羽衣人の里を滅ぼした太喰拳
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羽衣人の里
そこは『人界』と洞窟で繋がった桃源郷の1つの里であった。
そこには数多の果樹が実り、そこから羽衣人が生まれる羽衣人の里であった。
穏やかな気候で時々吹くそよ風に乗って宙を舞う羽衣人たちに、時折人界から迷い込む人からもここは桃源郷であったと噂される程であった。
だが、そのような里もある時に迷い込んだ一人の女に見る影もなく滅ぼされたのだ。
そして、完全に荒れ果て人々から忘れ去られたこの桃源郷に誰も訪れる事はない筈であったのだが……。
「ふふふ、あの時はうっかりここの連中に殺されてしまいましたが、世界は真に美しい者をお見捨てにはならないという事ね」
かつて、この里を滅ぼした女がオブリビオンとして、この桃源郷の跡地に蘇ってしまったのだ。
●グリモアベース
「みなさん、お疲れ様です。
封神武侠界の仙界にある桃源郷だった場所にオブリビオンさんが現れました」
グリモアベースに集まった猟兵達にフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)はぺこりと頭を下げ、事態の説明をする。
「封神武侠界の仙界には『既に滅びを迎え、誰もいなくなったいにしえの桃源郷』があるそうです。
そのいにしえの桃源郷に『かつてその里を滅ぼした者』がオブリビオンさんとして出現することが予知できました。
人々から忘れ去られた場所にオブリビオンさんが出現しただけという少ない情報でも予知できたのはグリモアエフェクトのおかげだと思います」
グリモアエフェクトによって将来訪れたであろう『大いなる危機』を、その前段階で予知できたことは実に大きな功績だ。
また、この予知によって人々の記憶から完全に忘れ去られたいにしえの桃源郷に起こった悲劇を知ることができた事もよかったのかもしれない。
「そのいにしえの桃源郷にあった里は羽衣人さん達が暮らしていた里のようで、オブリビオンとして現れた女性の拳法家さんによって遥か昔に滅ぼされてしまったようです。
ですが、その時に現地の羽衣人さん達がどうにか相討ちにすることができたみたいです」
フリルは予知で見た女拳法家が語った事を猟兵達に伝える。
「今回の予知のおかげでこの桃源郷に繋がる洞窟の場所は分かりました。
この洞窟を抜けて桃源郷の跡地にいる女拳法家さんのオブリビオンさんを倒してきてください」
フリルは再び頭を下げると猟兵達を桃源郷へと通じる洞窟の入口に転送していく。
すると、フリルのガジェットのアヒルさんがフリルに何かを訊ねた。
「ふえ?どうして、あの女の人が拳法家さんだと分かったかですか?
何となくの雰囲気です。
着崩していましたがチャイナドレスを着ていましたし、『蝶のように舞い、蜂のように刺す』ような俊敏な動きをしそうな気がしましたしね」
チャイナドレスはともかく凄腕な拳法家のようだ。
「ただ、オブリビオンさんとして蘇ってから間もないからでしょうか?
まだ本来の実力は出せない気もしました」
せっせと転送しているフリルにアヒルさんは「グワ?」と鳴く。
「ふえ?そこまで分かっていて何でみなさんにそれを伝えないのかですか?
多分、洞窟を抜ける頃には本来の力を取り戻していそうですので、安易な期待は持たせない方がいいかと思いまして……」
そこまで言ったフリルはじっと向けられる転送待ちの猟兵達の視線に気付いた。
「「「そういう情報はちゃんと言え
!!!」」」
「ふええ、ごめんなさい」
フリルが転送途中に言っていた事は後から転送された猟兵達によって伝えられるのであった。
ですが、みなさんが洞窟を抜ける間に」
トルシ
封神武侠界の亡びし仙界の謎を追っていきましょう。
今回は羽衣人たちが住まう桃源郷で起こった悲劇、
それはもう過去の事なのでどうにかすることはできません。
ですが、その犯人の拳法家がオブリビオンとして蘇りますので、
その拳法家をみなさんの手で倒しましょう!!
第1章 集団敵『暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』』
誰も訪れることのない桃源郷の筈がそこへ向かう洞窟にオブリビオンが湧いていました。
何故でしょう?
湧いてしまったものはしょうがないので撃退して洞窟を抜けてください。
プレイングでの記載は必要ありませんが、出口は塞がれています。
章をクリアしたらそこも突破して桃源郷に辿り着いたことになりますが、
なんででしょうね?
第2章 ボス敵『『太喰拳開祖』ロウトゥ』
『太喰拳』と呼ばれる拳法でかつての桃源郷の羽衣人たちを惨殺した女拳法家のオブリビオンです。
オープニングでグリモア猟兵から本来の実力が出せないような事を言われていますが、みなさんが到着する頃には本来の力を取り戻しています。
そして、このシナリオの諸事情によりロウトゥのオリジナルはここで死んだことになっていますが、このシナリオだけの設定と温かい目で見ていただけると幸いです。
それでは羽衣人の里であった意味がさっぱり見えてこないシナリオですが、伏線は回収されると期待して楽しんでください。
第1章 集団戦
『暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』』
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POW : 春夏秋冬(ひととせ)
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【化生・悪魔・異形の捕食行為を模した型】の威力と攻撃回数が3倍になる。
SPD : 前後左右(なかぬき)
【化生・悪魔・異形の捕食行為を模した型】が命中した部位に【気(エナジー)】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
WIZ : 東西南北(よもひろ)
手持ちの食材を用い、10秒でレベル×1品の料理を作る。料理毎に別々の状態異常・負傷・呪詛を治療する。
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羽衣人の里へと続く洞窟
グリモアベースから転送されてきた猟兵達は慎重に洞窟の中を進む。
グリモア猟兵から特段何も言われていない洞窟であったが、転送最中に重要なことを言い出す抜けっぷりである。
当然のようにこの洞窟においても警戒をして進んでいく猟兵達。
すると、やはりというか当然のようにそれらはそこにいた。
「あらあら、こんな所に新鮮な生肉がやって来ましてよ」
「ふふふ、どう料理して差し上げましょうか?」
「私達、『暗黒料理異形象形拳』伝承者に料理できないものはありませんのよ」
可愛らしい少女のオブリビオンが口々に超級料理人のような、いやシルバーレインの猟理師のような口ぶりで猟兵達ににじり寄る。
見た目に騙されてはいけない。
彼女たちの『暗黒料理異形象形拳』は化生・悪魔・異形の如く人を料理し喰らうものであるのだから。
マイム・メラフ
ふふふ、ごめんなぁ。ボク、肉の身体じゃないんよ。
代わりに、
溟の水を御馳走してあげような。
(ふわりと、けれど底知れない不穏さを湛えた笑みを浮かべながら言う)
(洞窟の壁面をUCで変化させ、相手が取り出す食材を押し流すことで料理の邪魔をしながら相手を水に飲み込み、深度6,000m以上になる超深海の水圧をかけることで圧殺。それを繰り返して場を制圧していく)
飲みたいだけ飲めばええよ。……要らんって言っても飲ませるけどな。
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「ふふふ、ごめんなぁ。ボク、肉の身体じゃないんよ。
代わりに、
溟の水を御馳走してあげような」
暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』たちにそう告げるのはマイム・メラフ(溟き
涯より来たる者・f40736)。
マイムは「溟海」と呼ばれる超深海で生まれたセイレーンで、その身体も「溟海」の海水でできている。
料理される肉体もつもりもないというマイムの皮肉めいた返しであったが『遍喰らい』たちは、
「……そうですわね、でしたらスープにして差し上げましょう!」
「天草で固めてデザートにしてもいいですわね!」
「料理には無限の可能性がある」と言わんばかりに口々にマイムを使った料理の相談を始める。
頭の中には料理のことしかないようだ。
「そうかい、素材の味わいをそのまま堪能するのも、おつやと思うんやけどな。
飲みたいだけ飲めばええよ。
……要らんって言っても飲ませるけどな」
マイムの表情から底知れない何かが溢れ出すかのような笑みが浮かび上がると共に、洞窟内を洪水が押し寄せる。
「なんなのよ!これは!!」
突然の出来事に一瞬、狼狽えはするが暗黒料理異形象形拳伝承者である『遍喰らい』たちはすぐさま料理を始める。
「しょっぱ!これ海水ね!
沿岸の郷土料理をベースに料理していくわよ!!」
『遍喰らい』たちは【
東西南北】を渡り歩き、習得してきた料理技術を活かし、この場に適した料理を作り出そうとする。
だが、
「へぇ、この世界にも溟海と沿岸する深海島があったんやね?
驚きやわ」
クスクスと笑うマイムの深淵の笑みはより深みを増す。
「……深海ですって」
マイムの言う事に気が付いた『遍喰らい』の表情が青ざめる。
「そう深海、正しくは溟海やね。
【
溟海の奔流】に呑まれて沈みや。
僕が居るんやから、ココは『
溟海』なのやから」
洞窟の岩壁を削り取り作られた【
溟海の奔流】は『遍喰らい』たちを呑み込む。
深度6,000m以上になる超深海の水圧が『遍喰らい』たちを圧し潰す。
いくら【
東西南北】を巡っても、この世界に深度6,000mの深海の料理などないのだろう。
『遍喰らい』が料理した料理では超深海の水圧で圧し潰された負傷を癒すことができなかった。
「おっと、そうやった。お粗末様やで」
【
溟海の奔流】をたらふく馳走したマイムは倒れ伏した『遍喰らい』にそう言うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
愛・哀
「相藍〜ヒック。料理ならアィも〜大好きネ~ヒック。デモ〜お酒はもっと好きアル~♥」
黒瓢箪を一気飲みしてuc発動。
「洞窟内だから逃げ場ナイアル~」
更に霧の中に突っ込み相手の体温を探知して黒ヌンチャクを振り回す。
動けなくなったのを確認してから黒瓢箪で【生命力吸収】
「お主等全員美味しいお酒になるアル~♥」
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「相藍〜ヒック。
料理ならアィも〜大好きネ~ヒック。
デモ〜お酒はもっと好きアル~♥」
すでにデキ上がってしまっている状態で洞窟に訪れたのは愛・哀(僵尸の泥酔蛇拳伝承者・f33044)である。
周囲に酒の臭いを撒き散らしながら、ふらりふらりと千鳥足になりながらも酒がたんまり入った『黒瓢箪』に口を付ける。
いかにも隙だらけの哀に『遍喰らい』たちは気を緩めない。
酒乱した客は料理人の天敵という訳ではなく、同じく拳法の伝承者として哀の動きに警戒を置いているのだ。
「そんな~に、肩肘張らずに~楽しくヤルアルヨ♥
お主ら全員極楽気分にしてやるネ❗」
口に付けた『黒瓢箪』の酒を一気に飲み干すと、ふぅっと息を吐き掛けた。
たちまちに洞窟内に酒の匂いがする霧が立ち込める。
まるでそこは酒の霧に覆われた桃源郷であるかのように、その場にいる者の視界が歪み心を高揚とさせた。
「洞窟内だから逃げ場ナイアル~」
哀の言うように洞窟内のような狭い空間では、【酒霧 桃源郷】の中で『遍喰らい』たちは酔いつぶれるしかないのだ。
「そろそろ、イイ頃合いアルカ?
お主等全員美味しいお酒になるアル~♥」
『黒ヌンチャク』を振り回しながら、哀は酒気に満ちた【酒霧 桃源郷】に突っ込む。
泥酔しきった『遍喰らい』を『黒ヌンチャク』で叩きのめし、『黒瓢箪』に吸い込み美味しい酒として頂く、
……その筈であった。
視界の悪い酒霧の中を相手の体温を感知しながら進む哀は、ふらりふらりと揺れる『遍喰らい』に狙いを定め『黒ヌンチャク』を叩きつける。
しかし、『遍喰らい』の姿がゆらりと大きく揺れる。
次の瞬間、『黒ヌンチャク』が空を切った感覚と共に哀の腹部に強烈な衝撃が走った。
『黒ヌンチャク』を躱した『遍喰らい』が哀の腹部に掌底を打ち込んだのだ。
「何故アル?
何故、泥酔蛇拳の伝承者でもないお主達がそんな状態で動けるアルカ?」
哀は体温を感知しながら動いていた。
確かに『遍喰らい』の体温が【酒霧 桃源郷】で上がり泥酔しているのを確認してから攻撃を加えた。
こんな状態でまともに動けるのは酒に酔う習慣がある者だけ。
「ふふふ~、猩猩って知ってますか~?
酒を好む化生なんですけど~。
その他にも酒は人を堕落させる毒として~、悪魔とかも~用いります~。
そういった~化生・悪魔・異形の~捕食行為を模した拳法が~
暗黒料理異形象形拳の極意になります~♥
それじゃあ、あなたをどう料理して差し上げましょうか~?」
まな板に乗せた食材を見るかのような目で語りかける『遍喰らい』であったが、
「あ~れ~、新鮮なお肉はどこにいってしまったのでしょう~か~?」
完全に息を潜めた哀を見失っているようだ。
自身が泥酔するまで酒に酔った事が少ないのだろう。
『遍喰らい』はふらりふらりと辺りをうろつき始めた。
その足元で泥酔しつつも冷静に状況を判断した哀は息を潜め機会を窺うのであった。
苦戦
🔵🔴🔴
ロザリア・ムーンドロップ(サポート)
オブリビオンの脅威から戦後世界を守ることを主軸としてグリモア猟兵の活動をしているため、自らも機会があれば依頼に出向きたいと考えています。
「この事件を解決すれば、また一歩世界の平和に近づきますね!」
「せっかく取り戻した平和を脅かすなんて許せません!」
UCは全て設定しています。
技能・装備はご自由に。
基本的に頑張り屋。戦闘スタイルは魔法をメインに使いますが「困った時は殴ればOK」とも思ってます。
なので接近戦も案外こなすオールラウンダー。
ぷるぷるしたもの(スライムとか)はとても興味を示します。
葛藤しながらも事件解決のために我慢して攻撃するでしょう。
ただしエロ・グロ系はNGで。
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「この事件を解決すれば、また一歩世界の平和に近づきますね!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は意気揚々と桃源郷へと続く洞窟を進む。
たとえオブリビオンが現れようとも得意の魔法で骸の海に送り還すだろう。
と噂をしていれば、ロザリアの前に暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』が現れる。
「新鮮な若い肉を発見!」
「どう料理して差し上げましょうね」
口々にロザリアをどう料理するか相談を始める『遍喰らい』。
「そうはさせませんよ!
魔法少女ムーンロザリア、月と一緒に成敗です!」
かわいらしく決めポーズを取る。
「魔法少女?知りませんね。
妖術師の類でしょうか?」
首を傾げる『遍喰らい』にロザリアは抗議する。
「魔法少女は夢と希望を世界に振りまくのが仕事です」
妖術師とは違うというロザリアに『遍喰らい』は不敵な笑みを浮かべる。
「どちらにしても、接近してしまえば恐るるに足らずですね」
すっとロザリアの懐に潜り込んだ『遍喰らい』は掌底をロザリアに打ち込む。
咄嗟にロザリアはウィザードロッド『クレセントブレイカー』で受け止めた。
「いえ、最近の魔法少女は物理でも戦うんです!」
ロザリアがそう言うと『クレセントブレイカー』に取り付けられた【スチームエンジン】がうなりを上げる。
そのままロザリアは『クレセントブレイカー』を振り抜き『遍喰らい』を吹き飛ばす。
『遍喰らい』はキラーンと星にな……らず、
洞窟の天井に減り込むのであった。
「さあ、次は誰が骸の海に還りますか?」
ロザリアはぶんぶんと【スチームエンジン】で勢いの付いた『クレセントブレイカー』振り回しながら笑顔で『遍喰らい』に問いかけるのであった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース!
よろしくお願いしマース!
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「HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は桃源郷を滅ぼした者が蘇ったオブリビオンを討伐するべく桃源郷へと通ずる洞窟を進む。
「また、新鮮な肉が……?」
「あれは肉なの?」
暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』達は瞬時にバルタンがサイボーグであることを見抜く。
はた目から見れば、普通の人間と同じにしか見えないが
食材を
料理する暗黒料理異形象形拳伝承者の目は誤魔化せないようだ。
「HAHAHA!
食材を見抜く観察眼はさすがデース!
バット、このような場所で料理をするのは衛生面で問題デース!
カモン、バルタンズ!!」
バルタンは【
秘密のバルタンズ】を呼び出す。
「バルバルバルバル♪」
と現れたのは141体のメイド服になぜか安全第一と書かれた黄色いヘルメットを被ったミニ・バルタン達であった。
「レッツ!ここをクッキングスタジオにするのデース!!」
バルタンの掛け声にミニ・バルタン達は建築を始める。
百円で奉仕活動を行い、 五百円で戦闘に参加し 千円でパニックになり、十円でキレるミニバルタン達がいったいいくらで建築を行うのか不明だが、みるみるうちに立派なクッキングスタジオが出来上がった。
「さあ、ここでならいくらでも料理をして構いまセーン」
一応は『遍喰らい』の言う料理の意味が分かっていたバルタンは『ファルシオン風サムライソード』を構える。
最初は戸惑っていた『遍喰らい』もクッキングスタジオなら様々な調理器具や四季折々の食材が揃っていることに気づき暗黒料理異形象形拳【
春夏秋冬】でもってバルタンに襲い掛かる。
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、攻撃の威力と攻撃回数が3倍になる技。
バルタンのピンチ!!
「ドントウォーリー!
ここに用意されたものは全て【
秘密のバルタンズ】が用意したものデース!
『元から置かれた』物品や建造物は何一つありまセーン!!」
「HAHAHA!」と『ファルシオン風サムライソード』で『遍喰らい』の攻撃を捌いていくバルタン。
バルタンもまた超級料理人なのである。
料理技能レベル266の腕前で『遍喰らい』を料理していく。
ちなみに料理には調理するという意味のほかに、『物事をうまく処理する、制する』という意味がある。
ここにバルタンが積み上げたのは人体料理の数々ではなく、倒れ伏した『遍喰らい』の山であることは注意しておく。
大成功
🔵🔵🔵
藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの
右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…
依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり
戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい
振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ
大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ
UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね
後はマスター様にお任せするわ
宜しくね
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「この先に桃源郷があるのね」
そうつぶやくのは藤堂・こずゑ(一閃・f23510)。
これまでの猟兵達の快進撃により桃源郷まで残り僅かの距離となっていた。
どうやら出口は塞がれているようで、残された暗黒料理異形象形拳伝承者『遍喰らい』は袋小路に追い詰められた形となった。
時々後ろをチラチラと見る『遍喰らい』は塞がれた出口を破壊して逃げるつもりなのだろう。
こずゑは退魔刀『宵桜』の柄を握りしめる。
「逃がしはしません!!」
一閃の元にこずゑは『遍喰らい』を斬り伏せた。
『遍喰らい』の身体から彼女の身体に宿っていた化生・悪魔・異形が怨嗟の声を上げながら消滅する。
これで桃源郷へと通ずる洞窟の障害はすべて取り除かれた。
猟兵達が出口を塞いでいた土砂を取り除く中、こずゑは呻き声が聞こえた。
「……違う、違うの。
その先の道は開けてはいけない」
呻き声の正体は先程こずゑに斬られた『遍喰らい』であった。
こずゑは『遍喰らい』を抱きかかえるがもう既に事切れており、その身体はボロボロと崩れていった。
先程、こずゑが『遍喰らい』を斬り伏せた技は【救世ノ心】と呼ばれるもので、肉体を傷つけずに対象の邪心のみを攻撃する技であった。
つまり、邪心が消滅した『遍喰らい』が残した言葉に嘘はない。
そこでこずゑは思い出した。
追い詰められた『遍喰らい』がやけに後ろを気にしていた事を。
それは逃げる為のものでなく、
むしろ後ろには近付きたくなかった為のものであったのなら……。
「みんな!まって!!」
こずゑの声が洞窟内に響き渡るが、時すでに遅く桃源郷へと続く道は開かれるのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『『太喰拳開祖』ロウトゥ』
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POW : 肉の悦び、教えてさしあげますわ!
【対象を瞬時に太らせる指先の刺突 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 肉に溺れなさい!
【捕縛中対象を太らし続ける網形のオーラ 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : すべては肉となりますわ!
自身からレベルm半径内の無機物を【触れると太る脂肪エネルギー 】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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洞窟を抜けた猟兵達が目にしたのは、かつて滅びた桃源郷の里であった。
かつては羽衣人が優雅に飛び回っていたのだろうが、それも見る影もなくかなり昔に滅ぼされていた。
当時はオブリビオンですらなかった諸悪の根源が、オブリビオンとなって蘇っているのだ。
その女はグリモア猟兵が言うには拳法家で、
着崩しているがチャイナドレスを着て、
『蝶のように舞い、蜂のように刺す』ような俊敏な動きをしそうな気がする?
「「「コイツのどこがだ
!!!」」」
その女『太喰拳開祖』ロウトゥの姿を見た猟兵達の声が響き渡った。
だが、これも仕方のない事であった。
グリモア猟兵が予知で視た時はロウトゥもスマートな美女であったのだ。
かつて、ロウトゥがこの羽衣人の里を滅ぼしたときも今のような太った姿であったのだが、襲撃された羽衣人たちがどうにか羽衣人の里と人界を繋ぐ唯一の出入口である洞窟を塞いだのだ。
それによってここに閉じこめられたロウトゥは食料が尽き、ついには餓死してしまったのだ。
そして、餓死した時の姿で蘇ったロウトゥを予知で視たグリモア猟兵は俊敏な動きをする拳法家のように視え、
そしてまだ本来の実力は出せないと言っていたのだろう。
猟兵達が洞窟を抜けるまでの間に、当時は使えずオブリビオンとして蘇ったことで使えるようになったユーベルコード【すべては肉となりますわ!】で周囲の無機物を喰らい、本来の姿を取り戻したのだ。
「あら、お客さんかしら?
みんな、太らせ概がある姿ですわね💢
ここにいた羽衣人達のように私の『太喰拳』でみるみるうちに太らせて差し上げますわ」
「オホホ」と笑うロウトゥの言葉に猟兵達は気付く。
羽衣人は人間の10分の1のぐらいの体重で、生まれながらに「飛天の羽衣」を纏い空を舞うような妖精人なのだ。
そんな人々がロウトゥによって肥え太らされ、きっと空も飛べないような姿に変えられたのだ。
それはとても屈辱的であったのだろう。
そんな羽衣人達が慣れない身体でありながらも、どうにかロウトゥを人界に逃がさないようにと出口を封じた思いを無駄にしてはならない。
猟兵達は武器を構える。
「オホホ、蝶のように舞い豚のように肥やす、ですわ」
そう言う醜悪なオブリビオンとの戦いが始まるのであった。
愛・哀
「お主がロウ豚?🐖本当アルナ〜ヒック。やっぱりスリムが一番ネ~」
さらりと【挑発】
「その豚の体で俊敏に動けても的が大き過ぎるネ~ヒック」
地面に【衝撃波】を流し揺らす
「この不安定な場所で軽やかに動けるか?」
靉は常に酔っているからへっちゃらで【集中力】が増す。
さらに相手の足元を狙い横一文字の【斬撃波】を放つ。
「その豚の体で愛の斬撃カワせるカ〜ヒック」
更に足元と胴体の狙った【2回攻撃】もし掻い潜り攻撃してきても蛇眼のひと睨みで【マヒ攻撃】
「連続コンボ❗イックヨ〜ヒック。豚のサイコロステーキ完成アル~ヒック」
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「お主がロウ豚?
🐖本当アルナ〜ヒック。
やっぱりスリムが一番ネ~」
手にした『黒瓢箪』からぐいと酒を一飲みしながら、愛・哀(僵尸の泥酔蛇拳伝承者・f33044)は言う。
「まあ、ここの方は哀の方が大きいアルガネ~」
自身の胸を見せつけるように前かがみになる哀。
実際の大きさはどちらが上かは分からないが、腹部に余計なぜい肉があるロウトゥよりスリムな哀の方が胸が大きく見える。
「ムキキー、いい度胸ね!
なら貴女を高級霜降り肉、いえ脂身だけの霜だけ肉にして差し上げますわ!!」
ドスンドスンと地面にくっきりと足跡を付けながら哀に迫るロウトゥ。
その重量で俊敏な動きをみせるロウトゥに哀はさらに挑発をかける。
「その豚の体で俊敏に動けても的が大き過ぎるネ~ヒック」
地面に震脚を打ち込み、その振動がロウトゥのバランスを崩す。
「この不安定な場所で軽やかに動けるカ?」
大地が揺れ動くような状態では常人と言えど動きを鈍らせてしまう。
それがロウトゥのあの巨体では足にかかる負担が更に大きく、ロウトゥの身動きが封じられてしまった。
「オホホ、何を仰ってますの?
それは貴女も同じことでしょう」
ロウトゥは強がってみせるが、哀はゆらりゆらりと身体を大きく揺らしながらも1歩1歩前へと進む。
「哀は常に酔っているからへっちゃらアルヨ~」
まるで蛇が体をくねらせ進むかの如く哀はバランスを崩し……いや逆に揺れに合わせながら前に進む。
これこそが泥酔蛇拳の歩法なのかもしれない。
「その豚の体で愛の斬撃カワせるカ〜ヒック」
揺れる動きで繰り出される哀の【
泥酔蛇拳 八甲蛇斬】によりロウトゥの脂肪だらけの身体から細切れのサイコロステーキ(未焼成)が切り取られる。
「連続コンボ❗イックヨ〜ヒック。豚のサイコロステーキ完成アル~ヒック」
続けざまにロウトゥを解体しようとする哀にロウトゥの腕が超絶なスピードで秘孔を突く。
秘孔を突かれたその身体はポンっと一瞬の内に脂肪に覆われる。
胸以外過剰に脂肪を付けていない哀の身体……。
……ではなく、哀によって余計な脂肪をサイコロステーキにされたロウトゥの身体に瞬時に太らせる刺突をロウトゥは打ち込んだのだ。
「いいえ、そこまでですわ」
哀の震脚によって立っていることのままならないロウトゥは地面に腰を付けながらも太喰拳の構えを取る。
攻撃の効果をまさかの回復に転じさせたロウトゥはこんな成りだが拳法家なのであった。
成功
🔵🔵🔴
マイム・メラフ
……なんかで見たけど、豚の体脂肪率って15%くらいなんやってさ。
つまり!あの身体は固太り!キミみたいな肥満やない!
(言葉尻を取って煽りながらビシィッと指を差す)
(身体構成物全てが水なセイレーンなので、一般的手段では太らないという若干の油断はある)
(UCを発動しながら手脚に「溟水」を纏い近接戦闘準備。相手が繰り出してくる網形のオーラを速度で躱すか、網形になっている隙間を流体にした身体で擦り抜け【化術】つつ、纏った水の質量を乗せた打撃を叩き込む)
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「……なんかで見たけど、豚の体脂肪率って15%くらいなんやってさ。
つまり!あの身体は固太り!
キミみたいな肥満やない!」
ロウトゥを指差し告げるのはマイム・メラフ(溟き
涯より来たる者・f40736)。
確かに脂身だらけでは食べる部分が少ないですからね。
対して、ロウトゥの肉はたっぷたっぷの脂肪だらけ、これは豚に対して失礼ですね。
「な、何ということを仰いますのよ!
さっきから人の事を豚豚と!!
貴方は私好みの美男でしたから、豚のように肥え太らせるのは止そうかと思いましたが、前言撤回ですわ!!!」
「ムキー」いや「ブヒー」とばかりに怒りを募らせたロウトゥは円を描くように両の手を動かす。
その中心に練り上げられた脂肪のオーラをロウトゥはマイム目掛けて放つ。
「おっと、あぶな……」
マイムが脂肪のオーラをひょいと躱したと思われた瞬間、脂肪のオーラは網状に広がった。
「これはこれはやられたやわ」
脂肪のオーラの網に捕縛されたマイムがぼやく。
「オホホ、私をあまく見た罰よ!
これから貴方はその網の中で肥え太り叉焼にして差し上げますわ!」
「オホホ」と笑うロウトゥにマイムはそっと溜息をつく。
(ボクはセイレーンやから、太らない……)
そう思っていたマイムであったが、身体の中からぷかりぷかりと脂肪の粒が浮かび上がってきた。
「ああ、水と油、いや水と脂やもんな。
こうなるやな」
まじまじと自分の腕を見るマイム。
「あら、貴方変わった体質ね。
でも、このまま貴方は表面に浮かんだ脂に覆い尽くされてお終いね」
網に包まったマイムを覗き込んでいたロウトゥは再び笑い出す。
「せやな、じゃあこうするやわ」
そう言うとマイムの身体はぐにゃりと歪み、脂肪のオーラの網目を抜けられる程に小さくなった。
「な、その網に捕まったらユーベルコードは使えない筈よ!」
ロウトゥは目の前で起こった出来事に驚愕する。
「ああ、これはユーベルコードやない。
ボクの化術や。
そして、これがボクのユーベルコードや」
本来だったらマイムはロウトゥの脂肪の網に捕まってはいなかった。
それがこっちの方が展開的に面白いというしょうもない理由であった為、起こった奇跡的な化術だった。
ロウトゥはすぐさま脂肪のオーラを練り上げ2撃目を放つ。
網状に広がる脂肪のオーラがマイムを覆わんとする。
「来いや、フラガラッハ!」
マイムの前に現れた1本の剣がひとりでに動き脂肪のオーラの網を斬り裂く。
「な、何よその剣は!?
いえ、剣だけじゃない」
ロウトゥは目の前のマイムの姿に驚き慄く。
マイムの周囲には剣だけでなく様々な魔法の品が浮かんでいた。
そのいずれもが海の霊気を凝らせた逸品であった。
それらを身に着けたマイムに神格が宿る。
【海神降ろし】、マイムの身に降り立ったのはUDCアースでいうところのアイルランドの伝承に登場する海神マナナン・マクリムであった。
「こんな感じやろか」
マナナン・マクリムとなったマイムは圧倒的な速度でロウトゥに両手両脚に纏わせた『溟水』を叩き込む。
マイムの影から顕れた黒い水『溟水』はロウトゥの意識をどんどん沈めていく。
「そや、肉やなくって『溟水』に溺れや」
薄れゆく意識の中でロウトゥはその言葉が聞こえるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
万能鍋を左手に。チェーンソードを右手に。
笑顔で参上するワタシデース!
素晴らしい……とても素晴らしいデスヨ、ロウトゥ。
無機物を食材にするのではなく、エネルギーへと変換するとは。
それはそれは、アナタには、たっぷりと栄養が籠ってそうでありますな……!
本日のメインディッシュは、ロウトゥであります!
刺突の攻撃を受けては調理できぬ故、万能鍋で受け流し伸びきったところでチェーンソードで切り飛ばしマース!
安心してくだサーイ、破片もあとでちゃんと料理しマース!
そして万能鍋による渾身の一撃!
最高級の食材として転生させて、料理してあげマース!
此処にいた羽衣人の方々の弔いに、いただきマショー。
黒風・白雨
桃源郷とあれば、さぞかし美味い酒や肴がこの地を満たしておったのであろう
それらを脂肪の塊に変えて悦に入るとは全くもって度し難い輩じゃな
加えて、その肥え太った姿で美を語るなど片腹痛い
その命、ここで終わらせてやるとしよう
まずは、召喚した4体の《竜神武者》で取り囲み、逃げられぬようにしよう
続いて〈仙術〉で雷雲を招来。
雷を落とし、その身をしっかりと焼きあげよう
刺突など小賢しい技を仕掛けてくるようなら、手に籠めた《力》で受け止め、捻じり上げ、握り潰そう
この地の邪仙を喰らうのは初めてじゃ
酒や肴の代わりにはならぬじゃろうが、珍味にはなるかもしれぬな
《竜神体》の本性を顕現し、その身に喰らいつこう
●
「桃源郷とあれば、さぞかし美味い酒や肴がこの地を満たしておったのであろう。
それらを脂肪の塊に変えて悦に入るとは全くもって度し難い輩じゃな」
周囲の荒れ果てた状況を見て黒風・白雨(竜神・f31313)は「はぁ」と溜息をつく。
ここが本来の羽衣人たちの里であったなら、白雨の前に降り立った羽衣人たちから桃源郷の酒やご馳走が賄われたのにと考えると、怒りすらこみあげてくる。
暴風雨への畏敬から生まれた竜神である白雨は元は苛烈な性格だったが美酒と美肴を貢がれ続けた結果、随分と丸くなったのだが、ここでまた昔のように荒れ狂うかと思われたが。
「HAHAHA!ここはワタシにお任せデース!!」
万能鍋を左手に、チェーンソードを右手に、満面の笑みでバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が現れた。
あまたの戦場をメイドとして渡り歩き、奉仕に奉仕を重ね続け気づけば料理技能レベル1000!
超級料理サイボーグメイドのバルタンにかかれば、ここよりも荒れ果てたアポカリプスヘルであっても高級レストラン並みのサービスが提供されるであろう。
だが、そのバルタンを試すかのように白雨は訊ねる。
「ほう?ならこの食材がひとつも見当たらぬ荒れ地で、どのような料理が拝めるのか楽しみじゃのう」
そう、ここはかつて閉じ込められたロウトゥが飢え死にした場所なのだ。
それ以降ずっと外界から隔離されてきたのだ。
当然、食べられるようなものはかつてのロウトゥが平らげてしまっている。
食材の有無以前に可食できるものがない。
「HAHAHA!ご安心くだサーイ!
食材ならそこにありマース!!」
チェーンソードをここまで話から置いてけぼりしていたロウトゥに向ける。
「素晴らしい……とても素晴らしいデスヨ、ロウトゥ。
無機物を食材にするのではなく、エネルギーへと変換するとは。
それはそれは、アナタには、たっぷりと栄養が籠ってそうでありますな……!
本日のメインディッシュは、ロウトゥであります!」
そう超級料理サイボーグメイドからすれば、オブリビオンもまた食材なのだ!
悲しきかなロウトゥはオブリビオンとして蘇ってしまったことで食材特性が付与されてしまったのだ。
同じ体型でも生前は食材として見られることは野生の獣ぐらいであっただろうに……。
「ふむ、確かに食べ応えはありそうじゃな。
わしならそのままぺろりと平らげることも可能じゃが、おぬしの料理を見てみたくなった」
そう、竜神である白雨には食材どうこう以前に平らげられていたであろう。
今は丸くなっているが、この地に訪れたことで少し昔に戻りつつある白雨なら人であろうがお構いなしだっただろう。
「何を勝手に私のことを料理しようとしてますのよ!
それなら、貴女方も豚のように肥え太らせますわ!
それでお互い喰らい合えばよろしいのですよ!!」
完全に食材扱いされていたロウトゥが素早い身のこなしで二人に接近する。
そして、そこから繰り出される刺突は対象に肉(になること)の悦び、教えてさしあげますわ!と言わんとした贅肉膨張の刺突である。
ロウトゥの両手から繰り出される刺突をバルタンは万能鍋で、白雨は世界より与えられし純粋な力で受け止める。
そして、ロウトゥの両腕が宙に放り上げられる。
片腕はバルタンのチェーンソードによって斬り捨てられ、もう片方は白雨の力によって捻じ切られたのだ。
両腕を失ったロウトゥは先ほど別の猟兵の前で行なったように両腕を再生させたいが、刺突する腕がもうないのだ。
這いつくばうようにその場から逃げ出そうとするロウトゥであったが、そこを4つの影が覆う。
「そうであった。
この邪仙料理を4名ほど加えてもらっても構わぬかのう?
我が配下の竜神武者にも食わせてやりたいのでのう」
白雨は召喚した竜神武者にロウトゥを取り囲ませ逃げられなくし、バルタンに訊ねる。
「HAHAHA!問題ありまセーン!
【コック・バルタン】のロウトゥフルコースをご賞味くだサーイ」
その後、かつて桃源郷であった地において、ささやかながらの晩餐が開かれたのであった。
かつてこの地を滅ぼした女は死後オブリビオンとして蘇り、
そして、桃源郷らしくサクラミラージュの桜の精の癒しによって……ではなく超級料理サイボーグメイドによって最高級フルコースへと『転生』し、猟兵たちに見守られ?骸の海へと還っていったのであった。
大成功
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