3

詰まってる筋肉

作者：ナイン高橋

●キマイラフューチャー某所
「そうか！わかったぞ！世界の真理が！」
　某所キマイラフューチャーのとある部屋で、動画を見てはいいねしていたバーチャルキャラクターの少女が突如として立ち上がった。
　そう、彼女は天啓を受けたのだ。少なくとも、彼女自身は自分が天啓を受けたと思ったのだ。
　彼女が気付いた世界の真実。それは……。
「そうか！脱げば脱ぐほどいいねがもらえるのか！」
　カゲキな自撮りに走るバーチャルキャラクターだった。
　いいねを貰うためには脱ぐしかない……。
　そのような錯覚に陥った彼女はどのようなポージングがよりいいねを得られるのか自撮りの練習をし始める。
　だがしかし、それもまた無理からぬことだったのかもしれない。
　何故ならば彼女の周りには無数の肉体美が光り輝いており、その魅力を少女にあてつけるように見せびらかせ続けていたのだから。
「アル、パカァーッ！」
「アルパカーっ！」

●グリモアベース
「という事件が起こっています」
　羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな（鬼道僧・f06448）は君たちを迎える。
「とあるバーチャルキャラクターの少女が、悪しきオブリビオンの影響を受けてしまい知らず知らずのうちに炎上してしまう未来が視えてしまいました」
　オブリビオンの悪影響を受けたバーチャルキャラクターの少女は、脱げば脱ぐほどいいねがもらえると思いどんどん脱いで自撮りをアップする。
　しかしこのままでは子供たちによろしくないのと、彼女自身があまりにカゲキ過ぎて炎上してしまうらしい。
　そして少女はかなり落ち込むらしい。これはいけません。
「今回の依頼の条件は、『自撮りを止めさせる』事です」
　しかしバーチャルキャラクターの少女に出会うまでに障害が色々ある。
　正確には1種類しかないがなんかそれがお腹いっぱいになる程ある。
「彼女の自宅には、『怪人アルパカマッスルブラザーズ』がひしめいています」
　無意味に筋肉を見せびらかせるポージングを四六時中やっている怪人だ。顔はアルパカ。
　かなり暑苦しい。
　そんなものが自宅の至る所でぎちぎち詰まっているものだから、バーチャルキャラクターの少女は奇行に走ってしまうのかもしれない。
「まずはこの家にみっちり詰まって折る『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』を倒してください」
　数だけは一杯いるので好きなように料理してください。
「そして量産型の中に紛れておるボス『怪人アルパカマッスル』もいます。こいつは強敵ですので、皆さん力を合わせて戦ってくださいね」
　なお、この戦いはバーチャルキャラクターの少女に見られる事になる。
　相手は常に肉体美を示して戦ってくる事になるので、アルパカマッスルの肉体美が活躍するとバーチャルキャラクターの少女にも「脱げば強い！」という勘違いが悪化する可能性がある。
　出来れば格好よく、裸族を倒して欲しい。
「もしくは逆に、周りは全部裸体なので、裸である事があくまでも普通の事のようにふるまえば、カゲキな自撮りはしなくなるかもしれません」
　方法はお任せします。と頭巾以外はほどんど裸のような格好でくしなは猟兵たちを送り出す。
「この筋肉を解決できるのは皆さんだけです。なんか、暑苦しそうですけど、よろしくお願いします」

第1章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング 自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。 SPD   :    ポージング 自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。 WIZ   :    ポージング 自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「女性のわいせつ画像なんて流出したらうちの弟にも悪影響が……！！」
　シリカ・シリウス（バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f01222）には可愛い弟がいるのだ。
　彼女は依頼の内容を思い返し、必ずやバーチャルキャラクターの少女の自撮りを止めてみえると決意する。
「保護者機能をきちんと設定してるから大丈夫なはずだけど、ネット社会の秩序と平和を守るために早い所自撮りを止めさせないとね！」
　熱く燃えるシリカであった。
「そういえば件の少女はワタシの訪問を知っているのか？」
　自分よりもかなり大きいもふもふしたひよこに跨って二天堂・たま（ひよこまみれのケットシー・f14723）はバーチャルキャラクターの少女の自宅前まで来た。
「え、特に何も聞いてないけど。どうなのかしら？」
「とりあえずいこうぜ」
　そして料理人のウィーリィ・チゥシャン（鉄鍋のウィーリィ・f04298）が呼び鈴を押す。

　ピンポーン。

『はーい』
　インターホンから件のバーチャルキャラクターの少女の声が返ってくる。
「女性のわいせつ画像なんて流出したらダメよ……！」
「リクエストしてくれれば、タイラント召喚で相棒達を呼び寄せて皆で大合唱する様子を動画に上げてくれても良いのだぞ？」
「料理作りに来たんだ。一緒に食べようぜ！」
　そして一斉に３方向から各自の主張が飛び交う。
『……えっと、私今、自撮りで忙しいから用事があるなら勝手に入っていいよー。鍵は開いてるし』
　しかしバーチャルキャラクターの少女は脱げばいいねが集まるという真理への探究の方が今は優先だった。
　とりあえず目的のためにも、家主の許可も取った事だしと家の扉を開ける猟兵３名。
「「「アル、パカァァァー！！！」」」
　扉を開けたら、そこは既に筋肉だった。
　玄関にみっちり詰まっていたのは、肉体と筋肉とあとアルパカの瞳だった。
　思わず扉を閉じ……筋肉の弾性に弾かれたっ！閉まらない！
「邪魔だから！炎上どうとか以前に！」
　ウィーリィが扉を開けたりひらいたりしてるが全て筋肉だ！
「それにしてもこのアルパカたち邪魔ね……存在的な意味でも」
　全く通れる隙間のない筋肉を見てシリカはため息をつく。
「私まで頭おかしくなりそう……」
「お……おぉぅ。マッスルの圧が凄いぞ、ただそこにいるだけで暑い……」
　辟易する様子のたまだが、そこでぴこんと耳を立てる。
「氷原育ちのワタシにはまさに地獄絵図……、せっかくいたいけな少女のお宅に訪問しているのに……。だ、だが女の子といえば可愛いもの好きと相場が決まっている！」
　アルパカ可愛いよ？
「ワタシのユーベルコードでぴよっと蹴散らそうではないか！」
　そしてたまはユーベルコード：常識を塗りつぶすピヨの波動（ハウリングボイス）を繰り出す。
「ぴよーっ！」
　その能力は【思わず「ぴよーっ」と叫び返してしまう気合】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃するユーベルコードだ！
　たまの放たれる気合！それがアルパカマッスルたちへとぶち当たる！身動きが取れないアルパカマッスルは真っ向からその筋肉で受け止める！
「「「ぴよーっ！！！」」」
「暑苦しい上にうるさいだけだから！」
「これでも倒せないとは、マッスルも侮れないね」
　現時点での唯一の攻撃技でも倒せない筋肉を前に額をぬぐうたま。
「だったら次は俺だ！」
　ウィーリーは庭にいくとおもむろに持参したBBQセットを広げていく。
「こいつらどかさないと家に入れないのでまずはどうにかする」
　そして高い料理の技能を活かして、美味しそうなBBQの匂いをアルパカマッスルにこれ見よがしに嗅がせにいく。これは非道な行いだ！
「アルパカの好物って何だっけ。草？んじゃあいつらの為に野菜は残しとくから肉は俺達で食べていいよな。もぐもぐ」
「魚肉ソーセージはあるかね」
「もぐもぐ」
　御呼ばれしたたまとシリカも一緒になってもぐもぐしていると、ぴよーっ！とかパカーっ！とかガタガタなり始める玄関口。
　どうも詰まってるらしいが、筋肉まっすぅがどーんと壁の一部を突き破ってポージングを決めてきた！
「例え戦闘になってもＢＢＱパーティーと言い張ればご近所さんも納得するだろう。ダディクール」
「「「ぴよっ！パカーッ！」」」　
「混ざってる！」
「その顔に反してそのポージングは正直キモいから……」
　げんなりした顔でシリカはお肉を食べながらもユーベルコード：エレクトロレギオンで戦闘用小型機械兵器を多数召喚。
　シリカの指揮の元、一斉に急所(意味深)狙いで応戦し始める。
「「ぴよっ！パカーッ！！」」
　次々と崩れ落ちていくアルパカマッスルブラザーズ。
　そんなところまでは確かに鍛えられない。
「あんな場所狙われたらポージングどころじゃないでしょう」
　たまとウィーリーがアルパカマッスルに深い同情を抱きながらも戦闘は終わった。
　うずくまっているアルパカマッスルに最後の慈悲でユーベルコード：『神火の竈』の強火の炎で焼滅させていく。
　なお延焼しない様に火勢をコントロールしている。だって噂になったら恥ずかしいから。
「さぁ！家の中の筋肉も掃除しちゃいましょう！」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「美幼女が参上しましたよ！」
　最上・空（美幼女・f11851）が颯爽とＢＢＱパーティー会場に現れた！
　ブレザ－、ワイシャツ＆ネクタイ、スカ－ト＆ニ－ソ、革靴。腕に「美幼女」と書かれた腕章。成程、美幼女だ！
「美幼女的に筋肉空間への入場はNGですので、罠＆挑発で外におびき寄せてみますよ！」
　既に玄関周りまでの掃除は完了しているのであとは家の中のアルパカマッスルブラザーズたちの処置が必要だ。
「……BBQ…リア充イベントっぽいわよね」
　お肉もぐもぐしながら横に並んだのは中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）だ。
　なお服装はダボダボっとしたパーカーと丸眼鏡。飲み物はドラゴンエネジーを持参してる。集団戦で敵を殲滅しにきたんだっけ？それともＢＢＱの残飯処理しにきたんだっけ？
「……とりあえず……何するんだっけ？……自撮り？」
　庭に残っていたＢＢＱセットの肉を根こそぎ食べながら依頼内容を改めて思い出す裕美。食べる方が優先なのは仕方ないよね美味しいし。
「……動画やSNSで自分の顔を晒すとか……正気の沙汰ではない。……個人情報特定されて……リアルで人生終了しか待っていないというのに」
　かなり凝り固まった偏見の被害妄想全開の意見だった。
「とりあえず、BBQの具をおすそ分けに向かいながら家の中の様子を見よっか」
　中にいるのはアルパカマッスル（推定：草食）が主なのでお裾分けの中身は全て野菜です。
　肉は何の躊躇もなく全て貪り終えました。
「あれ？美味しそうな匂いに釣られて来たんだけどＢＢＱ終わっちゃったんだねー」
　後からやってきたスペーススク水姿の海賊、シャーリー・ネィド（宇宙海賊シャークトルネード・f02673）は肉のなくなった鉄板を見てマイ箸を手にしょんぼりしている。
「せっかくパリピアピール出来ると思ったのに」
　やっぱり集団戦をしにきたのかＢＢＱの残飯処理しにきたのかいまいち分からないシャーリーがしょんぼりしている間に、美幼女の空はせっせと玄関周囲を氷属性の魔法を使い氷で固めツルツルにする罠を設置していた。
　裕美はお裾分けの野菜の皿をもって家の奥に声をかけるようなそぶりをしながら……。
「……設置…完了。………起爆」
　ちゅどーーーん！！！
　ユーベルコード：ステルスボム（ステルスボム）で家の中を爆破！
「「パカーッ！！！」」
　ちょっ、あれー？確かＢＢＱのお裾分けをもって様子見しにいってたはずなのになんで野菜を乗せた皿を両手に持ったまま家の中起爆させちゃってるの？？？
　室内の密閉空間で爆発物とかどんだけ危険なのかわかってるの？？？
「……でも、誰か話しかけてきたら……どうしようかと思って……喋るのものすごい苦手なのにって……」
　裕美は様子見のシミュレーションをして色々と想像して最終的にネガティブな方向性にいってしまったらしい。
「よし、とりあえず攻撃しとけば喋らなくて済む」
　コミュ障の出す結論は極端すぎた。
「え、家の中に地鶏があるの？」
　ここで何故かシャーリーへの情報伝達には激しい情報劣化が起こった模様だった。
　アルパカって鳥だっけ……どっちかというとジンギスカンの方向性だったような。
「よーっし、じゃあ取ってくるから第二ラウンド開始だね！」
　マスケット銃型の熱戦銃「シューティングスター」を構え、玄関口からクイックドロウを乱発する！
「「ある、ぱかーー！！！」」
　何しろ見えない爆弾なんてご挨拶を受けたアルパカマッスルブラザーズだ。どこから攻撃されたのか分からないので次々と家の中から現れては玄関口までポージングしながら迫ってくる！
「欲しい物は自ら掴み取る、それが海賊だよっ！」
　果たしてシャーリーが求める地鶏が室内にあるかはともかくアルパカマッスルブラザーズはどこぞのシューティングゲームの如く撃ち抜かれ続けていく。
「所詮はプロテイン頼りの虚構の筋肉……虚しいですね」
　外に出てきてから隙をついて倒すようなつもりだったけど別に筋肉空間に美幼女が入らなければいいよね？多分。
　そんな訳で空は両手を口の前に拡張器のように当てながら玄関口から家の中にいるアルパカマッスルブラザーズを挑発する。
「筋肉に自信があるなら外に出て来て正々堂々と戦える筈ですーっ！」
「……起爆」
「どんどん出てくるからキリがないよー！でもカゲキな地鶏をゲットするためなら！」
　空の挑発によってわらわら家のどこかしこから現れてはポージングを決めながら近づいてくるアルパカマッスルブラザーズ！
　裕美が空間にハッキングを仕掛けてひたすらステルスボムで爆破。複数のアルパカ筋肉を何体来ようと高速詠唱で素早く爆破爆破を繰り返していく。
　シャーリーは爆発の中からも筋肉の耐久性で突き破ってくるアルパカマッスルをクイックドロウで順番に迎撃していく。
　ここに玄関口で組まれた完璧なガンシューティングが完成されていた。
「……家の中が大惨事になってもアルパカのせいにしよう」
「美幼女の策略に見事に嵌りましたね！」
「ところでみんなはＢＢＱでマシュマロ焼く派？ボクは生の方が好きかな」
　なんとか肉体に任せて強引に突破したアルパカマッスルもいたけど玄関に張ってた氷で滑って空の拘束詠唱によるウィザード・ミサイル100連発で沈みました。
　あとマシュマロは生の方が好きかな！

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第2章 ボス戦 『怪人アルパカマッスル』

POW   :    ポージング 自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。 SPD   :    鋼の筋肉 全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。 WIZ   :    つぶらな瞳 【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●
「アル、パァカァァアアアアー！！！」
　室内に一切入る事なく、庭でＢＢＱしながら玄関口から射撃と爆撃しまくっていた結果、猟兵たちはアルパカマッスルブラザーズを殲滅した。
　だがアルパカマッスルブラザーズにはボスがいたのだ！
　その名も、『怪人アルパカマッスル(ボス)』。
　今までの量産型と一緒にして貰っては困るな。
　ヤツは視覚的に自撮りする時にやたらと見切れてくるという恐ろしい特技を持ったアルパカマッスルなのだ！
　家の奥の方から満を持してポージングしながら迫っていきているぞ！

・第２章捕捉
　勝利条件：怪人アルパカマッスルの撃破。
　敗北条件：バーチャルキャラクターの少女が淫らな自撮りを終えてネット配信してしまう事。

　なお、この戦いはバーチャルキャラクターの少女に見られる事になるって最初に語った気がしたけど、本当に見てるのかなこれ？
　一応プレイングにあればバーチャルキャラクターの少女にもインターホンとかから話しかけたり多分普通に接すれば家に入ったり庭に出てきてもらう事も可能かと思います。

　それではご参加お待ちしております。 　


●
「ボスパカ登場ね」
　バーチャルキャラクターのシリカ・シリウス（バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f01222）は鋼の筋肉を見せつけてきている怪人アルパカマッスルを見据える。
　ところでボスパカって表現素敵ですね。
「いつ見ても顔と胴体のギャップが激しすぎるわ……目眩がする……とにかく自撮りされる前に倒さないとね」
　つぶらな瞳とひょうきんな表情のアルパカとムキムキマッチョな肉体を併せ持つ怪人。それが怪人アルパカマッスルなのだ！
「と。その前に」
　人工知能【Sirius】をベースに創造されたバーチャルキャラクターの一族であると同時に電脳魔術士でもあるシリカは、戦闘前に仕掛けを施す。
「時間稼ぎの一環としてハッキングでネットワーク設定変更して、SNSや動画サイトへのアクセス遮断してみようかしら？」
　そう、この戦いはボスパカを倒すのも勿論大事だが、ボスパカを倒すのが真の目的ではない。
　ボスパカを倒し、その奥にいるバーチャルキャラクターの少女の脱ぎ自撮りを阻止するのが依頼の最終目標なのだ！
　ネット社会の秩序と平和を守るため、弟に悪影響が出てこないとも限らない女性のわいせつ画像を阻止するために、シリカは奮闘するのだ！
　眼前に浮かぶ電脳パネルを操作してちゃちゃっと設定変更。
　すると家の奥ではあー！ネットが切れたー！と大騒ぎする声が聞こえてくる。有能だ。
「待たせたわね！ボスパカ！」
「アル、パカーっ！」
　ひたすら力ませて己の筋肉を硬めていたボスパカは待ってましたとばかりに吠える！
「バトルキャラクターズで私の大好きなスマホアプリキャラの『コロポコ』を召喚よ！！」
　若い女性に人気のパズルゲームアプリ『コロポコ』。そのゲームキャラクターが次々と召喚される。額には「1」が書かれてる。
　どんなゲームかは是非シリカの宣伝を聞いて下さい。
「ほら見なさい！この四角いフォルムのゆるかわいい犬と猫と兎と熊！」
　わらわらと現るバトルキャラクターは17体。それぞれが愛くるしい姿形でやる気を漲らせているぞ！
　ポコポコポコココと、ボスパカに体当たりを仕掛けまくる。
「アルパカーっ！」
　鋼の肉体が数で攻めてくるコロポコキャラクターズを跳ねのける！
「ちなみに私は犬派よ！」
　拮抗しているバトルにシリカはコロポコのキャラクターたちに指示を出す。
　するとコロポコたちが重なり合っては大量連鎖で合体していき、たった一体の『キングコロポコ』(犬)となった！
　因みに合体しても四角いなんか丸いフォルムを維持したままおっきいサイズになっただけなのでなんかちょっと可愛い。
「時代は『かわいい』よ！！『どきどき』なんてあり得ない！！」
　そしてキングコロポコのデカい一撃体当たりがボスパカに炸裂！
　鋼の筋肉を誇っていたボスパカだが、流石にこの一撃には体勢を崩してしまうのだった！
「パカーっ！？」
「あ、『いまいち』とか言うのはやめてね」
　キングコロポコを背景にカメラ目線でばっちりポーズ。
　ひゅー！かわいいー！

大成功 🔵​🔵​🔵​

●
「アル、パァカァァアアアアー！！！」
　可愛い顔にマッチョな姿。キングコロポコに押されていた怪人アルパカマッスルが玄関口に飛び出してきた！
　まだ皆、玄関で戦ってるよ！
「あぁ…なんというか、１匹でも十分暑苦しいのだな。あの筋肉」
　自分よりもかなり大きいもふもふしたひよこに跨って二天堂・たま（ひよこまみれのケットシー・f14723）は再度登場した。
　いや、前回は一匹だった気がしたが今回はひよこの群れだ！
「とうとうボスのおでましだね！」
　ＢＢＱと地鶏を求めてやってきたスク水の宇宙海賊、シャーリー・ネィド（宇宙海賊シャークトルネード・f02673）が熱戦銃を構える。
「さっさとやっつけてみんなで地鶏でＢＢＱだよっ！」
　地鶏はバーチャルキャラクターの少女の家にあるとは限らないんじゃないかな！？　
「本当なら第三章で「自撮りよりも地鶏食べようぜ！」って展開にしたかったのにシャーリーの勘違いのせいで台無しだよ！」
　しかし料理人、ウィーリィ・チゥシャン（鉄鍋のウィーリィ・f04298）は用意していた地鶏のもも肉と炭火焼き用の炭を取り出す。
　そう、勘違いが一周回って勘違いじゃなくなっていた。
　そんな訳で予定を前倒ししてＢＢＱ第二ラウンドが用意されながらバーチャルキャラクターの少女にもインターホン越しにお誘いをかける。
　ぴんぽーん。
「そろそろメイン焼き始めるから一緒に食べようぜ。リア充アピールや飯テロもこの手の動画の基本だろ？」
「あー、うん。なんかネットワーク繋がらないし、食べるー」
　ガタゴトと音をたてながらバーチャルキャラクターの少女が外に出てくる音がする。

●ボスパカ！
「では、いたいけな少女の情操教育に悪い影響が出ないようオブリビオンをもふっと倒さねばな」
　バーチャルキャラクターの少女が庭に出てきてボスパカの肉体をその視界に入れる前に猟兵たちも戦闘を本格的に開始する。
「っと、待たせちゃ悪いしさっさと料理しようぜ！」
　ウィーリィは自分の持つ大包丁にトリニティ・エンハンスで炎の魔力を纏わせるとボスパカに連撃を浴びさせる。
「裸になるのは誰にでも出来る！けどな、ＢＢＱは美味しいんだ！」
　もっともらしいセリフだけど、文脈が不明だ！
「……あなたね。……いたいけな少女に自撮りを勧め……それが元で過激な露出動画で…炎上して居場所がなくなった彼女を……裏のえっちな動画撮影に勧誘して……人生を破滅させようとしている鬼畜は。……女の敵め」
　ＢＢＱの残りをもぐもぐさせながら中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）が被害妄想が完全に振り切った状態でボスパカに攻撃を仕掛けにいく。
　彼女が仕掛けたのはユーベルコード：ミームインベイジョン（ミームインベイジョン）。
「…ハッキング開始………これが…貴方の新しい世界」
　その能力は【電脳空間】から【常識を書き換えるプログラム】を放ち、【認識の齟齬】により対象の動きを一時的に封じるもの。
　ボスパカの精神に【ハッキング】して【催眠】して常識書き換えを実行する。
「……書き換え内容は『そのつぶらな瞳は自分の筋肉を見つめる為のもの』」
「パカッ？」
　ボスパカはつぶらな瞳で自分の筋肉見つめてしまう。そして瞳から放たれるビームが筋肉にぶちあがる！
「パカーっ！！！」
　さらに裕美は装備したドラゴンランスで串刺しにしたり傷口をえぐってここが攻め時と追撃を仕掛けていく。容赦がない。
「出番だぞ！タイラント！」
　ユーベルコード：タイラント召喚（ヒヨコノタイグン）でで呼びだした相棒（タイラント）達の突撃をしかけるたま。
　ひよこの大群による体当たり、さらにキック、さらには（手羽による）はたき攻撃を叩きこむ！
「騎乗は得意なのでな。アグレッシブに攻めまくってやるぞ」
「パカーっ！！！」
　ムキっと鋼の肉体を誇示して防御に徹するボスパカだが多勢に無勢でどんどん押されていってしまう。
「ところでジンギスカンって鍋料理に入るの？」
　そして動けないボスパカにシャーリーがいい的とでもいうように射撃を撃ち込みまくる。
　まず【クイックドロウ】＋【２回攻撃】の連撃をボスに叩き込む。
「パカッパカッ！」
　次に【クイックドロウ】＋【２回攻撃】の連撃をボスに叩き込む。
「ボク的にはあれ焼肉カテゴリなんだけど」
　そして【クイックドロウ】＋【２回攻撃】の連撃をボスに叩き込む。
「確かにジンギスカン鍋使うけどさ、あれ鍋っていうより鉄板カテじゃない？」
　更に【クイックドロウ】＋【２回攻撃】の連撃をボスに叩き込む。
「でもどっちも美味しいから正義だけど☆」
　合計えーとえーと、８回連弾クイックドロウがボスパカに突き刺さる！
「パカーッ！！！」
　鋼の肉体で絶対防御態勢をずっとしていたボスパカだったが遂にやたらとボコボコにされまくり爆発四散する事になったのだった！

●バーチャルキャラクター少女
「というか、なぜあの少女の家に大量のアルパカマッスルがいたのだ？家の中がみっちり埋まるほど」
　それは家の奥からＢＢＱに釣られて出てきたバーチャルキャラクターの少女に聞いてみて欲しい。
「ＢＢＱだってー？あれ？なんか家の中が片付いてる……」
「…貴女が、例の自撮り少女ね……」
　裕美は出てきた少女の前にすっと現れると自身のユーベルコードをふらっと発動。
　バーチャルキャラクターの少女にハッキングかけて、彼女の天啓を受けた『自撮り』を『地鶏』に変換する。
「え、自撮り……じど、『地鶏』？」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第3章 日常 『カゲキな自撮りに走るバーチャルキャラ』

POW   :    肉体美を強調した自撮りでいいね横取り SPD   :    テクニシャンな動画でいいね横取り WIZ   :    魅力的な動画でいいね横取り 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「あれ？じど、じどり？脱げば脱ぐほど、いいねがもらえるじどり……？」

●第三章「カゲキな自撮りに走るバーチャルキャラ」
　あらすじ！
　バーチャルキャラクターの少女はやたらと自宅に一杯いたアルパカマッスルブラザーズの所為かどうかはもはや謎は永久に迷宮入りした謎がナゾナゾしている展開だったけどとりあえず。
『脱げば脱ぐほどいいねがもらえる！！！』
　と謎の天啓を受けていた。

　えー、アルパカマッスルブラザーズは殲滅しました。
　あとはカゲキな自撮りは子供に悪影響が出てしまうのでなんとか説得して下さい。
　方法はお任せします。

　なお今彼女は自宅を訪ねてきた猟兵たちに庭でＢＢＱに誘われて出てきたところをなんか洗脳されました。
　放っておいてもバーチャルキャラクターだからなのか自動で修復しますが、じどりが『自撮り』なのか『地鶏』なのかはその時々っていうかプレイングによって変わると思います。

「脱げば脱ぐほど、地鶏を食べ放題！！！これを、アップしよう！！！」

　ご参加お待ちしております。










●自撮り？地鶏？自鳥？
「脱げば脱ぐほど、地鶏、食べ放題！」
　アルパカマッスルブラザーズに家を占拠されていたバーチャルキャラクターの少女は、そのプログラムを思いっきり洗脳されていた。
「……洗脳の方向性…間違えたかしら？」
　プログラムの書き換えという洗脳を行った中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）は地鶏欲しさに脱ぎ出そうとしているバーチャルキャラクターの少女をみて呟く。
「早く地鶏を阻止して国産ハーブ鶏……ってアルパカのせいで私のプログラムバグってる？！」
　おっとシリカ・シリウス（バーチャルキャラクターの電脳魔術士・f01222）までもが洗脳の影響を受けていた！
「……そうね、アルパカのせいね……修正…修復」
「あばばば」
　しれっと回復系のユーベルコード：リアリティハッキングでプログラムを修正修復し、証拠を隠滅……ではなかった。シリカのを健康な状態へ肉体を上書きしていく裕美。
　「さーてと。ようやく目の毒になるものが無くなったのだ。ゆっくりＢＢＱを堪能しようではないか、お嬢さん」
　ひよこの着ぐるみを来たケットシーがBBQセットから取り皿を持ってきてバーチャルキャラクターの少女に話しかける。
　何故ひよこの着ぐるみかだって？それは二天堂・たま（ケットシー・f14723）の真の姿がひよこの着ぐるみだからだよ。
「あ、そういえばすっかり部屋の中が綺麗さっぱりになってたね」
　びくり、と第一章で爆弾を爆発させまくっていた裕美が反応する。
「ゴミとか出しといてくれたんだねーありがとー。私、地鶏する所以外はゴミ溜めちゃってたんだよねー」
　食事する居間だけ綺麗にしていたと、自撮り→地鶏になっていても微妙に整合性が取れる会話になっていて裕美は肩を降ろす。
「アルパカマッスルブラザーズはやっつけた！でもボク達の本当の戦いはこれからだよ！そう、ＢＢＱパーティー！」
　スク水海賊のシャーリー・ネィド（宇宙海賊シャークトルネード・f02673）はうきうきとBBQの準備に取り掛かる。
「いえーい！地鶏食べ放題BBQーっ！」
　バーチャルキャラクターの少女もシャーリーに誘われていそいそとBBQ準備のお手伝い。
「ねぇねぇ、好きな具ある？」
「地鶏でしょ？！」
「ボクはジャガバタとナス、ラム肉と鶏ささみ、それとおにぎり！」
　こ、これは……！キャッキャウフフのリア充オーラがかもし出されている……！
　これがシャーリーのパリピアピールの成果！！
「お、来たな。んじゃさっそく始めるか」
　炎の料理人ウィーリィ・チゥシャン（鉄鍋のウィーリィ・f04298）もバーチャルキャラクターの少女が庭に出てきたのを見て、本格的にBBQセットに地鶏をセット！
　戦闘でも使っていたユーベルコード：神火の竈（プロメテウス・レンジ）を使って強火の火力で美味しい匂いがまき散らかしていく！
「人類で最初に火を手にした人間はこう叫んだ！！ 『我こそは料理人なりィィイイイーーーッッ』！！！」
「料理と後片付けの掃除は得意なのだ、任せてくれていいぞ？」
　たまもここぞとばかりにユーベルコード：フレンズ・コール（チック・ワーカーズ）で料理を手伝う。
　そのユーベルコードはたまと同じサイズのひよこの群れを召喚するもの。
　ひよこの群れがいい感じにBBQを手伝ってくれる。
　あれ？たまは何もしてない？
「ワタシの相棒達は優秀なのだ」
「手伝ってくれるなら大歓迎だぜ。ありがとな」
　それではウィーリィのお料理教室、開始します。

　ちゃららちゃちゃちゃん、ちゃららちゃちゃちゃん。
◆～地鶏の炭火焼の作り方～

その一。
　「一口大に切って下味をつけた地鶏のもも肉を強めの炭火で焼く」

　以上！

「簡単！」
「美味しそう！」
　炭火で美味しそうに肉が焼けていく様は実に食欲をそそるもので、脂が落ちて盛大に火が上がるのもまた迫力が出てくる。
「うおー！私も地鶏を食べる！ために、脱ぐ！！！」
「おっと、火傷するから気をつけろよ。脱いでたら危ないところだったぜ」
　ばばっと衣服を脱ごうとするバーチャルキャラクターの少女相手にさっと静止の声をかける料理人。
　そうウィーリィはの狙いは、脂が跳ねて炎踊るこのBBQの地鶏は、脱いでたら地鶏食べ放題どころじゃないとバーチャルキャラクターの少女に思わせる事にあったのだ。
　食べ物で釣るとは、策士！
「……脱がなくても…地鶏食べ放題…だからね？」
　さらに裕美はいつの間にか自分の皿に取っていた地鶏をもっきゅもっきゅと食べてアピールする。
　洗脳を重ねるとどうなるかわからないので、ここは正攻法でいく事にしたのだ。
（あれ？そういえば３章通して食べ続けてる気もしないでもない？まあいっか）
　フルーツ風味のエナジードリンクを片手に今日の自分の行動を振り返ろうとして摂取エネルギーの計算をする前に思考を放棄したのだった。
「え！？嘘、でも確かに私は天啓を受けたのよ？脱げば脱ぐほど、いいねを貰える地鶏って……あれ？」
　洗脳の矛盾がここで遂にバーチャルキャラクターの少女の認識に揺らぎを生じさせる。
　狼狽した様子を見せるバーチャルキャラクターの少女。
「ねぇ、今までどんな動画にいいねしてきたの？」
　しかしシャーリーが混乱するバーチャルキャラクターの少女の後ろから声をかける。
　シャーリーの作戦はそもそも目的は脱ぐ事じゃなくていいねをもらう事だ。
　なので「脱がなくてもいいねもらえる」という事に気づいてもらえればいい。
　そのためにバーチャルキャラクターの少女がどんな動画を撮ってきたのか聞かせてもらおうとしたのだ。
「あと地鶏おいしい」（もぐもぐ）
　そういう作戦なんですよね？！！
「え？えーっと、腹筋チャレンジとか？」
　だけどそもそもこのバーチャルキャラクターの少女は自分があんまりいいねがもらえないから脱げばいいねがもらえると勘違いしてしまった系のチューバーだった！
「私の考えた最強のコスプレ系コーデこそ『いいね』がいっぱい貰えるって事、証明してあげる！！」
　だがここで遂に地鶏洗脳から完全に修復されたシリカが躍り出る！
　後ろの方でちょっと疲れた雰囲気を出してた裕美がふぅとため息をつく。
「ほら！皆、『可愛く』着飾らせてあげるわ！」
　そういって近くにいるテキトーな誰かさん、つまり猟兵全員を分け隔てなく『可愛く』着飾らせていく！
「いや俺は今料理中だから！」
「ワタシはひよこがひよひよーっ！」
「……あーれー」
「わーおっ！」
「この際、対象の年齢や性別なんてどうでもいいわ。似合ってて『いいね』がいっぱい貰えればいいんだから」
　そしてぽいぽーいと服を脱がされたちまち着替えさせれていった猟兵たち。
　なお着替えシーンはシリカのハッキングによって自動で「見せられないよ！」画像で隠されました。
「アハハ！面白っ！」
　バーチャルキャラクターの少女は一連の動きに大ウケ。
　自分は映りたくないので体操服たぬき姿になった裕美はシリカの召喚した動画撮影ドローンを手にもって、和ゴスにゃんこなシャーリーを映している。
「にゃーんっ」
　なお地鶏BBQの飯テロでもってリア充アピールな動画になってる。
「……もう少しアレンジ加えてみようかしら？」
　猟兵たちの出来に顎に手を当てて思案するシリカ。
　頭の中の構図と、動いた動画では見え方が違うようだ。
「ここで私が脱げば、これはいいねがもらえる地鶏食べ放題自撮りになるんじゃ！」
　ここで脱げば脱ぐほど、いいねがもらえると勘違いが直ってないバーチャルキャラクターの少女は、ばっと服を脱いで参戦しようとする。
「服を脱いでも“いいね”は増えんぞ？むしろ、ひよこの格好をして自分は鳥…すなわち“自鳥”をワタシはおすすめするのだ」
　しかし真の姿のひよこの着ぐるみの上からバニーメイド服を着飾らせられたたまがにゅっと出てきて止めた。
「じ、じどり！！！」
　たまの言葉を間に受けるバーチャルキャラクターの少女。
　自撮り→地鶏→自鳥へとどんどん移行していく洗脳。おかしい。直らない。
「鳥さんコーデね！任せて！」
　そのままシリカがぐるぐるぐるーとバーチャルキャラクターの少女も『可愛く』コスプレ系コーデ。
　少しの見せられないよの後には国産ハーブ鶏ポンチョのバーチャルキャラクターの少女が現れたのた。
　あれ？シリカ、もしかして直ってない？
「……それならいいねももらえる、かもね」
　体操服たぬきの裕美は動画撮影ドローンのカメラをバーチャルキャラクターの少女に向ける。
「BBQパーティーでいいねを独占しちゃおー！」
「おー！」
　和ゴスにゃんこシャーリーがバーチャルキャラクターの少女に絡みにいく。
　どうやら、このBBQの勢いに流されてバーチャルキャラクターの少女も脱げばいいというのはすっかり忘れてしまってきているようだ。
「ところで、なぜキミの家に大量のアルパカがいたのだ？家の中がみっちり埋まるほど」
　ピーマンをもぐもぐしながらたまは同じ鳥類仲間になったバーチャルキャラクターの少女に話を聞く。
　ひよこ達はコーンをもぐもぐしてる。
「え？そんなのいたの？そういえば動画とってるときにチラチラ目に入ってたかも」
　地鶏食べ放題を堪能して幸せそうな顔でバーチャルキャラクターの少女は答える。
　どうもバーチャルキャラクターの少女の思惑とは関係なく、勝手に入って勝手にポージングして勝手に増えてたようだ。
「おっと、飯テロはこれで終わりじゃないぜ？」
　スク水トナカイで着飾ったウィーリィが地鶏だけでなくラム肉や野菜をどんどん追加して焼いていく。
「ＢＢＱパーティーはこれからだぜ！」
　こうしてカゲキな自撮りは阻止され、やたらとコスプレ系コーデが満載の肉を一杯食うBBQ動画が、いいねを集めたのでした。
　

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年03月13日