●舞い降りるビルシャナ
おもちゃショー、様々なホビー企業が新作の玩具を発表し、大人から子供まで注目を集める大イベント。そんな会場に1体のビルシャナが降り立つ。何だ何だと慌て始める人々の前で、ビルシャナが言い放った言葉は……。
「玩具に!無駄な!ギミックなどいらぁん!」
●玩具のこだわり
「えーっとこれはどういうことだ……あ、集まって貰ってありがとう」
中條・竜矢(変化する竜騎士・f03331)は予知に困惑しながらも説明を始めた。
「ケルベロスディバイドで事件だ。とある都市で開催されたおもちゃショーにビルシャナがくることが分かった。目的は一般人を誘拐し、デウスエクス化させることのようだ」
イベントを狙うことで効率よく一般人をさらってしまおうという魂胆だ。
「で、出現するビルシャナなんだが……玩具に派手なギミックや周辺機器との連動なんていらないと主張しているんだ……」
ケルベロスディバイドの中にはそんな明王を名乗るデウスエクスが存在し、よりによって新作の発表会場でそんな主張をしながら洗脳を行うようだ。玩具は子供の遊ぶもの。それなら派手さが細かい動きよりも頑丈さや怪我のしにくいシンプルさが一番。たくさん買わないといけない連動型なんで論外、とかなんとか。
「正直、効きにくい気がするが……だからといって放置できない。まずは洗脳されている一般人を救出して欲しい」
洗脳を解除すると言っても相手の主張を論破すればいい。インパクトで攻めてもいいし、証拠で示すのも、理詰めで相手の主張の欠点をつくでもでもいい。
「一般人を救出した後はビルシャナとの勝負だ。」
光の剣や光輪、経文を武器にしてくる。主張の内容に反して戦線力は十分に高い。十分注意してくれ、と加える。
「戦闘が終わったら、そうだな。せっかくのおもちゃショーなんだ。紹介動画の配信、なんかもどうだ?」
猟兵たちに紹介されるなら宣伝になると喜ぶ会社も多いだろう。
「まずは一般人の救助だ。頑張ってきてくれ。」
●一方その頃
「そうだー!いくらなんでも10個も20個も連動するのを買えるか!」
「ピカピカ光って音が大きい!子供が触ってると落ち着かない!」
「手を挟んで怪我しそうになった!」
「「「やっぱりシンプルが一番!」」」
少しずつ、だが着実に信者が増え始めていたのであった。
クロネツヴァイ
お久しぶりです。クロネツヴァイです。
懐かしいですね。明王たち……。と言うことでかなりギャグ風のシナリオになります。
なんとなく元の世界のギャグの雰囲気を出せたらなぁと思いながら頑張ってみようと思います。
●第1章
洗脳された一般人を救出するターンです。デウスエクスの「玩具はギミックなどいらない!シンプルが一番!」という洗脳をあの手この手で解きましょう。一般人相手ですので、暴力は厳禁です。
●第2章
デウスエクス『ビルシャナ』との戦闘です。言動はギャグっぽいですが、戦線力は劣らず強力です。ですが、相手を論破する発言を戦闘に組み込めば隙を作れるかも……?
●第3章
動画配信チャレンジとなります。舞台はおもちゃショーの場となりますので、せっかくですから玩具を使って動画を撮ってみましょう。乱暴に扱ったり、ネタバレ厳禁な部分を使ったりしなければ炎上も大丈夫?なお、普通の玩具や特撮玩具、プラモデルなど一般のおもちゃショーに出るようなものは一通りありますが、リアルの玩具の名前をそのまま出すのはおやめください。
それでは、参加お待ちしております。
第1章 冒険
『〇〇を絶対に許さない明王、降臨!?』
|
POW : 「うるせぇ!こっちの話を聞きやがれ!」と強引に論破する
SPD : 「それについてデータがありまして……」と証拠で論破する
WIZ : 「でもそれってあなたの感想ですよね?」と理論で論破する
|
会場にやってきたビルシャナ、「玩具のギミック絶許明王」を中心に少しずつ洗脳された人の輪が作られていく。その人たちの言葉を拾っていくと……
「変形させようとして玩具の腕が折れた。」
「パーツなくしちゃって動かないって親にキレた覚えが……」
「せっかく買ってもらったのに隣まで音聞こえちゃうから禁止にされた。」
「最近出てきたヒーローの連動を考えてない武器、ああいうのが一番。」
などなど、互いに言い合っている。しかし、裏を返せばそこが洗脳解除の取っ掛かりになるかも……?
皇・絶華
ふむ…私としては甘いチョコ絶許明王であれば全霊を以て支援したのだがな…?
残念ながら今回の信者達に我がチョコをふるまい圧倒的なパワーを振舞いたかったが…それは毘盧遮那に取っておくとしよう
説得
成程…確かにシンプルな動かないものであればそれは楽だろう…だが
(がちゃがちゃと目の前でやって見せる
こうやってみろ…うん、格好よく変形したな
此処をこうすると…ほら、光るし…ポーズをこうすれば…あのアニメの再現になる
…楽しいか?それは何よりだ
ギミックとは書いてを楽しませるための物。音が聞こえるなら人がいない時とか音が聞こえない場所ですると楽しくできるだろう
パーツ等は箱に揃えて閉まっておけば楽だぞ?
と丁寧に対応
●チョコ好きの彼の説得
絶許明王、自分の主張に合わないものを許さない。そんなデウスエクスの話を聞いて皇・絶華(影月・f40792)には1つ思うところがあった。
「ふむ…私としては甘いチョコ絶許明王であれば全霊を以て支援したのだがな…?」
少々不安な気配があるが、食べ物の好みは譲れないものである。
「残念ながら今回の信者達に我がチョコをふるまい圧倒的なパワーを振舞いたかったが…それは毘盧遮那に取っておくとしよう」
少々恐ろしい言葉も聞こえたが、一旦彼の主張は置いておこう。おもちゃショー会場に着いた絶華は洗脳を受けた人達の様子を観察する。洗脳されているとは言うが、効き具合は人による。誰から崩すかと考えていると。
「俺は子供のころ、せっかく買って貰ったロボの玩具を壊して親と大げんかしちまったんだ。親は全然悪くないのに、当たっちまって……だから子供には壊れにくい、動かない玩具を買ってやりたいんだ」
そう語る父親と思われる男性を見つけると、絶華はとある玩具を手に取り、静かに接近する。
「ちょっとそこの人」
「うわっ!?」
軽く肩をたたいてこちらを向かせた。
「危害を加えるつもりは無い。まずはこれを見てくれ」
「え、これって……」
突然の登場に慌てた相手に見せたロボットの玩具、それは登場していたアニメでのギミックを再現し、名台詞を収録した大人向けの記念エディションだった。
「成程…確かにシンプルな動かないものであればそれは楽だろう…だが」
チラリと展示されていたブースの説明を確認して目の前でロボットを動かす。背面にジョイントアームで装備されているパーツを前面に展開して、腕を折りたたむ。
飛行機を思わせる形状になったそれは男性が壊す原因となった変形ギミックだった。
「こうやってみろ…うん、格好よく変形したな。それに此処をこうすると…」
パーツを動かしたことで見えたスイッチを操作する。するとロボットの各部に設けられたクリスタル部分が七色に発光する。変形状態での必殺技の再現スイッチだ。
「ほら、光るし……ここをこうすれば」
人型に戻し、アーマーから剣を組み立て、持たせてジャキッと構えさせる。
「ポーズをこうすれば…あのアニメの再現になる」
そう言ってロボットを手渡す。
「ほら、自分でもやってみるんだ。」
「あ、ああ……」
促されるままに男性も自分で腕や脚、武器の装備箇所やそこから取り出すギミックなどを確認する。それは昔、想像で補っていた部分、それが玩具として手の中で再現されていた。
「本当にこんなところまで動くんだ……」
自然と嬉しそうな表情を浮かべる男性に絶華は笑みを浮かべながらまた話しかける。
「…楽しいか?」
「ああ、子供のころを思い出すよ。
「それは何よりだ」
ポンポン、と肩をたたく。
「ギミックとは使う相手を楽しませるための物。今の玩具はそれだけ買う人を楽しませようとしてるってことだ。」
男性は絶華の顔を見た後、優しい笑顔でロボットを見る。
「確かに、そうですね。子供にも、大人でも」
「音が気になるなら人がいない時とか外に聞こえない場所ですると楽しくできるだろうパーツ等は箱に揃えて閉まっておけば楽だぞ?」
生真面目な表情でそう言った絶華の顔を見て男性が笑う。こうして1人、洗脳から解放された。
成功
🔵🔵🔴
ティエル・ティエリエル
ふーむ、なるほどー?
シンプルじゃないおもちゃのいいところを見せればいいんだね!
なんかよさそうなおもちゃないかなーと飛び回っていい感じのをゲット♪
ふふーん、ボクの選んだのはこれだ☆
金属製の頑丈なロボットのおもちゃだよ♪
しかも、劇中再現で3段階に完全変形だ!
やっぱり完全変形は浪漫だよね♪
わわっ、しかもオプションパーツを買って装着することもできるんだって!
ようし、これくらい宣伝したらなんとかなるかなー?
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
●妖精のお姫様の説得
「ふーむ、なるほどー?シンプルじゃないおもちゃのいいところを見せればいいんだね!」
今回の問題、ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫)はそれでいけると考えると、どれを使うかとおもちゃショー会場を飛ぶ。
「なんか良さそうなのないかなーっと」
展示されているおもちゃを少し上から探していると、ピンと来るものを見つけた。
「よーし!これにしよう!ちょっと借りるねー」
選んだのは金属製の頑丈なロボット、今後アニメも予定されている新作だ。彼女の身長より少し小さい程度のそれを持つと、より集団に近いところに移動する。
「おーい!そこの人達ー!こっちにちゅうもーく!」
「ん?なんだ?どこから声が?」
突然聞こえた声にきょろきょろと見回す。
「こっちこっちー!」
「あっ、あれか?」
「ちいさ、えっ?あれ人か?」
洗脳された人達の周囲を飛ぶことでようやく気付かれたティエル。そのままロボットの玩具の乗った机に降り立つ。後ろにはロボットアニメの紹介映像が流れている。
「ふふーん、ここにあるのは新作アニメの主役機のメタルグレード!劇中再現で人型、戦闘機型、タンク型の3形態に完全変形だ!やっぱり完全変形は浪漫だよね♪」
ちょうどその言葉に合わせるようにディスプレイの映像でも玩具とアニメの変形シーンが流れる。
「おお……いいなあれ……」
「おい!お前さっき玩具にギミックいらないって、アレ完全にギミックもりもりだろうが!」
「いや……!ロボットならギミックたくさんあってそれが再現されてると得だろ!?しかもあれどの形態もプロポーション完璧だ。あれは欲しい」
「なんだとー!裏切る気か!」
「裏切ってない!そもそも俺はヒーローの武器とかそっちはギミック無くていいって思ってだけだ!ロボは別!」
ロボットアニメ好きらしい何人かが反応し、他の信者ともめ始める。
「冷静に考えろ、ロボットアニメと言えば追加武装や機体乗り換えが定番だ……アレが対応してるか?」
「そうだ!新機体の登場はまだ納得できるとしても、武器追加が無理で後から完全版なんて出てきたら……」
既にギミック否定派の意見は抜けている人もいるようだが、今度は別の不安が沸いてきたようだ。そこに追撃とばかりにティエルが宣伝する。
「わわっ、しかもオプションパーツを買って装着することもできるんだって!」
その言葉に目を輝かせるロボ好きたち。ティエルの側には背部に増加ユニットをつけて変形したロボットが。
「あそこまでできるなんて……俺は買いにいくぞー!やっぱりギミック最高だー!」
「お、俺もー!」
彼女の宣伝効果もあり(主にロボ好きが)洗脳から解き放たれ展示ブースに走り出す。
「これでなんとかなったかなー。あ、会場走っちゃダメだよー!」
大成功
🔵🔵🔵
ジャン・ファーブル
ぐへへへぇっ!!
テメェ、子供心をわかっちゃいねぇな。
お子様ってのはなぁ、派手なのが好きなんだぜぇ!
まぁ、極端な話、やりすぎはよくねぇけどな。
だが、シンプルは単純なのは、素っ気ねぇんだよな。
だから、派手派手にいこうか、なぁ。
アドリブ歓迎
●食欲魔人の説得
次第に洗脳された人数は減少してきているが、まだ残っている。しかし、信者にされていたのは大人ばかり。
「ぐへへへぇっ!!テメェ、子供心をわかっちゃいねぇな。」
「な、なんだぁ!?」
突然聞こえた笑い声に困惑する人々の前にジャン・ファーブル(食欲魔人)が自信げな顔でゆっくりと歩きながら現れる。
「ギミックが原因で壊すとか、怪我をするとか……そっちの心配ばかり。いっちばん大事なことを忘れてるぜ……」
「なんだと!なんだってんだ!」
「それは……あれだ!」
ジャンがビシッと指さした場所、そこは子供が実際に新作の玩具を触って遊べる体験コーナー。親に連れられて来たらしい子供たちが楽しそうに遊んでいる。
「そうちゃく、へーんしん!」
ある子はブレスレットとベルトのセットの玩具で変身遊びをしている。その近くでは銃と剣の玩具を合体させて必殺技遊びをしていた。
「ちょうひっさーつ、ぶらいとねす、すぷらーっしゅ!」
少し視線を逸らすとこちらではタクトの玩具を光らせながら他の子と遊んでいる。
「さあおひめさま、たくとのちからですてきなドレスを」
その様子を洗脳を受けた人達は静かに見ている。
「一番大事なものは……玩具を真っ先に子供だ!ほぉら、あいつらの遊んでる顔を見てみな。」
言われるがまま表情を見る。遊んでいる子供たちの表情は組み変わったり光ったりする武器を見てキラキラと輝くような笑顔を見せている。
「お子様ってのはなぁ、派手なのが好きなんだぜぇ!」
ぐっと親指を立てながら信者たちに言うジャン。その自信の詰まった表情と子供たちの様子に1人また1人とデウスエクスから離れていく。
「まあ、極端な話、やりすぎはよくねぇけども、シンプルで単純なのは素っ気ねぇし、子供も楽しくねぇんだ。」
やりすぎは良くない。その言葉にハッとする人もいた。やりすぎな音声や光はきついが、だからといって全部無しにしなくても良いのだ。
「そう言われれば、そうだな……なんも無しの玩具じゃ誰だった触ってても楽しくないもんな。」
「そうだね。うまい落としどころを見つけられればふつーにギミックあっても良いよね。うん。なんで絶対許せないなんて思ってたんだろう。」
そう言って次第に洗脳から解き放たれた人たちは思い思いのブースに向かって行く。
「ま、それはそれとして、俺は派手派手に行くけどな!」
そう言ってジャンは今のうちに自分が気になっていた玩具も見てこようと人の波に入っていった。
大成功
🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○
▼心情
相変わらず面倒な連中だ
しかし一般人への被害が大きいのがビルシャナの厄介なところだ
そうならないように説得しなくては
▼説得
確かにギミックが複雑化するとすべてを覚えるのは至難の業だ
シンプルなほうがいいという気持ちもわかる
しかし考えてみてほしい
例えばこのヒーローのこの武器だ
君はこの武器のどんなフォームが好きだ? ブレイドフォーム、そうだろう刀剣というのはいいものだ
では君はどうだ? ライフルフォーム、なるほどクールじゃないか
そう、それぞれで一番好きなフォームは異なっているんだ
複雑なギミックで遊ばなくていい
ただ各々が一番好きな形にするためにギミックは残しておく必要があるんだ
●ケルベロスの説得
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖)は目の前で繰り広げられていたビルシャナの洗脳に対して一人言葉を漏らす。
「相変わらず面倒な連中だ」
『ケルベロス』であった彼はかつての事件を思い出す。
「しかし一般人への被害が大きいのがビルシャナの厄介なところだ。そうならないように説得しなくては」
洗脳を行うビルシャナ、放置された場合の危険さも知っている彼は会場に向かった。
----
「ここか。信者はかなり減ってるようだが……しっかり全員解放させないといけないな」
「子供がなんだ!そりゃメインは子供の玩具かもしれないが、大人や金がある人が買わないと意味ないだろ!」
「そうだそうだ!今のご時世大人も買うんだ!俺らからするとシンプルな方がいいんだよ!」
残り数人というところだが、まだ粘り強く残っている者がいる。
「まったく大人だというのにわがままだな。」
はあ、と1つため息をつくとハルは立ち塞がる。
「確かにギミックが複雑化するとすべてを覚えるのは至難の業だ。特に別のアイテムとの連動とかあるとな。だからシンプルなほうがいいという気持ちもわかる」
「なんだ、お前も分かるじゃ無いか。そうなんだよ。操作順違うとちゃんと音声ならなかったり……」
同意してくる相手の言葉を切ってハルが言葉を続ける。
「しかし考えてみてほしい。例えばこのヒーローのこの武器だ。」
手にするのは現在放送中のヒーロー番組に登場する武器。ヒーローのフォームチェンジに合わせて様々な形態に変わり、それに応じて音声や発光パターンが変わるものだ。
「君はこの武器のどんなフォームが好きだ?」
信者の1人を指して声をかける。
「お、俺か?俺は……ブレイドフォームだ」
「ブレイドフォーム、そうだろう刀剣というのはいいものだ。」
その言葉と共に複数に分かれた武器のユニットを剣型に組む。
「では君はどうだ?」
組んだ玩具の武器で他の人を刺す。
「私はライフルフォームだ。遠距離から狙い撃つシーンがかっこいいからな」
「ライフルフォーム、なるほどクールじゃないか」
合わせてライフル状の形状に組み替える。
「どちらもかっこいい。そう、それぞれで一番好きなフォームは異なっているんだ。しかしフォームごとに玩具を作っていたらどうだ?」
「そりゃあ……売れないのが出てきたりするよな」
「人気が無いやつだけ出ないとかもありそう」
素直な回答にハルが続ける。
「ああ、そうなると子供も楽しめない。なに複雑なギミックで遊ばなくていい。」
その間も手は玩具を組み替えていた。
「ただ各々が一番好きな形にするためにギミックは残しておく必要があるんだ。だろう?」
そう言って信者たちに笑いかける。その言葉に納得したのか、残っていた信者たちも解放されたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『天輪浄王』
|
POW : 天輪浄王剣
【浄化の力】を籠めた【光の剣】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【精神】のみを攻撃する。
SPD : 浄罪光輪
【現世への疑問】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【輝く曼陀羅】から、高命中力の【光輪】を飛ばす。
WIZ : 天輪浄王経
「【救済を謳う経文】」を歌唱中、自身及び歌が聞こえる範囲内の全員の【戦闘行動】の成功率を10分の1にする。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
猟兵たちの活躍により、信者たちは解放された。その光景にビルシャナ、天輪浄王は怒りの表情を浮かべる。
「くうっ!奴らめ!私の信者たちをよくも……大体、ギミックなど下らんものなのだ!見よ私の武器を」
言葉と共に光の剣と光輪を生成する。
「この光の塊というシンプルで洗練されたかっこよさ……これこそ至高だ……いくら子供向けの玩具といえどゴテゴテした武器ではそこが伝わらぬ。そう、シンプルな物ほど優れているのだ!」
などと主張し、猟兵に立ち塞がる。
「さあ!貴様らを倒し、再び信者にさせて貰うぞ!」
●マスターコメント
相手の主張に対して突っ込んだり反論するような発言があると動揺や隙を突きやすくなります。また、猟兵がギミックのある武器を使うことでも冷静さを奪うことができるでしょう。
もちろんそういった要素を組み込まなくても大丈夫です。
氷霄・かぐら
シンプルな武器も悪いわけじゃないよね。
見た目通りの性能なのか戦いの中で考えないといけないし…。
でも、変形シーンとかが流れると熱くなるんじゃない?
それが再現されてるのだから満喫すればいいのに。
言いつつアームドフォートを防御形態に変形していきましょう。
あ、ちなみにわたしのは全部で4つの形態があるわよ。
変形ができたら手持ちの武器で攻撃していくよ。
武器が凝っててもやってることは守りを固めて攻撃なのよね…。私が慣れちゃってるのもあるかもだけど。
ま、戦い方はシンプルが一番ってね。
●新たな世界での戦い
霄・かぐら(地球人の鎧装騎兵)はビルシャナの出した光の剣と光輪を見て、似た武器があったことを思い出す。
「うん、確かに、シンプルな武器も悪いわけじゃないよね。見た目通りの性能なのか戦いの中で考えないといけないし……」
シンプルであるということはリーチや機能にごまかしが効かないと言うことであり、その一点では言っていることも分かった。
「ほほう、話が分かるやつもいるようだ……我々の信者になるか?」
「いや、それは断るわ」
言葉を返すとアームドフォートを起動し展開する。
「ならば……死ぬがいい!」
光の剣を右手に構えビルシャナが突っ込んでくる。横一線に振ってきたそれを姿勢を低くして回避する。
「おっと……でも、武器とか装備の変形シーンとかが流れると熱くなるんじゃない?それが再現されてるのだから満喫すればいいのに。」
「ぬかせ!確かにそういうシーンはカッコいいが……玩具とそれは別だろう!」
「別じゃないよ!」
振り下ろした光の剣をアームドフォートが盾のような形状に変化し、受け止める。そのままアームドフォートで剣を上に跳ね上げてビルシャナの体勢を崩す。
「はっ!」
直後、かぐらが斬霊刀を抜刀し、勢いのまま逆袈裟に切り裂く。
「ぐおおっ!?だが、しかしっ!」
ビルシャナも戦意を失わず切られた胸を左手で押さえ、今度は突きで反撃してきた。
「……っ!」
ガギン!と鋭い音を立てて盾と光の剣がぶつかる。負傷していると思えないビルシャナの力だったが、かぐらの強化された防御力に真正面から受け止められた。
「あ、ちなみにわたしのは全部で4つの形態があるわよ」
「よ、4つだと!?なんてぜい……無駄な!」
「言ってなさい!」
その言葉と共に両手で上段から一気に振り下ろす。光の剣で軌道を逸らされたが、胴に縦の刀傷を付ける。
(武器が凝っててもやってることは守りを固めて攻撃なのよね……。私が慣れちゃってるのもあるかもだけど。)
「ま、戦い方はシンプルが一番ってね。」
意趣返しと言わんばかりに続けて首を狙って突きを放つが、辛うじて避けられてしまった。
「くうっ!ここは仕切り直しだ!」
「あっ!待ちなさい!」
バッと翼を広げてビルシャナが引く。かぐらも追いかけようとするが、一気に距離を取られたこと、そして他の猟兵も来ていることを確認したため、足を止める。
「まあ、ダメージも与えられたし……一旦ここまでかしらね」
斬霊刀の血を振り払い、納刀すると軽く息を吐いた。
成功
🔵🔵🔴
ティエル・ティエリエル
わわっ、シンプルなのがいいとか言ってるくせに、攻撃する時にぴかぴか輝く曼荼羅とか出しちゃってる!
へー、ふーん、ほー!口ではシンプルがいいとか言ってるくせにそんなことしちゃうんだ☆
挑発に乗って曼荼羅を消したら、チャンスとばかりにこっちから攻撃だ!
ふふーん、ボクのレイピアに【シルフィード・クローク】の力で竜巻を纏わせちゃうぞ♪
いっけー、ぐるぐる竜巻アタックだー☆
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
●煽り姫
「厄介な奴らだ……どう仕掛けるか……」
なんとか止血をしたビルシャナは先ほど戦った位置から少し離れた位置に降り立ち、次の手を考える。が、そこをティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫)に
見つかってしまった。
「あーっ!こんなところにいたーっ!逃がさないぞビルシャナー!」
ビシッと指さしてくる彼女に驚いたのか一瞬仰け反りながら輝く曼陀羅を召喚する。
「ちぃっ先に見つかるとは!」
ユーベルコードを発動しようとするビルシャナにティエルは続けて言葉を紡ぐ。
「わわっ、シンプルなのがいいとか言ってるくせに、攻撃する時にぴかぴか輝く曼荼羅とか出しちゃってる!」
「な、何を!?これは違うだろ!?別に色んな色に変わったりしてるわけでないのだから!」
突然の指摘に慌てて否定するビルシャナ。煽るためにそれを図星を突いたのだと言うようにティエルはニヤニヤと笑いながら続ける。
「あー言い訳してるーへー、ふーん、ほー!口ではシンプルがいいとか言ってるくせにそんなことしちゃうんだ☆」
「な、なんだとー!?」
「だって、最初に光ったりするのもギミックでしょ?ギミックいらなーいっていうなら光ってもダメだよね?」
「ぐ、ぬぬ……」
確かに自分でそう言っていたと、ビルシャナが言葉を止める。そこを更に彼女は挑発する。
「ほらほら~、ギミック許さないんでしょ?曼荼羅とか剣を仕舞って向かってくるならあなたの考え認めてあげても良いかもよ?」
その言葉にビルシャナの動きが止まる。目の前に猟兵がいる以上、武器を仕舞うのはリスクが大きすぎる。それでも、相手に従い、猟兵に自分の考えを認めさせるなら……と考えた結果。
「いいだろう……これでどうだ!」
曼荼羅を仕舞い、武器を持ってないことを示すために両手を開く。そこを逃さずティエルが動いた。
「チャンス!」
シルフィード・クロークを発動し、レイピアと自分の身体に風を纏う。
「それーっ!」
そのままビルシャナの胸をレイピアで鋭く突いた。いきなりの攻撃にビルシャナはのけぞり、慌てて口を開く。
「ぐおわっ!?ま、待て貴様!さっき認めると言っただろう!」
「認めてあげても良いかもってしか言ってないよーだ!いっけー、ぐるぐる竜巻アタックだー☆」
止めようとするビルシャナに構わず、ティエルは竜巻の勢いを増し、自分の回転も加えるとレイピアを突き出したまま全身でぶつかる。
「ぬわーっ騙したなーっ!」
強烈な竜巻に舞い上げられられ、ビルシャナは空高く打ち上げられるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ジャン・ファーブル
あ?テメェがビルシャナってやつかよぉ?
倒しても死ねねぇってのが癪だけど、ここは、いっちょぶん殴らせろよぉ!
まぁ、複雑な武器…こいつ使うか。
呪髪使うか。
簡単なようでいて、使い方が複雑だぜぇ。
何故ならばぁ、触手攻撃みたいな事出来るからぁ、単純なようで幾つもの触手で対応出来るからなぁ!
まぁ、そこで対応してろよ、ここでUC暴走黒燐弾をテメェに向けて使うんだぜぇ!
鳥なんざ、食える鳥は食うが、食えねぇ鳥は蟲に食われちまえよぉ!!
●喰うか喰われるか
「ぐえっ!」
派手に打ち上げられたビルシャナは地面に叩きつけられるように墜落した。
「くそっなんて奴らだ……このままでは信者が増やせん」
悔しそうな表情を浮かべる彼のところに声が聞こえる。
「あ?テメェがビルシャナってやつかよぉ?」
「んん?今度は何者だ」
苛立たしげに声の元に振り返るビルシャナ。その前に立っているのはジャン・ファーブル(食欲魔人)だった。
「んん?俺様か?俺様は……お前をぶっ倒しに来たやつだ!倒しても死ねねぇってのが癪だけど、ここは、いっちょぶん殴らせろよぉ!」
バシッと手のひらに拳を打ち付け、挑発するジャンを前にビルシャナも光の剣を構えた。
「そうか……正面から現れるなら望み通り正面から潰してやろう!」
相手が出してきた武器を見て、思考を巡らせる。
(シンプルな武器がいい、なんて言ってるってことは複雑な武器を使えば隙ができるかぁ?)
「まぁ、複雑な武器…こいつ使うか。」
その言葉と共にはちまきを緩め、頭部の呪髪を解き放つ。長さを増したそれはウネウネと動きながらビルシャナを狙う。
「ほう?髪を武器に使うか。しかし複雑な武器と呼ぶにはいささか足りないのではないか?」
その言葉と共にビルシャナが切りつけようと接近を狙う。
「そうみえるかぁ?簡単なようでいて、使い方が複雑だぜぇ。何故ならばぁ、触手攻撃みたいな事出来るからぁ、単純なようで幾つもの触手で対応出来るからなぁ!」
言い放つと同時に呪髪の動きが素早くなる。獲物を狙う触手のようにビルシャナに向かって襲いかかった。流石のビルシャナも目の前の光景に足を止め、光の剣で呪髪を切り払う。
「ぬうっ、これは!」
右から迫る呪髪を防げば左の足下を狙ってくる。咄嗟に飛び退と着地を狙って上下から迫る。攻撃の出所の読みにくさに苦戦し始める。
「しかし、所詮は髪!どれほど強力でも切られれば強度は落ち、いずれ切り落とされる。こんなもので止められると思っているならその思惑ごと潰そう!」
ビルシャナが剣を振るう速度を上げた。少しずつ切られてハラハラと落ち始めた呪髪を見てもジャンは不敵な笑みをやめない。
「まぁ、そこで対応してろよぉ。俺様の攻め手は1つじゃねえからなぁ!」
そう言って暴走黒燐弾をビルシャナに投擲する。足下に落ちたそれは大きな爆発を起こした」
「う、おおお!?」
吹き飛ばされそうになるのを踏ん張るビルシャナ。しかし、爆煙が収まったところには黒燐蟲の群れが現れていた。
「鳥なんざ、食える鳥は食うが、食えねぇ鳥は蟲に食われちまえよぉ!!」
黒燐蟲が一気にビルシャナの全身を覆い、身体を喰い出す。
「ぐ、あああっ!だがぁ、これで終わったと思うな!」
激痛に悶えながら、這々の体でビルシャナは逃走していった。
大成功
🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト
▼心情
説得は完了、あとは敵を倒すだけだ
侮れない相手ではあるが、それでも斬るだけでいいのは気が楽だ
▼ポジション
クラッシャーを申請
▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]切り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣ですり抜けさせずに[受け流し]、[カウンター]を叩き込む
「待ってほしい。確かに君が持つその光の剣はシンプルだが……君自身がとてもゴテゴテしてはいないだろうか?
その装甲とか、展開しそうなお経ウィングとか、オープンしそうなフェイスとか、輝きそうな曼荼羅とか」
正直全くシンプルな形状をしていないと思うのでその矛盾を突いてできた隙にクラッシャーを要請
ギミック満載の兵器で攻め立ててもらいながら私自身もUCを重ねよう
二刀一対の閃光剣。その最後の斬撃乱舞の際には二刀が合体してダブルセイバーとなるギミックを見せる事になる
「さよならだ」
●剣聖の太刀
「説得は完了、あとは敵を倒すだけだ。侮れない相手ではあるが、それでも斬るだけでいいのは気が楽だ。」
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖)はビルシャナを探して周囲を確認する。まだ撃破されたという報告はない。探しに行くか、と歩き始めたところ、
何かが落ちたような音が聞こえた。
「ん?なんだ?」
音の元にむかうとビルシャナがふらつきなら自分の服を叩いている。食らいついてきた蟲たちが残っていないか気にしてるようだ。
「く、うう、もういないか。蟲をけしかけてくるなどなんて厄介なやつだ……」
ブツブツと不満を呟くビルシャナの前にハルはゆっくりと近づく。
「これはタイミングがいい。こんな形で遭遇できるとは」
即座に結界術を発動し、戦場をハルの領域で包みこむ。突然周囲の雰囲気が変わったことでビルシャナも構える。
「ぬうっ!?逃げた先にまだいたか……傷も塞がってないが仕方あるまい。」
右手に光の剣を生成すると周囲に視線を巡らせる。ハルの作った結界の中には無数の刀剣が地面に突き刺さっている。
「なるほど……?貴様は剣を武器として使うのか。剣はいい。シンプルな形状に詰まった1つの目的。玩具にしても他の機能などいらない。貴様も分かるだろう?」
「剣が良いという一点には同意できるが、他はできないな」
「そうか……ならば死ねっ!」
ビルシャナが走り出した目前にドスリと剣が突き刺さる。
「っ、なんだと!?」
突然現れた剣に動揺しているところに続けて刀剣が飛来する。咄嗟に光の剣を素早く振るい撃ち落とすが、次々と襲ってくる。
「これは、貴様の仕業か!」
鎧で直撃をなんとかしのぎ、ビルシャナはハルに向かって叫ぶ。
「その通り。これが私の戦い方だ。」
刀の切っ先をビルシャナに向けると、彼の背後に刺さっていた刀剣が念動力で抜け、一気に切っ先が向いた。
「いけ」
一斉に刀剣が襲いかかる。一つ一つを捌いている余裕など無いと回避しながら状況を打破する方法を考える。
(先ほどの動き、刀を操っている。ならば集中を乱せば……)
大きく光の剣を振るって弾き落とすとハルに向かって飛び込んだ。刀が肩に突き刺さるも勢いを生かして自分のレンジまで詰める。
「貰った!」
「させない!」
浄化の光の剣に対して霊的防護を付与した刀で受け流す。しかしビルシャナも諦めず袈裟斬り、突きと続けて攻撃を仕掛けてくるが、ハルの心眼により軌道が読まれてしまい、避けられた上にカウンターで横一線に切られた。
「ぬおお!だがまだ!」
状況が不利でも抗おうとするビルシャナにハルは手を前に突き出した。
「待ってほしい。」
「な、なに?」
突然の行動に困惑するが、不利な現状、少しでも身体を休めようと話を聞いてしまった。
「確かに君が持つその光の剣はシンプルだが……君自身がとてもゴテゴテしてはいないだろうか?」
「なんだと。それとなんの関係がある。」
「関係はある。君は玩具も武器もシンプルが良いと言っていたが、その装甲とか、展開しそうなお経ウィングとか、オープンしそうなフェイスとか、輝きそうな曼荼羅とか、どう見てもシンプルとはほど遠いだろう?」
「ぐ、ぬ、ううっ!」
反論できず、つい仰け反ってしまうビルシャナ。そこに突然、原型をとどめていた地面から砲塔が現れ、攻撃がたたき込まれた。クラッシャーの要請に答えて、勝負が詰めに入っていく。
「ギミックがあるということはこういうこともできる訳だ。」
閃光剣"蒼星""緋月"を両手に持ったハルは砲撃の合間を縫って接近する。
「師より受け継ぎし刃、見切って見せるがいい。」
ぽつりと呟くと両手の剣で薙ぎ払い、斬り上げ、兜割りと振るい、鎧に傷を付ける。
「はっ!」
交差に切りつけると、鎧が砕ける。そしてこちらを睨み付けるビルシャナの前で二刀の柄を連結してダブルセイバーへと変形させる。
「さよならだ。閃光剣・葬空斬禍」
突撃し、乱舞に移行するハル。剣撃が終わったそこにはビルシャナが転がっていた。
大成功
🔵🔵🔵
皇・絶華
UC準備開始
お前は間違えている!
玩具にしても武器も多くの要素が混じるから力を発揮するのだ!
そう!チョコもそうだ!
カカオ100%のチョコを想像するがいい!
反応に対して
そう!カカオだけではまだパワーが足りない!(は?)
其処に漢方薬と邪神植物が融合させ!更にカカオ濃度を高めることで圧倒的なパワーが得られるのだ!
尚
会話中も技能を尽くして死闘
そう!お前がそのような悟りに至ったのは私にはわかる!
そう!パワーが足りないからだ!
すまない猟兵達よ…我が本能が叫んでいるのだ…奴に圧倒的なパワーを授けよと!
利敵行為を許せ!
地獄のUC準備完了
カカオ濃度10000%邪神チョコ出現!
喜ぶがいい!
数多のビルシャナが歓喜の叫びを上げた我がチョコを馳走しよう!
体から溢れる圧倒的なパワーに酔いしれるがいい!
安心しろ!
お代わり自由だ!
我がチョコは食べ放題!
いくら食べてもいいぞ!
存分に食し!宇宙を感じるがいい!
しかも自動で口に入る便利機能付き!
まさしくサービスの塊だな!
尚攻撃は念動力で防ぎつつ動きも止めてチョコ捩じ込み
●もはやチョコ責め
「うおお!どこだビルシャナ!」
何か思うところがあるのか、皇・絶華(影月)はビルシャナを探して会場を駆け巡る。そして限界をむかえ、そのまま消滅してしまいそうなビルシャナを見つける。
「見つけたぞビルシャナ!お前は間違えている!玩具にしても武器も多くの要素が混じるから力を発揮するのだ!」
「こ、こんな状況でもまだ敵か……っ」
仮に勝てても消滅は避けられないが、だからといっておとなしく倒されるのも癪だとふらつきながら立ち上がる。
「多くの要素が混ざれば、無駄が増えるだけd「そう!チョコもそうだ!カカオ100%のチョコを想像するがいい!」は、はっ?」
反論の言葉に被さって絶華が放った言葉に間抜けな言葉が飛び出た。
「カ、カカオ100%……?ちょっと待て、突然過ぎて頭が回らない……それはチョコなのか?ただのカカオではないのか?」
「何を言う、ちゃんとチョコレートだ!」
「む、むう、そうなのか……だが、それだと苦いだけではないのか?砂糖やミルクなんかの混ぜ物もできないとなると……」
完全に絶華の勢いに飲まれて真面目に反応してしまうビルシャナ。そこに続けて絶華が言葉を紡ぐ。
「そうだ!100%というシンプルさ、しかしそのせいでカカオの風味は感じられてもそれ以上には行けない!そう!カカオだけではまだパワーが足りない!」
「はっ?」
パワー?と脳裏にクエスチョンマークが浮かび、動きがフリーズする。一方の絶華はそんなビルシャナを気にせず主張を続ける。
「其処に漢方薬と邪神植物が融合させ!更にカカオ濃度を高めることで圧倒的なパワーが得られるのだ!」
何を言ってるんだこいつは、と宇宙ネコならぬ宇宙ビルシャナ顔で熱く語る絶華を見る。
「そう!お前がそのような悟りに至ったのは私にはわかる!そう!パワーが足りないからだ!シンプルさを重視下からこそのパワー不足だ!」
「い、いや、その、ちょっと待って欲しい」
「すまない猟兵達よ…我が本能が叫んでいるのだ…奴に圧倒的なパワーを授けよと!利敵行為になってしまうかもしれないが、それでも!」
「おーい話を聞けー!」
ビルシャナを置き去りにするテンションで絶華はユーベルコードを発動した。
「カカオ濃度10000%邪神チョコ出現!」
その言葉通り、めちゃくちゃなカカオの濃度とヤバい漢方と植物が混ざり合ったチョコのような何かが現れた。
(なんか……触手みたいになってないか?)
目の前の光景にぽかんとしていたビルシャナの口にチョコが侵入する。
「喜ぶがいい!数多のビルシャナが歓喜の叫びを上げた我がチョコを馳走しよう!体から溢れる圧倒的なパワーに酔いしれるがいい!」
絶華の宣言に答えるように大量のチョコが口に流し込まれた。中に広がるえげつない、という言葉で表現しきれない味に言葉にならない悲鳴が上がる。
「ーーーーっ
!!!!」
前に喰らったビルシャナが誰か分からないが、こんなもので喜びの声なんてあがるか。
そんな感情と共にジタバタと暴れて脱出しようとするが、念動力で動きを止められ、まだまだ流し込まれる。
「安心しろ!お代わり自由だ!我がチョコは食べ放題!いくら食べてもいいぞ!」
「んーっ!!!(いらないぃっ!)」
チョコレートの効果自体は間違いなく、内側からパワーが沸いてくるのだが、それ以上に味のダメージが強すぎて回復などできない。
「存分に食し!宇宙を感じるがいい!しかも自動で口に入る便利機能付き!まさしくサービスの塊だな!」
「んんんっ!(こ、この鬼ー!)」
笑顔で楽しそうに話す絶華にビルシャナは絶望の表情で叫ぶが聞き入れられない。まあ当然ではあるのだが。
そして終わらないヤバすぎる味に晒され続けたビルシャナはついに意識を手放し……消滅という形でチョコから逃れたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『動画配信やってみた』
|
POW : ダイナミックな映像で魅せる
SPD : スタイリッシュな映像で魅せる
WIZ : エモーショナルな映像で魅せる
|
●動画で玩具レビュー
猟兵たちの活躍により、信者たちは解放され、ビルシャナも倒された。おもちゃショーは平常を取り戻し、様々なメーカーが自分たちの玩具の展示、紹介を再開する。
そしてせっかくなら、と猟兵たちにも声がかけられた。紹介動画を撮ってみないか?と
●マスターコメント
日常パートです。色んな種類の玩具の中から気に入ったものを紹介してみましょう。
皇・絶華
「主様!動画配信ですよ!これは俺のプラモ(自作)をアピールチャンスです!」(なんか自由に作れるタイプの玩具で自分のキャバリア姿を似せて作った下僕の神機(黒髪少女姿
おお!さっちゃん!私はこういうのはなれてはいない。ギミックは十分か?
「当然!格好よくポーズも取れます!」(くくく、これでこの偉大なる神機サートゥルヌス様の偉大なる姿をアピールできるってもんだぜ!
という訳で作ったサートゥルヌスのプラモデルを紹介するぞ
こうポーズをとらせたり必殺技打つ姿とか作ったりしてみる
因みにまだイラストができてないので画面の前のお前達はもう少し待つといい!
「まずは基本ができないとダメだけどな!」(畜生!!
●若干の邪な気配……?
盛大にチョコを飲ませ、ビルシャナにとどめを刺した絶華は展示を見て回っていると面白いものを見つけた。
「お、これは……」
ブロックやパーツを組み合わせて自由にものを作ることができる玩具。よく見るとくの字に曲げられるような部品もある。
「良いことを思いついた」
ブースの人に声をかけて玩具を借りるとキャバリアの黒髪少女姿にくみ上げる。
「よーしこれで……配信開始だ」
満足げな絶華が配信用のカメラを回しはじめると組み立てられた少女が動き出す。
「おお。これは!主様!動画配信ですよ!これは俺のプラモ(自作)をアピールチャンスです!」
楽しそうに話し出した少女に絶華が反応する。
「おお!さっちゃん!」
既に視聴者がいるのか、コメントが送られてくる。
『お?どこかのメーカーの特集か?』
『いきなり自分で動くし話し出すフィギュアなんてすごいの来るな』
『ばっか、流石にケルベロスや猟兵の仕業だろ。でもデザインいいな。』
表示されるコメントを見て絶華とフィギュアのさっちゃんは受けそうだな、と確信を得る。
「私はこういうのはなれてはいない。ギミックは十分か?」
「当然!格好よくポーズも取れます!」
パシッと同じく組み上げられた銃を構え、ポーズを取るさっちゃん。だが内心では……
(くくく、これでこの偉大なる神機サートゥルヌス様の偉大なる姿をアピールできるってもんだぜ!)
と、少々恐ろしいことを考えていた。
----
「という訳で作ったサートゥルヌスのプラモデルを紹介するぞ」
その言葉と共に出てきたのは厳かな雰囲気を放つキャバリアのプラモデル。どことなく女性のようなシルエットながらかっこよさも秘めたその姿にコメント欄が盛り上がる。
『おおー!これはすごい!!」
『とんでもないなこれは……しかもプラモなんだろ?パーツもすごいことになりそう』
「そうだろうそうだろう!自作の渾身のプラモだからな。ギミックもたくさんだぞ!」
『まさかの自作』
『企業が出るイベントで暴挙過ぎるけど、これ見れるならいいかな……』
立ち姿をアングルを変えて写したり、必殺技の発射形態に変形させて写すなど、映えるアングルを放送していく。
(よしよし……アピールできてますよサートゥルヌス様!)
画面外でさっちゃんが少し怪しそうな、でも楽しそうな表情を浮かべる中で、絶華による紹介は好評を博しながら続いていった。
「私も紹介しますよー」
「よーし、いいぞさっちゃん!」
二人は楽しそうに紹介を続け、配信動画はより多くの人に広がっていくのであった。
----
なお、放送の最後で
「まあ、因みにまだイラストができてないので画面の前のお前達はもう少し待つといい!」
「まずは基本ができないとダメだけどな!」(畜生!!)
という謎の発言があったそうな。
大成功
🔵🔵🔵
ハル・エーヴィヒカイト
アドリブ連携○
▼心情
なんだろう。敵ながら哀れというか最期はとても見せられない状況になってた気がする
……うん、見なかったことにしよう
紹介動画だ。せっかくなら最後まで協力するとも
▼行動
さて、私でも紹介できるような玩具はあるだろうか
ふむ、この合体する剣の玩具はいいな
複数の剣が合体してひとつの大きな剣になるギミックが搭載された玩具だ
合体させて遊ぶもよし、分裂させて遊ぶもよし
どちらか一方の楽しみ方でももちろん問題ない
私は分裂させた後普段の要領で[念動力]で操って見せて
最後はひとりでに集結して合体するところまでをスタイリッシュに見せよう
●剣聖の魅せ技
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖)は斬り合った相手のビルシャナがチョコの効果で消滅したのを見てしまっていた。
「なんだろう。敵ながら哀れというか最期はとても見せられない状況になってた気がする……うん、見なかったことにしよう」
倒さなければならない敵であったこともあり、あまり引きずらないようにしよう、と思考を切り替える。
「動画配信、玩具の紹介動画か。せっかくなら最後まで協力するとも」
ビルシャナを倒すために来たとは言え、イベントの会場。襲撃と戦闘で騒ぎになったからこそ、また盛り上げるためにハルもやってみようと会場を歩き始める。
---
「さて、私でも紹介できるような玩具はあるだろうか」
色んな企業の紹介ブースを回りながら見ていると、ふと目にとまるものがあった。
「ふむ、これにするか」
ブースの人に声をかけてその玩具を借りて放送ブースを使わせて貰うことにした。
「写ってるかな?んん、私はハル・エーヴィヒカイトという。今回はおもちゃショーの会場から新商品の紹介をやらせて貰うぞ」
『お、こっちもケルベロスの配信?』
『なにがあんのかな』
「私が紹介するのはこの合体する剣の玩具だ」
手で示した先には大小様々な剣の玩具が置かれている。どれもクリスタルパーツやメタリックなパーツで装飾され、単体でも受けるデザインだろう。
「この剣たちはジョイント部分で連結や合体をして、大きな剣にすることができるんだ。まず簡単なのからやってみよう」
2つの剣を手に取り、お互いの峰同士を接続して両刃剣の形状にする。
「こうすると音や点滅のパターンも変わるんだな」
トリガー部を引くとクリスタル部が青に光り、剣撃音が鳴る。
『流石に2つだけだとまだシンプルだな』
『でも俺これぐらいが好きかもしれん』
「まだまだいくぞ。今度はこの剣だ」
別の剣を取り、その一部を折り曲げる。先ほどの剣を更にスライドさせ、できたスペースにガシャリとはめ込む。
「実戦では見かけない形状だが、こういうのも味の1つだろう」
続けて一度分割して別の剣と接続する、改めて合体した剣同士を更に合わせるといったことを行い、大きな1つの剣とする。
「合体させて遊ぶもよし、分裂させて遊ぶもよし。どちらか一方の楽しみ方でももちろん問題ない。いい玩具だな」
笑顔を浮かべたハルは最後の演出としてすべて分割すると念動力で操り、手に持ったベースの剣に1つずつ集結して大剣となったそれを横に振るう。
『うわー!それありかよ!』
『やべぇめっちゃ欲しい』
「流石に自動合体はないが、発売を楽しみにしてくれ」
ニコリと笑って、放送を締めるハル。こちらも多くの人に広まったようだ。
大成功
🔵🔵🔵
氷霄・かぐら
こっちの世界でもケルベロスが慕われてるのはなんだかうれしくなるわね。
それで、紹介動画の配信、ね・・・。得意とは言えないけど、せっかく頼まれたのだからやってみましょうか。
ヒーロー物の変身グッズや武器の玩具を使って、劇中シーンの再現に挑戦するわよ。
ケルベロスの身体能力があればダイナミックで結構いい感じにできると思うのだけど・・・。
あ、あくまで玩具が主役ってことは忘れないようにしないとね。
●ヒーローの姿
「やあ、お疲れ様ケルベロス」
「さっきの戦いかっこよかったぞー」
戦闘が終わり、一息ついていた氷霄・かぐら(地球人の鎧装騎兵)は会場に来ていた一般人から声をかけられ、少し笑みを浮かべる。
「こっちの世界でもケルベロスが慕われてるのはなんだかうれしくなるわね」
かつての世界を思い出していると声をかけられた。
「すみません、先ほど戦っていた方ですよね」
「はい。そうですけど、なにかありましたか?」
話を聞くと玩具のレビュー動画をやってくれないかとのことだった。
「紹介動画の配信、ね……。得意とは言えないけど、せっかく頼まれたのだからやってみましょうか」
そう言って了承すると、ブースに案内される。展示されていたのはいわゆる変身ヒーローの武器や変身アイテムの大人向けプレミアム版だった。
「なるほど、こういうのは原作も知ってないと紹介できませんね」
全部の話は見てられないが、登場人物や話の流れ、名シーンと言われるエピソードを確認する。
「なんとなくですが、わかりました。これでやってみましょうか」
---
「こんにちは。わたしは氷霄・かぐら、ケルベロスです。今回はこの変身アイテムの紹介をさせて貰います。初めてですけど、よろしくお願いしますね」
『お、さっき戦ってた人じゃない?』
『え?なんかあったの?』
『会場にビルシャナが出てきてたんだよ。その時見かけた』
『そんな人が紹介動画すんの?見ないと』
コメントに少しくすぐったくなりながら、変身アイテムを手に取る。剣とベルトの一体型の玩具のようだ。
「この前最終回を迎えたあのヒーロー番組の変身アイテム、そのプレミア版ですね。では、実際に遊んでみましょう。」
電源を入れてベルトを身につける。そしてバックルの一部を押すと、劇中のBGMが流れ出す。バックルにカードを差し込み、剣を抜刀しトリガーを引いた。
バックルと剣がカラフルに光り、変身音が流れる。
「本編の音楽を流しながら変身遊びができるようになってるのね」
メイン武器を剣とするヒーロー、その名シーンの動きをなぞるように身体を動かす。バックルのスイッチを押して肘と手首をうまく使い、剣で円を描くとまっすぐ振り下ろす。
『基本フォームの必殺技モーション!』
『完成度たけー!』
続けて追加のカードをバックルに差し込み、剣をバックルにかざす。連動して発光する剣を持って跳び上がり、切り払う。これも終盤の名シーンなのだが
「あっ……」
つい本気でジャンプしてしまい、画面外にでてしまった。玩具をメインにしないといけないのに、と慌ててコメントを覗く。
『いやぁ、まじ再現度すごいわ』
『流石にジャンプ力は真似できないけど、すげー』
と好意的なコメントでホッとして、続けてギミックを紹介していく。
こうして、おもちゃショーは再び活気を取り戻していったのであった。
大成功
🔵🔵🔵