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幽霊列車に導かれて

#シルバーレイン #戦後 #抗体兵器 #トゥルダク #眞由璃の子守歌


「ねえねえ、知ってる?」
 噂好きの女子高生がスマホ片手に話しかける。
「え? 何が?」
「ほら、真夜中に走る幽霊列車のウ・ワ・サ!! あれに乗ったら最後、二度と戻ってこないんだって」
 最終列車に間に合わなかった人が、その深夜の幽霊列車を見かけたそうだ。
 見かけは、誰も乗っていない普通のローカル列車。
 だが、その異様な佇まいに恐れ慄き、乗ることはなかったらしい。
 しかし、その翌日、友人にその話をしたところ、その友人は面白がって、その列車に乗ってしまったそうだ。
「で……その人、どうなっちゃったわけ?」
 恐る恐る尋ねるもう一人の女子高生が尋ねる。スマホを置いて、彼女は答えた。
「翌日、知らない川辺から、その人の死体が打ち上げられたんだって。しかも……誰かに滅多刺しとかされてて、見るも無残なありさまだっていう話。だから、最終列車に乗り遅れたら、どっかに泊まったりとかして、過ごした方が良いって、連絡きてる」
「な、なにそれ……怖いっ!!」
 怖がる女子高生にスマホの女子高生は、にんまりと笑う。
「けどこれって、タダの噂だよ。それが本当なら、事件になってるはずだし、テレビに出たりするわけでしょ? けど、それないじゃん」
「そ、そっか。そうだよね……」
 怖がる女子高生に、スマホの女子高生は、そう指摘したのだった。

「……ですが、それは本当なんです」
 そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「最終列車を見送った1時間後に、その列車は本当に来てしまいます。仮に『幽霊列車』とでも名付けておきましょうか」
 リズは続ける。
「幽霊列車には数多くのゴーストが現れ、襲ってきます。皆様にとっては他愛のない露払い、ウォーミングアップ程度のバトルになるかと思います。それらを退治して、電車が行きつく先へと向かってください」
 電車は線路を逸れ、見知らぬ河川敷に運んでいくという。
「そこに、この噂の大本……「トゥルダク」の群れが生き返らせた、オブリビオン『ヤツガハギ』が姿を現します。どうやら、この河川敷で、前の『ヤツガハギ』は一度、敗れ倒れたようです」
 なお、今回は、その原因でもある「トゥルダク」の群れは既にそこにはいなく、捕捉はできないらしい。
「なので、今回はそのまま蘇った『ヤツガハギ』を倒していただきます。ですが……敵の持つ 魔剣『クニシズメ』は、抗体兵器として、数倍の力を得てしまっています。体に掠っただけでも大怪我に繋がりますので、できるだけ受けずに避けるようにしてください。それと……もう一つ」
 不安そうな表情を浮かべ、リズは口を開いた。
「オブリビオンでもある眞由璃様もまた、協力を申し出てくれています。彼女の協力が得られれば、より有利に依頼を終わらせることが出来るのですが……その、どうやら、彼女、何か隠し事をしているようなのです。もし可能でしたら、彼女の隠し事にも少し気にしていただければと」
 とはいっても、現れた幽霊列車と『ヤツガハギ』を倒すことが今回の依頼内容だ。これが果たされなくては、失敗になってしまう。
「今はまだ噂どまりになっていますが……もし、一般の方々に被害があれば、大変なことになりかねません。そうなる前に、どうか、皆様の手で止めてください」
 そういって、リズは猟兵達を現地へと案内するのであった。


柚葵チハヤ
 こんにちは、柚葵チハヤです。
 シルバーレインのシナリオかつ、眞由璃も出てくるシナリオとなります。
 今回の目的は、幽霊列車に乗って、『ヤツガハギ』を倒すのが目的となります。
 眞由璃のことはシナリオの成功には含まれていませんが、彼女と協力関係を結べば、シナリオの難易度は下がっていきます。もしよければ、プレイングに指定して、ご利用ください。

 また、眞由璃の話については、タグを辿れば見ることが出来ます。読まなくても進めることができますが……前作を見ると眞由璃の隠し事が何なのかが、ちょっと分かるかもしれません。気になる方は見ておいてください。

 複数で参加する方は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 それでは、幽霊列車でのオブリビオン退治、どうぞ、よろしくお願いいしますね!
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第1章 冒険 『マヨナカの片道切符』

POW   :    力ずくで列車を止め、破壊する

SPD   :    列車の外に出て、襲い来るゴーストを迎え撃つ

WIZ   :    特殊空間を発生させている大元を叩き、脱出する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

【WIZ】

乗ったら最後
生きて帰れない
幽霊列車…

『そ、そ…そんな恐ろしい列車…何とかしなきゃです…』
(実は怪談とか苦手)

眞由璃さんとも
ご協力

『れ、列車、本当に来ました…!?』

眞由璃さん達と列車に乗り

UCで
眞由璃さんは
氷晶の『しっとりした浴衣or着物』で
自分は
氷晶の『可愛い浴衣ドレス』で
強化

敵の攻撃を
【第六感】【心眼】【結界術】
等で防御・回避

眞由璃さんとも連携

【ハートのA】達から
【浄化】の【誘導弾】の
【一斉発射】で
敵と戦いつつ
探索

特殊空間の大元を見つけたら
クイーンオブハートキーの
【全力魔法】や
UCの氷雪魔法で破壊


何気に
眞由璃さんの様子も気にかかり

(眞由璃さん…何かあったのかな…)



「乗ったら最後、生きて帰れない幽霊列車……そ、そ……そんな恐ろしい列車……何とかしなきゃです……」
 いつになく、やや震えて怖がっている様子なのは、アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)。ここだけの話、実はアリス、怪談などの怖い話が苦手だったりする。
 と、そこに終電後に来るはずのないローカル電車が入って来た。
「れ、列車、本当に来ました……!?」
「あら、本当に来たのね」
 驚くアリスの隣には、落ち着き払った眞由璃の姿もあった。そう、蜘蛛童達を引き連れた彼女もまた、今回の事件に協力を申し出た一人である。
「アリスは怖いの?」
「え……あ……ちょっとだけ」
「じゃあ、手を繋いでいましょうか。私も小さい頃怖がった時にはよく、手を繋いでもらったものよ」
 お陰で落ち着いて電車の中に入ることが出来た。
 中はいたって普通の電車だ。ただ違う点があるとすれば……。
「で、でたーーーっ!!
 ……。
 …………。
 あ、普通のオブリビオン、ですね……」
 最初は驚いたものの、落ち着いてみれば、ゴーストもオブリビオンと同じだ。
 しかも、相手はすぐにやられる。蜘蛛童も安心して戦えるというものだ。
「眞由璃さん、いきますっ!」
「あら、今日はどんな衣装かしら?」
 今回、アリスがエンシェントプリンセス・アイスエイジドレッサーで出したドレスは、ひんやりとした水晶柄の浴衣だった。ちなみにアリスのは、愛らしい浴衣ドレスだったりする。
「ありがとう、アリス。この力、有効に使わせていただくわね」
 眞由璃はそういって、自分の赤手も使って、次々と襲ってくるゴースト達を蜘蛛童達と撃退していく。
「あ、はい!」
 アリスも戦線に加わり、やってくるゴーストを撃退していった。
 そんな中、ふと、アリスは思う。
(「眞由璃さん……何かあったのかな……?」)
 彼女の纏う雰囲気が、いつにも増して柔らかくなっていることに、アリスは気づき、思考を巡らせたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベスティア・ジェヴォーダン
うたた寝している間にこんな事態になっていようとは
よもやよもやだ
戦士として不甲斐なし! 穴があったら 入りたい!
(例によってベスはアナリフ世界以外の出来事は夢だと思っています)

要は全ての敵をやっつけてしまえばいいんだろう?
ベスが敵の注意を引き付けてぶっ叩く。まゆりは乗客を守ってくれ。

派手に自分の居場所をアピールし、敵の攻撃を自分に向け、集団を集める。
ある程度集めたら『雷神の鉄槌』で通路に並んだ敵集団を貫き、運転席まで突入。
その後は力の限り破壊しまくり、列車を強制停止させる。

目につく範囲に一般人や保護対象者がいれば、拾って車外の安全な所に降ろす。

終わったら「駅弁を食べるのを忘れていた!」ぎゃふん。



 と、アリスと眞由璃達が戦っている間、うつらうつらと転寝している者がいた。
「……ふが」
 ベスティア・ジェヴォーダン(二人だけの約束・f39599)が、今ようやく目が覚めたようだ。
「なんだ、これはっ……!! 戦士として不甲斐なし! 穴があったら入りたい!」
 襲ってくるゴーストを持っていた愛用のナイフを引き抜き、すぐさま切り刻む。
「要は全ての敵をやっつけてしまえばいいんだろう? ベスが敵の注意を引き付けてぶっ叩く。まゆりは乗客を……」
 と言おうとしたところで気付いた。
「残念だけど、乗客は私達しかいないみたいよ」
「……そのようだ」
 再び、穴があったら入りたいと言いたいのを、ぐっと堪えた。
 今はこのゴーストを倒すのが先決だろう。
「……なら、ぶっ飛べ!」
 雷神の鉄槌サンダーハンマーだ。稲妻を纏った拳を次々と襲ってくるゴースト達へと放っていく。
「ベスはこのまま、運転席に行く!」
「わかったわ。気を付けて」
 どっかんどっかんとぶち壊しながら、先へ先へと進んでいく。途中、巻き込まれた一般人がいないか確認しつつも、ベスティアの足は一直線に車両の先頭まで向かっていった。決して、さっきの発言が恥ずかしかったからではない。たぶん。
 ベスティアが運転席まで到着するまで、あともう少し。

大成功 🔵​🔵​🔵​


 二人が戦っているのと、蜘蛛童達が戦ってくれているお陰で、眞由璃と話す時間もできそうだ。
 猟兵達はまだ、眞由璃の隠し事には届いていない様子。
 それを探るには、もう少し踏み込んだ何かが必要なのかもしれない。
 ただ……ここでの突破はもうすぐ果たされそうだ。もし、眞由璃に揺さぶりを、話を聞くなら今しかないかもしれない……。聞き出す時間は徐々になくなりつつあった。
神元・眞白
【WIZ/割と自由に】“シン眞”
噂話は尾ひれが付いたりするものですが、元を調べれば全てゴーストの仕業なのかもしれません。私たちが気が付けないだけで。
今回は、どうなることでしょうか。はじまりはじまり。

まずは夜も遅いですが電車に乗るところからですね。
国見さんに会うのは久しぶりですからお土産を用意しないと。
ダークセイヴァー特有のお菓子は何かあったでしょうか……。

ものは電車の中でお渡しするとして、最近のことをお話しましょうか。
私達は闇夜の世界の大きな戦いの事など。国見さんは最近変わったこと、ありました?
響納さんはああ言っていましたが、人には人の事情があるでしょう。
必要なことは必要な時に。焦らずに。


シン・コーエン
シン眞

ダークセイヴァーのお菓子かあ。
生きるのに大変な世界だけど西洋風のお菓子くらいはあるかな?

眞由璃さんはお久し振り。
協力ありがとう。
だけどヤツガハギとは土蜘蛛の別名と聞いている。
同族かもしれないけれど良いのかい?

と念の為、確認。
初めて会う土蜘蛛がいれば、気さくに且つ驚かせないよう笑顔で挨拶してみよう。

戦闘では前衛。
UC:刹那の閃きと見切りでゴーストの攻撃を回避。
必要に応じて、眞白さん、眞由璃さん、土蜘蛛たちを武器受けでかばう。
オーラ防御は展開。

灼星剣と村正に破魔と光の魔法を纏い、2回攻撃で斬っていく。
安らかに眠れ。

次は抗体兵器を持つオブリビオンか。
強いのだろうな。
と強敵との戦いに期待する。



「噂話は尾ひれが付いたりするものですが、元を調べれば全てゴーストの仕業なのかもしれません。私たちが気が付けないだけで。今回は、どうなることでしょうか」
 はじまりはじまりと言わんばかりに、神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)もまた、件の電車内にいた。
 久しぶりに眞由璃に会うので、お土産も用意している。
「ダークセイヴァーのお菓子かあ。生きるのに大変な世界だけど西洋風のお菓子くらいはあるかな?」
 そんな声を出すのは、眞白と共に来たシン・コーエン(灼閃・f13886)だ。
「それなんですけど……ちょっと用意できなくて」
 時期的にはダークセイヴァーで有名なお菓子を持ってくるのが良いかもしれないが、終戦後のため、用意するのが難しかった。そのため、結局、眞白の近所で見繕ったお菓子となっていた。
「そっか、それは仕方ないね」
 そんな二人の元に、ゴースト退治がひと段落した眞由璃がやってくる。
「あら、深刻そうな顔をしているけど、なにかあったのかしら?」
「あ、国見さん、お久しぶりです。こちらお土産です」
 そういって、眞白が用意したお土産を手渡してきた。
「まあ、わざわざありがとう。みんなも喜ぶわ」
 そういって、嬉しそうに眞由璃はそれを受け取った。
「最近はどうですか? 私達は闇夜の世界の大きな戦いに参戦してきまして……」
 電車の席に座って、眞由璃と眞白は話し出す。その間にも蜘蛛童達がどんどん楽しげにゴースト達を倒していっていた。もちろん、眞白も百器大波乱センジュツキ・トニカクタクサンで生み出したカラクリ人形の軍勢を放って、こうして眞由璃と話す時間を捻出していた。
「眞白も忙しかったようね。私はこっちの世界にしかいられないから、面白い話が聞けるだけでも嬉しいわ」
「国見さんは最近変わったこと、ありました?」
 事前にリズから話は聞いている。眞白は思う。人には人の事情があるのだろう。必要なことは必要な時に。焦らずに。
「変わったこと? ……そうね、前の場所で拾い物をしたことくらいかしら? まあ眞白には興味ないことかもしれないけれど」
「……拾い物?」
「ええ、拾い物よ」
 しかし、それ以上、眞由璃は言おうとしなかった。
「眞由璃さんはお久し振り。協力ありがとう。だけど、ヤツガハギとは土蜘蛛の別名と聞いている。同族かもしれないけれど良いのかい?」
 助け舟を出すかのように、今度はシンが眞由璃の隣に座り、話しかけてきた。
「相手はオブリビオンだと聞いたわ。皆にとって、倒すべき相手なのでしょう? それに我が子が成長できるのなら、それだけで充分よ」
 どうやら、同族ということは気にしていないようだ。むしろ、我が子の成長に活かせるなら、それでいいらしい。
 新しい蜘蛛童がいるが……気になっていた土蜘蛛らしき人物はいないようだ。いても鋏角衆だけのようだ。どうやら、今回も生まれたばかりの者達の力の底上げがメインな様子。もし、新たな土蜘蛛がいれば、笑顔で挨拶をするつもりだったのだが……いなければ、それもすることはない。
「それじゃあ、俺も戦ってくるかな」
「気を付けて」
 眞白と眞由璃に見送られ、シンもまた、戦いに加わる。
「安らかに眠れ」
 刹那の閃きセツナノヒラメキで華麗にゴースト達の攻撃を避けて見せると、破魔と光の魔法を纏わせた灼星剣と村正で、見事に斬り裂いていく。
「次は抗体兵器を持つオブリビオンか。強いのだろうな」
 そう呟きながら、シンもまた、ゴーストの数を次々と減らしていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

【WIZ】

眞由璃さんのお陰で
落ち着いて
戦う事もできる様になり…

引き続き
眞由璃さんと連携

UCで
眞由璃さんと
蜘蛛童さんと
(蜘蛛童さんは氷晶の大き目の可愛い和柄リボンで強化)
自身を強化して

敵の攻撃を
【第六感】【心眼】【結界術】
等で防御・回避

【ハートのA】達から
【浄化】の【誘導弾】の
【一斉発射】で
敵と戦いつつ

気になってる
『眞由璃さんの隠し事』に
ついて
それとなく聞き

『あの…眞由璃さん…最近、変わった事はありませんか…?雰囲気が、いつにも増して柔らかくなったというか…その…前にも増して「お母さん」らしく…』

特殊空間の大元を見つけたら
クイーンオブハートキーの
【全力魔法】や
UCの氷雪魔法で破壊



 眞由璃のお陰で戦いやすくなったアリスは、蜘蛛童達と共にゴースト達を退治していく。
 ちなみに、蜘蛛童達には、氷晶の大き目の可愛い和柄リボンをつけて、強化させていた。
「蜘蛛童さん達も可愛いです」
 リボンを揺らしながら戦う様子に、アリスは思わず、そう呟いた。
「ありがとう、あの子達にも可愛らしいリボンをつけてくれて」
 そう声をかけてきたのは、話を終えてきた眞由璃だ。
 アリスは戦いながら、ずっと気になってきたことを眞由璃に尋ねた。
「あの……眞由璃さん……最近、変わった事はありませんか……? 雰囲気が、いつにも増して柔らかくなったというか……その……前にも増して『お母さん』らしく……」
「アリスには気づかれてしまったかしら? ちょっと可愛い子を拾ったのよ。でも、皆には内緒にして欲しいの」
 眞由璃は続ける。
「あの子の傷はまだ癒えていないから、連れてきていないわ。いずれ伝えなくてはいけないのは分かっているのだけれど……でも、時間が欲しいの」
 そう切なげに告げる眞由璃にアリスは、思わず口を閉じるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
幽霊になってまで電車に執着するとは。
しかも真夜中に勝手に列車を走らせるとか、とんだオカルト電車マニアがいたものです。
乗客まで拐かすとか、とんでもないですね。

このまま、好き勝手に公共物を使わせるわけにはいきません。
成仏させてあげます。

魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
UC【偃月招雷】を発動。魔法剣を強化して、サクサクとゴーストを倒します。

眞由璃さん。何か隠してることありますか?
さっきから、こちらを見る視線に迷いがあるみたいですけど【第六感】。
言いたいことがあるならば、今のうちに言っちゃった方が楽ですよ。
そうすれば、心の重荷が取れて、憂いなく戦いに臨めますし。

さぁ、どーんと言っちゃいましょうよ。



「幽霊になってまで電車に執着するとは。しかも、真夜中に勝手に列車を走らせるとか、とんだオカルト電車マニアがいたものです。乗客まで拐かすとか、とんでもないですね」
 そう電車の中で力説するのは、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)だ。
「このまま、好き勝手に公共物を使わせるわけにはいきません。成仏させてあげます」
 魔法剣『緋月絢爛』を手に、摩那もまた、戦いに加わる。
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……帯電完了!!」
 偃月招雷エペ・ド・エクラを発動させ、自身の剣にサイキックエナジーを纏わせ、破壊力を増加させたうえで、次々とゴースト達を倒す……いや、成仏させていった。
 と、そこへ。
「私も手伝うわ」
 眞由璃がやってきた。そのお陰で、残っていたゴーストも全て倒しきることが出来た。
 ゆっくりと電車はスピードを緩めていく。恐らく先頭車両にたどり着いたベスティアが、操作しているのだろう。ならばと摩那も眞由璃に話しかけてきた。
「眞由璃さん。何か隠してることありますか? さっきから、こちらを見る視線に迷いがあるみたいですけど。言いたいことがあるならば、今のうちに言っちゃった方が楽ですよ。そうすれば、心の重荷が取れて、憂いなく戦いに臨めますし。さぁ、どーんと言っちゃいましょうよ」
「そうね……でも、もう言ってしまったし。詳しいことはアリスに聞いて」
「……えっ!?」
 ちょっと出遅れてしまったようだ。でもまあ、話の一部でも聞き出せたのだからよい方だろう。
 と、そこで電車が止まった。
 どうやら、敵のいる河川敷に電車が止まったようだ。
 猟兵達と眞由璃達は頷くと、すぐさま電車の外へと飛び出したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ヤツガハギ』

POW   :    四魂絶断・怨魔大炎上
【蹴り足で大地を砕く音速突破の疾走】で敵の間合いに踏み込み、【刀剣に纏った鋼鉄をも融かす黒い炎】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
SPD   :    魔剣『クニシズメ』
レベルm半径内に【召喚した無数の剣の速射による多層弾幕】を放ち、命中した敵から【“重力”に抗う力、概念、意志】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
WIZ   :    九鬼信仰・日光天墜
戦場全体に【己以外を圧し潰さんとする怨嗟の超重力】を発生させる。レベル分後まで、敵は【敵意に応じて力を増す怨念の圧し潰し】の攻撃を、味方は【戦意に応じて勢いを増していく復讐者の爆炎】の回復を受け続ける。

イラスト:kae

👑11
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「なんだなんだ? 今日はやけに賑やかじゃねえか」
 電車が止まった河川敷、そこに 魔剣『クニシズメ』を手にやってきたヤツガハギが姿を現した。
 確かリズの話によれば、彼の剣はかなり強化されているはずだ。
 蜘蛛童や鋏角衆では、一撃でやられてしまうかもしれない。それも既に理解しているのか、眞由璃は蜘蛛童達に後退して、電車の側にいるよう指示しているようだ。攻撃は仕掛けられるようだが……眞由璃がそれによって、怒ってしまったら元も子もない。
「あんたら、猟兵っつうんだろ? さあ、おっぱじめようぜ?」
 にやっと笑うヤツガハギに、猟兵達も身構えるのであった。


※マスターより
 上記に記載した通り、蜘蛛童達では一撃で倒れてしまいます。攻撃してくれますが、眞由璃のことを考えると、攻撃せずに後ろで見守ってもらった方が良いかもしれません。
 その辺も踏まえて、最後のボスとの戦いを進めてください。
 皆さんの熱いプレイング、お待ちしています。
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

【SPD】

眞由璃さんと
同族の方かも
しれない方と
戦う事になるなんて…

『けど…ヤツガハギさん、貴方もこの列車も、見逃す訳にはいきません…!』

眞由璃さん達には
危険が及ばぬ所に
退がって貰い

自分達
猟兵だけで戦闘

翼で飛翔
【空中機動】等駆使し
【空中戦】も行い
立体的に立回り

ヴォーパルソードを手に
【ハートのA】達も
展開
【斬撃波】や
【誘導弾】の
【一斉発射】【弾幕】と
組み合せ
戦場全体に
UCを展開
敵の弾幕に対処しつつ
(眞由璃さん達への流れ弾等は
撃ち落とし)
攻撃&回復

敵の攻撃
特に抗体兵器の魔剣は
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
回避主体の行動

『それが…魔剣クニシズメ…恐ろしい力です…』



(「眞由璃さんと同族の方かもしれない方と、戦う事になるなんて……」)
 仲間達とのやり取りを見て、気づいたアリスは、その事実を知り、胸を痛めていた。
「けど……ヤツガハギさん、貴方もこの列車も、見逃す訳にはいきません……!」
 そう、倒さないことには、この先、新たな犠牲者が生まれるかもしれないのだ。
「眞由璃さん達は、下がっていてください」
「この子達は仕方ないけれど、私は一緒に戦えるわ」
 蜘蛛童達とは違って、眞由璃は強いオブリビオンだ。恐らく敵の一撃を受けて、倒れることはないのかもしれない。しかし……。
「私が嫌なんです……眞由璃さんが傷つくところは見たくないんです」
 それに蜘蛛童達にも、眞由璃が傷つく姿は見せたくない。
「ここは私達に……任せてください」
 そのまま飛び上がり、ハートのAを展開。アリスの手には、空色の光焔を纏い輝くヴォーパルソードが握られていた。
「ちっちぇえお前が俺の相手をするのか? 倒せるものなら、倒してみろよ!」
  ヤツガハギは、 魔剣『クニシズメ』の力を発動させ、威力を増した無数の剣の速射による多層弾幕を放ってきた。だが、アリスも無策ではない。
「――全てを灼く紅蓮の星焔の蜘蛛糸……全てを癒す銀なる星の蜘蛛糸――それらの領界を……!」
 アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブ。万象等あらゆる全てを灼く星焔の蜘蛛糸領界を発生させたのだ。
 敵にはその星焔の力によるダメージと行動を抑える効果を、味方にはその糸から滴る雫でもって、体力を回復させる効果でもって、戦況を有利に運んでいく。
 何とか初撃を抑え込んだが、アリスの張った結界は長くはもたないようだ。
「くっ、なんだよ、この蜘蛛の巣は!! 目障りなんだよっ!!」
 勢いを増した魔剣でもって、すぐに破壊されてしまったのだ。
「それが……魔剣クニシズメ……恐ろしい力です……」
 けれど、少しでも役に立てられるのならと、アリスは再び、アトラクナクア・ヴァーミリオンウェブでもって、攻撃を重ねるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
わざわざ電車で呼び寄せるなんて凝ってますね。

ヤツガハギはなかなかに強敵です。
しかも、手にしているのは魔剣とあって、厄介さがマシマシです。
後ろには蜘蛛童達もいますから、範囲攻撃をさせるわけにもいきませんから、ここは受けて立ちましょう。

魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
はじめにUC【矢印過流】の矢印を逆方向に配置することで、相手の速度を妨害します。
攻撃は【第六感】で攻撃を察知して回避。
黒い炎は【衝撃波】で【なぎ払い】ます。
その上で、こちらからは正方向になる矢印で【ダッシュ】。
間合いに踏み込んで【電撃】をまとわせて反撃します。

ここでひと太刀を入れておけば、後の猟兵がなんとかしてくれるでしょう。



「わざわざ電車で呼び寄せるなんて、凝ってますね」
 思わず、そう呟くのは摩那。
「それにしても、ヤツガハギはなかなかに強敵です。しかも、手にしているのは魔剣とあって、厄介さがマシマシです。後ろには蜘蛛童達もいますから、範囲攻撃をさせるわけにもいきませんから、ここは受けて立ちましょう」
 摩那はそう、意識を引き締めると、愛剣である魔法剣『緋月絢爛』を持って身構える。
「今度は貴様か……?」
 嫌そうに立ちはだかる摩那を、ヤツガハギは睨みつける。
「ならば、貴様は……これだ!!」
 刀剣に纏った鋼鉄をも融かす黒い炎を、摩那へと放ってきた。
「励起。昇圧。空間イメージ展開。操作開始……!!」
 矢印過流ベクトル・ボーテックス。自分の周囲に空間に浮かぶ多数の矢印を出現させ、矢印の順方向で加速、もしくは逆方向で減速させる力だ。すなわち。
「……なにっ!?」
 ヤツガハギが驚くのも無理もない。彼の放った炎が減速され、摩那の剣でもって薙ぎ払われたのだ。
「くそっ!!」
 もう一度、今度は敵の間合いへと詰め寄るヤツガハギに、摩那の一太刀がいち早く煌めいた。
「ぐあっ!!」
 ヤツガハギの血が、ばっと舞う。
「ここでひと太刀を入れておけば、後の猟兵がなんとかしてくれるでしょう」
 そう願いながら、摩那は、ヤツガハギとの距離を開ける為、後退するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・コーエン
シン眞

強敵か。
安全の為、眞由璃さんに蜘蛛童や鋏角衆を下げるよう依頼。

眞由璃さんには「無理に聞くつもりは無いが、悩みは抱え込まず
相談する方が道は開けるものだよ。」と。

結界術・高速詠唱で防御壁を張りつつ、UC:灼星炎渦を使用。
召喚した剣を防ぎ、炎で暗闇を払い、クニシズメごと剣達を溶解。

更に眞白さんが召喚した死霊の騎士と蛇と連携。
必要に応じて眞白さんや眞由璃さんをかばえるように。

防ぎきれ無いものは第六感・心眼で読んで、見切りで回避するか、
武器受けで防ぐ。
オーラ防御も展開。

右手の灼星剣、左手の村正に陽光の魔法を纏い、限界突破した早業・
2回攻撃による鎧無視攻撃、即ちデイブレイクソードでヤツハガギを斬る!


神元・眞白
【WIZ/割と自由に】“シン眞”
拾い物。前の場所というとあの遊園地でしょうか。
気にならないといえば正解ですが、含みを持たせるなら何かあるのでしょう。
興味ないこと“かも”なら話の切り口にすれば不自然にはなりませんね。
拾い物のお話を聞かせてもらえるなら、時間をもらいましょう。国見さんのお話で私がどう感じるかはその内容次第と。
……海とも山とも。好奇心は、なんとやらではないといいのですが。

国見さんとのお話の間、攻め手はシンさんがいれば十分ですね。
なので追従する盾として死霊の騎士と蛇を付けましょうか。
攻撃性能はさておき、もとより死んでいる存在。上手く使えば効率的でしょう。



「強敵か」
 シンの言う通り、ヤツガハギは強敵であった。安全の為、眞由璃達には下がってもらおうと思っていたが、既に仲間がそれを進言してくれていたので、それは省略。だから。
「無理に聞くつもりは無いが、悩みは抱え込まず、相談する方が道は開けるものだよ」
 それだけ告げて、早々にヤツガハギに立ちはだかり、その攻撃を次々といなしていた。
 もちろん、それは眞白も同じ。
「拾い物。前の場所というとあの遊園地でしょうか」
 その言葉に眞由璃は、思わず立ち止まる。その間に眞白は、リザレクト・オブリビオンを発動させ、死霊騎士と死霊蛇竜を呼び寄せ、シンの戦いをフォローする形で参戦。
 戦いは激化していく。
「知っていたの?」
「いえ、たぶんそうではないかと思っただけですよ」
 眞白の言葉に眞由璃は、観念したかのようにため息をついた。
「あなた達には隠し事は難しそうね。ええ、そうよ。あの遊園地の帰りに拾ったの。土蜘蛛の少年をね」
 血気盛んな蜘蛛童達を抑えながら、眞由璃は続ける。
「でも、今回は連れてこなかったわ。まだ傷が癒えてなかったし。私の宮に残るように、そう告げてここに来たの」
 だから、この場にいない……そう告げた時だった。
「いい加減、邪魔なんだよっ!!」
 ヤツガハギが放った無数の剣の一部が、眞由璃達の方へと放たれたのは。
「眞白さんっ!!」
 そのいくつかはシンが防いだが、防ぎきれないものは二人の方へと流れていく。もちろん、眞白も召喚した死霊騎士と死霊蛇竜達でもって、更に抑えている。だから、大丈夫なはず、だった。
「危ない、母さん!!」
 そこに飛び出したのは、一人の少年。
「駄目、ヤマト!!」
 少年の持つ赤手が、敵の剣を弾き返した。お陰で弾き返した赤手がボロボロになってしまったが。
「もしかして」
「彼が眞由璃さんの言っていた……」
 シンと眞白の召喚した死霊達が押さえてくれている間に、眞白が眞由璃達へと駆け寄る。
「どうして、ここに来たの!? 宮にいなさいと言ったでしょう?」
「でも、どうしても母さんと一緒に行きたかったんだ。それに危なかった!!」
 眞由璃の言う通り、ヤマトと呼ばれた土蜘蛛の少年は、体中に包帯を巻いていた。彼の持つ赤手は、恐らく、眞由璃の持っていたスペアだろう。
 二人の話を落ち着いて聞くには、目の前にいるヤツガハギを倒すのが先決。
「我が剣よ、フォースによりて生み出せし星炎プロミネンスの渦でこの地を満たし、我が敵を殲滅せよ!」
 眞白の死霊達のフォローを受けながら、シンの灼星炎渦シャクセイエンカでもって、シンの手に持つ灼星剣から、紅く煌く星炎プロミネンスの渦を放って攻撃を重ねていく。
「ぐああああああああっ!!!」
 お陰で、やっと強敵であるヤツガハギを退治することに至った。

「このことはまだ、彼らには秘密にして欲しいの……」
 眞由璃はそう、猟兵達に告げる。それが良いことではないことも承知の上だ。
「せめて……この子の傷が癒えるまで、ううん、この子が独り立ちできるときまで」
 それは眞由璃の願いでもあった。
「母さん……」
 心配そうに眞由璃を見上げるヤマトは、家族の絆のようなものを帯びていて。
 危険が少なそうに感じた猟兵達は、ヤマト少年のことは内密にし、事件解決の報だけを報告したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年06月10日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレナ・ヴァレンタインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト