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闇の救済者戦争⑱〜Shout!

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #禁獣『ケルベロス・フェノメノン』



 我らが惑星ほしには、何人たりとも近付かせぬ。
 例え其の者に悪心無くとも、熱き血潮の勇者であっても!
 悪となりて邪となりて、我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!

 ――予兆を覚えてる?
 ――そう、あの禁獣が解き放たれた時の。

 無論、貴様らもだ。六番目の猟兵達よ!
 いずれ、『重力の鎖グラビティ・チェイン』は貴様らを導くだろう。
 ならばその前に、ここで殲滅してくれる!

 ――世界が私達を導こうとしても、彼はそれが許せないみたい。
 ――敵意はある。けど、悪意なのかな。それとも……。


「ケルベロス・フェノメノンへの道が開いたよ。月光城砦群の制圧も完了したから、禁獣の持つ無敵能力も無効化されてる。倒すなら、今。……行く?」
 鉄・弥生(f35576)が仲間達に問う。
 戦場に赴く意思を持つ者に、弥生は敵の詳細を伝える。
 ケルベロス・フェノメノンは祈りの双子によって封印を解かれた『究極禁獣』の1体だ。
 数百mの巨体を誇り、強靭な肉体、無尽蔵の魔力と呪詛、オーバーテクノロジーの機械兵器など、ありとあらゆる軍事兵器を保有する『三つ首の獣』である。
「おまけに『殺戮の呪詛』を解き放って、一瞬にして戦場を『ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境』へ変えてしまうの。でも、対抗手段はあるよ。それはね……みんなの『魂の叫び』」

 猟兵自身の非常に強い意思や願い、思いを込めた『魂の叫び』。
 それこそが、死の呪いを振り払う剣と成るのだ。

「どんな思いだっていいの。ケルベロス・フェノメノンに対してのものじゃなくたっていい。愛、勇気、祈り……渇望、苦悩、復讐心。大事なのは思いの種類じゃなくて、強さだから」
 裂帛の叫びを以て呪いを切り裂けば、必ず禁獣にユーベルコードは届く。
「何処かの惑星ほしにも、きっといつか手が届く。みんなの魂を振るわせて。未来の為に、あなたの為に」


藤影有
 お世話になっております。藤影有です。
 なつかしの(?)ミッション破壊作戦的なアレです。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「闇の救済者戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●補足1
 【ボス戦】となります。

 プレイングボーナス:「魂の叫び」を放ち、死の呪いを跳ね除ける。

 ケルベロス・フェノメノンはその体内に有する「殺戮の呪詛」を解き放ち、一瞬にして戦場を「ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境」へ変えてしまいます。
 この呪いを跳ね除ける手段はただ一つ、猟兵自身の非常に強い意思や願い、思いを込めた「魂の叫び」しかありません。
 叫びによって死の呪いを振り払い、ケルベロス・フェノメノンに挑みましょう。

 強い意志、願い、思いであれば、その種類は問いません。
 呪いを払い、敵にユーベルコードを叩き込みましょう。

●補足2(小剣グラディウスについて)
 戦場説明には、以下のような記述があります。

 >滅ぼすか否かに関わらず、この戦場を制圧すると、光り輝く大量の「小剣」が残ります。これらはどうやら、「どこかの世界」に繋がる力を秘めているようで、獲得すれば戦後に調査任務が発動します(その際に貸与してくれれば、各自持ち帰るのは自由です)。

 当シナリオにおいては「小剣」に関しての描写はしない想定です。
 プレイングでは存分に「魂の叫び」と攻撃に注力してくださいませ。

●プレイングについて
 OP公開と同時に受付開始します(今回、断章はありません)。
 システム的に送信可能な状態でしたら、いつでも送ってくださって大丈夫です。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』

POW   :    グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。
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久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
イグニシオンに[騎乗]しての[空中戦]
鍵となるのは魂の叫びって話だ
[オーラ防御]と[結界術]による多重障壁で身を守りつつ、全霊を込めて叫ぶぜ

「輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だがこの意思は何よりも強い
かつて小剣に願いを込めて叫んだ他の世界の誰かのように願いを込めて打ち砕く
「お前は邪魔だ」
奴の機械兵器による攻撃や爆風は[心眼]でしっかりと[見切り]回避しつつこちらも全力のUCを叩き込む
神殺しの刃、すべてを[焼却]し尽す焔の太刀、未来への意思を込めて振り下ろす




 魔境と化した戦場に、鋼の騎士キャバリアは舞い降りた。
(「あれが、ケルベロス・フェノメノン。詳細は聴いてはいたが」)
 焔の機神イグニシオンのコックピットの中、久遠寺・遥翔(f01190)は獣を睨む。
 厳密には、獣の影だ。
 満たされた呪詛の向こう側、くっきり見えるは三つ首の巨影。
 空から降りて来たはずの自分達よりも、ずっとずっと大きなモノ。
「……負けねえ」
 零れた言葉は決意の証、浮かぶは大事な人の顔。
 一緒にいたい、生きていきたい。
 それが、遥翔の抱く最も強き思い。
 多重障壁、展開完了。突入の準備は整った。
 いざ、魂の叫びを乗せて。
「輝け、イグニシオン! 俺達の未来を守り抜くためにっ!!」
 振り下ろした刃は、死の呪いを切り裂いて――。
 
 三つ首の瞳と目が合った。
 首の一つの口元が歪み、形作るは――笑みであろうか。
「我らが惑星の勇者に通ずる、熱き血潮だ……だが」
 低い声はそれ以上続かず、代わりに機械兵器の弾丸が降り注ぐ。
 如何なる猟兵であろうとも、此の獣は殲滅以外の選択肢を持たない。
「行くぜ!」
 研ぎ澄まされた遥翔の技が、心が、獣の思惑を感じ取る。
 攻撃を見切って、躱して。訪れた機は逃さない。
 爆風と地獄の炎を背に、遥翔イグニシオンは刀剣を構え。
「未来は俺達のもの、お前は邪魔だ。神をも滅する厄災の焔――」
 すれ違いざま、斬る。
「――原初駆動イグニッション、レーヴァテイン!!」
 放つは、神殺しの焔で焼き尽くす黄金の斬撃波。
 ケルベロスの身体を伝って、高く高くまで焼いていく。
 ごうっと激しい音は焔によるものか、それとも悲鳴か。
 思いを込めた刃は、確かに禁獣を切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロラン・ヒュッテンブレナー
・アドリブ歓迎

うぐ、ここにいるだけで命が吸われていくよう…
なんて強力な呪詛…
も、桃の精さん、ぼくに、抗うための時間を、ちょっとでいいから、ちょうだい…

ここで倒れられないの
一緒に生きていきたい人たちがいる
死にたくない、じゃない
今は、どんなに短くても、ぼくらしく、みんなと生きていきたい
だから、こんな呪詛には負けないの!

呪詛は言葉、呪詛は理、呪詛は理解できる者にしか効果がない
なら、解析はできるの!
毛並みに溜め込んだ満月の魔力を集中、撃ち出される呪詛と魔力の塊を睨み付けてUC発動
ぼくの魂と思いを乗せて、響け、ぼくの声!
ケルベロス・フェノメノンの呪詛を消し去って、その先へ!




「うぐ……命が、吸われていくよう……」
 ロラン・ヒュッテンブレナー(f04258)の視界がぐらりと揺らぐ。
 魔術の類に精通した少年といえど――いや、人よりも馴染みが深いゆえだろうか。
 戦場に満ちた殺戮の呪詛が、肉体の奥深くまでを侵していく。
 だんだんと暗く。
 敵の唸り声も遠く。
 身体は冷たくなってゆき――ふわり、桃の香りがした。

(「……まだ、だ。ぼくは、まだ」)
 桃の精の加護に繋ぎ留められ、ロランはぶるりと首を振る。
(「まだ、死にたくな……違う、生きたい。ぼくは、生きたい」)
 少年の胸の奥、熱い何かが湧き上がる。
 ここで倒れるわけにはいかない。
 一緒に生きていきたい人たちがいるから。
(「今は、どんなに短くても、ぼくらしく、みんなと生きていきたい。だから」)
 顔を上げる。
 目の焦点が合う。
 隈取めいた魔紋に彩られし紫の瞳が、真っ直ぐに前を向く。
(「ぼくは、負けないの!」)
 視える。迫り来る呪詛と魔力の塊が。
 睨む。呪詛は言葉、呪詛は理、理解は叶う――その先まで、届く。
 毛並みに溜め込んだ満月の魔力を集中し。
 思いを乗せて、魂を振るわせて。
「うぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉん!」
 人狼は、咆えた。
 己の全てを懸けたロランの咆哮が、戦場の呪詛を霧散させ、ケルベロスの魔力塊とぶつかる。
 反響、無音。そして、侵食。
 押し返すでなく、呑み込むかのように。
 蝕で月の色が塗り替わるように。
 はじめから、ロランが其を放ったかのように。
 魔力塊は、ケルベロス目掛けて飛んで行き――穿つ。
 強き生への望みは、死の誘いをも跳ね返す。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫・藍
星を護ろうとする番犬さんの意思は尊いものでっす。
ですがその意思は誰かを星に閉じ込めるものであり、出会いを奪うものでもあるのでっす!
閉じ込められることの苦しさを藍ちゃんくん達は知っているのでっす。
藍ちゃんくん達は故郷を解放し、星を閉ざす番犬さんも超えていくのでっす!
導いてくれるということは待っていてくださる誰かがいるということですから!

と魂の叫び兼時間稼ぎ!
ひたすら逃げに徹するのでっす!
ここまで言ったのと殺意的に無重力による追放よりは重力で押し潰すことを選んでくださるとは思うのでっすがー!
時間さえくれば藍ちゃんくんが動けなくともファンの皆様は来てくださるのでっす!
これが出会いの力なのでっすよー!




 ――悪となりて邪となりて、我らが惑星に到達する可能性のある者は、全て打ち砕く!
 獣は予兆で確かに言った。
「星を護ろうとする番犬さんの意思は尊いものでっす」
 紫・藍(f01052)が示すは、共感。
 ほう、と獣の声が降る。
「ですが、その意思は誰かを星に閉じ込めるものであり、出会いを奪うものでもあるのでっす! 閉じ込められることの苦しさを藍ちゃんくん達は知っているのでっす」
「……」
 獣は答えない。彼もまた封印されていた身、思うところがあるのだろうか。
 闇に閉ざされ、未来を閉ざされてきた。
 そんな世界の継続を、藍はけして望まない。
 ダークセイヴァーに光を、文化を――そう望んで戦ってきたのだから。
「藍ちゃんくん達は故郷を解放し、星を閉ざす番犬さんも超えていくのでっす!」
 眩い想い。
 藍に纏わりつかんとしていた、濃厚な呪詛が晴れてゆく。
「即ち、貴様は我らが惑星に手を伸ばすと」
「いえす! 『重力の鎖』でしたっけ? お導きがあるということは、待っていてくださる誰かがいるということですから!」
「……捨て置けぬ!」
「でっすよね! 何処かの惑星の皆様ーっ、聴こえてますかー? 藍ちゃんくんでっすよー!」
 言うだけ言って、全力逆走!
 殺戮の呪詛さえ払ってしまえば、力の限り逃げられる。
 されど。
「大宇宙の彼方からも是非是非お越し……わぷっ!?」
 体躯の違いすぎる敵からの逃走は、あまりにも無謀。
 運よく深手を負わずとも、一度ケルベロスに触れてしまったが最後。
 重力が、藍を襲う。
「捨て置けぬ。此処で一思いに星屑にしてくれる!」
「ぐ……くっ……」
 地に押し付けられ、骨が軋む。
 塵芥になるまで、藍が解放されることはないだろう――それまで、敵の攻撃が続けばの話だが。

 ――藍ちゃんくーん!!

 たくさんの声と共に、ぱっと重力の枷が溶けた。
「……ぜー……はー……ひゅー……藍ちゃんくん生きてまっす? 生きてまっすね。よっし、無問題モウマンタイ!」
 ぴょいっと跳び起き、ぐっと伸びをして。
 はい、藍ちゃんくん元通り。
 それもこれも。
「ファンの皆様のお陰なのでっす!」
 何処からやってきたのか。
 人型、タコ型、獣っぽいの、機械っぽいのetc。
 色んなのが必殺技だの大魔法だのでケルベロスをぶん殴っている!
 さながら、レイドバトルの様相だ。
 藍が魂の叫びを獣との対話に乗せ、かつ逃走を図ったのは、ファン到着までの時間稼ぎであったのだ。
「ふふふ……これが出会いの力なのでっすよー!」
 にぱっと笑顔の煌めきに、ケルベロスは気付かない。
 その光は取っておこう。重力の鎖が導く先まで。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スピネル・クローバルド
アドリブ・連携歓迎

■心情
魂の叫びですか、この戦いに思う所は色々とありますけど、
私はこの世界を平和にしたいという想いを伝えましょう。

■行動
私は【元気】を発揮して、ダークセイヴァーの平和を願う「魂の叫び」を
叫びますね。
「この世界は多くの人達が苦しんで来ました、でも……それもこの戦いでお終いにしましょう。
必ず私達が皆さんを救ってあげます!」

戦闘では『深緑の嵐』を使用して戦いますね。
攻撃が丁度届くくらいの500mくらいの距離を維持しつつ
【属性攻撃】で森属性を強化した嵐を放って攻撃します。

敵のサイコフォース・フェノメノンには【呪詛耐性】で呪詛に抗い
【オーラ防御】で守りつつ【火炎耐性】で炎に耐えますね。




 スピネル・クローバルド(f07667)の胸中は、複雑なものであった。
 この戦争に対し、思う所が色々とあったからだ。
 たくさんの戦場を渡った。
 たくさんの闇を見た。
 たくさんの嘆きを聴いた。
 妖狐の娘は、争いごとを好まない。
 されど、この世界で平和的な解決は望めない。
(「それでも……それでも、私は」)
 絡み合った思いは、たった一つに固く束ねられた。
(「この世界は多くの人達が苦しんで来ました」)
 事実を受けて、自分はどうしたいのか。そう考えれば、答えは至極単純だった。
「でも……それも、この戦いでお終いにしましょう」
 するり、言葉が紡がれる。
「必ず、私達が皆さんを救ってあげます!」
 世界と自分への誓い、根源は平和への願い。
 固まりし意志は剣となりて、殺戮の呪詛を斬り祓う。

 見上げても全貌を拝めぬ獣。
 強大にすぎる敵を前に、悩んでいる時間などない。
「これは森の歌。木々の合唱――」
 慣れた詠唱は流るるように。
 だが、獣も黙ってはいてくれない。
 ごうっと吠えると同時、呪詛と魔力の塊が放たれる。
 大地に落ちた魔力塊は地獄の炎へと変じ、燃え広がってゆく。
「木漏れ日……葉擦、れ」
 身体が、喉が焼かれてしまう。
 新鮮な呪詛が息を詰まらせる。
「……せせ、らぎ」
 それでも、スピネルは詠唱を止めない。
 魔力のオーラを展開し、熱に呪いに抗い続ける。
 止まってなるものか。
 必ず救うと、そう決めたのだから。
「――重ね、合わせて、歌い、踊りなさい!!』」
 終節は、声を絞り出すかのようだった。
 それでも、魔法は確かに成った。
 顕現するは、森の属性を宿した嵐。
 地獄の炎を掻き消し、三つ首の獣を巻き込んでゆく。
 森は、生命が満ちる場所。
 撒かれる死には、ありったけの生を以て応えよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鉄・悠生
三種類の首を持つケルベロスか
ちょっとかっけー…呪詛は厄介だけどな!

俺は復讐したい相手もいないし、高い志ってヤツも持ち合わせていない
だから勝負するっつったら、これだな!

家族を、友達を、大切な人達が住む世界を守りたい
皆が笑顔で、幸せでいてくれたらいいなって思うんだ
それは俺達の住んでる世界だけじゃなくて、猟兵になって知った世界全部
誰かが泣いたり悲しんでるのは嫌だしさ
その為に俺の力が役立つなら、できること片っ端からやりたい!全力で!

【エレメンタル・ファンタジア】で雷の雨を降らせるぜ!
この先の世界にも、きっと戦ってる人がいるんだろ?
だったら切り開いて手助けにいくのみ!ってな!
それが俺、鉄・悠生の意地だ!




「おおう、何だよ。ちょっとかっけー……」
 敵を視認した鉄・悠生(f35575)が零した言葉は、能天気とも取れるものだった。
 三種の首を持つケルベロス。
 少年の心を擽るには十分な存在だ。
 同時に、あまりに危険な相手であることも悠生は理解している。
 常ならば有り余る元気に満ちた身体が、既に重くなり始めてすらいる。
(「って、やっべえ……あんま時間掛けられねえな」)
 厄介な呪詛は、魂の叫びで払えると聴いた。
 復讐したい相手もおらず、高い志も持ち合わせていないと自認しているが。
「でも、俺にも、意地ってもんがあんだよ」
 漆黒の瞳に、炎に似た揺らめきが宿った。
「“守りたい”って意地がな!」
 家族を、友達を、大切な人達が住む世界を守りたい。
 皆が笑顔で、幸せでいてくれたらどれだけいいかと少年は思う。
 それは自身が住む世界のみならず、猟兵になったことで知った数多の世界も含めてだ。
「誰かが泣いたり、悲しんでるのなんて嫌だ。守れるなら……」
 その為に、己の力が役立つなら。
「できること、全力で、片っ端からやってやらあああああぁぁぁぁ!!」
 悠生の叫びに呼応するかのように、使い魔たるエレメンタルロッドが魔力を収束し始める――。

 示された守護の意志は、悠生自身をも守り抜く。
 己を取り巻いていた呪詛が、ぱっと散っていったのを少年は感じた。
 さらに、天高くから射るような視線が注がれていると気付く。
 睨み返さんと顔を上げれば――其処には獣の目玉でなく、迫り来る魔力塊が。
 だが、悠生は臆さない。迷わない。
「――ライ!」
 呼び掛けるは、手の中のエレメンタルロッドへ。
 即時、発動するはエレメンタル・ファンタジア。
 属性は雷、現象は雨。
 降り注げ、切り裂け、撃ち抜け――魔力塊のみならず、三つ首の獣をも。
(「コイツの言う惑星ほしにだって、きっと戦ってる人はいるだろ」)
 ならば、道を切り開いて手助けにいくのみ。
 男の意地は、揺るがない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

花織・ヒメ
大きなけもの
あなたは何処からやってきたの?
きっと此処はあなたのいるべき場所じゃないわ
だから、送りましょう

……わたし達、これからも素敵なものをたくさん見たいの
この世界にある素敵なものも
他の世界にある素敵なものも
もっともっと見たい!
死の呪いも踏み越えて、まだ先へ歩いて行くの!
邪魔はさせない!

UCで『祈刃』を複製するわ
その大部分は囮にしてしまう
機械兵器からの攻撃に当たっても構わないわ
どんどん振るって気を引きつけましょう
『初級魔導書』で炎の【属性攻撃】も放ち目眩ましにするわ
その炎の中にこっそり数本の祈刃を進ませましょう

本命はこっそり飛ばしたその数本
隙が出来た瞬間を見極め【だまし討ち】で彼を切り裂くわ!




 幾度の攻撃に晒されただろう。
 それでもケルベロスの巨体は揺るがない。
 しかし、高く高くにある獣の瞳には濁りが生じていた。
 其に気付いたか、気付かずとも何かを感じたのか。
「大きなけもの。あなたは何処からやってきたの?」
 花織・ヒメ(f37008)は思わず問うた。
「……」
 返答はない。されど、推し量ることならできる。
 獣が言及した『重力の鎖グラビティチェイン』は未知の存在だ。
 また、何処かの惑星ほしに猟兵を近付けまいとしている。
 遠い場所であることは疑いようがない。
「ねえ、どんな所なの?」
「……」
「きっと此処はあなたのいるべき場所じゃないわ」
「……」
 幾度も問いを投げ続けるヒメ、遂に獣も応じてくれた。
「――去ね」
 ごく短い言葉と、殺戮の呪詛を以て。
「……嫌!」
 取り巻かれる、呑み込まれる。
 未来が、閉ざされる。
「……わたし達、これからも素敵なものをたくさん見たいの」
 身体に宿った魂の総意が、“ヒメ”の口を通して語られる。
 この世界にある素敵なものを。
 他の世界にある素敵なものを。
 まだ見ぬ、素敵なものを。
 だから、死の呪いなど踏み越えてやる。
「もっともっと見たい! まだ先へ歩いていくの!」
 一つになった意志が、叫びに乗って呪詛を払う。
 その向こうに見えしは、数多のミサイル。
 全ては、少女の方へ向けられていた。

 ヒメが選んだのは、迎撃であった。
(「絶え間なくいきましょう――そして」)
 思い描いた作戦シナリオの為、呪剣・祈刃を複製し、放つ。
 念力にて刃を四方八方へ飛ばし、敵からのミサイルを引き付けて直撃を避け。
「あなたのいるべき所へ送りましょう、覚悟なさい!」
 獣の頭部を狙い、魔導書から炎を空へと放つ。
「……嗚呼、小さいな。哀れな程に」
 低い声がした刹那、空にぽっかりと穴が空く。
 否、穴ではない。獣が顎を開いたのだ。
 ヒメの放った炎を呑み込まんと――。
「掛かったわね。わたし達の歩く道、邪魔はさせないの」
 ぽたり、ぽたり。
 大粒に過ぎる血の雫が、高く高く空から垂れる。
 獣の喉を、数本の祈刃が貫いていた。
 炎に紛れさせていた呪剣こそが、ヒメの本命の攻撃であったのだ。
 慟哭もなく、遺言もなく。
 獣の姿が揺らぎ――巨大な身体は消え去った。
「わたし達の行く手を阻む獣は、もう何処にもいないわね」
 少女は本を開き、記し始める。
 そう遠くない日に齎されるであろう、新たな世界への導きのことを。

 * * *

 血も、肉も、骨も、呪詛も。
 三つ首の獣の痕跡は、何も残ってはいなかった。

 何処かの惑星ほし重力の鎖グラビティチェインの導き。
 戦争を生き延びた先。紡がれし未来できっと、全ては繋がる。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月17日


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#ダークセイヴァー上層
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#闇の救済者戦争
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#禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト