ドキッ★ウォッグだらけの水泳大会!
●水陸両用戦艦・マザーウォッグ登場
「みんなたち集まってくれてありがとうぬ。いやぁ、すっかり夏になりましたぬ」
ずんぐりむっくりケットシーのグリモア猟兵ハンニバル・エルバッキー(キャプテン★ユニバース・f02423)が、グリモアベースに招集された猟兵たちへと向き直る。
彼はブラウン管テレビへと上書きツメにセロハンテープの貼られたVHSカセットを挿入し、リモコンの再生ボタンを押した。テープには『予知イメージVTR』と書かれている。
「此度の予知の結果、行き先がクロムキャバリアに決まったんぬ」
クロムキャバリア、そこは鉄と硝煙とビームの臭いがこびりついた戦乱の地。重々しい輝きを放つ鈍色のキャバリアが闊歩し、今日も自国のイデオロギーのために銃を手に取る。
「小国同士の戦争が……まあクロムキャバリアではありふれた話なんぬ、ここはチャプタースキップ」
言うとハンニバルはVHSテープを早送りする。映像が荒れているのは許してほしい。
「見てココ。コレ。でっかいでっかいロボ。すごいでしょ」
陸上戦艦と呼称した”それ”はどう見ても100メートルはあろう……手足の生えた丸いメカだ。しかも、四肢が蛇腹型で手の先には巨大な四本のツメ。
「この”自称”水陸両用戦艦・マザーウォッグは内部に小さなコイツら……ウォッグシリーズを積載していてだぬ。察しは付くと思うんぬけどそれが全部オブリビオンマッスィーン」
ウォッグ、ゼーウォッグ、スーパーウォッグといった各種ウォッグ型キャバリアを艦載機とする自称戦艦は、海から奇襲し腹部ハッチからびっくりどっきりにウォッグシリーズを戦場に放つ。
「この中のオブリビオンマシン、つまりウォッグどもを殲滅するのが今回の目的なんぬ。戦闘は水際防衛戦となるのが予測されるんぬ。いや、水際って本当に海がお隣って話なんぬ」
マザーウォッグ以下は現在、海中を進行中。まもなくの上陸が予想される。戦艦の砲撃を掻い潜り量産型を掃討して指揮官機を叩けば残りは烏合の衆と化すだろう。
「まだ水着コンには早かったのが悔やまれますぬ……」
ちょっぴりスケベなネコチャンはブツクサいいながら毛玉状グリモアを吐き出した。
「ああ、そうそう。小国からキャバリアの貸出が提案されているので対キャバリア戦に不慣れならこちらを使っても可、ユーベルコードは不自由なく使えるんぬ。一方でキャバリア不要ならいつも通りに戦ってぬ。手段は目的ではないんぬ。はい、いつもどおり現地についたら後は流れでヨロシク!」
毛玉状グリモアが妖しく輝き出す。行き先は小国の海岸拠点。到着後即時展開し、戦闘を開始せよ!
JUNK.O
お久しぶりです!オープニングの閲覧ありがとうございます!
健康を理由に水泳をはじめようかと真面目に検討している方のJUNK.Oです!
今回のシナリオはかわいいウォッグたちがでっかいウォッグからいっぱい出てきます(語彙)
三連戦で戦場は海岸沿い、海でも陸でも好きなほうでウォッグと戦ってください。なお、マザーウォッグはオブリビオンマシンには数えません。攻撃するかはプレイングにお任せいたします。
また、マザーウォッグは各戦闘で援護砲撃を行うつもりでいますのでこちらへの対処も考えていただけるとちょっとかっこいいと思います。
それでは、ヨロシクオネガイシマス!
第1章 集団戦
『ゼーウォッグ』
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POW : 水冷式胴部連装大型ビーム砲
【水冷式胴部連装大型ビーム砲 】で攻撃する。[水冷式胴部連装大型ビーム砲 ]に施された【出力リミッター】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD : 腕部連装ビーム砲
【腕部連装ビーム砲 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【ビーム】で攻撃する。
WIZ : 頭部水陸両用ミサイル発射管
【水陸両用ミサイル 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【位置情報】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
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●第一陣、ゼーウォッグ
マザーウォッグの巨体が、半身を海に沈めている。腹部ハッチが開くと海中に直進運動を始めたのはウォッグシリーズ強化型、ゼーウォッグ。
ゼーウォッグは砲撃強化型機体。弾幕を張り防備を固め、且つマザーもメーザー砲での自衛を行っている。指揮官機であるスーパーウォッグを撃墜するまで、母艦を叩くには困難となるだろう。
中には上陸したゼーウォッグもいる。今回味方するキャバリアも応戦しているが、オブリビオンマシンには性能が到底及ばなかった。猟兵たちの戦いはここから始まる。
メルヴィナ・エルネイジェ
誰であれ海を荒らす奴とは仲良くなれないのだわ…
竜帝の盟約で呼んだリヴァイアサンと一緒に海の中で戦うのだわ
マザーウォッグ…百メートルは大きいのだわ
でも普通のキャバリアが相手ならリヴァイアサンも十分大きいのだわ
まずはゼーウォッグを何とかするのだわ
ソナーで敵の位置を調べるのだわ
もし魚雷があればこの時に分かるから避けるのだわ
リヴァイアサンは鰭でとても速く泳げるのだわ
敵を見付けたらテイルフィンを叩き付けて怯ませるのだわ
怯んだらバイトファングで噛み砕くのだわ
敵のビームが荷電粒子なら水中では殆ど使い物にならなさそうなのだわ
もし攻撃を受けても海竜装甲は吸水して高速再生するから気にしないのだわ
●西アーレス洋の怪物
海上に頭をもたげた竜の頭上、メルヴィナ・エルネイジェ(海竜皇女・f40259)は底の見えぬ海色の瞳で水平線を睨む。
「マザーウォッグ……あんなものがあったら私の国も穏やかではないのだわ」
エルネイジェ王国第二皇女は、海を乱す者を許せない。特にそれがクロムキャバリアの海ともなれば。ユーベルコード【竜帝の盟約】に基づき召喚した海竜型サイキックキャバリア・リヴァイアサンに搭乗。
『前方に蛇……いや、竜! まさか西アーレス洋の怪物!?』
50メートルの巨躯を誇るリヴァイアサンは敵からのヘイトを集中するには恰好の目標。海中に留まるゼーウォッグの連装ビームがリヴァイアサンに照準を定め、マザーウォッグも脚部より魚雷を何本か発射。
「見えるのだわ、聞こえるのだわ。海の中なら手に取るようにわかるのだわ」
メルヴィナは冷静に海竜の”声”に耳を傾ける。敵の魚雷は最初から脅威のひとつには数えていない。水中機動に長けた海竜はクイック・ターン。
『魚雷を連れてきた!』
直進する先にはゼーウォッグが複数機。向き合うことになるが、ビーム砲に怯まず先を進む。何発か被弾はするも、海竜装甲は水を吸収すれば高速で自己再生を行う。ゼーウォッグの眼前、尾を横薙いで潮流を起こすと再度のクイック・ターン。
ゼーウォッグは水陸両用といえど砲撃支援機。魚雷を回避するほどの機動力は持ち合わせない。直撃した数機は沈没。
「――逃さないのだわ!」
魚雷の範囲外にいたゼーウォッグ。視界から消えたリヴァイアサンが急速浮上。飛沫を伴い海から飛び出すと顎に挟んだゼーウォッグをバイトファングで噛み砕く。爆発!
『か……怪物!』
「怪物とはお言葉なのだわ。リヴァイアサンもご立腹なのだわ」
ひとしきり暴れ回ったリヴァイアサンは水柱を立て海中へ消える。マザーウォッグのソナーをもってしても高速で泳ぐ海竜を捉えることは出来なかった。
成功
🔵🔵🔴
試作機・庚
こいつ名前的に水泳部改造した大気圏突入強襲機体だった気もするデスけど…
まぁいいか!細かいことは!
とりあえず私もC101-Rでキャバリア水泳するデスかね
辛も自律行動で頑張るデスよー【半身叛心】
『ちょっとまて、おいコラ!』
とりあえず母艦を殴るのは後回しにして…雑魚から掃討デスね
水中だと大多数の実弾はもちろん粒子砲も光学兵器も威力落ちるデスからね…
私が扱う武器には魔導科学の波動兵器もあるデスから無関係デスけど
下手に質量兵器つかって受け止められたら敵わないデスからね水泳部にはハープーンと波動砲で退場願うデスよ
辛も使えるデスからね殲滅力は足りる…デスかね?
●実弾でも光線でもなく
海底にて上陸を迫るゼーウォッグ。ブクブクと泡を上げながら一歩ずつ水泳移動。
そのゼーウォッグの背後から肩を握りしめる腕。オブリビオンマシン・C101-R:Residualを駆る謎多きレプリカント、試作機・庚(裏切者・f30104)だ。
「ちょっとまて、おいコラ!」
自律行動する随伴オブリビオンマシン、辛を伴い水中格闘でゼーウォッグを攻撃。あらゆる環境下に適応した庚のキャバリアは、水中でも地上と同じ要領で機動。随伴機の可変した銛でゼーウォッグを突き刺す。
『敵機が一機、包囲してミサイル攻撃を仕掛けろ!』
「おっと囲まれちまったデスね。……溜めきる前に落とされなきゃいいんデスけど」
【武装ロック……回避モードに移行。敵味方判定確定。発射シーケンススタンバイ……】
ユーベルコード【再帰波動砲】で水中ミサイルごと一掃するのが庚の狙いである。咄嗟の波動砲準備に充填時間は不充分だったかもしれない。
「それでも……発射!」
敵を連続で貫く波動砲。直線上に放ったリカーシブウェーブカノンは、直進してくるミサイルごとゼーウォッグを迎撃した。
「い、一応間に合ったデス」
しかし! 海上より放たれる超音波メーザー砲! マザーウォッグからの砲撃だ! 庚は緊急回避するも乗機の装甲をかすめた。
「ひっ、減衰兵器だけではないということデスか、やばしやばし……」
見える範囲の殲滅には成功。上からの砲撃を避けるために庚は海中の岩場にカバーリングを取りながら移動を重ねた。
成功
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黒木・摩那
遠くに見えるのがマザーウォッグですね。
ここからでもあれだけ大きく見えるということは、実物はもっと大きいということですか。
いやすごい。
これは沈めるのがたのしみですね。
まずは尖兵たちを蹴散らしましょう。
キャバリア『エクアトゥール』で戦います。
上空にドローン『マリオネット』を滞空させて、ミサイルの【ジャミング】と援護射撃への【情報収集】を実施。早期警戒します。
水際のゼーウォッグにはヨーヨー『エクリプス』をキャバリアサイズにして攻撃。
UC【七星八極】でゼーウォッグ達にヨーヨーをぶち当てて、海に叩き落します。
チロル・ツークシュピッツェ
アドリブ&絡み歓迎
わぁー、なぁにアレー、だっさー
あんなのに水陸両用戦艦を名乗られたらアタシまで同類に見られちゃうじゃーん、やだー
というわけでぇー、人型から本来のツークシュピッツェ級水陸両用双胴戦闘空母五番艦チロルに戻って海岸に陣取るよぉ♥
こっちも艦載機のウォッグ&ゼーウォッグ隊を出撃させてぇ、ついでにサブフライトシステムのゾーリに乗せたジェネムⅡ隊も出撃させるよぉ
って、ミサイル接近警報?いきなり攻撃を許すだなんて、ざぁ~こ部隊の役立たずめぇ
でも、無駄無駄ぁ♥アンチユーベルコード爆雷発射ぁ~♥
【ユーベルコード攪乱幕】を形成してミサイルを無力化するよぉ~♥
ほぉ~ら、今のうちに働け、ざぁ~こ部隊め♥
●入り乱れる機体
「わぁー、なぁにアレー、だっさー」
チロル・ツークシュピッツェ(メスガキガレオノイド・f34507)は水平線上に陣取るマザーウォッグを見ながらどこか憎たらしい嘲笑を放った。
「ここからでもあれだけ大きく見えるということは、実物はもっと大きいということですか」
傍らで双眼鏡を用いて、マザーウォッグ腹部よりなおも出撃する艦載機たちを眺めるのは黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)。超能力者。
「あんなのに水陸両用戦艦を名乗られたらアタシまで同類に見られちゃうじゃーん、やだー」
ウォッグ隊は海を越え、砂浜より上陸を開始していた。
「まずは尖兵を蹴散らしましょう」
「アタシは準備出来てるよぉ」
ガレオノイドであるチロルは本来の姿であるキャバリア母艦、ツークシュピッツェ級水陸両用双胴戦闘空母五番艦”チロル”へ変身する。ブルーアルカディアにて改修されたこちらが本来の姿だ。
摩耶が乗り込んだのを確認するとチロルは滞空。こちらからも艦載機のウォッグ・ゼーウォッグが陸海で迎え撃つ。敵も味方もウォッグ隊。ウォッグ同士がぶつかるさなかにも、飛行補助機・ゾーリに跨った主力量産型キャバリア・ジェネムⅡを出撃させた。
空中より海岸へサブマシンガンを放つジェネムⅡ、水中で格闘戦を繰り広げるウォッグ。そして、本命の零式操念キャバリア・エクアトゥールがドローン・マリオネットを伴って飛行甲板から飛び上がった。
「イけイけ、エース機❤ って、ミサイル接近警報? いきなり攻撃を許すだなんて、ざぁ~こ部隊の役立たずめぇ」
ゼーウォッグの頭部ミサイルが上空のチロルをエイム。多数のミサイルが降り注ぐが――
「アンチユーベルコード爆雷投射ぁ~❤」
チロルの【ユーベルコード攪乱幕】は敵のユーベルコードを撹乱するミサイル。ゼーウォッグのミサイルはこれで相殺・無力化。
マザーウォッグはチロルを撃ち落とすべく砲撃。こちらは摩耶のマリオネットが精密な情報を集めて共有。ジャミングも有効。
「さすがエース❤ お手柄ぁ、後で褒めてあげる❤」
「それはどうも! 友軍機の取っ組み合いではキリがないのでこちらも……!」
摩耶のエクアトゥールが円盤状の武器を回転射出した。これはキャバリア大に巨大化したヨーヨー・エクリプス!
「軌道計算完了。追従モード開始」
摩耶のユーベルコード【七星八極】は投げたヨーヨーの軌道を曲げる事が出来る。巨大なエクリプスが水際のウォッグを一機また一機と蹂躙。軌道上を線を描くように爆発するゼーウォッグ!
「こっちも働きなさい、ざぁ~こ部隊❤」
チロルの対地砲撃も手伝い、上陸するゼーウォッグは一機また一機と撃墜されていった。
大成功
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マリオン・クロスボーン
海での戦いとなれば、海賊たる自分の出番でありますね!
まぁ自分は宇宙的海賊なので、一般の海賊とは違うかもですが、海での戦いが得意というのは間違いないのであります
では、
戦艦モードで出港!
主様不在でありますが、自分だけでもやってやるぜ!でありますよ!
※WW2の日本海軍の戦艦っぽい姿(ただしサイズは14m程)で海上航行
ウォッグの軍勢は海中からくるでありますね?
では海中にいる間に沈めてやるでありますよ
【宇宙的機雷散布】
大量の爆雷を落としてあげましょう
自分の船底に穴を開けようと浮上してくる敵など、ドッカンドッカンといい的でありますよ
そのまま浮かび上がることなく沈むがいい!であります!
ノア・クレムリィ
ウォッグシリーズ、海上戦に特化した彼らは上陸戦ではかなりの強敵です。同じ海を主戦場とするものとして、負けては居られません。対着上陸戦、用意!
【UC:竜騎換装】(POW)を発動、移動力を5倍に射程を半分、〈推力移動〉の高機動で、砂浜と海上を行き来しながら〈遊撃〉します。敵集団へ割り込むように突入し、すれ違いざまに短機関銃の〈零距離射撃〉をお見舞いです。一撃離脱戦法で敵の照準から逃れつつ攻撃を継続します。
砲撃に長けたゼーウォッグでこちらの防御を薙ぎ払う作戦、敵ながらお見事です。しかし、我々猟兵が居る限り、想定通りにならないことを教えて差し上げましょう。
(愛機搭乗、アドリブ連携等々全て歓迎)
●海賊たちの戦い
空は砲撃の嵐。猟兵たちが水際防衛戦を行っている合間にも、ウォッグシリーズは海中を潜航し上陸の機会を伺っていた!
海での戦い、であれば海賊! マリオン・クロスボーン(宇宙的海賊・f40201)はガレオノイドにして宇宙海賊。宇宙戦艦に変身することが可能且つキャバリアに変形も可能というマルチプルな少女だ。
14メートルほどの生物様式日本海軍戦艦状にトランスフォーメーションしたマリオンは、海岸沿いの軍港より出港。やる気は充分。
「主様不在でありますが、今日の指揮には艦長代理がいる! でありますよ!」
元海賊の経験を持つアンサーヒューマンの軍人。ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)が、マリオンの甲板で曲がった軍帽を正した。
「ありがとうございます。船に乗ることが出来れば面目躍如です。よろしくお願いします。対着上陸戦、用意!」
「アイアイ、キャプテン! であります!」
ゼーウォッグ腕部の連装ビーム砲が放たれる。光線がマリオンに直撃、ダメージを負うもガレオノイドはひるまない。
「面舵をとり、下の敵影に機雷を散布してください」
「アイアイ! であります! 爆雷投下、よーい!」
マリオンのユーベルコード【宇宙的機雷散布】が爆雷を投射。爆雷がゼーウォッグの一機に触れて炸裂! 一撃を命中させれば敵の反応を覚え、命中精度が高まる。
「海中は任せます。私は身を出しているゼーウォッグを! 強襲用意!」
ノアもユーベルコード【竜騎換装】を行う。武装を強襲形態に変形させ、移動力を上げる。代わりに射程が落ちるものの、マリオンの甲板から舞い上がったノアは海上に半身を浮かべるゼーウォッグに密着。ゼーウォッグは引き剥がすか焼滅させようと冷却式胴部連装大型ビーム砲のリミッターを解除してチャージ。ノアの狙いはそこにあり。連装ビームの充填中に砲口へと短機関銃の弾丸をゼロ距離で速射。充填中の水冷式ジェネレーターは破損し、オーバーヒートしたゼーウォッグは海中に沈んでいった。
マリオンの甲板に着地、ノアは航空機動戦機構の推力で敵機と甲板を行き来。水面下では散布された爆雷によりゼーウォッグが次々と撃墜。
「砲撃に長けたゼーウォッグでこちらの防御を薙ぎ払う作戦、敵ながらお見事です。しかし、我々猟兵が居る限り、想定通りにならないことを教えて差し上げましょう」
「海中の敵は殲滅! 残るは海上のあいつらだけであります!」
一撃離脱の、しかも身長160センチメートル足らずのノアは5メートルキャバリアに捉えるのは困難。ノアは水冷式のビーム砲を回避し、剥き出しの砲口に手榴弾を投げ込むなどして海上のゼーウォッグを沈没させていく。
『ば、莫迦な! 相手は生身だぞ!』
『撃ち落とせない! 全滅だぁ!』
戦艦と元海賊はお互いの長所を合わせながら、ゼーウォッグを一掃することに成功した。
成功
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第2章 ボス戦
『スーパーウォッグ』
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POW : クローアタック
【クローアーム 】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 水陸両用射撃兵装
【腕部フォノンメーザー砲 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背部水陸両用高性能ミサイル】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : 水流制御装置
敵より【長く水中にいる 】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
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●赤い隊長機
『どうやら敵は相当なやり手らしいな』
ゼーウォッグ上陸隊が全滅。赤いウォッグが海面より躍り出る。隊長機・スーパーウォッグは他のウォッグシリーズとは一線を画すどころか機体としての共通部品が少ないほどにチューンナップされたスペシャルな一機。素早く、硬く、出力も高い。
ここからはマザーウォッグも積極的な支援砲撃を行ってくるだろう。隊長機さえ叩けば後は十把一絡げのウォッグども。マザーウォッグを撃沈させるとするなら、このスーパーウォッグを撃破しなくてはならなそうだ。
現在、スーパーウォッグは岸辺で水中から半身を出し、攻撃の機会を伺っている。
黒木・摩那
赤いスーパーウォッグですか。
機体が赤いのは素早いという説があるのですが、あれは本当のことだったのですね。
しかも、水陸両用機で自分の有利な水から出てこないとは。
これは困りましたね。
そんなに出たくないのなら、いっそ水に浸かったままでいいですよ。
キャバリア『エクアトゥール』で戦います。
まずはUC【矢印過流】を発動。
矢印をスーパーウォッグの周りに一方向に配置して、渦を作ります。
正回転したり、逆回転したりでスーパーウォッグを水洗いします。
それだけではきれいになるだけなので、最後は『エール・ノワール』で動きの鈍ったウォッグを叩き切って、水切りします。
マザーからの砲撃は【念動力】で回避します。
●ウォッグ・ウォッシング
スーパーウォッグは海中にいるとは思えない俊敏さで友軍機を順次撃破していく。茹で蟹を思わせる赤い機影はクローアームによる近接戦闘を得意とするようだ。
黒木・摩那は乗機・エクアトゥールを操縦、スーパーウォッグを追跡する。たびたび降り注ぐマザーウォッグからの砲撃。摩那は優れた念動力で砲弾をいなす。砲弾はエクアトゥールの眼前でピタリと止まっては垂直に落下した。
「有利な水から出てこないとは……」
空中機動を取るエクアトゥールだが、スーパーウォッグを捉えるのには手間取る。
「そんなに出たくないのなら、いっそ水に浸かったままでいいですよ。空間イメージ展開。操作開始」
空間に数多の矢印が浮かぶ。スーパーウォッグは矢印に従って流されていき、まるで洗濯槽の中の洗い物のようにぐるぐると回転。摩那のユーベルコード【矢印過流】は浮かべた矢印の方向へと物体を操作することが出来る。
いかにスーパーウォッグの機動性が優れていようとも、パイロットの三半規管まで機械で出来ているわけではない。コクピットの中は今ごろ悲惨なことになっている事だろう。
「洗濯物はよく水切りしないといけませんね」
矢印の先に待ち構えているのはエクアトゥール。肩部シールドバインダーより伸びるサイキックエナジーの刃、エール・ノワールによる斬撃を浴びせる。すれ違う二機。しかしながらスーパーウォッグとてエリート中のエリート。一撃を受けながらもクローアタックがエクアトゥールのシールドバインダーをかすめる。
双方、致命的な損害には及ばず。だが、スーパーウォッグはあからさまに動きがもたついている。矢印過流を受けた事による乗り物酔いで具合が悪くなったのだ!
成功
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メルヴィナ・エルネイジェ
さっきのゼーウォッグとは動きが全然違うのだわ…
三倍くらいのスピードが出ているのだわ
きっと精鋭が乗っているのだわ
リヴァイアサンは水中で戦うのだわ
その方がマザーウォッグの艦砲やミサイルを気にせず戦えるのだわ
魚雷にだけは注意するのだわ
ソナーで発射の音を感知するのだわ
避けきれなさそうな時はクローフィンで仰いで潮流を乱すのだわ
敵の動きが速いのだわ…
リヴァイアサンは大きいから高速で動き回る敵は苦手なのだわ
ここは待ち構えて反撃するのだわ
マザーウォッグの攻撃を避けながら様子を見るのだわ
敵のクロー攻撃にテイルフィンのスイングスマッシャーを合わせるのだわ
体勢を崩したところにクローフィンで追撃するのだわ
ノア・クレムリィ
次の相手はスーパーウォッグ、量産機と侮ることはできない相手です。敵機は優位な水中戦に持ち込もうとするでしょうから、そこを逆手にとって強烈な一撃を見舞って差し上げます。
《ガンド》へ乗り込み【UC:粉砕明星】(POW)を発動。敵の支援砲撃を波の高低差をいかす〈地形の利用〉による〈操縦〉で回避を試みます。海流や海底の地形を〈瞬間思考力〉で把握し、潜んでいるであろう箇所へ爆雷による〈爆撃〉です。浮上と同時のクローアタックは、損傷覚悟で受け止めてカウンターの爆雷を叩き込みましょう。
海を得意とするものとして、貴殿に遅れをとるわけにはいきません。いざ!
(キャバリア搭乗、アドリブ連携負傷等々歓迎です)
●竜と竜騎士
メルヴィナ・エルネイジェの駆るリヴァイアサンは航行を続ける。精鋭のパイロットが乗っているに違いない。俊敏なスーパーウォッグをソナーに捉えたメルヴィナは確信した。
マザーウォッグからの攻撃は脚部より放たれる魚雷、それだけが脅威。水中感知性に長けたリヴァイアサンは魚雷の射線を先読みして上下方向に水泳、これを回避。
一方、ノア・クレムリィは先のゼーウォッグ戦を終えて赤い上級機の出現を目視すると自身のキャバリアに搭乗。
乗機は量産型キャバリア、ガンド。”水陸の境界を駆ける”というコンセプトのもと作られた汎用装甲竜騎士。
「海を得意とするものとして、貴殿に遅れをとるわけにはいきません。いざ!」
フィールドが水中ならば。メルヴィナ、ノア、両名ともに水の申し子と呼んでも差し支えない。
メルヴィナの先制ユーベルコード、【エルネイジェ流横殴術】がクローアタックに反撃。近接攻撃に対し優位を取れる。テイルフィンが横薙ぎの海流を生み出し、スーパーウォッグの体勢が崩れて斜め方向に回転。
目の回る攻撃を連続で受けている。赤いウォッグは機動力が自慢だが若干鈍っているのが見て取れた。
「動きが鈍ったとはいえ小回りが効く相手は苦手なのだわ」
「でしたら、動きを封じましょう。爆雷投射!」
ガンドから放たれた爆雷にスーパーウォッグが直撃。なにしろ速すぎて逆に足止めの攻撃には弱い。スーパーウォッグ、急浮上。同時のクローアタックがガンドに目標を定める。
「対潜爆雷は、投げるだけが使い方ではありません!」
鎖の先に爆雷の付いたモーニングスターがスーパーウォッグに絡まった。ユーベルコード【粉砕明星】により対潜投擲爆雷の一撃。直撃後、炸裂。スーパーウォッグの耐圧装甲に損傷が認められる。
「追撃なのだわ!」
「歩調を合わせます」
リヴァイアサンはヒュージクローフィンを叩きつけ、ガンドは短機関銃・メルビレイによる援護射撃。俊敏性を失ったスーパーウォッグは自慢の耐圧装甲で数々の攻撃に耐えながら急浮上!
猟兵二機はスーパーウォッグを追いかけようとするも、海上はマザーウォッグによる砲撃の嵐。海中で様子を伺うほうが得策かもしれない。さらに言えば敵機以上に地上より海中のが有利。
スーパーウォッグは海面に飛び出すと上陸。得意の海中より地上を選んだ理由は、のりもの酔いだ!
大成功
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試作機・庚
【内容おまかせ】
赤いやつは強い!ってのが相場デスけど…こいつはどうデスかね?
とりあえず効きそうな装備にキャバリアを変形させてなんとかなってくれればいいんデスけど!
●それでも上陸は許さない
「アッ! 陸上に上がってきたデス!」
試作機・庚はよたよたとよろめくスーパーウォッグをその目に捉えた。ほうぼうのていで上陸したスーパーウォッグは、のりものよいがよくなるまで休憩したいみたいだ。
「赤いやつは強い! ってのが相場デスけど……こいつはどうデスかね?」
もうだめ、といいたげなスーパーウォッグはふらふらと庚に向かっていく。最悪のコンディションでも闘争心を失わない任務に忠実なエリートパイロットの鑑。
「いや、そんなへなちょこ攻撃に当たるわけはないデスよ……」
庚にその爪を伸ばすスーパーウォッグだったが、直進がおぼつかない。敵が体勢を崩していればより致命的な攻撃となるクローアタック、いま体勢を崩しているのは攻撃を仕掛けようとしているご本人。
「水中型なら水中が好きなんデスよね、元いた場所におかえりねがいマスよ!」
ユーベルコード【互換機能開放】により千変万化の機体、C101-R:Residualを変形させる庚。攻撃回数など知ったこっちゃないとばかりに攻撃力を高めた蛇腹の長腕を持つ形を取った。
「投げ、技!」
蛇腹状アームでスーパーウォッグをぐるぐる巻きにした庚。振り上げた敵を遠洋まで投げ飛ばす。力強く遠投されたスーパーウォッグは着水。おまけにだ。マザーウォッグからの砲撃に当てるよう投げ飛ばしている。
「これで攻防出来て一石二鳥デスよ」
得意の海で酔わされて、力なく陸に上がったら海まで投げられて。これでスーパーウォッグにとっての環境は振り出しに戻った。
大成功
🔵🔵🔵
マリオン・クロスボーン
赤くて三倍だからって、自分は負けないでありますよ!
…え?三倍とは言ってない?
赤いなら三倍くらいやってみせるべきでありましょう!できないとは言わせないであります!
と、変わらず
戦艦モードで海上にいる自分であります
しかし、強敵が水中から出てこないでありますか……ならば!自分も水中に行くでありますよ!
何を隠そう自分の本性は宇宙戦艦!
見た目が水上艦っぽくても、宇宙戦艦なのであります
何を言いたいかといえば、当然このままでも気密は完璧
いざ潜水!(ざぶーん
潜水艦にも負けぬ水中機動力を発揮し敵の攻撃を掻い潜り水中ドッグファイト
敵の背後をとってから船首の口を開けて【光子魚雷】発射であります!
●赤い指揮官機、最後のあがき
「赤いなら三倍くらいやってみせるべきでありましょう! できないとは言わせないであります!」
ガレオノイドとして、戦艦として海上に陣取るマリオン・クロスボーン。スーパーウォッグ、のりものよいで通常の三倍鈍くなっている。いっそマザーウォッグに帰投したい、と潜水。
「自分も水中に行くであります! いざ潜水!」
追撃に潜航する宇宙戦艦。宇宙戦艦だから気密は充分だし、耐圧性も申し分ないのだろう。
ここでせめて徒花を咲かせようと、スーパーウォッグは水中機動を始める。最後の力を振り絞るオブリビオンマシン。尋常ではない速度で遊泳し、マリオンに向かい接近戦を仕掛ける。
「ムッ! 急にやる気になったでありますね。それならばこっちは回避機動であります!」
潜水艦以上に優れた水中機動性を発揮。敵機のクローアタックを回避して背後をとらえた。さながら水中ドッグファイトの様相だ。
マザーウォッグから放たれる魚雷も鮮やかに避けるマリオン。魚雷が来たならこちらも魚雷の発射準備だ。マリオンの後ろを取ろうとするスーパーウォッグ、負けず後ろを取り返すマリオン。船首を開口し、数発の反物質結晶体を放つ。
「魚雷装填、船首開口! よーし! てー!」
発射されたユーベルコード【光子魚雷】は命中した敵を対消滅させるほどの威力を持った魚雷。その上で進行方向・速度も自由に操作が可能。スーパーウォッグはついにマリオンの後方につくことが出来たが……。
「魚雷減速、軌道修正!」
直進するマリオンよりもスピードを落として弧を描くよう操作した魚雷。それを追い越すように加速するマリオン。光子魚雷と正面からぶつかってしまったスーパーウォッグはあわれ機体各部に大穴を開けながら対消滅!
これにて敵軍ウォッグ軍団は指揮官機を喪失、猟兵たちの活躍に為すすべもなく命令系統崩壊!
大成功
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第3章 集団戦
『ウォッグ』
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POW : クローアタック
【クローアーム】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 水陸両用射撃兵装
【背部水陸両用ミサイルと腕部ニードルガン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : 水陸両用機
敵より【水中深くにいる】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
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●烏合の衆
指揮官を失ったウォッグ隊がいちおう出撃する。マザーウォッグ最後の艦載機であり、同時にこれらがマザーウォッグ最後の戦力。
しかしながら肝心のマザーウォッグ自身も今となってはただのデク。わらわらと着水、または上陸するウォッグを始末してしまえば今回の作戦は完了だ。
マザーウォッグはこれ以上の攻撃も行ってこない。破壊するも見逃すも猟兵たちのさじ加減に委ねられた。
ノア・クレムリィ
最後の相手はやはりウォッグですか。シンプルながらも驚異的な水中戦能力、雑兵とて油断できない相手ですね。彼らが既に上陸し始めているならば、水陸両用戦機としての《ガンド》が優位に立てるはずです。
【UC:禍奪戦戯】(SPD)を発動、海上から背後をとる形で上陸中の敵集団に〈切り込み〉ましょう。〈敵を盾にする〉ことで攪乱しながら、クローアームをもぎとって活用したりランスの〈貫通攻撃〉で纏めて貫いたりしましょう。
ウォッグは間違いなく優秀な機体で、搭乗者も猛者揃いのようです。しかし、私と《ガンド》の方が強いという事を、今この戦場で証明してみせましょう。いざっ!
(愛機搭乗、アドリブ連携等々全て歓迎)
黒木・摩那
赤いボス機も倒して、残りは雑魚ですね。
マザーウォッグもこのまま見過ごしておくわけにはいきません。
ここで逃がせば、またウォッグを補充して攻めてくるだけですから。
マザーウォッグも合わせて倒します。
キャバリア『エクアトゥール』で戦います。
マザーウォッグに向け飛翔。
近くに来たら、あえて水陸能力を使わせないために、着水潜水。
敵より深く潜水しつつ、UC【万散鏡花】を発動します。
そして、マザーウォッグ周辺にいるウォッグ諸共、光の刃で包囲撃滅します。
●脚部集中攻撃
「赤いボス機も倒して、残りは雑魚ですね」
ウォッグ隊を一瞥した黒木・摩那。乗機・エクアトゥールが飛翔。
「ここで逃がせば、またウォッグを補充して攻めてくるだけですからマザーウォッグもこのまま見過ごしておくわけにはいきません」
マザーウォッグに向けて進路を取るエクアトゥール。
「雑兵とて油断できない相手ですね。水陸両用戦機の実力をお見せします! いざっ!」
ノア・クレムリィは乗機のガンドで摩那に続く。
「マザーは私が、後ろのウォッグはお願いします」
「了解、背中は任せてください!」
ノアは戦場の地形などを利用するユーベルコード【禍奪戦戯】を用いて潮流や波面を水切りのように跳ねる。切り込んだノアは敵機の背後を取るとウォッグの一体を羽交い締め。
別のウォッグから放たれる腕部ニードルガンや背部ミサイルを敵を盾にして防御。そののちウォッグの腕をもいだ。
「使わせて貰います」
敵から奪った武器の威力と攻撃回数が向上している。雑兵たちはノアの奪ったクローアームや腕部ニードルガンを受けて爆発。
十把一絡げのウォッグに大立ち回りを見せるノア、一方の摩那はマザーウォッグに接近すると海中へとエクアトゥールの姿を隠す。ウォッグタイプの得意な水深深くよりも下を取る作戦か。
ここで発動するユーベルコード【万散鏡花】。半径140メートル内の敵全てを1400本の光刃で攻撃する範囲攻撃。しかも軌道は複雑なものとなる。
マザーウォッグを防衛しようと着水したウォッグもこれには耐えられない。範囲内の敵は避けきれず一掃、マザーウォッグにまで至る光の刃。その脚部がズタズタに斬り裂かれる。脚部損傷、轟沈には至らずともマザーウォッグに甚大な被害をもたらした。
「損傷部位に追撃します!」
ウォッグを始末していたノアのガンドも対艦突撃槍を構えて光刃の命中した部位に突貫。炸薬の仕込まれた対艦槍がマザーの脚を爆破させる。攻撃を受けつつもかろうじてまだ立っているマザーウォッグだった。
「意外と耐えますね……さすが戦艦を自称するだけのことはあります」
海面に浮上したエクアトゥール。摩那は敵戦艦の頑丈さに舌を巻くのだった。
大成功
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マリオン・クロスボーン
さて、残りは有象無象でありますな!
ならばあとは遠慮なく、全力での掃討戦であります!
人型のキャバリア形態に変形して、上陸してしまったウォッグどもを蹴散らしてやろうじゃありませんか
人型になることで装甲はもろくなりましたが、その分攻撃力は5倍増!
両腕両肩の砲塔を敵集団に向け一斉射撃!
全力全開のフルオープンアタックで烏合の衆をまとめてハチの巣にしますとも
そして海に視線を向ければ最後にマザー周辺に残る部隊のみ
胸の艦首の口を開き、真の主砲【次元波動爆縮放射】スタンバイ!
仁王立ちで胸にエネルギーを集め……エネルギー充填120%
咆哮と共に放たれる白色破壊光線が、残りの雑魚をマザーごと破壊するでありますよ!
メルヴィナ・エルネイジェ
最後の仕上げなのだわ
あのマザーウォッグを放っておくと良くないことになりそうなのだわ
ここで壊しておくのだわ
ウォッグの相手は他の猟兵に任せるのだわ
絡まれたらクローフィンで追い払うのだわ
弾切れのようだけれどまだ四肢が残っているのだわ
まずは攻撃を誘ってクローを伸ばさせるのだわ
伸びたら手足に巻き付いて蛇腹部分を噛み千切るのだわ
攻撃手段を奪ったら本体に収束したオーシャンバスターを発射して穴を開けるのだわ
後は浸水して沈むだけだから帰還の渦潮を使うのだわ
マザーウォッグはここで壊すけれど乗組員には生き残るチャンスを与えるのだわ
命が惜しければ帰るがいいのだわ
●穿つ咆哮
「さて、残りは有象無象でありますな!」
マリオン・クロスボーンは人型キャバリアに変形し、陸へとそぞろ上陸してくるウォッグを迎撃する。
可変により装甲が低くなるが、攻撃力は上がる。全砲塔を一斉射、ありったけの火力がウォッグを駆逐していく。これでは接近戦のクローアタックも意味をなさない。一機また一機と蹂躙されるウォッグ。
「あとはマザー周辺の部隊のみであります!」
一方その頃、海中では。
「最後の仕上げなのだわ」
リヴァイアサンを駆るメルヴィナ・エルネイジェ。狙いはマザーウォッグただひとつ。マザーの護衛ウォッグもリヴァイアサンを追従できずにいる。
巨体の母艦がリヴァイアサンを目掛けてクローによる攻撃を放つ。メルヴィナの狙いはそこにあり。伸びた蛇腹状腕部に絡みつくリヴァイアサン。獰猛な海竜がマザーウォッグの腕を鋭牙で噛み千切った!
いまだ任務を遂行しようと懸命に戦う護衛ウォッグ。腕の次はマザーの脚に絡みつくリヴァイアサンに対して持てるだけの火力を向けるが……。
「エネルギー充填120%、放てーっ!」
海岸線に仁王立ちするマリオンが咆哮と共に白色破壊光線を放つ。着撃地点ごと敵を破壊する超重力のユーベルコード【次元波動爆縮放射】だ。リヴァイアサンを包囲していたウォッグはこれにより全滅。次元波動爆縮はマザーウォッグをも巻き込み本体に深刻な損壊をもたらす。
白色破壊光線に収束した高圧水流をあわせるリヴァイアサン。二つの攻撃がマザーウォッグの胴体を貫通してついに敵母艦、大破!
「これであとは浸水するだけなのだわ。命が惜しければ帰るがいいのだわ」
メルヴィナが詠唱したユーベルコード【帰還の渦潮】が戦場に潮流を起こす。指定した対象全てを棲家に転移させるユーベルコード。戦意を喪失したマザーウォッグ乗組員たちは渦潮に流されて命からがら逃げ延びた。
「命が惜しければ帰るがいいのだわ」
慈悲深い。
「対象の沈黙を確認、任務完了であります!」
爆炎を上げて沈むマザーウォッグ、戦場から離脱していった乗組員を見届けるマリオン。
これにておびただしい量のオブリビオンマシンは殲滅。そしてオブリビオンマシンを積載する巨大な機動母艦も轟沈。
「この海もしばらくは穏やかなのだわ」
戦いを終えたメルヴィナも、大海を揺るがす戦火の終息に安堵する。
水平線に沈む夕陽。猟兵たちの活躍によって各種ウォッグは骸の海へと還り、こちらの海は静けさを取り戻したのであった。
大成功
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