【サポート優先】世に贅沢な夜食の在らんことを
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●支払うのはお金だけ?
禁忌は罪深ければ罪深いほど犯したくなる誘惑に駆られる。ここは夜半のコンビニで、ほとんど無い客足を待つ店員の暇そうな姿が見える。
そこへ小走りに、半袖シャツにハーフパンツという季節柄致し方ない軽装でやってくる一人の女性があった。サキュバスであり人間社会の享楽にハマっている彼女、紫音が楽しみにしているのは休日を控えた夜の買い食い。カロリーがどうとか健康がどうとか、口うるさく言う者もいるのかもしれないが。
「いっひっひ♪ これが楽しくて生きてるのよね~」
今という瞬間に命燃やして、ニヤついた顔を正しながら店内に駆け込む――つもりでいた紫音の元へ、まるで窘めるかのように一枚の紙が風に吹かれて顔面に貼り付いてきた。
「ぎゃっ!? 何なの、こ、れ――あああああ!?」
手にした瞬間、警報の如きけたたましさで脳内に謎の羽音が響いてくる。耳を両手で塞いでみても直接音を打ち込まれているようで衰える気配がない。悶え苦しむ紫音、しかしコンビニ店員は気の抜けたように店内を眺めているだけで気付かない。
「うぅ……な、ん……とか、しな……きゃ
…………」
羽音は紫音の精神に訴えかけている。何もかもを破壊したくて堪らない衝動。支配されかけていたが紫音は執念に等しきコンビニ愛で、店内に活路を求めるのだった。
●平和なテロリスト、許されますか……?
「世に『飯テロ』なる言葉がありますように……夜の食欲は厄介ですね。我慢をしたくとも、そういった時の食べ物の味は二割増しくらいで美味しく感じられると聞いたことがあります」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)にもごくまれに誘惑が襲い来る時があるが、そういう時は早めに寝るようにしている。ただ、夜食はある種の特権のようなものでもあり、抗いにくいという心情も頷ける気がしていた。
「その食欲に実に忠実に生きている一人の女性、紫音さんという方に降りかかる災いが今回案内する事件になります。それは、シルバーレインの世界に未だ散っている悪魔契約書。契約者とされてしまった紫音さんは自我の残る内にコンビニ店内まで辿り着きますが、放っておけばいずれは呑まれて周囲のあらゆるものを破壊してしまうでしょう。住宅街の一画ですから、大きな被害が出ることが予想されます」
事態は切迫していたが、紫音の類稀なる精神力は僅かばかり、猟兵達の介入する余地を与えていた。
「その前に紫音さんを落ち着かせ、心の平穏を取り戻させることが肝要です。幸い、場所はコンビニですから欲求を満たす食べ物が山のようにあるでしょう。なので夜ですがこの際関係ナシ! でコンビニグルメを紫音さんと一緒に楽しんじゃってください! そうすれば拠り所を失くしたオブリビオン――『魔蜂の簒奪者アンダー・ヴィー』は外に出てくるはずです。そこをすかさず撃破して、悪魔契約書を燃やしてください! 夜の静寂も街の平和も取り戻して一件落着! そんな結末を期待していますのでよろしくお願いします!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
食べ物系OPを書いててお腹が空いてくるのはMSあるあるではないでしょうか。
●フラグメント詳細
第1章:『進化するコンビニグルメ』
コンビニも非常に品揃えが充実していて大変良き……。
紫音もまたコンビニに魅了された一人です。一緒にコンビニグルメを味わえば、自ずと救われていくことでしょう。
第2章:『魔蜂の簒奪者アンダー・ヴィー』
夜って虫が電灯の下で活発になる気がします。
自分は割とビビるんですが皆様に於いては毅然として立ち向かって頂きますようお願い致します。
第1章 日常
『進化するコンビニグルメ』
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POW : 主食(おにぎり・菓子パン・弁当等)や副菜(総菜系・おつまみ等)をがっつり食べる
SPD : スナック菓子を複数買い込んで食べ比べをしてみる
WIZ : コンビニスイーツの定番から新作までを取り揃えて堪能してみる
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クロエ・ボーヴォワール(サポート)
「カネならありますわよ~!」
◆口調
・一人称はわたくし、二人称はあなた様。典型的なお嬢様風
◆性質・特技
・好奇心旺盛にして仕事熱心
・実はゲテモノ料理好き
◆行動傾向
・ボーヴォワール社の持て余した圧倒的カネの力にモノを言わせ、万事解決を目指す
・法すらカネで買い取る自由奔放すぎる性格であるが、ノブレスオブリージュの精神に則り他者の為ならば才と財を惜しまない(混沌/善)
・猟兵としての活動は異世界を股にかけたボーヴォワール社の販路開拓と考えており隙あらば自社製品を宣伝し、「実演販売」に抜かりはない
・教養として体得したシンフォニアとしての技術をビジネス話術にも応用する
・細かい仕事は老執事セバスチャンに一任
リカルド・マスケラス(サポート)
『炊き出し系ヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
割と【料理】技能が必要なイベントなど得意。ジャンル的には大衆料理をとにかく量作る感じの得意。宇宙バイクで簡易キッチンセットなども引っ張っているので、そういうのを使って料理することもある。素材を余すことなく毒抜きなど行ったりすのも得意。
その世界での料理や行事などについても【世界知識】でカバーしたりできます。
また、食料に困窮した世界では【森羅穣霊陣】で作物を急成長させて食料を生産することも可能
自分の学んだ技術を現地民に伝えられる機会があればやりたい
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
●コンビニで食べよう!
コンビニのイートインスペースには闇が渦巻く。悪魔契約書に憑りつかれた女性、紫音が俯せて己と戦っているからだ。幸い他に客は居らず、店員も彼女がイートインスペースに入ったのを確認しただけで、暴れでもしない限りは傍観者だった。
そこへ颯爽と。自動ドアを抜けてきた三人連れがあり、店員は思い出したかのように「っらっしゃっせー」と挨拶。
「あの方ですわね? それで作戦は、打ち合わせ通りでよろしくて?」
「了解っすよー」
「私は、本当に食べるだけでよろしいのですか? 何か他にお手伝いできることがございましたら……」
「食レポも重要な仕事っすからねー、そこに集中しててもらえればオッケーっす」
クロエ・ボーヴォワール(ボーヴォワール財閥総裁令嬢・f35113)、リカルド・マスケラス(ロープ際の魔術師・f12160)、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が入り口近くから紫音の姿を確認し、各々決めていた配置に就く。ちなみにヒーローマスクのリカルドは、その辺で深夜ぶらぶらと暇そうにしていた大学生くらいの男性の体を拝借している。
クロエはまずレジに立っている店員の元へ。リカルドとリズは紫音のいるイートインスペースへ。この作戦には交渉術が不可欠だが、そこはクロエがボーヴォワール社の莫大な財力を振り翳し、ぴらっとした紙切れを一枚レジ台に叩きつけた。
「こちら、前払いの小切手ですわ。この店の食材をわたくし達が必要な分だけ買い取りますのと、調理場の使用料、各種光熱費、この店の一時貸し切り料金、諸々含めても余る額はありますわよね?」
「……え? え?」
店員はクロエが何を言っているのかさっぱり理解できていなかった。小切手に記された額は目が飛び出るほどだが、そもそも調理場の貸し出しや店の貸し切りなどは行っておらず――。
「あ・り・ま・す・わ・よ・ね?」
「は、はい!」
「結構なお返事、感謝致しますわ。釣りはいりませんのでチップにでもしていただくか……あるいは募金箱にでも放り込んでくだされば」
所詮は一介のバイトである。クロエに気圧されて小切手を受け取り、三人に店を自由に使わせることにした。
クロエはその足で買い物かごを取ると、まずおにぎりの類を中身の具関係無しに滝のようにかごへ流し込み、それからスナック菓子のコーナーへ移動してチップスの類をこれまた味に拘らずかごに入るだけ入れてイートインスペースへ。
「持ってきましたわ。これでいいんでしたわよね?」
「バッチリっす。調理場の勝手はさっき見て大体分かったんで、ちゃちゃっと作るっすよー」
「では……ここでボーヴォワール社製の特製中華鍋のご案内を致しますわよ~」
依頼解決の中でも隙あらば自社製品の宣伝を挟み込む。一般流通している中華鍋より軽くて熱伝導率が良く、焦げ付かず洗いやすい等々。話を聞く限りは良さげな性能で、リカルドは感心しながら食材と共に調理場に入っていった。
「……具合は如何でございますか?」
リズは突っ伏したままの紫音を気に掛けていた。紫音は声に気付いて少し顔を上げたが顔色は良くない。
「は、はい……」
「もう少しだけお待ちくださいませ。今、リカルド様という方が元気の出るものを作ってくださっていますから」
励ましの声掛けも有ると無いでは違うだろう。今はこの場にリズとクロエ、二人がいるだけでも安心感が生まれる。
クロエが買い出し担当ならば、リカルドは調理担当でコンビニ食材を中華鍋に放り込んでいた。調味料はおにぎりとチップスの味があれば足りる。おにぎりは炒めながら崩し、チップスを砕いて投入、それから中華鍋を振って米とチップスの混ざり物を宙返りさせ、香ばしくなるまで繰り返す。そうして最後に皿に盛っていけば完成だ。
「完成したっす、名付けてチップスごちゃまぜチャーハンっすかね~」
四人分の皿、一つは紫音の前に置かれた。熱気と香りでふと顔を上げ、虚ろながらもリカルドが作ったチャーハンを見る。
「……美味しそ……」
「食べれば元気も出るっすよ。自分達も食べるっすかね」
紫音が突っ伏していた四角の卓の残りの席に三人は着いた。揃って両手を合わせて食材と料理人リカルドに感謝。材料は手当たり次第だが見た目はきつね色で艶良く、リズが口に運んでいくとほろほろとほぐれていく。
「チップスを使っておりますから油っこいのかと思いましたのに……カラッと炒められていて塩味と旨味のバランスも良く、チップスの歯ごたえが面白いですわね」
食レポ担当のリズは言葉を尽くして紫音に特製チャーハンの美味しさを伝えていく。食事を作っても紫音に食べる気力が無ければどうしようもなく、その食欲を刺激するのがリズの役目だった。
リズの食レポを聞いて紫音はゆっくり身を起こし、右手に力を籠めてチャーハンを一口。
「本当、美味しい……これ、どうやって作って……」
「全てコンビニにある商品で作った『ザ・コンビニ飯』ってやつっすね! 気になるなら後でレシピ渡しておくっすよ」
「あ……お願いします」
紫音はリカルドにぺこりと頭を下げて、それから掻き込むように特製チャーハンを食べていく。元々お腹を減らしてやってきていたとあって、主食級の一品でも綺麗さっぱり平らげてしまう。
「食材も然ることながら、ボーヴォワール社製の特製中華鍋あってこそ! 今なら特別価格でご提供いたしますわ~」
「あ……じゃあ、それも……!」
ちゃっかり販路を拡大するクロエ、商売人として抜け目ない。交渉は成立したようで、紫音は再び深々と頭を下げて。
「皆さん……ありがとうございました。さっきまでの自分が嘘みたいに体が軽くなって……皆さんのお陰です」
きらきらと瞳の輝きを取り戻した紫音の心に、最早オブリビオンの住まう場所は存在しないのであった。
成功
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第2章 ボス戦
『魔蜂の簒奪者アンダー・ヴィー』
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POW : リヴァイブ・サバイヴ
【受けた負傷を治癒力に変換する超進化体 】に変身する。変身の度に自身の【レベル】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
SPD : モノクローム・ホワイトアウト
自身の【レベルの2乗m半径内全ての対象の肉体 】から【世界の「色彩」を奪い灰色に塗り潰す異空間】を放出し、戦場内全ての【知性体の生命活動及び思考動作】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
WIZ : 同族化魔改造術式
対象の【肉体 】に【昆虫の生物器官や堅牢な外殻、翅】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[肉体 ]を自在に操作できる。
👑11
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●human bee
心が満たされた。満たされたが故に弾き出される者があり、紫音がコンビニから出たところで謎の羽音の正体、魔蜂の簒奪者アンダー・ヴィーが投げ出されてくる。
人と蜂の融合したようなその姿、虫こそ至高の存在との考えは崩しておらず、再度契約者の紫音を目標にしていたが。猟兵達がそれを阻む。夜半の決戦の始まりだった。
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌や鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメインだが、プロレスっぽい格闘技や忍者っぽい技もいける
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装による射撃攻撃やキャバリアによる【結界術】
その他状況によって魔術による【属性攻撃】や【破魔】等使用。
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。
基本的にチャラい上辺ですが、人々の笑顔のため、依頼自体には真面目に取り組みます
四十物・寧々(サポート)
※サポートプレイング
多少の怪我や失敗は厭わず積極的に行動し、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
その上で現在の状況に対応できる人格で行動します。
シナリオ進行に必要な言動など青丸稼ぎに役立てて下さい。
使用ユーベルコードの指定はありません。
「成功」の結果で書けそうなものを一つステータス画面からお選び下さい。フラグメント次第で不使用も可です。
アイテムもご自由にお使い下さい。
服装系は提案の一例としてアイテムの最後尾から装備としております。
あとはお任せ致します。
宜しくお願い致します。
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
因みにトランプを使った手品が得意で、必要に応じて皆を楽しませます。
あとはお任せします。宜しくお願いします。
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)
コレット・クリスクロス(サポート)
今日も今日とて、理不尽なエンディングをぶっ壊しに行くとしますかねェ
ほな、あんじょうよろしゅうなァ
あ、報酬は金目の物でおしたら、何でもよろしおす
でも出来れば、現金以外がえェなァ
(京言葉と丁寧語が、中途半端に混じった喋り方をする)
他者の邪魔はせえへんよぉ活動
協力出来る時は、ちゃんと協力して行動しますえ
戦闘の際は、基本的には後方火力として参加
即死せぇへんのやったら、多少の無理無茶無謀は許容範囲でおす
戦闘でよく使うのは、レギオスブレイドとクリムゾンハウンドと邪眼
戦場の状況で使い分けます
抜刀・飛燕返しはボス戦等の強敵専用
デモンウイング、ファイアーボールは、その時の状況と気分次第で適当にぶっ放しますぇ
●魔蜂の世界に色は無い
人っ子一人いないという表現がぴったりなくらいに夜半のコンビニ前は人通りがないのだが、そんな状況であっても事件とあらば駆けつける猟兵達が居る。
「夜のコンビニ、良いですよね。今の季節はアイスとかですか?」
「そういうのもありっすけどねー、今回はチャーハン作ったっすよ、がっつり飯っすね」
四十物・寧々(あいもの・ねね・f28377)がコンビニの記憶を辿りながらリカルドに合流して話しかける。四季折々、コンビニ業界は季節物に敏感で何かと季節限定商品を出してくるのがこれまた憎らしく購買欲をそそる。
「皆で集まったらパーティーみたいよね、コンビニ~」
「人の迷惑にならないようにしないといけないけど……こんな夜中だったら誰も来ない、のかしら……?」
のほほんとした雰囲気で、さながら女子会のようなノリのコンビニパーティーを思い描くシフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)。実現の可能性や如何に、とバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)は神妙な面持ちで考え込んでいる。
「コンビニの酒も最近はバカにできないさ。ま、あたしゃ宅飲みが似合ってるだろうがね」
「ほうほう、宅飲みですかぁ。えらい様になってる感じがするなぁ」
「そうですわね。もしかして、それがお元気の秘訣でございますの?」
「さぁね。何であれ戦場で倒れる気はないから安心しな!」
グレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)、齢は最早一つの語り草となっている。孤高の月見酒などが実に画になりそうだとコレット・クリスクロス(アレイキャット・f38932)は感心しており、長く現役を続けている姿にリズは敬意の念を隠さない。
猟兵達にとって、戦場とは一つの交流の場なのである。引き締めるべきは引き締めるが、時に余裕を持ち事に臨む。また、コミュニケーションとは――。
――ブブブブブブブブブ!!
アンダー・ヴィーの羽音であり開戦の合図、ここからは引き締めるべき時、その場の誰もが各々、得物となるものを手にして立ち向かう。その羽音はただの威嚇なのか――否、猟兵達を中心に穏やかなる異変が広がっていく。服の色、肌の色、髪の色がモノクロ化していくという怪現象。その世界は動きが甚く緩慢で異質なれば、猟兵達としても即座の対応が求められた。
「ここは――ダイスロールです、赤を10の位、青を1の位として振ります」
寧々が咄嗟の反応で二個の十面体サイコロを出現させ空中に放る。不可思議な力で空中に浮かび上がった二個のサイコロが急回転して出目を見せるか――しかしその前にモノクロ化は進行してしまいサイコロもまたモノクロの世界に落ちる。
だが、寧々の狙いはサイコロの出目ではなくサイコロそのものにあった。自在に宙を動き回るサイコロは寧々の周囲をぎゅるぎゅると回り始めて、何回転かしたところでまた寧々の前に戻る。
「……さて、10の位と1の位ですが」
「……! そうね、『どちらが赤で、どちらが青』なのかしらね?」
モノクロ世界のサイコロにはほんの僅かな濃淡の違いしかなく、寧々がサイコロを振り回す前にどちらがより濃かったか覚えていただろうか。アンダー・ヴィーは当然認識しておらず、バジルが放った謎が解けない。故に疑問の感情が発生し、バジルはそれをトリガーに絡みつく紫の触手のかたまりを召喚して謎を喰らう触手を飛ばした。
触手はアンダー・ヴィーの四肢と呼ぶべき部位をがっちり捕らえる。色は失えど触手のかたまりは知性体ではないため拘束力が効いていた。そしてアンダー・ヴィーの思考力を侵食し追撃動作を遅らせる。
だが猟兵達へのモノクロ世界の侵食も進み続けており、ついに完全に包み込まれてしまった。思考動作の無力化で追撃が利かなくなっていたが、その状況をいち早く脱した者が一人。
「残念だったね、時間の扱いに於いちゃあたしのほうが上さ」
グレナディンはリボルバー銃を構え集中力を高めていた。その間、知覚する時間は超圧縮されており、仮に効果が数分続いていたとしてもグレナディンには一秒か二秒にしかならない。故に一人、色を取り戻してリボルバー銃の弾丸をシリンダーが一回転するまで撃ち込んだ。
腹部、胸部、右翅が弾丸で撃ち抜かれたことでアンダー・ヴィーはモノクロ世界の維持が困難になり、猟兵達が色彩の世界に戻ってくる。
「もう一度やられると厄介っすからね……ここで決めるっす! 夢か現か幻か、とくとご覧あれっすよ!」
好機と見てリカルドが霧の分身体を召喚する。仮面はきちんと装着しており、数字の1が刻印されていた。それがアンダー・ヴィーを取り囲み逃さない。
「理不尽な世界どしたけど、私は理不尽なエンディングをぶっ壊しにきたわけですから……恨まへんどぉくれやす」
眼鏡の角度を微調整、レンズから覗くコレットの瞳に魔の力が宿る時、背にはデモンの翼が生える。リカルドが発生させた霧の分身体が次第に合体し包囲を狭めていく中でコレットは飛翔上昇から両掌をアンダー・ヴィーに突きつけ、数多の光矢、破壊光線を落としていった。流星雨より煌めく光の束が流れ落ちてアンダー・ヴィーの全身を射抜く。アンダー・ヴィーは翅を高速で震わせていたが、右翅が損傷していたことで思うような音にならない。
「こちらから語り掛けても、こちらが理解できないようであれば……致し方無いことですわね」
「倒さないといけないと思う……だから、行こうよ!」
状況は弁えているが、それでも一度は心を寄せずに居られない。リズの美徳ではあるが、この戦場、アンダー・ヴィーに於いては発話能力が無く意思疎通は一方的にしかならない。そしてオブリビオンを倒すが正義だとしても一方的な決めつけになるのを嫌ったシフォンは、あくまで一個人の意見として気持ちを述べた。
リズが決意の表情を見せると、シフォンは時詠みのトライデントに蒸気エンジンを搭載し、上向きの推進力を発生させて跳躍した。じりじりと追い詰められていくアンダー・ヴィーにリズは装備武器を無数の白薔薇の花びらに変えて、その一片ずつを斬撃として放つ。霧の分身体を突き抜けていく花びらが嵐の如くアンダー・ヴィーを奔流に呑み込み、甲殻に刻み込む傷は徐々に深くなって左翅にまで穴を開けた。
それでついに翅を震わせることができなくなったアンダー・ヴィーは主張する術を失う。そして磔のアンダー・ヴィーに落ちてきたのはシフォンだが。
「捕まえたっすよ~!」
最終的に一体になったリカルドの分身体が、触手の上から更に羽交い絞めを決めていた。これで万が一にも身動きを取られることは無く、必然、シフォンが狙うべき場所も定まる。
「ええぇぇぇいっっ!!」
蒸気エンジンの爆発力、そして振り下ろす勢いが加わってトライデントは頭部から一気にアンダー・ヴィーの体を縦に裂いていく。甲殻は猟兵達の数多の攻撃を受けて鎧の役目は果たしておらず、中身の柔らかいアンダー・ヴィーの体はトライデントの切っ先が刺さるとそれからは一気だった。
魔蜂の簒奪者が沈む。背に入っていた割れ目からは悪魔契約書が飛び出しており、それが次の契約者を見つける前にバジルがウィザード・ミサイルで撃ち落とすことで、悪魔契約書は燃え尽き事件は解決と相成ったのだった。
成功
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