界最強イコール霊長類最強、すなわち宇宙最強、ミス・ゴリーン!!!」
ミス・ゴリーンは手下レスラー達にベンチで休むように指示、そして一人で猟兵達を潰さんとフィールドを駆ける!
チームメンバー達では、ゴリーンにダメージを与えることは困難。
ゴリーンとの戦いは、猟兵達のみで行わなければならない。
ゴリーンも強者との戦いにこだわっているため、猟兵たちがゴリーンと戦っている間は、チームメンバー達を襲うことはないだろう。
「私の前では獅子は怯え、恐竜も頭を垂れ、鯨とて悲鳴を上げる! その力の全てで貴方達を叩き潰す!」
フィールドをドスドス揺らしつつ、猟兵たちに迫るダークレスラー・ゴリーン。
猟兵たちよ、戦え。そして霊長類最強を名乗る彼女に、真の強さを見せてやれ!
●マスターより追記
ミス・ゴリーンは、サッカーでの得点を入れる事よりも、プロレス技で敵を叩きのめすことを優先します。
サッカーの得点では圧倒的に猟兵たちのチームが勝っていますが、この勝負では「試合終了前に全員が倒れると負け」でもあるので、ミス・ゴリーンとのプロレス勝負に負ければ、敗北してしまいます。
サッカーの得点は第二章で十分獲得しています。また、ミス・ゴリーンはチームメンバーよりも、猟兵を優先して狙います。なので、猟兵たちはミス・ゴリーンとの戦いに専念できます。
皆さんたちの力と個性を存分に発揮し、強敵ミス・ゴリーンを倒してください。
よろしくお願いします!
ヘンリエッタ・ネクサス(サポート)
「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
◆口調
・一人称はボク、二人称はあなた
・誰でも丁寧な口調。語彙は硬く、形式的
◆特技・性質
・全身を機械的に強化されており、常人以上の身体能力と反応速度を有する
・USBで充電可能
◆行動傾向
・とあるヴィランの組織の尖兵として造られた宿命に抗うべく、猟兵として活動しています
・体内に武器やセンサー等を格納しており、状況に応じて展開します
・強化頭脳は動作のムダを省きます
・私情や一般的道徳に囚われることなく、合理的な行動に徹します(中庸/中立)
・感情表現を学習途中なので無機質な印象を与えがちですが、実は人情を重んじ、真顔でジョークを言います
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
●
ヘンリエッタ・ネクサスはサッカー場の中央に陣取る敵を見、
「目的確認。プロレスルールによる対象の撃破……任務開始」
地面を蹴って移動。圧倒的巨体を誇るゴリーンの右側面を取る。敵の膝へ蹴りを放った。命中。
ヘンリエッタは一秒も休まず移動を再開。今度は左側面に回り、再び脛を強かに蹴りたてる! ヘンリエッタの動きは正確かつ合理的!
しかし、ゴリーンは雄たけびを上げる。
「ゴリラこそ最強!!」
「――周辺空間の変質を確認」
周囲の空気が変わった。
ゴリーンはヘンリエッタへ手を伸ばす。避けようとするヘンリエッタ。が、変質した空気がヘンリエッタに原因不明の負荷を与え、動きを鈍らせる。ヘンリエッタは敵に頭を掴まれてしまった。
敵は圧倒的な力でヘンリエッタの頭部を握りしめてくる。その力で、ヘンリエッタの頭部が軋んだ。
アトシュ・スカーレットは悪態をついた。
「ゴリラとプロレス勝負? タチの悪い冗談みてぇだが――依頼ならやるしかねぇな」
仲間がゴリーンに頭を掴まれているのを確認するや否や、アトシュは疾走。
「これでも喰らいな!」
呪詛を纏わせた手で、敵の剛腕に触れる。甚大な呪いの力を敵に流し込む。
「……っ?!」
驚きの声をあげるゴリーン。空間変質が解け、敵の手がヘンリエッタから離れた。
ゴリーンはアトシュを睨み、
「霊長類最強の私は呪いにも打ち勝つ!」
全身の筋肉を膨れ上がらせた。二倍以上に太くなった腕をゴリーンは振り回す。
アトシュは軽快なフットワークを駆使し避けようとするが、
「でかくなっただけじゃない。スピードまでっ?!」
しかし、敵の体の動きは先ほどまでよりも早い。ゴリーンの掌がアトシュの顔に当たる。激痛と衝撃! アトシュは吹き飛ばされ、地面に崩れた。
数十秒後。アトシュはふらつきつつも立ち上がる。傍にいたヘンリエッタに小声で告げる。
「長期戦は不利だな。ヘンリエッタ。10秒、時間を稼げるか?」
「了解しました、アトシュさん。任務は確実に遂行します」
ヘンリエッタは真正面から敵に接近。ゴリーンは再び腕を振り回す。ヘンリエッタはしゃがみ込んでその腕を回避。
敵の注意を己自身に引きつけながら、ヘンリエッタは無数の【V.S.P.R.】を敵の後方に召喚。スズメバチを象ったドローンが次々に敵の背中に突撃。
「プロレスでは5カウントまでの凶器攻撃を容認しています。故にこれもルールの範囲内と判断しました」
ドローンを敵にぶつけ続けるヘンリエッタ。その攻撃の激しさにゴリーンの動きが止まる。
ヘンリエッタが奮闘している間、アトシュは【証明消失術・反転式】を実行し、己の存在を消失させていた。
10秒が経過し、アトシュは空中、敵の頭上に出現。そして落下。
「行くぜ、ミス・ゴリーン!」
呪いの棘を足に巻き付け、その膝を敵の脳天に叩き落とす! さらに神属性の呪詛を相手の体内へ!
呪詛がゴリーンの中で荒れ狂い、ゴリーンは「がああっ」苦痛の声をあげ、膝をついた。
数秒かけず体勢を立て直すゴリーン。が、その息は荒く乱れていた。
「敵の消耗を確認。任務を続行します」
「ああ、オレたちの強さを見せてやろうぜ」
表情を一切変えないヘンリエッタ。銀の瞳に闘志を滾らせるアトシュ。二人は構えなおす。さらなるダメージを与えるために。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
死絡・送
POW
アドリブ絡み共闘OK
ノーブルバットとして継続参加、ノーブルに正々堂々とクリーン衣プロレスで勝負。 仲間と共闘するなら空気を読み仲間の見せ場も作る。
「最強と意気込む姿は素晴らしい、だが皆の宮廷は荒らさせはしない!」
相手が首から下がゴリラだろうと、敵だろうと女性なので紳士的に顔は狙わない。
セクハラにならないような個所に技をかけると、配慮はする。
「敵であろうと女性に配慮できなければノーブルじゃない♪」
ギミックレスラーとしての矜持は捨てず、真剣にルールを守りプロレスで戦う。 止めは、ユーベルコードのノーブルフォールを狙って使う。
●
「最強と意気込む姿は素晴らしい、だが皆の宮殿は荒らさせはしない!」
朗々と声を響かせるのは、ノーブルバット姿の死絡・送。
送は助走をつけジャンプ。敵腹部を狙いドロップキック!
攻撃は敵に命中。が、ゴリーンの巨体は揺らがない。
地面に落ちる送。その送の両足をゴリーンは掴んだ。送をぐるんと振り回し投げ捨てる。ジャイアントスイング! 送は地面に叩きつけられた。
「その程度? さっきの凶器攻撃は使わないの? 錨で私の顔を殴ってみてはどう?」
「ミス・ゴリーン。折角のご提案だが、女性の顔を凶器で打つのは、ノーブルじゃない♪」
受け身を取り、送はダメージを軽減。何事もなかったかのように笑み、立ち上がる。
敵の攻撃は止まない。怪力を活かした投げや打撃が、幾度となく送を襲う。
送は受け身をとり、フットワークでいなし、敵の猛攻を耐える。攻撃を受けつつも、送は両目をしっかりと見開く。反撃の機を見逃さぬように。
そして。攻め疲れたのか、ゴリーンの攻撃が止んだ。
その隙をついて、送は敵の腰に手を伸ばした。【ノーブルフォール】を発動
「これが貴族のフォークリフトだ!」
叫び声と共に、ゴリーンの超巨体を持ち上げる。そしてバックドロップ。背と後頭部を地面に打ちつけた!
ゴリーンは倒れたまますぐには立ち上がれないでいる。送の技がゴリーンの体力を大きく削ったのだ。
「如何なる強敵にも真摯に立ち向かい、そして優雅に反撃。これこそノーブルな戦い方だ!」
送の声に、ギミックレスラーの矜持。
大成功
🔵🔵🔵
カグヤ・アルトニウス
〇それはサッカーがサーカスになった日
アドリブ歓迎
「霊長類最強」って「その称号を持つレスラー」じゃないのですか…
まあ、いいでしょう…受けて立ちます
(行動)
まずは…UC発動で、対象はユニフォームに変身させているプリテンド・ウェアです
ルールは「これを着ている人間はゴリラボディである」…これで素の力での勝負です
攻め手はテレポートで相手の顎の下に突っ込んでの【不意打ち】で背中を当てて【念動力】による【衝撃波】を叩き込む【気絶攻撃】で崩して、その勢いを生かした送足払いでダウンを取り、締め技に繋ぐ【連続コンボ】で仕留めます
また、技の効きが浅かったり外しに来たら【読心術】+【第六感】で察知し、適宜対処します
●
慎重に構えるカグヤ・アルトニウスの視線の先で。
ゴリーンは仲間の攻撃に消耗しつつも、なお闘志を燃やしていた。
「我が肉体こそ霊長類最強! 生物最強!! そして宇宙最強!!!」
彼女が言い終えるや否や力が発動する。カグヤは己の力が抜けていくのを感じた。
「ゴリラの肉体でない者を弱体化させる空間……ですが」
カグヤは敵の技の性質を看破、【Overlord The Dimension】を発動。
「素の力で勝負といきましょう」
己のプリテンド・ウェアに『これを着ている人間は、ゴリラボディである』というルールを定め、敵の空間の力を無効化!
けれどゴリーンはなお闘志を滾らせ、剛腕を振り回す。技を無効化してなお、その力は脅威。
しかしカグヤは後退せず前へ出る。腕を掻い潜り相手の懐に飛び込んだ。
背を敵の前面にあて、念動力を発動。衝撃波を生成し、ゴリーンに叩きつける。
「がぁ」ゴリーンは呻きながらも、倒れない。カグヤの肩を掴んだ。五指が肩に食い込む。
カグヤは傷みに脂汗を浮かべつつ、なお足を動かす。敵の足に足を引っかけ膝をつかせた。
「ここで仕留めます!」
カグヤはすかさず敵の腕を振り解き、背後を取る。敵の首に腕を絡め締め付ける!
ゴリーンはカグヤを無理やり引きはがし、体を起こす。が、ゴリーンの膝は強く震えている。
「かなりのダメージが蓄積できたようですね。勝利まで後少し。でも敵の怪力は脅威。最後まで油断せずに戦いましょう」
カグヤは仲間に注意を促す。敵から些かも目を逸らさずに。
大成功
🔵🔵🔵
草剪・ひかり
POW判定
即興連携、ピンチ・お色気等キャラ崩し描写歓迎
えらく「霊長類」に拘ると思ったら、そういうオチなのね……
そりゃゴリラは強いけど、ゴリラの姿でそれ言ってもなぁ
まぁ私はプロレスラーだし、でかくて強い相手と闘うのが大変なのは全く持って異論なし
ましてゴリラのパワーにヒトの知恵が加われば恐ろしいこと間違いないね
でも、プロレスラーってのは
そんなとんでもない怪物を相手にしても退かずに立ち向かい
それ以上の知恵と勇気、そして積み重ねた鍛錬で打ち破って魅せるもの
でかくて力があっても最強になれるわけじゃないってことを思い知らせてあげる
体格もパワーも圧倒的に不利だけど、それでも真っ向から力勝負を受けて立つ
勿論、ゴリラの怪力に晒されれば、さしもの私もただじゃ済まない
豊かすぎる肢体を締め上げられ、叩きつけられ、踏み潰され、何度も大の字にダウンを喫するけど
それでも限界を超えて立ち上がる
渾身の反撃で彼女の「強さ」を跳ね返し、場内の盛り上がりが最高潮に達したら
必殺のスープレックスで、私の「凄さ」を魅せつけてあげるよ
●
草剪・ひかりはミス・ゴリーンを見て苦笑。
「えらく『霊長類』にこだわると思ったら、そういうオチなのね……」
「私を滑稽と思う? だが姿の美醜より、私は力を選んだ! 霊長類最強すなわち生物最強、宇宙最強の力を!」
問いかけてくる相手に、ひかりは真剣な目を向けた。
「確かにでかくて強い相手と戦うのは、大変。ましてゴリラのパワーにヒトの知恵が加われば恐ろしいこと間違いない」
ひかりは、両手を相手へつきだす。
「でも――でかくて力があっても最強になれるわけじゃないってこと、思い知らせてあげる!」
そして、手四つでの力比べが始まった。
ゴリーンの筋力・握力は圧倒的。ひかりの額に汗の玉が浮かぶ。そして、ひかりは両膝を地面につけてしまう。
さらに敵は頭を振り下ろしてきた。ヘッドバッド! 脳が揺れる。頭蓋骨が割れそうに痛い。
敵は休まない。ひかりの首に腕を巻き付け――ブレーンバスター! ひかりの背骨が軋んだ。
大の字になったひかりの顔へ、膝がめりこむ。
「これが霊長類最強の力よ! ――えっ?!」
勝ち誇る敵の顔が驚愕に変わる。
甚大なダメージを追っているはずのひかりが、平然とした顔で立ち上がったからだ。
その後も敵は必死に攻めてくる。ひかりは全身を打たれ、締められ、また何度となく、身体を地面に打ち据えられる。
けれど――ひかりは立ち続ける。倒れても倒れても、なお立ち上がる。
優勢の筈のゴリーンの顔に、焦燥が浮かぶ。こいつは何を倒したら倒しきれるのかと。
「攻撃は確かに効いているはず。なのに……なぜ立ち上がれる?」
「プロレスラーだから立てる。プロレスラーってのは、どんなとんでもない怪物をあいてにしても退かず、限界を超えて立ち上がるもの」
答えるひかりの言葉は、誇りと自信に満ちていた。
「そして敵以上の知恵と勇気、積み重ねた鍛錬で打ち破って魅せるものっ!」
彼女の言葉を聞いて「おおおおおお!」観客席がどよめく。観客達は、チームメンバー達は、声も涸れんとばかりの声援を送ってきた。
その声に気を取られたか、ゴリーンが観客達を見回した。
隙を逃さず、ひかりは脚をつきだす。前蹴り! 爪先をゴリーンの腹に減り込ませる。
体勢を崩し、前かがみになるゴリーン。
ゴリーンの体をひかりはしっかりと掴んだ。その超巨体を持ち上げる。
「ここで決めるわ――うおおおおおおおおっ!!」
敵以上に雄々しく叫びながら、ひかりは敵の頭部を地面に突き刺した。【エンプレス・トルネード・スープレックスホールド】!
轟音! サッカー場全体が揺れ、地面に亀裂が入った!
ひかりや仲間達との激闘で消耗しきったゴリーンは、受け身を取れなかったようだ。ゴリーンの両手両足からは力が抜けきっている。
彼女の体をひかりは押さえ込む。観客たちは声を揃えカウントを開始。
「ワァン……ツゥウー……」
勝負を惜しむかのように、ゆっくりしたカウント。ゴリーンの体はピクリとも動かない。そして、
「スリィーッ!」
スリーカウントが宣告される。ひかりは体を起こし、片手を高く突き上げた!
猟兵たちはダークレスラーの撃破に成功。得点でも圧倒的に猟兵たちのチームが上回っている。文句なく、猟兵たちの勝利だ。
意識を取り戻したミス・ゴリーンは
「貴方達は本当に強かった。戦えてよかったわ。いずれ再戦しましょう」
言葉を残して手下と共に去っていった。
観客やチームメンバーは惜しみない拍手と賛辞を投げかける。ダークレスラーの野望を阻止し、サッカーチームと世界を救った猟兵たちへ。
大成功
🔵🔵🔵