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【サポート優先】死神は踊り笑う

#グリードオーシャン #グリモアエフェクト #深海兵器


 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●死神故に齎すのは死
 毎月一度の職人市、それは島にあるそれぞれの集落の腕自慢達が、海産物を使って作った装飾品や実用雑貨を一堂に会して売りに出すという――早い話がフリーマーケットであり、島民達は職人技光る一品を探し求めて集い、大きな賑わいを見せているのである。
 開催場所は各集落で持ち回り、それで今回は海岸沿いの集落が、程近い平原の一部を刈り取って会場としていたのだが。
 不幸にも、深海兵器を探し求めるコンキスタドール「亡国の死神王女」達が島に上陸したのもその近辺で。
「お、いるじゃーん。ねぇねぇ、深海兵器に関する伝承、知ってるんでしょ? 教えてよー、教えてくれないと殺すよ? 教えてくれても殺すけど」
 理不尽の権化。最初に声を掛けられた島民はぽかんと呆気に取られていたが、亡国の死神王女が三つ数えて反応が無いと見るや、鎌を振り首を飛ばす。
 それからは地獄絵図である。フリーマーケット会場には、首の無い死体がごろごろと転がっていたのだった。

●グリードオーシャン・17thラウンド
「深海兵器に少しでも近づこうとしているコンキスタドールが多くなってきているように思います」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)が今日も案内するのは、グリードオーシャンでの深海兵器に纏わる事件。ここ最近立て続けに起こっているだけあって心配の種にもなる。しかし猟兵達はしっかりと事件解決してくれているので、今日もまた猟兵達を送り出すのだ。
「ですが、皆さんの頑張りが必ず次に繋がっていきますので、頑張っていきましょう! 今回襲撃されてしまう島――そこは今、島の定期イベントであるフリーマーケットの真っ最中で、そこにコンキスタドール『亡国の死神王女』が現れるんです。これまではコンキスタドールが島に辿り着いてからも襲撃まで少し時間があったので準備もしやすかったのですが、今回は上陸されたらすぐ襲撃が始まってしまいますので、かなり水際での迎撃が求められるかと思います」
 それはせいぜい波寄せる砂浜くらいだろうとロザリアは予測を述べる。そこまでで食い止められるようなら島民達に避難要請をしなくてすむが、実現するかは猟兵達の力量に懸かっている。
「島民の皆さんが無事であれば、事件解決の暁には皆さんをフリーマーケットに招待してくれると思いますので、日頃の戦いでのストレス解消や疲労回復なんかに役立てつつ楽しんでみてください。それではよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 なんか今日はずーっとよろしくない夢を見ていた気がします。

●フラグメント詳細
 第1章:『亡国の死神王女』
 島民がフリーマーケットを開催している場所の程近くが戦闘場所になります。
 島民が自ら戦場に来ることはありませんが、立ち回りがまずいと死神王女を逃がしてしまう可能性もあるかもしれませんのでリカバリー手段とか、工夫があるといいかと思います。

 第2章:『蒼海の職人市』
 職人達が作った芸術品が並ぶフリーマーケットです。
 結構質が高かったりするので、皆さんが求めるものもあるかもしれませんね。
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第1章 集団戦 『亡国の死神王女』

POW   :    メイド・イン・ヘル
無敵の【冥府の死神】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    ウィル・デス・ユー
装備中のアイテム「【冥府のトリアイナ】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    タルタロス・ラプソディ
召喚したレベル×1体の【冥府のピラニア】に【地獄の炎】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
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アイナ・ラティエル(サポート)
『くよくよしててもしょうがないし元気に前向いてこ!』

☆アリス適合者のプリンセス×アリスナイト

☆普段「キラキラ星:ボク、~くん、~ちゃん、だね、だよ、~かい?」

☆機嫌が良い(テンションが高い)「煌めく一等星:自分の愛称、キミ、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?」

☆心を強くて優しい凛としたお姫様と周りを見捨てずに挫けない騎士を常に目指してる。
☆UCは指定した物をどれでも使用。
☆怪我には気を付けてながらも積極的に行動。
☆他の猟兵に迷惑をかける行為せず、公序良俗に反する行動も無し。

あとはおまかせ。
 
★アドリブや連携は大歓迎



●ドキドキの数だけ星は煌めく
 海岸から集落に続いている道を少し進んでいけば、道中にある職人市の賑わいが聞こえてくる。彼らはすぐ近くに亡国の死神王女なるコンキスタドールが迫っていることを知らない。
 叶うなら、彼らがこのまま何も知ることなく今日という日を過ごしてほしかった。だからアイナ・ラティエル(星の国のアリス・f19388)は海上に亡国の死神王女の軍勢を確認すると、
「今のボクは――誰にも負けない煌めく一等星!」
 高らかに。夜空に煌めく星のような豪華絢爛なドレス姿へと変身することで飛翔能力を獲得し、白波の飛沫を立たせて海上を猛スピードで飛んでいった。
「敵影――! ピラニア部隊、来なさいっ!」
 砂浜にあった何かが敵であると、亡国の死神王女達が気付く頃にはアイナが間近に迫っていて冥府のピラニアを急出撃させる。数多召喚されたピラニアは燃え盛る地獄の炎を生やした状態で、アイナへ向けて弾丸の如く一直線、殺到し噛み付きを繰り出していた。
 その牙は喰らいついたら食い千切るまで離さないだろう。故にアイナも生身で立ち向かうのではなくティンクルスターを空に流していた。衝突すれば一瞬で決着するというドキドキの瞬間、流星群となったきらきら星がピラニア部隊の頭上に落ちていく。
 一つとて足りていなければ噛みつかれていたに違いない。飛翔し続けるアイナの前では弾けた星が無数に輝いており、地獄の炎は欠片も無かった。全てを撃ち落とし切ったアイナはアリスランスを手に亡国の死神王女の軍勢へ飛び込んで、タックル同然で亡国の死神王女達を貫き続けた。
 串刺し状態の亡国の死神王女達を海へ叩き落とし、振り返る。軍勢の中に飛翔の軌跡はくっきりと浮かび上がっており、残る亡国の死神王女達は恨めしくアイナを睨みつけるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●島に眠る者の矜持
 猟兵が海上まで攻め入ってくる――その事実は亡国の死神王女達の警戒心を一段階引き上げていた。両刃の大鎌「冥府のトリアイナ」の性能を三倍に引き上げての強襲を仕掛けに亡国の死神王女の一団は島へと向かっていたが。
『この地に眠る霊よ、私の力になってね!』
 迎え撃つのは桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)、長い月日の中で島に眠ることとなった霊を呼び起こし、海上より仕掛けてくる亡国の死神王女達への反撃の態勢を整える。
「死神王女に霊を仕向けてくるなんて――良い度胸ね!」
 冥府の鎌は霊魂すら刈り取っていくだろう。並び立ち振り回される斬撃が砂浜を浚うように飛んでくる。それを乃愛は距離感を正確に測ることで砂上を動き回り逃れながら「ブルーミング・ファイア」を撃ち放って牽制に出た。亡国の死神王女達は鎌を振り抜けど追撃の前に弾丸の回避を迫られ、海上を大きく使い陣形を広げて乃愛の狙いは外したが肝心の霊は刈り切れない。
 霊は一介の海賊だったが乃愛の力により亡国の死神王女達と対等に戦えるまでになっていた。カトラスを振り回し斬りかかる、それを亡国の死神王女達は鎌で受けようとしたが、その後方より今度は精密に狙いをつけた乃愛の弾丸が飛来して亡国の死神王女達の腕を貫いていった。
「ぅぐ――」
 耐えきれず呻く、その一瞬が命取り。鎌が構えられる前にカトラスが頭上から一直線、亡国の死神王女達を捌いて海に散らした。狩るべき者が逆に狩られ、亡国の死神王女達は未だ島へと辿り着けずにいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
 妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
 普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●島の砂すら踏ませじと
 戦いは俄かに空中戦の様相を呈し、高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)もまた島の盾となるべく海に飛び出す。速度ではなく空中でジャンプすることで高さを取り、亡国の死神王女達の頭上で書杖『ブライク』を掲げていた。
 それはさも大魔法を撃ち出すかのようで亡国の死神王女達にとっては不気味に映り、島への突入よりも茉莉の排除を優先する。冥府の大鎌の性能を引き上げ射程を伸ばした上での斬撃、真下より薙ぎ払われた大鎌が立て続けに茉莉の体を襲い、八つ裂きになってもおかしくなかったのだが。
 攻撃の悉くが脱力する茉莉の前に無効化され、書杖はその先端にセットされた絵本のページを開く。茉莉はその絵本を手にすると、開かれたページをそっと指でなぞり自らが受けたユーベルコードの斬撃効果を眼下の亡国の死神王女達に撃ち出した。
 刃も無く、ただ斬撃だけが襲い来る。それは亡国の死神王女達が予期していたものよりもさらに不気味な力であり、防ぐべく大鎌を掲げたが斬撃波にも似た茉莉の力は大鎌をすり抜け叩き込まれた。斜に深く斬り裂かれた亡国の死神王女達は海面に墜落しそのまま藻屑となっていく。
「ピラニア達……喰っちまいな!」
 残る亡国の死神王女達はさらに数を足すべく冥府のピラニアを召喚した。地獄の炎を翼として持ち、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を得た大群だ。茉莉の力の正体は判然としないが、それでも大群を差し向ければ――と狙った矢先。
『おいで、狐さんたち! みんなで突撃だよー!』
 島より援軍、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)が白色の狐を召喚し亡国の死神王女達目掛けて走らせていた。狐達は九尾となったことで、やはり冥府のピラニアと同じ飛翔能力、戦闘能力を得て駆けつける。ピラニア達とて大群だが狐達も負けてはおらず、ピラニア達の胴に横から齧りついて茉莉への突撃を阻止する。
「まだ増援が――!」
「狐さんたち、その調子! そのままそっちのお姉さんたちもやっつけちゃおー!」
 虚を突かれた格好だがそれでも、焔の登場は亡国の死神王女達にとって厄介で苦々しさを滲ませる。それで亡国の死神王女達は攻撃の矛先を焔へと向けたが、上空では焔が召喚した狐達が想像以上の奮闘を見せてピラニアの大群を駆逐していた。そしてついに狐達が亡国の死神王女達を標的とし、素早く転回しがら空きだった背後から四肢に噛みついた。
「ぁがっ……この――ぐぅっ!?」
 振り落とそうとしても突き刺さる歯は抜けることなく、亡国の死神王女達は瞬く間に狐達に集られてついには海に落とされる。餌食となった亡国の死神王女達は最早浮いてくることもできず、海中でそのまま泡と消えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?

キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?



●死神は冥府へ奉納された
 猟兵が居たという事実でさえ亡国の死神王女達にとっては不測だったが、あろうことは島に踏み入ることすら叶わないとは考えておらず、焦りと苛立ちが募る。
「何としても突破するのよ!」
 海に散った仲間は多く、残る者達は僅かとなった。それでも島にさえ辿り着くことができれば、本懐は遂げられると信じ冥府のピラニアを召喚する。
 その場の全ての力を結集するという決死の突撃、地獄の炎を生やしたピラニアの軍勢がミサイルの如く突撃していくのを――キノ・コバルトリュフ(キノコつむり🍄🍄🍄🍄🍄の星霊術士・f39074)は舞い踊りながら出迎える。それは決して歓迎の意ではなく、奉納の舞を捧げることで召喚した創世記の炎の渦を制御していたのだ。
 炎の渦は島を防衛する最後の砦となり、極めて強烈な熱と光を放つ炎の渦が海水を蒸発させながらピラニアの軍勢と衝突した。ピラニアの軍勢も地獄の炎という加護を持っていたが、創世の力は万物の根源であり地獄までも呑み込んでいく。地獄の炎が散り、焼け焦げ消し炭となった体さえ抹消する火力。炎の渦を乗り越えたピラニアはついに現れることなく、炎の渦は次の目標物である亡国の死神王女達へと到達した。
「いやっ……燃える……いやあああぁぁぁ!!」
 腕が、足が、真っ黒く消し飛んでいくのを目の当たりにしながら、亡国の死神王女達は痛みさえも焼却されて海上から忽然と消え失せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『蒼海の職人市』

POW   :    ぶらぶらする

SPD   :    気になるものを見つける

WIZ   :    珍しいものを探す

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●変わらぬ平和がそこに在る
 職人市は盛況であり、何の憂いも無く続いていた。亡国の死神王女達はついに島への到達を果たせず、戦いの痕跡も波が静かに浚って海に流してしまうだろう。
 猟兵達の戦いの日々は続く――が、たまには世界の人々の生活に触れ、英気を養うのも悪くない。次なる戦いの前のしばしの休息にと、猟兵達は職人市を訪れるのだった。
月杜・屠(サポート)
マイペースかつ飄々としたタイプのくの一
臨機応変な柔軟さが信条ね
身体能力が非常に高く、忍びならではの身軽さや体捌きを重視しているわ
生業のせいか、人の生き死にに対しては割り切っていて非情な態度を取ることが多いわね
とはいえ、無益な殺生は好まず不要な争いは避ける傾向で、その辺りの搦手は、くの一的な手法を取ったりもするわ
スキルとUCは使い時には使用をためらないタイプよ
基本お任せとアドリブは大歓迎


グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)



●異世界の地に学ぶ
 職人市という響きに何か特別なものを期待していたわけではなかった。ただ、最近は世界というものが溢れすぎてしまっていて、何を話すにも知識が後追いになってしまう。それで月杜・屠(滅殺忍・f01931)は未だ見ぬ世界の何たるやを職人市に求めたのである。
「この世界じゃ何をするにも海を渡らにゃならないからね。だからその島の技術ってのは、島の文化を作っていくうえで重要なのさ」
 何を探すでもなくぶらぶらと歩く。共に居たグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)がいくつかの店を指差しながら島の成り立ちを説明していた。職人市に並ぶ品は金属製の工芸品が多く、冶金技術が栄えているであろうことが窺い知れた。
 主にはネックレスやイヤリングといったアクセサリー、または動物を象った置物の類だったが、市の端に近い店では金属製の武具も扱っており屠とグレナディンは足を止める。
「珍しいね。刀と西洋剣を両方とも扱ってるなんざ」
「そうなの?」
「文化圏が全く異なるからね。大抵はどちらかってものさ」
 横たわって並べられていた刀と剣を二人はまじまじと見つめている。屠は特に刀の質が気になって、店主に願い出て試し振りをさせてもらうことにした。見た目の刃渡りにしては持った感触が軽く、風切り音もほとんど鳴らない。
「なんだか、忍びが扱うのにも向いていそうね」
 聞けば、元来この島は刀を専門に作っていたのだとか。それが月日を経る中で他の島との文化交流により投擲武器や西洋文化の武具を作るようになり、冶金技術が発展していったとのこと。文化の大本は落ちてくる前の元の世界なのだろうが、グリードオーシャンという世界の中で更に磨きがかけられたようだ。
「世界から見りゃ小島の一つに過ぎないかもしれないが、こうやって人が文化を絶やすことなく生きてるのさ。どの島だってコンキスタドールに手を掛けさせるわけにゃいかないよ」
「そうね……深海兵器なんてものもあるみたいだし……。守っていくのが大事よね。お兄さん、これ、ありがとう」
 屠は刀を鞘に戻して店主に返す。世界の危機は人知れず迫っていることもあるようだが、屠はこの手でも守れる世界であることを感じながら、またグレナディンと市を見て回るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー

UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください

その他、細かい部分はMS様にお任せします



●宝で着飾るという特権
 職人という言葉の響き、そしてグリードオーシャンが海賊の跋扈する世界だということを考えた時に。物々しい武器防具の数々だったり、得体の知れない民芸品だったりが其処彼処に並んでいるようにも思えたのだが。
「こちらのお店……凄いですね。指輪やイヤリング、ネックレスにブローチなんかも売ってますよ」
 月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)が、市に並ぶ店の一つに宝飾店を見つけて杉崎・まなみ(村娘・f00136)に話しかけていた。普段は口数が少ないのだが、市の中で珍しいものを見つけて今は少し饒舌なようだ。
 二人が立ち寄った店の主人は、海賊は海賊でも女海賊。海賊と言えば、何となく厳つい男達をイメージしがちなのは何かしらのフィクションの影響なのだろうか。
「海に出るにも身だしなみは重要だろ?」
「そうですねえ、私達が余所行きの時にお化粧とかを考えたりするのと同じ感じなのでしょうか」
 海賊の感性にはどこか独特なものを感じつつ、まなみは並ぶアクセサリーに嵌め込まれた煌めく宝石を見つめている。如何にも大海のお宝のようで、それを大胆に加工して売りに出すのが海賊らしいと、ふと。
「気になるものがあったら、試しにつけてみるといいさ」
「本当ですか? では……ちょっと気になっていたものがありまして……」
 高価な物であろうが、店主の女海賊は気前が良かった。それで莉愛はブルーダイヤモンドの嵌め込まれたネックレスを手に取り、そっと首にかけてみる。蒼海の世界らしく大海原を思わせるような透き通った輝きを身に付け、鏡の前で雰囲気の確認。
「どう……でしょう?」
「素敵だと思いますよ。今の衣装にもぴったり」
 まなみのお墨付きも貰って莉愛も満足げ。今この瞬間だけというのが名残惜しいが、輝きを目に焼き付けて莉愛はそっとネックレスを返す。
「こういうのは、海賊の方が皆さん、お作りになられるんですか?」
「海賊の女連中は自作するのも多いだろうねえ。あとは、男達の帰りを待つ島の女達……ま、何にせよこういった手先の器用なことはあたしら女の専門ってわけさ」
 無骨な手で細々と作業する姿は言われて想像するにも難がある。まなみはどこか苦笑いのように目を細めて、海の女の生き様というものをまた尋ねてみるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年06月27日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト